JP2024044263A - 玉掛補助具および長尺物の移動方法 - Google Patents

玉掛補助具および長尺物の移動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一纏めにされた複数束の長尺の資材に対して、1束毎に玉掛する作業が容易である【解決手段】玉掛補助具10は、支持部20と、支持部20から第1延出方向E1へ延びる第1アーム21、および第1アーム21に相対して第2延出方向E2へ延びる第2アーム22と、を備えており、支持部20は、第1アーム21の第1上面49および第2アーム22の第2上面69よりも上方へ突出する凸部25を有している。【選択図】図11

Description

本発明は、建築資材の玉掛を補助する玉掛補助具およびこれを用いた長尺物の移動方法に関する。
長尺の資材は、トラック等の荷台に乗せられて工場や現場などに搬送されて荷卸しされる。特許文献1には、トラックの荷台に乗せられたコンクリートポールが、掛回されたワイヤーロープが解かれて傾斜案内ガイドに沿って地面上に荷卸しされることについて開示されている。
特開平4-75839号公報
長尺の資材として、例えば、柱や梁などに加工される建築資材がある。建築資材は、5本程度がワイヤなどにより一纏めに結束された状態でトラック等に積載されて工場へ搬入される。建築資材の一纏めの束は、例えばトラック等の荷台に複数束が並べて載置されている。一纏めの束の幅によるが、例えば、2束がさらにワイヤなどにより一纏めにされて荷台に載置されている。
建築資材は、加工されるまで、ラックなどに保管される。例えば、一纏めにされた2束毎にラックなどに保管される。建築資材が加工されるとき、ラックなどに保管された建築資材がクレーンなどに吊り上げられて加工装置へ移動される。ここで、建築資材は、1本毎に加工装置へ移動される。例えば、クレーンなどに吊り上げられた建築資材の束は、建築資材を1本毎に搬送する搬送装置の所定位置に移動される。搬送装置の所定位置に載置可能な建築資材の本数は限られているので、例えば、ラックなどに保管された2束の建築資材のうち、1束を搬送装置の所定位置へ移動することとなる。一纏めにされている2束の建築資材に対して、クレーンにより吊り上げるためのワイヤを1束に玉掛するときに、2束の建築資材を引き離してワイヤを掛け回すためのスペースを確保する必要がある。例えば鋼材のように重量のある建築資材に対して、作業者が、ラックに上って2束の建築資材の間に鉄パイプなどを差し込んで引き離すという作業が必要となる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、一纏めにされた複数束の長尺の資材に対して、1束毎に玉掛する作業を容易とする手段を提供することである。
(1) 請求項1は、支持部と、上記支持部から相対する延出方向へそれぞれ延びるアームと、を備えており、上記支持部は、上記アームの上面よりも上方へ突出する凸部を有している玉掛補助具である。
一纏めにされて吊り上げられた2束の長尺物の束と束との間が凸部の上方に位置された状態で長尺物が降下されることによって、凸部が2束の間に侵入して、2束の長尺物のそれぞれが1束ごとに引き離される。このため、玉掛作業を1束毎に容易にできる。
(2) 請求項2は、上記アームのそれぞれは、上記支持部から延びる延出端部の上面から上方へ突出するストッパを有しており、上記上面は、上記支持部から延びるにつれて下方へ傾斜している請求項1に記載の玉掛補助具である。
凸部によって1束ごとに分けられた長尺物の束のそれぞれを、傾斜するアームによってさらに引き離すことができる。
(3) 請求項3は、上記凸部は、上方に向かって先細るテーパ形状である請求項1または2に記載の玉掛補助具である。
凸部のテーパ形状によって、2束の長尺物が1束ごとに引き離される。
(4) 上記アームのそれぞれは、上記延出方向と交差する交差方向に沿った軸線周りに回転するローラをさらに有しており、上記ローラは、上記延出方向に沿って複数が並んでおり、それぞれのローラ面の一部が上記上面から膨出している請求項1から3のいずれかに記載の玉掛補助具である。
ローラの上面を長尺物の束が円滑に移動する。
