JP2013185027A - ポリアセタール樹脂成形品の使用方法 - Google Patents

ポリアセタール樹脂成形品の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を向上させる技術を提供する。
【解決手段】(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.10〜0.25質量部と、アルカリ金属の脂肪酸塩、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属の脂肪酸塩、及びアルカリ土類金属の酸化物から選択される少なくとも一種の(C)金属化合物を0.01〜0.10質量部と、(D)窒素含有化合物0.01〜0.10質量部と、を含むポリアセタール樹脂組成物を成形してなるポリアセタール樹脂成形品を、有機モリブデン化合物を含むグリース組成物と接触させて使用する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリアセタール樹脂成形品の使用方法に関する。
ポリアセタール樹脂は、機械的特性、熱的特性、電気的特性、摺動性、成形性等において優れた特性を有する。このため、ポリアセタール樹脂を用いて製造されたポリアセタール樹脂成形品は広汎な分野に利用されており、例えば、機構部品が挙げられる。
ポリアセタール樹脂成形品が機構部品として使用される場合、さらなる摺動特性の向上のために、ポリアセタール樹脂成形品にグリースを塗布して使用する場合がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ポリアセタール樹脂を安定化させるため、ポリアセタール樹脂には酸化防止剤やその他の安定剤が配合される場合が多い。ポリアセタール樹脂に配合される酸化防止剤としては、立体障害を有するフェノール化合物(ヒンダードフェノール)、立体障害を有するアミン化合物(ヒンダードアミン)等が知られている。また、その他の安定剤として、メラミン、ポリアミド、アルカリ金属水酸化物やアルカリ土類金属水酸化物等が知られている。また、酸化防止剤は他の安定剤と組み合わせて用いられることが多い(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−291073号公報 特開平10−273579号公報
ポリアセタール樹脂成形品が機構部品として使用される場合にも、当然、ポリアセタール樹脂成形品の物性が高ければ好ましく、本発明の目的は、グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を向上させる技術を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、ポリアセタール樹脂にヒンダードフェノール系酸化防止剤を配合してなるポリアセタール樹脂組成物から構成されるポリアセタール樹脂成形品にグリース組成物が接触する場合、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が、グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命に影響を与えることを見出し、さらに、ヒンダードフェノール系酸化防止剤の量を、通常よりも少なくすることで、グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命が長くなることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) (A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.10〜0.25質量部と、アルカリ金属の脂肪酸塩、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属の脂肪酸塩、及びアルカリ土類金属の酸化物から選択される少なくとも一種の(C)金属化合物を0.01〜0.10質量部と、(D)窒素含有化合物を0.01〜0.10質量部と、を含むポリアセタール樹脂組成物を成形してなるポリアセタール樹脂成形品を、有機モリブデン化合物を含むグリース組成物と接触させて使用するポリアセタール樹脂成形品の使用方法。
(2) 前記有機モリブデン化合物は、ジアルキルジチオカルバミン酸モリブデンである(1)に記載の使用方法。
(3) 前記グリース組成物は、メラミンシアヌレートを含む(1)又は(2)に記載の使用方法。
(4) 前記(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレングリコール、及びシリコーン化合物から選択される少なくとも一種の(E)離型剤0.01〜1.00質量部をさらに含有する(1)から(3)のいずれかに記載の使用方法。
本発明の使用方法によれば、グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を長くすることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
