JP2013180983A - N置換アミド化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 式Ia:
Ra1、Ra2及びRa3は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択され;
但し、
Ra1、Ra2及びRa3のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Ra1、Ra2及びRa3は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、飽和又は不飽和の縮合環を形成してもよい(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアルコールと、該アルコールのモル数に対して2当量を超える範囲の式II:
RN及びRCは、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択される(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアミドとを、酸の存在下で接触させて、式IIIa:
で表されるN置換アミドを形成させるN置換アミド形成工程を含む、N置換アミドを製造する方法。
(2) 式IIで表されるアミドが、式Iaで表されるアルコールのモル数に対して2当量超且つ20当量以下の範囲であり、且つ前記酸が、式Iaで表されるアルコールのモル数に対して5当量以上且つ40当量以下の範囲である、前記(1)の方法。
(3) 前記N置換アミド形成工程が、前記酸及びアルカリ金属の塩の存在下で実施される、前記(1)又は(2)の方法。
(4) 式Ib:
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択され;
但し、
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、不飽和の縮合環を形成してもよい(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアルケンと、式II:
RN及びRCは、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択される(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアミドとを、酸の存在下で接触させて、式IIIb:
で表されるN置換アミドを形成させるN置換アミド形成工程を含む、N置換アミドを製造する方法。
(5) 式Ic:
Xは、ハロゲンであり、
Rc1、Rc2及びRc3は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択され;
但し、
Rc1、Rc2及びRc3のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Rc1、Rc2及びRc3は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、飽和又は不飽和の縮合環を形成してもよい(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるハロゲン化合物と、式II:
RN及びRCは、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択される(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアミドとを、酸の存在下で接触させて、式IIIc:
で表されるN置換アミドを形成させるN置換アミド形成工程を含む、N置換アミドを製造する方法。
<1. 定義>
本明細書において、「アルキル」は、特定の数の炭素原子を含む、直鎖又は分枝鎖状の脂肪族炭化水素基を意味する。例えば、「員数1〜30のアルキル」及び「C1〜C30アルキル」は、少なくとも1個且つ多くても30個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝鎖状の炭化水素鎖を意味する。好適なアルキルは、限定するものではないが、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル及びn-オクチル等を挙げることが出来る。
本発明は、アルコールからN置換アミドを製造する方法に関する。
図1は、本発明のN置換アミドを製造する方法の一実施形態を示す工程図である。以下、図1に基づき、本発明の方法の好ましい実施形態について詳細に説明する。
本発明の方法は、式Ia:
Ra1、Ra2及びRa3は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択されることが好ましく、水素、直鎖若しくは分岐鎖状C1〜C30アルキル、C2〜C30アルケニル若しくはC2〜C30アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキニル、C3〜C10ヘテロシクリル、アリール、アリール-C1〜C30アルキル、アリール-C2〜C30アルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1〜C30アルキル及びヘテロアリール-C2〜C30アルケニルから選択されることがより好ましく、水素、直鎖若しくは分岐鎖状C1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル若しくはC2〜C20アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキニル、C3〜C10ヘテロシクリル、アリール、アリール-C1〜C20アルキル、アリール-C2〜C20アルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1〜C20アルキル及びヘテロアリール-C2〜C20アルケニルから選択されることが特に好ましい。
Ra1、Ra2及びRa3のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリール、好ましくはC3〜C10シクロアルキル、C3〜C10ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Ra1、Ra2及びRa3は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、飽和又は不飽和の縮合環を形成してもよい。
RN及びRCは、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択されることが好ましく、水素、直鎖若しくは分岐鎖状C1〜C30アルキル、C2〜C30アルケニル若しくはC2〜C30アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキニル、C3〜C10ヘテロシクリル、アリール、アリール-C1〜C30アルキル、アリール-C2〜C30アルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1〜C30アルキル及びヘテロアリール-C2〜C30アルケニルから選択されることがより好ましく、水素、直鎖若しくは分岐鎖状C1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル若しくはC2〜C20アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキニル、C3〜C10ヘテロシクリル、アリール、アリール-C1〜C20アルキル、アリール-C2〜C20アルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1〜C20アルキル及びヘテロアリール-C2〜C20アルケニルから選択されることが特に好ましい。
本発明の方法は、N置換アミド形成工程で得られた反応混合物から、反応生成物である式IIIaで表されるN置換アミドと、未反応の原料及び場合により反応副生成物とを分離する分離工程(工程S12)を含んでもよい。
本発明はまた、アルケンからN置換アミドを製造する方法に関する。
図2は、本発明のN置換アミドを製造する方法の一実施形態を示す工程図である。以下、図2に基づき、本発明の方法の好ましい実施形態について詳細に説明する。
本発明の方法は、式Ib:
