JP2013176331A - 苗移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】整地装置27や昇降リンク機構3などの破損を防止すると共に構成部材の耐久性を向上させた苗移植機を提供することである。
【解決手段】苗タンク51を上昇操作すると整地ロータ上下動機構Rが作動し、整地装置27が全体に上昇するが、中央整地ロータ27bの重量で整地装置27は前下がり姿勢になり、整地装置27や昇降リンク機構3などに負荷がかかることを防止できるので、整地装置27や昇降リンク機構3などの破損が防止されると共に、構成部材の耐久性が向上する。
【選択図】図5

Description

この発明は、走行装置を有する機体の後部に苗植付部を備えた苗移植機に関する。
苗植付部を機体後部に備えた苗移植機において、苗移植機が圃場を前進走行しながら苗を圃場に植え付けるに当たって圃場面を整地する整地ロータを苗植付部に設けた構成が知られている(特許文献1)。
特開2011−44号公報
特許文献1記載の構成からなる苗移植機には、中央の整地ロータと左右の整地ロータからなる整地装置を備え、この整地装置で苗の植付位置やフロートの前側の圃場面の整地を行う構成としている。
上記構成の整地装置は、旋回時等に苗植付部を上昇させると、それに連動して上方に移動する構成とされているが、中央の整地ロータが左右の整地ロータよりも前方に配置されているため、苗植付部の上昇量が多くなると重量により前方に傾斜しやすく、中央の整地ロータを吊り下げるスプリングや、このスプリングを取り付けるプレートが負荷で破損しやすいという問題がある。
また、整地装置が所定高さ以上に上昇した際、苗植付部を上下動させる昇降リンク機構に接触することを防止すべく、スプリングの取付プレートにカムローラを回転自在に設けている。
これにより、所定高さまで植付装置が昇降するとそれ以上の上昇は阻止されるが、接触抵抗は上昇に伴い大きくなるため、長期の使用によりカムローラの軸や昇降リンク機構が変形してしまう問題がある。
上記整地装置は、レバーを手動操作して上下位置を変更する構成であるが、整地装置は重量物であるため、作業者の労力を増大させる問題があると共に、細やかな変更が難しく、圃場条件によっては整地装置の機能が大きく低下する問題がある。
そこで本発明の課題は、整地装置の上下動を操縦者に負担を掛けないで行うことができ、整地装置とその関連部材を耐久性のある構成とした苗移植機を提供することである。
上記課題は、下記構成によって達成される。
請求項1に係る発明は、圃場を走行する走行車体(2)と、エンジン(20)と、該エンジン(20)からの駆動力を変速する変速装置を収納したミッションケース(12)と、該ミッションケース(12)からの駆動力を左右の後輪(11)に伝動する後輪伝動(ギヤ)ケース(18)と、圃場面を均す中央整地ロータ(センタロータ)(27b)と該中央整地ロータ(センタロータ)(27b)の左右両側、且つ後側で圃場面を均す左右の側方整地ロータ(サイドロータ)(27a,27a)を一体的に設けた整地装置(27)と、後輪伝動(ギヤ)ケース(18)からの駆動力を左右の側方整地装置(サイドロータ)(27a)の中のどちらか一側に伝動させるための駆動シャフト(27)と、走行車体(2)の後部に昇降リンク機構(3)と、該昇降リンク機構(3)の後部に苗を積載する複数条の苗タンク(苗載台)(51)と、各苗タンク(苗載台)(51)から苗を取って圃場に植え付ける複数条の植付装置(52)とを設けた苗移植機において、前記左右の側方整地ロータ(サイドロータ)(27a)の中のいずれか一方に連結して、整地装置(27)全体の上下位置を変更する左右一対の整地ロータ上下動機構(R)を設けたことを特徴とする苗移植機である。
請求項2に係る発明は、前記昇降リンク機構(3)に現在の昇降位置を検知する昇降位置検知部材(昇降リンクセンサ)(94)を設け、該昇降位置検知部材(昇降リンクセンサ)(94)による昇降リンク機構(3)の昇降時の検知角度から苗タンク(苗載台)(51)の上下位置を識別して、前記苗タンク(51)の上下位置が所定位置(例:地表50cm付近)に下降すると、整地ロータ上下動装置(R)を作動させて整地装置(27)を圃場に下降させる制御を行う制御装置(100)を備えたことを特徴とする請求項1記載の苗移植機である。
請求項3に係る発明は、前記左右の側方整地装置(サイドロータ)(27a,27a)に整地装置(27)全体を持ち上げるためのロータ持上げロッド(91,91)の下部を連結し、該左右のロータ持上げロッド(91,91)の上部に左右のロータ上下動アーム(86,86)の一端部側を連結し、該左右のロータ上下動アーム(86,86)の一端部を苗タンク(苗載台)(51)に支持された回動軸(89)に装着し、前記左右の側方整地ロータ(27a,27a)のうち、駆動シャフト(72)を設けた側方整地ロータ(27a)側に前記整地ロータ上下動装置(R)を構成する扇形ギヤ(85)とロータ上下動モータ(83)を配置することを特徴とする請求項2記載の苗移植機である。
