JP2013170740A - ガラス溶解炉用の燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】火炎の先端側が巻き上がることを抑制して、加熱効率の向上を図ることができるガラス溶解炉用の燃焼装置を提供する。
【解決手段】ガス燃料をガラス溶解槽の上部空間に噴出するガス燃料噴出口3、及び、酸素含有ガスをガラス溶解槽の上部空間に吐出する酸素含有ガス吐出口4が、炉側壁に装備され、ガス燃料噴出口3として、酸素含有ガス吐出口4の上方箇所に位置させる上方噴出口3u、酸素含有ガス吐出口4の下方箇所に位置させる下方噴出口3s、及び、酸素含有ガス吐出口4の形成高さに対応する箇所に位置させる中間噴出口3tが設けられ、上方噴出口3u、下方噴出口3s、及び、中間噴出口3tから分配して噴出されるガス燃料の分配率を変更調節する分配率調節手段が設けられ、酸素含有ガス吐出口4の内部に、中間噴出口3tが配設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガラス溶解槽のガラス原料の上面に沿う火炎形成方向に沿わせる状態でガス燃料を前記ガラス溶解槽の上部空間に噴出するガス燃料噴出口、及び、前記火炎形成方向に沿わせる状態で酸素含有ガスを前記ガラス溶解槽の上部空間に吐出する酸素含有ガス吐出口が、炉側壁に装備され、
前記ガス燃料噴出口として、前記酸素含有ガス吐出口の上方箇所に位置させる上方噴出口、前記酸素含有ガス吐出口の下方箇所に位置させる下方噴出口、及び、前記酸素含有ガス吐出口の形成高さに対応する箇所に位置させる中間噴出口が設けられ、
前記上方噴出口、前記下方噴出口、及び、前記中間噴出口から分配して噴出されるガス燃料の分配率を変更調節する分配率調節手段が設けられたガラス溶解炉用の燃焼装置に関する。
かかるガラス溶解炉用の燃焼装置は、ガス燃料噴出口からのガス燃料の噴出量を同じ量に維持した状態で、分配率調節手段によって、上方噴出口、下方噴出口、及び、中間噴出口から噴出されるガス燃料の分配率を変更調節することにより、火炎の形成位置等の火炎の形成状態を変更できるようにしたものである。
すなわち、例えば、原料供給口からガラス溶解槽に供給したガラス原料を、原料供給側から溶解ガラス取出側に向けて流動させながら溶解させる形態のガラス溶解炉において、ガラス原料の流動方向における原料供給側箇所においては、火炎を上方寄りに形成し、ガラス原料の流動方向における溶解ガラス取出側箇所においては、火炎を下方よりに形成できるものとなる。
つまり、ガラス溶解槽の上面における原料供給側の部分は、塊状のガラス原料が浮遊して凸凹状であるため、火炎がガラス原料に当たらないようにするために、火炎を上方寄りに形成することが望まれる。
また、ガラス溶解槽の上面における溶解ガラス取出側の部分は、ガラス原料が溶解して平坦状であるため、ガラス溶解槽の上面を効率良く加熱するために、火炎を下方よりに形成することが望まれる。
したがって、ガラス原料の流動方向における原料供給側箇所においては、例えば、ガス燃料のうちの大部分を上方噴出口から噴出させ、残りを下方噴出口及び中間噴出口から噴出させる分配率に調節することにより、火炎を上方寄りに形成することができる。
また、ガラス原料の流動方向における溶解ガラス取出側箇所においては、例えば、ガス燃料のうちの大部分を下方噴出口から噴出させ、残りを上方噴出口及び中間噴出口から噴出させる分配率に調節することにより、火炎を下方寄りに形成することができる。
さらに、ガラス溶解槽の上面を効率良く加熱するために、火炎を下方よりに形成するにしても、ガラス原料が無色ガラスの場合には、ガラス溶解槽の溶解されたガラス原料の上面近傍を酸化雰囲気にすべく、火炎を溶解されたガラス原料の上面から離れた位置に形成し、ガラス原料が色つきガラスの場合には、ガラス溶解槽の溶解されたガラス原料の上面近傍を還元雰囲気にすべく、火炎を溶解されたガラス原料の上面に近接する位置に形成することが望まれるものとなるが、上方噴出口、下方噴出口、及び、中間噴出口から噴出されるガス燃料の分配率を変更調節することにより、所望の火炎を形成できるものとなる。
かかるガラス溶解炉用の燃焼装置の従来例として、酸素含有ガス吐出口の形成高さに対応する箇所に位置させる中間噴出口が、酸素含有ガス吐出口の両横側脇に設けられたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、特許文献1においては、上方噴出口、下方噴出口、及び、中間噴出口の夫々から噴出されるガス燃料の噴出方向が、酸素含有ガス吐出口から吐出される酸素含有ガスの吐出方向に沿う方向に設定されて、互いに平行となるように構成されていた。
特開2009−281616号公報
従来のガラス溶解炉用の燃焼装置においては、火炎の先端側が上方に向けて湾曲状に延びる状態、つまり、巻き上がる状態となり、火炎の先端側部分がガラス原料を良好に加熱し難いことに起因して、加熱効率を十分に高めることができない虞があり、改善が望まれるものであった。
すなわち、従来のガラス溶解炉用の燃焼装置においては、上方噴出口、下方噴出口、及び、中間噴出口から噴出されて火炎形成方向に流動するガス燃料が、酸素含有ガス吐出口から吐出されて火炎形成方向に沿って流動する酸素含有ガスの流れの外周部に沿って流動するものであるため、ガス燃料と酸素含有ガスとの混合が促進されない傾向となる。
その結果、ガス燃料の流速や酸素含有ガスの流速が低下した状態においても燃焼が継続することによって、火炎の先端側が巻き上がる状態となる虞があった。
ちなみに、酸素含有ガス吐出口から吐出される酸素含有ガスの吐出速度が十分に速い場合には、ガス燃料の燃焼が促進して、火炎の先端側が巻き上がる状態となることが抑制されるものの、火炎が短くなり過ぎ、ガラス溶解槽の上面を適切に加熱できなくなる。
つまり、ガラス溶解炉用の燃焼装置においては、酸素含有ガス吐出口から吐出される酸素含有ガスの吐出速度を、長めの火炎を形成する低速度(例えば、7m/S)に定めることになるが、その場合において、火炎の先端側が巻き上がる状態となる虞があった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、火炎の先端側が巻き上がることを抑制して、加熱効率の向上を図ることができるガラス溶解炉用の燃焼装置を提供する点にある。
