JP2013180037A - 棒状化粧料収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】棒状化粧料収納容器に充填保持される棒状化粧料が抜け出ないようにする。
【解決手段】棒状化粧料Kを充填保持する上下昇降自在な円筒状の中皿体9を備えた棒状化粧料収納容器1に、該中皿体の円筒部10bに充填された棒状化粧料の抜止めをするための抜止め体11を起立状に形成するにあたり、該抜止め体は、周回り方向に所定の間隔を存して形成されており、下端部11aが前記円筒部から立設する一対の脚部11bと、該一対の脚部から続いていて筒周部上端10cの円弧面に対して平面視したときにオーバーラップする状態で両脚部を跨状に連結する連結部11cとを備えおり、前記棒状化粧料に抜け出る方向の力が働いたときに抜止め体が軸心方向に向く変形をして該棒状化粧料の抜け防止をする。
【選択図】図1

Description

本発明は、口紅、ファンデーション、アイブロー等の棒状化粧料を収納するための棒状化粧料収納容器に関する。
一般に、棒状の口紅やファンデーション等が収納される棒状化粧料収納容器にあっては、該棒状化粧料収納容器を、筒周面に螺旋溝が穿設された螺旋筒と、筒周面に縦孔が形成されたガイド筒と、これら螺旋溝および縦孔に重合状に係合する係合突起が外周面に形成された中皿とで構成し、該螺旋筒とガイド筒との相対回動によって前記係合突起が螺旋溝と縦孔とに昇降案内されることで中皿が容器内縦軸方向に昇降移動するよう構成されている。
そして、前記昇降移動する中皿に棒状化粧料が保持されることになるが、該保持される化粧料が中皿から抜け出てしまうことがあり、そこで化粧料が抜け出ることのないよう種々の方策が講じられている。このようなものとして、例えば特許文献1に開示されるもののように、中皿の周面部に上端まで至る縦軸方向のスリットを複数形成する一方、該スリットで挟まれた周面部の内側面に、内径方向に向けて突出する突起を形成して化粧料の抜け出し防止をするようにしたものや、特許文献2に開示されるもののように、中皿の周面部に形成される上端まで至る縦軸方向のスリットの互いに対向する側縁部に凹凸状部を形成して化粧料の抜け出しを防止するようにしたもの等が知られている。
実開昭57−176815号公報 実開昭60−67725号公報
ところで、これらの特許文献のものは、金型にとっては突起や凹凸状部がアンダーカット状態となるため一つの金型で内外周面を形成した場合は無理抜きとなって脱型することができず、そこで例えば、中皿の内周面と外周面とを形成するための金型を別のものとし、最初に外周面を形成するための金型を脱型し、しかる後内周面を形成するための金型を脱型するようにして内側金型の脱型時に中皿周面部が外側に変形するよう誘引し、アンダーカット状態のものであっても型抜きができるように構成している。しかしながらこれらのものは、中皿に保持されている化粧料に上方向に引き抜く力が働いた場合には、スリットが形成されていることによって中皿周面部が外方に拡開することになり、この結果突起や凹凸状部の化粧料に対する内外方向の嵌入量が浅くなってしまって、化粧料に対する抜け出し防止の効果が低下してしまうという問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するため鋭意創作されたものであって、請求項1の発明は、棒状化粧料を上下昇降自在に収納する棒状化粧料収納容器であって、該棒状化粧料収納容器は、棒状化粧料が充填されるとともに該充填された棒状化粧料を保持する前記上下昇降自在な円筒状の中皿を備え、該中皿の円筒部に棒状化粧料の抜止めをするための抜止め体を起立状に形成するにあたり、該抜止め体は、周回り方向に所定の間隔を存して形成され下端部が前記円筒部から立設する一対の脚部と、該一対の脚部から続いていて筒周部の円弧面に対して平面視したときにオーバーラップする状態で両脚部を跨状に連結する連結部とを備えて構成されていて、前記棒状化粧料に抜け出る方向の力が働くことに伴う軸心側に向く変形をすることで該棒状化粧料の抜け防止をするように構成したことを特徴とする棒状化粧料収納容器である。
