JP2021195757A - 鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法 - Google Patents

鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置を配置するための広大なスペースが不要となり、低コストで簡単な構造により効率よく鉄筋を配筋することができ、しかも作業員の労力を低減できる。【解決手段】複数本の鉄筋7を吊り上げた状態で所定の配筋場所へ移動させて配筋する鉄筋間配り装置1であって、互いのビーム軸C1、C2を平行にした状態で間隔をあけて設けられた一対の吊りビーム2A、2Bと、一対の吊りビーム2A、2B同士を連結する複数本のチェーン部材4と、チェーン部材4の長さ方向に間隔あけて複数設けられ鉄筋7を把持する把持フック5と、一対の吊りビーム2A、2Bを互いのビーム軸C1、C2を平行にした姿勢で個別に昇降可能に吊り下げ、吊り下げた一対の吊りビーム2A、2Bを配筋場所に移動可能なクレーン3と、を備えた構成の鉄筋間配り装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法に関する。
従来、太径長尺鉄筋を格子状のユニットに地組みする際には、複数本の鉄筋を吊り上げた状態で所定の配筋箇所へ搬送して所定間隔を保って配筋する作業となり、クレーンと人によって地組みする方法のほか、例えば特許文献1に示すような配筋専用の自動配筋装置を用いて配筋する方法が知られている。
特許文献1に示すような自動配筋装置では、レール上を走行する鉄筋移動装置を備え、この鉄筋移動装置に鉄筋を積載し、一方向に走行しながら所定のピッチに鉄筋を配置できる構造となっている。
特開2012−102558号公報
しかしながら、クレーンと人によって鉄筋を地組みする作業では、作業員にとって太径長尺鉄筋の取り扱いは極めて重労働であり、作業効率が悪いという問題があった。
また、上述したような自動配筋装置を使用して鉄筋を地組みする場合には、一般的に鉄筋は縦横2方向に配筋されることから、一方向のみ移動可能な自動配筋装置では2台採用する必要があり、コストがかかるという問題があった。
しかも、地組みするヤードのスペースの他にも装置を配置するために広いスペースを確保する必要があった。
さらに、装置自体も自動化に伴って複雑な構造となるうえ、走行レールと鉄筋移動装置の設置も必要であり、設備にかかるコストや作業時間が増大することから、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、装置を配置するための広大なスペースが不要となり、低コストで簡単な構造により効率よく鉄筋を配筋することができ、しかも作業員の労力を低減できる鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る鉄筋間配り装置は、複数本の鉄筋を吊り上げた状態で所定の配筋場所へ移動させて配筋する鉄筋間配り装置であって、互いのビーム軸を平行にした状態で間隔をあけて設けられた一対の吊りビームと、前記一対の吊りビーム同士を連結する複数本の線条連結材と、前記線条連結材の長さ方向に間隔あけて複数設けられ前記鉄筋を把持する鉄筋把持具と、前記一対の吊りビームを互いのビーム軸を平行にした姿勢で個別に昇降可能に吊り下げ、吊り下げた前記一対の吊りビームを配筋場所に移動可能な吊下げ装置と、を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る鉄筋間配り方法は、上述した鉄筋間配り装置を用いて所定の配筋場所に複数の鉄筋を移動させ、前記複数の鉄筋を配筋する鉄筋間配り方法であって、鉄筋把持位置において、一方の前記吊りビームを上昇させるとともに、他方の前記吊りビームを下降させることで、前記線条連結材を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる工程と、前記線条連結材の移動の際に、前記線条連結材の折り返し部分に順次位置する前記鉄筋把持具に対して鉄筋を把持する工程と、把持された前記鉄筋を吊下げ装置で前記配筋場所へ移動する工程と、前記配筋場所において、一方の前記吊りビームを下降させるとともに、他方の前記吊りビームを上昇させることで、前記線条連結材を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる工程と、前記線条連結材の移動の際に、前記線条連結材の折り返し部分に位置する前記鉄筋把持具から前記鉄筋を離脱させて前記配筋場所に配筋する工程と、を有することを特徴としている。
