JP2013171903A - 太陽電池セル - Google Patents

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Abstract

【課題】熱ストレスに起因する接続不良の発生を、簡便な構成で抑制する。
【解決手段】太陽電池セル200は、表面にインターコネクタ26が接続される電極24と、電極24に接続されたインターコネクタ26の一部が電極24に接触しないように電極24の表面から凹むように設けられた段差部24Tとを備え、インターコネクタ26が電極24に接続された状態では、段差部24Tはインターコネクタ26の上記一部に間隔24Sを空けて対向する。
【選択図】図6

Description

本発明は、太陽電池セルに関し、特に、インターコネクタに接続される太陽電池セルに関する。
太陽電池セルは、人工衛星または宇宙ステーション等に電源(電力生成手段)として搭載される。人工衛星等に搭載される太陽電池セルとしては、シリコン太陽電池セル、または、化合物系太陽電地セルなどが用いられる。複数の太陽電池セルは、インターコネクタにより直列および並列に接続され、太陽電池モジュールを構成する。
太陽電池セル同士の接続に用いられるインターコネクタは、一般的に0.05mm程度の厚さを有し、その材料としては銀箔または金箔等が使用される。特開昭62−016579号公報(特許文献1)に開示されているように、一般的に、インターコネクタは、パラレルギャップ溶接等により太陽電池セルの電極に接続される。
太陽電池セルがたとえば人工衛星に搭載される場合、その太陽電池セルとしては、宇宙空間における過酷な温度環境下に置かれた場合であっても正常に動作する事が求められる。宇宙空間における温度範囲は、たとえば−100℃以上+100℃以下である。内惑星探査用の人工衛星に太陽電池セルが搭載された場合、その太陽電池セルは、200℃を超える温度環境にさらされる場合もある。
太陽電池セルがこのように非常に広い温度範囲の中で使用された場合、太陽電池セルとインターコネクタとの間の接続部には、太陽電池セル(太陽電池セルの電極)とインターコネクタとの間の熱膨張係数の差に起因して、非常に大きな熱ストレスがかかる。熱ストレスが繰り返し発生することによって、インターコネクタが太陽電池セルから剥離してしまい、接続不良が発生することがある。
熱ストレスを緩和する手段の一例として、たとえば特開昭62−016579号公報(特許文献1)には、インターコネクタの接続部をメッシュ形状に加工することが開示されている。インターコネクタをメッシュ形状に加工することによって、そのインターコネクタは、面方向に伸び縮みすることが可能となる。
インターコネクタを面方向に膨張させたり収縮させたりするような応力が発生したとしても、このインターコネクタは、自身が変形することによってその応力を吸収する。このようなインターコネクタに繰り返し熱ストレスが作用したとしても、接続不良の発生は防止または抑制される。
特開昭62−016579号公報
特開昭62−016579号公報(特許文献1)に開示されるメッシュ状のインターコネクタは、非常に薄い金属箔をエッチングすることによって作製される。インターコネクタの素材が非常に薄いため、エッチングによる加工制御は困難であり、メッシュ形状の開口部の大きさにバラツキが発生しやすく歩留まりが悪くなる場合がある。
本発明は、インターコネクタに接続される太陽電池セルであって、熱ストレスに起因する接続不良の発生をより簡便な構成で抑制することが可能な太陽電池セルを提供することを目的とする。
本発明に基づく太陽電池セルは、表面にインターコネクタが接続される電極と、上記電極に接続された上記インターコネクタの一部が上記電極に接触しないように、上記電極の上記表面から凹むように設けられた段差部と、を備え、上記インターコネクタが上記電極に接続された状態では、上記段差部は上記インターコネクタの上記一部に間隔を空けて対向する。
好ましくは、上記段差部は、上記インターコネクタのうちの上記電極に接合される部分の幅が、上記インターコネクタの全体の幅に対して30%以上70%以下となるように設けられる。好ましくは、上記段差部は、上記電極の上記表面から0.01mm以上の深さで凹むように設けられている。
本発明によれば、インターコネクタに接続される太陽電池セルであって、熱ストレスに起因する接続不良の発生をより簡便な構成で抑制することが可能な太陽電池セルを得ることができる。