本発明のポリアセタール樹脂成形品の使用方法は、特定のポリアセタール樹脂組成物を成形してなるポリアセタール樹脂成形品を、特定のグリース組成物と接触させて使用する方法である。
<ポリアセタール樹脂成形品>
本発明で使用されるポリアセタール樹脂成形品を構成するポリアセタール樹脂組成物は、(A)ポリアセタール樹脂と、(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、(C)金属化合物と、(D)窒素含有化合物と、を含む。
[(A)ポリアセタール樹脂]
(A)ポリアセタール樹脂の種類は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に制限されず、従来公知の(A)ポリアセタール樹脂から適宜選択して使用することができる。
(A)ポリアセタール樹脂には、オキシメチレン基(−CHO−)のみを構成単位とするポリアセタールホモポリマー、及びオキシメチレン基以外に他のコモノマー単位を構成単位として含有するポリアセタールコポリマーが含まれる。コポリマーにおいて、コモノマー単位には、オキシC2−6アルキレン単位(例えば、オキシエチレン基(−CHCHO−)、オキシプロピレン基、オキシテトラメチレン基等のオキシC2−4アルキレン単位)が含まれる。コモノマー単位の含有量は、特に限定されないが、ポリアセタール樹脂の構成単位全体に対して、例えば、0.01〜30モル%、好ましくは0.03〜20モル%、さらに好ましくは0.03〜15モル%程度の範囲から選択できる。
(A)ポリアセタール樹脂がポリアセタールコポリマーである場合は、二成分で構成されたコポリマー、三成分で構成されたターポリマー等であってもよい。ポリアセタールコポリマーは、ランダムコポリマーの他、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー等であってもよい。また、(A)ポリアセタール樹脂は、線状のみならず分岐構造であってもよく、架橋構造を有していてもよい。さらに、(A)ポリアセタール樹脂の末端は、例えば、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸又はそれらの無水物とのエステル化等により安定化してもよい。
(A)ポリアセタール樹脂のメルトインデックスは特に限定されないが、メルトインデックス(ASTM−D1238に準じ、190℃、荷重2.16kgで測定)は1g/10分以上50g/10分以下であることが好ましい。
[(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤]
本発明で使用可能な(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、特に限定されず、例えば、以下の化合物を使用することができる。
単環式ヒンダードフェノール化合物(例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール等)、炭化水素基又はイオウ原子を含む基で連結された多環式ヒンダードフェノール化合物(例えば、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等)、エステル基又はアミド基を有するヒンダードフェノール化合物(例えば、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、n−オクタデシル−2−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレート、ジ−n−オクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ジヒドロシンナムアミド、N,N’−エチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド]、N,N’−テトラメチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド]、N,N’−ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド]、N,N’−エチレンビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド]、N,N’−ヘキサメチレンビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド]、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、N,N’−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート等)が挙げられる。
本発明において特に好ましいヒンダードフェノール系酸化防止剤は、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]である。