(5) 支持部と、上記支持部から相対する延出方向へそれぞれ延びるアームと、を備えており、上記支持部は、上記アームの上面よりも上方へ突出する凸部を有している少なくとも一対の玉掛補助具を上記延出方向と交差する方向へ並べる配置工程と、ラックに載置されて2束の長尺物を一纏めに玉掛して吊り上げる吊り上げ工程と、吊り上げた2束の長尺物の束と束との間を、一対の上記凸部の上方にそれぞれ位置させる位置決め工程と、上記2束の長尺物を一対の上記凸部へ向けて降下する降下工程と、上記凸部および上記アームに沿って2束の長尺物の間を引き離す引き離し工程と、引き離された上記1束の長尺物のそれぞれに玉掛して吊り上げて搬送装置へ移動する移動工程と、を含む長尺物の移動方法である。
ラックに載置された2束の長尺物を1束ごとに搬送装置へ移動する作業が容易である。
本発明によれば、一纏めにされた複数束の長尺の資材に対して、1束毎に玉掛する作業が容易である。
図1は、H型鋼11がトラック14から工場内に搬入される手順を示す概略図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる玉掛補助具10を示す正面図である。 図3は、図1に示す玉掛補助具10の平面図である。 図4は、支持部20の平面図である。 図5は、玉掛補助具10をH型鋼11とともに示す正面図である。 図6は、玉掛補助具10の脚部23周辺を拡大して示す断面図である。 図7は、H型鋼11の移動手順において、2つの玉掛補助具10,10の配置工程について説明するための図である。 図8は、H型鋼11の移動手順において、ラック14からH型鋼11を吊り上げる工程について説明するための図である。 図9は、H型鋼11の移動手順において、H型鋼11を位置決め部30に位置決めする工程について説明するための図である。 図10は、H型鋼11の移動手順において、H型鋼11を位置決め部30に降下する工程について説明するための図である。 図11(a)および図11(b)は、H型鋼11の移動手順において、2束のH型鋼11を1束毎に分けて引き離す工程ついて説明するための図である。 図12は、H型鋼11の移動手順において、H型鋼11を玉掛補助具10,10から搬送装置15へ移動する工程について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
以下では、玉掛補助具10が設置される地面Gを基準に鉛直な方向が上下方向1と定義される。水平方向のうち、上下方向1から視て玉掛補助具10の第1アーム21および第2アーム22が延びる方向が左右方向2と定義される。上下方向1および左右方向2に直交する方向が前後方向3と定義される。
図1に示されるように、建築資材として使用されるH型鋼(長尺物の一例)11は、例えば、5本毎にワイヤ16で結束された束の状態でトラック12などの荷台に積載されて、2束毎にクレーン13で吊り上げられて工場内へと搬入される。工場に搬入されたH型鋼11は、トラック12の荷台から2束ずつ一纏めにしてラック14に格納される。ラック14に格納されたH型鋼11は、後に詳述するが、クレーン13によって吊り上げられた状態から玉掛補助具10上に降下されて1束ずつに引き離されて1束ずつ搬送装置15に移動される。搬送装置15においては、H型鋼11が1本ずつ加工される。
玉掛補助具10は、地面Gに設置された状態で使用され、5本ずつワイヤ16で結束されたH型鋼11の2束を1束ずつに引き離す。図2、図3に示されるように、玉掛補助具10は、支持部20と、第1アーム(アームの一例)21と、第1アーム21に相対して支持部20から延びる第2アーム(アームの一例)22と、脚部23と、を備えている。
支持部20は、凸部25と、凸部25を支持する台部26とを有している。凸部25は、左右方向2に沿った幅が上方に向かって先細るテーパ形状であり、クレーン13によって降下された2束のH型鋼11を1束毎に引き離す。より具体的には、凸部25は、2つのテーパ壁27と、テーパ壁27の下方に位置して左右方向2に向く左右壁28と、左右壁28の間に位置して前後方向3に向く前後壁29とを有している。2つのテーパ壁27は、外方に向くテーパ面27aを有している。2つのテーパ壁27は、左右壁28によって支持されている。テーパ面27aは、一部が、後述する第1上面49および第2上面69よりも上方に位置している。
2つのテーパ壁27の上端には、位置決め部30が位置している。位置決め部30は、2つのテーパ壁27が互いに合わさった直線状の尾根である。位置決め部30は、前後方向3に沿っており、支持部20から第1アーム21が延出する第1延出方向(延出方向の一例)E1および支持部20から第2アーム22が延出する第2延出方向(延出方向の一例)E2に対して直交している。