請求項4に係る発明は、前記ロータ上下動アーム(86,86)とロータ持上げロッド(91,91)の間に退避回動アーム(90,90)を設け、該退避回動アーム(90,90)をロータ持上げロッド(91,91)に設けた回動支点(90a,90a)を中心に上下回動自在に装着し、該退避回動アーム(90,90)は正面視L字形に形成し、ロータ上下動アーム(86,86)の一側面と上方を覆う形状としたことを特徴とする請求項2記載の苗移植機である。
請求項5に係る発明は、苗タンク(苗載台)(51)の下部(例えば、植付装置52の植付伝動ケース(95)の下部に設けたポテンショメータ)に圃場の凹凸に追従して上下回動する接触検知プレート(96)と、該接触検知プレート(96)を側方整地ロータ(27a)の非整地位置(ロータを構成する回転体のうち、意図的に間隔を空けている部分があり、その部分ことを言う。)を通して圃場面に先端部を接触させ、接触検知プレートの基部に取り付けた該接触検知プレート(96)の上下回動量を検出する接触検知プレートポテンショメータ(81)(例:15〜30度を検知すると信号を発信)と、該接触検知プレートポテンショメータ(81)で検出される接触検知プレート(96)の上下回動量が所定値になると、昇降油圧シリンダ(46)が苗タンク(51)を自動的に、所定量上昇させる制御構成を有する制御装置(100)を備えた請求項1記載の苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、苗タンク51を上昇操作すると整地ロータ上下動機構Rが作動し、整地装置27が全体に上昇するが、中央整地ロータ27bの重量で整地装置27は前下がり姿勢になり、整地装置27や昇降リンク機構3などに負荷がかかることを防止できるので、整地装置27や昇降リンク機構3などの破損が防止されると共に、構成部材の耐久性が従来技術より向上する。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、整地装置27の下降移動距離が苗タンク51や植付装置52の下降移動距離よりも長くなると整地装置27が土中に入り込み、損傷するおそれがある。しかし、苗タンク51を下降させ、所定位置まで下降した段階で整地ロータ上下動装置Rを作動させて整地装置27を下降させることにより、整地装置27の下降移動距離が苗タンク51や植付装置52の下降移動距離よりも長くなることがなくなり、整地装置27が土中に入り込まなくなるため、整地装置27が圃場面を荒らすことが防止される。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、整地ロータ上下動機構Rを構成する扇形ギヤ85とロータ上下動モータ83を、駆動シャフト72が駆動力を供給する側方整地ロータ27a側に設けたことにより、駆動部品が一方に集中するため、メンテナンス時に作業を集中的に行うことができる。
また、左右のロータ上下動アーム86を一つの回動軸20に装着したことにより、扇形ギヤ85とロータ上下動モータ83を一対設けられる整地ロータ上下動機構Rの左右どちらか一方に配置すればよいため、構成部品が減少し、メンテナンス性の向上や機体の軽量化が図られる。
請求項4記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、ロータ上下動アーム86の一側面と上方を覆う配置で退避回動アーム90を設け、このロータ上下動アーム86とロータ持上げロッド91の間に退避回動アーム90を設けたことにより、整地装置27が段差や石などに乗り上げて大きく上昇して、ロータ持上げロッド91がロータ持上げロッド91に設けた回動支点91aを中心に上方移動するので、ロータ上下動アーム86は回動軸89を中心に上方回動することなく、整地装置27を上方移動させることができるので、ロータ上下動アーム86、回動軸89又は扇形ギヤ85が負荷により破損することが防止され、耐久性が向上する。
整地ロータ上下動機構Rを作動させたときは、退避回動アーム90はロータ上下動アーム86の上下回動に連動して上下回動するため、整地装置27の上下位置調節を円滑に行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、接触検知プレート96が、圃場に落ちている石やゴミ(空き缶などの金属類)をその上下回動量から検知すると苗タンク51が所定高さ上昇する。すなわち、接触検知プレート96の上下回動量を検出すると、苗タンク51を自動的に、例えば10〜20cm程度上昇させる。
