JP2013174882A - コンテンツ再生装置およびコンテンツ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテンツの種類に応じて音声を聴きやすく処理することができるコンテンツ再生装置およびコンテンツ処理方法を提供する。
【解決手段】コンテンツ再生装置は、所定のビットレートの音声を入力して再生し、音声のビットレートを検出するビットレート検出部と、検出されたビットレートに応じた程度で、音声のダイナミックレンジの圧縮および周波数成分の補完を行う音声処理部と、を備えている。音声処理部は、音声のビットレートが高いほどダイナミックレンジの圧縮の程度を小さく、周波数成分の補完の程度を大きくし、音声のビットレートが低いほどダイナミックレンジの圧縮の程度を大きく、周波数成分の補完の程度を小さくする。
【選択図】図1

Description

この発明は、圧縮されたオーディオ信号の品質に応じて音声を聴きやすい音に処理するコンテンツ再生装置およびコンテンツ処理方法に関する。
近年のテレビ受像機は、テレビ放送を受信・再生するチューナを備えているのみならず、HDMI、アナログ(NTSC)など多数の入力端子を備えている(たとえば特許文献1参照)。また、メモリカードスロットを備えているものもある。入力端子には、たとえば、ゲーム装置、インターネットに接続されたパソコン、ホームビデオなどが接続される。
特開2006−019947号公報
チューナで受信されるテレビ放送の動画(映像および音声)は、テレビ受像機で良好に再生できるように最適化されているため、そのまま復調出力すれば最適化された音質で映像および音声が再生される。しかしながら、各種入力端子に接続されるパソコン、ホームビデオ等から入力される動画の多くは、いわゆる素人が撮影したもの、または、インターネット等で配信するために高い圧縮率で圧縮されたものである。素人が撮影した動画は、撮影後の調整も殆どされていないものが多いため音量設定が大きすぎたり小さすぎたりまちまちであり、そのまま再生したのでは、音声が極端に大きかったり、小さかったりすることが多い。また、高い圧縮率で圧縮された動画は、圧縮率をあげるために音声の高音域が除去されているものが多い。したがって、テレビ受像機でこのような動画を再生する場合には、動画の品質に応じて音声を処理して聞きやすく加工することが望まれる。
記録された動画ファイルには、撮影に用いられたカメラの機種情報、映像の圧縮アルゴリズム、解像度、色ビット数、フレームレート、音声の圧縮アルゴリズム、サンプルレート、サンプルビット数、ビットレートなどの属性情報が書き込まれている。しかし、HDMIやアナログなどの入力端子から入力される動画は、外部の機器でデコード・再生されたストリーミング信号であるため、これらの情報が失われていることがある。したがってテレビ受像機は、この動画の音声をどのように処理すれば聴きやすくすることができるかを判断することができなかった。
また、AVアンプにも、HDMIやアナログなどのビデオ入力端子を備えテレビに映像を供給するとともに、スピーカから音声を放音する機能を備えた装置があるが、このようなAVアンプにおいても状況は同様であった。
この発明は、コンテンツの種類に応じて音声を聴きやすく処理することができるコンテンツ再生装置およびコンテンツ処理方法を提供することを目的とする。
この発明のコンテンツ再生装置は、所定のビットレートの音声を入力して再生し、音声のビットレートを検出するビットレート検出部と、検出されたビットレートに応じた程度で、音声のダイナミックレンジの圧縮および周波数成分の補完を行う音声処理部と、を備えている。音声処理部は、音声のビットレートが高いほどダイナミックレンジの圧縮の程度を小さく、周波数成分の補完の程度を大きくし、音声のビットレートが低いほどダイナミックレンジの圧縮の程度を大きく、周波数成分の補完の程度を小さくする。
上記発明において、検出されたビットレートが、音声に損失を与えない大きさであった場合、音声処理部が、この音声に対してダイナミックレンジの圧縮および周波数成分の補完を行わないようにしてもよい。