請求項2の発明は、抜止め体の軸心側に向く変形は、抜止め体の上下方向の弾性変形を含むものとし、該上下方向の弾性変形の復元力が棒状化粧料を引き戻す方向に働くものであることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項3の発明は、抜止め体は、中皿の筒周部に沿って所定間隔を存して複数設けられていることを特徴とする請求項1または2の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項4の発明は、抜止め体は、跨状の連結により円弧状、冂字状または多角形状の貫通窓が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項5の発明は、抜止め体は、少なくとも連結部の上端部が隙間を存する状態で多重状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項6の発明は、抜止め体は、少なくとも脚部の下端部が該脚部の他の部分よりも細く形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項1の発明とすることにより、棒状化粧料に抜け出る方向の力が働くと、抜止め体は上方向に引張られることになり、これによって該抜止め体は、一対の脚部の両下端部を支点として棒状化粧料の軸心側に向けて変形することになって棒状化粧料の抜け出しが防止される。従って本発明が実施された棒状化粧料収納容器によれば、棒状化粧料に抜け出る方向の力が働いたとき、スリットが形成された従来の中皿のように、化粧料の抜け出ようとする動きに対して筒周部が外径方向に開いて突起や凹凸状部の化粧料への嵌入量が浅くなってしまうようなことがなく、高い抜止め効果を発揮することになる。
請求項2の発明とすることにより、抜止め体は、上方を向いた引張力が働くと上方向に弾性変形をしつつ軸心側に向けて変形して抜止めをし、そして引張力がなくなると復元力が発生して棒状化粧料を元姿勢に戻そうとすることになって、一層抜け止め効果の高い棒状化粧料収納容器とすることが出来る。
請求項3の発明とすることにより、抜止め体は、抜け出る方向の力が働く棒状化粧料に対して筒周部の複数箇所から軸心側に向く変形をして抜け防止をすることになって、一層抜け止め効果の高い棒状化粧料収納容器とすることが出来る。
請求項4の発明とすることにより、抜止め体は、状況に応じて適切な形状の貫通窓が形成されたものとすることが出来る。
請求項5の発明とすることにより、抜止め体は、多重状となった連結部上端部のそれぞれが軸心側に向けて変形をすることになって、一層抜け止め効果の高い棒状化粧料収納容器とすることが出来る。
請求項6の発明とすることにより、抜止め体は、脚部の下端部からの弾性変形によってより軸心側に向けて変形し易くなり、一層抜け止め効果の高い抜止め体とすることが出来る。
本発明の第一の実施の形態における棒状化粧料収納容器の縦断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ第一の実施の形態における中皿体が最下端位置、最上端位置に位置した状態を示す縦断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ本発明の第一の実施の形態における中皿体の平面図および側面図である。 (A)、(B)は、それぞれ図3の中皿体のY−Y断面図およびX−X断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ抜止め体の変形前の状態、軸心方向に向く変形をした状態を示す説明図である。 本発明の第二の実施の形態における中皿体の側面部分断面図である。 (A)〜(C)は、それぞれ本発明の第三〜第五の実施の形態における抜止め体の側面図である。 (A)、(B)は、それぞれ本発明の第六、第七の実施の形態における抜止め体の側面図である。 本発明の第八の実施の形態における棒状化粧料収納容器の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図面において、1は棒状化粧料容器であって、該棒状化粧料容器1は、有底円筒状の容器本体2と、該容器本体2の上半部を覆蓋する有天筒状のキャップ3とで構成される。
