以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な実施形態であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図10は、本発明の一実施形態にかかる操作装置、画像形成装置、操作制御方法及び操作制御プログラムを説明するための図であり、図1は、本発明の一実施形態にかかる操作装置、画像形成装置、操作制御方法及び操作制御プログラムを適用した操作表示装置1の平面図である。また、図11は、本発明の一実施形態にかかる操作表示装置を備えた画像形成装置のブロック構成図である。図11に示すように、画像形成装置100は、主制御部110と、スキャナ部120と、画像形成部130と、操作表示装置1とを備える。主制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111と、HDD(Hard Disc Drive)112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114等を備えている。ROM113内には、画像形成装置100としての基本プログラムやアプリケーションプログラムや必要なシステム等が格納されている。CPU111は、ROM113内に格納された各種プログラムを読み出して実行することで、画像形成装置100の各部を動作させる。たとえば、CPU111は、操作表示装置1に対するユーザによる操作入力に応じて画像形成部130を動作させることで、スキャナ部120で読み取った画像または不図示のネットワーク等を介して入力された画像データ等を印刷出力する。
図1に、図11における操作表示装置1の一例を示す。図1において、操作表示装置(操作部)1は、LCD(Liquid Crystal Display)2、LCDバックライト3、光センサ4及びキー入力部5等を備えており、プリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置等の画像形成装置の操作部として適用される。
LCD2は、キー入力部5から入力されたキー操作内容や操作表示装置1の適用されている画像形成装置からユーザに通知する各種情報が表示され、LCDバックライト3は、LCD2に光を照射して、LCD2の表示内容を鮮明化する。
光センサ(光検出手段)4は、フォトダイオードやCCD(Charge Coupled Device )等の光電変換素子で構成され、操作表示装置1が設置されている周囲環境光の光量を検出して、該光量に応じた光量信号を出力する。
キー入力部5は、機能選択部11、テンキー部12、機能動作指示部13を備えており、機能選択部11は、画像形成装置の備えている複数の機能、例えば、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能等の機能を選択指定するのに使用される複数の機能キー(操作キー)11a〜11dが設けられている。テンキー部12は、「0」から「9」までの数字キー(操作キー)とその他の操作キーとして「#」キー及び「.」キー等が設けられており、機能動作指示部13は、キー操作で指示した機能動作をクリアするクリアキー13a、実行を開始した機能動作を停止させるストップキー13b及び指定した機能動作を開始させるスタートキー13c等の操作キーが設けられている。
なお、キー入力部5の操作キーは、上記操作キーに限定されるものでないことは言うまでもない。
上記キー入力部5の各操作キーは、例えば、テンキー部12について図2に示すように、押下操作されるキートップ21、キートップ21が押下されたときにオンしてキートップ21が離隔するとオフするスイッチ22、各操作キーの下部に近接して配設されていて、操作キーを個別に光らせる発光手段としてLED(Light Emitting Diode)23及びキートップ21の一部または近接して設けられている光透過部材24等を備えており、スイッチ22及びLED23は、回路基板25に搭載されている。また、図2において、26は、操作表示装置1の筐体板である。
なお、キー入力部5のLED23及び光透過部材24は、上記構成に限るものではなく、例えば、図3に示すように、キートップ21の下部であって、回路基板26からよりも上部であってキートップ21の押下面の近くに、LED23を配設して、複数のキートップ21へ該LED23の発光光をキートップ21の上面方向に導光する導光部材27が配設されていてもよい。この場合においても、図示しないが、キートップ21の一部または近接して光透過部材24が設けられている。この場合、所定のアルゴリズムに基づいて同時に特殊発光状態とするグループ毎に、1つまたは所定数のLED23の発光光を該グループの操作キーに導光する導光部材27を設けると、LED23の数を削減することができるとともにLED23を点灯駆動する駆動回路を簡素化することができ、コストを削減することができる。