この発明のコンテンツ処理方法は、所定のビットレートの音声を入力して再生するステップと、音声のビットレートを検出するビットレート検出ステップと、検出されたビットレートに応じた程度で、音声のダイナミックレンジの圧縮および周波数成分の補完を行う音声処理ステップと、を有する。音声処理ステップは、音声のビットレートが高いほどダイナミックレンジの圧縮の程度を小さく、周波数成分の補完の程度を大きくし、音声のビットレートが低いほどダイナミックレンジの圧縮の程度を大きく、周波数成分の補完の程度を小さくする。
上記発明において、検出されたビットレートが、音声に損失を与えない大きさであった場合、音声処理ステップを行わないようにしてもよい。
この発明によれば、音声のビットレートにより、音声の周波数特性を推定することができ、確実な音声の処理を行うことが可能になる。
この発明の実施形態であるテレビ受像機のブロック図 同テレビ受像機の映像処理部および音声処理部の動作を示すフローチャート 同テレビ受像機に入力される動画の音声の周波数特性の例を示す図 同テレビ受像機のデコーダの動作を示すフローチャート 同テレビ受像機に入力される動画の音声の周波数特性の例を示す図 この発明の他の実施形態であるAVアンプのブロック図
図1は、この発明の実施形態であるテレビ受像機のブロック図である。テレビ受像機1は、主としてテレビ放送およびこれに類似した形式の動画を入力してこれを再生する装置である。この実施形態において、映像およびこれに同期した音声を含むコンテンツを動画と呼ぶ。放送局から送られてくる放送信号を受信するためのチューナとして、地デジ(地上波デジタル放送)チューナ21、BS(放送衛星放送)チューナ22、CS(通信衛星放送)チューナ23を備えている。また、外部から動画を入力するための入力端子としてHDMI入力部24、アナログ入力部25を備えている。アナログ入力部25は、コンポジット端子またはS端子+ステレオ端子などを有し、これらの端子から入力された信号をデジタル化するA/Dコンバータを内蔵している。また、圧縮された動画をデコードするためデコーダ(CODEC)26も設けられている。デコーダ26には、たとえばネットワークケーブルやメモリカードスロット、USBコネクタなどが接続される。デコーダ26は、ネットワークケーブルを介してインターネットからストリーミング配信される動画ファイルをデコードする。また、デコーダ26は、メモリカードスロットにセットされているメモリカードなどの記録媒体から動画ファイルを読み出してデコードして再生する。
これら動画再生部(地デジチューナ21、BSチューナ22、CSチューナ23、HDMI入力部24、アナログ入力部25およびデコーダ26)はセレクタ20の入力側に接続されている。また、セレクタ20の出力側には映像処理部11および音声処理部12が接続されている。セレクタ20は、マイクロコンピュータ(マイコン)で構成されるコントローラ10によって切り換えられる。すなわち、動画再生部から入力された動画のうち、セレクタ20によって選択された動画の映像が映像処理部11に入力され、選択された動画の音声が音声処理部12に入力される。
映像処理部11には表示処理部13が接続され、表示処理部13にはディスプレイ15が接続されている。また、音声処理部12には放音処理部14が接続され、放音処理部14にはスピーカ16が接続されている。
映像処理部11は、地デジチューナ21、BSチューナ22、CSチューナ23から入力されたテレビ放送の映像は、ディスプレイ15に良好な画質で表示できるように最適化されているため、そのまま表示処理部13に出力する。また、音声処理部12は、地デジチューナ21、BSチューナ22、CSチューナ23から入力されたテレビ放送の音声は、スピーカ16から良好な音質で放音できるように最適化されているため、そのまま放音処理部14に出力する。
映像処理部11は、HDMI入力部24、アナログ入力部25またはデコーダ26から入力された動画の映像は、ディスプレイ15に表示したときユーザが見やすくなるように、その動画の画質に合わせて映像を処理する。映像処理は、たとえば、解像度や映像のシャープさを調整するなどの処理である。処理された映像は表示処理部13に入力される。表示処理部13は映像信号をマトリクス状に展開してフレームデータとし、ディスプレイ15に表示する処理を行う。
映像処理部11において、映像の画質は、映像処理部11に内蔵されている映像分析部11Aが分析する。映像分析部11Aは、セレクタ20を介してHDMI入力部24またはアナログ入力部25から入力される映像の解像度や圧縮歪の程度等を分析する。この分析結果は、映像処理部11における映像処理に利用されるほか、コントローラ10に送られる。