本発明のガラス溶解炉用の燃焼装置は、ガラス溶解槽のガラス原料の上面に沿う火炎形成方向に沿わせる状態でガス燃料を前記ガラス溶解槽の上部空間に噴出するガス燃料噴出口、及び、前記火炎形成方向に沿わせる状態で酸素含有ガスを前記ガラス溶解槽の上部空間に吐出する酸素含有ガス吐出口が、炉側壁に装備され、
前記ガス燃料噴出口として、前記酸素含有ガス吐出口の上方箇所に位置させる上方噴出口、前記酸素含有ガス吐出口の下方箇所に位置させる下方噴出口、及び、前記酸素含有ガス吐出口の形成高さに対応する箇所に位置させる中間噴出口が設けられ、
前記上方噴出口、前記下方噴出口、及び、前記中間噴出口から分配して噴出されるガス燃料の分配率を変更調節する分配率調節手段が設けられたものであって、その第1特徴構成は、
前記酸素含有ガス吐出口の内部に、前記中間噴出口が配設されている点を特徴とする。
すなわち、酸素含有ガス吐出口の内部に、中間噴出口が配設されているから、酸素含有ガス吐出口の内部に配設されている中間噴出口から噴出されたガス燃料と、酸素含有ガス吐出口から吐出される酸素含有ガスとの混合が促進されるため、中間噴出口から噴出されたガス燃料の燃焼が促進されるものとなる。
このように、中間噴出口から噴出されたガス燃料の燃焼が促進されると、その燃焼による燃焼促進作用によって、上方噴出口や下方噴出口から噴出されたガス燃料の燃焼も促進されることになり、その結果、ガス燃料の流速や酸素含有ガスの流速が低下するまでに、燃焼が完了して、火炎の先端側が巻き上がる状態となることが抑制される。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、火炎の先端側が巻き上がることを抑制して、加熱効率の向上を図ることができるガラス溶解炉用の燃焼装置を提供できる。
本発明のガラス溶解炉用の燃焼装置の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記酸素含有ガス吐出口が、横長の扁平状に形成され、
前記中間噴出口として、前記酸素含有ガス吐出口の内部に位置する状態で、横方向に並ぶ複数の前記中間噴出口が装備されている点を特徴とする。
すなわち、横長の扁平状に形成された酸素含有ガス吐出口の内部に、複数の中間噴出口が、横方向に並ぶ状態で位置されているから、複数の中間噴出口の夫々から噴出されるガス燃料と酸素含有ガス吐出口から吐出される酸素含有ガスとの混合が促進されるため、複数の中間噴出口夫々から噴出されたガス燃料の燃焼炎が、横幅方向に広幅な状態で存在することになる。
このように、複数の中間噴出口夫々から噴出されたガス燃料の燃焼炎が、横幅方向に広幅な状態で存在するから、上方噴出口や下方噴出口から噴出されたガス燃料の燃焼を促進する作用が、横幅方向に広い範囲に亘って発揮されることになり、上方噴出口や下方噴出口が横幅方向に並ぶ状態で複数形成される等により、上方噴出口や下方噴出口からガス燃料が横幅方向に広がる状態で噴出されても、上方噴出口や下方噴出口から噴出されるガス燃料の燃焼を適切に促進させることができる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、上方噴出口や下方噴出口からガス燃料が横幅方向に広がる状態で噴出されても、上方噴出口や下方噴出口から噴出されるガス燃料の燃焼を適切に促進させることができるガラス溶解炉用の燃焼装置を提供できる。
本発明のガラス溶解炉用の燃焼装置の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記中間噴出口として、前記酸素含有ガス吐出口の内部に位置する前記中間噴出口に加えて、前記酸素含有ガス吐出口の両横側脇に位置される前記中間噴出口が装備されている点を特徴とする。
すなわち、中間噴出口として、酸素含有ガス吐出口の内部に位置する中間噴出口に加えて、酸素含有ガス吐出口の両横側脇に位置される中間噴出口が装備されているから、酸素含有ガス吐出口の両横側脇に位置される中間吐出口から噴出されるガス燃料の燃焼によって、横幅方向に広い火炎を形成することが可能となる。
そして、酸素含有ガス吐出口の両横側脇に位置される中間噴出口から噴出されるガス燃料は、酸素含有ガス吐出口の内部に位置する中間噴出口から噴出されるガス燃料の燃焼によって、燃焼が促進されて、適切に燃焼することになる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、横幅方向に広い火炎を形成することが可能となるガラス溶解炉用の燃焼装置を提供できる。
本発明のガラス溶解炉用の燃焼装置の第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成に加えて、
前記上方噴出口、前記下方噴出口、及び、前記中間噴出口が、ガス燃料を集束させる方向に向けて噴出するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、上方噴出口、下方噴出口、及び、中間噴出口が、ガス燃料を集束させる方向に向けて噴出するように構成されているから、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口の夫々から噴出されるガス燃料を、酸素含有ガス吐出口から吐出される酸素含有ガスに対して的確に混合させることができる。
このように、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口の夫々から噴出されるガス燃料を、酸素含有ガス吐出口から吐出される酸素含有ガスに対して的確に混合させることができるから、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口の夫々から噴出されるガス燃料の燃焼状態を安定化させることができる。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第1〜第3特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口の夫々から噴出されるガス燃料の燃焼状態を安定化させることができるガラス溶解炉用の燃焼装置を提供できる。
