JP2013184783A - 玉掛けワイヤー用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】玉掛けに要する時間の短縮を図るべく、金型の予期せぬ部位にワイヤーが引っ掛かることを防止するとともに、偏心した金型を吊り上げたときの傾きを軽減でき、吊荷に対するワイヤーの掛け方の調整が容易になる玉掛けワイヤー用治具を提供する。
【解決手段】金型30の吊りフック35・35・・・にワイヤー40を掛けて、ワイヤー40により玉掛けするための治具であって、吊りフック35と該吊りフック35に掛けるワイヤー40との間に介設される、吊りフック35合するフック部10と、フック部10を支持する支持フレームたるメインフレーム2、サイドフレーム3、および各アーム5・6・7・8と、各アーム5・6・7・8において変位可能に支持される、ワイヤー40を押圧するための部材であるワイヤー押圧部材たるアシストバー15cと、を備える玉掛けワイヤー用治具1。
【選択図】図1
【解決手段】金型30の吊りフック35・35・・・にワイヤー40を掛けて、ワイヤー40により玉掛けするための治具であって、吊りフック35と該吊りフック35に掛けるワイヤー40との間に介設される、吊りフック35合するフック部10と、フック部10を支持する支持フレームたるメインフレーム2、サイドフレーム3、および各アーム5・6・7・8と、各アーム5・6・7・8において変位可能に支持される、ワイヤー40を押圧するための部材であるワイヤー押圧部材たるアシストバー15cと、を備える玉掛けワイヤー用治具1。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワイヤーロープを用いて吊荷の玉掛けをする際に、吊荷に対するワイヤーロープの掛け方を容易に調整することができる玉掛けワイヤー用治具の技術に関する。
クレーンやホイスト等の揚重機に、吊荷を玉掛けする際には、ワイヤーロープ(以下、単にワイヤーと呼ぶ)を用いるのが一般的であり、また、吊荷に対するワイヤーによる玉掛け作業は、作業者による手作業で行われることが一般的である。
そして従来、吊荷がプレス加工用の金型である場合には、金型をワイヤーにより玉掛けするために、金型にはワイヤーを引っ掛けるための吊りボルト等を付設するのが一般的である。
例えば、以下に示す特許文献1では、吊りボルトの着脱が不要になる金型ホルダーに係る技術が開示されており、公知となっている。
特許文献1に係る金型ホルダーを用いることで、プレス加工装置に金型をセットするときに、玉掛け用の吊りボルトを取り外す手間がなくなるため、作業者による玉掛け作業の効率化を図ることが可能になる旨が示されている。
例えば、以下に示す特許文献1では、吊りボルトの着脱が不要になる金型ホルダーに係る技術が開示されており、公知となっている。
特許文献1に係る金型ホルダーを用いることで、プレス加工装置に金型をセットするときに、玉掛け用の吊りボルトを取り外す手間がなくなるため、作業者による玉掛け作業の効率化を図ることが可能になる旨が示されている。
金型をワイヤーにより玉掛けする場合、玉掛け時(クレーン等を巻き上げ操作する前)に弛んでいたワイヤーが、金型の吊り上げに際して弛みが解消するにつれて、金型の予期せぬ位置(くぼみや突起等)に引っ掛かると、金型を吊り上げたときにバランスが崩れる場合がある。
このような現象は、特許文献1に開示された金型ホルダーを使っても起こりうることであり、ワイヤーにより玉掛けをする際には、玉掛け作業者が金型の周囲を点検して、予期せぬ位置に引っ掛かったワイヤーがあれば、ワイヤーの掛け方を修正する必要がある。
このような現象は、特許文献1に開示された金型ホルダーを使っても起こりうることであり、ワイヤーにより玉掛けをする際には、玉掛け作業者が金型の周囲を点検して、予期せぬ位置に引っ掛かったワイヤーがあれば、ワイヤーの掛け方を修正する必要がある。
また、金型の重心位置は金型ごとに異なっているため、玉掛け作業者は、金型を吊り上る(地切りする)際には、金型が傾かないように注意し、金型が傾くような場合には、ワイヤーの掛け方を調整する必要がある。
このため従来、金型をワイヤーにより玉掛けする際には、玉掛け作業者がワイヤーの掛け方を調整するのに時間を要し、玉掛け作業に時間を要していた。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、玉掛けに要する時間の短縮を図るべく、金型の予期せぬ部位にワイヤーが引っ掛かることを防止するとともに、偏心した金型を吊り上げたときの傾きを軽減でき、吊荷に対するワイヤーの掛け方の調整が容易になる玉掛けワイヤー用治具を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、吊荷に備えられる吊りフックにワイヤーを掛けて、前記ワイヤーにより玉掛けするための玉掛けワイヤー用治具であって、前記吊りフックと該吊りフックに掛けるワイヤーとの間に介設される、前記吊りフックを掛止するためのフック部と、前記フック部を支持する支持フレームと、前記支持フレームにおいて変位可能に支持される、前記ワイヤーを押圧するための部材であるワイヤー押圧部材と、を備えるものである。
請求項2においては、前記ワイヤー押圧部材は、該ワイヤー押圧部材の変位方向に対して傾斜しており、前記ワイヤー押圧部材が変位するのに伴って、前記ワイヤーを、前記ワイヤー押圧部材の傾斜方向に変位させるものである。
請求項3においては、前記フック部は、前記吊りフックを掛止した状態において、該フック部の軸心が、前記吊りフックの軸心に略一致するとともに、前記フック部の軸心を中心として回転可能に構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ワイヤーにより玉掛けする際に、吊荷に対するワイヤーの掛け方を調整することができる。また、ワイヤーにより玉掛けする際に、ワイヤーが吊荷の予期せぬ部位に引っ掛かることを防止できる。
