JP5996885B2 - 棒状化粧料収納容器 - Google Patents
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Description
そして、前記昇降移動する中皿に棒状化粧料が保持されることになるが、該保持される化粧料が中皿から抜け出てしまうことがあり、そこで化粧料が抜け出ることのないよう種々の方策が講じられている。このようなものとして、例えば特許文献1に開示されるもののように、中皿の周面部に上端まで至る縦軸方向のスリットを複数形成する一方、該スリットで挟まれた周面部の内側面に、内径方向に向けて突出する突起を形成して化粧料の抜け出し防止をするようにしたものや、特許文献2に開示されるもののように、中皿の周面部に形成される上端まで至る縦軸方向のスリットの互いに対向する側縁部に凹凸状部を形成して化粧料の抜け出しを防止するようにしたもの等が知られている。
請求項2の発明は、上方向に弾性変形した抜止め体の復元力が棒状化粧料を引き戻す方向に働くものであることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項3の発明は、抜止め体は、中皿の筒周部に沿って所定間隔を存して複数設けられていることを特徴とする請求項1または2の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項4の発明は、抜止め体は、少なくとも連結部の上端部が隙間を存する状態で多重状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項5の発明は、抜止め体は、少なくとも脚部の一部が連結部よりも細く形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器である。
請求項2の発明とすることにより、抜止め体は、上方を向いた引張力が働くと上方向に弾性変形をしつつ軸心側に向けて変形して抜止めをし、そして引張力がなくなると復元力が発生して棒状化粧料を元姿勢に戻そうとすることになって、一層抜け止め効果の高い棒状化粧料収納容器とすることが出来る。
請求項3の発明とすることにより、抜止め体は、抜け出る方向の力が働く棒状化粧料に対して筒周部の複数箇所から軸心側に向く変形をして抜け防止をすることになって、一層抜け止め効果の高い棒状化粧料収納容器とすることが出来る。
請求項4の発明とすることにより、抜止め体は、状況に応じて適切な形状の貫通窓が形成されたものとすることが出来る。
請求項5の発明とすることにより、抜止め体は、多重状となった連結部上端部のそれぞれが軸心側に向けて変形をすることになって、一層抜け止め効果の高い棒状化粧料収納容器とすることが出来る。
請求項6の発明とすることにより、抜止め体は、脚部の下端部からの弾性変形によってより軸心側に向けて変形し易くなり、一層抜け止め効果の高い抜止め体とすることが出来る。
図面において、1は棒状化粧料容器であって、該棒状化粧料容器1は、有底円筒状の容器本体2と、該容器本体2の上半部を覆蓋する有天筒状のキャップ3とで構成される。
ガイド筒体8の下半部には縦軸方向に長い縦孔8bの一対が対向形成され、前記螺旋溝5aと重合しあう部分には後述する係合突起9aが摺動自在に係合するようになっている。
ガイド筒体8の上半部は円筒状の把持筒部8cとなっているが、該把持筒部8cは、化粧料容器1に組み付けられた状態で中具6の上端6cから上方向に突出する長さに形成されている。
尚、本実施の形態では、昇降筒9の外周面、中皿体10の外周面および抜止め体11の外面と貫通窓11dとを3個の金型で形成するものとしたが、これに限定されるものではなく、抜止め体11の形状または数によっては、2個の金型で形成することも出来、また、4個以上の金型で形成することも出来る。
従って、本発明の棒状化粧料収納容器1によれば、棒状化粧料Kに対して抜け出る方向の力が働いても、従来の中皿体のように筒周部が外径方向に拡開して、抜け防止のための突起や凹凸状部の化粧料に対する嵌入量が浅くなり、化粧料の抜け止め効果が低下してしまうという問題が発生しない。
尚、第二以下の実施の形態において、第一の実施の形態と同じ構成のものは第一の実施の形態のものと同じ引き出し符号を付しており、詳細な説明については第一の実施の形態の記載を援用するものとする。
尚、該弾性変形部13dは、外金型の外径方向への型抜きを妨げない形状となっており、第一の実施の形態と同じ金型構成によって形成することが出来る。また、弾性変形部13dの形成部位は、脚部13aの下端部に限定されるものではなく、脚部13aの全体に亘って形成されたものとしても良く、また、所定の間隔を存して複数個所に設けられたものとしても良い。