本発明のガラス溶解炉用の燃焼装置の第5特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成に加えて、
前記上方噴出口、前記下方噴出口及び前記中間噴出口が、ガス燃料の噴出方向を変更調節自在に構成されている点を特徴とする。
すなわち、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口から噴出されるガス燃料の噴出方向を変更調節する噴出方向調節手段が設けられているから、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口から噴出されるガス燃料の噴出方向を変更調節することによって、種々の形状の火炎を形成することができる。
例えば、溶解炉が大型の場合には、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口から噴出されるガス燃料の噴出方向を、酸素含有ガス吐出口から吐出される酸素含有ガスの吐出方向と平行な方向に向けるようにして、長さが長めとなる火炎を形成することができる。
また、溶解炉が小型の場合には、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口から噴出されるガス燃料の噴出方向を、ガス燃料を集束させる方向に向けるようにして、長さが短めとなる火炎を形成することができる。
このように、溶解炉の大きさ等に応じて、上方噴出口、下方噴出口及び中間噴出口から噴出されるガス燃料の噴出方向を変更調節して、溶解炉の大きさに応じた長さの火炎を形成する等、設置箇所の状況に応じて種々の形状の火炎を形成することができる。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第1〜第3特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、設置箇所の状況に応じて種々の形状の火炎を形成することができるガラス溶解炉用の燃焼装置を提供できる。
第1実施形態のガラス溶解炉の横断平面図 図1のII−II矢視図 第1実施形態の噴出ユニットの斜視図 同噴出ユニットの一部切欠側面図 同噴出ユニットの一部切欠平面図 同噴出ユニットの背面図 燃焼装置の制御構成を示すブロック図 上方寄り火炎形成状態にて火炎が形成される状態を示す側面図 短炎形成状態にて火炎が形成される状態を示す側面図 下方寄り火炎形成状態にて火炎が形成される状態を示す側面図 テスト用加熱炉の概略縦断側面図 実験結果を示すグラフ 実験結果を示すグラフ 第2実施形態の噴出ユニットの斜視図 同噴出ユニットの一部切欠平面図 同噴出ユニットの背面図 同実施形態の燃料装置の制御構成を示すブロック図 第3実施形態のガラス溶解炉の横断平面図 別実施形態の噴出ユニットにおけるバーナタイル部分の一部切欠側面図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、ガラス溶解炉が、平面視で矩形状の炉本体1の下部に、平面視で矩形状のガラス溶解槽2を備える状態に構成されている。
そして、ガラス溶解炉用の燃焼装置(以下、単に燃焼装置と記載する)が、ガラス溶解槽2の上部空間に向けてガス燃料を溶解ガラスの上面に沿う火炎形成方向に沿って噴出する燃料噴出部Fと、ガス燃料を燃焼させるための燃焼用酸素含有ガスとしての純酸素ガスをガラス溶解槽2の上部空間に向けて火炎形成方向に沿って吐出する酸素含有ガス吐出部Sとから構成されて、炉本体1の炉側壁1wに複数設けられている。
この実施形態では、燃焼装置を構成する燃料噴出部F及び酸素含有ガス吐出部Sが、炉側壁1wに組付けた噴出ユニットNに装備されている。
ガラス溶解槽2は、その周囲の4辺が炉側壁1wにて区画されるものであって、ガラス溶解槽2の四辺のうちの槽前部側を区画する炉側壁1wに、ガラス原料を投入する投入口1iが設けられ、その投入口1iが設けられた槽前部側に対向する槽背部側を区画する炉側壁1wに、その炉側壁1wの外部に設けられた取出槽5に向けて溶解ガラスを取り出す取出口1eが設けられている。
そして、ガラス溶解槽2は、投入口1iからガラス溶解槽2に投入されたガラス原料を取出口1eに向けて流動させながら溶解させて、連続してガラス溶解処理を行う連続式に構成されている。
つまり、ガラス溶解槽2が、原料供給側から溶解ガラス取り出し側に向けてガラス原料を流動させるように構成されている。
投入口1iから取出口1eに向かうガラス原料及び溶解ガラスの流動方向(以下、ガラス原料流動方向と記載する)に沿うガラス原料流動方向視において、左右に位置する炉側壁1wの夫々に、4基の噴出ユニットNがガラス原料流動方向に沿って並置されている。
ちなみに、左右の炉側壁1wの夫々に装備される4基の噴出ユニットN同士は、ガラス原料流動方向において千鳥となる形態で設置され、また、左右夫々の炉側壁1wに設置された複数の噴出ユニットNは、全て同一の高さに設けられている。
又、上記火炎形成方向は、ガラス原料流動方向に直交し且つ水平方向に沿う方向に設定されている。
燃料噴出部Fが、図3に示すように、ガス燃料噴出口3からガス燃料を噴出するように構成されている。
酸素含有ガス吐出部Sが、図3に示すように、酸素含有ガス吐出口4から純酸素ガスを吐出するように構成されている。酸素含有ガス吐出口4は、横長の扁平状に形成されている。
燃料噴出部Fを構成する上述のガス燃料噴出口3として、酸素含有ガス吐出口4の上方箇所に位置させる上方噴出口3u、酸素含有ガス吐出口4の下方箇所に位置させる下方噴出口3s、及び、酸素含有ガス吐出口4の形成高さに対応する箇所に位置させる中間噴出口3tが設けられている。
そして、中間噴出口3tとして、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する状態で、横方向に並ぶ複数の中間噴出口3tが装備されている。尚、本実施形態においては、3個の中間噴出口3tが装備されている。
また、上方噴出口3uとして、酸素含有ガス吐出口4の横幅方向の中央側箇所に、横幅方向に並ぶ状態で3個の上方噴出口3uが装備されている。
さらに、下方噴出口3sとして、図3に示すように、酸素含有ガス吐出口4の横幅方向の中央側箇所に、横幅方向に並ぶ状態で3個の下方噴出口3sが装備されている。
