JP2013177797A - 骨組構造、及び骨組構造の補強方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本願発明の骨組構造は、少なくとも柱材と梁材と補強材を含む構造である。柱材又は梁材には接合部が設けられており、補強材の端部はこの接合部に取り付けられる。接合部は、ガセットプレートと剥離防止手段を備えており、ガセットプレートの一部が柱材に接着される。剥離防止手段は、柱材を挟むように配置したガセットプレートと対向プレートをボルトで締め付ける構成となっている。この剥離防止手段によって、面外方向の力が作用した場合であっても、ガセットプレートの剥離を防止することができる。
【選択図】図2
Description
(1)補強材を設置するので、柱材と梁材のみの骨組構造に比して、強度の高い構造が得られる。その結果、地震等の外力に対する抵抗力が向上し、より安心して鉄骨造建物等を利用することができる。
(2)溶接作業を必要としないので火災の心配がなく、あらゆる鉄骨造建物等に採用することができる。例えば、引火しやすい物を保管している倉庫や、薬品を取り扱う施設などにも採用することができる。
(3)また、溶接作業を必要としないので室内へ与える影響が小さく、対象が生産施設などの場合、継続して生産活動を行うことができる。
(4)柱材や梁材の種類によらず採用することができる。フランジあるいはこれに相当する薄板部分がない部材、例えば角形鋼管などで柱材や梁材が形成されていても、本願発明の「骨組構造、及び骨組構造の補強方法」を利用することができる。
(5)少なくともガセットプレートの取り付けには高力ボルトを使用しないので、作業空間が狭隘な場合であっても施工性が劣悪になることはない。
(6)剥離防止手段を備えているので、面外方向の外力によってガセットプレートが剥離するのを防止することができる。
(7)スペーサをガセットプレートに接着固定することで、スペーサもせん断抵抗を負担するため、高温状態でもせん断方向の力に抵抗することができる。
(8)補強材を設置する面内において、柱材等のうち面内方向と略平行する表面にガセットプレートを接着固定することで、補強材として斜材を設置することができるうえ、柱材等のうち面内方向と略垂直な表面にガセットプレートを接着固定することで、補強材として方杖材を設置することもできる。
図1は、本願発明の骨組構造の一例を示す側面図であり、(a)は斜材31を設置した場合、(b)は方杖材32を設置した場合の側面図である。この骨組構造は、オフィスビルや工場施設といった建造物を構成する主要構造の一部であり、柱材10、梁材20、そして斜材31や方杖材32などの補強材30によって形成される。図1に示すように、2本の柱材10は床部FLから略鉛直に立ち上げられ、梁材20は床面から離れた位置で略水平に配置され、補強材30は柱材10と梁材20からなるフレーム内に対角状あるいは斜方向に設置される。
柱材10は、おもに水平荷重による曲げモーメント、せん断力や軸力に対して抵抗する部材であり、梁材20を支持する支点としての働きもある。そのため柱材10として使用する部材は、このような性能を発揮するものであり、H形鋼や角形鋼管などを例示することができる。もちろんH形鋼や角形鋼管にかぎらず、建造物の規模や形状に応じて、山形鋼や溝形鋼といった他の形鋼や、円形鋼管などの部材を柱材10とすることもできる。なお、後に説明するようにガセットプレートを接着する場合は、少なくともその接着面が平坦面(極端な曲面でない程度の面)である柱材10を用いることが望ましい。
梁材20は、おもに鉛直荷重による曲げモーメントやせん断力に対して抵抗する部材である。図1に示す梁材20は天井の梁となっているが、これが多層階の建造物であれば上階の床面を支える梁となる。従って梁材20は、床上の人や物の重量を直接負担する部材といえる。そのため梁材20として使用する部材は、このような性能を発揮するものであり、H形鋼などを例示することができる。もちろんこの場合もH形鋼にかぎらず、建造物の規模や形状に応じて、山形鋼や溝形鋼といった他の形鋼や、角形鋼管や円形鋼管などの部材を梁材20とすることもできる。なお、後に説明するようにガセットプレートを接着する場合は、少なくともその接着面が平坦面(極端な曲面でない程度の面)である梁材20を用いることが望ましい。
