JP5183442B2 - 現像装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キャリア及びトナーを有する2成分現像剤を用いた現像装置及びこれを搭載した画像形成装置に関する。
この種の現像装置では、静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナー画像を現像し、このトナー画像を用紙に転写及び定着させる。
ここで、この現像装置には、2成分現像方式と1成分現像方式とを組み合わせた方式がある。詳しくは、当該方式は、磁性キャリアを用いて非磁性のトナーを帯電させ、このトナーのみをドラムに供給し、その表面にトナー画像を現像している。
そして、当該方式を用いた技術が開示されており(例えば、特許文献1参照)、ドラムに対峙する現像ローラと、このローラに対峙する磁気ブラシローラとを備え、このブラシローラには、キャリア及びトナーによる磁気ブラシが形成され、現像ローラにトナーのみの層を形成する一方、現像後には当該トナー層を掻き取って回収する。
特開2003−107898号公報
ところで、磁気ブラシの形成範囲が現像ローラの長さ(軸方向幅)よりも短くなると、この現像ローラの両端部分のトナー層を掻き取れなくなり、このトナーが現像ローラの表面に固着することになる。これでは、この両端部分にキャリアが付着し、当該キャリアがドラムに移ると、良好な印字が得られなくなる。また、仮に、この両端部分が画像領域に該当すると、現像ローラへのトナーの付着力が強いので、ドラムに移らなくなり、画像濃度が低下するとの問題が生ずる。
ここで、上述した従来の技術の如く、磁気ブラシの形成範囲を現像ローラの軸方向幅よりも長くすることも考えられるが、この場合には、現像ローラに対峙しない磁気ブラシからトナーが周囲に飛散してしまうとの問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、現像ローラの両端部分におけるトナーの固着を防止するとともに、周囲へのトナーの飛散を防止可能な現像装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、キャリアとトナーを有し、トナーを像担持体に供給してトナー画像を現像させる現像装置であって、像担持体に対峙した開口を有するハウジングと、ハウジング内に配設されており、キャリア及びトナーによる磁気ブラシを形成させる磁石を備え、キャリア及びトナーを搬送する磁気ローラと、磁気ローラの回転軸線に対して略平行に並設されており、磁気ブラシの厚さを規制可能なブレードと、磁石の軸方向幅に形成され、開口にて磁気ブラシから移送されたトナーの層を形成する現像ローラとを具備し、磁気ローラの回転軸線方向でみたブレードの両端部分には、磁気ローラに向けて開口する凹部が形成されている。
第1の発明によれば、キャリア及びトナーからなる2成分現像剤が用いられており、磁気ローラでは、この現像剤による磁気ブラシが形成される。詳しくは、このブラシは磁気ローラ内の磁石によって形成され、現像ローラにトナーの層を形成させる。そして、このトナーが像担持体に供給されることにより、トナー画像が現像される。一方、このブラシは、現像後には現像ローラのトナー層を掻き取って回収する。
ここで、本発明では、現像ローラの幅が磁石の軸方向幅に略等しく構成されているので、磁気ブラシの形成範囲が現像ローラの幅よりも長い場合に比してトナーの飛散を確実に回避できる。
しかも、このブラシの長さを規制しているブレードが、磁気ローラの両端部分では磁気ブラシの搬送量を多くしている。つまり、本発明のブレードの両端部分には、磁気ローラとブレードとの間隔を広げる凹部が形成されており、磁石の両端部分では磁気ブラシを凹部に向けて積極的に伸ばし、この延長した磁気ブラシが現像ローラの両端部分のトナー層を掻き取って回収する。
よって、この両端部分のトナー層がその表面に固着し難くなる。この結果、磁気ブラシの形成範囲が現像ローラの幅よりも短い場合に比して現像ローラの両端部分におけるキャリアの付着が防止されるし、仮に、この両端部分が画像領域に該当していても、画像濃度の低下も抑制できる。
また第1の発明の構成において、凹部は、磁石の両端部分よりも外側の位置に形成されており、凹部の深さは、磁気ローラの略中央部分とブレードの略中央部分との間隙の約1.3倍から約2.0倍の範囲に設定されていることを特徴とする。