容器本体2は、下半部外側が有底筒状の袴筒4となっており、該袴筒4の内側には、内周面に螺旋溝5aが刻設された円筒状の螺旋筒5が一体的に設けられている。螺旋筒5は、上部内周面側に円環状の凹部5bが形成されており、該凹部5bには、後述するガイド筒体8に形成される凸部8aが摺動自在に嵌合するようになっている。また、袴筒4の上部内周面と螺旋筒5の上部外周面とのあいだには、円筒状の中具6が下半部を袴筒4と螺旋筒5とのあいだに圧入された状態で取付けられている。中具6の中央部には外径方向に突出する円環状の突起6aが形成されており、該突起6aの下面には袴筒4の上端4aが当接した状態となって設けられるようになっている。また、中具6の下端6bが螺旋筒5の外周面に突出形成された係止突起5cに当接した状態で取付けられており、これらの構成によって、袴筒4、螺旋筒5、中具6、リング7は一体的に回動するようになっている。
一方、螺旋筒5の内周面側には、円筒状のガイド筒体8が設けられているが、該ガイド筒体8は、前述したように外周面に形成される円環状の凸部8aが螺旋筒5の凹部5bに摺動自在に嵌合し、これによってガイド筒体8は螺旋筒5に対して回動自在かつ上下方向には移動規制された状態で内嵌している。
ガイド筒体8の下半部には縦軸方向に長い縦孔8bの一対が対向形成され、前記螺旋溝5aと重合しあう部分には後述する係合突起9aが摺動自在に係合するようになっている。
ガイド筒体8の上半部は円筒状の把持筒部8cとなっているが、該把持筒部8cは、化粧料容器1に組み付けられた状態で中具6の上端6cから上方向に突出する長さに形成されている。
ガイド筒体8の内周面側には、外側面に前述の係合突起9aが一対対向形成された円筒状の昇降筒9が該ガイド筒8に対して摺動自在に設けられているが、該昇降筒9の上端部には、棒状化粧料Kが充填保持される中皿体10が該昇降筒9の上端部に一体的に形成されている。そして、螺旋筒5とガイド筒体8とを相対回動させることによって、前記係合突起9aは縦孔8bに回動規制された状態で螺旋溝5aによって昇降案内されて昇降筒9が把持筒部8cの内周面8d側を上下に昇降移動し、中皿体10に充填保持される棒状化粧料Kを把持筒部8cの上端部8eから出没させるようになっている。
中皿体10は、円形状の底面部10aと、該底面部10aの周縁から筒軸方向に立ち上がる円筒部10bとで構成されている。そして円筒部10bの筒周部上端10cからは、棒状化粧料Kの抜止めをするための抜止め体11の複数(本実施の形態では3つ)が該筒周部上端10cの周回り方向に所定の間隙を存して起立状に形成されている。
抜止め体11は、前記円筒部10bの筒周部上端10cから一対の脚部11b下端部11aが立設形成され、該一対の脚部11bの上端部同士を跨ぐようにして連結部11cが設けられている。そしてこれら一対の脚部11bと連結部11cとは、筒周部上端10cから立ち上がった円環形状に形成されており、該円環形状となった部分の内側には円筒部10bの内外方向に貫通する貫通窓11dが形成されている。そして脚部11bの一対と連結部11cとは、図3(A)に示すように、平面視したときに円筒部10bの円弧面とオーバーラップ(重合)する状態で円筒部10bから上方向に起立形成されており、これによって、中皿体10に棒状化粧料Kが充填保持された状態では、棒状化粧料Kは貫通窓11dに入り込んだ状態となり、抜止め体11の外周面が該棒状化粧料Kの外周面に沿う状態となるようになっている。
そして、該抜止め体11は、本実施の形態では円筒部10bの筒周部上端10cに周回り方向120度ずつ位置ずれした状態で3つ配されているが、各抜止め体11同士は隣接する脚部11bとは所定の間隙を存して配されるようになっており、これによって抜止め体11の軸心方向に向く変形が互いに妨げられないようになっている。