上記苗タンク51の自動的な上昇により、整地装置27が石やゴミと接触して過負荷が掛かることを防止できるので、整地装置27や整地ロータ上下動機構Rが破損することが防止される。
当然のことながら、整地装置27が石やゴミと接触して過負荷が掛かると、整地ロータ上下動機構Rにも大きな負荷がかかる。しかも、石は形状によってはロータ27a,27bの回転を著しく妨げると共に、破損させる可能性がある。
また、接触検知プレート96は多少の圃場面の凹凸を無視するため、圃場面に細かい凹凸があるたびに苗タンク51が上下動することを防止できるので、植付装置52が圃場面から離れて苗を植え付け損なう事が防止される。
本発明の一実施形態の乗用型田植機の側面図である。 図1の乗用型田植機の平面図である。 図1の乗用型田植機の制御装置のブロック図である。 図1の乗用型田植機のロータとフロートと苗植付装置部分の要部平面図である。 図1の乗用型田植機の整地ロータが接地したときの要部側面図である。 図1の乗用型田植機の苗タンクを上昇させる途中の側面図である。 図1の乗用型田植機の苗タンクの最上げ時の側面図である。 図6の一部拡大図である。 図1の乗用型田植機のサイドロータが段差や石などに乗り上げて大きく上昇した場合の要部側面図である。 図9の矢印A方向から見たロータ上下動アームと上方を覆う配置で退避回動アーム部分を示す矢視図である。 図1の乗用型田植機の一方のサイドロータ側のみの部分平面図である。 図1の乗用型田植機の植付伝動ケース内の一部を示す側面図である。 図1の乗用型田植機の一実施例のフロート部分の斜視図である。 図1の乗用型田植機の苗タンク51の背面図(図14(a))と、従来例における畦クラッチを切にしたときの苗が前板と接触した図(図14(b))である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1及び図2は本発明の苗移植機の典型例である粉粒体繰出し装置として施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。搭乗オペレータが乗用型田植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11(走行装置)を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪伝動ケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪伝動ケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及び油圧無段変速装置(HST)23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪伝動ケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構28によって施肥装置5へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられており、この領域を操縦部33とする。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。
昇降リンク装置3は平行リンク機構であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。
メインフレーム15に固着した支持部材(図示せず)と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧式シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動して苗を一株分ずつ各条の苗取出口51a,…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a,…に供給すると苗送りベルト51b,…により苗を下方に移送する苗載せ台51、苗取出口51a,…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52,…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ75(図1)等を備えている。