請求項2においては、簡易な機構により、吊荷に対するワイヤーの掛け方を調整することができる。
請求項3においては、ワイヤーの張力を、吊荷の吊りフックに負担させることできる。これにより、玉掛けワイヤー用治具に作用する応力を軽減することができ、玉掛けワイヤー用治具を簡易な(重厚長大でない)部材を用いて構成することが可能になる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具の全体構成について、図1〜図7を用いて説明をする。
尚、本実施形態の説明においては、説明の便宜上、図1に示すような玉掛けの対象物たる金型30を基準としたXYZ座標系を規定しており、金型30の長さ方向および幅方向を水平に、かつ高さ方向を鉛直方向に保持した状態で、金型30の長さ方向に平行なX軸と、金型30の幅方向に平行なY軸と、金型30の高さ方向に平行なZ軸を規定している。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具の全体構成について、図1〜図7を用いて説明をする。
尚、本実施形態の説明においては、説明の便宜上、図1に示すような玉掛けの対象物たる金型30を基準としたXYZ座標系を規定しており、金型30の長さ方向および幅方向を水平に、かつ高さ方向を鉛直方向に保持した状態で、金型30の長さ方向に平行なX軸と、金型30の幅方向に平行なY軸と、金型30の高さ方向に平行なZ軸を規定している。
図1に示す如く、本実施形態において示す吊荷の一例である金型30は、一対の上型31と下型32を重ね合わせた状態で保管・搬送等される態様を有しており、上型31および下型32のそれぞれにおけるXZ平面に平行な面(正面および背面)において、各面に対して垂直な向きに吊りフック35・35・・・が突設されている。
このように本実施形態では、金型30に付設される各吊りフック35・35・・・が、Y軸に対して平行である場合を例示して説明をするが、金型の側面側(本実施形態でいうYZ平面に平行な面)に吊りフックが付設される態様(即ち、Z軸に対して平行である場合)である金型に対しても、本発明に係る玉掛けワイヤー用治具は、もちろん適用可能である。
また、本実施形態では、玉掛けの対象たる吊荷の一例として、プレス加工装置用の金型を例示しているが、本発明に係る玉掛けワイヤー用治具により玉掛けする吊荷の種類をこれに限定するものではなく、吊りフックが付設される態様の吊荷全般に本発明に係る玉掛けワイヤー用治具を適用することができる。
また、本実施形態では、玉掛けの対象たる吊荷の一例として、プレス加工装置用の金型を例示しているが、本発明に係る玉掛けワイヤー用治具により玉掛けする吊荷の種類をこれに限定するものではなく、吊りフックが付設される態様の吊荷全般に本発明に係る玉掛けワイヤー用治具を適用することができる。
そして、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具1は、図1に示す如く、金型30を玉掛けする(吊り上げる)ときの姿勢(以下、使用状態の姿勢とも言う)において、玉掛けワイヤー用治具1の長さ方向がX軸に対して平行に配置され、また、玉掛けワイヤー用治具1の幅方向がY軸に対して平行に配置され、さらに、玉掛けワイヤー用治具1の高さ方向がZ軸に対して平行に配置される。
玉掛け時における金型30に対するワイヤー40の掛け方には、例えば、図2に示すような態様がある。
即ち、例えば第一の態様(図2に示すパターンA)では、金型30のうち、下型32に付設される吊りフック35・35のみに(即ち、上型31の吊りフック35・35にはワイヤー40を引っ掛けずに)アイ40a・40aを引っ掛けて、ワイヤー40を掛けている。
即ち、例えば第一の態様(図2に示すパターンA)では、金型30のうち、下型32に付設される吊りフック35・35のみに(即ち、上型31の吊りフック35・35にはワイヤー40を引っ掛けずに)アイ40a・40aを引っ掛けて、ワイヤー40を掛けている。
また、例えば第二の態様(図2に示すパターンB)では、金型30のうち、下型32に付設される吊りフック35・35にアイ40a・40aを引っ掛けて、かつ、上型31の吊りフック35・35にワイヤー40を引っ掛けて、吊荷(金型30)のバランスを取るようにしている。
さらに、例えば第三の態様(図2に示すパターンC)では、金型30のうち、下型32に付設される吊りフック35・35にアイ40a・40aを引っ掛けて、かつ、上型31の吊りフック35・35のうち一方だけにワイヤー40を引っ掛けて、吊荷(金型30)のバランスを取るようにしている。
このように、ワイヤー40により金型30を玉掛けする場合には、金型30の重心位置や、吊りフック35・35・・・の配置位置に応じて、種々の態様のワイヤー40の掛け方を選択することが可能である。
そして、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具1を用いれば、図2に示す態様や、あるいはそれ以外の様々な態様に対応しつつ、金型30に対するワイヤー40による玉掛けを容易にすることができる。
そして、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具1を用いれば、図2に示す態様や、あるいはそれ以外の様々な態様に対応しつつ、金型30に対するワイヤー40による玉掛けを容易にすることができる。
図1に示す如く、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具1は、金型30を4本のワイヤー40・40・40・40を用いて玉掛けするに際し、金型30に対する玉掛け作業を容易にするとともに、ワイヤー40・40・40・40の掛け方を調整することができる治具であって、メインフレーム2、第一および第二の各サイドフレーム3・4、4箇所の各アーム5・6・7・8、4箇所の各フック部10・10・10・10、4箇所の各ワイヤーアシスト機構15・15・15・15等を備えている。