コントローラ10は、映像処理部11の映像解析部11Aから取得した映像の分析結果に基づいて音質を推定し、推定された音質に応じた音声処理の内容を決定する。コントローラ10は、この決定された処理内容を音声処理部12に対して設定する。音声処理部12は、設定された内容の音声処理を行う。音声処理は、たとえば、テレビ放送よりも劣る音質の音声信号に対してダイナミックレンジを圧縮または拡張する処理、高音域成分を強調または補完する成分付加処理などである。処理された音声は放音処理部14に入力される。放音処理部14は音声をアナログ信号に変換して増幅しスピーカ16から放音する。
また、デコーダ26が、ネットワーク経由で送られてくるストリーミング動画をデコードする場合、および、記録媒体の動画ファイルをデコードして再生する場合、デコーダ26は、その動画の属性を取得する。動画の属性とは、映像の圧縮アルゴリズム、解像度、色ビット数、フレームレート、および、音声の圧縮アルゴリズム、サンプルレート、サンプルビット数、ビットレートなどである。
コントローラ10は、セレクタ20でデコーダ26を選択したとき、デコーダ26から動画の属性を取得する。コントローラ10は、この映像の属性を映像処理部11に送るとともに、音声の属性に基づき、テレビ放送よりも劣る音質に対応して、これを補償するための音声処理部12の処理内容を決定して、これを音声処理部12に設定する。
図2は、映像処理部11およびコントローラ10の動作を示すフローチャートである。図2(A)は、映像処理部11の映像解析部11Aの映像解析動作を示すフローチャートである。映像を入力して(S1)、その解像度を解析する(S2)。そして、ディスプレイ15にフルスクリーンで表示するための解像度変換の係数を設定する(S3)。また、映像にどの程度の圧縮歪が含まれているかを解析する(S4)。圧縮歪の有無およびその程度は、以下のような手法で求めることが可能である。ここでは圧縮歪の一例であるブロックノイズの程度を求める手法を示す。映像の任意の垂直ドット列、水平ドット列の明度変化を求め、一定間隔(例えば16ドット)ごとに不連続点があればブロックノイズがあり、その不連続点の差が大きいほどブロックノイズの程度が大きいと判定することができる。検出されたブロックノイズの程度の大きさに応じて、ブロックのエッジを目立たなくするよう映像をソフトにする等の処理を設定する(S5)。同様に圧縮歪とその処理の他の例としてモスキートノイズの程度を検出し、除去することなども挙げられる。
そして実フレームレートを解析する(S6)。HDMI入力部24から入力された動画の場合、フレームレートは例えば60fps、120fpsなどに調整されている。しかし、元々の動画がより低いフレームレートであったものをHDMI信号化するときにそのフレームレートに変換された可能性がある。そこで、複数のフレーム内画像の動きをチェックし、動きが段階的であればHDMI信号化するときにフレームレートを上げたと考えられる。すなわち、60fpsの映像であっても実際には3フレームごとにしか画像に動きがない場合は元々は20fpsの映像であったと推定することができる。このようにして実フレームレートを推定する。映像は既にHDMI用に変換されているため、この解析結果は映像処理には用いない。
そして、解析された解像度、圧縮歪強度、実フレームレートをコントローラ10に送信する(S7)。こののち、映像処理部11は、S3、S5の設定内容に応じて映像処理を実行する。
図2(B)は、コントローラによる音声処理設定動作を示すフローチャートである。映像処理部11から解像度、圧縮歪強度、実フレームレートを取得すると(S11)、これに基づいてダイナミックレンジの変換の程度を決定する(S12)とともに、音声の周波数成分の拡張の程度を決定する(S13)。
ダイナミックレンジの変換には複数の手法が考えられる。すなわち、「ビットレートの低い貧弱な動画ほどダイナミックレンジが圧縮されているため、これを拡張する」という手法、「放送専用機器ではない、コンシューマー用のビデオカメラを使いて、プロフェッショナルの技術をもたない、いわゆる素人が撮影した動画は音声信号レベルがまちまちであるため、ダイナミックレンジを圧縮して小さな音をききとりやすくしたり、過大になっている音をリミッターで制限したりして、テレビで再生可能な音量に最適化する」という手法などである。S12では、これらのいずれかまたは各手法を複合してダイナミックレンジの変換を行う。また、周波数成分の拡張については、ビットレートの低い動画ほど圧縮率を上げるため高音域と低音域がカットされている場合が多いので、S13では、解像度、実フレームレート、圧縮歪強度から推定されるビットレートに合わせて高音域と低音域の補強を行う。