苗植付部4の下部には中央にセンタフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。これらフロート55,56,56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52,…により苗が植え付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンタフロート55の前部の上下動が迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧式シリンダ46を制御する油圧バルブ(図示せず)を切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61,…によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62,…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず),…まで導き、施肥ガイド,…の前側に設けた作溝体69(図1),…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62,…に吹き込まれ、施肥ホース62,…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
苗植付部4には整地装置の一例であるロータ27(側方整地ロータ27aと中央整地ロータ27bの組み合わせを単にロータ27ということがある)が取り付けられている。また、苗載せ台51は苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aをレールとして左右方向にスライドする構成である。 また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく一対の予備苗載せ台38,38が機体の前後に張り出す位置と上下に並んだ位置とに回動可能に設けられている。
一方の機体側面にある第1予備苗載せ台38a,第2予備苗載せ台38b,第3予備苗載せ台38cを上下三段に配置した場合の側面図を図1に示す。
予備苗載せ台38は走行車体2のフロアステップ35の下部に基部側を配置した支持機枠49に支持され、移動リンク部材39a,39b,39cを介してそれぞれ上下三段に構成され、第1予備苗載せ台38a、第2予備苗載せ台38b及び第3予備苗載せ台38cからなっている。
移動リンク部材39bが機体に設けられた切替駆動装置(電動モータ)70の作動により回動することで、移動リンク部材39bに連結した予備苗載せ台38a,38b,38cが回動して、予備苗載せ台38a,38b,38cを図1に示す上下3段の積層状態と予備苗載せ台38a,38b,38cをほぼ同一平面上に展開させる展開状態に切り替え可能となる。該予備苗載せ台38a,38b,38cが回動して展開状態と積層状態とに切替操作手段として切替スイッチ8(ボタン、レバーでもよい)(図1,図2)を座席31近傍に設ける。
また、図3には本実施例で使用する制御装置100のブロック図を示す。
苗植付部4には整地装置の一例であるロータ27(27a,27b)が取り付けられている。また、苗タンク(苗載台)51は苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aをレールとして左右方向にスライドする構成である。支持枠体65には両側辺部材65bを備えている。
図4にロータ27a,27bとフロート55,56と苗植付装置52部分の要部平面図を示す。
ロータ駆動ケース87のクラッチシフター97及び該シフター97作動用のクラッチケーブル99を後輪伝動ケース18の内側で、かつ機体中央部へ配置している。
図4に示すように、フロート55,56との配置位置の関係でセンタフロート55の前方にあるセンタロータ27bは、サイドフロート56の前方にあるサイドロータ27aより前方に配置されている。そのため、センタロータ27bの駆動軸部70bへの動力は後輪11の後輪伝動ケース18内のギヤからロータ駆動ケース87内のギヤに伝動され、該ロータ駆動ケース87から自在継手(駆動シャフト)72等を介して伝達され、左右のロータ27a,27aの駆動軸部70aは左センタロータ27bの駆動軸部70bの車体内側の端部から動力が伝達されるチェーンケース73内のチェーン(図示せず)から動力伝達される。
ロータ27bの駆動軸部70bは左右一対のチェーンケース73,73を介して支持されているだけなので、チェーンケース73,73の補強のために左右一対のチェーンケース73,73を橋渡しする補強部材74が設けられている。
また、図1に示すように、ロータ27a,27bの後ろ上方には、ロータカバー37を設け、フロート55,56上に泥がかからないようにしている。
また、図5の側面図に苗植付部4が圃場に接地した状態での苗タンク51とロータ27a,27bなどを示し、図6に苗タンク51を上昇させる途中の側面図、図7に苗タンク51の最上げ時の側面図を示す。また図8には図6の一部拡大図を示す。