このような特徴を有することにより、第1の発明によれば、凹部の深さが小さい場合には磁気ブラシの長さを延長できず、一方、凹部の深さが大きい場合には磁気ブラシの長さが長くなりすぎて、トナーの飛散を引き起こし易くなる。
そこで、上述の如く、凹部の深さは、略中央部分でみた磁気ローラとブレードとの間隙Lとすれば、このLの約1.3倍から約2.0倍の範囲に設定する。つまり、磁気ローラの表面から凹部の底面までの距離で換言すれば、L+1.3L〜L+2.0Lの範囲に設定すると、延長した磁気ブラシが現像ローラの両端部分のトナー層を適切に掻き取ることができる。
の発明は、第1の発明の構成において、磁気ローラは、その回転軸線方向に沿って所定の間隔で加工された溝をその表面に有していることを特徴とする。
の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、磁気ローラの表面に溝加工が施されていれば、磁気ブラシの搬送性能が向上し、また、その表面にブラスト加工が施されていた場合に比して長期間の使用にも耐えることができる。
の発明は、第1の現像装置を搭載した画像形成装置であることを特徴とする。
の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、現像ローラの両端部分におけるトナーの固着や周囲への飛散が防止され、良好な画像形成が行われるので、画像形成装置の信頼性向上に寄与する。
本発明によれば、ブレードが、磁気ローラの両端部分では磁気ブラシの搬送量を多くしており、現像ローラの両端部分におけるトナーの固着や、周囲へのトナーの飛散を防止する現像装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施例に係る画像形成装置1の概略構成図である。この装置1は印刷機能を有しており、給紙カセット3の内部には、枚葉の用紙が積層状態で収納される。
また、この装置1の内部には、カセット3からの用紙搬送方向でみて下流側にレジストローラ24、画像形成部4及び転写部71が順番に配置されている。
画像形成部4は感光体ドラム(像担持体)5を有し(図2,3)、ドラム5は回転自在に設置され、図示しない駆動モータによって同図の反時計回りに駆動する。また、このドラム5の周囲の適宜位置には、図示しない帯電器、露光部20や、現像装置7がそれぞれ設けられている(図1)。
この帯電器はドラム5の表面を一様に帯電させ、露光部20はレーザ光をドラム5に向けて照射する。なお、露光部20にはLEDが用いられていても良い。
また、用紙搬送方向でみて転写部71の下流側には定着部72及び排紙トレイが順番に配置されている。
そして、この装置1が印刷を行う際は、カセット3からの用紙が1枚ずつ分離して送出される。送出された用紙はレジストローラ24に到達する。このローラ24は、用紙の斜め送りを矯正しつつ、画像形成部4で形成されるトナー像との画像転写タイミングを計りながら、用紙を転写部71に向けて送出する。
一方、図1の入力ポート80は、印刷の元になる画像データが外部やスキャナから受信可能に構成されている。この画像データは、文字や符号、図形、記号、線図、模様等の各種の画像がデータ化されたものである、そして、このデータに基づき、コントローラ(メインECU)90ではレーザ光の照射を制御する。
このコントローラ90はコンピュータとして機能する要素であり、上述した画像形成部4等に電気的に接続されるとともに、CPUやメモリ等のハードウエア資源を有している。そして、コントローラ90は、このハードウエア資源を用いて所定のプログラムを実行する。これにより、ドラム5の表面は、帯電・露光を経て静電潜像が形成される。
ここで、本実施例の現像装置7には、2成分現像方式と1成分現像方式とを組み合わせた方式が採用されている。
すなわち、磁性キャリアを用いて非磁性のトナーを帯電させ、この帯電されたトナーのみをドラム5に向けて飛翔させており、非接触の現像方式によってトナー画像をドラム5に現像している。より具体的には、現像装置7は図2に示されたハウジング30を有しており、本実施例のハウジング30は、ドラム5に対峙する開口32と、この開口32から上方に向けて延設する周壁34と、この周壁34の上端部分に形成される端壁36とを有している。