また、本実施形態においては、発光素子(発光手段)としてLED23を用いている場合について説明するが、発光素子としては、LEDに限るものではない。
操作表示装置1は、図4に示すように、上記LCD2、LCDバックライト3、光センサ4、キー入力部5及びLED23等を備えているとともに、操作制御部31、内蔵時計32及びメモリ33等を備えており、各部が操作制御部31に接続されている。
操作制御部(発光制御手段)31は、CPU、ROM、RAM等を備えており、ROM内には、操作表示装置1としての基本プログラムや本発明の操作制御プログラム等のプログラム及び必要なシステム等が格納されている。操作制御部31は、CPUがROM内のプログラムに基づいて、RAMをワークメモリとして利用しつつ操作表示装置1の各部を制御して操作表示装置1としての基本処理を実行するとともに、本発明の操作制御方法を実行する。特に、1つの操作キーが操作されたときに、該操作キーの操作を基点として、操作表示装置1の適用されている画像形成装置のアルゴリズムである機能を実現するために、LED23の点灯駆動を制御して、次に操作対象となる操作キーを、他の操作キーと区別可能な特殊発光状態で所定期間発光させる発光制御処理を行う。
待機時または次に操作対象となる1つ以上の操作キーは、たとえば同時に操作対象となる操作キーをグループ化した階層構造のグループ化データによって管理されてもよい。このグループ化データは、操作制御部31が操作対象となる操作キーを特定するための所定のアルゴリズムとして、たとえばメモリ33等に記憶されている。
操作表示装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の操作制御方法を実行する操作制御プログラムを読み込んで操作制御部31内のROM等に導入することで、後述する消費電力を削減しつつキー操作の操作性を向上させる操作ガイドを行なう操作制御方法を実行する操作表示装置として構築されている。この操作制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
内蔵時計(時計手段)32は、発振回路や分周回路等を備え、現在時刻を計時するとともに、本発明の操作制御方法を実行するのに必要な各種時間情報、カレンダ情報(年月日情報)を生成して操作制御部31に出力する。
メモリ(記憶手段)33は、本発明の操作制御方法で必要な各種データ、特に、時間帯データ、LED(Light Emitting Diode)点灯条件データ、LED輝度データ、LCD点灯条件データ及びLCD輝度データ等を格納している。ここで、図5に、時間帯データ、LED点灯条件データ、LED輝度データ、LCD点灯条件データ及びLCD輝度データ(以下、光強度規定情報という)を1つにまとめたテーブルを示す。なお、図5では、説明の簡略化のため、LED点灯条件データとLCD点灯条件データと、および、LED輝度データとLCD輝度データとに、それぞれ共通のものを用いた場合を例示するが、これに限らず、それぞれ別々のデータであってもよい。
図5に示すように、時間帯データは、本実施形態の操作制御方法で制御するキー入力部5の各キ−の点灯輝度を制御する時間帯を決定するデータであり、朝の時間帯、昼の時間帯、夜の時間帯が予め設定されている。時間帯データは、例えば、午前6時〜午前10時が朝の時間帯、午前10時〜午後5時が昼の時間帯、午後5時〜午前6時が夜の時間帯というように予め設定され、各時間帯の開始時間を、それぞれユーザが設定可能となっている。また、時間帯データには、本実施形態の操作制御方法で制御するキー入力部5の各キ−の点灯輝度を制御する季節を決定するデータが含まれていてもよい。図5に示す例では、たとえば3月〜5月を春、6月〜8月を夏、9月〜11月を秋、12月〜2月を冬と、予め設定されている。この季節と月との関係は、ユーザが再設定可能であってもよい。
LED点灯条件データは、時間帯データ(図5の例では季節と時間帯との組み合わせ)に対して点灯条件を決定するデータであり、予めメモリ33に登録されている。LED点灯条件データは、時間帯データに対する光センサ8の閾値データと、閾値未満の周囲の明るさが何回連続したときにLED23の輝度を制御するかを規定する基準回数とが登録されており、例えば、操作制御部31は、光センサ8検出する周囲環境の明るさの値が、規定回数連続して閾値未満であると、LED23の輝度を下げる。