また、図7に示すように、上方噴出口3u、下方噴出口3s、及び、中間噴出口3tから分配して噴出されるガス燃料の分配率を変更調節する分配率調節手段Vが設けられている。
噴出ユニットNの構成について説明しながら、上方噴出口3u、下方噴出口3s、中間噴出口3t、及び、酸素含有ガス吐出口4について説明を加えると、図3〜図6に示すように、噴出ユニットNは、外形が直方体形状のバーナタイル6と、供給口集合部9と、バーナタイル6と供給口集合部9とを接続する接続部10とから構成されている。
バーナタイル6には、図4に示すように、上方噴出口3uを先端部に形成するガス燃料流動孔Au、下方噴出口3sを先端部に形成するガス燃料流動孔As、及び、酸素含有ガス吐出口4を先端部に形成する一つの酸素流動孔Bが設けられている。
尚、酸素流動孔Bの横断面形状は、酸素含有ガス吐出口4と同じく、横長の扁平状である。
上方噴出口3uを先端部に形成するガス燃料流動孔Auは、図示はしないが、バーナタイル6の横幅方向に沿って3個形成され、同様に、下方噴出口3sを先端部に形成するガス燃料流動孔Asは、図示はしないが、バーナタイル6の横幅方向に沿って3個形成されている。
バーナタイル6に形成した酸素流動孔Bの内部には、図4及び図5に示すように、中間噴出口3tを先端部に形成する3本のガス燃料流動パイプPが配設されている。
図4に示すように、3個の上方噴出口3uの夫々に連通する3個のガス燃料流動孔Auが下向き傾斜状態になるように形成され、3個の下方噴出口3sの夫々に連通するガス燃料流動孔Asが上向き傾斜状態になるように形成されて、3個の上方噴出口3u及び3個の下方噴出口3sから噴出されるガス燃料が、集束箇所Dに向けて流動するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、3個の上方噴出口3uの夫々に連通する3個のガス燃料流動孔Auは、平面視においては、酸素含有ガス吐出口4から吐出される純酸素ガスの吐出方向に沿う平行姿勢で形成されるが、平面視においても、ガス燃料が集束箇所Dに向けて流動するように、3個のガス燃料流動孔Auのうちの左右両側のガス燃料流動孔Auを傾斜姿勢に形成してもよい。
同様に、本実施形態においては、3個の下方噴出口3sの夫々に連通する3個のガス燃料流動孔Asは、平面視においては、酸素含有ガス吐出口4から吐出される純酸素ガスの吐出方向に沿う平行姿勢で形成されるが、平面視においても、ガス燃料が集束箇所Dに向けて流動するように、3個のガス燃料流動孔Asのうちの左右両側のガス燃料流動孔Asを傾斜姿勢に形成してもよい
また、図5に示すように、3本のガス燃料流動パイプPのうちの左側のガス燃料流動パイプPが、先端側ほど右側に傾斜する姿勢に設置され、3本のガス燃料流動パイプPのうちの右側のガス燃料流動パイプPが、先端側ほど左側に傾斜する姿勢に設置され、3本のガス燃料流動パイプPのうちの中央のガス燃料流動パイプPが、酸素含有ガス吐出口4から吐出される純酸素ガスの吐出方向に沿う姿勢で設置されて、3つの中間噴出口3tから噴出されるガス燃料が、上述した集束箇所Dに向けて流動するように構成されている。
つまり、図3に示すように、本実施形態においては、上方噴出口3u、下方噴出口3s、及び、中間噴出口3tが、ガス燃料を集束させる方向に向けて噴出するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、上述の集束箇所Dは、バーナタイル6から0.5〜1.0mの位置に設定されている。
尚、本実施形態においては、上方噴出口3uのガス燃料噴出方向と下方噴出口3sのガス燃料噴出方向とが交差する角度K1(図4参照)が、25度に設定され、また、3つの中間噴出口3tのうちの左方の中間噴出口3tのガス燃料噴出方向と3つの中間噴出口3tのうちの右方の中間噴出口3tのガス燃料噴出方向とが交差する角度K2(図5参照)が、25度に設定されている。
ちなみに、図4及び図5においては、ガス燃料噴出方向を分かり易くするために、上記設定関係とは異なる関係で記載している。
供給口集合部9は、図6に示すように、矩形状の板状体11を備えて、その板状体11に、上方噴出口3uに連通する3個のガス燃料流動孔Auにガス燃料を供給するための上部燃料供給口7u、下方噴出口3s連通する3個のガス燃料流動孔Auにガス燃料を供給するための下部燃料供給口7s、及び、中間噴出口3tに連通する3本のガス燃料流動パイプPにガス燃料を供給するための中間燃料供給口7t、並びに、酸素含有ガス吐出口4に連通する酸素流動孔Bに酸素ガスを供給するための酸素含有ガス供給口8を備える形態に構成されている。
接続部10は、図示は省略するが、上部燃料供給口7uに供給されたガス燃料を3個のガス燃料流動孔Auに導く流路、下部燃料供給口7sに供給されたガス燃料を3個のガス燃料流動孔Auに導く流路、中間燃料供給口7tに供給されたガス燃料を3本のガス燃料流動パイプPに導く流路、さらに、酸素含有ガス供給口8に供給された純酸素ガスを酸素流動孔Bに導く流路を備えており、そして、供給口集合部9の板状体11にボルト連結され、バーナタイル6の後端に接着等により接続されて、バーナタイル6と供給口集合部9とを接続するように構成されている。
そして、以上の説明から明らかな如く、本実施形態においては、上述のように構成された噴出ユニットNが、その前面を炉本体1の内部に臨ませた状態で、炉本体1の炉側壁1wに設けられることになる。
図7に示すように、都市ガス(例えば13A)等のガス燃料を供給する燃料供給路12が8系統のユニット用燃料分岐路12nに分岐され、各ユニット用燃料分岐路12nが、さらに、上部用分岐路12u、下部用分岐路12s、中間用分岐路12tに分岐されている。
そして、各ユニット用燃料分岐路12nの上部用分岐路12u、下部用分岐路12s、中間用分岐路12tの夫々が、各噴出ユニットNの上部燃料供給口7u、下部燃料供給口7s、中間燃料供給口7tに接続されている。
燃料供給路12にはガス燃料の供給を断続する燃料断続弁13が設けられ、各ユニット用燃料分岐路12nには、噴出ユニットNへのガス燃料の供給量を調節するユニット用燃料調節弁14が設けられている。