本発明において、(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤は単独で又は二種以上を組み合わせて使用できる。(B)成分の配合量は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して0.10〜0.25質量部である。この範囲であれば、グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命が高まるとともに、ポリアセタール樹脂組成物の熱安定性が高い。(B)成分の好ましい含有量は0.10〜0.20質量部であり、この範囲であれば、グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命が顕著に高まるため好ましい。
[(C)金属化合物]
本発明において用いる(C)金属化合物は、アルカリ金属の脂肪酸塩、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属の脂肪酸塩、及びアルカリ土類金属の酸化物から選択される少なくとも一種である。
アルカリ金属の酸化物としては、酸化リチウム等を挙げることができる。アルカリ土類金属の酸化物としては酸化カルシウム、酸化マグネシウム等を挙げることができる。本発明においてはアルカリ土類金属の酸化物の使用が好ましく、より好ましくは酸化マグネシウムである。
アルカリ金属の脂肪酸塩、アルカリ土類金属の脂肪酸塩に含まれる脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸等の飽和脂肪酸や、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エルカ酸、リシノール酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられる。
本発明においては、アルカリ土類金属の脂肪酸塩の使用が好ましく、特に好ましくはカルシウムの脂肪酸塩であり、最も好ましくはステアリン酸カルシウムである。
本発明において(C)金属化合物の含有量は、(A)ポリアセタール100質量部に対して0.01〜0.10質量部である。(C)成分の上記含有量が0.01質量部以上であることはポリアセタール樹脂組成物の目標となる耐熱寿命を達成しやすいという理由で必要であり、上記含有量が0.10質量部以下であることは変色の抑制という理由で必要である。上記含有量の好ましい範囲は0.02質量部以上0.08質量部以下である。
[(D)窒素含有化合物]
本発明のポリアセタール樹脂組成物には、アミノトリアジン化合物、グアナミン化合物、ヒドラジド化合物及びポリアミド化合物から選ばれる(D)窒素含有化合物が配合されている。
アミノトリアジン化合物としては、メラミン又はその誘導体[メラミン、メラミン縮合体(メラム、メレム、メロン)等]、グアナミン又はその誘導体、及びアミノトリアジン樹脂[メラミンの共縮合樹脂(メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−メラミン樹脂、メラミン−フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミン−メラミン樹脂、芳香族ポリアミン−メラミン樹脂等)、グアナミンの共縮合樹脂等]等が挙げられる。
グアナミン化合物としては、脂肪族グアナミン化合物(モノグアナミン類、アルキレンビスグアナミン類等)、脂環族グアナミン系化合物(モノグアナミン類等)、芳香族グアナミン系化合物[モノグアナミン類(ベンゾグアナミン及びその官能基置換体等)、α−又はβ−ナフトグアナミン及びそれらの官能基置換誘導体、ポリグアナミン類、アラルキル又はアラルキレングアナミン類等]、ヘテロ原子含有グアナミン系化合物[アセタール基含有グアナミン類、テトラオキソスピロ環含有グアナミン類(CTU−グアナミン、CMTU−グアナミン等)、イソシアヌル環含有グアナミン類、イミダゾール環含有グアナミン類等]等が挙げられる。また、上記のメラミン、メラミン誘導体、グアナミン系化合物のアルコキシメチル基がアミノ基に置換した化合物等も含まれる。
ヒドラジド化合物としては、脂肪族カルボン酸ヒドラジド系化合物(ステアリン酸ヒドラジド、12−ヒドロキシステアリン酸ヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、エイコサン二酸ジヒドラジド等)、脂環族カルボン酸ヒドラジド系化合物(1,3−ビス(ヒドラジノカルボノエチル)−5−イソプロピルヒダントイン等)、芳香族カルボン酸ヒドラジド系化合物(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル安息香酸ヒドラジド、1−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ナフトエ酸ヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジヒドラジド等)、ヘテロ原子含有カルボン酸ヒドラジド系化合物、ポリマー型カルボン酸ヒドラジド系化合物等が挙げられる。