メインフレーム2は、玉掛けワイヤー用治具1を構成する骨格の基礎となる部位であって、第一および第二の各サイドフレーム3・4を変位可能に支持するための部位である。
そして、本実施形態におけるメインフレーム2は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、その長さ方向がY軸に対して平行となる向きに配置され、第一および第二の各サイドフレーム3・4をY軸方向に変位可能な状態で支持している。
そして、本実施形態におけるメインフレーム2は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、その長さ方向がY軸に対して平行となる向きに配置され、第一および第二の各サイドフレーム3・4をY軸方向に変位可能な状態で支持している。
第一サイドフレーム3は、第一および第二の各アーム5・6を変位可能に支持するための部位である。
そして、本実施形態における第一サイドフレーム3は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、その長さ方向がX軸に対して平行となる向きに配置され、第一および第二の各アーム5・6をX軸方向に変位可能な状態で支持している。
そして、本実施形態における第一サイドフレーム3は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、その長さ方向がX軸に対して平行となる向きに配置され、第一および第二の各アーム5・6をX軸方向に変位可能な状態で支持している。
また、第二サイドフレーム4は、第三および第四の各アーム7・8を変位可能に支持するための部位である。
そして、本実施形態における第二サイドフレーム4は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、その長さ方向がX軸に対して平行となる向きに配置され、第三および第四の各アーム7・8をX軸方向に変位可能な状態で支持している。
そして、本実施形態における第二サイドフレーム4は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、その長さ方向がX軸に対して平行となる向きに配置され、第三および第四の各アーム7・8をX軸方向に変位可能な状態で支持している。
第一〜第四の各アーム5・6・7・8は、玉掛けワイヤー用治具1における金型30を掛止するための部位であるフック部10を支持するための部材であって、それぞれ略L字状の形態を有している。
例えば、第一アーム5は、第一サイドフレーム3により支持される部位である基部5aと、該基部5aに対して略直交する部位である腕部5bを備えており、該腕部5bの基部5a側とは反対側の端部において、フック部10を支持している。
そして、第一アーム5は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、腕部5bをZ軸に対して平行かつ下向きに突設させる状態で、基部5aを第一サイドフレーム3により支持される構成としている。
そして、第一アーム5は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、腕部5bをZ軸に対して平行かつ下向きに突設させる状態で、基部5aを第一サイドフレーム3により支持される構成としている。
また、第二アーム6は、第一サイドフレーム3により支持される部位である基部6aと、該基部6aに対して略直交する部位である腕部6bを備えており、該腕部6bの基部6a側とは反対側の端部において、フック部10を支持している。
そして、第二アーム6は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、腕部6bをZ軸に対して平行かつ下向きに突設させる状態で、基部6aを第一サイドフレーム3により支持される構成としている。
そして、第二アーム6は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、腕部6bをZ軸に対して平行かつ下向きに突設させる状態で、基部6aを第一サイドフレーム3により支持される構成としている。
また、第三アーム7は、第二サイドフレーム4により支持される部位である基部7aと、該基部7aに対して略直交する部位である腕部7bを備えており、該腕部7bの基部7a側とは反対側の端部において、フック部10を支持している。
そして、第三アーム7は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、腕部7bをZ軸に対して平行かつ下向きに突設させる状態で、基部7aを第二サイドフレーム4により支持される構成としている。
そして、第三アーム7は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、腕部7bをZ軸に対して平行かつ下向きに突設させる状態で、基部7aを第二サイドフレーム4により支持される構成としている。
さらに、第四アーム8は、第二サイドフレーム4により支持される部位である基部8aと、該基部8aに対して略直交する部位である腕部8bを備えており、該腕部8bの基部8a側とは反対側の端部において、フック部10を支持している。
そして、第四アーム8は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、腕部8bをZ軸に対して平行かつ下向きに突設させる状態で、基部8aを第二サイドフレーム4により支持される構成としている。
そして、第四アーム8は、使用状態の姿勢にある玉掛けワイヤー用治具1において、腕部8bをZ軸に対して平行かつ下向きに突設させる状態で、基部8aを第二サイドフレーム4により支持される構成としている。