また、上部用分岐路12uには、3個の上方噴出口3uへのガス燃料の供給量を調節する上部用燃料調節弁15uが設けられ、下部用分岐路12sには、3個の下方噴出口3sへのガス燃料の供給量を調節する下部用燃料調節弁15sが設けられ、さらに、中間用分岐路12tには、3個の中間噴出口3tへのガス燃料の供給量を調節する中間用燃料調節弁15tが設けられている。
つまり、本実施形態においては、上部用燃料調節弁15u、下部用燃料調節弁15s、及び、中間用燃料調節弁15tにより、上述した分配率調節手段Vが構成されることになる。
タンク等の純酸素ガス供給源16から純酸素ガスを供給する純酸素供給路17が8系統のユニット用酸素分岐路17nに分岐され、各ユニット用酸素分岐路17nが各噴出ユニットNの酸素含有ガス供給口8に接続されている。
そして、純酸素供給路17には純酸素ガスの供給を断続する酸素断続弁18が設けられ、各ユニット用酸素分岐路17nには、各噴出ユニットNへの純酸素ガスの供給量を調節するユニット用酸素調節弁19が設けられている。
図7に示すように、本実施形態においては、8個の噴出ユニットNの運転を制御する運転制御部20、及び、その運転制御部20に各種の制御指令を指令する操作部21が設けられている。
操作部21には、図示を省略するが、噴出ユニットNの運転開始及び停止を指令する運転スイッチの他に、8個の噴出ユニットN夫々に対応して、火炎の形成状態を、上方寄り火炎形成状態、短炎形成状態、及び、下方寄り火炎形成状態のうちから択一的に指令する火炎形成状態指令スイッチ等が設けられている。
上方寄り火炎形成状態は、噴出ユニットNに供給されるガス燃料を、そのうちの大部分が3個の上方噴出口3uから噴出されるように予め設定された上方寄り火炎形成用の設定分配率(例えば、80:20:0)にて、3個の上方噴出口3u、3個の中間噴出口3t、3個の下方噴出口3sから分配して噴出する状態である。
そして、上方寄り火炎形成状態においては、図8に示すように、火炎が噴出ユニットNから斜め上方に向けて伸びる状態に形成される。
短炎形成状態は、噴出ユニットNに供給されるガス燃料を、そのうちの大部分が3個の上方噴出口3uと3個の下方噴出口3sから噴出されるように予め設定された幅広短炎形成用の設定分配率(例えば、40:20:40)にて、3個の上方噴出口3u、3個の中間噴出口3t、3個の下方噴出口3sから分配して噴出する状態である。
そして、短炎形成状態においては、図9に示すように、火炎が噴出ユニットNから水平方向に向けて伸びる状態に形成される。
下方寄り火炎形成状態は、噴出ユニットNに供給されるガス燃料を、そのうちの大部分が3個の下方噴出口3sから噴出されるように予め設定された下方寄り火炎形成用の設定分配率(例えば、0:20:80)にて、3個の上方噴出口3u、3個の中間噴出口3t、3個の下方噴出口3sから分配して噴出する状態である。
そして、下方寄り火炎形成状態においては、図10に示すように、火炎が噴出ユニットNから斜め下方に向けて伸びる状態に形成される。
このように、火炎の形成状態が、上方寄り火炎形成状態、短炎形成状態、及び、下方寄り火炎形成状態に変更されるが、いずれの状態においても、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する3個の中間噴出口3tからはガス燃料が噴出される状態が維持されるため、火炎の先端側が巻き上がる状態となることが抑制される。
つまり、中間噴出口3tから噴出されたガス燃料の燃焼が迅速に行われるため、その燃焼による燃焼促進作用によって、上方噴出口3uや下方噴出口3sから噴出されたガス燃料の燃焼が促進されることにより、ガス燃料の流速や酸素含有ガスの流速が低下するまでに、燃焼が完了して、火炎の先端側が巻き上がる状態となることが抑制される。
ガラス溶解槽2におけるガラス原料流動方向上手側の部分は、ガラス原料が溶解されつつ浮遊しているので、ガラス溶解槽2の上面は凸凹状となり、ガラス溶解槽2におけるガラス原料流動方向下流側の部分は、その部分に至るまでにガラス原料の殆どが溶解されて、ガラス原料は浮遊していないので、ガラス溶解槽2の上面は平坦である。
そこで、炉本体1の左右夫々の炉側壁1wに設けられた4基の噴出ユニットN夫々における火炎の形成状態を、操作部21の火炎形成状態指令スイッチにより、投入口1iに最も近い1番目の噴出ユニットNを上方寄り火炎形成状態に、投入口1iに次に近い2番目の噴出ユニットNを短炎形成状態に、投入口1iから離れる3番目及び4番目の噴出ユニットNを下方寄り火炎形成状態に夫々設定する。
このように火炎の形成状態を設定することにより、ガラス溶解槽2におけるガラス原料流動方向の上手側の部分においては、噴出ユニットNから斜め上方に向けて伸びる状態の火炎が形成されるので、ガラス溶解槽2に浮遊するガラス原料に火炎が当たらないようにすることができる。
又、ガラス溶解槽2におけるガラス原料流動方向の中間部分においては、噴出ユニットNから水平方向に向けて伸びる火炎が形成されるので、ガラス溶解槽2に浮遊するガラス原料が残存しても、そのガラス原料に火炎が当たることを抑制しながらも、火炎をガラス溶解槽2の上面に近づけて、ガラス溶解槽2を効率良く加熱することができる。
さらに、ガラス溶解槽2におけるガラス原料流動方向の下流側の部分においては、噴出ユニットNから斜め下方に向けて伸びる状態の火炎が形成されるので、火炎をガラス溶解槽2の上面に近接させて、効率良くガラス溶解槽2を加熱することができる。
尚、上記の通り、噴出ユニットNを炉本体1の炉側壁1wに取り付けた状態で、火炎の形成高さを変更調節することができるので、複数の噴出ユニットNを炉本体1の炉側壁1wにガラス原料流動方向に沿って設置する際に、各噴出ユニットNの設置高さをガラス原料流動方向における位置に応じて適切な高さに定めるといった面倒な作業が不要となって、上述した如く、複数の噴出ユニットNを全て同一の高さに設置することができるようになり、設置作業の簡略化を図ることができる。
以下、運転制御部20の制御動作を説明する。