尚、このような弾性変形部14aは、脚部14bの下端対向面14dに形成されたものに限らず、外側面14eに形成されたものとしてもよく、また、形成部位も脚部14bの外側面14eのみならず連結部14cの外側面14fにも形成されたものとして実施することも出来る。このように形成することによって、抜止め体14を変形し易いものとすることが出来るだけでなく、抜け出そうとする棒状化粧料Kに対する抜け止め効果をより強化した抜止め体とすることが出来る。
このように多重状となった抜止め体15とすることにより、棒状化粧料Kに抜け出る方向の力が働いたとき、第一、第二各連結部15e、15fはそれぞれが別個に軸側に向く変形をすることになり、これによって一層棒状化粧料Kの抜け出しが防止される。
容器本体25は、下方が有底円筒状で底面に化粧料充填用の充填孔27aが開口した袴筒27となっており、該袴筒27の内側には、袴筒27と同様、有底円筒状で底面に化粧料充填のための充填孔28aが開口したホック筒28が袴筒27に内嵌している。該袴筒27の内周面とホック筒28の外周面とのあいだには中具29の下半部が圧入されているが、該中具29の下端部29aはホック筒28に形成される段差部28bに当接した状態となっている。そして、中具29の上半部は、袴筒27とホック筒28のあいだから上方向に突出しており、これによって袴筒27とともに、容器本体2の外側面を構成している。
ホック筒28の内周面側にはガイド筒30が設けられるが、ホック筒28の内周面側に形成される筒軸方向に長い係合溝28cと、ガイド筒30の外周面に形成される筒軸方向に長い係合突条30aとの係合によってガイド筒30とホック筒28とは一体的に回動するようになっており、これらの構成によって袴筒27、ホック筒28、中具29、ガイド筒30は一体回動するようになっている。
ガイド筒30の外周面下端部には該ガイド筒30と一体回動するリング32が係止されており、該リング32の上端32aは前記螺旋筒31の下端31bに摺動自在に当接している。
螺旋筒31は、内周面部に螺旋溝31aが刻設されるとともに外周面には円筒状の把持筒33が一体回動するように外嵌している。把持筒33は前記中具29の上端から突出した状態となって容器本体25の外側面を構成しており、これによって把持筒33と袴筒27、中具29とを相対回動させることによってガイド筒30と螺旋筒31とが相対回動するようになっている。
1aに重合状に係合した状態で組み込まれる。そして、ガイド筒30と螺旋筒31とを相対回動させることで、係合突起24aが縦孔30bおよび螺旋溝31aとによって昇降案内されて中皿体22がガイド筒30内を昇降移動するようになっている。
9 中皿体
10b 円筒部
10c 筒周部上端
11 抜止め体
11a 下端部
11b 脚部
11c 連結部
Claims (5)
- 棒状化粧料を上下昇降自在に収納する棒状化粧料収納容器であって、
該棒状化粧料収納容器は、棒状化粧料が充填されるとともに該充填された棒状化粧料を保持する上下昇降自在な円筒状の中皿を備え、
該中皿の円筒部に棒状化粧料の抜止めをするための抜止め体を起立状に形成するにあたり、
該抜止め体は、
中皿の円筒部の上端部から該円筒部の周回り方向に所定の間隔を存して立設される一対の脚部と、該一対の脚部の上端部同士を跨状に連結する連結部とにより環帯状に形成されるとともに、
該環帯状の抜止め体を、平面視において中皿の円筒部の円弧面に対してオーバーラップし、且つ、中皿に充填された棒状化粧料が抜止め体の環内側に入り込む構成にして、
前記棒状化粧料に中皿から抜け出る方向の力が働いたときに抜止め体の環内側の棒状化粧料が連結部を上方に押すことにより抜止め体が上方向に弾性変形しつつ軸心側に向く変形をして棒状化粧料の抜け防止をするように構成したことを特徴とする棒状化粧料収納容器。 - 上方向に弾性変形した抜止め体の復元力が棒状化粧料を引き戻す方向に働くものであることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料収納容器。
- 抜止め体は、中皿の筒周部に沿って所定間隔を存して複数設けられていることを特徴とする請求項1または2の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器。
- 抜止め体は、少なくとも連結部の上端部が隙間を存する状態で多重状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の棒状化粧料収納容器。
- 抜止め体は、少なくとも脚部の一部が連結部よりも細く形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の棒状化粧料収納容器。
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