図2、図4に示されるように、台部26は、凸部25の下方に位置する。台部26は、上下方向1から視て矩形形状であり、4つの角付近において貫通孔33を有している。台部26は、上方を向く面において左右方向2および前後方向3に沿って拡がる平坦面34と、平坦面34から右方に向かうにしたがって下方に傾斜する第1斜面35と、平坦面34から左方に向かうにしたがって下方に傾斜する第2斜面36とを有している。平坦面34上には前後壁29が位置している。第1斜面35上には、第1アーム21の左端が斜面に沿って位置している。第2斜面36上には、第2アーム22の右端が斜面に沿って位置している。
図2、図3に示されるように、第1アーム21は、第1下壁44と、第1上壁45と、第1前壁46と、第1後壁47と、第1ローラ(ローラの一例)41と、第1ストッパ42とを有している。第1下壁44は、平板形状であり、第1斜面35と地面Gとに架け渡されている。第1下壁44には、左端部の前後位置において貫通孔(不図示)が形成されている。第1上壁45は、第1下壁44の上方に位置する。第1上壁45は、前後方向3に離間して位置する一対の平板であり、それぞれ第1下壁44に対して平行である。第1上壁45は、上方を向く第1上面(上面の一例)49を有している。第1前壁46は、第1下壁44の前端と、第1上壁45の前端との間に位置する。第1前壁46は、上下方向1および左右方向2に広がる平板形状である。第1後壁47は、第1下壁44の後端と第1上壁45の後端との間に位置する。第1後壁47は、第1前壁46に平行な平板形状である。
第1ローラ41は、第1上面49の上方においてスライド移動される1束のH型鋼11を支持する。第1ローラ41は、第1延出方向E1に沿って5つ配置されている。第1ローラ41は、前後方向3周りに回転する第1ローラ支持部50によって支持されている。第1ローラ支持部50は、第1前壁46および第1後壁47おいて回転可能に支持されている。それぞれの第1ローラ41は、外周面において第1ローラ面(ローラ面の一例)51を有している。第1ローラ面51は、一部が第1上面49から膨出している。
図5に示されるように、第1ストッパ42は、第1ローラ41によって第1上面49の上方においてスライド移動されるH型鋼11の1束を第1アーム21上において支持する。第1ストッパ42は、支持部20から延びる第1アーム21の第1延出端部(延出端部の一例)52において第1上面49から上方へ突出する。第1延出端部52は、第1アーム21の第1延出方向E1における先端部分に位置する。第1ストッパ42は、角柱形状であり第1上壁45の右端における前後位置にボルト55およびナット(不図示)によって固定されている。
第2アーム22は、第2下壁64と、第2上壁65と、第2前壁66と、第2後壁67と、第2ローラ(ローラの一例)61と、第2ストッパ62とを有している。第2下壁64には、右端部の前後位置において貫通孔(不図示)が形成されている。第2上壁65は、第2下壁64の上方に位置する。第2上壁65は、前後方向3に離間して位置する一対の平板であり、それぞれ第2下壁64に対して平行である。第2上壁65は、上方を向く第2上面(上面の一例)69を有している。第2前壁66は、第2下壁64の前端と第2上壁65の前端との間に位置する。第2前壁66は、上下方向1および左右方向2に広がる平板形状である。第2後壁67は、第2下壁64の後端と第2上壁65の後端との間に位置する。第2後壁67は、第2前壁66に平行な平板形状である。
第2ローラ61は、第2上面69の上方においてスライド移動される1束のH型鋼11を支持する。第2ローラ61は、第2延出方向E2に沿って5つ配置されている。第2ローラ61は、前後方向3周りに回転する第2ローラ支持部70によって支持されている。第2ローラ支持部70は、第2前壁66および第2後壁67において回転可能に支持されている。それぞれの第2ローラ61は、外周面において第2ローラ面(ローラ面の一例)71を有している。第2ローラ面71は、一部が第2上面69から膨出している。