このようにして形成される中皿体10には、底面部10aから円筒部10bを経て、抜止め体11を超える高さまで化粧料Kが棒状に充填形成されるが、このとき該棒状化粧料Kは、抜止め体11部位では貫通窓11dを塞いで脚部11bおよび連結部11cの外周面に面一状に沿って外周面が形成されるまで充填される。そして、このように充填された棒状化粧料Kに対して抜け出る方向の力が働いたとき、貫通窓11dを塞いで充填された棒状化粧料Kが連結部11cを上方向に押し出すことになり、すると抜止め体11は、図5(A)の状態から(B)の実線で示すように、一対の脚部11bの下端部を支点として、上方向に弾性変形しつつ軸心側に向く変形をすることになって、よって棒状化粧料Kの抜け止めがなされるようになっている。
本実施の形態の昇降筒9は都合5つの金型で形成されている。つまり金型は、昇降筒9の内側面および下端縁を形成する上下方向に移動する下金型と、中皿体10内側面および抜止め体11の上側面を形成する上下方向に移動する上金型と、昇降筒9の外周面、中皿体10の外周面および抜止め体11の外面と貫通窓11dとを形成するための3個の金型とからなるが、該3個の金型は、それぞれ周回り方向120度の周幅を存して隣接していて図3(A)に示す三つのパーティングラインPLで型割れし、各貫通窓11dの周回り方向中央位置において径方向に移動するように設定されている。
尚、本実施の形態では、昇降筒9の外周面、中皿体10の外周面および抜止め体11の外面と貫通窓11dとを3個の金型で形成するものとしたが、これに限定されるものではなく、抜止め体11の形状または数によっては、2個の金型で形成することも出来、また、4個以上の金型で形成することも出来る。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、該充填された棒状化粧料Kに中皿体10から抜け出る方向の力が働いた場合、貫通窓11dを塞いで充填されている棒状化粧料Kにも上方向に向く力が働いて連結部11cを上方向に押すことになって、抜止め体11は、図5(A)の状態から図5(B)の状態、即ち、下端部11aを支点として連結部11cが上方向に弾性変形しつつ軸心側(内径側)に向く変形をすることになって、これによって抜け出る方向の力が働いている棒状化粧料Kの抜け出しを防止することが出来る。
従って、本発明の棒状化粧料収納容器1によれば、棒状化粧料Kに対して抜け出る方向の力が働いても、従来の中皿体のように筒周部が外径方向に拡開して、抜け防止のための突起や凹凸状部の化粧料に対する嵌入量が浅くなり、化粧料の抜け止め効果が低下してしまうという問題が発生しない。
尚、本発明は前述の第一の実施の形態に限定されるものではなく、昇降筒9に形成される中皿体は、図6に示す第二の実施の形態の中皿体12のように底部位に化粧料を充填するための充填孔12aが形成されたものとし、該中皿体12に本発明の抜止め体11を設けて構成しても良い。
尚、第二以下の実施の形態において、第一の実施の形態と同じ構成のものは第一の実施の形態のものと同じ引き出し符号を付しており、詳細な説明については第一の実施の形態の記載を援用するものとする。
また、抜止め体は、抜け止め効果をより高いものとするために、図7(A)〜(C)に示す以下の第三〜第五の実施の形態のもののように構成して実施することも出来る。
図7(A)に示す第三の実施の形態における抜止め体13は、第一の実施の形態と同様、筒周部上端10cの周回り方向に3つ、所定の間隙を存して起立状に形成されており、筒周部上端10cから立設する一対の脚部13aと、該一対の脚部13aの上端部同士を連結する連結部13bとが形成され、これら一対の脚部13aおよび連結部13bによって円筒部10bの内外方向に貫通する円環状の貫通窓13cが形成されている。そしてこれら一対の脚部13aと連結部13bとが平面視で円筒部10bの円弧面とオーバーラップ(重合)する状態で円筒部10bから上方向に起立形成されており、これによって、中皿体10に棒状化粧料Kが充填保持された状態では、棒状化粧料Kは貫通窓13cに入り込んで抜止め体13の外周面が該棒状化粧料Kの外周面に沿うようになっている。