このように、閾値未満の周囲の明るさが規定回数連続したときにLED23の輝度を下げるように制御するのは、ユーザの手や原稿等の周囲の物によって誤って光センサ8を一時的に覆ってしまった場合等のように、光センサ8への光がたまたま遮られたような一過的な場面でLED23の輝度が下がってしまって、適切な操作ガイダンスを阻害することを防止するためである。すなわち、ユーザの手や原稿等によって一時的に光センサ8が覆われたような場合は、光センサ8の検出値は暗くても、操作表示装置1の周囲光は明るいため、LED23の輝度を下げる必要はなく、この一過性の暗さによる誤った制御を防止する。
LED点灯条件データである時間帯データに対する光センサ8の閾値データと、閾値未満の周囲の明るさが何回連続したときにLED23の輝度を制御するかを規定する基準回数とは、操作表示装置1の適用される画像形成装置が設置されている場所、地域等により異なるため、画像形成装置が設置された場所、地域等にあわせてユーザが設定可能となっている。
LED輝度データは、LED23の点灯時の輝度を決定するデータであり、周囲の明るさが暗いほどLED23の明るさが暗くなるように、周囲の明るさとLED23の輝度データとが対応付けて登録されている。すなわち、LED輝度データは、周囲が暗い場合に、LED23の点灯が明るすぎるのを防止するとともに、周囲の明るさに応じたLED23の点灯輝度を提供する。
LCD点灯条件データは、時間帯データに対するLCDバックライト3の点灯条件データであり、予めメモリ33に登録されている。LCD点灯条件データは、時間帯データに対する光センサ8の閾値データと、閾値未満の周囲の明るさが何回連続したときにLCDバックライト3の輝度を制御するかを規定する基準回数データであり、操作制御部31は、光センサ8が検出した周囲の明るさの値が、規定回数連続して閾値未満の場合に、LCD点灯条件データに基づいて、LCDバックライト3の輝度を下げる。
このように、閾値未満の周囲の明るさが規定回数連続したときにLCDバックライト3の輝度を下げるように制御するのは、ユーザの手や原稿等の周囲の物等が誤って光センサ8を一時的に覆ってしまった場合等のように、光センサ8への光がたまたま遮られたような一過的な場面でLCDバックライト3の輝度が下がってしまって、LCD2を適切な輝度で表示されることが阻害されるのを防止するためである。すなわち、ユーザの手や原稿等によって一時的に光センサ8が覆われたような場合は、光センサ8の検出値は暗くても、操作表示装置1の周囲は明るいため、LCDバックライト3の輝度を下げる必要はなく、この一過性の暗さによる誤った制御を防止する。
LCD点灯条件データである時間帯データに対する光センサ8の閾値データと、閾値未満の周囲の明るさが何回連続したときにLCDバックライト3の輝度を制御するかを規定する基準回数は、操作表示装置1の適用される画像形成装置が設置されている場所、地域等により異なるため、画像形成装置が設置された場所、地域等にあわせてユーザが設定可能となっている。
なお、上記説明では、LED点灯条件データとLCD点灯条件データをそれぞれメモリ33に記憶して操作制御部31がこれらのデータに基づいて、LED23とLCDバックライト3を制御するが、LED点灯条件データとLCD点灯条件データは、同じデータを用いることもできる。
LCD輝度データは、LCDバックライト3の点灯時の輝度を決定する輝度データであり、予めメモリ33に登録されている。LCD輝度データは、周囲の明るさが暗いほど、LCDバックライト3を暗くするように、周囲の明るさとLCDバックライト3の輝度とが対応付けて登録されている。すなわち、LCD輝度データは、周囲が暗い場合に、LCDバックライト3の点灯が明るすぎるのを防止するとともに、周囲の明るさに応じたLCDバックライト3の点灯輝度を提供する。
なお、上記説明では、LED輝度データとLCD輝度データをそれぞれメモリ33に記憶して操作制御部31がこれらのデータに基づいて、LED23とLCDバックライト3を制御するが、LED輝度データとLCD輝度データは、同じデータを用いることができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。本実施形態の操作表示装置1は、消費電力を削減しつつ、キー操作の操作性を向上させる。
操作表示装置1は、電源が投入されると、図6に示すように、操作制御部31が、内蔵時計32から現在の時間帯データを取得し(ステップS101)、光センサ8の検出する周囲光の明るさ(光量)を取得する(ステップS102)。