補強材30は、柱材10と梁材20で構成される面内構造を補強するもので、具体的には斜材31や方杖材32といった部材である。図1(a)に示す補強材30は、主軸に対して角度をもって配置されることから斜材あるいはブレース材とも呼ばれる。一方、図1(b)に示す補強材30は、梁材20を下方から支持して補強するもので、方杖材と呼ばれる。補強材30は、おもに軸引張力や軸圧縮力が作用することから、部材軸方向に相当の強度を有する部材を使用する。例えば、溝形鋼や山形鋼あるいは鋼棒などが例示できるが、そのほかH形鋼や鋼管など種々の部材を使用することができる。なお、補強材30として鋼棒を使用する場合、部材途中にターンバックルを設け、長さ調整を可能にすることもできる。
図2〜図9は補強材30を柱材10に取り付けるための接合部40を示す詳細図である。以下、補強材30が斜材31の場合、補強材30が方杖材32の場合に分けて説明する。なお説明の便宜上ここでは、補強材30を設置する柱材10と梁材20で構成される平面を単に「面」といい、この面上に描ける方向を「面内方向」、既述のとおりこの面に対する垂直方向を「面外方向」ということとする。従って、図2及び図4は接合部40を面外方向から見た斜視図、図3及び図5は接合部40を面内方向から見た斜視図となる。
図2〜図5は斜材31を柱材10に取り付けるための接合部40(以下、「斜材用の接合部40」という。)を示す詳細図であり、このうち図2と図3は柱材10がH形鋼の場合であり、図4と図5は柱材10が角形鋼管の場合である。通常、図2や図3に示す柱材10がH形鋼の場合は、斜材31がH形鋼の弱軸方向を補強する補強材となるよう配置される。すなわち斜材31は、柱材10及び梁材20から構成される「面」に設置されるが、この「面」の面内方向はH形鋼の弱軸方向と一致する。
図6〜図9は方杖材32を柱材10に取り付けるための接合部40(以下、「方杖材用の接合部40」という。)を示す詳細図であり、このうち図6と図7は柱材10がH形鋼の場合であり、図8と図9は柱材10が角形鋼管の場合である。通常、図6や図7に示す柱材10がH形鋼の場合は、方杖材32がH形鋼の強軸方向を補強する補強材となるよう配置される。すなわち方杖材32は、柱材10及び梁材20から構成される「面」に設置されるが、この「面」の面内方向はH形鋼の強軸方向と一致する。
以下、接合部40を構成する要素ごとに詳しく説明する。ここでは、接合部40を柱材10に設ける場合で説明しているが、接合部40を梁材20に設ける場合も同様である。また、柱材10(又は梁材20)がH形鋼の場合と角形鋼管の場合を例示して説明しているが、フランジあるいはこれに相当する薄肉部分(以下、「フランジ等」という。)を有する部材の代表例としてH形鋼で説明し、フランジ等を有さない部材の代表例として角形鋼管で説明しているだけであって、本願発明がこれらに限定されるものではないことは言うまでもない。
ガセットプレート41は、図2や図4に示すように、大きく接着部41aと連結部41bに分けられる。接着部41aは柱材10表面に接触する部分で、連結部41bは補強材30の端部を実際に取り付ける部分である。
斜材31を設置する場合のガセットプレート41(以下、「斜材用のガセットプレート41」という。)について、さらに詳しく説明する。斜材用のガセットプレート41は、図2や図4に示すように、一つの材料(例えば、1枚の平鋼など)で接着部41aと連結部41bを形成する。柱材10表面に接触する部分が接着部41aであり、柱材10から張り出した部分が連結部41bである。
次に、方杖材32を設置する場合のガセットプレート41(以下、「方杖材用のガセットプレート41」という。)について、さらに詳しく説明する。方杖材用のガセットプレート41は、図7や図9に示すように、接着プレートと連結プレートの二つの材料(例えば、2枚の平鋼など)からなり、接着プレートには接着部41aが形成され、連結プレートには連結部41bが形成される。接着プレートは柱材10表面に接着され、連結プレートは接着プレートに略垂直(垂直含む)に突き当てて固定される。なお、接着プレートと連結プレートは工場等で溶接固定したうえで利用するのが望ましい。
