JP2013176867A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】センサを用いてサブタンクのインク残量を監視することでインク貯留部に貯留されたインクが空であるか否かを検出することができると共に、サブタンクのインク残量を検出して効率よくインクを吐出することができるプリンタを提供すること。
【解決手段】インク貯留部110に貯留されたインクを脱気モジュール114で脱気し、脱気後のインクを液送ポンプ116で送出して変形可能なサブタンク118に貯留し、インク貯留部110のインク残量を残量センサ140で検出し、サブタンク118のインク残量をサブタンクセンサ142で検出し、制御部によってサブタンク118のインク残量が所定量以下であるときに液送ポンプ116を駆動させるとともに、そのポンプ駆動時に、残量センサ140が所定量以下を検出した場合、又はサブタンクセンサ142が所定量以上を検出した場合、に液送ポンプ116の駆動を停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクをヘッドから被記録媒体に向けて吐出するプリンタに関する。
従来、インクをヘッドから被記録媒体に向けて吐出するプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のプリンタは、インクを貯留するボトル状のインク貯留部と、このインク貯留部に貯留されたインクを送出するポンプと、インク貯留部に貯留されてポンプの駆動によって送出されたインクを貯留するサブタンクと、サブタンクに貯留されたインクを受け入れて被印刷媒体に向けて吐出するヘッドと、を備えているものがある。
特開2005−199496号公報
しかしながら、上述したプリンタにあっては、インク貯留部に貯留されたインクの量をインク貯留部のセンサで検出してインク残量が空になった場合にインクの吐出を禁止する制御を行うと、サブタンクに貯留されたインクの量はまだ残量がかなりある場合があり、効率よくインクを吐出することがでない、という問題があった。
本発明の目的は、センサを用いてサブタンクのインク残量を監視することでインク貯留部に貯留されたインクが空であるか否かを検出することができると共に、サブタンクのインク残量を検出して効率よくインクを吐出することができるプリンタを提供することである。
上記課題を解決するため、第1発明のプリンタは、インクを貯留するインク貯留部と、前記インク貯留部に貯留されたインクを取り込んで脱気する脱気モジュールと、前記脱気モジュールで脱気したインクを送出するポンプと、前記脱気モジュールで脱気されて前記ポンプの駆動によって送出されたインクを貯留する変形可能なサブタンクと、前記サブタンクに貯留されたインクを受け入れて被印刷媒体に向けて吐出するヘッドと、前記インク貯留部に貯留されたインクの残量を検出する残量センサと、前記サブタンクに貯留されたインクの残量を検出するサブタンクセンサと、前記サブタンクセンサによって検出したインク残量が所定量以下であるときに前記ポンプを駆動する制御部と、を有し、前記制御部は、前記ポンプを駆動しているときに、前記残量センサが所定量以下を検出した場合、又は前記サブタンクセンサが所定量以上を検出した場合、に前記ポンプの駆動を停止することを特徴とする。
本願第1発明においては、インク貯留部には所定の色や特性のインクが貯留され、脱気モジュールによってインク貯留部に貯留されたインクが脱気されたうえで、ポンプの駆動によってインク貯留部に貯留されたインクが変形可能なサブタンクに向けて送出されて貯留され、ヘッドがサブタンクに貯留されたインクを受け入れて被印刷媒体に向けて吐出する。この際、ヘッドからの吐出に伴ってサブタンクに貯留されたインクが減ると、インク貯留部に貯留されたインクが脱気モジュールで脱気されたうえで内部のインクの増減に応じて変形するサブタンクに補充される。
また、ポンプを駆動しているときに、残量センサが所定量以下を検出した場合、又はサブタンクセンサが所定量以上を検出した場合に、制御部がポンプの駆動を停止する。具体的には、サブタンクへのインク補充に伴ってインク貯留部に貯留されたインクの残量が減って所定量以下となったとき、残量センサが所定量以下を検出する。このため、インク貯留部に貯留されたインクが空若しくはそれに近い状態を所定量と設定することにより、ポンプの駆動停止タイミング設定に利用することができる。ヘッドへのインク供給に伴ってサブタンクのインク残量が減り、インク貯留部に貯留されたインクが補充されてサブタンクセンサが所定量以上を検出した場合に、制御部がポンプの駆動を停止する。
以上のようにして、本願第1発明においては、サブタンクに供給されたインクは脱気状態を維持し、サブタンクに脱気後の所定量のインクを補充することができ、プリンタが無駄にポンプを稼動することを防止することができる。
本願第2発明のプリンタは、第1発明のプリンタにおいて、前記ポンプの駆動状態をカウントするカウンタを有し、前記制御部は、前記ポンプを駆動しているときに、前記カウンタによって所定カウント数をカウントしても前記サブタンクセンサの検出結果が所定値でない場合には、前記ポンプの駆動を停止することを特徴とする。
本願第2発明においては、カウンタによってポンプの駆動状態、例えば、駆動時間や駆動回数(送出回数)がカウントされる。ここで、カウンタのカウント数は、インク貯留部からサブタンクに供給されるインク残量が所定量に達する時間や回数をカウントアップ数としている。
そして、制御部は、ポンプを駆動しているときに、カウンタによって所定カウント数がカウントアップされてもサブタンクセンサの検出結果が所定値、即ち、設定された所定量(サブタンクへのインク補充時の所定量と同じに設定又は別に設定の何れでも良い)に達するべきであるにも関わらず、その所定量に達するまでインクが補充されないことから、サブタンクセンサが故障又は異常であるとしてポンプの駆動を停止する。