この端壁36の下方には上述のキャリア及びトナーが収納され、撹拌ミキサー40及びパドルミキサー44がそれぞれ配置されている。各ミキサー40,44の軸42,46はハウジング30に対して回転自在に支持されており、これらミキサー40,44が図示しない駆動モータによって同図の時計回りに回転すると、キャリア及びトナーが撹拌されてトナーを帯電させる。そして、これらキャリア及びトナーはミキサー44を介してブラシローラ(磁気ローラ)50に搬送される。
ブラシローラ50はミキサー44の下方に配設されており、このローラ50はハウジング30に対して回転自在に支持されている。詳しくは、ブラシローラ50は中心に軸52を有し、この軸52の両端部分にはフランジ53が軸受を介して配設され(図4,7)、このフランジ53の外周には管状のブラシ側スリーブ54が一体的に嵌合されている。そして、このフランジ53がギアを介して駆動モータによって回転すると、このスリーブ54は図2,3の時計回りに回転する。
ここで、本実施例のブラシ側スリーブ54には溝加工が施されており、この溝55は、図4に示される如く、その回転軸線方向に沿ってスリーブ54の表面に形成されている。より具体的には、図5に示されるように、各溝55の間隔a、溝55の周方向長さb、溝55の深さcとすると、例えば外径φ16mmのスリーブ54について、間隔aを0.3mm、長さbを0.7mm、深さcを0.3mmとした計50本の溝55が形成される。
一方、ブラシ側スリーブ54の内部において、軸52の外周側には複数(例えば5個)の磁石56が所定の間隔で固定されており(図2、なお、この図では磁極の方向のみが示されている)、ミキサー44からのキャリア及びトナーを吸引して磁気ブラシを形成させる。詳しくは、当該磁気ブラシは、スリーブ54の外周面において磁石56を有する領域に形成され、スリーブ54の回転に伴い、キャリア及びトナーを下方に向けて搬送する。
また、この磁気ブラシの厚さはブレード70で規制される。本実施例のブレード70は、スリーブ54に対峙して略垂直方向に向けて配置され、その回転軸線に対して略平行に並設されており、所定の直流(DC)バイアスが印加されると、所定の厚さに規制された磁気ブラシはトナーを現像ローラ60に向けて搬送させる(図3)。これに対し、この磁気ブラシは、連続印刷時のイメージ間、或いは用紙間にてバイアスが切り替えられることにより、現像後のトナー層を現像ローラ60から掻き取っている。
このように、当該磁気ブラシでは、強固に付着したトナー層を現像ローラ60から機械的な力で引き剥がす一方、現像に必要な新たなトナーを現像ローラ60に供給している。この磁気ブラシによれば、現像後のトナーは掻き取りブレードやローラなどの特別な装置を設けなくて済み、トナー等には直接的なストレスが付与されない。
そして、上述した磁気ブラシは、現像ローラ60のトナー層に接触し、各ローラ50,60の回転速度差によるブラシ効果と、ミキサー40,44での攪拌による磁気ブラシの現像剤の入れ替えとによってトナーの回収と搬送とが容易にされている。
この現像ローラ60は、ブラシローラ50の下方にて開口32の近傍に配設されている。
現像ローラ60もまたハウジング30に回転自在に支持され、その軸62は、ブラシローラ50の回転軸線に対して略平行に並設されており、この軸62の両端部分にもフランジ63が軸受を介して配設される(図4,7)。また、このフランジ63の外周には管状の現像側スリーブ(スリーブ)64が一体的に嵌合されている。そして、このフランジ53がギアを介して駆動モータによって回転すると、スリーブ64は図2,3の時計回りに回転する。
ここで、この現像側スリーブ64は、その軸方向幅がブラシ側スリーブ54や磁石56の軸方向幅と略等しく形成されている。
詳しくは、本実施例では、図4,7に示される如く、現像側スリーブ64の幅は磁石56の幅よりも僅かに長く形成されている。
なお、このスリーブ64の幅は磁石56の幅よりも僅かに短く(例えば約1mm程度)形成することも可能である。
また、これらブラシローラ50と現像ローラ60との電位差によって、ブラシローラ50から移送されたトナーのみの薄層が形成される。続いて、現像バイアス、すなわち、所定のDCバイアスを重畳した交流(AC)バイアスが印加されると、現像ローラ60のトナーがドラム5に向けて飛翔する(図3)。これにより、ドラム5の表面にはトナー画像が現像されることになる。