各一対の脚部13aの下端部は、弾性変形し易いよう他の部位よりも細くなった弾性変形部13dに形成されている。従って、抜止め体13が棒状化粧料Kによって上方向に引張られると、該弾性変形部13dは弾性変形して連結部13bが一層軸心側に近づく変形をすることになり、棒状化粧料Kの抜け出しがより防止される。
尚、該弾性変形部13dは、外金型の外径方向への型抜きを妨げない形状となっており、第一の実施の形態と同じ金型構成によって形成することが出来る。また、弾性変形部13dの形成部位は、脚部13aの下端部に限定されるものではなく、脚部13aの全体に亘って形成されたものとしても良く、また、所定の間隔を存して複数個所に設けられたものとしても良い。
また、図7(B)に示す第四の実施の形態における抜止め体14のように、弾性変形部14aを、一対の脚部14bの下端部対向面に凹凸形状(例えば鋸歯状や波状)に形成したものとしても良い。このように弾性変形部14aを凹凸形状とすることで脚部14bに弾性変形し易い部分が形成されることになって、棒状化粧料Kが上方向に抜け出ようとしたときに連結部14cがより軸心に向けて変形し易くなり、一層棒状化粧料Kの抜け出しが防止される。
尚、このような弾性変形部14aは、脚部14bの下端対向面14dに形成されたものに限らず、外側面14eに形成されたものとしてもよく、また、形成部位も脚部14bの外側面14eのみならず連結部14cの外側面14fにも形成されたものとして実施することも出来る。このように形成することによって、抜止め体14を変形し易いものとすることが出来るだけでなく、抜け出そうとする棒状化粧料Kに対する抜け止め効果をより強化した抜止め体とすることが出来る。
さらにまた、図7(C)に示す第五の実施の形態における抜止め体15のように、脚部15aおよび連結部15bを多重状に形成しても実施することが出来る。第五の実施の形態における抜止め体15は、筒周部上端10cの周回り方向に3つ、所定の間隙を存して起立状に形成されるが、1つの抜止め体15には一対の脚部15aが筒周部上端10cから立設している。該一対の脚部15aはそれぞれが下端部で第一脚部15cと第二脚部15dとに分岐しており、該分岐によって一対の第二脚部15d同士は対向形成されており、一対の第一脚部15cは前記一対の第二脚部15dをあいだに挟んだ状態で対向形成されている。そして、一対の第二脚部15dは第二連結部15fによって跨状に連結され、一対の第一脚部15cは第一連結部15eによって跨状に連結されている。そして、これら一対の第一脚部15cおよび第一連結部15eによって円筒部10bの内外方向に貫通する円環状の第一貫通窓15gが形成され、該第一貫通窓15gの内側に一対の第二脚部15dおよび第二連結部15fによって円環状の第二貫通窓15hが形成されている。そしてこれら脚部15a、第一脚部15c、第一連結部15e、第一貫通窓15g、第二脚部15d、第二連結部15f、第二貫通窓15hは全て平面視で円筒部10bの円弧面とオーバーラップするように起立形成される。
このように多重状となった抜止め体15とすることにより、棒状化粧料Kに抜け出る方向の力が働いたとき、第一、第二各連結部15e、15fはそれぞれが別個に軸側に向く変形をすることになり、これによって一層棒状化粧料Kの抜け出しが防止される。
また、抜止め体に形成される貫通窓は、図8(A)に示す第六の実施の形態における抜止め体16のように、脚部16aと連結部16bとが冂字状に連結形成された貫通窓16cとしても良く、図8(B)に示す第七の実施の形態における抜止め体17のように、脚部17aと連結部17bとで多角形状に形成される貫通窓17cとしても良い。このように貫通窓の形状は適宜変更が可能であり、要は連結部が脚部同士を跨ぐように形成され、該脚部と連結部とが平面視で筒周部にオーバーラップする状態となり、該脚部と連結部とで形成される貫通窓に充填される棒状化粧料Kによって抜止め体が上方向に向く力を受けるよう構成されていれば良いのであって、貫通窓の形状は特に限定されないものである。