図5に示されるように、第2ストッパ62は、第2ローラ61によって第2上面69の上方においてスライド移動されるH型鋼11の1束を第2アーム22上において支持する。第2ストッパ62は、支持部20から延びる第2アーム22の第2延出端部(延出端部の一例)72において第2上面69から上方へ突出する。第2延出端部72は、第2アーム22の第2延出方向E2における先端部分に位置する。第2ストッパ62は、角柱形状であり第2上壁65の左端における前後位置にボルト75およびナット(不図示)によって固定されている。
脚部23は、図4に示される貫通孔33を通って台部26の4つの角に位置しており、図6に示されるように、台部26、第1アーム21、および第2アーム22を支持している。具体的には、脚部23は、地面Gに載置される足部81と、ネジ山が形成され足部81から上方に延びる胴部82とを有している。足部81は、胴部82よりも外径が大きい円盤形状の部材が上下方向1に3つ重なる。
胴部82には第1ナット84が螺合されている。胴部82において、第1ナット84上には台部26が載置されている。胴部82において、台部26の第1斜面35には第1下壁44が載置されており、台部26の第2斜面36には第2下壁64が載置されている。胴部82には、第1下壁44上および第2下壁64上に第2ナット85が螺合されている。台部26と第1下壁44および台部26と第2下壁64のそれぞれは、胴部82において第1ナット84および第2ナット85によって固定されている。第1ナット84は、胴部82に対して回転することで胴部82に対する上下位置が調整可能である。このため、台部26は、4つの脚部23の高さ位置を調整することで水平な状態に調整できる。
[H型鋼11の移動]
以下において、ラック14において5本ずつがワイヤ16で結束された状態で2束ずつ一纏めで載置されているH型鋼11(図1参照)を搬送装置15へと移動する手順について、図7から図12を参照しつつ説明される。
図7に示されるように、まず、H型鋼11がラック14から搬送される前に、作業者は第1延出方向E1および第2延出方向E2に直交する直線L上にそれぞれの位置決め部30が沿うように、2つの玉掛補助具10,10を並べる(配置工程の一例)。このとき、2つの玉掛補助具10,10は、上下方向1から視て互いに平行になる。2つの玉掛補助具10,10は、H型鋼11を安定して支持できるように、H型鋼11の長手方向の長さ寸法D1の半分よりも間隔Sを開けて配置される。
次に、図8に示されるように、作業者は、ラック14においてH型鋼11の2束を一纏めとして玉掛し、クレーン13によって吊り上げる(吊り上げ工程の一例)。図9に示されるように、吊り上げられた2束のH型鋼11は、作業者によって、束と束との間が玉掛補助具10,10のそれぞれの位置決め部30の真上に位置するように位置決めされる(位置決め工程の一例)。
図10に示されるように、作業者は、吊り上げられた状態で位置決めされた2束のH型鋼11を位置決め部30に向かって降下させる(降下工程の一例)。図11(a)および図11(b)に示されるように、2束のH型鋼11は、それぞれが位置決め部30に当接してさらにクレーン13によって降下されることで、テーパ面27aに沿って1束毎に分けられて、第1アーム21および第2アーム22に沿って引き離される(引き離し工程の一例)。
このとき、テーパ面27aで分けられたH型鋼11の右方の1束は、下面が第1上面49の上端に当接した後に、第1ローラ41上に位置し第1延出方向E1に沿って移動する。一方、左方の1束は、下面が第2上面69の上端に当接した後に、第2ローラ61上に位置し第2延出方向E2に沿って移動する。第1ローラ41によって移動した右方の束は、第1ストッパ42によって第1延出方向E1への動きが規制され、第2ローラ61によって移動した左方の束は、第2ストッパ62によって第2延出方向E2への動きが規制される。この状態において、H型鋼11のそれぞれの束は第1アーム21および第2アーム22に支持されているため、H型鋼11の右方の束と左方の束の間および下方にはワイヤ86を玉掛できる隙間が形成される。
図12に示されるように、作業者は、H型鋼11のそれぞれの束にワイヤ86を玉掛して、1束ずつクレーン13によって吊り上げて搬送装置15へ移動する(移動工程の一例)。搬送装置15においては、H型鋼11の結束が外されて1本ずつ加工される。
[実施形態の作用効果]
一纏めにされてクレーン13によって吊り上げられた2束のH型鋼11は、束と束との間が凸部25の上方に位置した状態で降下される。このとき、凸部25が2束の間に侵入して、2束のH型鋼11のそれぞれが1束ごとに左右に引き離される。これにより、作業者は、重量のあるH型鋼11であっても、ワイヤ86を1束毎に掛け回して玉掛作業を容易にできる。