ところで、本実施例のブレード70の両端部分にはブラシ延伸凹部(凹部)74が形成されている(図6)。
具体的には、ブラシ延伸凹部74は磁石56の軸方向幅よりも外側の位置、換言すれば、ブレード70の本体部72はブラシ側スリーブ54の溝55に対峙しているが(図4)、この凹部74は本体部72の両端部分よりも外側の位置にそれぞれ形成され、その開口部分を下方に向けて構成されており、磁石56の両端部分における磁気ブラシの長さを延長する機能を備えている。
そして、本実施例では、この凹部74の深さは、スリーブ54のうち溝55の形成部分と本体部72との間隙の約1.3倍から約2.0倍の範囲に設定されている。
より具体的には、溝55の上面と本体部72との間隙Lとすれば、この溝55の上面から凹部74の底面までの距離は、L+1.3LからL+2.0Lまでの範囲に設定される。
以上のように、本実施例によれば、キャリア及びトナーからなる2成分現像剤が用いられており、ブラシローラ50では、この現像剤による磁気ブラシが形成される。詳しくは、このブラシは磁石56によって形成され、現像ローラ60にトナーの層を形成させる。そして、このトナーがドラム5に供給されることにより、トナー画像が現像される。一方、このブラシは、現像後には現像ローラ60のトナー層を掻き取って回収する。
ここで、磁気ブラシの形成範囲が現像ローラ60の軸方向幅よりも短くなると、この現像ローラ60の両端部分のトナー層を掻き取れなくなり、このトナーが現像ローラ60の表面に固着してしまうことになる。これに対し、磁気ブラシの形成範囲が現像ローラ60の軸方向幅よりも長くなると、現像ローラ60に対峙しない磁気ブラシからトナーが周囲に飛散してしまう。
しかしながら、本実施例では、現像ローラ60の軸方向幅が磁石56の軸方向幅に略等しく構成されていることから、上述した磁気ブラシの形成範囲が現像ローラ60の軸方向幅よりも長い場合に比してトナーの飛散を確実に回避できる。
しかも、このブラシの長さを規制しているブレード70が、ブラシローラ50の両端部分では、磁気ブラシの搬送量を多くしている。
つまり、本実施例のブレード70の両端部分には、ブラシローラ50とブレード70との間隔を広げ、磁石56の両端部分における磁気ブラシの長さを延長させるブラシ延伸凹部74が形成されており、例えば図4,7で見てブレード70の左側に位置する凹部74は、磁気ブラシを左方向に向けて成長させており、磁石56の両端部分では磁気ブラシを積極的に伸ばしている。
このように、本実施例の磁気ブラシは、軸52から放射方向に成長するのみならず、磁石56の左右両端面では凹部74の底面に向けてフランジ53側に傾いて成長しており、この延長した磁気ブラシが現像ローラ60の両端部分のトナー層を掻き取って回収する。よって、この両端部分のトナー層がその表面に固着し難くなる。
この結果、上述した磁気ブラシの形成範囲が現像ローラ60の幅よりも短い場合に比して現像ローラ60の両端部分におけるキャリアの付着が防止される。よって、キャリア飛びが回避可能になるし、仮に、この両端部分が画像領域に該当していてもローラ60へのトナーの付着力が強くならず、画像濃度の低下も抑制できる。
また、ブラシ延伸凹部74の深さが小さすぎる場合には磁気ブラシの長さを延長できず、一方、この凹部74の深さが大きすぎた場合には磁気ブラシの長さが長くなりすぎて、トナーの飛散を引き起こし易くなる。
そこで、上述の如く、この凹部74の深さは、溝55の上面と本体部72との間隙Lとすれば、この間隙Lの約1.3倍から約2.0倍の範囲に設定する。つまり、この溝55の上面から凹部74の底面までの距離で換言すれば、L+1.3L〜L+2.0Lの範囲に設定すると、延長した磁気ブラシが現像ローラの両端部分のトナー層を適切に掻き取ることができる。
この点につき詳述する。図8は、溝55の上面からブラシ延伸凹部74の底面までの距離と画像濃度等との関係を調べた実験結果である。
当該実験条件は、まず、ドラム5の表面電位は+350〜500Vであり、また、250gの現像剤をセットする。使用トナーは正帯電性のトナーであって、その帯電量は10〜20μC/gである。この帯電量の範囲よりも低いと磁気ブラシからトナーが舞い易くなる一方、この範囲よりも高いと薄層形成が弱くなるからである。