設計上求められた接着面積を確保して接着固定すれば、接着面がずれようとするせん断方向(つまり、面内方向)の荷重に対してガセットプレート41が柱材10から剥離することはない。例えば、斜材31の場合は主に水平方向をせん断方向とするずれ、方杖材32の場合は主に鉛直方向をせん断方向とするずれに対しては、それぞれ防止することができる。しかしながら、接着面を引き剥がそうとする方向(つまり、面外方向)に作用する外力に対して剥離しないだけの接着量(接着面積)を算定することは難しく、接着固定だけで面外荷重に対しても剥がれないようにすることは極めて困難である。例えば、補強材30の軸方向を面外方向とする剥離に対して、接着固定のみで防止することは難しい。当然ながら図1のような骨組構造は、面内方向だけでなく面外方向からの荷重も受ける。そうすると柱材10は面外方向に曲げ変形を生じ、平面状のガセットプレート41とは接触できない部分が現れ、その結果、ガセットプレート41の剥離が始まる。そこで、面外方向から力を受けた場合でも、柱材10からガセットプレート41が剥がれないよう剥離防止手段42が設けられる。
柱材10がH形鋼の場合の剥離防止手段42について、さらに詳しく説明する。図2や図3、あるいは図6や図7に示すように柱材10がH形鋼の場合、剥離防止手段42は対向プレート42a、締付けボルト42bとスペーサ42cで構成されている。ガセットプレート41と対向プレート42aによってH形鋼のフランジを挟み、締付けボルト42bで締め付けるわけである。締付けボルト42bは、フランジから外れたところで挿通される(フランジは貫通しない)。すなわち、対向プレート42aは、フランジを挟み込むためのフランジ接触部分と、締付けボルト42b挿通のためフランジとは重ならない張り出し部分があり、この張り出し部分にボルト孔が設けられる。一方のガセットプレート41にも締付けボルト42b挿通のためのボルト孔が設けられる。斜材用のガセットプレート41の場合は連結部41bにボルト孔が設けられ、方杖材用のガセットプレート41の場合は接着プレートのうちフランジとは重ならない張り出し部分にボルト孔が設けられる。このようにガセットプレート41に設けられたボルト孔と、対向プレート42aの張り出し部分にあるボルト孔と、それぞれ位置を合わせて締付けボルト42bが挿通される。
次に、柱材10が角形鋼管の場合の剥離防止手段42について、さらに詳しく説明する。図4や図5、あるいは図8や図9に示すように柱材10が角形鋼管の場合、剥離防止手段42はガセットプレート41と締付けボルト42bで構成されている。2枚のガセットプレート41で角形鋼管を挟み、締付けボルト42bで締め付ける。すなわちガセットプレート41が、対向プレート42aを兼用するわけである。締付けボルト42bは、角形鋼管から外れたところで挿通される(角形鋼管は貫通しない)。なおこの場合、角形鋼管の表面のうち対向する2面にガセットプレート41を接着固定する必要がある。ただし、双方のガセットプレート41にそれぞれ補強材30を取り付ける必要はなく、どちらか一方にだけ補強材30を取り付けてもよい。もちろん図5に示すように、両方のガセットプレート41に補強材30を取り付けることもできる。
斜材用のガセットプレート41のうちの連結部41bには、斜材31の端部が連結される。この連結部41bにはボルト孔が設けられ、同じく斜材31端部にもボルト孔が設けられており、双方のボルト孔を合わせて高力ボルト50によって締め付けられる。一方、方杖材用のガセットプレート41は、既述のとおり接着プレートと連結プレートで構成されており、接着プレートに略垂直に突き当てられた連結プレートが溶接(工場溶接)固定されている。このうち接着プレートは、ガセットプレート41と柱材10等との接着面である接着部41aを含み、連結プレートには方杖材32の端部が連結される。連結プレートにはボルト孔が設けられ、同じく方杖材32端部にもボルト孔が設けられており、双方のボルト孔を合わせて高力ボルト50によって締め付けられる。ここで使用されるボルトは、状況によって普通ボルトを使用することもできるが、原則は高力ボルトによる摩擦接合とされる。なお高力ボルトであれば、摩擦接合用高力六角ボルト、構造用トルシア形高力ボルト、溶融亜鉛メッキ高力ボルト、など従来のものから適宜選択できる。