操作制御部31は、時間帯データと周囲光の明るさに基づいて、メモリ33の時間帯データ及びLED輝度データとLCD輝度データを参照して、該時間帯におけるLED23の輝度及びLCDバックライト3の輝度を決定し(ステップS103)、所定のアルゴリズムに基づいて、操作表示装置1を最初に操作するときのガイド状態として、キー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11dに設けられているLED23のみを点灯(特殊発光状態で発光)させて、該機能選択部11の各機能キー11a〜11dのみを光らせる(ステップS104)。このように、機能選択部11の各機能キー11a〜11dのみを光らせることで、最初に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
この状態で、操作表示装置1を操作する操作者が、操作キーとしての機能キー11a〜11dのいずれかのキーを操作して機能の選択を行うと、操作制御部31は、操作された機能キー11a〜11dに対応する機能を受け付けて(ステップS201;YES)、その機能を確定して(ステップS105)、テンキー部12の各キーに対応して設けられているLED23の輝度を、他のキーよりも大きく設定(特殊発光状態で発光)して、テンキー部12の各キーを、機能選択部11よりも強く光らせる(ステップS106)。操作制御部31は、例えば、発光素子としてLED23に流れる電流を大きく、または、パルス幅変調方式(PWM)で点灯制御を行なっているときには、パルス幅を広くすることで、LED23の光強度を強くする。なお、操作者より機能の入力がない場合(ステップS201;NO)、操作制御部31は、ステップS101へリターンする。
操作制御部31は、テンキー部12の各キーを強く光らせると、操作者によるテンキーの操作による部数の入力がなされたか否かを判定する(ステップS202)とともに、内部時計32による所定期間である所定の待ち時間(例えば、1秒から10秒程度が、適切であるが、ユーザによって適宜設定可能としてもよい。)のカウントを開始して、待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS211)。このように、機能選択部11よりもテンキー部12のキーを強く光らせることで、所定のアルゴリズムに基づいて、次に操作すべき(捜査対象である)操作キーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、テンキー部12のキーが操作されることなく(ステップS202;NO)、待ち時間がカウントアップすると(ステップS211;YES)、テンキー部12の各キーの光強度を元の状態に戻して(ステップS107)、消費電力の削減を図った後、ステップS101へリターンする。
操作制御部31は、上記待ち時間内に(ステップS211;NO)、テンキー部12のキーが操作されると(ステップS202;YES)、該キー操作に応じて部数を確定し(ステップS108)、所定のアルゴリズムに基づいて、機能動作指示部13の各キー13a〜13cに対応して設けられているLED23の輝度を、他のキーよりも大きく設定して(特殊発光状態で発光させて)、機能動作指示部13の各キー13a〜13cを、機能選択部11及びテンキー部12よりも強く光らせる(ステップS109)。このように、機能選択部11及びテンキー部12よりも機能動作指示部13のキー13a〜13cを強く光らせることで、次に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、機能動作指示部13の各キー13a〜13cを強く光らせると、操作者によるスタートキー13cの操作による機能動作指示部13のキー13a〜13cのキー操作、例えば、スタートキー13cの操作がなされたか否かを判定する(ステップS203)とともに、内部時計32による待ち時間のカウントを開始して、待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS212)。このように、機能選択部11及びテンキー部12よりも機能動作指示部13のキー13a〜13cを強く光らせることで、次に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、機能実行指示部13のキー13a〜13cが操作されることなく(ステップS203;NO)、待ち時間がカウントアップすると(ステップS212;YES)、機能実行指示部13の各キー13a〜13cの光強度を元の状態に戻して(ステップS110)、消費電力の削減を図った後、ステップS101へリターンする。
操作制御部31は、上記待ち時間内に(ステップS212;NO)、機能実行指示部13のキー13a〜13cが操作、例えば、スタートキー13cが操作されると(ステップS203;YES)、選択されている機能の実行開始を、操作表示装置1の適用されている画像形成装置に通知する(ステップS111)。