また、図9示す第七の実施の形態のように、棒状化粧料容器21は、中皿体22を、内側の内筒体23と該内筒体23に外嵌する外筒体24とで構成して、棒状化粧料Kは内筒体23および外筒体24の両内周面に当接するようにして充填するものに構成しても良い。
第七の実施の形態における棒状化粧料収納容器21は、棒状化粧料Kが昇降自在に充填される容器本体25と該容器本体25の上半部を覆蓋するキャップ26とで構成される。
容器本体25は、下方が有底円筒状で底面に化粧料充填用の充填孔27aが開口した袴筒27となっており、該袴筒27の内側には、袴筒27と同様、有底円筒状で底面に化粧料充填のための充填孔28aが開口したホック筒28が袴筒27に内嵌している。該袴筒27の内周面とホック筒28の外周面とのあいだには中具29の下半部が圧入されているが、該中具29の下端部29aはホック筒28に形成される段差部28bに当接した状態となっている。そして、中具29の上半部は、袴筒27とホック筒28のあいだから上方向に突出しており、これによって袴筒27とともに、容器本体2の外側面を構成している。
ホック筒28の内周面側にはガイド筒30が設けられるが、ホック筒28の内周面側に形成される筒軸方向に長い係合溝28cと、ガイド筒30の外周面に形成される筒軸方向に長い係合突条30aとの係合によってガイド筒30とホック筒28とは一体的に回動するようになっており、これらの構成によって袴筒27、ホック筒28、中具29、ガイド筒30は一体回動するようになっている。
ガイド筒30は、周面部に縦長の縦孔30bが一対対向して貫通形成される。そして、ガイド筒30の上端部に外径方向に膨出して形成される膨出部30cに上端部を突き当てた状態で、円筒状の螺旋筒31がガイド筒30に対して回動自在に外嵌するようになっている。
ガイド筒30の外周面下端部には該ガイド筒30と一体回動するリング32が係止されており、該リング32の上端32aは前記螺旋筒31の下端31bに摺動自在に当接している。
螺旋筒31は、内周面部に螺旋溝31aが刻設されるとともに外周面には円筒状の把持筒33が一体回動するように外嵌している。把持筒33は前記中具29の上端から突出した状態となって容器本体25の外側面を構成しており、これによって把持筒33と袴筒27、中具29とを相対回動させることによってガイド筒30と螺旋筒31とが相対回動するようになっている。
ガイド筒30の内周面側には、円筒状の中皿体22がガイド筒30に対して摺動自在に設けられるが、該中皿体22は、円筒状の内筒体23と外筒体24とが一体的に止着したものに構成されている。外筒体24の外周面には一対の係合突起24aが対向形成されており、該係合突起24aが縦孔30bおよび螺旋溝3
1aに重合状に係合した状態で組み込まれる。そして、ガイド筒30と螺旋筒31とを相対回動させることで、係合突起24aが縦孔30bおよび螺旋溝31aとによって昇降案内されて中皿体22がガイド筒30内を昇降移動するようになっている。
内筒体23は、下端部が円筒部23aとなっており、該円筒部23aの筒周部上端23bに抜止め体34が設けられている。つまり、該円筒部23aの筒周部上端23bからは、抜止め体34の脚部34aの一対が下端部を周回り方向に所定の間隔を存して立設しており、該一対の脚部34aの上端部同士を跨ぐようにしてアーチ状の連結部34bが形成されている。これら一対の脚部34a、連結部34bは円筒部23aの内外方向に貫通する貫通窓34cを形成しており、これら一対の脚部34aと連結部34bとは、平面視で円筒部23aの円弧面とオーバーラップする状態となるよう起立形成されている。
そして抜止め体34は、円筒部23aの筒周部上端23bに周回り方向120度ずつ位置ずれして3つ配されるが、隣接する抜止め体34同士は、隣り合う脚部34aが互いに所定の間隙を存して配されるようになっており、これによって抜止め体34の棒状化粧料Kに対する軸心方向に向く変形が互いに妨げられないようになっている。