本願第3発明のプリンタは、第2発明のプリンタにおいて、前記制御部は、前記カウンタが所定カウント数をカウントしたことにより前記ポンプの駆動を停止した場合には、前記ヘッドによる印字に関する駆動の全てを停止することを特徴とする。
本願第3発明においては、カウンタが所定カウント数をカウントしたことによりポンプの駆動を停止した場合には、制御部はヘッドによる印字に関する駆動の全てを停止する。これにより、被印刷媒体への印刷が途中であっても、インク不足による印字のかすれ等の発生を抑制することができる。
本願第4発明のプリンタは、第2発明のプリンタにおいて、前記制御部は、前記カウンタが所定カウント数をカウントしたことにより前記ポンプの駆動を停止した場合には、前記サブタンクセンサによって検出したインク残量が所定量以下でない場合には、所定量以下となるまで前記ヘッドによる印字に関する駆動を行ったうえで、その全てを停止することを特徴とする。
本願第4発明においては、カウンタが所定カウント数をカウントしたことによりポンプの駆動を停止した場合には、制御部はサブタンクセンサによって検出したインク残量が所定量以下でない場合には、ある程度のインクが補充されたとして所定量以下となるまでヘッドによる印字に関する駆動を行ったうえで、その全てを停止する。これにより、被印刷媒体への印刷が途中であった場合に、サブタンクに補充されたインクによって印刷を再開(又は継続)することができ、被印刷媒体への印刷を極力終了させることができる。また、サブタンクの補充インクを使い切ることができる。
本願第5発明のプリンタは、第2発明乃至第4発明の何れかのプリンタにおいて、前記制御部は、前記カウンタが所定カウント数をカウントしたことにより前記ポンプの駆動を停止した場合には、前記インク貯留部が空である旨を報知手段で報知することを特徴とする。
本願第5発明においては、報知手段によりインク貯留部が空である旨を使用者に報知することができる。
本願第6発明のプリンタは、第1発明乃至第5発明の何れかのプリンタにおいて、前記インクにはUVインクが用いられ、前記サブタンクには予め所定量の空気が充填されていることを特徴とする。
本願第6発明においては、サブタンクには所定量の空気が充填されているため、空気中の酸素が共存することでUVインクが硬化しないようにすることができる。
本願第7発明のプリンタは、第6発明のプリンタにおいて、前記サブタンクの内部には、予め所定量の空気が充填されて空間部を形成するようにスペーサが設けられていることを特徴とする。
本願第7発明においては、サブタンクが変形可能であることから、サブタンクが空の状態であっても、スペーサによってサブタンク内に空気を残存させることができるばかりでなく、サブタンクの内部に貯留されたインクの残量が少なくなったときでも、対向するパック内壁面が互いに張り付いてヘッドへ余計な圧力がかかることを抑制することができる。なお、サブクタンクからヘッドへとインクを送出する送出口は少なくとも空間部が形成される高さよりも低い位置に配置されていれば、空気を送出口から逃げ難くすることができる。
本発明のプリンタは、センサを用いてサブタンクのインク残量を監視することでインク貯留部に貯留されたインクが空であるか否かを検出することができると共に、サブタンクのインク残量を検出して効率よくインクを吐出することができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタを示し、(A)は印刷システムの一例の説明図、(B)はプリンタの概略の内部構成の説明図である。 本発明の一実施形態のプリンタを示し、(A)は正常時の要部の説明図、(B)はサブタンクの拡大断面図である。 本発明の一実施形態のプリンタを示し、(A)はサブタンク内に配置されるスペーサの斜視図、(B)はスペーサを配置したサブタンクの断面図である。 本発明の一実施形態のプリンタの概略のシステムブロック図である。 本発明の一実施形態のプリンタのメインの制御ルーチンのフロー図である。 本発明の一実施形態のプリンタのインク残量検出に関する制御ルーチンのフロー図である。 本発明の一実施形態のプリンタのインク残量検出に関する他の制御ルーチンのフロー図である。
次に、本発明の一実施形態に係るプリンタについて、図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明のプリンタにおける好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は本発明の一実施形態に係るプリンタを示し、図1(A)は印刷システムの一例の説明図、図1(B)はプリンタの概略の内部構成の説明図、図2は本発明の一実施形態のプリンタを示し、図2(A)は正常時の要部の説明図、図2(B)はサブタンクの拡大断面図、図3は本発明の一実施形態のプリンタを示し、図3(A)はサブタンク内に配置されるスペーサの斜視図、図3(B)はスペーサを配置したサブタンクの断面図、図4は本発明の一実施形態のプリンタの概略のシステムブロック図、図5は本発明の一実施形態のプリンタのメインの制御ルーチンのフロー図、図6は本発明の一実施形態のプリンタのインク残量検出に関する制御ルーチンのフロー図、図7は本発明の一実施形態のプリンタのインク残量検出に関する他の制御ルーチンのフロー図である。
図1において、本発明に係るプリンタ10は、UVインクを被印刷媒体12に向けて吐出し、被印刷媒体12に付着したインクに向けて紫外線を照射してインクを硬化させることにより、被印刷媒体12に文字、図形、記号等の画像を印刷するものである。プリンタ10はコンピュータ14に接続されている。プリンタ10はコンピュータ装置14から送信された文字、図形、記号等の画像データを含む印刷データに基づいて被印刷媒体12に印刷を実行する。印刷データには、上述した画像データの他、印刷枚数、拡大・縮小率、印刷品質、余白、回転・反転といった印刷条件(ユーティリティ)等に関するデータが含まれている。