また、使用されるキャリアはフェライトのコアを用い、その表面に樹脂のコーティングが施されており、その粒径は30〜60μm(1μm=1×10−6m)である。この範囲よりも小さいと現像剤の流動性が悪くなってトナーとの撹拌混合時に均一分散が困難になる一方、この範囲よりも大きいと薄層形成が弱くなるからである。
実験に用いたブラシローラ50の径はφ16mmであり、現像ローラ60の径もφ16mmである。また、現像側スリーブ64の軸方向幅は220mm、現像ローラ60とブラシローラ50との距離は0.2〜0.6mmである。この距離は薄層形成を瞬時に行うために最も効果的な因子であり、この距離の範囲よりも広いとその効率が低下し、現像ゴースト等が生じる一方、この範囲よりも狭いと磁気ブラシがブレード70を通過できず、薄層が乱れてしまうからである。
より詳しくは、磁気ブラシは、溝55の上面と本体部72との間隙Lの通過量(流量)が18〜40mg/cmとなるように調整するのが好ましい。この範囲よりも少ないとトナー層の形成と剥ぎ取り性が極端に悪くなるし、この範囲よりも多いとローラ50,60間を通過できずに磁気ブラシが周囲に溢れ出るからである。そこで、本実施例では、溝55の上面と本体部72との間隙Lを図9に示した例のうち、磁気ブラシ搬送量を30mg/cmとした0.3mmに設定している。
次に、作像時のバイアス条件(Vdc)については、ブラシローラ50が+300〜500V、現像ローラ60が+100Vであり、薄層形成の電位差としては、これらの電位差Δが200〜400Vとするのが適正であり、トナーの帯電量とのバランスで調整する。また、フィードバック制御等を用いることで、薄層の厚さをある程度一定にできる。
また、作像時の交流条件(Vpp)については、ブラシローラ50が+300〜500V、周波数fは2〜4kHzであって、デューティ比は20〜40%である。現像ローラ60は1.0〜2.0kV、周波数fは2〜4kHzであって、デューティ比は20〜40%である。
このVppを高めると薄層形成をより瞬時に行えるものの、リーク耐性が弱くなりノイズの発生原因になる。これらの点については、各ローラ50,60の表面にアルマイト処理等で絶縁性を高めればマージンが広くなる。また、周波数についてはトナーの帯電量で調整する。さらに、デューティ比は、50%よりも低くすると、薄層形成をしつつ時間の短い高い電位差でトナーを磁気ブラシに回収することができ、現像ローラ60へのトナーの固着を防止する効果がある。
これに対し、回収時のバイアス条件(Vdc)については、ブラシローラ50が0V、現像ローラ60が+100Vであり、これらの電位差Δを100Vにする。電位差Δを大きくするとトナーの回収力は増加するが、マイナスに帯電したキャリアが現像ローラ60に向けて転移してしまうからである。一方、電位差Δを小さくすると回収力が弱まり、ローラ60にトナーが付着し易くなるからである。これはキャリアの粒径が小さくなるに連れて顕著になる。
また、回収時の交流条件(Vpp)については、上述した作像時の交流条件と同じであるが、周波数fについては5〜10kHzが好ましい。回収時の周波数fを作像時の周波数fよりも高めると、キャリアが現像ローラ60に向けて転移し難くなるからである。なお、キャリアの粒径に応じて設定可能である。
そして、上述の如く間隙Lを0.3mmに設定した上で、ブラシ延伸凹部74の深さを0〜0.6mmの範囲にて0.1mm刻みで設定し、ドラム5の表面電位を0Vとした現像ローラ60の端部における画像濃度、この端部におけるトナーの付着、及び、現像装置7内におけるキャリア重量の変化(50000枚の連続出力時)について評価した。
まず、溝55の上面から凹部74の底面までの距離を上記間隙L(0.3mm)に設定した比較例1(つまり、ブラシ延伸凹部74の深さは0mmである)や、この深さを0.1mmに設定した比較例2では、印刷枚数が増加するに連れて画像濃度が大きく減少し、上述の回収工程を経た後における現像ローラ60の端部には、トナーの完全な付着が目視で確認できた(図中に×印で示す)。さらに、キャリア重量も大きく減少しており、現像ローラ60の端部にはキャリアが付着していることが分かる。また、現像装置7からドラム5に向けて飛んだキャリアは出力した用紙の端部にも見受けられ、転写部71や定着部72を汚染するし、印字汚れも生じさせた。
