JP2016083098A - 繰出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】螺旋溝16が形成された外筒部11と、外筒部11内に軸線O回りに移動自在に配設され、軸線O方向に延びる案内孔20が形成された内筒部12と、内筒部12内に軸線O方向に沿って昇降自在に配設され、案内孔20を通して螺旋溝16に係合する被案内突起23および棒状内容物Xが上方に向けて立設される支持皿25を備える昇降部材13と、を備え、昇降部材13は、外周面から被案内突起23が突出する被案内筒部21と、支持皿25を備え被案内筒部21内に上昇自在に配設された支持体22と、を備えるとともに、被案内筒部21のうち、支持皿25よりも上方に位置する部分内に棒状内容物Xの下端部を収容し、外筒部11内には、軸線O回りに回転したときに、支持体22に係合して支持体22を被案内筒部21に対して上昇させる操作部14が備えられている。
【選択図】図1
Description
この繰出容器では、外筒部と内筒部とを軸線回りに相対的に回転させると、第1案内突起が第1案内孔の上部係止部に係止されるまでは、昇降部材がスカート部とともに内筒部内を上昇し、第1案内突起が第1案内孔の上部係止部に係止された後は、第2案内突起が補助ガイド孔の幅小部に圧縮状態で摺接しつつ幅小部を上方に乗り越えることによって、昇降部材のみが上昇し、支持皿上の棒状内容物の下端部が外筒部から上方に露出する。
本発明に係る繰出容器は、内周面に螺旋溝が形成された外筒部と、前記外筒部内に軸線方向に移動不能でかつ軸線回りに移動自在に配設されるとともに、軸線方向に延びる案内孔が形成された内筒部と、前記内筒部内に軸線方向に沿って昇降自在に配設されるとともに、前記案内孔を通して螺旋溝に係合する被案内突起および棒状内容物が上方に向けて立設される支持皿を備える昇降部材と、を備える繰出容器であって、前記昇降部材は、外周面から前記被案内突起が突出する被案内筒部と、前記支持皿を備え前記被案内筒部内に上昇自在に配設された支持体と、を備えるとともに、前記被案内筒部のうち、前記支持皿よりも上方に位置する部分内に棒状内容物の下端部を収容し、前記外筒部内には、軸線回りに回転自在に配設されるとともに、軸線回りに回転したときに、前記支持体に係合して前記支持体を前記被案内筒部に対して上昇させる操作部が備えられていることを特徴とする。
棒状内容物の残量が少なくなり、棒状内容物の被案内筒部からの突出が無くなったり短くなったりしたときには、操作部を支持体に係合させながら軸線回りに回転させることで、支持体を被案内筒部に対して上昇させ、棒状内容物の下端部を被案内筒部から上方に大きく突出させる。その結果、棒状内容物の下端部が外部に露呈される。
以上のように、棒状内容物の残量が少なくなったときには、操作部を支持体に係合させながら軸線回りに回転させ、支持体を被案内筒部に対して上昇させることで、棒状内容物の下端部を少ない力で外部に露呈させることができる。
以上のように、支持体を操作部と共回りさせ、軸線回りに沿って一方側に回転させることで、支持体を被案内筒部内で円滑に上昇させることができる。したがって、棒状内容物の下端部を少ない力で確実に外部に露呈させることができる。
一方、この状態で、操作部を介して支持体を軸線回りに沿って一方側に回転させるときには、単に、被案内筒部および支持体それぞれにおける係合突起を互いに軸線回りに乗り越えさせるだけで、支持体の回転の規制が解除される。
以上より、被案内筒部および支持体に係合突起を各別に設けることで、支持体の回転に必要とする力を抑えつつ、支持体の意図しない回転が規制することができる。これにより、繰出容器の操作性を向上させることができる。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る繰出容器を、図1から図3を参照して説明する。
図1に示すように、繰出容器10は、内部に収容された棒状内容物Xを繰り出して使用する。棒状内容物Xは、例えば化粧料(口紅、リップクリームもしくはスティックアイシャドーなど)、薬剤または糊などが棒状に形成されてなる。繰出容器10は、外筒部11と、内筒部12と、昇降部材13と、操作部14と、オーバーキャップ15と、を備えている。
なお、操作部14および支持体22の両方に係合リブ34を設けるのに代えて、操作部14および支持体22のいずれか一方に係合リブ34を設け、いずれか他方に、軸線O方向に延び、係合リブ34が軸線O方向に昇降自在に嵌合する縦溝を設けてもよい。
なお、図1に示す繰出容器10では、昇降部材13および支持体22はそれぞれ下降端位置(下死点)に位置している。