そして、ステップS110で、機能動作指示部13のキー13a〜13cの光強度を元に戻した後に、ステップS101へリターンする。なお、機能の実行中に操作者によるキー操作が必要な場合には、該当する操作キーが操作されると、該キー操作に応じた処理を行うとともに、該処理以降の処理を上記同様に実行する。
なお、上記説明においては、次に操作すべきキーをガイドするために、特殊発光状態として、該当するキーに対応するLED23の光輝度を大きくする(強く光らせる)ことを行なっているが、操作すべき操作キーをガイドするための特殊発光状態としては、光強度を大きくする方法に限るものではなく、例えば、図7に示すように、次に操作すべき操作キーに対応するLED23を点滅させてもよい。この場合、点滅させるだけでなく、光強度を大きくすることも同時に行なってもよい。なお、図7においては、図6と同様の処理ステップには、同一のステップナンバーを付与して、その説明を簡略化する。
操作制御部31は、時間帯データの取得及び光センサ4からの周囲光の明るさの取得を行なって(ステップS101、S102)、LED23の輝度及びLCDバックライト3の輝度を決定すると(ステップS103)、所定のアルゴリズムに基づいて、次に操作すべき操作キーとして、機能選択部11の各機能キー11a〜11dのみを光らせて(特殊発光状態で発光させて)、最初に操作するキーをガイドする(ステップS104)。
この状態で、操作表示装置1を操作する操作者が、機能キー11a〜11dのいずれかのキーを操作して機能の選択を行うと(ステップS201;YES)、操作制御部31は、操作された機能キー11a〜11dに対応する機能を確定して(ステップS105)、テンキー部12の各キーに対応して設けられているLED23を点滅(特殊発光状態で発光)させて、テンキー部12の各キーを点滅表示させる(ステップS301)。
操作制御部31は、テンキー部12の各キーを点滅させると、操作者によるテンキーの操作による部数の入力を待つ(ステップS202)とともに、内部時計32による待ち時間のカウントを開始して、待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS211)。このように、テンキー部12のキーを点滅させることで、次に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、テンキー部12のキーが操作されることなく(ステップS202;NO)、待ち時間がカウントアップすると(ステップS211;YES)、テンキー部12の各キーの点滅を終了させて、機能選択部11の機能キー11a〜11dと同じ光強度で表示させて(ステップS302)、消費電力の削減を図った後、ステップS101へリターンする。
操作制御部31は、上記待ち時間内に(ステップS211;NO)、テンキー部12のキーが操作されると(ステップS202;YES)、該キー操作に応じて部数を確定し(ステップS108)、機能実行指示部13の各キー13a〜13cの点滅表示を終了させるとともに、所定のアルゴリズムに基づいて、次に操作すべき操作キーとしての機能動作指示部13の各キー13a〜13cに対応して設けられているLED23を点滅駆動(特殊発光状態で発光)させて、機能動作指示部13の各キー13a〜13cを、点滅表示させる(ステップS303)。このように、機能動作指示部13のキー13a〜13cを点滅表示させることで、次に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、機能動作指示部13の各キー13a〜13cを点滅表示させると、操作者による機能動作指示部13のキー13a〜13cのキー操作、例えば、スタートキー13cの操作を待つ(ステップS203)とともに、内部時計32による待ち時間のカウントを開始して、待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS212)。このように、機能動作指示部13のキー13a〜13cを点滅表示させることで、次に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、機能実行指示部13のキー13a〜13cが操作されることなく(ステップS203;NO)、待ち時間がカウントアップすると(ステップS212;YES)、機能実行指示部13の各キー13a〜13cの点滅表示を終了させて、機能選択部11及びテンキー部12と同じ光強度で表示させて(ステップS304)、消費電力の削減を図った後、ステップS101へリターンする。
操作制御部31は、上記待ち時間内に(ステップS212;NO)、機能実行指示部13のキー13a〜13cが操作、例えば、スタートキー13cが操作されると(ステップS203;YES)、選択されている機能の実行開始を、操作表示装置1の適用されている画像形成装置に通知する(ステップS111)。