次に、この凹部74の深さを0.2mmに設定した比較例3や、この深さを0.3mmに設定した比較例4では、画像濃度がやや減少し、現像ローラ60の端部にはトナーが薄く付着していた(図中に△印で示す)。また、キャリア重量もやや減少しており、上記比較例1,2とほぼ同様の評価になった。
これに対し、ブラシ延伸凹部74の深さを0.4mm以上に設定すると、上記とは異なる評価が得られた。
具体的には、この凹部74の深さを0.4mm以上に設定した実施例1、この深さを0.5mmに設定した実施例2や、この深さを0.6mmに設定した実施例3では、印刷枚数が増加しても画像濃度が変化せず、また、現像ローラ60の端部には、トナーの付着が確認できず(図中に○印で示す)、さらに、キャリア重量も変化しておらず、キャリア飛びが生じていないことが分かる。なお、仮に深さを0.7mmにすると、トナーの飛散を招くことが懸念される。
よって、この凹部74の深さを0.4〜0.6mmの範囲に設定する。すなわち、この溝55の上面から凹部74の底面までの距離で換言すれば、0.7〜0.9mmの範囲に設定すると、延長した磁気ブラシが現像ローラ60の両端部分のトナー層を適切に掻き取ることが分かる。
さらに、ブラシローラ50の表面に溝加工が施されていれば、磁気ブラシの搬送性能が向上し、また、その表面にブラスト加工が施されていた場合に比して長期間の使用にも表面の磨耗が少なく、耐えることができる。
さらにまた、現像ローラ60の両端部分におけるトナーの固着や周囲への飛散が防止され、良好な画像形成が行われるので、プリンタ1の信頼性向上に寄与する。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施例では画像形成装置としてプリンタに具現化した例を示しているが、本発明の画像形成装置は複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
本実施例における画像形成装置の概略構成図である。 図1の現像装置の断面図である。 図1の現像装置からドラムへの模式図である。 図2の現像ローラ、磁気ローラ、及びブレードの部分正面図である。 図4の磁気ローラの部分拡大断面図である。 図2の現像ローラ及び磁気ローラの断面図である。 図6の部分拡大図である。 図1の画像形成装置による実験結果の説明図である。 図2の磁気ローラとブレードとの関係を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
5 感光体ドラム(像担持体)
7 現像装置
30 ハウジング
32 開口
50 ブラシローラ(磁気ローラ)
55 溝
56 磁石
60 現像ローラ
64 現像側スリーブ(スリーブ)
70 ブレード
74 ブラシ延伸凹部(凹部)

Claims (3)

  1. キャリアとトナーを有し、該トナーを像担持体に供給してトナー画像を現像させる現像装置であって、
    前記像担持体に対峙した開口を有するハウジングと、
    該ハウジング内に配設されており、前記キャリア及び前記トナーによる磁気ブラシを形成させる磁石を備え、該キャリア及び該トナーを搬送する磁気ローラと、
    該磁気ローラの回転軸線に対して略平行に並設されており、前記磁気ブラシの厚さを規制可能なブレードと、
    前記磁石の軸方向幅に略等しい幅に形成され、前記開口にて前記磁気ブラシから移送されたトナーの層を形成する現像ローラとを具備し、
    前記磁気ローラの回転軸線方向でみた前記ブレードの両端部分には、前記磁気ローラに向けて開口する凹部が形成されており、
    前記凹部は、前記磁石の両端部分よりも外側の位置に形成されており、該凹部の深さは、前記磁気ローラの略中央部分と前記ブレードの略中央部分との間隙の約1.3倍から約2.0倍の範囲に設定されていることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置であって、
    前記磁気ローラは、その回転軸線方向に沿って所定の間隔で加工された溝をその表面に有していることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の現像装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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