本発明では、鉄筋把持位置において、一方の吊りビームを上昇させるとともに、他方の吊りビームを下降させることで、線条連結材を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させ、線条連結材の移動の際に、線条連結材の折り返し部分に順次位置する鉄筋把持具に対して鉄筋を把持し、把持された鉄筋を吊下げ装置で配筋場所へ移動させることができる。そして、鉄筋を把持する際の手順と逆の手順により線条連結材の折り返し部分に位置する鉄筋把持具から鉄筋を離脱させることで、鉄筋を配筋場所に効率よく配筋することができる。
すなわち、本発明では、吊下げ装置で一対の吊りビームを昇降させる操作のみで、線条連結材に設けられる複数の鉄筋把持具を線条連結材の折り返し部分に移動させることができる。この折り返し部分が鉄筋の把持や離脱がし易い装置の最下端の位置となる。このように、本発明では、簡単な構造であることから、装置の小型化、軽量化を図ることができ、装置を配置するための広大なスペースが不要となり、低コストで簡単な構造により効率よく鉄筋を配筋することができる。
また、太径長尺な鉄筋であっても容易に配筋作業を行うことができるので、作業員の労力を低減できる。
また、本発明に係る鉄筋間配り装置は、前記吊下げ装置は、前記一対の吊りビームを吊り下げる反転装置を備え、前記反転装置は、一端が一方の前記吊りビームに接続され、他端が他方の前記吊りビームに接続される反転線状部材と、前記反転線状部材が上方から巻き回された駆動滑車と、を備え、前記駆動滑車を回転させることで、前記一対の吊りビームの位置を上下に反転可能に設けられていることを特徴としてもよい。
本発明では、反転装置の駆動滑車を一方向に回転させることで一方の吊りビーム(第1吊りビーム)が他方の吊りビーム(第2吊りビーム)より上になるように吊り上げることができ、他方向に回転させることで線条連結材を逆方向に移動させて第2吊りビームが第1吊りビームより上になるように吊り上げることができる。この場合、駆動滑車の回転のみで一対の吊りビームを吊り下げた状態で効率よく、かつ精度よく昇降させて線条連結材に設けられる鉄筋把持具を移動させることができる。
また、本発明に係る鉄筋間配り装置は、前記鉄筋把持具は、前記鉄筋を把持する把持フックと、前記把持フックに把持された鉄筋を押さえる鉄筋押さえ部材と、を備えていることを特徴としてもよい。
本発明では、把持フックに把持された鉄筋が鉄筋押さえ部材によって押さえ付けられた状態となり、鉄筋の移動を規制することができる。そのため、吊りビームとともに吊り上げられた鉄筋が把持フックから離脱して脱落することを防止できる。
また、本発明に係る鉄筋間配り装置は、前記把持フックで把持された前記鉄筋の断面中心が前記線条連結材の長さ方向の線上に位置するように設けられていることを特徴としてもよい。
この場合には、把持フックで把持された鉄筋が線条連結材と同軸線上に位置した状態で吊り上げられることになる。そのため、鉄筋を吊り上げた際に、鉄筋の断面中心が線条連結材の長さ方向の線上からずれた場合のように重心のずれによって吊下げ装置で吊り下げた部材全体に傾きが生じることを防止できる。これにより、吊下げ装置によって吊り下げた部材を安定した姿勢で横移動させることができ、作業効率を向上させることができるうえ、配筋作業の位置決め精度を高めることができる。
本発明の鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法によれば、装置を配置するための広大なスペースが不要となる。しかも、本発明では、低コストで簡単な構造により効率よく鉄筋を配筋することができ、作業員の労力を低減できる。
本発明の実施形態による鉄筋間配り装置の構成を示す正面図である。 図1に示す鉄筋間配り装置において、一対の吊りビームと線条連結材の構成の拡大図である。 図2に示す鉄筋間配り装置を側方から見た側面図である。 図3の鉄筋間配り装置において、複数の鉄筋を把持フックに把持させた状態を示す側面図である。 図4における把持フックの構成を示す要部拡大図である。 変形例による把持フックの構成を示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図である。 図6(a)に示す把持フックが折り返し部分に位置した状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態による鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法について、図面に基づいて説明する。