柱材10、梁材20がともにH形鋼である骨組構造を、事後的に斜材31(補強材30)で補強する場合を例に、本願発明の骨組構造の補強方法を説明する。
2枚のガセットプレート41の接着部41aに接着剤を塗布し、一方の柱材10の所定位置の両フランジにそれぞれガセットプレート41を接着固定する。また、他方の柱材10の所定位置の両側面にもガセットプレート41を接着固定する。このとき斜材31を設置する場合は、柱材10のうち斜材31が設置される面内方向と略平行な面に、ガセットプレート41を接着する。なお、方杖材32を設置する場合は、柱材10のうち方杖材32が設置される面内方向と略垂直な面に、ガセットプレート41を接着する。(接着工程)
それぞれ柱材10のフランジ内側に対向プレート42aを配置し、さらにガセットプレート41と対向プレート42aの間(フランジがない隙間)にスペーサ42cを配置して、締付けボルト42bで締め付ける。このとき、せん断方向のずれ防止を図るために、スペーサ42cの一部と柱材10の一部が当接するように配置して、ガセットプレート41にスペーサ42cを接着固定することもできる。(剥離防止工程)
一方の柱材10に固定したガセットプレート41のうち連結部41bに、斜材31の一端を取り付ける。このとき、双方に設けられたボルト孔を利用して、高力ボルトによる締付けを行う。高力ボルトの締め付けは、一次締め、マーキング、本締めの順で行う。斜材31の他端は、他方の柱材10に固定したガセットプレート41のうち連結部41bに取り付ける。このときも双方に設けられたボルト孔を利用し、一次締め、マーキング、本締めの手順で高力ボルトによる締付けを行う。(補強材連結工程)
以上の工程を行うことで、骨組構造が補強される。
20 梁材
30 補強材
31 斜材
32 方杖材
40 接合部
41 ガセットプレート
41a (ガセットプレートの)接着部
41b (ガセットプレートの)連結部
41c (ガセットプレートの)突出部
42 剥離防止手段
42a (剥離防止手段の)対向プレート
42b (剥離防止手段の)締付けボルト
42c (剥離防止手段の)スペーサ
50 高力ボルト
B 梁材
C 斜材
FL 床部
Gp ガセットプレート
P 柱材
Claims (14)
- 柱材と梁材と補強材を有する骨組構造において、
前記補強材の一端又は両端は、前記柱材又は前記梁材に設けられた接合部に取り付けられ、
前記接合部は、前記補強材を連結するガセットプレートと、剥離防止手段と、を備え、
前記ガセットプレートは、その一部が前記柱材又は前記梁材に接着され、
前記剥離防止手段は、前記ガセットプレートと対向プレートによって前記柱材又は前記梁材を挟持するとともに、該ガセットプレートと該対向プレートをボルトで締め付けることで、該ガセットプレートの剥離を防止し得ることを特徴とする骨組構造。 - 前記剥離防止手段は、前記ガセットプレートと前記対向プレートによって前記柱材の一部又は前記梁材の一部を挟持するとともに、該ガセットプレートと該対向プレートの間にスペーサを介在させて、該ガセットプレートと該対向プレートをボルトで締め付けたことを特徴とする請求項1記載の骨組構造。
- 前記剥離防止手段は、前記ガセットプレートに接着固定された前記スペーサの一部と、前記柱材の一部又は前記梁材の一部が当接することで、該ガセットプレートのせん断方向のずれを防止し得ることを特徴とする請求項2記載の骨組構造。
- 前記剥離防止手段は、2つの前記ガセットプレートによって前記柱材又は前記梁材を挟持するとともに、該2つのガセットプレートをボルトで締め付けたことを特徴とする請求項1記載の骨組構造。
- 柱材と梁材と補強材を有する骨組構造において、
前記補強材の一端又は両端は、前記柱材又は前記梁材に設けられた接合部に取り付けられ、
前記接合部は、前記補強材を連結するガセットプレートと、剥離防止手段と、を備え、