凸部25によって1束ごとに分けられたH型鋼11の束のそれぞれを、支持部20から延びるにつれて下方に傾斜する第1アーム21および第2アーム22によってさらに引き離すことができる。
先細るテーパ形状の凸部25を2束のH型鋼11の間に位置させることで2束のH型鋼11のそれぞれがテーパに沿って滑り落ちるため、2束のH型鋼11を1束ごとに引き離せる。
第1アーム21および第2アーム22上に位置するH型鋼11の束がそれぞれ、第1ローラ41の第1上面49および第2ローラ61の第2上面を円滑に移動する。
凸部25に沿って2束のH型鋼11が分けられて、第1アーム21および第2アーム22よってH型鋼11のそれぞれが引き離されるため、玉掛作業が容易にできる隙間が形成され、ラック14に載置された2束のH型鋼11を1束ごとに搬送装置15へ移動する作業が容易にできる。
[変形例1]
上述の実施形態においては、第1アーム21において第1ローラ41を有しており、第2アーム22において第2ローラを有しており、H型鋼11の束を第1上面49および第2上面69において支持する場合を例にあげて説明したが、この構成に限らない。第1アーム21および第2アーム22は、それぞれ第1ローラ41および第2ローラ61を有しなくてもよい。この場合、第1アーム21および第2アーム22においては、H型鋼11の束が1束ずつ、直接、第1上面49および第2上面69上に載置され、傾斜に沿ってスライド移動する。
[変形例2]
上述の実施形態においては、第1アーム21および第2アーム22が、第1上面49および第2上面69の上方においてそれぞれ傾斜に沿ってスライド移動するH型鋼11の束の動きを規制する第1ストッパ42と第2ストッパ62とを有する場合を例にあげて説明したが、この構成に限らない。第1アーム21および第2アーム22は、それぞれ第1ストッパ42および第2ストッパ62を有しなくてもよい。この場合、第1アーム21および第2アーム22においては、H型鋼11の束が傾斜に沿って地面Gに滑り落ちる。
[変形例3]
上述の実施形態においては、第1上面49および第2上面69が傾斜している場合を例にあげて説明したが、この構成に限らない。第1上面49および第2上面69は、テーパ面27aで分けられたH型鋼11の2束を1束ずつ載置できる水平な面であってもよい。
[その他の変形例]
上述の実施形態においては、建築資材として使用されるH型鋼11を搬送する場合を例にあげて説明したが、この場合に限らない。I型鋼、木製の角材であってもよいし、その他の建築資材として使用される長尺の部材でもよい。また、建築資材は、5本より少ない複数毎に結束されてもよいし5本より多い本数毎に結束されてもよい。
上述の実施形態においては、凸部25は、上方に向かって先細るテーパ形状である場合を例にあげて説明したが、この構成に限らない。凸部25は、上端に載置された2束のH型鋼が引き離されるように形成されていればよく、三角錐、四角錐、または円錐形状であってもよいし、単に山型に膨出する形状であってもよい。この場合において、凸部25は位置決め部30を有しなくてもよい。
上述の実施形態においては、第1アーム21の第1上面49および第2アーム22の第2上面69よりも上方にテーパ面27aの一部が位置している場合を例にあげて説明したが、この構成に限らない。テーパ面27aは、テーパ面27aのすべてが第1アーム21の第1上面49および第2アーム22の第2上面69よりも上方に位置してもよい。
上述の実施形態においては、玉掛補助具10が、H型鋼11をバランスよく支持できるように間隔を開けて2つ並べられる場合を例にあげて説明したが、これに限らない。玉掛補助具10は、2束のH型鋼11が1束毎に引き離すことができればよく、1つのみ配置されてもよいし、3つ以上が並べられてもよい。
上述の実施形態においては、脚部23は、貫通孔33を通って台部26の4つの角に位置している場合を例にあげて説明したが、この構成に限らない。脚部23は、3つ以下の脚部23によって支持されてもよいし、5つ以上の脚部23によって支持されてもよい。
