JP2021195757A - 鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかも、地組みするヤードのスペースの他にも装置を配置するために広いスペースを確保する必要があった。
さらに、装置自体も自動化に伴って複雑な構造となるうえ、走行レールと鉄筋移動装置の設置も必要であり、設備にかかるコストや作業時間が増大することから、その点で改善の余地があった。
また、太径長尺な鉄筋であっても容易に配筋作業を行うことができるので、作業員の労力を低減できる。
第1吊りビーム2A及び第2吊りビーム2Bは、例えばH形鋼により形成された長尺部材である。第1吊りビーム2A及び第2吊りビーム2Bは、地面に平置きした状態で、それぞれのビーム軸C1、C2を平行にして配置され、かつ上方から見てビーム軸C1、C2に直交する方向に間隔をあけて配置されている。
チェーン部材4は、複数のチェーン片41、41、…が互いに回動可能に連結されている。
把持フック5の支持部5aの回転軸O2は、チェーン片41の回転軸O1と同軸又は平行になっている。つまり、把持フック5は、把持フック5の先端部5bが支持部5aの回転軸O2に直交する方向に向けられて支持されている。把持フック5は、吊り下げられたチェーン部材4の位置や姿勢にかかわらず、支持部5aで吊り下げられた姿勢になる。
把持フック5は、鉄筋7が把持されていない状態のときは、図3に示すように、チェーン部材4の長さ方向の線(図3に示す符号E)上に把持フック5の回転中心(回転軸O2)が位置する。そして、鉄筋7が把持されたときには、図4及び図5に示すように、その鉄筋7がチェーン部材4の鉄筋押さえ部材42によって把持フック5側に押し込むように押された状態となる。
また、チェーン部材4に設ける把持フック5の数量や配置間隔は、クレーン3や反転装置6の能力、一度に把持を必要とする鉄筋7の本数に合わせて、適宜設定することができる。さらに、チェーン部材4における把持フック5の取り付け間隔は、配筋ピッチや鉄筋7の撓み、玉掛、玉外しの作業性を考慮して決定される。
先ず、図1に示すように、鉄筋把持位置において、第2吊りビーム2Bを上昇させるとともに、第1吊りビーム2Aを下降させることで、チェーン部材4を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる。具体的には、反転装置6の駆動滑車62を一方向(図4で反時計回り)に回転駆動させることで、第2吊りビーム2Bが第1吊りビーム2Aよりも上になる方向に移動させる。そして、図3及び図4に示すように、このときのチェーン部材4の移動の際に、チェーン部材4の折り返し部分4Aに順次位置する把持フック5に対して鉄筋7を把持させる。これによりチェーン部材4に設けられるすべての把持フック5に対して鉄筋7が把持された状態となる。
本実施形態では、図1乃至図4に示すように、鉄筋把持位置において、一方の吊りビーム2を上昇させるとともに、他方の吊りビーム2を下降させることで、チェーン部材4を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させ、チェーン部材4の移動の際に、チェーン部材4の折り返し部分4Aに順次位置する把持フック5に対して鉄筋7を把持し、把持された鉄筋7をクレーン3で配筋場所へ移動させることができる。
そして、鉄筋7を把持する際の手順と逆の手順によりチェーン部材4の折り返し部分4Aに位置する把持フック5から鉄筋7を離脱させることで、鉄筋7を配筋場所に効率よく配筋することができる。
このように、本実施形態では、簡単な構造であることから、装置の小型化、軽量化を図ることができ、装置を配置するための広大なスペースが不要となり、低コストで簡単な構造により効率よく鉄筋7を配筋することができる。
また、太径長尺な鉄筋であっても容易に配筋作業を行うことができるので、作業員の労力を低減できる。
しかも、本実施形態では、低コストで簡単な構造により効率よく鉄筋7を配筋することができ、作業員の労力を低減できる。
次に、上述した実施形態の変形例について、図6(a)、(b)及び図7に基づいて説明する。なお、上述した実施形態の構成要素と同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、これらについては、説明が重複するので詳しい説明は省略する。
変形例では、把持フック5Aの形状を変更したものである。すなわち、上述した実施形態では、把持フック5は、吊り上げられた把持フック5で把持する鉄筋7の断面中心7aがチェーン部材4の長さ方向の線E上に位置から外れた構成となっているが、これに限定されることはなく、本変形例の構成であってもよい。
これにより、吊下げ装置によって吊り下げた部材を安定した姿勢で横移動させることができ、作業効率を向上させることができるうえ、配筋作業の位置決め精度を高めることができる。
2、2A、2B 吊りビーム
3 クレーン(吊下げ装置)
4 チェーン部材
5、5A 把持フック
5a 支持部
6 反転装置
7 鉄筋
7a 断面中心
41 チェーン片
42 鉄筋押さえ部材
61 反転線状部材
62 駆動滑車
C1、C2 ビーム軸
Claims (5)
- 複数本の鉄筋を吊り上げた状態で所定の配筋場所へ移動させて配筋する鉄筋間配り装置であって、
互いのビーム軸を平行にした状態で間隔をあけて設けられた一対の吊りビームと、
前記一対の吊りビーム同士を連結する複数本の線条連結材と、
前記線条連結材の長さ方向に間隔あけて複数設けられ前記鉄筋を把持する鉄筋把持具と、
前記一対の吊りビームを互いのビーム軸を平行にした姿勢で個別に昇降可能に吊り下げ、吊り下げた前記一対の吊りビームを配筋場所に移動可能な吊下げ装置と、
を備えていることを特徴とする鉄筋間配り装置。 - 前記吊下げ装置は、前記一対の吊りビームを吊り下げる反転装置を備え、
前記反転装置は、
一端が一方の前記吊りビームに接続され、他端が他方の前記吊りビームに接続される反転線状部材と、
前記反転線状部材が上方から巻き回された駆動滑車と、
を備え、
前記駆動滑車を回転させることで、前記一対の吊りビームの位置を上下に反転可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋間配り装置。 - 前記鉄筋把持具は、前記鉄筋を把持する把持フックと、前記把持フックに把持された鉄筋を押さえる鉄筋押さえ部材と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄筋間配り装置。
- 前記把持フックで把持された前記鉄筋の断面中心が前記線条連結材の長さ方向の線上に位置するように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の鉄筋間配り装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鉄筋間配り装置を用いて所定の配筋場所に複数の鉄筋を移動させ、前記複数の鉄筋を配筋する鉄筋間配り方法であって、
鉄筋把持位置において、一方の前記吊りビームを上昇させるとともに、他方の前記吊りビームを下降させることで、前記線条連結材を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる工程と、
前記線条連結材の移動の際に、前記線条連結材の折り返し部分に順次位置する前記鉄筋把持具に対して鉄筋を把持する工程と、
把持された前記鉄筋を吊下げ装置で前記配筋場所へ移動する工程と、
前記配筋場所において、一方の前記吊りビームを下降させるとともに、他方の前記吊りビームを上昇させることで、前記線条連結材を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる工程と、
前記線条連結材の移動の際に、前記線条連結材の折り返し部分に位置する前記鉄筋把持具から前記鉄筋を離脱させて前記配筋場所に配筋する工程と、
を有することを特徴とする鉄筋間配り方法。
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