UVインクは紫外線を照射すると重合反応を起こして硬化するインクである。UVインクを構成する液状のモノマーは紫外線を受けることで結合してポリマーに変化する。ポリマー樹脂の被膜は被印刷媒体12の表面に画像を形成する。プリンタ10は、被印刷媒体12として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)といったプラスチック等の非吸収性素材への印刷が可能である。UVインクは酸素により硬化が阻害される傾向がある。ラジカルUVインクの場合には酸素による重合反応の阻害を受けやすい。なお、本実施形態ではインクとしてUVインクを用いているが、紫外線などの光で硬化することのない通常のインクを用いてもよい。
先ず、プリンタ10の構造について説明する。プリンタ10は、基台16と、本体カバー18と、操作盤20と、を備えている。なお、操作盤20は詳細には図示していないが、コンピュータ14とは別に各種印刷条件設定等に関するスイッチ類の他、液晶表示パネル22を備えている。
本体カバー18の内部には、大別してインク供給部100と駆動部200とが適宜配置されている。
インク供給部100は、図2(A)に示すように、UVインク101を貯留したインク供給ボトル110と、インク供給ボトル110から供給されるUVインク101の逆流を阻止する逆止弁112と、インク供給ボトル110から供給されるUVインク101に含まれる気体を脱気する脱気モジュール114と、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101を送出する液送ポンプ116と、インク供給ボトル110に貯留されて液送ポンプ116の駆動によって送出されたインクを貯留するサブタンク118と、サブタンク118に貯留されたインクを受け入れて被印刷媒体12に向けてUVインク101を吐出するヘッド120と、図1(B)に示すように、被印刷媒体12に付着したUVインク101に向けて紫外線を照射してUVインク101を硬化させるUV照射装置122と、が配置されている。
インク供給ボトル110は、例えば、CMYK(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))である4種類の各種UVインク用が搭載されている。同様に、サブタンク118とヘッド120とは、その4種類の各種UVインク101を各々貯留又は吐出するようにインク供給ボトル110に対応して配置されている。インク供給ボトル110には、図2(A)に示すように、貯留されたUVインク101の残量を検出する重量センサ(例えば、ダイヤフラム型ロードセル)等の残量センサ140が設けられている。なお、インク供給ボトル110は請求項のインク貯留部に相当し、本実施形態のような形状の容器でなくても、インクを収容することができれば本発明のインク貯留部として用いることができ、特に限定されない。
脱気モジュール114は、例えば、図2(A)に示すように、三方弁方式のものが採用されており、液体(UVインク101)の流入弁部114aと液体の流出弁部114bとが連通されていると共に、脱気後の気体を放出する気体放出弁部114cと、を備えている。気体放出弁部114cには、排気ポンプ122が接続されている。
インク供給ボトル110と逆止弁112とは配管126によって接続され、逆止弁112と脱気モジュール114の流入弁部114aとは配管128によって接続され、脱気モジュール114の流出弁部114bと液送ポンプ116とは配管130によって接続され、液送ポンプ116とサブタンク118の供給口118aとは配管132によって接続され、サブタンク118の送出口118bとヘッド120とは配管134によって接続されている。各配管126,128,130,132,134は遮光性(UVカット)を有するものが用いられている。
サブタンク118には、貯留したUVインク101の量に応じて膨張・収縮が可能な気密性を有する袋状のものが用いられている。この際、サブタンク118の内部には、予め少量(例えば、最大容積の10%〜50%など)の空気136が入っており、貯留したUVインク101がその特性に起因して周辺温度の上昇によって乾燥してしまわないようになっている。また、空気中の酸素を完全に遮断しないようにすることで、UVインク101が硬化するのを防止するようにしている。また、空気136は、サブタンク118が袋状を呈していることから、常にその頂上部付近に位置しており、配管132,134の接続口を下方寄りとすることによって、ヘッド120へと送り出されないようになっている。空気136は、インク供給ボトル110からUVインク101がサブタンク118に供給される前の初期段階からサブタンク118の内部に残存させており、UVインク101を貯留した際に気泡状となり難く、脱気モジュール114による脱気効果を損なわないようになっている。サブタンク118には、図2(A)に示すように、貯留されたUVインク101の残量を検出するサブタンクセンサ142が設けられている。なお、図2(A)ではサブタンクセンサ142は簡略化して示されている。
例えば、サブタンク118のUVインク101の残量は次のように検出される。サブタンク118は変形可能なパック状であることから、サブタンク118は貯留したインク残量によって膨張・収縮する。このサブタンク118の変形を阻害しない程度に接触した回動可能な検出板(図示せず)が設けられる。サブタンク118の変形に応じて検出板の位置が移動するのをフォトセンサなどのサブタンクセンサ142で検出して、サブタンク118に貯留されたUVインク101の残量が検出される。