参考技術における太陽電池セルおよびこの太陽電池セルに接続されたインターコネクタを示す平面図である。 図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。 実施の形態における太陽電池セルを示す平面図である。 図3中のIV−IV線に沿った矢視断面図である。 実施の形態における太陽電池セルおよびこの太陽電池セルに接続されたインターコネクタを示す平面図である。 図5中のVI−VI線に沿った矢視断面図である。 実施の形態における太陽電池セルおよびこの太陽電池セルに接続されたインターコネクタを拡大して示す平面図である。 図7中のVIII−VIII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第1工程を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第2工程を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第3工程を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第4工程を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第5工程を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第6工程を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第7工程を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第8工程を示す断面図である。 実施の形態における太陽電池セルの製造方法の第9工程を示す断面図である。
本発明に基づいた実施の形態について説明する前に、以下、本発明に関する参考技術について説明する。参考技術の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[参考技術]
図1および図2を参照して、参考技術における太陽電池セル100について説明する。図1は、太陽電池セル100および太陽電池セル100に接続されたインターコネクタ16を示す平面図である。図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。説明上の便宜のため、反射防止膜15(詳細は後述する)は図2にのみ図示しており、図1には図示していない。
図1および図2に示すように、参考技術における太陽電池セル100は、シリコン基板11、n+型拡散層12、p型電極13(図2参照)、n型電極14、および、反射防止膜15(図2参照)を備える。n+型拡散層12は、シリコン基板11の表面側に形成されている。p型電極13は、シリコン基板11の裏面側に形成されている。n型電極14は、n+型拡散層12が形成されたシリコン基板11の表面上に設けられる。
反射防止膜15は、n+型拡散層12およびn型電極14を覆うように設けられる。n型電極14のうち、インターコネクタ16が設けられるパッド部分は、反射防止膜15が設けられていない(図2参照)。
n型電極14の電極パッド上に設けられるインターコネクタ16は、メッシュ状の形状を有し、6角形状の複数の開口部17が設けられる。インターコネクタ16は、パラレルギャップ溶接などによってn型電極14上に接続される。インターコネクタ16とn型電極14との間には、複数の接続部18が形成される。インターコネクタ16は、n型電極14に接続された状態で、面方向に伸び縮みすることができる。
インターコネクタ16を面方向に膨張させたり収縮させたりするような応力が発生したとしても、このインターコネクタ16は、自身が変形することによってその応力を吸収することができる。このようなインターコネクタ16に繰り返し熱ストレスが作用したとしても、n型電極14およびインターコネクタ16の間における接続不良の発生は防止または抑制される。
しかしながら、冒頭に説明したように、インターコネクタ16は、非常に薄い金属箔をエッチングすることによって作製される。インターコネクタ16の素材が非常に薄いため、エッチングによる加工制御は困難であり、メッシュ形状の開口部17の大きさにバラツキが発生しやすく、歩留まりが悪くなる場合がある。
[実施の形態]