運転制御部20は、操作部21の運転スイッチにより運転開始が指令されると、各噴出ユニットNに対して設けられたイグナイタ(図示省略)を作動させた状態で、燃料断続弁13を開弁し、各噴出ユニットNへのガス燃料の供給量が予め設定した設定燃料供給量になるように各ユニット用燃料分岐路12nのユニット用燃料調節弁14の作動を制御することになり、併せて、酸素断続弁18を開弁し、各噴出ユニットNへの純酸素ガスの供給量が設定燃料供給量に対応して予め設定された設定酸素供給量になるように各ユニット用酸素分岐路17nのユニット用酸素調節弁19の作動を制御して、各噴出ユニットNの燃焼を開始する。
又、運転制御部20は、操作部21の火炎形成状態指令スイッチによる各噴出ユニットNについての主炎形成状態の指令情報に基づいて、各噴出ユニットNに対応する上部用燃料調節弁15u、下部用燃料調節弁15s、及び、中間用燃料調節弁15t夫々の作動を制御する。
例えば、上方寄り火炎形成状態が指令されている場合は、ユニット用燃料分岐路12nを通して供給されるガス燃料を、上方寄り火炎形成用の設定分配率にて、上部用分岐路12u、中間用分岐路12t、下部用分岐路12sに分配して通流させるべく、上部用燃料調節弁15u、中間用燃料調節弁15t及び前記下部用燃料調節弁15sの作動を制御する。
そして、運転制御部20は、操作部21の運転スイッチにより運転停止が指令されると、燃料断続弁13及び酸素断続弁18を閉弁して、各噴出ユニットNの燃焼を停止する。
〔実験結果について〕
次に、燃焼装置を構成する上記実施形態で述べた噴出ユニットNを、図11に示すように、実験用加熱炉30に装備して燃焼させた場合の実験結果を説明する。
実験用加熱炉30は、奥行きMが8.8mであり、高さNが1.6mである。尚、横幅は、例えば1.8mである。
また、実験用加熱炉30の煙道31には、排気抵抗を調節するダンパ32が設けられ、底部は、単なる床面33に形成されている。
そして、実験用加熱炉30の床面33及び天井面34には、床面33の温度及び天井面34の温度を検出する温度センサが分散配置されているが、図11においてはその記載を省略する。
このような実験設備において、噴出ユニットNを、上述した上方寄り火炎形成状態、短炎形成状態、及び、下方寄り火炎形成状態に変更して燃焼させて、奥行き方向における床面33の温度の分布、及び、奥行き方向における天井面34の温度の分布を計測したところ、図12及び図13の結果となった。
図12は、天井面34の温度、つまり、天井温度の計測結果を示すものであって、上方寄り火炎形成状態、及び、下方寄り火炎形成状態については、上方寄り火炎形成状態の方が下方寄り火炎形成状態よりも全体的に高温になるものの、いずれの状態においても、噴出ユニットNから離れるほど低下する傾向を示した。
また、短炎形成状態については、噴出ユニットNから3000mm程度離れるまでは、漸次高温となり、その後、漸次低温となる、山形状に変化する傾向を示した。
尚、中間噴出口3tを酸素含有ガス吐出口4の内部に装備せずに、中間噴出口3tを酸素含有ガス吐出口4の横側脇にのみに装備する従来の燃焼装置においては、天井温度が、例えば、噴出ユニットNから3000mmを超えて離れたところで最高温度になる傾向となり、しかも、最高温度が、炎形成状態における最高温度よりも高くなる傾向となるものである。
このように、従来の燃焼装置においては、噴出ユニットNから3000mmを超えて離れたところで最高温度になるは、中間噴出口3tを酸素含有ガス吐出口4の内部に装備する本実施形態の燃焼装置に較べて、ガス燃料の燃焼が促進されずに遅れることによるものである。
図13は、床面33の温度、つまり、床温度の計測結果を示すものであって、上方寄り火炎形成状態、短炎形成状態、及び、下方寄り火炎形成状態のいずれにおいても、噴出ユニットNから1500mm程度離れるまでは、漸次高温となり、その後、漸次低温となる、山形状に変化する傾向を示した。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、第1実施形態の燃焼装置の別形態を示すものである。
そして、この第2実施形態の燃焼装置は、第1実施形態の燃焼装置と共通する部分が多いので、第1実施形態の燃焼装置と異なる部分についてのみ詳述する。
すなわち、この第2実施形態の燃焼装置を構成する噴出ユニットNには、図14及び図15に示すように、中間噴出口3tとして、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3tに加えて、酸素含有ガス吐出口4の両側脇に位置される中間噴出口3tが装備されている。
本実施形態においては、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3tは1個であるが、2個以上複数個装備するようにしてもよい。
酸素含有ガス吐出口4の両側脇に位置される中間噴出口3tは、左方側及び右方側に夫々3個装備されているが、その設置数は変更できる。
そして、図15に示すように、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3tは、第1実施形態と同様に、バーナタイル6に形成した酸素流動孔Bの内部に配設されるガス燃料流動パイプPの先端部にて形成されている。
また、酸素含有ガス吐出口4の左方側の中間噴出口3tは、バーナタイル6に形成した左方側ガス燃料流動孔Ahの先端部にて形成され、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置される中間噴出口3tは、バーナタイル6に形成した右方側ガス燃料流動孔Amの先端部にて形成されている。
そして、左方側の3個の中間噴出口3tに連通する3本の左方側ガス燃料流動孔Ahが、先端側ほど右側に傾斜する姿勢に形成され、右方側の3個の中間噴出口3tに連通する右方側ガス燃料流動孔Amが、先端側ほど左側に傾斜する姿勢に形成されている。
したがって、酸素含有ガス吐出口4の左方側や右方側に位置する中間噴出口3tから噴出されるガス燃料が、第1実施形態と同様に集束箇所Dに向けて流動するように構成されている。
つまり、この第2実施形態においても、図14に示すように、上方噴出口3u、下方噴出口3s、及び、中間噴出口3tが、ガス燃料を集束させる方向に向けて噴出するように構成されている。
ちなみに、上方噴出口3uは、第1実施形態と同様に構成されるが、第2実施形態においては、バーナタイル6の横幅方向に沿って5個形成されている。