なお、残量センサ140及びサブタンクセンサ142は、上述したセンサに限定されるものではない。例えば、サブタンクセンサ142として、重量センサ(例えば、ダイヤフラム型ロードセル)等が設けられてもよい。また、残量センサ140の場合、配管126にフロート機能を設けて液面高さを検出することで残量を検出することができる。また、印刷データに基づくインク使用量の算出や印字枚数のカウント等によるソフト的なセンサでも良い。
サブタンク118の内部には、図3に示すように、予め所定量(例えば、最大容積の10%〜50%など)の空気136が充填されて空間部(空気136)を形成するようにスペーサ138を配置しても良い。スペーサ138は、図3(A)に示すように、複数のシャフト138aの両端を板材138bで支持することによって空間部を形成することができる。スペーサ138は、サブタンク118の大きさや空気136の量によって適宜形状のものを使用することができる。例えば、図3(A)に示した中空体の他、中実の多面体(6面体)でも良いし、UVインク101の供給口118aや送出口118bをスペーサに代用しても良い。空間部は少なくとも送出口118bの高さよりも高い位置にあるようにスペーサ138の高さを確保すれば、UVインク101の送出時にUVインク101に空気136が混ざってしまうことを抑制することができる。スペーサ138の材質としては特に限定されず、中空体であればUVインク101によって浮遊しても良い。図3(B)に示すように、サブタンク118の内部にUVインク101が貯留されていない状態(例えば、初期状態やエンプティ状態)では、スペーサ138によって内部に空気136を残存させることができるので、UVインク101を貯留した場合には、適切な量の空気136による空間部をサブタンク118の内部に確保することができる。
インク供給ボトル110と逆止弁112とを接続する配管126は、その一端がインク供給ボトル110の内部底面付近にまで臨んでいる。そのため、インク供給ボトル110から液送ポンプ116に空気が流れ難くすることができる。インク供給ボトル110は、その容量等のタンクサイズによっては、上下方向の高さが高くなるので、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101の液面とヘッド120のノズル面(図の底面)との高さを調整して、ヘッド120のノズル面に対して所定範囲の水頭差に維持する必要がある。すなわち、ヘッド120のノズル面からUVインク101を吐出するときに、負圧によってUVインク101が吐出される。この際、UVインク101には他に余分な圧力がかかっていないという前提でヘッド120からのインク吐出量が調整されている。ところが、水頭差の関係で、余分な圧力がかかってしまうと、ノズルのメニスカス耐力よりも大きな圧力がかかり、インクの不吐出を起こして画品質に悪影響を及ぼす。
そこで、本実施の形態では、実際には、図2(A)に示すように、ヘッド120のノズル面をサブタンク118に貯留されたUVインク101の液面(最高位)よりも上位となる位置に配置している。
UVインク101の中に空気の気泡などが含まれていると、パージやインク吐出のときに規定量のUVインク101をヘッド120から吐出することができない等の不具合が発生してしまう。そこで、本発明では、サブタンク142よりも上流側の脱気ジュール114でUVインク101に含まれる気体を脱気している。
ヘッド120のノズル面はサブタンク118に貯留されたUVインク101の液面よりも上位に配置されており、サブタンク118を変形(膨張・収縮)し易く可撓性を有する材質(例えば、ポリエチレン等)から気密性を有するように構成することにより、サブタンク118を気密性のある硬質なプラスチック樹脂ケースや金属ケースとした場合に比べて圧力調整を容易とすることができる。インクサブタンク118に可撓性を具備させて変形を自在とすることにより、貯留したUVインク101の量に応じて変形し、ヘッド120へ余分な圧力をかけないように水頭差を所定の範囲に維持することができる。サブタンク118はヘッド120との水頭差を調整するために設けられている。。
駆動部200は、図1(B)に示すように、ヘッド120とUV照射装置122とを保持したキャリッジ210と、キャリッジ210を左右方向(図1(B)の紙面左右方向)に案内するX軸ガイドレール212と、キャリッジ210をX軸ガイドレール212に沿って変位させるX軸モータ214と、被印刷媒体12を上面で支持したプラテン216と、プラテン216を前後方向(図1(B)の紙面奥行き方向)に案内する一対のY軸ガイドレール218と、Y軸ガイドレール218の間に位置してY軸ガイドレール218と協働してプラテン216を案内するY軸送りねじ220と、プラテン216をY軸ガイドレール218に沿って駆動させるY軸モータ222と、を備えている。
駆動部200の各種駆動系(各モータ214,222等)は、図4に示すように、コンピュータ14又は操作盤20からの操作に基づいて制御部240によって駆動制御される。具体的には、プリンタ10は、本発明のインク残量検出に係る制御プログラムを含む印刷を実行するために必要な印刷制御プログラム並びに各種パレメータやテーブル等を格納したROM242と、制御部240によって演算された各種演算結果並びに複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギー量である印加パルス数等がドットパターンデータ(印字バッファ)として一時的に記憶されるRAM244と、RAM244とは別にコンピュータ14から送信された印刷データ等が格納される記憶媒体246と、液送ポンプ116の駆動時間又は液体供給回数をカウントするカウンタ248と、を備えている。なお、図4においては、入出用インターフェースや各種ドライバ(駆動回路)等は省略している。