ポリアミド化合物としては、ジアミンとジカルボン酸とから誘導されるポリアミド;アミノカルボン酸、必要に応じてジアミン及び/又はジカルボン酸を併用して得られるポリアミド;ラクタム、必要に応じてジアミン及び/又はジカルボン酸との併用により誘導されるポリアミドが含まれる。また、2種以上の異なったポリアミド形成成分により形成される共重合ポリアミドも含まれる。
具体的なポリアミド化合物の例としては、ポリアミド3、ポリアミド4、ポリアミド46、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリアミド12等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸(例えば、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸)と脂肪族ジアミン(例えば、ヘキサメチレンジアミン)とから得られるポリアミド、脂肪族ジカルボン酸(例えば、アジピン酸)と芳香族ジアミン(例えば、メタキシリレンジアミン)とから得られるポリアミド、芳香族及び脂肪族ジカルボン酸(例えば、テレフタル酸とアジピン酸)と脂肪族ジアミン(例えば、ヘキサメチレンジアミン)とから得られるポリアミド及びこれらの共重合体等が挙げられる。また、ポリアミドハードセグメントとポリエーテル成分等の他のソフトセグメントの結合したポリアミド系ブロックコポリマーの使用も可能である。
本発明において、アミノトリアジン化合物、グアナミン化合物、ヒドラジド化合物及びポリアミド化合物から選ばれる(C)窒素含有化合物は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。(C)成分の配合量は、(A)ポリアセタール樹脂100重量部に対して0.01〜0.10重量部であり、好ましくは0.03〜0.07重量部である。(C)成分の配合量が0.01重量部未満の場合には、ポリアセタール樹脂組成物の目標耐熱寿命の達成という理由で必要である。逆に、(C)成分の配合量が0.1重量部を超える場合には、得られる窒素含有化合物の染み出しを引き起こす要因になる場合がある。
[(E)離型剤]
ポリアセタール樹脂組成物は、離型剤を好ましく含有することができる。特に、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレングリコール、及びシリコーン化合物から選択される少なくとも一種の離型剤が好ましく使用される。
本発明において、(E)離型剤の含有量は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、0.01質量部以上1.00質量部以下であることが好ましい。上記含有量が0.01質量部以上であれば離型性の改善という理由で好ましく、上記含有量が1.00質量部以下であれば離型剤の染み出しによる外観悪化や機械物性低下回避という理由で好ましい。
[その他の成分]
ポリアセタール樹脂組成物には、本発明の目的や効果を損なわない範囲であれば、公知の各種安定剤や添加剤をさらに配合することができる。例えば、各種の着色剤、核剤、帯電防止剤、その他の界面活性剤、異種ポリマー等を挙げることができる。
その他の成分の含有量は特に限定されないが、ポリアセタール樹脂組成物中におよそ20質量%以下であることが好ましく、より好ましくは10質量%以下である。
[ポリアセタール樹脂組成物の調製]
ポリアセタール樹脂組成物の調製法の具体的態様は特に限定されるものではなく、一般に樹脂組成物の調製法として公知の設備と方法により、樹脂組成物を調製することができる。例えば、必要な成分を混合し、この混合物を1軸又は2軸の押出機又はその他の溶融混練装置を使用して混練し、成形用ペレットとして調製することができる。また、押出機又はその他の溶融混練装置は複数使用してもよい。また、全ての成分をホッパから同時に投入してもよいし、一部の成分はサイドフィード口から投入してもよい。
[ポリアセタール樹脂成形品の製造]
ポリアセタール樹脂成形品は、上記のポリアセタール樹脂組成物を原料とする射出成形法により製造することができる。射出成形の際の成形条件は特に限定されず、適宜好ましい条件を採用可能である。なお、射出成形法以外の成形方法も採用可能である。
<グリース組成物>
本発明で使用するグリース組成物は、有機モリブデン化合物を含む。また、通常のグリース組成物には、通常、基油、増ちょう剤も含まれる。
[基油]
グリース組成物に含まれる基油の種類は特に限定されないが、基油としては、鉱油、動植物油、エステル系合成油、合成炭化水素油、リン酸エステル油、シリコーン油、フッ素油及びこれらの混合油等が使用される。また、グリース組成物中の基油の含有量は、用途等に応じて適宜決定される。
[増ちょう剤]