整地装置27(27a,27b)の上下位置を変更する苗植付部4に左右一対設けられた整地ロータ上下動機構Rとして、上下動モータに83と扇形ギヤ85と上下動アーム86と、扇形ギヤ85の回動に伴う角度の変化を検出するポテンショメータ80を設ける。該ポテンショメータ80には、ポテンショアーム80aが上下回動自在に設けられており、該ポテンショアーム80aには、後述する回動軸89に基部を装着した連動ピン80bの端部が装着されている。これにより、回動軸89が回動すると、連動ピン80bがポテンショアーム80aを上昇または下降させ、ポテンショアーム80aの回動角度をポテンショメータ80が検出するものとする。
上下動モータ83の回動軸83a(図8)の回動に連動するギヤ83aに噛合する扇形ギヤ85を回動させると、上下動アーム86が回動軸89(苗タンク51の両側壁に支持される)と同軸上に設けられた上下動アーム86の回動軸89を中心に動いて、上下動アーム86に支持された退避回動アーム90(図10参照)の先端に回動自在に設けたロータ持上げロッド91を上げ下げする。上下動アーム86の回動軸89の長手方向は左右方向に向いている。また、左右のサイドロータ27aに設ける前記ロータカバー37に、前記ロータ持上げロッド91の他端部を連結している。
苗タンク51を上昇操作すると、整地ロータ上下動機構Rが作動してロータ持上げロッド91の上昇に伴って左右のサイドロータ27a,27aが上昇する。その際、センタロータ27bは前下がりとなり、整地装置27全体は前下がり状態で圃場上に宙づり状態となる。センタロータ27bの重量で整地装置27が前下がり姿勢になると、整地装置27や昇降リンク機構3などに負荷がかかることを防止できるので、整地装置27や昇降リンク機構3などの破損が防止されると共に、構成部材の耐久性が向上する。
なお、中央整地ロータ27bの後部の取付アーム92と退避回動アーム90に形成した取付孔の間に、吊下げスプリング78が退避回動アーム90に形成した取付孔に係止されており、整地装置27が前下がり姿勢のまま上昇すると、中央整地ロータ27bの後部の取付アーム92に設けられた吊下げスプリング78の取付孔がスプリング78に過度に引っ張られるため、長期の使用により取付孔が削られて径が大きくなると、吊下げスプリング78が十分な吊下げ作用を発揮できなくなり、自重で前傾した中央整地ロータ27bが土中に入り込み、接触抵抗で破損するおそれがある。
また、中央整地ロータ27bが前傾し始める高さまで苗植付部4を上昇させると、上下動モータ83を作動させて扇形ギヤ85を回転させるとともに、上下動アーム86を回動させて中央整地ロータ27bを下方に移動させて前傾量を小さくする構成としたことにより、吊下げスプリング78が、吊下げスプリング78の最上げ時の長さ(406mm)以上には伸びなくなるので、吊下げスプリング78の強度を過度に強くする必要が無く、吊下げスプリング78のコストダウンが図れる。
また、中央整地ロータ27bの吊下げスプリング78の取付部材がスプリング78に過度に引っ張られるため、引掛け孔が広がりやすく、スプリング78の吊下げ作用力が低下するおそれがある。また、整地装置27が上昇し過ぎてロワーリンク41に接触することを防止すべく、このスプリング78の取付部材にロワーリンク41に接触するカムローラ77を設けている。このカムローラ77は回転可能であり、苗タンク51の上昇の際にロワーリンク41の下面に沿って回転して整地装置27の上昇を防止するが、接触抵抗による負荷が累積すると、カムローラ77の回動軸77aやロワーリンク41が変形するおそれがある。
しかし、本発明により、作業者が手動で整地装置27を下降させる必要が無く、作業能率が向上する。
また、整地装置27が上昇し過ぎてロワーリンク41に接触することを防止するために、このスプリング78の取付アーム92にロワーリンク41に接触するカムローラ77を設けている。このカムローラ77は回転可能であり、苗タンク51の上昇の際にロワーリンク41の下面に沿って回転して整地装置27の上昇を防止する。こうして、作業者が手動で整地装置27を下降させる必要が無く、作業能率が従来技術より向上する。
昇降リンク機構3に現在の昇降位置を検知する昇降リンクセンサ94を設け、該昇降リンクセンサ94による昇降リンク機構3の昇降時の検知角度から苗タンク51の上下位置が検知できる。そして苗タンク51の上下位置が所定位置(例:地表50cm付近)に下降したと制御装置100が判断すると、整地ロータ上下動装置Rの整地ロータ上下動モータ83を作動させて整地装置27を圃場に下降させる。
整地装置27の下降移動距離が苗タンク51や植付装置52の下降移動距離よりも長くなると、整地装置27が土中に入り込み、損傷するおそれがある。しかし、苗タンク51を下降させ、所定位置まで下降した段階で整地ロータ上下動装置Rを作動させて整地装置27を下降させることにより、整地装置27の下降移動距離が苗タンク51や植付装置52の下降移動距離よりも長くなることがなくなり、整地装置27が土中に入り込まなくなるため、整地装置27が圃場面を荒らすことが防止される。