本発明に基づいた実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
図3および図4を参照して、実施の形態における太陽電池セル200について説明する。図3は、太陽電池セル200を示す平面図である。図4は、図3中のIV−IV線に沿った矢視断面図である。説明上の便宜のため、反射防止膜25(詳細は後述する)は図4にのみ図示しており、図3には図示していない。
図3および図4に示すように、実施の形態における太陽電池セル200は、シリコン基板21、n+型拡散層22、p型電極23(図4参照)、n型電極24、および、反射防止膜25(図4参照)を備える。n+型拡散層22は、シリコン基板21の表面側に形成されている。p型電極23は、シリコン基板21の裏面側に形成されている。n型電極24は、n+型拡散層22が形成されたシリコン基板21の表面上に設けられる。
反射防止膜25は、n+型拡散層22およびn型電極24を覆うように設けられる。n型電極24のうち、インターコネクタ26が設けられるパッド部分は、反射防止膜25が設けられていない(図4参照)。n型電極24のパッド部分には、n型電極24に接続されたインターコネクタ26の一部がn型電極24に接触しないように、n型電極24の表面から凹むように段差部24Tが設けられる。
図5は、太陽電池セル200およびこの太陽電池セル200に接続されたインターコネクタ26を示す平面図である。図6は、図5中のVI−VI線に沿った矢視断面図である。図5および図6に示すように、インターコネクタ26がn型電極24に接続された状態では、段差部24Tは、インターコネクタ26の上記一部に間隔24Sを空けて対向する。換言すると、インターコネクタ26がn型電極24に接続された状態では、段差部24Tとインターコネクタ26との間に隙間(間隔24S)が形成される。
図7は、太陽電池セル200とインターコネクタ26との間の接続部を拡大して示す平面図である。図8は、図7中のVIII−VIII線に沿った矢視断面図である。図7および図8を参照して、インターコネクタ26は、パラレルギャップ溶接などによってn型電極24上に接続される。インターコネクタ26とn型電極24との間には、複数の(ここでは3つの)接続部28が形成される。
以上のように構成される太陽電池セル200が、広い温度範囲の中で使用されたとする。この場合、太陽電池セル200(n型電極24)とインターコネクタ26との間の接続部には、n型電極24とインターコネクタ26との間の熱膨張係数の差に起因して、非常に大きな熱ストレスがかかる。本実施の形態の太陽電池セル200に用いられるインターコネクタ26は、n型電極24に対して部分的に接合されている。
このため、n型電極24とインターコネクタ26との間の接続部に剪断方向(面方向)の応力が発生したとしても、その応力は、間隔24Sを利用したn型電極24の膨縮変形またはインターコネクタ26の膨縮変形によって吸収(緩和)され、接続不良の発生は効果的に防止または抑制されることができる。太陽電池セル200によれば、インターコネクタ26の接続部分にメッシュ等の加工を施す必要がないため、インターコネクタ26を製造ないし接続する上での歩留まりが向上し、熱ストレスに起因する接続不良の発生を簡便な構成で抑制することが可能となる。また、インターコネクタ26にメッシュ等の加工を施す必要が無くなるため、エッチングなどの安価な打ち抜き等によっても加工する事も可能となる。
図8を参照して、インターコネクタ26がn型電極24に接続された際に良好な間隔24Sが形成されるように、段差部24Tはn型電極24の表面から0.01mm以上の深さDで凹むように設けられているとよい。
また、段差部24Tは、インターコネクタ26のうちのn型電極24に接触する部分の幅(W1+W2+W3)が、インターコネクタ26の全体の幅Wに対して30%以上70%以下となるように設けられるとよい。n型電極24に接触する部分の幅(W1+W2+W3)が、インターコネクタ26の全体の幅Wに対して30%未満の場合、ストレスの緩和機能が十分に発揮されない。n型電極24に接触する部分の幅(W1+W2+W3)が、インターコネクタ26の全体の幅Wに対して70%を超える場合、インターコネクタ26とn型電極24との間の接続部分の面積が小さくなりすぎ、接続強度が低下することになる。
(太陽電池セル200の製造方法)