そして、ステップS110で、LED23の点滅を終了させて、他のLED23と同じ光強度に戻した後に、ステップS101へリターンする。なお、機能の実行中に操作者によるキー操作が必要な場合には、該当する操作キーが操作されると、該キー操作に応じた処理を行うとともに、該処理以降の処理を上記同様に実行する。
さらに、操作表示装置1は、特殊発光状態として、操作キーの表示色を変化させることで、操作ガイドを行なってもよい。
この場合、キー入力部5は、例えば、テンキー部12について図8及び図9に示すように構成される。なお、図8及び図9において、図2及び図3に示した構成部分と同様の構成部分には、同一の符号を付与して、その説明を省略または簡略化する。
図8において、テンキー部12は、各操作キーのキートップ21が押下されたときにオンしてキートップ21が離隔するとオフするスイッチ22の近傍の回路基板25に、発光色の異なる2つの発光素子(発光手段)であるLED23及びLED23bが設けられており、操作制御部31によって個々のLED23、23bの点灯駆動を制御する。
なお、キー入力部5のLED23、23b及び光透過部材24は、上記構成に限るものではなく、例えば、図9に示すように、キートップ21の下部であって、回路基板26よりも上部であってキートップ21の押下面の近くに、LED23とLED23を隣接させて配設して、複数のキートップ21へ該LED23及びLED23bの発光光をキートップ21の上面方向に導光する導光部材27が配設されていてもよい。
この場合においても、図示しないが、キートップ21の一部または近接して光透過部材24が設けられている。この場合、所定のアルゴリズムに基づいて同時に特殊発光状態とするグループ毎に、1つまたは所定数のLED23、23bの発光光を該グループの操作キーに導光する導光部材27を設けると、LED23、23bの数を削減することができるとともにLED23、23bを点灯駆動する駆動回路を簡素化することができ、コストを削減することができる。
そして、操作制御部31は、図10に示すように、操作処理を行う。なお、図10において、図6と同様の処理ステップには、同一のステップナンバーを付与して、その説明を簡略化する。
操作制御部31は、時間帯データの取得及び光センサ4からの周囲光の明るさの取得を行なって(ステップS101、S102)、LED23の輝度及びLCDバックライト3の輝度を決定すると(ステップS103)、機能選択部11の各機能キー11a〜11dに対応するLED23とLED23bのいずれかまたは双方のみを所定の初期ガイド色で光らせて(特殊発光状態で発光させて)、最初に操作するキーをガイドする(ステップS104)。
この状態で、操作表示装置1を操作する操作者が、機能キー11a〜11dのいずれかのキーを操作して機能の選択を行うと(ステップS201;YES)、操作制御部31は、操作された機能キー11a〜11dに対応する機能を確定して(ステップS105)、テンキー部12の各キーに対応して設けられているLED23とLED23bのいずれかまたは双方を点灯(特殊発光状態で発光)させて、テンキー部12の各キーを、機能選択部11の機能キー11a〜11dの初期ガイド色とは異なる色で光らせる(ステップS401)。
操作制御部31は、テンキー部12の各キーを、機能選択部11の機能キー11a〜11dの初期ガイド色とは異なる色で光らせると、操作者によるテンキーの操作による部数の入力を待つ(ステップS202)とともに、内部時計32による待ち時間のカウントを開始して、待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS211)。このように、テンキー部12のキーを、機能選択部11の機能キー11a〜11dの初期ガイド色とは異なる色で光らせることで、次に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、テンキー部12のキーが操作されることなく(ステップS202;NO)、待ち時間がカウントアップすると(ステップS211;YES)、LED23、23bの駆動を元に戻して、テンキー部12の各キーを、機能選択部11の機能キー11a〜11dの初期ガイド色とは異なる色で光らせるのを終了させ、機能選択部11の機能キー11a〜11dと同じ初期ガイド色と同じ色で光らせ(ステップS402)、その後、ステップS101へリターンする。