左右のサイドロータ27aに、整地装置27全体を持ち上げるためのロータ持上げロッド91の下部を連結し、左右のロータ持上げロッド91,91の上部に左右の退避回動アーム90の先端が連結し、左右のロータ上下動アーム86,86の一端部を苗タンク51に支持された回動軸89に装着し、左右のサイドロータ27a,27aのうちの一方のサイドロータ27a側に扇形ギヤ85とロータ上下動モータ83や整地ロータ上下動ポテンショメータ80を配置している。図11に一方のサイドロータ27a側にのみの部分平面を示す。
整地ロータ上下動機構Rを構成する扇形ギヤ85とロータ上下動モータ83を、駆動シャフト72が駆動力を供給するセンタロータ27b側に設けたことにより、駆動部品が一方に集中するため、メンテナンス時に作業を集中的に行うことができる。
また左右のロータ上下動アーム86,86を一つの回動軸89に装着したことにより、扇形ギヤ85とロータ上下動モータ83を左右どちらか一方のロータ27a側に配置すればよいため、構成部品が減少し、メンテナンス性の向上や機体の軽量化が図られる。
図9の要部側面図に示すように、ロータ上下動アーム86,86とロータ持上げロッド91,91の間に退避回動アーム90,90を設け、該退避回動アーム90,90をロータ上下動アーム86,86とロータ持上げロッド91,91にそれぞれ設けた回動支点90a,90a;90b,90bとを中心に上下回動自在に装着して、退避回動アーム90,90は正面視L字形に形成し、ロータ上下動アーム86,86の一側面と上方を覆う形状とした。
図10に図9の矢印A方向から見た構成の一部の矢視図で示すように、ロータ上下動アーム86,86の一側面と上方を覆う配置で退避回動アーム90を設け、このロータ上下動アーム86,86とロータ持上げロッド91,91の間に退避回動アーム90,90を設けたことにより、整地装置27が段差や石などに乗り上げて大きく上昇しても、退避回動アーム90,90が回動支点90b,90b;90a,90aを中心に上下回動するので、ロータ上下動アーム86,86は回動軸89,89を中心に下方回動するだけで、整地装置27を上方移動させることができるので、ロータ上下動アーム86,86や回動軸89,89や扇形ギヤ85が負荷により破損することが防止され、耐久性が向上する。
このように、整地ロータ上下動機構Rを作動させたときは、退避回動アーム90はロータ上下動アーム86の上下回動に連動して上下回動するため、整地装置27の上下位置調節を円滑に行うことができる。
図5に示すように苗タンク51の下部(実際は、植付装置52の植付伝動ケース95の下部に設けたポテンショメータ)に圃場の凹凸に追従して上下回動する接触検知プレート96と、接触検知プレート96をサイドロータ27aの非整地位置(ロータを構成する回転体のうち、意図的に間隔を空けてあり、その部分ことを言う)を通して圃場面に先端部を接触させ、接触検知プレート96の基部に取り付けた該接触検知プレート96の上下回動量を検出するポテンショメータ81(例えば15〜30度を検知すると信号発信)を設け、該ポテンショメータ81が前記所定角度の信号を発信すると、制御装置100の指令に基づき昇降油圧シリンダ46が苗タンク51を自動的に、例えば10〜20cm程度上昇させる。
圃場に落ちている石やゴミ(空き缶など金属)を接触検知プレート96が上下回動量から検知すると、苗タンク51が所定高さ上昇することにより、整地装置27が石やゴミと接触して過負荷が掛かることを防止できるので、整地装置27や整地ロータ上下動機構Rが破損することが防止される。これにより、整地装置27が石やゴミと接触して過負荷が掛かることが防止され、整地ロータ上下動機構Rにも大きな負荷がかからない。また、石は形状によってはロータ27a,27bの回転を著しく妨げ、破損させる可能性があるが、そのようなロータ27a,27bの破損のおそれがない。
また、接触検知プレート96は多少の圃場面の凹凸は無視するため、圃場面に細かい凹凸があるたびに苗タンク51が上下動することを防止できるので、植付装置52が圃場面から離れて苗を植え付け損なう事が防止される。
ロータ27a,27aは、連結部材71で伝動ケース50に支持されるのが一般的であるが、図4の苗植付部4の要部平面図に示すように、より耐久性のあるロータ27a,27bの支持のために、連結部材71をチェーンケース73の部分に連結する構成としても良い。こうして、連結部材71が重量のあるチェーンケース73の位置で整地装置27を支持することになるため、連結部材71によるロータ27a,27bの支持でより強度が増大し、耐久性が向上する。