また、下方噴出口3sは、第1実施形態と同様に構成されるが、第2実施形態においては、バーナタイル6の横幅方向に沿って5個形成されている。
噴出ユニットNの供給口集合部9には、図16に示すように、上記第実施形態と同様に、上方噴出口3uに連通するガス燃料流動孔Auにガス燃料を供給するための上部燃料供給口7u、下方噴出口3s連通するガス燃料流動孔Asにガス燃料を供給するための下部燃料供給口7s、中間噴出口3tに連通する1本のガス燃料流動パイプPにガス燃料を供給するための中間燃料供給口7t、及び、酸素含有ガス吐出口4に連通する酸素流動孔Bに酸素ガスを供給するための酸素含有ガス供給口8を備えることに加えて、左方側燃料供給口7h及び右方側燃料供給口7mを備えている。
左方側燃料供給口7hは、酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3tに連通する左方側ガス燃料流動孔Ahにガス燃料を供給するために設けられ、右方側燃料供給口7mは、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3tに連通する右方側ガス燃料流動孔Amにガス燃料を供給するために設けられている。
接続部10は、上記第1実施形態と同様に、上部燃料供給口7uに供給されたガス燃料を3個のガス燃料流動孔Auに導く流路、下部燃料供給口7sに供給されたガス燃料を3個のガス燃料流動孔Asに導く流路、中間燃料供給口7tに供給されたガス燃料を1本のガス燃料流動パイプPに導く流路、及び、酸素含有ガス供給口8に供給された純酸素ガスを酸素流動孔Bに導く流路を備えるのに加えて、左方側燃料供給口7hに供給されたガス燃料を3本の左方側ガス燃料流動孔Ahに導く流路、及び、右方側燃料供給口7mに供給されたガス燃料を3本の右方側ガス燃料流動孔Amに導く流路を備えている。
図17に示すように、都市ガス(例えば13A)等のガス燃料を供給する燃料供給路12が複数系統のユニット用燃料分岐路12nに分岐されるのは、第1実施形態と同様であるが、各ユニット用燃料分岐路12nが、上部用分岐路12u、下部用分岐路12s、中間用分岐路12tに分岐されるのに加えて、左方側分岐路12h及び右方側分岐路12mに分岐されている。
そして、各ユニット用燃料分岐路12nの上部用分岐路12u、下部用分岐路12s、中間用分岐路12tの夫々が、各噴出ユニットNの上部燃料供給口7u、下部燃料供給口7s、中間燃料供給口7tに接続されるのは、第1実施形態と同様であるが、本実施形態においては、左方側分岐路12hが、左方側燃料供給口7hに接続され、右方側分岐路12mが、右方側燃料供給口7mに接続されている。
また、燃料断続弁13、ユニット用燃料調節弁14、上部用燃料調節弁15u、下部用燃料調節弁15s、中間用燃料調節弁15tが設けられるのは、第1実施形態と同様であるが、本実施形態においては、左方側分岐路12hには、酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3tへのガス燃料の供給量を調節する左方側燃料調節弁15hが設けられ、右方側分岐路12mには、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3tへのガス燃料の供給量を調節する右方側燃料調節弁15mが設けられている。
つまり、本実施形態においては、上部用燃料調節弁15u、下部用燃料調節弁15s、中間用燃料調節弁15t、左方側燃料調節弁15h、及び、右方側燃料調節弁15mにより、分配率調節手段Vが構成されることになる。
本実施形態においては、運転制御部20に各種の制御指令を指令する操作部21が、複数の噴出ユニットN夫々についての火炎形成状態として、上方寄り火炎形成状態、短炎形成状態、下方寄り火炎形成状態、左方寄り火炎形成状態、及び、右方寄り火炎形成状態のいずれかを選択的に指令できるように構成されている。
上方寄り火炎形成状態は、噴出ユニットNに供給されるガス燃料を、そのうちの大部分が5個の上方噴出口3uから噴出されるように予め設定された上方寄り火炎形成用の設定分配率(例えば、80:4:8:8:0)にて、上方噴出口3u、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3t、下方噴出口3sから分配して噴出する状態である。
そして、図示はしないが、上方寄り火炎形成状態においては、火炎が噴出ユニットNから斜め上方に向けて伸びる状態に形成される。
短炎形成状態は、噴出ユニットNに供給されるガス燃料を、そのうちの大部分が3個の上方噴出口3uと3個の下方噴出口3sから噴出されるように予め設定された幅広短炎形成用の設定分配率(例えば、40:4:8:8:40)にて、上方噴出口3u、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3t、下方噴出口3sから分配して噴出する状態である。
そして、図示はしないが、短炎形成状態においては、火炎が噴出ユニットNから水平方向に向けて伸びる状態に形成される。
下方寄り火炎形成状態は、噴出ユニットNに供給されるガス燃料を、そのうちの大部分が3個の下方噴出口3sから噴出されるように予め設定された下方寄り火炎形成用の設定分配率(例えば、0:4:8:8:80)にて、上方噴出口3u、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3t、下方噴出口3sから分配して噴出する状態である。
そして、図示はしないが、下方寄り火炎形成状態においては、火炎が噴出ユニットNから斜め下方に向けて伸びる状態に形成される。
左方寄り火炎形成状態は、噴出ユニットNに供給されるガス燃料を、そのうちの大部分が酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3tから噴出されるように予め設定された左方寄り火炎形成用の設定分配率(例えば、0:20:80:0:0)にて、上方噴出口3u、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3t、下方噴出口3sから分配して噴出する状態である。
そして、図示はしないが、左方寄り火炎形成状態においては、火炎が噴出ユニットNから斜め左方に向けて伸びる状態に形成される。