操作制御部31は、上記待ち時間内に(ステップS211;NO)、テンキー部12の操作キーが操作されると(ステップS202;YES)、該キー操作に応じて部数を確定し(ステップS108)、機能動作指示部13の各キー13a〜13cに対応して設けられているLED23とLCD23bのいずれかまたは双方を点灯駆動(特殊発光状態で発光)させて、機能動作指示部13の各キー13a〜13cを、機能選択部11の機能キー11a〜11d及びテンキー部12の各キーの初期ガイド色とは異なる色で光らせる(ステップS403)。このように、機能動作指示部13のキー13a〜13cを、機能選択部11の機能キー11a〜11d及びテンキー部12の各キーの初期ガイド色とは異なる色で光らせることで、次に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、機能動作指示部13の各キー13a〜13cを、機能選択部11の機能キー11a〜11d及びテンキー部12の各キーの初期ガイド色とは異なる色で光らせると、操作者によるスタートキー13cの操作による機能動作指示部13のキー13a〜13cのキー操作、例えば、スタートキー13cの操作を待つ(ステップS203)とともに、内部時計32による待ち時間のカウントを開始して、待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS212)。このように、機能動作指示部13のキー13a〜13cを、機能選択部11の機能キー11a〜11d及びテンキー部12の各キーの初期ガイド色とは異なる色で光らせることで、次に操作すべきキーをガイドすることができ、操作性を向上させることができる。
操作制御部31は、機能実行指示部13のキー13a〜13cが操作されることなく(ステップS203;NO)、待ち時間がカウントアップすると(ステップS212;YES)、LED23、23bの駆動を元に戻して、機能実行指示部13の各キー13a〜13cの機能選択部11の機能キー11a〜11d及びテンキー部12の各キーの初期ガイド色とは異なる色で光らせるのを終了させ、機能選択部11及びテンキー部12と同じ初期ガイド色光らせ(ステップS404)、その後、ステップS101へリターンする。
操作制御部31は、上記待ち時間内に(ステップS212;NO)、機能実行指示部13のキー13a〜13cが操作、例えば、スタートキー13cが操作されると(ステップS203;YES)、選択されている機能の実行開始を、操作表示装置1の適用されている画像形成装置に通知する(ステップS111)。
そして、ステップS110で、機能実行指示部13の各キー13a〜13cの機能選択部11の機能キー11a〜11d及びテンキー部12の各キーの初期ガイド色とは異なる色で光らせるのを終了させて、機能選択部11及びテンキー部12と同じ初期ガイド色で光らせるキーの点灯を終了させた後に、ステップS101へリターンする。なお、機能の実行中に操作者によるキー操作が必要な場合には、該当するキーが操作されると、該キー操作に応じた処理を行うとともに、該処理以降の処理を上記同様に実行する。
このように、本実施形態の操作表示装置1は、複数配設されている操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cと、複数の前記操作キーである機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cを個別に光らせるLED(発光手段)23と、複数の前記操作キーである機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cの1つが操作されると、所定のアルゴリズム(機能)に基づいて、次に操作対象となる操作キーである機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cに対応するLED23を、他の操作キーである機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cと区別可能な特殊発光状態で所定期間発光させる操作制御部(発光制御手段)31と、を備えている。
したがって、操作された操作キーに応じて次に操作対象となる操作キーを、他の操作キーとは異なる特殊発光状態で所定期間だけ発光させることができ、消費電力を削減しつつ、キー操作の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態の操作表示装置1は、複数の操作キーの設けられている操作部を備え、該操作キーの操作に応じて画像形成するプリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置等の画像形成装置において、前記操作部として、上記操作表示装置1が適用されている。
したがって、画像形成装置における操作表示装置1を使用したユーザの意図する動作の操作の操作性を、消費電力を削減しつつ向上させることができる。