プリンタ10の電源(図示せず)がオンされると、ROM242に記憶された印刷制御プログラムが呼び出されて制御部240が印刷データ待機モードとなる。制御部240は、コンピュータ14からの印刷データを受信した後に、操作盤20の印刷開始ボタン(図示せず)がオンされて印刷開始の指示信号を受信したときに印刷を開始する。制御部240は、印刷開始の指示信号を受信するまでは指示信号待機状態となる。
制御部240は、印刷開始の指示信号を受信すると、ヘッド120からUVインク101が吐出される前に、UV照射装置122を駆動させる。次に、制御部240は、キャリッジ210の移動を開始する。キャリッジ210は、X軸モータ214及びY軸モータ222の駆動によってプラテン216の上面に支持された被印刷媒体12に対して相対的に移動する。次に、制御部240は、ヘッド120によるUVインク101の吐出を開始すると共に、キャリッジ210をX軸ガイドローラ212に沿って移動させつつ液送ポンプ116を駆動し、ヘッド120から被印刷媒体12に向けてUVインク101を吐出する。UV照射装置122は被印刷媒体12に吐出されたUVインク101に向けてUV照射し、UVインク101を硬化させる。制御部240によるUVインク101の吐出処理は、RAM244の印字バッファに展開された画像データに基づいて行なう。制御部240によるヘッド120からのUVインク101の吐出制御は、各種UVインク101の種類に対応する制御パラメータに基づき、ヘッド120における電圧制御、吐出速度、吐出量等を制御する。このようにして被印刷媒体12にUVインク101が吐出され、吐出されたUVインク101に紫外線が照射されて乾燥や酸化することにより被印刷媒体12上に画像が印刷される。なお、インク供給ボトル110からヘッド120に至るUVインク101の経路や部品は、紫外線がUVインク101を硬化させないように、紫外線を遮断する部材や材料が配置されている。
次に、制御部240による具体的な制御例について説明する。
図5は、本発明の一実施形態のプリンタのメインの制御ルーチンのフロー図である。
(ステップS1)
ステップS1では、制御部240は、コンピュータ14又は操作盤20を介して、使用者による操作情報を取得してステップS2へと移行する。具体的には、例えば、使用者がコンピュータ14又は操作盤20を介して、印刷画像の選択や画像の配置・編集、印刷モードの選択、各種印刷設定の変更等を行なうことにより、制御部24が操作情報を取得する。
(ステップS2)
ステップS2では、制御部240は、印刷を開始するか否かを判定する。例えば、制御部240は、コンピュータ14又は操作盤20を介して使用者が入力した情報に印刷開始指令が含まれているか否かを判定する。制御部240は、コンピュータ14よる印刷開始指令が含まれていないと判定した場合にはステップS1へとループして使用者による再度の入力を待機し、コンピュータ14又は操作盤20による入力に印刷開始指令が含まれていた場合にはステップS3に移行する。
(ステップS3)
ステップS3では、制御部240は、ステップS1で取得した操作情報をもとに印刷処理を実行し、印刷処理が終了するとステップS4に移行する。
(ステップS4)
ステップS4では、制御部240は、後述のインク残量検出処理を行い、このインク残量検出処理が終了するとステップS5に移行する。
(ステップS5)
ステップS5では、制御部240は、使用者がプリンタ10の電源のOFF操作を行ったか否かを判定する。制御部240は、使用者が電源OFF操作を行っていない場合には、次の印刷処理のためにステップS1へとループし、以降、作業者による操作情報の入力を待機する。制御部240は、使用者が電源のOFF操作を行った場合には、ステップS6に移行し、プリンタ10の終了処理を実行する。ここで制御部240が実行する終了処理としては、例えば、起動中のアプリケーションのシャットダウン等がある。
次に、上述したステップS4における制御部240によるインク残量検出処理の具体例について、図6のフローチャートを参照して説明する。
(ステップS11)
ステップS11では、制御部240は、サブタンクセンサ142がサブタンク118に貯留されたUVインク101が空である旨を検出したか否かを監視し、サブタンクセンサ142が空検出した場合にはステップS12へと移行し、サブタンクセンサ142が空検出をしていない場合には引き続きこのルーチンを監視する。
(ステップS12)
ステップS12では、制御部240は、排気ポンプ122を駆動させて脱気モジュール114によるUVインク101に含まれる気体の脱気を行なう。
(ステップS13)
ステップS13では、制御部240は、脱気モジュール114の負圧状態を保持する。なお、脱気モジュール114の負圧を維持する方法としては、排気ポンプ122をエアーポンプ、チューブポンプ、ダイヤフラム等、特に限定されるものではない。
(ステップS14)
ステップS14では、制御部240は、液送ポンプ116を駆動させ、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101をサブタンク118へと供給する。
(ステップS15)
ステップS15では、制御部240は、各ポンプ116,122の駆動開始により、カウンタ248を駆動させ、上流側のUVインク101の供給するための液送ポンプ116の駆動時間又は液体供給回数のカウントを開始する。
(ステップS16)
ステップS14では、制御部240は、サブタンクセンサ142がサブタンク118に補充されたUVインク101によってフル検出(満タン検出)検出したか否かを監視し、フル検出した場合にはステップS19へとスキップし、フル検出していない場合にはステップS17へと移行する。