本実施形態による鉄筋間配り装置1は、図1乃至図3に示すように、複数本の鉄筋7を吊り上げた状態で所定の配筋場所へ移動させて配筋するために使用される。
鉄筋間配り装置1は、互いのビーム軸C1、C2を平行にした状態で間隔をあけて設けられた一対の吊りビーム2A、2Bと、一対の吊りビーム2A、2B同士を連結する複数本(ここでは2本)のチェーン部材4(線条連結材)と、チェーン部材4の長さ方向に間隔あけて複数設けられ鉄筋7を把持する把持フック5(鉄筋把持具)と、一対の吊りビーム2A、2Bを互いのビーム軸C1、C2を平行にした姿勢で個別に昇降可能に吊り下げ、吊り下げた一対の吊りビーム2A、2Bを配筋場所に移動可能なクレーン3(吊下げ装置)と、を備えている。
クレーン3は、一対の吊りビーム2A、2Bを後述する反転装置6を介してワイヤ31で吊り下げて、ワイヤ31を昇降させる機能を有している。クレーン3としては、移動式クレーンや門型クレーンを採用することができる。
ここで、一対の吊りビーム2A、2Bのうち符号2Aを第1ビーム軸C1を有する第1吊りビームとし、符号2Bを第2ビーム軸C2を有する第2吊りビームとして以下説明する。
第1吊りビーム2A及び第2吊りビーム2Bは、例えばH形鋼により形成された長尺部材である。第1吊りビーム2A及び第2吊りビーム2Bは、地面に平置きした状態で、それぞれのビーム軸C1、C2を平行にして配置され、かつ上方から見てビーム軸C1、C2に直交する方向に間隔をあけて配置されている。
各吊りビーム2A、2Bの対向する方向と反対側の第1面2a、2bには、後述する反転装置6の反転線状部材61の端部61a、61bをワイヤ11、12を介して係止するための吊り具21が設けられている。一対の吊りビーム2A、2Bは、2本のチェーン部材4、4によって連結されている。
2本のチェーン部材4は、それぞれ一端4aが第1吊りビーム2Aに接続され、他端4bが第2吊りビーム2Bに接続されている。チェーン部材4、4は、吊りビーム2A、2Bのビーム軸C1、C2方向の両端に連結されている。
チェーン部材4は、複数のチェーン片41、41、…が互いに回動可能に連結されている。
チェーン片41、41同士は、図3〜図5に示すように、ビーム軸C1、C2方向に平行な回転軸O1(図5参照)を中心にして回動可能に連結されている。チェーン部材4は、各吊りビーム2A、2Bを吊り上げると、チェーン部材4の長手方向の途中に上向きに折り返す折り返し部分4Aが形成される。折り返し部分4Aでは、チェーン部材4の最下端に位置し、折り返し部分4Aを形成するチェーン片41が回転軸O1回りに一方向(図で反時計回り)に回動した状態で折り返している。
2本のチェーン部材4、4に設けられる複数の把持フック5は、チェーン部材4の長さ方向で同位置に設けられている。すなわち、2本のチェーン部材4、4に設けられる把持フック5は、左右対称の位置に設けられている。図5に示すように、把持フック5の支持部5aは、チェーン部材4のチェーン片41に対して回動可能に支持されている。
把持フック5の支持部5aの回転軸O2は、チェーン片41の回転軸O1と同軸又は平行になっている。つまり、把持フック5は、把持フック5の先端部5bが支持部5aの回転軸O2に直交する方向に向けられて支持されている。把持フック5は、吊り下げられたチェーン部材4の位置や姿勢にかかわらず、支持部5aで吊り下げられた姿勢になる。
鉄筋間配り装置1は、把持フック5に把持された鉄筋7を押さえる鉄筋押さえ部材42(鉄筋把持具)が設けられている。鉄筋押さえ部材42は、本実施形態ではチェーン部材4の一部の部材であり、把持フック5で鉄筋7が把持されて持ち上げられた状態で、鉄筋7の把持フック5からの脱落を防止できる。
そして、図3及び図4に示すように、吊りビーム2A、2Bのビーム軸C1、C2と長さ方向を略平行に向けた1本の鉄筋7は、ビーム軸C1、C2方向の両側に位置する2つの把持フック5の先端部5b側から嵌入されて把持される。
把持フック5は、鉄筋7が把持されていない状態のときは、図3に示すように、チェーン部材4の長さ方向の線(図3に示す符号E)上に把持フック5の回転中心(回転軸O2)が位置する。そして、鉄筋7が把持されたときには、図4及び図5に示すように、その鉄筋7がチェーン部材4の鉄筋押さえ部材42によって把持フック5側に押し込むように押された状態となる。