そして、このようにして抜止め体34が設けられる内筒体23は、外筒体24の内周面に形成される嵌合突部24bが嵌合孔23cに係合することで該外筒体24の内周面側に一体的に内嵌取付けされるが、該取付けられた状態で抜止め体34は中皿体22の軸心方向に向く変形をすることが出来るようになっており、内筒体23の下端位置から抜止め体34を越える高さまで棒状化粧料Kが充填されることで貫通窓34c全体を塞ぐように棒状化粧料Kが充填されるようになっている。
このように中皿体22を内筒体23と外筒体24の二体で構成することによって中皿体22を軸方向に短かいものにすることが出来るが、このような所謂砲弾型口紅と称される短小な口紅容器に用いられる中皿体であっても本発明の抜止め体を設けることが出来る。
尚、本発明の実施の形態においては、中皿体の上端部に設けられる抜止め体は何れも円筒部10bの筒周部上端10cに周回り方向120度ずつ位置ずれした状態で3つ配した構成としたが、抜止め体の数および配設位置はこれに限定されるものではなく、例えば90度ずつ位置ずれした状態で4つ配して構成しても良く、さらには5つ以上配して構成しても良いのであって、隣接する脚部同士が弾性変形可能な間隔を存して配されていれば抜止め体の数は特に限定されるものではない。また、例えば抜止め体の幅を周回り角度を90度のものとした場合に、このものを180度対向する状態で一対設けたものとなるようにすることも出来る。これらの場合、抜止め体は、抜け出ようとする棒状化粧料に対して筒周部上端10cから均等に抜け止め力が働くよう線対称状に配されることが好ましい。
本発明は、口紅、マニキュア、ファンデーション等の化粧料を収納するための棒状化粧料収納容器の分野に利用可能である。
1 棒状化粧料容器
9 中皿体
10b 円筒部
10c 筒周部上端
11 抜止め体
11a 下端部
11b 脚部
11c 連結部

Claims (6)

  1. 棒状化粧料を上下昇降自在に収納する棒状化粧料収納容器であって、
    該棒状化粧料収納容器は、棒状化粧料が充填されるとともに該充填された棒状化粧料を保持する前記上下昇降自在な円筒状の中皿を備え、
    該中皿の円筒部に棒状化粧料の抜止めをするための抜止め体を起立状に形成するにあたり、
    該抜止め体は、
    周回り方向に所定の間隔を存して形成され下端部が前記円筒部から立設する一対の脚部と、
    該一対の脚部から続いていて筒周部の円弧面に対して平面視したときにオーバーラップする状態で両脚部を跨状に連結する連結部と
    を備えて構成されていて、
    前記棒状化粧料に抜け出る方向の力が働くことに伴う軸心側に向く変形をすることで該棒状化粧料の抜け防止をするように構成したことを特徴とする棒状化粧料収納容器。
  2. 抜止め体の軸心側に向く変形は、抜止め体の上下方向の弾性変形を含むものとし、該上下方向の弾性変形の復元力が棒状化粧料を引き戻す方向に働くものであることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料収納容器。
  3. 抜止め体は、中皿の筒周部に沿って所定間隔を存して複数設けられていることを特徴とする請求項1または2の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器。
  4. 抜止め体は、跨状の連結により円弧状、冂字状または多角形状の貫通窓が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器。
  5. 抜止め体は、少なくとも連結部の上端部が隙間を存する状態で多重状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の棒状化粧料収納容器。
  6. 抜止め体は、少なくとも脚部の下端部が該脚部の他の部分よりも細く形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器。
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