図12の植付伝動ケース95内の一部側面図に示すように、植付爪52aに動力を伝達するギヤを回動させる植付伝動チェーン95aを外側から常時押圧しているアジャスタ98を設けている。該アジャスタ98は植付伝動チェーン95aに対して垂直方向から押圧する軸部98aを備え、該軸部98aにはスプリング98bが設けられ、該スプリング98bを軸部98aの外側から押圧するカバー98cと、該カバー98cの外側に設けたボルト98dが配置されているので、ボルト98dでカバー98cを軸部98aで押圧する位置を調整することで、植付伝動チェーン95aが植付爪52aに動力を伝達するスプロケット95b方向に押圧され、植付爪52aを作動するスプロケット95bに負荷をかけることができる。この負荷を大きくすると苗の植付間隔を通常より大きくすることができ、いわゆる、苗の疎植ができる。
この苗の疎植をしないときはアジャスタ98を緩めて通常の苗の植付間隔が得られるように植付爪52aに動力を伝達するギヤを回動させる。
図13のフロート55,56の支持構造の斜視図に示すように、4〜5枚のフロート55,56を備えた苗植付部4のサイドフロート56の圃場面に対する高さを、センタフロート55のそれより高く出来る構成にして、サイドフロート56がセンタフロート55側の圃場に植え付けた苗を潰さないようにした。
サイドフロート56の圃場面に対する高さをセンタフロート55のそれより高くするためには、センタフロート55の左右方向に共通して設けた円筒状の植付深さフレーム88bを設け、サイドフロート56の筒状の植付深さフレーム88aの左側に、前記円筒状の植付深さフレーム88bに挿入可能な太さの棒状の植付深さフレーム88cを溶接しておき、左サイドフロート56もセンタフロート55と同じ内径の円筒状の植付深さフレーム88aを設けている。そして、サイドフロートの棒状の植付深さフレーム88cを、センタフロート55の左右方向に設けた円筒状の植付深さフレーム88bと左サイドフロート56の円筒状の植付深さフレーム88aに差し込んで固定する。
右のサイドフロート56に固定した棒状の植付深さフレーム88aに固定したアーム88dと補助レバー93の間にケーブル93aを設け、該補助レバー93aを操作することで、センタフロート55の植付深さフレーム88bを中心軸としてサイドフロート56を回動可能にしている。
従って、補助レバー93を操作してセンタフロート55の植付深さフレーム88aを中心にサイドフロート56を回動させて、センタフロート55側の圃場に植え付けた苗を潰さないようにすることができる。
図14(a)には苗タンク51の背面図を示し、6条植の2条単位で1つの送りベルト駆動モータ96を設けている。畦クラッチレバー14を操作して畦クラッチを切りにした条は苗送り量で10mmで逆転し、再び畦クラッチを入りにすると10mm送り、元の位置に戻る。
従来は図14(b)に示すように、畦クラッチを切にすると、苗が前板51cと接触したまま動かないので、苗の先端が前板51cの形状に沿って曲がり、植付爪52aの回転軌跡から離間してしまう。この状態では、植付爪52aが苗を掴むことができず、欠株が多発してしまう。
しかしながら、上記手順にて作業をすることにより、畦クラッチを切操作すると苗が前板51cから退避するので、苗が曲がって植付爪52aから離間した姿勢となることが防止される。これにより、植付爪52aで確実に苗を掴み、圃場に確実に苗を植え付けることができるので、作業者が欠株となった箇所に手作業で苗を植え付ける作業が不要となり、作業能率が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
本発明は田植機の苗植付部を簡易な構成とすることができて利用可能性が大きい。
1 施肥装置付き乗用型田植機 2 走行車体
3 昇降リンク装置 4 苗植付部
5 粉粒体繰出し装置(施肥装置) 8 切替スイッチ
10 前輪 11 後輪
11a 後輪駆動軸 12 ミッションケース
13 前輪ファイナルケース 15 メインフレーム
16 変速レバー 18 後輪伝動ケース
20 エンジン 21 ベルト伝動装置
23 HST 25 植付クラッチケース
26 植付伝動軸 27(27a,27b) ロータ
28 施肥伝動機構 30 エンジンカバー
31 座席 32 フロントカバー
33 操縦部 34 ハンドル
35 フロアステップ 36 リヤステップ
37 ロータカバー 38 予備苗載台
40 上リンク 41 下リンク
42 リンクベースフレーム 43 縦リンク
44 連結軸 46 昇降油圧シリンダ
49 支持機枠 50 伝動ケース
51 苗タンク(苗載台) 51a 苗取出口
51b 苗送りベルト 51c 前板
52 苗植付装置 52a 苗植付具(植付爪)
53 ブロア用電動モータ 55 センタフロート
56 サイドフロート 58 ブロア