また、玉掛けワイヤー用治具1は、図示しない駆動機構を備えており、各サイドフレーム3・4や、各アーム5・6・7・8等を変位させることができる構成としている。
また、玉掛けワイヤー用治具1には、制御盤12が接続されており、制御盤12に組み込んだ制御プログラムに従って、揚重機(図示せず)に連動させて、自動的に玉掛けワイヤー用治具1を動作させたり、あるいは、玉掛け作業者の操作に従って、手動で玉掛けワイヤー用治具1を動作させたりすることができる構成としている。
また、玉掛けワイヤー用治具1には、制御盤12が接続されており、制御盤12に組み込んだ制御プログラムに従って、揚重機(図示せず)に連動させて、自動的に玉掛けワイヤー用治具1を動作させたり、あるいは、玉掛け作業者の操作に従って、手動で玉掛けワイヤー用治具1を動作させたりすることができる構成としている。
また、玉掛けワイヤー用治具1では、第一〜第四の各アーム5・6・7・8の端部において、金型30を掛止するための合計4個のフック部10・10・10・10を備える構成としている。
フック部10は、金型30に付設される吊りフック35の形状に対応する形状を有している。
より詳しくは、図3および図4(a)に示す如く、フック部10には、吊りフック35の頭部35aの外形形状に対応する凹状の部位である凹部10aと、吊りフック35の軸部35bの軸径に対応する略U字状の溝部である切欠き部10bが形成されている。
そして、金型30に付設される吊りフック35は、頭部35aの外径寸法が軸部35bの軸径に比して大きくなっている。
より詳しくは、図3および図4(a)に示す如く、フック部10には、吊りフック35の頭部35aの外形形状に対応する凹状の部位である凹部10aと、吊りフック35の軸部35bの軸径に対応する略U字状の溝部である切欠き部10bが形成されている。
そして、金型30に付設される吊りフック35は、頭部35aの外径寸法が軸部35bの軸径に比して大きくなっている。
このため、図4(a)(b)に示す如く、頭部35aおよび軸部35bが、それぞれ凹部10aおよび切欠き部10bに嵌まり込んだ状態では、フック部10が吊りフック35に対して鉛直下方に相対変位した場合のみ、フック部10から吊りフック35を抜くことができるように構成している。
また、フック部10には、各腕部5b・6b・7b・8bにより回転可能に支持される部位である軸部10dが形成されている。
そして、玉掛けワイヤー用治具1におけるフック部10では、フック部10により吊りフック35を掛止している状態において、フック部10に軸部10dの軸心が、吊りフック35の軸心上に位置するように、切欠き部10bに大きさおよび切欠き部10bと軸部10dの位置関係等を設定している。
そして、玉掛けワイヤー用治具1におけるフック部10では、フック部10により吊りフック35を掛止している状態において、フック部10に軸部10dの軸心が、吊りフック35の軸心上に位置するように、切欠き部10bに大きさおよび切欠き部10bと軸部10dの位置関係等を設定している。
また、フック部10の外周面には、ワイヤー40のアイ40aを巻回するための部位である溝部10cが形成されている。
そして、玉掛けワイヤー用治具1では、図1および図5に示すように、フック部10にワイヤー40のアイ40aを巻回した状態で、フック部10により吊りフック35を掛止することによって、フック部10を介して、アイ40aを吊りフック35に巻回する構成としている。
そして、玉掛けワイヤー用治具1では、図1および図5に示すように、フック部10にワイヤー40のアイ40aを巻回した状態で、フック部10により吊りフック35を掛止することによって、フック部10を介して、アイ40aを吊りフック35に巻回する構成としている。
玉掛けワイヤー用治具1では、例えば、第一アーム5周りにおける玉掛け状態を例示すると、図5〜図7に示す如く、フック部10を介してアイ40aを吊りフック35に巻回して、金型30を掛止する構成としている。
また、フック部10で吊りフック35を掛止した状態において、フック部10(より詳しくは軸部10d)と吊りフック35の軸心位置が一致している。
このため、ワイヤー40からフック部10に張力が作用しても、第一アーム5における基部5aと腕部5bの境界部に、ワイヤー40からの張力に起因するモーメント力がほとんど生じない。
また、フック部10で吊りフック35を掛止した状態において、フック部10(より詳しくは軸部10d)と吊りフック35の軸心位置が一致している。
このため、ワイヤー40からフック部10に張力が作用しても、第一アーム5における基部5aと腕部5bの境界部に、ワイヤー40からの張力に起因するモーメント力がほとんど生じない。
このように玉掛けワイヤー用治具1では、金型30を吊り上げる際に生じる応力を、吊りフック35およびワイヤー40に負担させる構成としているため、玉掛けワイヤー用治具1を構成する各フレーム2・3・4や各アーム5・6・7・8は、金型30の重量に耐えうるだけの剛性を必要としない。
このため、玉掛けワイヤー用治具1は、肉厚等の薄い、より軽量な部材を用いて簡易に構成することが可能である。
このため、玉掛けワイヤー用治具1は、肉厚等の薄い、より軽量な部材を用いて簡易に構成することが可能である。
即ち、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具1において、フック部10は、吊りフック35を掛止した状態において、該フック部10の軸心が、吊りフック35の軸心に略一致するとともに、フック部10の軸心(即ち、軸部10d)を中心として回転可能に構成されるものである。
このような構成により、ワイヤー40の張力を、吊りフック35に負担させることできる。これにより、玉掛けワイヤー用治具1(特に、各アーム5・6・7・8)に作用する応力を軽減することができ、玉掛けワイヤー用治具1を簡易な(重厚長大でない)部材を用いて構成することが可能になる。