以下、図9〜図17を参照して、太陽電池セル200の製造方法について説明する。図9を参照して、まず、シリコン結晶のインゴッドをスライスすることによって、表面21Aおよび裏面21Bを有するシリコン基板21を得る。シリコン基板21の表面21Aおよび裏面21Bには、スライスの際にダメージ層が形成されている。表面21Aおよび裏面21Bに形成されたダメージ層は、酸性またはアルカリ性の溶液を用いてエッチングされるとよい。
シリコン基板21は、p型であってもn型であってもよく、シリコン基板21の大きさおよび厚さに制限はない。入射する太陽光の反射の損失を抑制するため、シリコン基板21の受光面にテクスチャと呼ばれるピラミッド状の微細構造を形成する場合には、シリコン基板21の受光面の面方位が(100)であることが好ましい。便宜上、p型のシリコン基板21に基づいて以下説明するが、n型のシリコン基板を使用する場合は、以下に記載されているn+層は、p+層となる。ただし、n+層の場合とp+層の場合とで、拡散条件等は異なるものとなる。
図10を参照して、次に、シリコン基板21は、たとえば900℃〜1000℃に加熱された石英炉(図示せず)内に投入される。シリコン基板21は、酸素雰囲気または水蒸気雰囲気に形成された石英炉内に30分〜60分間配置される。図10に示すように、シリコン基板21の表面21Aには酸化膜32が形成され、シリコン基板21の裏面21Bには、酸化膜33が形成される。酸化膜32,33は、酸化シリコン膜から形成されてもよい。この場合、酸化シリコン膜は、常圧CVD法を用いて成膜したり、酸化シリコンを含む塗布液を乾燥させたりすることによって形成される。
図11を参照して、表面21Aに形成された酸化膜32は、エッチング加工によって所定のパターンに形成される。このエッチングは、フォトリソグラフィー等の手法を用いて酸化膜32をエッチングするためのレジストパターンを形成したのち、フッ酸等を用いて行なわれる。当該エッチングによって、シリコン基板21の表面21Aの一部が露出する。
図12を参照して、次に、シリコン基板21は、たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどの、アルカリおよびイソプロピルアルコール(IPA)等を含む高温水溶液に浸漬される。シリコン基板21の表面21Aおよび裏面21Bのうちの酸化膜32,33が形成されている部分は、エッチングが進行しない。
一方で、シリコン基板21の表面21Aのうちの露出している部分は、シリコン結晶方位に沿った異方性エッチングが進行する。これにより、図12に示すように、シリコン基板21の受光面に、(111)面による微細なピラミッド状のテクスチャ構造35が形成される。このテクスチャ構造35の形成に合わせて、インターコネクタ26(図5〜図8参照)の接続が予定されている部分に、段差状の凹部35(35T)が設けられる。
図13を参照して、次に、シリコン基板21の表面21A側の酸化膜32(図13において図示せず)を除去した後、800〜1100℃程度に加熱された石英炉内にそのシリコン基板21を投入する。リンを含むガスをその石英炉内に導入し、シリコン基板21の表面21Aにn+型拡散層22を形成する。
図14を参照して、シリコン基板21の裏面21B側の酸化膜33(図14において図示せず)を除去した後、シリコン基板21の表面21A上にn型電極24を形成する。n型電極24が段差状の凹部35(35T)に入り込むように形成されることによって、インターコネクタ26(図5〜図8参照)の接続が予定されている部分には、段差部24Tが形成される。
n型電極24の材料としては、銀またはアルミニウムなどの高導電材料が用いられるとよい。n型電極24を形成するためには、たとえば、高真空中において電子ビームを照射し、電子ビームの加熱作用によって電極材料をシリコン基板21の表面21A上に蒸着させたり、電極材料を含むペーストを、スクリーン印刷法を用いてシリコン基板21の表面21Aに定着させたり、電極材料をメッキなどによって表面21Aに定着させたり、といった各種の手段を用いることができる。
スクリーン印刷以外の電極形成法の場合は、事前にフォトリソグラフィーにより電極パターンを形成するか、または、メタルマスク等を使用することにより、n型電極24のパターニングを行う。さらに、シリコン基板21とn型電極24との間に良好なオーミック接触を得るために、シリコン基板21の表面21Aへの電極材料の付着後に、シリコン基板21およびn型電極24に対して400℃〜500℃の熱処理が行なわれることが好ましい。