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択されることが好ましく、水素、直鎖若しくは分岐鎖状C1〜C30アルキル、C2〜C30アルケニル若しくはC2〜C30アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキニル、C3〜C10ヘテロシクリル、アリール、アリール-C1〜C30アルキル、アリール-C2〜C30アルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1〜C30アルキル及びヘテロアリール-C2〜C30アルケニルから選択されることがより好ましく、水素、直鎖若しくは分岐鎖状C1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル若しくはC2〜C20アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキニル、C3〜C10ヘテロシクリル、アリール、アリール-C1〜C20アルキル、アリール-C2〜C20アルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1〜C20アルキル及びヘテロアリール-C2〜C20アルケニルから選択されることが特に好ましい。
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリール、好ましくはC3〜C10シクロアルキル、C3〜C10ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、不飽和の縮合環を形成してもよい。
本発明の方法は、N置換アミド形成工程で得られた反応混合物から、反応生成物である式IIIbで表されるN置換アミドと、未反応の原料及び場合により反応副生成物とを分離する分離工程(工程S22)を含んでもよい。
本発明はまた、ハロゲン化合物からN置換アミドを製造する方法に関する。
図3は、本発明のN置換アミドを製造する方法の一実施形態を示す工程図である。以下、図3に基づき、本発明の方法の好ましい実施形態について詳細に説明する。
本発明の方法は、式Ic:
Xは、ハロゲンであり、
Rc1、Rc2及びRc3は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択されることが好ましく、水素、直鎖若しくは分岐鎖状C1〜C30アルキル、C2〜C30アルケニル若しくはC2〜C30アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキニル、C3〜C10ヘテロシクリル、アリール、アリール-C1〜C30アルキル、アリール-C2〜C30アルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1〜C30アルキル及びヘテロアリール-C2〜C30アルケニルから選択されることがより好ましく、水素、直鎖若しくは分岐鎖状C1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル若しくはC2〜C20アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキニル、C3〜C10ヘテロシクリル、アリール、アリール-C1〜C20アルキル、アリール-C2〜C20アルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1〜C20アルキル及びヘテロアリール-C2〜C20アルケニルから選択されることが特に好ましい。
Rc1、Rc2及びRc3のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリール、好ましくはC3〜C10シクロアルキル、C3〜C10ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Rc1、Rc2及びRc3は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、不飽和の縮合環を形成してもよい。
本発明の方法は、N置換アミド形成工程で得られた反応混合物から、反応生成物である式IIIcで表されるN置換アミドと、未反応の原料及び場合により反応副生成物とを分離する分離工程(工程S32)を含んでもよい。
2-メチル-2-ドデカノール(2)(100.1 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (296 μL, 15.0 eq)及びトリフルオロ酢酸 (1148 μL, 30.0 eq) を加え、90℃で8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィー(GC)で分析した結果、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1) の収率は、73%であった。目的物の精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル 3:1) により行った。
装置 :Agilent 4980A
カラム :Agilent HP-5
(10 m, 0.53 mmID)
キャリヤーガス:ヘリウム
温度条件 :80〜250℃(5分間80℃、以後1分間に10℃ずつ昇温)
検出手段 :FID
2-メチル-2-ドデカノール(2)(100.0 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (296 μL, 15.0 eq)、トリフルオロ酢酸 (803 μL, 21.0 eq) 及びメタンスルホン酸 (292 μL, 9.0 eq)を加え、90℃で8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィーで分析した結果、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)の収率は、85%であった。
2-メチル-2-ドデカノール(2)(100.0 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (296 μL, 15.0 eq)、臭化リチウム (88.6 mg, 2.0 eq)及びトリフルオロ酢酸 (1148 μL, 30.0 eq) を加え、90℃で8 時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィーで分析した結果、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)の収率は、94%であった。
実施例1-1〜1-3の手順において、ホルムアミド、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸及び臭化リチウムの量を下記の表に記載した量に変更した他は上記実施例と同様の方法で、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)を合成した。表中、各試薬の量は、2-メチル-2-ドデカノール(2)に対するモル当量(eq)である。合成後の残留物をガスクロマトグラフィーで分析することによって決定されたN-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)の収率を表1に示す。なお、比較例1は、非特許文献2に記載の条件でN-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)を合成した結果であり、比較例2は、比較例1の手順において、10当量のトリフルオロ酢酸をそれぞれ5当量のトリフルオロ酢酸及びメタンスルホン酸に変更した他は比較例1と同様の方法で該化合物(1)を合成した結果である。
2-メチル-2-ドデセン(3)(91.1 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (296 μL, 15.0 eq)及びトリフルオロ酢酸 (803 μL, 30.0 eq) を加え、90℃で8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィーで分析した結果、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)の収率は、78%であった。
2-メチル-2-ドデセン(3)(90.9 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (296 μL, 15.0 eq)、トリフルオロ酢酸 (803 μL, 21.0 eq)及びメタンスルホン酸 (292 μL, 9.0 eq)を加え、90℃で8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィーで分析した結果、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)の収率は、91%であった。