前記ガセットプレートは、その一部が前記柱材又は前記梁材に接着され、
前記剥離防止手段は、前記柱材又は前記梁材に巻きつけたU形ボルトで前記ガセットプレートを固定することで、該ガセットプレートの剥離を防止し得ることを特徴とする骨組構造。 - 前記補強材は斜材であり、
前記柱材又は前記梁材は、前記斜材が設置される面内方向と略平行な面を有し、
前記ガセットプレートは、前記柱材又は前記梁材のうち、前記面内方向と略平行な面に接着されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の骨組構造。 - 前記補強材は方杖材であり、
前記柱材又は前記梁材は、前記方杖材が設置される面内方向と略垂直な面を有し、
前記ガセットプレートは、前記柱材又は前記梁材のうち、前記面内方向と略垂直な面に接着されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の骨組構造。 - 柱材と梁材を有する骨組構造に補強材を設置する骨組構造の補強方法において、
前記柱材又は前記梁材に、接合部を設置する接合部設置工程と、
前記補強材の一端又は両端を、前記接合部を構成するガセットプレートに連結する補強材連結工程と、を備え、
さらに前記接合部設置工程は、前記ガセットプレートの一部を前記柱材又は前記梁材に接着する接着工程と、剥離防止工程と、を有し、
前記剥離防止工程では、前記ガセットプレートと対向プレートによって前記柱材又は前記梁材を挟むように該対向プレートを配置するとともに、該ガセットプレートと該対向プレートをボルトで締め付けることを特徴とする骨組構造の補強方法。 - 前記剥離防止工程では、前記ガセットプレートと前記対向プレートによって前記柱材の一部又は前記梁材の一部を挟むように該対向プレートを配置するとともに、該ガセットプレートと該対向プレートの間にスペーサを配置し、該ガセットプレートと該対向プレートをボルトで締め付けることを特徴とする請求項8記載の骨組構造の補強方法。
- 前記剥離防止工程では、前記ガセットプレートと前記対向プレートの間であって、前記スペーサの一部と、前記柱材の一部又は前記梁材の一部が当接するように該スペーサを配置し、該スペーサを前記ガセットプレートに接着固定することを特徴とする請求項9記載の骨組構造の補強方法。
- 前記接着工程では、前記柱材又は前記梁材を挟むように2つの前記ガセットプレートを配置するとともに、これらガセットプレートそれぞれの一部を前記柱材又は前記梁材に接着し、
前記剥離防止工程では、前記2つのガセットプレートをボルトで締め付けることを特徴とする請求項8記載の骨組構造の補強方法。 - 柱材と梁材を有する骨組構造に補強材を設置する骨組構造の補強方法において、
前記柱材又は前記梁材に、接合部を設置する接合部設置工程と、
前記補強材の一端又は両端を、前記接合部を構成するガセットプレートに連結する補強材連結工程と、を備え、
さらに前記接合部設置工程は、前記ガセットプレートの一部を前記柱材又は前記梁材に接着する接着工程と、剥離防止工程と、を有し、
前記剥離防止工程は、U形ボルトを前記柱材又は前記梁材に巻きつけるように配置し、該U形ボルトで前記ガセットプレートを締め付けることを特徴とする骨組構造の補強方法。 - 前記補強材連結工程では、斜材の一端又は両端を、前記接合部を構成するガセットプレートに連結し、
前記接着工程では、前記柱材又は前記梁材のうち、前記斜材が設置される面内方向と略平行な面に、前記ガセットプレートの一部を接着することを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の骨組構造の補強方法。 - 前記補強材連結工程では、方杖材の一端又は両端を、前記接合部を構成するガセットプレートに連結し、
前記接着工程では、前記柱材又は前記梁材のうち、前記方杖材が設置される面内方向と略垂直な面に、前記ガセットプレートの一部を接着することを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の骨組構造の補強方法。
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