(ステップS17)
ステップS17では、制御部240は、残量センサ140によりインク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が補充によって空になったか否かを監視し、空検出した場合にはステップS19へとスキップし、空検出していない場合にはステップS18へと移行する。
(ステップS18)
ステップS18では、制御部240は、カウンタ248が所定のカウント数をアップし、ステップS19へと移行する。なお、カウントアップのおきには排気ポンプ122及び液送ポンプ116を駆動してサブタンク118へのUVインク101の補充を継続している。
(ステップS19)
ステップS19では、制御部240は、ステップS16でサブタンクセンサ142がフル検出したことにより、ステップS17でインク供給ボトル110が空になったことにより、又は、ステップS18でカウンタ248がカウントアップしたことにより、液送ポンプ116の駆動を停止する。
(ステップS20)
ステップS20では、制御部240は、サブタンクセンサ142がフル検出したのか、インク供給ボトル110が空になったのか、又は、カウンタ248がカウントアップしたのか、何れの要因で液送ポンプ116の駆動を停止したのかを判断する。制御部240は、ステップS16でサブタンクセンサ142がフル検出したことにより液送ポンプ116の駆動を停止した場合には、ステップS21へと移行し、サブタンク118にUVインク101が適正に補充されたとして通常使用状態とする。制御部240は、ステップS17でインク供給ボトル110が空になったことにより、又は、ステップS18でカウンタ248がカウントアップしたことにより、液送ポンプ116の駆動を停止した場合には、エラーによる駆動停止としてステップS22へと移行する。
(ステップS21)
ステップS21では、制御部240は、ステップS16でサブタンクセンサ142がサブタンク118のフル(満タン)を検出して液送ポンプ116の駆動を停止したことにより、通常動作として印刷の継続や印刷モードを受信するための待機となる。
(ステップS22)
ステップS22では、制御部240は、ステップS17でインク供給ボトル110が空になったことにより、液送ポンプ116の駆動を停止した場合には、サブタンク118が所定量としてフル(満タン)となる前にインク供給ボトル110が空になった旨を液晶表示パネル22に表示してこのルーチンを終了する。制御部240は、ステップS18でカウンタ248がカウントアップしたことにより、液送ポンプ116の駆動を停止した場合には、残量センサ140が空検出していないにも拘らずサブタンク118が満タン(所定値)になる前にカウンタ248がカウントアップしたことにより、サブタンクセンサ142が故障したとして、液晶表示パネル22にサブタンク118の交換又はサービスマン連絡等のエラーを報知する。これにより、サブタンク118が実際には満タンとなっているにも関わらず、引き続きUVインク101を供給してしまって袋状のサブタンク118が破裂してしまうことを抑制することができる。
ところで、上記実施の形態では、ステップS22において、制御部240は、ステップS17でサブタンク118がフルとなる前にインク供給ボトル110が空になったことにより液送ポンプ116の駆動を停止したが、図7に示すような応用も可能である。
(ステップS31)
ステップS31では、制御部240は、ステップS20でのエラー判断が、ステップS16に起因するエラー判断であるのか、ステップS17に起因するエラー判断であるのかを、例えば、ステップS17と同様に、残量センサ140が空検出しているか否かによって判断する。制御部240は、残量センサ140が空検出していない場合には、ステップS22と同様にサブタンクセンサ142が故障したとして、液晶表示パネル22にサブタンク118の交換又はサービスマン連絡等のエラーを報知する。制御部240は、残量センサ140が空検出した場合には、ステップS32へと移行する。
(ステップS32)
ステップS32では、制御部240は、インク供給タンク110が空でないことから、サブタンク118にはUVインク101が貯留(補充)されたとして補充された余剰分のUVインク101を用いて印刷を実行する。
これにより、サブタンク118又はサブタンクセンサ142が交換されるまで、印刷処理を継続し、例えば、印刷途中の被印刷媒体12への印刷を完了させることができる。制御部240は、この場合、上述したようにサブタンクセンサ142の故障は継続しているため、液晶表示パネル22にサブタンク118の交換又はサービスマン連絡等のエラーを報知する。制御部240は、例えば、被印刷媒体12への印刷途中でサブタンクセンサ142が故障した場合、その被印刷媒体12の印刷処理が完了した時点で次の被印刷媒体12への印刷を行なわないようにすることも可能である。
このように、本発明のプリンタ10においては、インク供給ボトル110には所定の色や特性のUVインク101が貯留され、脱気モジュール114によってインク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が脱気されたうえで、液送ポンプ116の駆動によってインク供給ボトル110に貯留されたUVインク101がパック状のサブタンク118に向けて送出されて貯留され、ヘッド120がサブタンク118に貯留されたUVインク101を受け入れて被印刷媒体12に向けて吐出する。この際、ヘッド120からの吐出に伴ってサブタンク118に貯留されたUVインク101が減ると、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が脱気モジュール114で脱気されたうえで内部のUVインク101の増減に応じて変形するパック状のサブタンク118に補充される。