実施例2-1及び2-2の手順において、ホルムアミド、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸及び臭化リチウムの量を下記の表に記載した量に変更した他は上記実施例と同様の方法で、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)を合成した。表中、各試薬の量は、2-メチル-2-ドデセン(3)に対するモル当量(eq)である。合成後の残留物をガスクロマトグラフィーで分析することによって決定されたN-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)の収率を表2に示す。
2-クロロ-2-メチルドデカン(4)(109.6 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (296 μL, 15.0 eq)及びトリフルオロ酢酸 (803 μL, 30.0 eq) を加え、90℃で8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィーで分析した結果、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)の収率は、87%であった。
2-クロロ-2-メチルドデカン(4)(109.7 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (296 μL, 15.0 eq)、トリフルオロ酢酸 (803 μL, 21.0 eq)及びメタンスルホン酸 (292 μL, 9.0 eq)を加え、90℃で8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィーで分析した結果、N-(2-メチル)-2-ドデシルホルムアミド (1)の収率は、79%であった。
安息香酸シトロネリル(6)(130.7 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (494 μL, 25.0 eq)及びトリフルオロ酢酸 (1913 μL, 50.0 eq) を加え、90℃で8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィー(GC)で分析した結果、7-ホルムアミノ-3,7-ジメチルデシルベンゾエート (5)の収率は、56%であった。
装置 :Agilent 4980A
カラム :Agilent HP-5
(10 m, 0.53 mmID)
キャリヤーガス:ヘリウム
温度条件 :80〜250℃(5分間80℃、以後1分間に10℃ずつ昇温)
検出手段 :FID
安息香酸シトロネリル(6)(129.9 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (494 μL, 25.0 eq)、トリフルオロ酢酸 (956 μL, 25.0 eq)及びメタンスルホン酸 (812 μL, 25.0 eq)を加え、90℃で 8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をガスクロマトグラフィーで分析した結果、7-ホルムアミノ-3,7-ジメチルデシルベンゾエート (5)の収率は、67%であった。
安息香酸シトロネリル(6)(130.1 mg, 0.50 mmol) に、ホルムアミド (296 μL, 15.0 eq)、臭化リチウム (87.2 mg, 2.0 eq)及びトリフルオロ酢酸 (1148 μL, 30.0 eq) を加え、90℃で8時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (30 mL) を加え、酢酸エチル (90 mL) で抽出した。有機層を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 (20 mL) 及び飽和食塩水 (20 mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥及び濾過後、減圧下濃縮を行った。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル 1:2) により精製し、7-ホルムアミノ-3,7-ジメチルデシルベンゾエート (5) (96.8 mg, 0.32 mmol, 63%) を得た。
Claims (5)
- 式Ia:
Ra1、Ra2及びRa3は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択され;
但し、
Ra1、Ra2及びRa3のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Ra1、Ra2及びRa3は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、飽和又は不飽和の縮合環を形成してもよい(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアルコールと、該アルコールのモル数に対して2当量を超える範囲の式II:
RN及びRCは、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択される(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアミドとを、酸の存在下で接触させて、式IIIa:
で表されるN置換アミドを形成させるN置換アミド形成工程を含む、N置換アミドを製造する方法。 - 式IIで表されるアミドが、式Iaで表されるアルコールのモル数に対して2当量超且つ20当量以下の範囲であり、且つ前記酸が、式Iaで表されるアルコールのモル数に対して5当量以上且つ40当量以下の範囲である、請求項1の方法。
- 前記N置換アミド形成工程が、前記酸及びアルカリ金属の塩の存在下で実施される、請求項1又は2の方法。
- 式Ib:
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択され;
但し、
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Rb1、Rb2、Rb3及びRb4は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、不飽和の縮合環を形成してもよい(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアルケンと、式II:
RN及びRCは、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択される(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアミドとを、酸の存在下で接触させて、式IIIb:
で表されるN置換アミドを形成させるN置換アミド形成工程を含む、N置換アミドを製造する方法。 - 式Ic:
Xは、ハロゲンであり、
Rc1、Rc2及びRc3は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択され;
但し、
Rc1、Rc2及びRc3のいずれか2個は、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキル、ヘテロシクリル若しくはアリールを形成してもよく、或いは
Rc1、Rc2及びRc3は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、飽和又は不飽和の縮合環を形成してもよい(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるハロゲン化合物と、式II:
RN及びRCは、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐鎖状アルキル、アルケニル若しくはアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル及びヘテロアリールアルケニルから選択される(上記の基は、置換若しくは非置換である)]
で表されるアミドとを、酸の存在下で接触させて、式IIIc:
で表されるN置換アミドを形成させるN置換アミド形成工程を含む、N置換アミドを製造する方法。
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