このような構成により、ワイヤー40の張力を、吊りフック35に負担させることできる。これにより、玉掛けワイヤー用治具1(特に、各アーム5・6・7・8)に作用する応力を軽減することができ、玉掛けワイヤー用治具1を簡易な(重厚長大でない)部材を用いて構成することが可能になる。
また、図3および図4(a)(b)に示す如く、玉掛けワイヤー用治具1では、フック部10における凹部10aの底部に、リミットスイッチ19を備えており、各フック部10・10・10・10の各リミットスイッチ19・19・19・19が、制御盤12(図1参照)に接続されている。
そして、凹部10aに対して、吊りフック35の頭部35aが所定の掛止位置に嵌まり込んだときに、頭部35aによってリミットスイッチ19が押圧される構成としている。
そして、凹部10aに対して、吊りフック35の頭部35aが所定の掛止位置に嵌まり込んだときに、頭部35aによってリミットスイッチ19が押圧される構成としている。
このように、フック部10にリミットスイッチ19を備える構成とすることによって、フック部10により、吊りフック35を確実に掛止した状態に至ったことを検出できるようになる。
そして、制御盤12に、全てのフック部10・10・10・10で各吊りフック35・35・35・35を掛止している旨の信号が入力された場合にのみ、揚重機による揚重を許可する等の制御を行う構成としている。
そして、制御盤12に、全てのフック部10・10・10・10で各吊りフック35・35・35・35を掛止している旨の信号が入力された場合にのみ、揚重機による揚重を許可する等の制御を行う構成としている。
また、図1に示す如く、第一〜第四の各アーム5・6・7・8には、ワイヤー40を変位させるための機構たる合計4系統のワイヤーアシスト機構15・15・15・15を備えている。
尚、ここで言う「ワイヤー40を変位させる」とは、ワイヤー40の上端を揚重機のフック50により掛止するとともに、ワイヤー40の下端(アイ40a)をフック部10に掛止した状態において、ワイヤー40を通すルートを変更することを意味している。
尚、ここで言う「ワイヤー40を変位させる」とは、ワイヤー40の上端を揚重機のフック50により掛止するとともに、ワイヤー40の下端(アイ40a)をフック部10に掛止した状態において、ワイヤー40を通すルートを変更することを意味している。
ワイヤーアシスト機構15は、スライドレール15a、スライド部材15b、アシストバー15c等を備える構成としており、使用状態の姿勢にある第一から第四の各アーム5・6・7・8の各内側面において、スライドレール15aの長さ方向がX軸に平行となる向きで付設している。
スライド部材15bは、スライドレール15aに沿って(即ち、X軸に対して平行な方向に)変位可能な部材であり、図示しない駆動源により駆動されることで、往復変位可能に構成されている。
そして、スライド部材15bには、アシストバー15cが付設されている。
そして、スライド部材15bには、アシストバー15cが付設されている。
アシストバー15cは、ワイヤーアシスト機構15におけるワイヤー40に接触させるための部位であり、平面視(Z軸方向視)において、X軸およびY軸に対して所定の(0度または180度でない)傾斜角度を有している。
またアシストバー15cは、正面視(Y軸方向視)においても、X軸およびZ軸に対して所定の(0度または180度でない)傾斜角度を有し、さらに、側面視(X軸方向視)においても、Y軸およびZ軸に対して所定の(0度または180度でない)傾斜角度を有している。
またアシストバー15cは、正面視(Y軸方向視)においても、X軸およびZ軸に対して所定の(0度または180度でない)傾斜角度を有し、さらに、側面視(X軸方向視)においても、Y軸およびZ軸に対して所定の(0度または180度でない)傾斜角度を有している。
そして、アシストバー15cを、ワイヤー40に対して、0度または180度でない角度で押圧することによって、ワイヤー40に作用している張力のアシストバー15cの傾斜角度に沿った方向への分力を生じさせる構成としている。
そして、発生させたアシストバー15cの傾斜角度に沿った方向への分力によって、アシストバー15cに沿ってワイヤー40を変位させる構成としている。
そして、発生させたアシストバー15cの傾斜角度に沿った方向への分力によって、アシストバー15cに沿ってワイヤー40を変位させる構成としている。
尚、本実施形態で示すアシストバー15cには、ワイヤー40を外れにくくするために、該アシストバー15cの先端部において、傾斜角度を変更した部位である外れ止め部15dを形成している。
また、玉掛けワイヤー用治具1は、ワイヤーアシスト機構15を作動させる際に、玉掛けワイヤー用治具1を金型30上に載置して、玉掛けワイヤー用治具1の安定を図るための部位である押さえ機構18を備えている。
玉掛けワイヤー用治具1は、ワイヤー40・40・40・40により吊下げられた状態で使用されるものであるが、宙吊りの状態でワイヤーアシスト機構15を作動させると、玉掛けワイヤー用治具1が揺動することになる。このため、押さえ機構18で、玉掛けワイヤー用治具1の荷重を金型30に預けておき、この状態でワイヤーアシスト機構15を動作させることで、ワイヤーアシスト機構15の動作時における玉掛けワイヤー用治具1の安定を図るものである。
玉掛けワイヤー用治具1は、ワイヤー40・40・40・40により吊下げられた状態で使用されるものであるが、宙吊りの状態でワイヤーアシスト機構15を作動させると、玉掛けワイヤー用治具1が揺動することになる。このため、押さえ機構18で、玉掛けワイヤー用治具1の荷重を金型30に預けておき、この状態でワイヤーアシスト機構15を動作させることで、ワイヤーアシスト機構15の動作時における玉掛けワイヤー用治具1の安定を図るものである。
押さえ機構18は、金型30の上部に当接させるための部位である当接部18aを備えており、また、該当接部18aは、ボールネジ機構等の変位機構により支持され、使用状態の姿勢における玉掛けワイヤー用治具1において、Z軸方向(即ち、上下)に変位可能に構成されている。