決定された処理内容を実行するよう音声処理部12に対して設定を行い(S14)、音声処理設定動作を終了する。以上の動作により、映像処理部11が映像の処理内容を決定するために行う映像解析の結果を取得して音声処理部12の音声処理の内容が設定される。
なお、映像の解析において、カメラワーク、すなわち、パンニングやズーミングの巧拙に基づいて、プロフェッショナルによる撮影であるか素人による撮影であるかを推定し、この推定結果に基づいてダイナミックレンジ圧縮をするか否かを決定してもよい。
パンニング・ズーミングの巧拙は、以下のような手法で推定可能である。たとえば、「パンニング・ズーミングを過剰に使用している」、「パンニング・ズーミングの速度が速すぎたり、不均一な速度である」、「パンニングが行ったり来たりしている、また、ぶれている(波打っている)」などプロフェッショナルなカメラマンによる撮影なら起こらないような映像の変化を検出し、これらが検出された場合には、ホームビデオカメラによる撮影であると判定する。接続機器がビデオカメラの場合、入力される解像度の情報に基づいて音声処理の内容を決定すればよいが、ビデオカメラの場合、音声のダイナミックレンジが広すぎる場合が多いため、ダイナミックレンジ圧縮処理(DRC)は強いめに設定する。
ここで、映像解析部11Aから取得した映像の解像度に応じた周波数成分拡張処理(S13)およびダイナミックレンジ変換処理(S12)の内容の決定手法の一例について説明する。圧縮された動画データやアナログの動画の場合、映像の解像度と音声の音質(ビットレート)は、ほぼ相関していると考えられる。そこで、映像の解像度に応じて、以下のように音声処理の内容を決定する。
映像の解像度が240p(垂直走査線数240本)の場合、図3(A)に示すように、音声周波数特性が6kHz付近までしか伸びておらず、強調可能な高音帯域がほとんど検出されない。このため、低域側だけ拡張が望ましい。元成分のあら(量子化ノイズなど)が目立たないように抑え目に付加する。帯域が狭く音圧バランスも崩れているのでダイナミックレンジ圧縮処理(DRC)を強いめにかける。すなわち、
高域側成分付加 なし
低域側成分付加 −6dB
DRC 強
とする。
映像の解像度が360pの場合、図3(B)に示すように、音声周波数特性が、高音域の10kHz付近まで伸びている。このため、数kHz以上の成分を高域拡張成分として拡張して付加することが望ましい。元成分のあら(量子化ノイズなど)が目立たないように抑え目に付加する。帯域が狭く音圧バランスも崩れているのでDRCを強いめにかける。すなわち、
高域側成分付加 −6dB
低域側成分付加 −6dB
DRC 強
とする。
映像の解像度が480pの場合、図3(C)に示すように、音声周波数特性が、高音域の16kHz付近まで伸びている。このため、数kHz以上の成分を高域拡張成分として拡張して付加することが望ましい。効果が分かりやすいように(元成分に埋もれないように)強いめに付加する。帯域がやや狭いためDRCを中程度にかける。すなわち、
高域側成分付加 −3dB
低域側成分付加 −3dB
DRC 中
とする。
映像の解像度が720pの場合、図3(D)に示すように、音声周波数特性は、やはり、高音域の16kHz付近までの伸びである。解像度が上がっても、インターネットコンテンツの場合、音声データの帯域は制限されている場合が多い。このため、解像度が480pの場合と同様に、数kHz以上の成分を高域拡張成分として拡張して付加することが望ましい。効果が分かりやすいように(元成分に埋もれないように)強いめに付加する。帯域がやや狭いためDRCを中程度にかける。すなわち、
高域側成分付加 −3dB
低域側成分付加 −3dB
DRC 中
とする。
また、ストリーミング配信される動画や記録媒体に格納された動画ファイルには、属性情報(プロパティ)が書き込まれているため、デコーダ26はこの属性情報に基づいてデコード処理の内容を決定してデコードを行う。同時に、この属性情報はコントローラ10に送られ、映像処理部11および音声処理部12の処理内容の決定に利用される。
