JP5690756B2 - 撹拌部材それを備えた現像装置並びに画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等に用いる現像剤を撹拌及び搬送する螺旋羽根を備える撹拌部材及びそれを備えた現像装置並びに画像形成装置に関するものである。
従来、現像装置は、感光体に現像剤を供給する現像ローラーと、現像剤を撹拌及び搬送して現像ローラーに供給する撹拌部材とを備える。撹拌部材は現像剤を十分に撹拌し、撹拌した現像剤が現像ローラーの長手方向にわたってむらなく均一に分布した状態で現像ローラーに供給する必要がある。しかし、撹拌部材によって現像剤を撹拌及び搬送する際、現像剤と、撹拌部材や現像容器の内壁との間で発生する摩擦熱により、現像剤が凝集し、凝集した現像剤が撹拌部材や現像容器の内壁に付着することで、現像容器内で現像剤の流れが悪くなる。その結果、現像剤の搬送性が低下し、トナー帯電不良によるカブリや画像濃度ムラが生じる問題があった。
そこで、現像剤の搬送性を低下させることなく、現像剤の付着を防止する技術が知られている。例えば特許文献1に記載の撹拌部材は、長手方向に延びる撹拌軸と撹拌軸の外周に螺旋状の羽根とを備える。螺旋羽根は、内螺旋羽根と、内螺旋羽根の外径よりも大径で内螺旋羽根の外径に内接して設けられ、内螺旋羽根の螺旋ピッチより短い螺旋ピッチを有する外螺旋羽根とから構成される。この構成により、撹拌部材が回転するとき、現像剤搬送方向に押し出される現像剤の搬送速度が、撹拌軸近傍に対して現像容器の内壁近傍で遅くなり、現像剤と現像容器の内壁との間に生じる摩擦力が弱まるため、摩擦熱により現像剤が現像容器の内壁に凝集付着することが抑制される。
しかしながら、特許文献1に記載の撹拌部材は、螺旋羽根の構成が複雑になり内螺旋羽根及び外螺旋羽根を形成することが難しいという問題があった。また、撹拌軸が現像剤搬送方向に延びて存在するので、撹拌及び搬送するときに現像剤が撹拌軸の外周面に付着する。撹拌及び搬送を繰り返すと撹拌軸の周りに現像剤が堆積し、撹拌軸の直径が太くなる。その結果、現像剤を十分に撹拌することができなくなり、また、現像剤の搬送される空間が狭くなって搬送性が低下するという問題があった。
そこで、特許文献2に記載の撹拌部材では、撹拌軸が撹拌部材から取り除かれ、中空状の螺旋羽根が長手方向に延びた複数のリブに取り付けられる構成となっている。このように構成することで、撹拌軸に現像剤が付着、堆積するのを防ぎ現像剤の搬送性を向上させている。
特開2010−176075号公報(段落[0089]〜[0091]、第5図) 特開2004−307140号公報(段落[0007]、[0008]、第2図)
しかしながら、上述した特許文献2記載の撹拌部材のように、ただ単に撹拌軸を撹拌部材から取り除き中空状の螺旋羽根を設けるだけでは、螺旋羽根の表面に現像剤が付着するのを十分に防ぎ得るものにはならず、また現像剤が中空状の螺旋羽根によって長手方向に良好に搬送されるものにはならない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、螺旋羽根間のピッチ及び中空部の大きさを所定の範囲内に収めることで螺旋羽根に現像剤が付着するのを防ぎ、また現像剤の良好な搬送性が得られる中空状の撹拌部材及びそれを備えた現像装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1の発明は、現像剤を撹拌して長手方向に搬送する撹拌部材であって、回転可能に支持される一方の回転軸と、回転可能に支持される他方の回転軸と、前記一方の回転軸から前記他方の回転軸に螺旋状に延びて形成される螺旋部に中空部を形成してなる螺旋羽根と、該螺旋羽根の長手方向において対向する前記螺旋部の間に形成されるリブと、を備え、前記螺旋部の螺旋羽根ピッチをA、前記中空部の最小内径をB、前記螺旋羽根の外径をCで表すとき、17≦A×B/C≦36の関係式を満たすことを特徴としている。
また、第2の発明では、上記の撹拌部材において、前記中空部は、回転軸方向から見て八角形状に形成されることを特徴としている。
また、第3の発明では、上記構成の撹拌部材と、該撹拌部材及び現像剤が収容される現像容器と、を備えた現像装置である。