図1に示すように、反転装置6は、一端61aが第1吊りビーム2Aに接続され、他端61bが第2吊りビーム2Bに接続される反転線状部材61と、反転線状部材61が上方から巻き回された駆動滑車62と、を備えている。
駆動滑車62は、駆動滑車62を駆動するための駆動部(図示省略)が収容された箱形状の収容部63に支持されている。収容部63は、クレーン3によって吊り下げられている。駆動滑車62は、例えばバッテリー駆動により無線で操作して駆動させることができる。
反転線状部材61は、例えばチェーン部材からなり、駆動滑車62に巻き回された状態で両端61a、61bのそれぞれに接続されるワイヤ11、12を介して吊りビーム2A、2Bを吊り下げている。反転装置6は、駆動滑車62を回転させて反転線状部材61を移動させることで、一対の吊りビーム2A、2Bのうち一方を上昇させ他方を下降させることができる。把持されている鉄筋7を把持フック5から離脱させて配筋する際には、クレーン3で所定の配筋場所に移動した後に、反転装置6において駆動滑車62を逆転させることで、鉄筋7を把持したときと逆の動作をさせて把持フック5より鉄筋7を離脱させて配筋することができる。
上述した、吊りビーム2A、2Bの長さ、チェーン部材4のビーム軸C1、C2方向の間隔は、把持フック5に把持する鉄筋7の長さ寸法に合わせて適宜設定される。
また、チェーン部材4に設ける把持フック5の数量や配置間隔は、クレーン3や反転装置6の能力、一度に把持を必要とする鉄筋7の本数に合わせて、適宜設定することができる。さらに、チェーン部材4における把持フック5の取り付け間隔は、配筋ピッチや鉄筋7の撓み、玉掛、玉外しの作業性を考慮して決定される。
次に、上述した鉄筋間配り装置1を用いて所定の配筋場所に複数の鉄筋7を移動させ、それら複数の鉄筋7を配筋する鉄筋間配り方法について、具体的に説明する。
先ず、図1に示すように、鉄筋把持位置において、第2吊りビーム2Bを上昇させるとともに、第1吊りビーム2Aを下降させることで、チェーン部材4を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる。具体的には、反転装置6の駆動滑車62を一方向(図4で反時計回り)に回転駆動させることで、第2吊りビーム2Bが第1吊りビーム2Aよりも上になる方向に移動させる。そして、図3及び図4に示すように、このときのチェーン部材4の移動の際に、チェーン部材4の折り返し部分4Aに順次位置する把持フック5に対して鉄筋7を把持させる。これによりチェーン部材4に設けられるすべての把持フック5に対して鉄筋7が把持された状態となる。
続いて、クレーン3を使用して、チェーン部材4の把持フック5に把持された鉄筋7を配筋場所へ移動する。このときのクレーン3の操作としては、鉄筋把持位置と配筋場所とがクレーン3の吊荷範囲である場合にはブームの駆動、旋回のみによる移動であってもよいし、また鉄筋把持位置と配筋場所とが離れている場合にはクレーン3を自走させて移動してもよい。
次に、配筋場所において、第2吊りビーム2Bを下降させるとともに、第1吊りビーム2Aを上昇させることで、チェーン部材4を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる。具体的には、図1に示すように、反転装置6の駆動滑車62を反転(図4で時計回り)に回転駆動させることで、第1吊りビーム2Aが第2吊りビーム2Bよりも上になる方向に移動させる。そして、図3及び図4に示すように、チェーン部材4の移動の際に、チェーン部材4の折り返し部分4Aに順次位置する把持フック5から鉄筋7を離脱させて配筋場所に配筋させる。
複数の把持フック5から順次鉄筋7を離脱させて配筋場所に所定の間隔をあけて配筋する場合には、次に配筋する鉄筋7を把持した把持フック5をチェーン部材4の折り返し部分4Aに配置させ、クレーン3の操作により一対の吊りビーム2A、2Bを横移動させて、折り返し部分4Aが配筋する位置の直上になるように移動させる。これにより、配筋作業を効率よく行え、配筋にかかる労力を少なくすることができる。