増ちょう剤としては、石けん系又は非石けん系のいずれも用いることができる。石けん系増ちょう剤としては、カルボン酸(グリセライドを含む)と金属水酸化物との反応によって得られる、カルシウム石けん、アルミニウム石けん、ナトリウム石けん、リチウム石けん等の金属石けん系増ちょう剤;カルシウムコンプレックス石けん、アルミニウムコンプレックス石けん、ナトリウムコンプレックス石けん、リチウムコンプレックス石けん等の複合型石けん系増ちょう剤が例示される。非石けん系増ちょう剤としては、芳香族ジウレア、脂肪族ジウレア、脂環式ジウレア、トリウレア、ポリウレア等のウレア系増ちょう剤;ナトリウムテレフタラメート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の有機系増ちょう剤;有機化ベントナイト、グラファイト、シリカゲル等の無機系増ちょう剤;が例示される。また、グリース組成物中の増ちょう剤の含有量は、用途等に応じて適宜決定される。
[有機モリブデン化合物]
有機モリブデン化合物を含む場合、(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤の使用量を上記の範囲に調整することで、グリース塗布時のポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を高めつつ、ポリアセタール樹脂組成物の熱安定性を十分高い状態にすることができる。
有機モリブデン化合物の中でも、極圧添加剤として使用される有機モリブデン化合物をグリース組成物が含む場合に、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命が特に低下しやすい。その中でもジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン塩をグリース組成物が含む場合に特に上記耐熱寿命を低下させやすく、その中でもジブチルジチオカルバミン酸モリブデン塩をグリース組成物が含む場合に最も上記耐熱寿命を低下させやすい。本発明によれば、有機モリブデン化合物がポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を低下させやすいものであったとしても、(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤の使用量を上記の範囲に調整することで、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を高めつつ、ポリアセタール樹脂組成物の熱安定性を十分高い状態にすることができる。
グリース組成物中の有機モリブデン化合物の含有量も、用途に応じて適宜決定されるが、有機モリブデン化合物が0.5質量%以上含まれると、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を低下させやすいため、本発明のような技術が特に必要になる。
[メラミンシアヌレート]
メラミンシアヌレートは、メラミンとイソシアヌル酸からなる有機塩である。メラミンシアヌレートはグリース組成物に固体潤滑剤として加えられる場合がある。メラミンシアヌレートと有機モリブデン化合物(その中でも特にジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン塩)とをグリース組成物が含む場合には、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を低下させやすいが、本発明では、メラミンシアヌレートと有機モリブデン化合物とがグリース組成物に含まれる場合であっても、(B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤の使用量を上記の範囲に調整することで、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を高めつつ、ポリアセタール樹脂組成物の熱安定性を十分高い状態にすることができる。
また、メラミンシアヌレートと有機モリブデン化合物(その中でも特にジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン塩)とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とをグリース組成物が含む場合には、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を低下させやすいが、本発明の使用方法によれば、上記耐熱寿命の低下を抑制できる。
グリース組成物中の、メラミンシアヌレートとPTFEとの合計含有量(PTFEを含有しない場合にはメラミンシアヌレートの含有量)も、用途に応じて適宜決定されるが、上記合計含有量が10質量%以上であると、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命を特に低下させやすいため、このような場合に本発明のような技術が特に必要になる。
[その他の成分]
上記グリース組成物には上記の成分以外に、本発明の目的が達成される範囲内で、必要に応じて、酸化防止剤、防錆剤、固体潤滑剤、充填剤、油性剤、金属不活性化剤、耐水剤、極圧剤、耐摩耗剤、粘度指数向上剤、着色剤等の添加剤を配合してもよい。
<グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品>
グリース組成物が塗布されたポリアセタール樹脂成形品は、自動車部品、電気・電子部品、建材、生活関係部品・化粧関係部品・医用関係部品等各種用途に利用することができる。特に、摺動性が求められる機構部品、具体的には、ギヤ、レバー、カム、プーリー、軸受け等の摺動部品に好適に用いることができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<材料>
[(A)ポリアセタール樹脂]
ポリアセタール樹脂メルトインデックス=9g/10分を用いた。上記ポリアセタール樹脂は、次のようにして調製した。
二軸パドルタイプの連続式重合機にトリオキサン96.7質量%と1,3−ジオキソラン3.3質量%の混合物を連続的に供給し、触媒として三フッ化ホウ素15ppmを添加し重合を行った。重合に供するトリオキサンと1,3−ジオキソランの混合物は、不純物として水6ppm、メタノール3.5ppm、ギ酸5ppmを含有するものであった。
重合機吐出口より排出された重合体は、直ちにトリエチルアミン1000ppm含有水溶液を加えて粉砕、攪拌処理を行うことにより触媒の失活を行い、次いで、遠心分離、乾燥を行うことにより粗ポリアセタール樹脂を得た。
次いで、この粗ポリアセタール樹脂を、ベント口を有する二軸押出機に供給し、樹脂温度約220℃で溶融混練することにより不安定末端部を分解すると共に、分解生成物を含む揮発分をベント口から減圧脱揮した。押出機のダイから取り出した樹脂を冷却、細断することにより、不安定末端部の除去されたペレット状のポリアセタール樹脂を得た。
なお、上記メルトインデックスは、ASTM−D1238に準じ、190℃、2160gの条件下で求めた値(g/10分)である。
(B−1)酸化防止剤:トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:IRGANOX 245)
(B−2)酸化防止剤:ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:IRGANOX 1010)
(C−1)アルカリ土類金属の酸化物:酸化マグネシウム
(C−2)アルカリ土類金属の脂肪酸塩:ステアリン酸カルシウム
(D)窒素含有化合物:メラミン
(E)離型剤:N,N’−エチレンビス(ステアリン酸アミド)
<グリース組成物の評価>
以下のグリース組成物1〜グリース組成物6を用いた。
グリース組成物1:ジブチルジチオカルバミン酸モリブデン塩の含有量が2.3質量%、メラミンシアヌレートとPTFEとの合計含有量が13.7質量%のグリース組成物(「モリコートYM102」、東レダウコーニング社製)
グリース組成物2:ジブチルジチオカルバミン酸モリブデン塩の含有量が2.6質量%、メラミンシアヌレートの含有量が20.5質量%のグリース組成物(PTFEを含まない)(「モリコートPG641」、東レダウコーニング社製)
グリース組成物3:ジブチルジチオカルバミン酸モリブデン塩の含有量が0.9質量%、メラミンシアヌレートの含有量が14.8質量%のグリース組成物(PTFEを含まない)(「サンコールFG−84M」、サンケイ化学株式会社製)
グリース組成物4:ジブチルジチオカルバミン酸モリブデン塩の含有量が0.8質量%、メラミンシアヌレートの含有量が29.8質量%のグリース組成物(PTFEを含まない)(「サンコールFG−87HSR」、サンケイ化学株式会社製)
グリース組成物5:メラミンシアヌレートとPTFEとの合計含有量が20.8質量%のグリース組成物(「パーマルブFIM−3」、協同油脂株式会社製)
グリース組成物6:ジブチルジチオカルバミン酸モリブデン塩の含有量が3.0質量%(メラミンシアヌレート、PTFEを含まない)(「モリホワイトHD No,1」、サンケイ化学株式会社製)
各成分の含有量は以下の方法で分析した。先ず、グリース組成物中のヘキサン不溶分(質量%)を採取し、次いで、このヘキサン不溶分をメタノール可溶分、クロロホルム可溶分、メタノール及びクロロホルムに不溶な残渣に分離し、それらを乾燥させて各溶媒を取り除き重量を測定した。重量測定後、赤外分光法(IR)、核磁気共鳴分光法(NMR)、熱分解ガスクロマトグラフィ/質量分析法(GS/MS)を用いて各分離物に含まれる主成分を同定した。
[グリース組成物がポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命に与える影響]
ポリプラスチックス株式会社製ジュラコン(登録商標)M90Sを用いてISOに定められるダンベル試験片を製造した。このダンベル試験片について引張強度をISO527−1の方法に沿って測定した(ここで得られた引張強度が初期引張強度)。