ここで、ワイヤーアシスト機構15の作動状況について、図8および図9を用いて説明をする。
尚、ここでは第一アーム5に付設される第一のワイヤーアシスト機構15と、第三アーム7に付設される第三のワイヤーアシスト機構15の作動状況を例示して説明を行うが、その他の各アーム6・8に付設される第二および第四の各ワイヤーアシスト機構15・15についても同様の作動状況であるため、個別の説明は省略する。
尚、ここでは第一アーム5に付設される第一のワイヤーアシスト機構15と、第三アーム7に付設される第三のワイヤーアシスト機構15の作動状況を例示して説明を行うが、その他の各アーム6・8に付設される第二および第四の各ワイヤーアシスト機構15・15についても同様の作動状況であるため、個別の説明は省略する。
図8(a)に示す如く、各ワイヤーアシスト機構15・15のアシストバー15c・15cを、金型30における最も各サイドフレーム3・4寄りに変位させている状態では、ワイヤー40は、自然な状態(即ち、アシストバー15c・15cがない状態)により近いルートを通って金型30に掛けられる。このとき、ワイヤー40は、アシストバー15cのより先端部に近い部位に接触する。
またこの状態では、図9(a)に示すように、ワイヤー40は、アイ40aがフック部10の溝部10cに掛止されている部位から内側寄りに(金型30側に向けて)傾斜して、金型30(より詳しくは上型31)の肩部に接触するルートを通っている。
言い換えれば、このときワイヤー40は、吊りフック35の突出高さの範囲を通る態様で、金型30に掛けられている。
言い換えれば、このときワイヤー40は、吊りフック35の突出高さの範囲を通る態様で、金型30に掛けられている。
一方、図8(b)に示す如く、各ワイヤーアシスト機構15・15のアシストバー15c・15cを、金型30における最も各サイドフレーム3・4から離れた位置に変位させている状態では、ワイヤー40は、アシストバー15c・15cの最も根元に近い部位に引っ掛けられる。
またこの状態では、図9(b)に示すように、ワイヤー40は、アイ40aがフック部10の溝部10cに掛止されている部位から、より鉛直に近い角度で傾斜して、金型30(より詳しくは上型31)の肩部に接触しないルートを通っており、言い換えれば、ワイヤー40は、吊りフック35の突出高さの範囲を避ける態様で、金型30に掛けられている。
即ち、玉掛けワイヤー用治具1において、アシストバー15cを各サイドフレーム3・4寄りに変位させれば、ワイヤー40は、吊りフック35に引っ掛けることのできるルートを通り、アシストバー15c・15cを各サイドフレーム3・4から離す方向に変位させれば、ワイヤー40は、吊りフック35に引っ掛からないルートを通る。
このように、玉掛けワイヤー用治具1では、ワイヤーアシスト機構15により、スライド部材15b(即ち、アシストバー15c)の変位位置に応じて、アイ40aからアシストバー15cと接触位置に至る部位における金型30の正面および背面を通過するワイヤー40の、ZY平面内における傾斜角度を変更することができる。
これにより、ワイヤー40を上型31の吊りフック35に引っ掛からないルートを通したり、あるいは、ワイヤー40を意図的に上型31の吊りフック35に引っ掛けられるルートを通したりすることが可能になる。
これにより、ワイヤー40を上型31の吊りフック35に引っ掛からないルートを通したり、あるいは、ワイヤー40を意図的に上型31の吊りフック35に引っ掛けられるルートを通したりすることが可能になる。
即ち、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具1において、ワイヤー押圧部材たるアシストバー15cは、該アシストバー15cの変位方向(本実施形態ではX軸方向)に対して傾斜しており、ワイヤー40を、アシストバー15cの傾斜方向に変位させるものである。
このような構成により、簡易な機構により、吊荷(本実施形態では金型30)に対するワイヤー40の掛け方を調整することができる。
このような構成により、簡易な機構により、吊荷(本実施形態では金型30)に対するワイヤー40の掛け方を調整することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具1を用いた玉掛けの実施状況について、図2および図10〜図13を用いて説明をする。
尚、本説明では、4箇所ある各アーム5・6・7・8のうち、第一アーム5の周りにおけるワイヤー40の挙動を例示して説明を行うが、その他の各アーム6・7・8の周りにおけるワイヤー40の挙動も同様であるため、個別の説明は省略する。
尚、本説明では、4箇所ある各アーム5・6・7・8のうち、第一アーム5の周りにおけるワイヤー40の挙動を例示して説明を行うが、その他の各アーム6・7・8の周りにおけるワイヤー40の挙動も同様であるため、個別の説明は省略する。
ここではまず、図2中に示すパターンAの態様で玉掛けをする場合について説明をする。
図10(a)の左図に示す如く、金型30に対して、ワイヤー40により、玉掛けワイヤー用治具1を用いてパターンAの態様により玉掛けを行う場合には、まず押さえ機構18における当接部18aを金型30の上部に当接させて、金型30の上部に玉掛けワイヤー用治具1を載置する。
このとき、押さえ機構18における当接部18aの高さ(即ち、当接部18aを支持するシリンダの伸張量)を調整して、フック部10が、下型32の各吊りフック35よりも下方に位置するようにしておく。
図10(a)の左図に示す如く、金型30に対して、ワイヤー40により、玉掛けワイヤー用治具1を用いてパターンAの態様により玉掛けを行う場合には、まず押さえ機構18における当接部18aを金型30の上部に当接させて、金型30の上部に玉掛けワイヤー用治具1を載置する。