また、第4の発明では、上記の現像装置において、前記現像容器は、現像剤が所定方向に搬送される第1の搬送路と、現像剤が前記第1の搬送路と逆方向に搬送されるとともに前記第1の搬送路に隣接して平行に延びる第2の搬送路と、前記第1及び第2の搬送路を仕切る仕切り部材と、前記第1及び第2の搬送路内を現像剤が循環するように前記仕切り部材の長手方向の両端部側が開放される連通部と、を有し、前記撹拌部材は、前記第1の搬送路内に配置される第1の撹拌部材と、前記第2の搬送路内に配置される第2の撹拌部材とからなることを特徴としている。
また、第5の発明では、上記の構成の現像装置を備えた画像形成装置である。
第1の発明によれば、螺旋部の螺旋羽根ピッチAと中空部の最小内径Bとの積、つまり対向する螺旋部間の中空部の長手方向の断面積が螺旋羽根の外径Cに対して上記の関係式の範囲にある。この関係式の下限を下回ると、螺旋羽根外径Cに対して、対向する螺旋部間における長手方向の中空部の断面積が小さくなるために、螺旋部の表面が大きいか、或いは対向する螺旋部間の間隔が小さくなり過ぎて、螺旋部の表面に現像剤が付着しやすくなる。一方、関係式の上限を上回ると、螺旋羽根外径Cに対して、対向する螺旋部間における長手方向の中空部の断面積が大きくなりすぎるために、現像剤が中空部内で長手方向に良好に搬送されなくなる。関係式を満たすことで、現像剤が螺旋部に付着するのを防ぎ、また現像剤が長手方向に良好に搬送される。
本発明の実施形態である画像形成装置の概略構成を示す断面図 実施形態に係る現像装置の概略構成を示す断面図 実施形態に係る現像装置の撹拌部を示す平面断面図 実施形態に係る撹拌部材を示す斜視図 実施形態に係る撹拌部材の螺旋羽根を示す平面図 実施形態に係る撹拌部材の螺旋羽根を示す側面図
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置の概略構成を示す断面図であり、右側を画像形成装置の前方側として図示している。画像形成装置1の装置本体1aの下部には、積載された用紙を収容する給紙カセット2が配置されている。この給紙カセット2の上方には、装置本体1aの前方から後方へ略水平に延び、更に上方へ延びて装置本体1aの上面に形成された排紙部3に至る用紙搬送路4が形成されている。この用紙搬送路4に沿って上流側から順に、ピックアップローラー5、フィードローラー6、中間搬送ローラー7、レジストローラー対8、画像形成部9、定着部10及び排出ローラー対21が配置されている。
給紙カセット2には、給紙カセット2に対して回動可能に支持された用紙積載板12が設けられている。用紙積載板12上に積載された用紙がピックアップローラー5によって用紙搬送路4に向けて送出され、ピックアップローラー5によって複数枚の用紙が同時に送出された場合には、フィードローラー6とリタードローラー13とによって用紙が捌かれ、最上位の1枚のみが搬送されるように構成されている。用紙搬送路4に送出された用紙は、中間搬送ローラー7によって装置本体1aの後方へと搬送方向を変えられてレジストローラー対8へと搬送され、レジストローラー対8によってタイミングを調整されて画像形成部9へと供給される。
画像形成部9は、電子写真プロセスによって用紙に所定のトナー像を形成するものであり、図1において時計回りに回転可能に軸支された感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周囲に配置される帯電部15、現像装置14、クリーニング部17、用紙搬送路4を挟んで感光体ドラム11に対向するように配置される転写ローラー18、及び感光体ドラム11の上方に配置される光走査ユニット19から構成されており、現像装置14の上方には、現像装置14へトナーを補給するトナーコンテナ20が配置されている。
帯電部15には、図示しない電源が接続された導電性ゴムローラー15aが備えられており、この導電性ゴムローラー15aが感光体ドラム11に当接するように配置されている。そして、感光体ドラム11が回転すると、導電性ゴムローラー15aが感光体ドラム11の表面に接触して従動回転し、この時、導電性ゴムローラー15aに所定の電圧を印加することにより、感光体ドラム11の表面が一様に帯電させられることになる。