図15を参照して、酸化膜33(図13参照)の除去によって露出したシリコン基板21の裏面21Bに、n型電極24の形成と同様な手段を用いて、p型電極23を形成する。
図16を参照して、次に、シリコン基板21の表面21Aおよび表面21Aに形成されたn型電極24を覆うように、反射防止膜25が形成される。反射防止膜25は、インターコネクタ26の接続が予定されているn型電極24のパッド部分には設けられない。
反射防止膜25は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化チタン、または酸化アルミニウム等の材料を、単層または複数層用いることにより形成される。反射防止膜25を形成するためには、たとえば、高真空中において電子ビームを照射し、電子ビームの加熱作用によって反射防止膜材料を表面21A上に蒸着させたり、スパッタ法を使用したり、または、反射防止膜材料を含む塗布液を乾燥させたり、といった各種の手段を用いることができる。
反射防止膜25の形成の後、ダイシングソー(図示せず)を用いてシリコン基板21を切断することによって、所定の大きさを有する太陽電池セル200が得られる。シリコン基板21を切断する手段としては、レーザー等を用いてもよい。
図17を参照して、太陽電池セル200のn型電極24には、パラレルギャップ溶接等の手段により、インターコネクタ26が接続される。太陽電池セル200においては、インターコネクタ26がn型電極24に接続された状態では、段差部24Tがインターコネクタ26の一部に間隔24Sを空けて対向する。
n型電極24とインターコネクタ26との間の接続部に剪断方向(面方向)の応力が発生したとしても、その応力は、間隔24Sを利用したn型電極24の膨縮変形またはインターコネクタ26の膨縮変形によって吸収(緩和)され、接続不良の発生は効果的に防止または抑制されることができる。
上述の参考技術の場合とは異なり、インターコネクタ26の接続部分にメッシュ等の加工を施す必要がないため、インターコネクタ26を製造ないし接続する上での歩留まりが向上し、製造費用を低減することが可能となる。また、インターコネクタ26にメッシュ等の加工を施す必要が無くなるため、エッチングなどの安価な打ち抜き等によっても加工する事が可能となる。
太陽電池セル200においては、n型電極24に段差部24Tを形成することは、シリコン基板21の表面21Aにテクスチャ構造35を形成し、これと同時に段差状の凹部35(35T)を設けることによって得られる。このため、段差部24Tを形成するに当たって別工程を設ける必要は無く、製造費用が増加することもない。本実施の形態では、シリコン基板21に対して異方性エッチングで加工を行っているが、他の手段で加工を行う事も可能であり、たとえばフッ酸と硝酸とを混合した薬液によりシリコン基板21のエッチングを行う事も可能である。
以上、本発明に基づいた実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11,21 シリコン基板、12,22 型拡散層、13,23 p型電極、14,24 n型電極、15,25 反射防止膜、16,26 インターコネクタ、17 開口部、18,28 接続部、21A 表面、21B 裏面、24S 間隔、24T 段差部、32,33 酸化膜、35 テクスチャ構造、35(35T) 凹部、100,200 太陽電池セル、D 深さ、W,W1,W2,W3 幅。

Claims (3)

  1. 表面にインターコネクタが接続される電極と、
    前記電極に接続された前記インターコネクタの一部が前記電極に接触しないように、前記電極の前記表面から凹むように設けられた段差部と、を備え、
    前記インターコネクタが前記電極に接続された状態では、前記段差部は前記インターコネクタの前記一部に間隔を空けて対向する、
    太陽電池セル。
  2. 前記段差部は、前記インターコネクタのうちの前記電極に接合される部分の幅が、前記インターコネクタの全体の幅に対して30%以上70%以下となるように設けられる、
    請求項1に記載の太陽電池セル。
  3. 前記段差部は、前記電極の前記表面から0.01mm以上の深さで凹むように設けられている、
    請求項1または2に記載の太陽電池セル。
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