また、支持体22を操作部14と共回りさせ、軸線O回りの上昇側に回転させることで、支持体22を被案内筒部21内で円滑に上昇させることができる。したがって、棒状内容物Xの下端部を少ない力で確実に外部に露呈させることができる。
また、操作溝33内に進入した操作片Yが軸線O回りに回転するときに、操作片Yが操作溝33に係合することで操作部14とともに回転するので、外部から操作部14を直接、操作することなく、操作片Yを介して操作部14を回転させることが可能になり、繰出容器10の操作性を向上させることができるとともに、予期せぬ操作を防止することができる。
一方、この状態で、操作部14を介して支持体22を軸線O回りの上昇側に回転させるときには、単に、被案内筒部21および支持体22それぞれにおける係合突起30を互いに軸線O回りに乗り越えさせるだけで、支持体22の回転の規制が解除される。
以上より、被案内筒部21および支持体22に係合突起30を各別に設けることで、支持体22の回転に必要とする力を抑えつつ、支持体22の意図しない回転が規制することができる。これにより、繰出容器10の操作性を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る繰出容器40を、図4から図6を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
操作部14は、雌ねじ筒46内に螺着されていて、支持体22に下方から突き当たることで係合している。図示の例では、操作部14のうちの上端が、支持体22のうちの外リブ34aの下端に下方から当接している。
なお、図4に示す繰出容器40では、昇降部材13および支持体22はそれぞれ下降端位置に位置している。
さらに外筒部11として、化粧筒17および螺旋筒18が一体に形成された構成を採用してもよい。
11 外筒部
12 内筒部
13 昇降部材
14 操作部
16 螺旋溝
20 案内孔
21 被案内筒部
22 支持体
23 被案内突起
25 支持皿
30 係合突起
31 ラチェット部
33 操作溝
O 軸線
X 棒状内容物
Y 操作片
Claims (5)
- 内周面に螺旋溝が形成された外筒部と、
前記外筒部内に軸線方向に移動不能でかつ軸線回りに移動自在に配設されるとともに、軸線方向に延びる案内孔が形成された内筒部と、
前記内筒部内に軸線方向に沿って昇降自在に配設されるとともに、前記案内孔を通して螺旋溝に係合する被案内突起および棒状内容物が上方に向けて立設される支持皿を備える昇降部材と、を備える繰出容器であって、
前記昇降部材は、外周面から前記被案内突起が突出する被案内筒部と、前記支持皿を備え前記被案内筒部内に上昇自在に配設された支持体と、を備えるとともに、前記被案内筒部のうち、前記支持皿よりも上方に位置する部分内に棒状内容物の下端部を収容し、
前記外筒部内には、軸線回りに回転自在に配設されるとともに、軸線回りに回転したときに、前記支持体に係合して前記支持体を前記被案内筒部に対して上昇させる操作部が備えられていることを特徴とする繰出容器。 - 前記支持体と前記操作部とは、前記操作部が軸線回りに回転するときに、軸線回りに相対的に回転不能に、かつ軸線方向に沿って相対的に昇降自在に係合し、
前記支持体は、前記被案内筒部内に昇降自在に螺着され、前記被案内筒部に対して軸線回りに沿う一方側に回転することで上昇するとともに、前記被案内筒部に対して軸線回りに沿う他方側に回転することで下降することを特徴とする請求項1記載の繰出容器。 - 前記被案内筒部および前記支持体には、互いに軸線回りに乗り越え可能に係合し、前記被案内筒部に対する前記支持体の前記一方側への回転を規制する係合突起が各別に設けられ、
前記係合突起は、互いに軸線回りに乗り越えたときに、前記被案内筒部に対する前記支持体の前記一方側への回転を許容することを特徴とする請求項2記載の繰出容器。 - 前記被案内筒部および前記支持体には、前記被案内筒部に対する前記支持体の前記一方側への回転を許容しつつ、前記被案内筒部に対する前記支持体の前記他方側への回転を規制するラチェット部が設けられていることを特徴とする請求項2または3記載の繰出容器。
- 前記操作部の下端部には、下方に向けて露出し、外部から操作片が進入自在とされた操作溝が形成され、
前記操作溝内に進入した前記操作片が軸線回りに回転するときに、前記操作片が前記操作溝に係合することで前記操作部とともに回転することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の繰出容器。
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