次いで、パーソナルコンピューター等から入力された画像データに基づくビーム光が光走査ユニット19から感光体ドラム11上に射出され、感光体ドラム11上に静電潜像が形成される。現像装置14から供給されるトナーが静電潜像に付着して感光体ドラム11の表面にトナー像が形成される。そして、レジストローラー対8から、感光体ドラム11と転写ローラー18とで形成される転写ニップ部に用紙が所定のタイミングで供給され、転写ローラー18により用紙上に感光体ドラム11の表面のトナー像が転写される。
トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム11から分離されて定着部10に向けて搬送される。定着部10は、画像形成部9の用紙搬送方向の下流側に配置されており、ヒーター等の加熱手段により加熱される加熱ローラー13と、加熱ローラー13に圧接される加圧ローラー16とを有する。画像形成部9にてトナー像が転写された用紙は、加熱ローラー13及び加圧ローラー16によって加熱、加圧され、用紙に転写されたトナー像が定着される。
画像形成された用紙は、排出ローラー対21によって排紙部3に排出される。一方、転写後に感光体ドラム11の表面に残留しているトナーはクリーニング部17により除去され、感光体ドラム11は帯電部15によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
図2は上記画像形成装置1に用いられる現像装置14の概略構成を示す断面図である。
現像装置14は、一成分磁性現像剤を収容する現像容器22と、この現像剤(以下、「トナー」と記すことがある)を撹拌および搬送する第1の撹拌部材23及び第2の撹拌部材24と、現像スリーブ26及び磁極部材25からなる現像ローラーと、規制部材41とを備えている。
第1及び第2の撹拌部材23、24は、現像容器22内に、仕切り部材22bを挟んで回転可能に配設されている。また、第1及び第2の撹拌部材23、24は、軸方向に螺旋状に形成される螺旋羽根を備える。第1及び第2の撹拌部材23、24が回転すると、トナーが撹拌され、撹拌されたトナーが仕切り部材22bの両端部に設けた連通部22e、22f(図3参照)を介して、現像容器22内を長手方向(図2の紙面の表裏方向)に循環し、トナー相互の摩擦によってトナーが帯電する。そして、第2の撹拌部材24によってトナーが現像スリーブ26に供給される。
現像スリーブ26は、アルミニウム等の非磁性材料で円筒状に形成され、磁極部材25を内蔵している。また、現像スリーブ26は、第2の撹拌部材24に隣接する位置で現像容器22内に回転可能に支持される。また、現像スリーブ26は、現像容器22の開口から露出し、像担持体である感光体ドラム11に一定の間隔を有して対向している。この対向する領域には、現像スリーブ26に担持されたトナーを感光体ドラム11に向けて供給するための現像領域Dが形成されている。
磁極部材25は、周方向に複数の磁極部を有し、現像スリーブ26の表面に向けて磁界を発生させることで、帯電したトナーを現像スリーブ26の表面に担持させる。
規制部材41は、現像スリーブ26の表面に担持されたトナーを所定の層厚に規制するものであり、ブレード状をなし、現像スリーブ26の回転方向に対して現像領域Dの上流側にて現像スリーブ26の表面と所定間隔を隔て、現像容器22の長手方向に沿って取り付けられている。
第2の撹拌部材24から供給されたトナーが現像スリーブ26の表面に担持され、担持されたトナーは、規制部材41により一定の層厚に規制され、さらに、現像スリーブ26の回転によって現像流域Dに向けて搬送される。現像スリーブ26に所定のバイアス電圧が印加されることにより、現像スリーブ26と感光体ドラム11との間に電位差が生じ、現像領域Dにおいて、現像スリーブ26上のトナーは感光体ドラム11に供給され、感光体ドラム11上の静電潜像はトナー像に現像される。
次に、図3を用いて現像装置14の撹拌部について詳しく説明する。図3は撹拌部を上側から見た平面断面図である。
現像容器22には、前述のように第1の搬送路22cと、第2の搬送路22dと、仕切り部材22bと、第1の連通部22eと、第2の連通部22fとが形成されている。