図4はデコーダ26の動作を示すフローチャートである。この動作はネットワークを介してストリーミング動画が入力されたときの動作を示している。ストリーミング動画が入力されると(S20)、この動作の映像および音声を解析する(S21,S22)。この解析は動画の属性情報を読み出すことによって行われる。映像解析においては、圧縮アルゴリズム、解像度、色ビット数、フレームレート等の属性が読み出される。音声解析においては、圧縮アルゴリズム、サンプルレート、ビットレート、サンプルビット数などの属性が読み出される。これらの解析結果である属性情報をコントローラ10に送信する。コントローラ10は、映像の解析結果を映像処理部11に転送し、音声の解析結果に基づいて音声処理の内容を決定して音声処理部12を設定する。デコーダ26は、取得した属性情報に基づいて動画のデコードを開始する(S24)。
この場合において、映像処理部11は、コントローラ10から転送された属性情報に加えてさらに映像解析部11Aによる解析結果を用いて映像の処理内容を決定してもよい。また、コントローラ10は、デコーダ26から取得した属性情報に加えてさらに映像処理部11から取得した映像の解析結果を用いて音声の処理内容を決定してもよい。
なお、コントローラ10がデコーダ26から動画の属性情報を取得できない場合、すなわちデコーダ26が属性情報を外部出力する構造になっていない場合には、デコーダ26で動画をデコードして再生する場合も、映像処理部11がその映像を解析して映像および音声の処理内容を決定すればよい。
ここで、デコーダ26によって取得された属性情報により音声のビットレートが判った場合には、以下のような処理すればよい。
音声のビットレートが32kbpsであった場合、図5(A)に示すように、音声周波数特性が6kHz付近までしか伸びておらず、強調可能な高音帯域がほとんど検出されない。このため、低域側だけ拡張が望ましい。元成分のあら(量子化ノイズなど)が目立たないように抑え目に付加する。帯域が狭く音圧バランスも崩れているのでダイナミックレンジ圧縮処理(DRC)を強いめにかける。すなわち、
高域側成分付加 なし
低域側成分付加 −6dB
DRC 強
とする。
音声のビットレートが64kbpsであった場合、図5(B)に示すように、音声周波数特性が、高音域の10kHz付近まで伸びている。このため、数kHz以上の成分を高域拡張成分として拡張して付加することが望ましい。元成分のあら(量子化ノイズなど)が目立たないように抑え目に付加する。帯域が狭く音圧バランスも崩れているのでDRCを強いめにかける。すなわち、
高域側成分付加 −6dB
低域側成分付加 −6dB
DRC 強
とする。
音声のビットレートが128kbpsであった場合、図5(C)に示すように、音声周波数特性が、高音域の16kHz付近まで伸びている。このため、数kHz以上の成分を高域拡張成分として拡張して付加することが望ましい。効果が分かりやすいように(元成分に埋もれないように)強いめに付加する。帯域がやや狭いためDRCを中程度にかける。すなわち、
高域側成分付加 −3dB
低域側成分付加 −3dB
DRC 中
とする。
音声のビットレートが256kbpsであった場合、図5(D)に示すように、音声周波数特性が、高音域の18kHz付近まで伸びている。このため、数kHz以上の成分を高域拡張成分として拡張して付加することが望ましい。効果が分かりやすいように(元成分に埋もれないように)強いめに付加する。帯域が広いためDRCを弱くかける。すなわち、
高域側成分付加 0dB
低域側成分付加 0dB
DRC 弱
とする。
音声のビットレートが損失なし(たとえば1500kbps)であった場合、図5(E)に示すように、音声周波数特性がナイキスト周波数(たとえば22kHz)付近まで伸びている。このように、周波数的な損失がないため高域の拡張処理は不要である。また、音圧バランスの崩れもないため、DRCは不要である。
高域側成分付加 なし
低域側成分付加 なし
DRC なし
とする。
また、デコーダ26から得られた属性情報に基づき、以下のような推定も可能である。特殊な解像度(アスペクト比が16:9や4:3でないなど)の映像や15fpsなどの特殊なフレームレートの映像を持つ動画は、撮影機器で撮影された映像そのものではなく、パーソナルコンピュータなどで加工されたものである可能性が高いので音声のビットレートは低いとみなしてよい。