次に、上述した鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態では、図1乃至図4に示すように、鉄筋把持位置において、一方の吊りビーム2を上昇させるとともに、他方の吊りビーム2を下降させることで、チェーン部材4を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させ、チェーン部材4の移動の際に、チェーン部材4の折り返し部分4Aに順次位置する把持フック5に対して鉄筋7を把持し、把持された鉄筋7をクレーン3で配筋場所へ移動させることができる。
そして、鉄筋7を把持する際の手順と逆の手順によりチェーン部材4の折り返し部分4Aに位置する把持フック5から鉄筋7を離脱させることで、鉄筋7を配筋場所に効率よく配筋することができる。
すなわち、本実施形態では、クレーン3で一対の吊りビーム2A、2Bを昇降させる操作のみで、チェーン部材4に設けられる複数の把持フック5をチェーン部材4の折り返し部分4Aに移動させることができる。この折り返し部分4Aが鉄筋7の把持や離脱がし易い装置の最下端の位置となる。
このように、本実施形態では、簡単な構造であることから、装置の小型化、軽量化を図ることができ、装置を配置するための広大なスペースが不要となり、低コストで簡単な構造により効率よく鉄筋7を配筋することができる。
また、太径長尺な鉄筋であっても容易に配筋作業を行うことができるので、作業員の労力を低減できる。
本実施形態では、反転装置6の駆動滑車62を一方向に回転させることで一方の吊りビーム(ここでは第1吊りビーム2A)が他方の吊りビーム(ここでは第2吊りビーム2B)より上になるように吊り上げることができ、他方向に回転させることでチェーン部材4を逆方向に移動させて第2吊りビーム2Bが第1吊りビーム2Aより上になるように吊り上げることができる。この場合、駆動滑車62の回転のみで一対の吊りビーム2A、2Bを吊り下げた状態で効率よく、かつ精度よく昇降させてチェーン部材4に設けられる把持フック5を移動させることができる。
また、本実施形態では、把持フック5に把持された鉄筋7が鉄筋押さえ部材42によって押さえ付けられた状態となり、鉄筋7の移動を規制することができる。そのため、吊りビーム2A、2Bとともに吊り上げられた鉄筋7が把持フック5から離脱して脱落することを防止できる。
上述のように本実施形態による鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法では、装置を配置するための広大なスペースが不要となる。
しかも、本実施形態では、低コストで簡単な構造により効率よく鉄筋7を配筋することができ、作業員の労力を低減できる。
(変形例)
次に、上述した実施形態の変形例について、図6(a)、(b)及び図7に基づいて説明する。なお、上述した実施形態の構成要素と同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、これらについては、説明が重複するので詳しい説明は省略する。
変形例では、把持フック5Aの形状を変更したものである。すなわち、上述した実施形態では、把持フック5は、吊り上げられた把持フック5で把持する鉄筋7の断面中心7aがチェーン部材4の長さ方向の線E上に位置から外れた構成となっているが、これに限定されることはなく、本変形例の構成であってもよい。
変形例による把持フック5Aは、把持する鉄筋7の断面中心7aがチェーン部材4の長さ方向の線E上に位置するように設けられている。把持フック5Aは、チェーン片41とは別ではなく、チェーン片41の一部として構成されている。すなわち、把持フック5Aは、フック部51を挟んだ両側に第1支持部52と第2支持部53が設けられ、両支持部52、53がチェーン片41に対して回転可能に連結されている。一方の第1支持部52に連結されるチェーン片44には、フック部51からの鉄筋7の脱落を防止する外れ止め43が設けられている。外れ止め43は、図7に示すように、チェーン部材4における折り返し部分4Aに把持フック5Aが位置したときにフック部51の開口51aを開放して鉄筋7を把持、離脱させることを可能とし、図6(a)に示すように、把持フック5Aが折り返し部分4A以外の位置にあるときには外れ止め43でフック部51の開口51aを塞ぐように設けられている。
変形例では、把持フック5で把持された鉄筋7がチェーン部材4と同軸線上に位置した状態で吊り上げられることになる。そのため、鉄筋7を吊り上げた際に、鉄筋7の断面中心7aがチェーン部材4の長さ方向の線上からずれた場合のように重心のずれによってクレーン(吊下げ装置)で吊り下げた部材全体に傾きが生じることを防止できる。