仕切り部材22bは、現像容器22の長手方向に延びて第1の搬送路22cと第2の搬送路22dを並列させるように仕切っている。仕切り部材22bの長手方向の左側端部は、現像容器22の側壁部とともに第1の連通部22eを形成し、一方、仕切り部材22bの長手方向の右側端部は、現像容器22の側壁部とともに第2の連通部22fを形成している。第1及び第2の連通部22e、22fは、第1の搬送路22cと第2の搬送路22dとの間をトナーが移動可能なように開放されている。従って、トナーは、第1の搬送路22cと、第1の連通部22eと、第2の搬送路22d、及び第2の連通部22f内を循環することが可能である。
第1の搬送路22c内には第1の撹拌部材23が配設され、第2の搬送路22d内には第2の撹拌部材24が配設されている。
第1の撹拌部材23は、現像容器22の側壁部に夫々回転可能に支持される回転軸31、32と、回転軸31、32に夫々一体に形成されるフランジ部27、28と、フランジ部27、28の間に回転軸31、32の軸線方向に一定のピッチで螺旋状に延びて中空に形成される螺旋羽根33と、回転時に螺旋羽根33を回転軸31、32の軸線に対して偏芯することなく回転保持するための一対のリブ34と、を有する。螺旋羽根33及びリブ34は、第1の搬送路22cの長手方向に延びて設けられる。
第2の撹拌部材24は、現像容器22の側壁部に夫々回転可能に支持される回転軸31、32と、回転軸31、32に夫々一体に形成されるフランジ部27、28と、フランジ部27、28の間に回転軸31、32の軸線方向に一定のピッチで螺旋状に延びて中空に形成される螺旋羽根33と、回転時に螺旋羽根33を回転軸31、32の軸線に対して偏芯することなく回転保持するための一対のリブ34と、を有する。第2の撹拌部材24の螺旋羽根33は、第1の撹拌部材23の螺旋羽根33に対して逆向きの位相で同じピッチで構成される。第2の撹拌部材24の螺旋羽根33及びリブ34は、第2の搬送路22dの長手方向に延びて設けられている。
第1及び第2の撹拌部材23、24が、図示しないモーターやギア等の駆動源によって、互いに同方向に回転させられると、第1の撹拌部材23の螺旋羽根33が所定の方向に回転し、トナーは、螺旋羽根33によって第1の搬送路22c内で矢印P方向に撹拌されながら搬送される。トナーが第1の搬送路22c内を搬送されるとき、撹拌されたトナーは、螺旋羽根33の外縁部の周辺及び中空部を分散されながら良好に搬送され、その後、第1の連通部22eを通って第2の搬送路22d内に搬送される。また、第2の撹拌部材24の螺旋羽根33が所定の方向に回転し、トナーは、螺旋羽根33によって第2の搬送路22d内で矢印Q方向に撹拌されながら搬送される。トナーが第2の搬送路22d内を搬送されるとき、撹拌されたトナーは、螺旋羽根33の外縁部の周辺及び中空部を分散されながら良好に搬送され、さらに第2の連通部22fを通って第1の搬送路22cに搬送される。このようにトナーは、第1の搬送路22cから、第1の連通部22e、第2の搬送路22d、及び第2の連通部22fへと循環しながら撹拌され、撹拌されたトナーは現像スリーブ26(図2参照)に供給される。尚、第2の撹拌部材24の螺旋羽根33は、第1の撹拌部材23の螺旋羽根33と同じ向きの位相で構成し、第1及び第2の撹拌部材23、24を図示しないモーターやギア等の駆動源によって、互いに逆方向に回転させるように構成してもよい。
図4に第1の撹拌部材23の詳細な構成を示す。図4は第1の撹拌部材23の構成を示す斜視図である。尚、第2の撹拌部材24は、第1の撹拌部材23の螺旋羽根33に対して位相の向きが異なる以外同じ構成となり、第2の撹拌部材24の細部の構成の説明を省略する。
図4に示すように、第1の撹拌部材23は、螺旋羽根33と、一対のリブ34、34と、棒状のフランジ部27、28と、回転軸31、32とを有して構成され、ABS樹脂等のトナーが付着しにくい樹脂で一体的に成形される。
螺旋羽根33は、回転軸31、32の軸線方向に螺旋羽根状に延びて形成される螺旋部33aを有する。螺旋部33aは、その外縁部33cが円形状をなし、その内縁部33dには例えば八角形等の多角形状の中空部33bが形成される。螺旋部33aは、外縁部33cの厚み(長手方向の長さ)が小さく、内縁部33d側に向かうにつれて厚みが大きくなるように構成されている。尚、中空部33bの形状は、八角形に限らず六角形、五角形、四角形或いは円形等であってもよい。