このとき、押さえ機構18における当接部18aの高さ(即ち、当接部18aを支持するシリンダの伸張量)を調整して、フック部10が、下型32の各吊りフック35よりも下方に位置するようにしておく。
またこのとき、サイドフレーム3のY軸方向における変位を調整して、フック部10のY軸方向における位置が、吊りフック35を含む金型30の幅よりも外側に位置するようにしておく。
さらにこのとき、図10(b)の左図に示すように、第一アーム5のX軸方向における変位を調整して、フック部10のX軸方向における位置を、吊りフック35のX軸方向における位置に一致させておく。
さらにこのとき、図10(b)の左図に示すように、第一アーム5のX軸方向における変位を調整して、フック部10のX軸方向における位置を、吊りフック35のX軸方向における位置に一致させておく。
そして次に、図10(b)の左図に示すように、各アシストバー15cのX軸方向における変位を調整して、X軸方向において、アシストバー15cが吊りフック35よりも内側に位置するようにしておく。
次に、図10(a)の右図および図10(b)の右図に示す如く、サイドフレーム3のY軸方向における変位を調整して、フック部10における凹部10aが、対応する吊りフック35の頭部35aの直下に位置するように、フック部10を配置する。
このときワイヤー40は、図11の左図に示す如く、上型31に付設される吊りフック35よりも内側のルートを通るように配置されている。
そして次に、図11の右図に示す如く、この状態から揚重機(図示せず)により、フック50を巻き上げる(上方に変位させる)ことにより、フック部10を下から上に向けて変位させて、フック部10により、対応する吊りフック35を下方から掛止させる。
このとき、押さえ機構18と金型30は離間するため、吊り上げ時に玉掛けワイヤー用治具1に作用する応力を軽減することができる。
このとき、押さえ機構18と金型30は離間するため、吊り上げ時に玉掛けワイヤー用治具1に作用する応力を軽減することができる。
またこのとき、フック部10の凹部10aに配置したリミットスイッチ19・19・・・(図示せず(図3参照))がON状態になっていることを確認する。
そして、各リミットスイッチ19・19・・・がON状態になっていることを確認した後に、さらに揚重機(図示せず)により、フック50を巻き上げる。
そして、各リミットスイッチ19・19・・・がON状態になっていることを確認した後に、さらに揚重機(図示せず)により、フック50を巻き上げる。
以上のようにして、玉掛けワイヤー用治具1により、パターンAの態様で、ワイヤー40・40・40・40によって金型30を玉掛けすることができる。
次に、図2中に示すパターンBの態様で玉掛けをする場合について説明をする。
図12(a)の左図に示す如く、金型30に対して、ワイヤー40により、玉掛けワイヤー用治具1を用いてパターンBの態様により玉掛けを行う場合には、まず押さえ機構18における当接部18aを金型30の上部に当接させて、金型30の上部に玉掛けワイヤー用治具1を載置する。
このとき、押さえ機構18における当接部18aの高さ(即ち、当接部18aを支持するシリンダの伸張量)を調整して、フック部10が、下型32の各吊りフック35よりも下方に位置するようにしておく。
図12(a)の左図に示す如く、金型30に対して、ワイヤー40により、玉掛けワイヤー用治具1を用いてパターンBの態様により玉掛けを行う場合には、まず押さえ機構18における当接部18aを金型30の上部に当接させて、金型30の上部に玉掛けワイヤー用治具1を載置する。
このとき、押さえ機構18における当接部18aの高さ(即ち、当接部18aを支持するシリンダの伸張量)を調整して、フック部10が、下型32の各吊りフック35よりも下方に位置するようにしておく。
またこのとき、サイドフレーム3のY軸方向における変位を調整して、フック部10のY軸方向における位置が、吊りフック35を含む金型30の幅よりも外側に位置するようにしておく。
またこのとき、図12(b)の左図に示すように、第一アーム5のX軸方向における変位を調整して、フック部10のX軸方向における位置を、吊りフック35のX軸方向における位置に一致させておく。
またこのとき、図12(b)の左図に示すように、第一アーム5のX軸方向における変位を調整して、フック部10のX軸方向における位置を、吊りフック35のX軸方向における位置に一致させておく。
そして次に、図12(b)の左図に示すように、アシストバー15cのX軸方向における変位を調整して、X軸方向において、アシストバー15cが吊りフック35よりも外側に位置するようにしておく。
次に、図12(a)の右図および図12(b)の右図に示す如く、サイドフレーム3のY軸方向における変位を調整して、フック部10における凹部10aが、対応する吊りフック35の頭部35aの直下に位置するように、フック部10を配置する。
そして次に、図13(a)の右図に示すように、X軸方向におけるアシストバー15cの変位を調整して、X軸方向において、吊りフック35よりも内側に位置するようにしておく。
このときワイヤー40を、上型31における吊りフック35の外側に引っ掛けることができる。
このときワイヤー40を、上型31における吊りフック35の外側に引っ掛けることができる。
そして次に、図13(b)の右図に示す如く、この状態から揚重機(図示せず)により、フック50を巻き上げる(上方に変位させる)ことにより、フック部10を下から上に向けて変位させて、フック部10により、対応する吊りフック35を下方から掛止させる。
このとき、押さえ機構18と金型30は離間するため、吊り上げ時に玉掛けワイヤー用治具1に作用する応力を軽減することができる。
このとき、押さえ機構18と金型30は離間するため、吊り上げ時に玉掛けワイヤー用治具1に作用する応力を軽減することができる。
またこのとき、フック部10の凹部10aに配置したリミットスイッチ19・19・・・(図示せず(図3参照))がON状態になっていることを確認する。