これにより、吊下げ装置によって吊り下げた部材を安定した姿勢で横移動させることができ、作業効率を向上させることができるうえ、配筋作業の位置決め精度を高めることができる。
以上、本発明による鉄筋間配り装置および鉄筋間配り方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、駆動滑車62によって移動する反転線状部材61を備えた反転装置6によって一対の吊りビーム2A、2Bが昇降可能に吊り下げられた構成としているが、このような反転装置6を設けることに限定されることはなく、反転装置を省略することも可能である。なお、反転装置を設けない場合には、例えば2本のワイヤを個別に駆動できる吊下げ装置を使用し、各ワイヤで吊りビーム2A、2Bを吊り下げ、これら一対の吊りビーム2A、2Bを昇降させる構成としてもよい。
また、本実施形態では、把持フック5に把持された鉄筋7を押さえる鉄筋押さえ部材42を備えた鉄筋把持具を設けているが、例えば吊り下げた鉄筋が脱落しない構成であれば、鉄筋押さえ部材42を省略することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 鉄筋間配り装置
2、2A、2B 吊りビーム
3 クレーン(吊下げ装置)
4 チェーン部材
5、5A 把持フック
5a 支持部
6 反転装置
7 鉄筋
7a 断面中心
41 チェーン片
42 鉄筋押さえ部材
61 反転線状部材
62 駆動滑車
C1、C2 ビーム軸

Claims (5)

  1. 複数本の鉄筋を吊り上げた状態で所定の配筋場所へ移動させて配筋する鉄筋間配り装置であって、
    互いのビーム軸を平行にした状態で間隔をあけて設けられた一対の吊りビームと、
    前記一対の吊りビーム同士を連結する複数本の線条連結材と、
    前記線条連結材の長さ方向に間隔あけて複数設けられ前記鉄筋を把持する鉄筋把持具と、
    前記一対の吊りビームを互いのビーム軸を平行にした姿勢で個別に昇降可能に吊り下げ、吊り下げた前記一対の吊りビームを配筋場所に移動可能な吊下げ装置と、
    を備えていることを特徴とする鉄筋間配り装置。
  2. 前記吊下げ装置は、前記一対の吊りビームを吊り下げる反転装置を備え、
    前記反転装置は、
    一端が一方の前記吊りビームに接続され、他端が他方の前記吊りビームに接続される反転線状部材と、
    前記反転線状部材が上方から巻き回された駆動滑車と、
    を備え、
    前記駆動滑車を回転させることで、前記一対の吊りビームの位置を上下に反転可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋間配り装置。
  3. 前記鉄筋把持具は、前記鉄筋を把持する把持フックと、前記把持フックに把持された鉄筋を押さえる鉄筋押さえ部材と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄筋間配り装置。
  4. 前記把持フックで把持された前記鉄筋の断面中心が前記線条連結材の長さ方向の線上に位置するように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の鉄筋間配り装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鉄筋間配り装置を用いて所定の配筋場所に複数の鉄筋を移動させ、前記複数の鉄筋を配筋する鉄筋間配り方法であって、
    鉄筋把持位置において、一方の前記吊りビームを上昇させるとともに、他方の前記吊りビームを下降させることで、前記線条連結材を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる工程と、
    前記線条連結材の移動の際に、前記線条連結材の折り返し部分に順次位置する前記鉄筋把持具に対して鉄筋を把持する工程と、
    把持された前記鉄筋を吊下げ装置で前記配筋場所へ移動する工程と、
    前記配筋場所において、一方の前記吊りビームを下降させるとともに、他方の前記吊りビームを上昇させることで、前記線条連結材を下側で上向きに折り返すように上下方向に移動させる工程と、
    前記線条連結材の移動の際に、前記線条連結材の折り返し部分に位置する前記鉄筋把持具から前記鉄筋を離脱させて前記配筋場所に配筋する工程と、
    を有することを特徴とする鉄筋間配り方法。
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