なお、属性情報の音声ビットレートが高くても、圧縮されたのち伸長されたものである可能性があるため、ビットレートにかかわらず周波数特性から音質を判定し、これに基づいて最適な音声処理の内容を決定してもよい。
以上、実施形態としてテレビ受像機1について説明したが、本発明が適用される機器はテレビ受像機に限定されない。たとえば、動画処理機能を備えたAVアンプなどに適用可能である。
図6に本発明の他の実施形態であるAVアンプ2のブロック図を示す。同図において、図1に示したテレビ受像機1と同一構成の部分は同一番号を付して説明を省略する。AVアンプ2は、オーディオソースを入力する端子も備えているが、この図では動画すなわちAVソースを入力する端子のみを記載している。セレクタ20には、HDMI入力部24、アナログ入力部25に加えて、USB再生部27およびLAN通信部28を備えている。
また、映像処理部11にはHDMI出力部17が接続されている。HDMI出力部17には、外部のテレビ受像機3が接続される。映像処理部11が出力した映像はHDMI出力部17を介してテレビ受像機3に送られ、テレビ受像機3の画面で表示される。また、放音処理部(アンプ)14にはスピーカ端子18が接続されている。スピーカ端子18には、外部のスピーカ4が接続される。放音処理部14が出力した音声はスピーカ端子18を介してスピーカ4に送られ、スピーカ4から放音される。
USB再生部27はUSBインタフェースを備え、動画ファイルが格納された記録媒体が接続される。USB再生部27はこの記録媒体に格納されている動画ファイルを読み出してデコードして再生する。すなわち、USB再生部27はデコーダを備えている。USB再生部27は、デコーダによって読み出された動画ファイルの属性情報をコントローラ10に転送する。また、LAN通信部28はネットワークを介してストリーミング配信される動画を受信し、これをデコードして非圧縮の映像と音声を再生する。すなわち、LAN通信部28はデコーダを備えている。LAN通信部28は、デコーダによって読み出された動画ファイルの属性情報をコントローラ10に転送する。なお、USB再生部27、LAN通信部28は、図1に示したようにデコーダ(CODEC)を共用してもよい。
1 テレビ受像機
10 コントローラ
11 映像処理部
11A 映像解析部
12 音声処理部
26 デコーダ
2 AVアンプ

Claims (4)

  1. 所定のビットレートの音声を入力して再生するコンテンツ再生装置であって、
    前記音声のビットレートを検出するビットレート検出部と、
    前記検出されたビットレートに応じた程度で、前記音声のダイナミックレンジの圧縮および周波数成分の補完を行う音声処理部と、
    を備え、
    前記音声処理部は、前記音声のビットレートが高いほど、前記ダイナミックレンジの圧縮の程度を小さく、前記周波数成分の補完の程度を大きくし、前記音声のビットレートが低いほど、前記ダイナミックレンジの圧縮の程度を大きく、前記周波数成分の補完の程度を小さくするコンテンツ再生装置。
  2. 前記音声処理部は、前記検出されたビットレートが、前記音声に損失を与えない大きさであった場合、この音声に対して、前記ダイナミックレンジの圧縮および前記周波数成分の補完を行わない請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  3. 所定のビットレートの音声を入力して再生するステップと、
    前記音声のビットレートを検出するビットレート検出ステップと、
    前記検出されたビットレートに応じた程度で、前記音声のダイナミックレンジの圧縮および周波数成分の補完を行う音声処理ステップと、
    を有し、
    前記音声処理ステップは、前記音声のビットレートが高いほど、前記ダイナミックレンジの圧縮の程度を小さく、前記周波数成分の補完の程度を大きくし、前記音声のビットレートが低いほど、前記ダイナミックレンジの圧縮の程度を大きく、前記周波数成分の補完の程度を小さくするコンテンツ処理方法。
  4. 前記ビットレート検出ステップによって検出されたビットレートが、前記音声に損失を与えない大きさであった場合、前記音声処理ステップを行わない請求項3に記載のコンテンツ処理方法。
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