そして、各リミットスイッチ19・19・・・がON状態になっていることを確認した後に、さらに揚重機(図示せず)により、フック50を巻き上げる。
そして、各リミットスイッチ19・19・・・がON状態になっていることを確認した後に、さらに揚重機(図示せず)により、フック50を巻き上げる。
以上のようにして、玉掛けワイヤー用治具1により、パターンBの態様で、ワイヤー40・40・40・40によって金型30を玉掛けすることができる。
また、玉掛けワイヤー用治具1によれば、先に示したパターンAに対応する動作とパターンBに対応する動作を適宜組み合わせることによって、パターンCの態様や、その他種々の態様を有する金型30についても玉掛けすることができる。
即ち、本発明の一実施形態に係る玉掛けワイヤー用治具1は、吊荷たる金型30に備えられる吊りフック35・35・・・にワイヤー40を掛けて、ワイヤー40により玉掛けするための治具であって、吊りフック35と該吊りフック35に掛けるワイヤー40との間に介設される、吊りフック35を掛止するためのフック部10と、フック部10を支持する支持フレームたるメインフレーム2、サイドフレーム3、および各アーム5・6・7・8と、各アーム5・6・7・8において変位可能に支持される、ワイヤー40を押圧するための部材であるワイヤー押圧部材たるアシストバー15cと、を備えるものである。
このような構成により、ワイヤー40・40・40・40により玉掛けする際に、吊荷(本実施形態では金型30)に対するワイヤー40・40・40・40の掛け方を調整することができる。また、ワイヤー40・40・40・40により玉掛けする際に、ワイヤー40・40・40・40が吊荷(金型30)の予期せぬ部位(本実施形態では、上型31の吊りフック35)に引っ掛かることを防止できる。
これにより、吊荷(金型30)が傾くことを防止できる。
これにより、吊荷(金型30)が傾くことを防止できる。
また、このような構成の玉掛けワイヤー用治具1を用いることによって、ワイヤー40が吊りフック35に引っ掛かることを防止したり、あるいは、ワイヤー40を吊りフック35に意図的に引っ掛けたりすることができるため、玉掛け作業の自動化を実現することができる。
即ち、例えば制御装置(図示せず)に、金型30の寸法情報や、金型30の移動元および移動先の位置情報等を記憶させておき、また揚重機(図示せず)や各駆動装置の動作等を予めティーチングしておけば、玉掛けワイヤー用治具1による金型30の玉掛け作業を自動化することが可能になり、玉掛け作業者の労力を軽減することができる。
即ち、例えば制御装置(図示せず)に、金型30の寸法情報や、金型30の移動元および移動先の位置情報等を記憶させておき、また揚重機(図示せず)や各駆動装置の動作等を予めティーチングしておけば、玉掛けワイヤー用治具1による金型30の玉掛け作業を自動化することが可能になり、玉掛け作業者の労力を軽減することができる。
1 玉掛けワイヤー用治具
2 メインフレーム
3 第一サイドフレーム
4 第二サイドフレーム
5 第一アーム
6 第二アーム
7 第三アーム
8 第四アーム
10 フック部
10d 軸部
15 ワイヤーアシスト機構
15c アシストバー
30 金型
35 吊りフック
40 ワイヤー
2 メインフレーム
3 第一サイドフレーム
4 第二サイドフレーム
5 第一アーム
6 第二アーム
7 第三アーム
8 第四アーム
10 フック部
10d 軸部
15 ワイヤーアシスト機構
15c アシストバー
30 金型
35 吊りフック
40 ワイヤー
Claims (3)
- 吊荷に備えられる吊りフックにワイヤーを掛けて、前記ワイヤーにより玉掛けするための玉掛けワイヤー用治具であって、
前記吊りフックと該吊りフックに掛けるワイヤーとの間に介設される、前記吊りフックを掛止するためのフック部と、
前記フック部を支持する支持フレームと、
前記支持フレームにおいて変位可能に支持される、前記ワイヤーを押圧するための部材であるワイヤー押圧部材と、
を備える、
ことを特徴とする玉掛けワイヤー用治具。 - 前記ワイヤー押圧部材は、
該ワイヤー押圧部材の変位方向に対して傾斜しており、
前記ワイヤー押圧部材が変位するのに伴って、
前記ワイヤーを、前記ワイヤー押圧部材の傾斜方向に変位させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の玉掛けワイヤー用治具。 - 前記フック部は、
前記吊りフックを掛止した状態において、
該フック部の軸心が、前記吊りフックの軸心に略一致するとともに、
前記フック部の軸心を中心として回転可能に構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の玉掛けワイヤー用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012051058A JP2013184783A (ja) | 2012-03-07 | 2012-03-07 | 玉掛けワイヤー用治具 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=49386569
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20200120275A (ko) * | 2019-04-12 | 2020-10-21 | 김희영 | 카트리지 이송보조장치 |
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-
2012
- 2012-03-07 JP JP2012051058A patent/JP2013184783A/ja active Pending
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