上述の実施形態においては、胴部82において、台部26と、第1下壁44および第2下壁64のそれぞれとを第1ナット84および第2ナット85によって固定する場合を例にあげて説明したが、これに限らない。例えば、台部26と、第1下壁44および第2下壁64のそれぞれが第2ナット85によって胴部82に固定されるものでなくてもよく、単に胴部82に挿通された状態で第1ナット84上に載置されるものであってもよい。つまり、第1アーム21および第2アーム22が第1延出方向E1および第2延出方向E2に沿ってH型鋼11を安定して支持できるように連結されていればよい。
[請求項1]
支持部と、
上記支持部から相対する延出方向へそれぞれ延びるアームと、を備えており、
上記支持部は、上記アームの上面よりも上方へ突出する凸部を有している玉掛補助具。
[請求項2]
上記アームのそれぞれは、上記支持部から延びる延出端部の上面から上方へ突出するストッパを有しており、
上記上面は、上記支持部から延びるにつれて下方へ傾斜している請求項1に記載の玉掛補助具。
[請求項3]
上記凸部は、上方に向かって先細るテーパ形状である請求項1または2に記載の玉掛補助具。
[請求項4]
上記アームのそれぞれは、上記延出方向と交差する交差方向に沿った軸線周りに回転するローラをさらに有しており、
上記ローラは、上記延出方向に沿って複数が並んでおり、それぞれのローラ面の一部が上記上面から膨出している請求項1または2に記載の玉掛補助具。
[請求項5]
支持部と、上記支持部から相対する延出方向へそれぞれ延びるアームと、を備えており、上記支持部は、上記アームの上面よりも上方へ突出する凸部を有している少なくとも一対の玉掛補助具を上記延出方向と交差する方向へ並べる配置工程と、
ラックに載置されて2束の長尺物を一纏めに玉掛して吊り上げる吊り上げ工程と、
吊り上げた2束の長尺物の束と束との間を、一対の上記凸部の上方にそれぞれ位置させる位置決め工程と、
上記2束の長尺物を一対の上記凸部へ向けて降下する降下工程と、
上記凸部および上記アームに沿って2束の長尺物の間を引き離す引き離し工程と、
引き離された上記1束の長尺物のそれぞれに玉掛して吊り上げて搬送装置へ移動する移動工程と、を含む長尺物の移動方法。
10・・・玉掛補助具
11・・・H型鋼(長尺物)
14・・・ラック
15・・・搬送装置
20・・・支持部
21・・・第1アーム(アーム)
22・・・第2アーム(アーム)
25・・・凸部
41・・・第1ローラ(ローラ)
42・・・第1ストッパ(ストッパ)
49・・・第1上面(上面)
51・・・第1ローラ面(ローラ面)
52・・・第1延出端部(延出端部)
61・・・第2ローラ(ローラ)
62・・・第2ストッパ(ストッパ)
69・・・第2上面(上面)
71・・・第2ローラ面(ローラ面)
72・・・第2延出端部(延出端部)

Claims (5)

  1. 支持部と、
    上記支持部から相対する延出方向へそれぞれ延びるアームと、を備えており、
    上記支持部は、上記アームの上面よりも上方へ突出する凸部を有している玉掛補助具。
  2. 上記アームのそれぞれは、上記支持部から延びる延出端部の上面から上方へ突出するストッパを有しており、
    上記上面は、上記支持部から延びるにつれて下方へ傾斜している請求項1に記載の玉掛補助具。
  3. 上記凸部は、上方に向かって先細るテーパ形状である請求項1または2に記載の玉掛補助具。
  4. 上記アームのそれぞれは、上記延出方向と交差する交差方向に沿った軸線周りに回転するローラをさらに有しており、
    上記ローラは、上記延出方向に沿って複数が並んでおり、それぞれのローラ面の一部が上記上面から膨出している請求項1または2に記載の玉掛補助具。
  5. 支持部と、上記支持部から相対する延出方向へそれぞれ延びるアームと、を備えており、上記支持部は、上記アームの上面よりも上方へ突出する凸部を有している少なくとも一対の玉掛補助具を上記延出方向と交差する方向へ並べる配置工程と、
    ラックに載置されて2束の長尺物を一纏めに玉掛して吊り上げる吊り上げ工程と、
    吊り上げた2束の長尺物の束と束との間を、一対の上記凸部の上方にそれぞれ位置させる位置決め工程と、
    上記2束の長尺物を一対の上記凸部へ向けて降下する降下工程と、
    上記凸部および上記アームに沿って2束の長尺物の間を引き離す引き離し工程と、
    引き離された上記1束の長尺物のそれぞれに玉掛して吊り上げて搬送装置へ移動する移動工程と、を含む長尺物の移動方法。
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