また、液送ポンプ116を駆動しているときに、残量センサ140が所定量以下を検出した場合、又はサブタンクセンサ142が所定量以上を検出した場合に、制御部240が液送ポンプ116の駆動を停止する。具体的には、サブタンク118へのUVインク101の補充に伴ってインク供給ボトル110に貯留されたUVインク101の残量が減って所定量以下となったとき、残量センサ140が所定量以下を検出する。このため、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が空若しくはそれに近い状態を所定量と設定することにより、液送ポンプ116の駆動停止タイミング設定に利用することができるばかりでなく、インク供給ボトル110の交換時期等を認識させることに利用することが可能となる。また、インク供給ボトル110から余分な空気等を脱気モジュール114等に供給することを抑制することができる。サブタンク118がヘッド120へのインク供給に伴ってUVインク101の残量が減り、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が補充されてサブタンクセンサ142が所定量以上を検出した場合に、制御部240が液送ポンプ116の駆動を停止する。これにより、サブタンク118に供給されたUVインク101は脱気状態を維持し、サブタンク118に供給されたUVインク101の乾燥や酸化を抑制することができるうえ、サブタンクに脱気後の所定量のUVインク101を補充することができる。
このように、本発明のプリンタ10においては、インク供給ボトル110には所定の色や特性のUVインク101が貯留され、脱気モジュール114によってインク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が脱気されたうえで、液送ポンプ116の駆動によってインク供給ボトル110に貯留されたUVインク101がパック状のサブタンク118に向けて送出されて貯留され、ヘッド120がサブタンク118に貯留されたUVインク101を受け入れて被印刷媒体12に向けて吐出する。この際、ヘッド120からの吐出に伴ってサブタンク118に貯留されたUVインク101が減ると、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が脱気モジュール114で脱気されたうえで内部のUVインク101の増減に応じて変形するパック状のサブタンク118に補充される。
また、液送ポンプ116を駆動しているときに、残量センサ140が所定量以下を検出した場合、又はサブタンクセンサ142が所定量以上を検出した場合に、制御部240が液送ポンプ116の駆動を停止する。具体的には、サブタンク118へのUVインク101の補充に伴ってインク供給ボトル110に貯留されたUVインク101の残量が減って所定量以下となったとき、残量センサ140が所定量以下を検出する。このため、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が空若しくはそれに近い状態を所定量と設定することにより、液送ポンプ116の駆動停止タイミング設定に利用することができるばかりでなく、インク供給ボトル110の交換時期等を認識させることに利用することが可能となる。また、インク供給ボトル110から余分な空気等を脱気モジュール114等に供給することを抑制することができる。ヘッド120へのUVインク101の供給に伴ってサブタンク118のUVインク101の残量が減り、インク供給ボトル110に貯留されたUVインク101が補充されてサブタンクセンサ142が所定量以上を検出した場合に、制御部240が液送ポンプ116の駆動を停止する。したがって、サブタンク118に供給されたUVインク101は脱気状態を維持し、サブタンク118に供給されたUVインク101の乾燥や酸化を抑制することができるうえ、サブタンク118に脱気後の所定量のUVインク101を補充することができる。
また、本発明のプリンタ10は、カウンタ248によって液送ポンプ116の駆動状態、例えば、駆動時間や駆動回数(送出回数)がカウントされる。ここで、カウンタ248のカウント数は、インク供給ボトル110からサブタンク118に供給されるUVインク101が所定量に達する時間や回数をカウントアップ数としている。例えば、ポンプ1回転あたりの送り量がa(ml/回転)、フル検出に至るまでの許容回転回数b(回転)、液送ポンプ116の回転数(速度)c(rpm)とすると、サブタンク118へのUVインク101の送り量はa×b(ml)、ポンプ駆動時間はb/c(min)となる。サブタンク118に送り出したUVインク101の補充量に関するカウンタ248のカウント値は、サブタンク118の容量と液送ポンプ116の能力に応じてサブタンク118がフル検出に至るまでの許容回転回数やポンプ駆動時間としてもよい。制御部240は、液送ポンプ116を駆動しているときに、カウンタ248によって所定カウント数がカウントアップされてもサブタンクセンサ142の検出結果が所定値、即ち、設定された所定量(サブタンク118へのUVインク101の補充時の所定量と同じに設定又は別に設定の何れでも良い)に達するべきであるにも関わらず、その所定量に達するまでUVインク101が補充されないことから、サブタンクセンサ142が故障又は異常であるとして液送ポンプ116の駆動を停止する。