隣接する螺旋部33a、33aの互いに対向する面間には、リブ34が形成される。リブ34は螺旋部33aの内縁部33dに沿って設けられる。このリブ34は、回転軸31、32を通る直線に対し対称な位置に一対形成される。一対のリブ34、34は、螺旋部33a、33aの互いに対向する全ての面間に形成され、さらに、螺旋部33aから長手方向の両端部側に延びて形成され、夫々フランジ部27、28に繋がっている。尚、リブ34は、三つ以上配置するようにしてもよい。
フランジ部27は回転軸31の径方向外側に棒状に延びて形成される。フランジ部27の中央部には回転軸31が一体に形成され、その外側には一対のリブ34、34が一体に形成される。また、他方のフランジ部28は回転軸32の径方向外側に棒状に延びて形成される。フランジ部28の中央部には回転軸32が一体に形成され、その外側には一対のリブ34、34が一体に形成される。尚、螺旋部33aは、各フランジ部27、28まで長手方向に延ばして構成してもよい。
第1及び第2の撹拌部材23、24の各螺旋羽根33は図5及び図6に示すように構成される。図5は螺旋羽根33の一部を示す平面図であり、図6は、図5の螺旋羽根33を回転軸31、32の軸線方向Xから見た図である。
図5に示すように、螺旋羽根33の外縁部は直径(外径)Cで円形状に形成され、螺旋部33aは螺旋羽根ピッチAを有して形成される。また図6に示すように、中空部33bは八角形状に形成され、八角形状の互いに対向する辺が距離Bを有する。即ち中空部33bの最小内径が距離Bとなる。
螺旋羽根33の螺旋部33aの螺旋羽根ピッチをA、中空部33bの最小内径をB、螺旋羽根33の外径をCで表すとき、螺旋羽根33は、17≦A×B/C≦36の関係式を満たすように構成される。
上記の関係式によれば、螺旋部33aの螺旋羽根ピッチAと中空部33bの最小内径Bとの積、つまり対向する螺旋部33a間の中空部33bの長手方向(軸線方向X)の断面積が螺旋羽根33の外径Cに対して所定の範囲(17〜36倍)にある。
この関係式の下限を下回ると、螺旋羽根33の外径Cに対して、螺旋部33a間における長手方向の中空部33bの断面積が小さくなるために、螺旋部33aの表面が大きいか、或いは対向する螺旋部33a間の間隔が小さくなり過ぎて、螺旋部33aの表面にトナーが付着しやすくなる。一方、関係式の上限を上回ると、螺旋羽根33の外径Cに対して、螺旋部33a間における長手方向の中空部33bの断面積が大きくなりすぎるために、トナーが中空部33b内で長手方向に良好に搬送されなくなる。関係式を満たすことで、トナーが螺旋羽根33の螺旋部33aに付着するのを防ぎ、またトナーが長手方向に良好に搬送される。
以下、本発明の実施形態をさらに具体化した実施例1〜3と、比較例1、2を説明する。尚、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
実施例1〜3及び比較例1、2の螺旋羽根33へのトナーの付着及びトナーの搬送効率を評価するために下記の試験を行った。第1及び第2の撹拌部材23、24の螺旋羽根33は、その外径Cが34mmであり、中空部33bが八角形状をなす。螺旋羽根33の外径及び中空部33bの形状が同じであって、螺旋部33aの螺旋羽根ピッチA及び中空部33bの最小内径Bが異なる螺旋羽根33を用意し、実施例1〜3及び比較例1、2とする。次に、各第1及び第2の撹拌部材23、24を図3に示す現像容器22に配設し、現像容器22内に140gのトナーを収容する。トナーの流動性を適切な状態にするために、第1及び第2の撹拌部材23、24を回転させて、第1及び第2の搬送路22c、22d内でトナーを撹拌させながら循環させる。所定のトナー流動性が得られた状態で第1及び第2の撹拌部材23、24の回転を停止した後、第2の搬送路22dに収容されたトナーを取り除き、第1の搬送路22cに残ったトナー重量を測定する。そして、第1及び第2の撹拌部材23、24を所定時間T(単位:sec)だけ回転させ、第1の搬送路22cから第2の搬送路22dへ移動したトナー重量M(単位:g)を測定する。このトナー移動重量Mに基づいて、第1の搬送路22c内における第1の撹拌部材23のトナーの搬送効率を算出する。