さらに、本実施形態の操作表示装置1は、複数配設されている操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cを個別にLED23で光らせる発光処理ステップと、複数の操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cの1つが操作されると、所定のアルゴリズムに基づいて、次に操作対象となる操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cに対応するLED23を、他の操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cと区別可能な特殊発光状態で所定期間発光させる発光制御処理ステップと、を有する操作制御方法を実行している。
したがって、操作された操作キーに応じて次に操作対象となる操作キーを、他の操作キーとは異なる特殊発光状態で所定期間だけ発光させることができ、消費電力を削減しつつ、キー操作の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態の操作表示装置1は、コンピュータに、複数配設されている操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cを個別にLED23で光らせる発光処理と、複数の操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cの1つが操作されると、所定のアルゴリズムに基づいて、次に操作対象となる操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cに対応するLED23を、他の操作キーとしてのキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cと区別可能な特殊発光状態で所定期間発光させる発光制御処理を実行させる操作制御プログラムを搭載している。
したがって、操作された操作キーに応じて次に操作対象となる操作キーを、他の操作キーとは異なる特殊発光状態で所定期間だけ発光させることができ、消費電力を削減しつつ、キー操作の操作性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の操作表示装置1は、操作制御部31が、次に操作対象となるキー入力部5の機能選択部11の各機能キー11a〜11d、テンキー部12の各キー及び機能動作指示部13の各キー13a〜13cに対応するLED23を、他のLED23よりも強い光強度で発光、点滅発光及び他のLED23とは異なる色で発光のうち少なくともひとつの発光状態を前記特殊発光状態として発光させている。
したがって、操作された操作キーに応じて次に操作対象となる操作キーを、他の操作キーとは異なる特殊発光状態で所定期間だけ簡単かつ確認容易に発光させることができ、消費電力を削減しつつ、キー操作の操作性をより一層向上させることができる。
また、本実施形態の操作表示装置1は、周囲の環境光の明るさを検出する光センサ(光検出手段)4を備え、操作制御部31が、光センサ4の検出する環境光の明るさに基づいて、LED23の発光強度を調整している。
したがって、消費電力をより一層適切に削減しつつ、LED23の発光状態をより一層確実に確認可能な状態で点灯させることができる。
さらに、本実施形態の操作表示装置1は、時間情報を計時する内蔵時計(時計手段)32と、予め所定の時間帯毎にLED23の光強度を規定する時間情報である時間帯データ、LED点灯条件データ及びLED輝度データを記憶するメモリ(記憶手段)33と、を備え、操作制御部31が、内蔵時計32の計時する現在時間に基づいてメモリ33の時間情報を参照してLED23の光強度を決定している。
したがって、消費電力をより一層適切に削減しつつ、LED23の発光状態をより一層確実に確認可能な状態で点灯させることができる。
また、本実施形態の操作表示装置1は、前記LED23を特殊発光状態で点灯させておく所定期間が適宜設定可能となっている。
したがって、ユーザの利用形態等に応じて、LED23の特殊発光状態の点灯時間を適宜設定することができ、消費電力を削減しつつ、より一層利用性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の操作表示装置1は、メモリ33に記憶する前記時間帯データ、LED点灯条件データ及びLED輝度データが、適宜設定可能となっている。
したがって、ユーザの利用形態等に応じて、LED23の点灯時間や輝度を適宜設定することができ、消費電力を削減しつつ、より一層利用性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。