本発明のプリンタ10は、カウンタ248が所定カウント数をカウントしたことにより液送ポンプ116の駆動を停止した場合には、制御部240はヘッド120による印字に関する駆動の全てを停止する。これにより、被印刷媒体12への印刷が途中であっても、UVインク101の不足による印字のかすれ等の発生を抑制することができる。なお、制御部240は、サブタンクセンサ142によって検出したUVインク101の残量が所定量以下でない場合には、ある程度のUVインク101が補充されたとして所定量以下となるまでヘッド120による印字に関する駆動を行ったうえでその全てを停止させることにより、被印刷媒体12への印刷が途中であった場合に、サブタンク118に補充されたUVインク101によって印刷を再開(又は継続)することができ、被印刷媒体12への印刷を極力終了させることができる。また、サブタンク118の補充UVインク101を使い切ることができ、新たなインク供給ボトル110からサブタンク118へと供給されたUVインク101が古いUVインク101と混在することを極力少なくすることができる。
さらに、本発明のプリンタ10は、サブタンク118に予め所定量の空気136を充填しておくことにより、UVインク101が熱により硬化してしまわないようにすることができる。ここで、サブタンク118の内部にスペーサ138を配置すれば、サブタンク118が変形可能なパック状であることから、サブタンク118が空の状態であっても、スペーサ138によってサブタンク118の内部に空気136を残存させることができるばかりでなく、サブタンク118の内部に貯留されたUVインクの残量が少なくなったときでも、対向するパック内壁面が互いに張り付いてしまうことを抑制することができる。なお、パック状のサブクタンク118からヘッド120へとUVインク101を送出する送出口118bは少なくとも空間部が形成される高さよりも低い位置に配置されていれば、空気を送出口118bから逃げ難くすることができる。
10 プリンタ
12 被印刷媒体
14 コンピュータ
16 基台
18 本体カバー
20 操作盤
22 液晶表示パネル
100 インク供給部
101 UVインク
110 インク供給ボトル
112 逆止弁
114 脱気モジュール
116 液送ポンプ
118 サブタンク
118a 供給口
118b 送出口
120 ヘッド
122 UV照射装置
124 排気ポンプ
126 配管
128 配管
130 配管
132 配管
134 配管
136 空気(空間部)
138 スペーサ
138a シャフト
138b 板材
140 残量センサ
142 サブタンクセンサ
200 駆動部
210 キャリッジ
212 X軸ガイドレール
214 X軸モータ
216 プラテン
218 Y軸ガイドレール
220 Y軸送りねじ
222 Y軸モータ
240 制御部
242 ROM
244 RAM
246 記憶媒体
248 カウンタ

Claims (7)

  1. インクを貯留するインク貯留部と、
    前記インク貯留部に貯留されたインクを取り込んで脱気する脱気モジュールと、
    前記脱気モジュールで脱気したインクを送出するポンプと、
    前記脱気モジュールで脱気されて前記ポンプの駆動によって送出されたインクを貯留する変形可能なサブタンクと、
    前記サブタンクに貯留されたインクを受け入れて被印刷媒体に向けて吐出するヘッドと、
    前記インク貯留部に貯留されたインクの残量を検出する残量センサと、
    前記サブタンクに貯留されたインクの残量を検出するサブタンクセンサと、
    前記サブタンクセンサによって検出したインク残量が所定量以下であるときに前記ポンプを駆動する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記ポンプを駆動しているときに、前記残量センサが所定量以下を検出した場合、又は前記サブタンクセンサが所定量以上を検出した場合、に前記ポンプの駆動を停止する
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1に記載のプリンタにおいて、
    前記ポンプの駆動状態をカウントするカウンタを有し、
    前記制御部は、前記ポンプを駆動しているときに、前記カウンタによって所定カウント数をカウントしても前記サブタンクセンサの検出結果が所定値でない場合には、前記ポンプの駆動を停止する
    ことを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項2記載のプリンタにおいて、
    前記制御部は、前記カウンタが所定カウント数をカウントしたことにより前記ポンプの駆動を停止した場合には、前記ヘッドによる印字に関する駆動の全てを停止する
    ことを特徴とするプリンタ。
  4. 請求項2記載のプリンタにおいて、
    前記制御部は、前記カウンタが所定カウント数をカウントしたことにより前記ポンプの駆動を停止した場合には、前記サブタンクセンサによって検出したインク残量が所定量以下でない場合には、所定量以下となるまで前記ヘッドによる印字に関する駆動を行ったうえで、その全てを停止する
    ことを特徴とするプリンタ。
  5. 請求項2乃至請求項4の何れか1項記載のプリンタにおいて、
    前記制御部は、前記カウンタが所定カウント数をカウントしたことにより前記ポンプの駆動を停止した場合には、前記インク貯留部が空である旨を報知手段で報知する
    ことを特徴とするプリンタ。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項記載のプリンタにおいて、
    前記インクにはUVインクが用いられ、
    前記サブタンクには予め所定量の空気が充填されている
    ことを特徴とするプリンタ。
  7. 請求項6記載のプリンタにおいて、
    前記サブタンクの内部には、予め所定量の空気が充填されて空間部を形成するようにスペーサが設けられている
    ことを特徴とするプリンタ。
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