59 エアチャンバ 60 肥料ホッパ
61 繰出部 62 施肥ホース
63 ロータ昇降用モータ 65 苗植付部支持枠体
65a 支持ローラ 65b 両側辺部材
69 作溝体 70(70a,70b) 駆動軸部
71 連結部材 72 自在継手(伝動シャフト)
73 チェーンケース 74 補強部材
77 カムローラ 77a 回動軸
78 吊下げスプリング
80 扇形ギヤ回動角度検知用ポテンショメータ
81 接触検知プレート作動量検知用ポテンショメータ
83 整地ロータ上下動モータ 85 扇形ギヤ
86 上下動アーム 87 ロータ駆動ケース
88a,88b,88c 植付深さフレーム
88d 植付深さフレームのアーム 89 回動軸
90 退避回動アーム 91 ロータ持上げロッド
92 取付アーム 93 補助レバー
94 昇降リンクセンサ 95 植付伝動ケース
95a 植付伝動チェーン 95b スプロケット
96 接触検知プレート 97 クラッチシフター
98 アジャスタ 98a 軸部
98b スプリング 98c カバー
98d ボルト 99 クラッチケーブル
100 制御装置 R 整地ロータ上下動機構

Claims (5)

  1. 圃場を走行する走行車体(2)と、エンジン(20)と、該エンジン(20)からの駆動力を変速する変速装置を収納したミッションケース(12)と、該ミッションケース(12)からの駆動力を左右の後輪(11)に伝動する後輪伝動ケース(18)と、圃場面を均す中央整地ロータ(27b)と該中央整地ロータ(27b)の左右両側、且つ後側で圃場面を均す左右の側方整地ロータ(27a,27a)を一体的に設けた整地装置(27)と、後輪伝動ケース(18)からの駆動力を左右の側方整地装置(27a)の中のどちらか一側に伝動させるための駆動シャフト(27)と、走行車体(2)の後部に昇降リンク機構(3)と、該昇降リンク機構(3)の後部に苗を積載する複数条の苗タンク(51)と、各苗タンク(51)から苗を取って圃場に植え付ける複数条の植付装置(52)とを設けた苗移植機において、
    前記左右の側方整地ロータ(27a)の中のいずれか一方に連結して、整地装置(27)全体の上下位置を変更する左右一対の整地ロータ上下動機構(R)を設けたことを特徴とする苗移植機。
  2. 前記昇降リンク機構(3)に現在の昇降位置を検知する昇降位置検知部材(94)を設け、該昇降位置検知部材(94)による昇降リンク機構(3)の昇降時の検知角度から苗タンク(51)の上下位置を識別して、前記苗タンク(51)の上下位置が所定位置に下降すると、整地ロータ上下動装置(R)を作動させて整地装置(27)を圃場に下降させる制御を行う制御装置(100)を備えたことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
  3. 前記左右の側方整地装置(27a,27a)に整地装置(27)全体を持ち上げるためのロータ持上げロッド(91,91)の下部を連結し、
    該左右のロータ持上げロッド(91,91)の上部に左右のロータ上下動アーム(86,86)の一端部側を連結し、
    該左右のロータ上下動アーム(86,86)の一端部を苗タンク(51)に支持された回動軸(89)に装着し、
    前記左右の側方整地ロータ(27a,27a)のうち、駆動シャフト(72)を設けた側方整地ロータ(27a)側に整地ロータ上下動装置(R)を構成する扇形ギヤ(85)とロータ上下動モータ(83)を配置することを特徴とする請求項2記載の苗移植機。
  4. 前記ロータ上下動アーム(86,86)とロータ持上げロッド(91,91)の間に退避回動アーム(90,90)を設け、該退避回動アーム(90,90)をロータ持上げロッド(91,91)に設けた回動支点(90a,90a)を中心に上下回動自在に装着し、
    該退避回動アーム(90,90)は正面視L字形に形成し、ロータ上下動アーム(86,86)の一側面と上方を覆う形状としたことを特徴とする請求項2記載の苗移植機。
  5. 苗タンク51の下部に圃場の凹凸に追従して上下回動する接触検知プレート(96)と、
    該接触検知プレート(96)を側方整地ロータ(27a)の非整地位置を通して圃場面に先端部を接触させ、接触検知プレートの基部に取り付けた該接触検知プレート(96)の上下回動量を検出する接触検知プレートポテンショメータ(81)と、
    該接触検知プレートポテンショメータ(81)で検出される接触検知プレート(96)の上下回動量が所定値になると、昇降油圧シリンダ(46)が苗タンク(51)を自動的に、所定量上昇させる制御構成を有する制御装置(100)を備えた請求項1記載の苗移植機。
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