同様のダンベル試験片を製造し、グリース組成物1をこの試験片に塗布した。このグリース組成物1が塗布された試験片を120℃、10日間の条件で加熱した。この加熱後のダンベル試験片について引張強度をISO527−1の方法に沿って測定した(ここで得られた引張強度が引張強度(10日後))。この引張強度(10日後)と初期引張強度とから引張強度保持率((引張強度(10日後)/初期引張強度)×100)を算出した。結果を表1に示した。
上記と同様の方法で、引張強度(20日後)、引張強度(30日後)、引張強度(40日後)を測定した。また、同様に引張強度保持率(%)も算出した。結果を表1に示した。
グリース組成物2〜6についても、同様にして、引張強度を測定し、引張強度保持率を算出した。これらの結果を表1に示した。なお、グリース組成物2〜6については、引張強度(20日後)、引張強度(30日後)、引張強度(40日後)、引張強度(60日後)を測定し、これらについての引張強度保持率を算出した。
Figure 2013185027
*:ダンベル試験片の劣化が著しく正確な測定が困難
上記の表1の結果から、有機モリブデン化合物とメラミンシアヌレートとPTFEとを含むグリース組成物1を用いた場合に、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命が特に低下しやすいことが確認された。また、有機モリブデン化合物とメラミンシアヌレートとを含むグリース組成物を用いた場合には、有機モリブデン化合物を含みメラミンシアヌレートを含まないグリース組成物を用いた場合と比較して、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命が低下しやすいことが確認された。また、有機モリブデン化合物を含まないグリース組成物を用いた場合には、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命が低下しにくいことが確認された。
<ポリアセタール樹脂組成物の調製>
表2に示す成分を表2に示す割合で押出機に供給し、実施例及び比較例のポリアセタール樹脂ペレットを製造した。
[熱安定性の評価]
押出後のペレット5gを試験片とし、この試験片を空気中で230℃、45分間加熱した場合の重量減少率から熱安定性を評価した。結果は表2に示した。
<ポリアセタール樹脂成形品の製造>
実施例及び比較例で調製したポリアセタール樹脂組成物を用い、射出成形法で、ISOダンベル試験片を成形した。
上記ダンベル試験片の引張強度を、ISO527−1に準拠した方法に沿って測定した(初期引張強度)。
同様のダンベル試験片を製造し、グリース組成物1をこの試験片に塗布した。このグリース組成物1が塗布された試験片を120℃、40日間の条件で加熱した。この加熱後のダンベル試験片について引張強度をISO527−1の方法に沿って測定した(ここで得られた引張強度が引張強度(40日後))。この引張強度(40日後)と初期引張強度とから引張強度保持率((引張強度(40日後)/初期引張強度)×100)を算出した。結果を表2に示した。
Figure 2013185027
表2の結果から明らかなように、ヒンダードフェノール系酸化防止剤の含有量が多い比較例3、4では、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命が大きく低下することが確認された。一方、ヒンダードフェノール系酸化防止剤の含有量が少ない比較例1、2では、ポリアセタール樹脂成形品の耐熱寿命は高いものの、ポリアセタール樹脂組成物の熱安定性が低くなる。これらの比較例に対して、実施例のポリアセタール樹脂成形品は耐熱寿命が高く、ポリアセタール樹脂組成物の熱安定性も充分であることが確認された。

Claims (4)

  1. (A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、
    (B)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.10〜0.25質量部と、
    アルカリ金属の脂肪酸塩、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属の脂肪酸塩、及びアルカリ土類金属の酸化物から選択される少なくとも一種の(C)金属化合物を0.01〜0.10質量部と、
    (D)窒素含有化合物0.01〜0.10質量部と、を含むポリアセタール樹脂組成物を成形してなるポリアセタール樹脂成形品を、有機モリブデン化合物を含むグリース組成物と接触させて使用するポリアセタール樹脂成形品の使用方法。
  2. 前記有機モリブデン化合物は、ジアルキルジチオカルバミン酸モリブデンである請求項1に記載の使用方法。
  3. 前記グリース組成物は、メラミンシアヌレートを含む請求項1又は2に記載の使用方法。
  4. 前記(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレングリコール、及びシリコーン化合物から選択される少なくとも一種の(E)離型剤0.01〜1.00質量部をさらに含有する請求項1から3のいずれかに記載の使用方法。
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