具体的には、トナー移動重量M及び第1の撹拌部材23が回転した所定時間Tから単位時間当たりのトナー移動重量の実測値Vm(=M/T、単位:g/sec)を求める。次に、中空部33bの最小内径Bを用いて中空部33bの断面積を算出し、算出された断面積と螺旋部33aの螺旋羽根ピッチAとトナーの比重から、対向する螺旋部33a間に存在するトナー量N(単位:g)を算出する。このトナー量Nは、螺旋羽根1回転当たりのトナー移動量(単位:g/回)に相当する。そして、トナー量Nに単位時間当たりの第1の撹拌部材23の回転数R(単位:回/sec)を積算することで、単位時間当たりの理論トナー移動重量Vn(単位:g/sec)が求められる。そして、単位時間当たりの理論トナー移動重量Vnに対する第1の撹拌部材23の単位時間当たりの回転によるトナー移動重量の実測値Vmの割合、つまり(Vm/Vn)×100をトナーの搬送効率として各実施例及び比較例において算出する。
実施例1〜3及び比較例1、2のトナー搬送効率及び螺旋羽根33へのトナーの付着状態を表1に示す。尚、トナー付着の状態は目視にて観察し、中空部33bにトナーが殆どない場合、トナー付着の状態が良好(○印)とし、中空部33bがトナーで覆われている場合、トナー付着の状態が不良(×印)として評価した。また、トナーの搬送効率が10%以上であると、第1の撹拌部材23にトナーが付着しているのが少ないため、トナーの搬送性は良好であると評価した。
Figure 0005690756
上記表1から、比較例1、2はトナーの搬送効率は良好であるが、螺旋羽根33に多量のトナーが付着した。一方、実施例1〜3はトナーの搬送効率が良好であるとともに、螺旋羽根33に余りトナーが付着しなかった。
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等に用いる現像剤を撹拌及び搬送する螺旋羽根を備える撹拌部材及びそれを備えた現像装置並びに画像形成装置に利用することができる。
1 画像形成装置
14 現像装置
22 現像容器
22b 仕切り部材
22c 第1の搬送路
22d 第2の搬送路
22e 第1の連通部
22f 第2の連通部
23 第1の撹拌部材
24 第2の撹拌部材
27、28 フランジ部
31、32 回転軸
33 螺旋羽根
33a 螺旋部
33b 中空部
33c 外縁部
33d 内縁部
34 リブ
A 螺旋羽根ピッチ
B 中空部の最小内径
C 螺旋羽根の外径

Claims (4)

  1. 現像剤を撹拌して長手方向に搬送する撹拌部材であって、
    回転可能に支持される一方の回転軸と、
    回転可能に支持される他方の回転軸と、
    前記一方の回転軸から前記他方の回転軸に螺旋状に延びて形成される螺旋部に中空部を形成してなる螺旋羽根と、
    該螺旋羽根の長手方向において対向する前記螺旋部の間に形成されるリブと、を備え、
    前記中空部は、回転軸方向から見て八角形状に形成され、
    前記螺旋部の螺旋羽根ピッチをA、前記中空部の最小内径をB、前記螺旋羽根の外径をCで表すとき、
    17≦A×B/C≦36
    の関係式を満たすことを特徴とする撹拌部材。
  2. 請求項1に記載の撹拌部材と、該撹拌部材及び現像剤が収容される現像容器と、を備えた現像装置。
  3. 前記現像容器は、現像剤が所定方向に搬送される第1の搬送路と、現像剤が前記第1の搬送路と逆方向に搬送されるとともに前記第1の搬送路に隣接して平行に延びる第2の搬送路と、前記第1及び第2の搬送路を仕切る仕切り部材と、前記第1及び第2の搬送路内を現像剤が循環するように前記仕切り部材の長手方向の両端部側が開放される連通部と、を有し、
    前記撹拌部材は、前記第1の搬送路内に配置される第1の撹拌部材と、前記第2の搬送路内に配置される第2の撹拌部材とからなることを特徴とする請求項に記載の現像装置。
  4. 請求項または請求項に記載の現像装置を備えた画像形成装置。
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