右方寄り火炎形成状態は、噴出ユニットNに供給されるガス燃料を、そのうちの大部分が酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3tから噴出されるように予め設定された右方寄り火炎形成用の設定分配率(例えば、0:20:0:80:0)にて、上方噴出口3u、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3t、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3t、下方噴出口3sから分配して噴出する状態である。
そして、図示はしないが、右方寄り火炎形成状態においては、火炎が噴出ユニットNから斜め右方に向けて伸びる状態に形成される。
このように、火炎の形成状態が、上方寄り火炎形成状態、短炎形成状態、下方寄り火炎形成状態、左方寄り火炎形成状態、及び、右方寄り火炎形成状態に変更されるが、いずれの状態においても、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3tからはガス燃料が噴出される状態が維持されるため、火炎の先端側が巻き上がる状態となることが抑制される。
つまり、酸素含有ガス吐出口4の内部に位置する中間噴出口3tから噴出されたガス燃料の燃焼が迅速に行われるため、その燃焼による燃焼促進作用によって、上方噴出口3u、下方噴出口3s、酸素含有ガス吐出口4の左方側に位置する中間噴出口3t、及び、酸素含有ガス吐出口4の右方側に位置する中間噴出口3tから噴出されたガス燃料の燃焼が促進されることにより、ガス燃料の流速や酸素含有ガスの流速が低下するまでに、燃焼が完了して、火炎の先端側が巻き上がる状態となることが抑制される。
この第2実施形態の噴出ユニットNは、上記第1実施形態のガラス溶解炉に対して、第1実施形態と同様に装備できるものであるが、火炎形成状態を、左方寄り火炎形成状態、及び、右方寄り火炎形成状態にも変更できるため、種々の形態のガラス溶解炉に適用して実施できる。
ちなみに、左方寄り火炎形成状態や右方寄り火炎形成状態の使用例としては、例えば、炉本体1の炉側壁1wの右側に隣接して噴出ユニットNを設置する場合には、その噴出ユニットNの火炎形成状態を、左寄り火炎形成状態に設定し、炉本体1の炉側壁1wの左側に隣接して噴出ユニットNを設置する場合には、その噴出ユニットNの火炎形成状態を、右寄り火炎形成状態に設定することにより、火炎が炉側壁1wに接触しないようして、炉本体1の耐久性を向上することが考えられる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明するが、この第3実施形態は、ガラス溶解炉の異なる構成を例示するものであって、この第3実施形態の燃焼装置としては、第1実施形態の燃焼装置、又は、第2実施形態の燃焼装置を適用するものであるので、以下、ガラス溶解炉の構成と、噴出ユニットNの設置形態とについてのみ詳述する。
第3実施形態のガラス溶解炉は、図18に示すように、平面視において長方形状のガラス溶解槽2の4辺を囲む4つの炉側壁1wのうちで、長辺側となる一対の炉側壁1wの一方に、投入口1iが、炉側壁1wの横幅方向の一端側に位置させた状態で設けられ、その炉側壁1wに隣接する短辺側の一対の炉側壁1wのうちの、投入口1iから離れる側の炉側壁1wに、取出口1eが設けられている。
すなわち、このガラス溶解炉は、投入口1iから取出口1eに向けて屈曲状にガラス原料を流動させるように構成されている。
そして、上述した短辺側となる一対の炉側壁1wのうちの、投入口1iに隣接する炉側壁1wに、複数(例示図では3基)の噴出ユニットNが、炉側壁1wの横幅向に沿って並置され、投入口1iを設けた炉側壁1w及びその炉側壁1wに対向する炉側壁1wの取出口1eに近接する部分に、炉側壁1wの長手方向に位置をずらした状態で、噴出ユニットNが1基ずつ設けられている。
ちなみに、この第3実施形態の場合においては、例えば、投入口1i側の3基の噴出ユニットNの火炎形成状態を、上方寄り火炎形成状態に設定し、取出口1e側の2基の噴出ユニットNの火炎形成状態を、下方寄り下縁形成状態に設定することになる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)上記第1実施形態においては、酸素含有ガス吐出口4の内部に3個の中間噴出口3tを設ける場合を例示したが、酸素含有ガス吐出口4の内部に、4個以上の中間噴出口3tを設けるようにする等、第1実施形態の燃焼装置において、中間噴出口3tの設置数は各種変更できる。
同様に、上記第2実施形態においては、酸素含有ガス吐出口4の内部に1個の中間噴出口3tを設ける場合を例示したが、酸素含有ガス吐出口4の内部に、2個以上の中間噴出口3tを設けるようにする等、第2実施形態の燃焼装置において、中間噴出口3tの設置数は各種変更できる。
(ロ)燃焼装置が火炎を形成する火炎形成方向は、上記の第1実施形態において例示したガラス原料流動方向に直交する方向に限定されるものではなく、ガラス原料流動方向に平行な方向や、ガラス原料流動方向に斜めに交差する方向でも良い。
(ハ)酸素含有ガス吐出口4の具体構成は、上記の第1実施形態及び第2実施形態にて例示した構成、即ち、横長状の一つの口として構成することに代えて、複数の円状や楕円状の口が横幅に並ぶ形態に構成してもよい。
(ニ)上記の第1実施形態及び第2実施形態においては、ガス燃料噴出口3及び酸素含有ガス吐出口4を、炉本体1の炉側壁1wに組付自在な一つの噴出ユニットNに備えさせる場合について例示したが、ガス燃料噴出口3及び酸素含有ガス吐出口4を別部材に備えさせる形態で実施してもよい。
(ホ)上記の第1実施形態においては、平面視で矩形状のガラス溶解槽2を囲む炉本体1の炉側壁1wにおける前側の炉側壁1wに投入口1iを設け且つ背部側の炉側壁1wに取出口1eを設けたガラス溶解炉に対して、ガラス原料流動方向に沿うガラス原料流動方向視において、左右両側に位置する炉側壁1wの夫々に、複数の噴出ユニットNをガラス原料流動方向に沿って並置する形態とする場合を例示したが、例えば、ガラス原料流動方向視における左右両側の炉側壁1wのうちの一方に、複数の噴出ユニットNをガラス原料流動方向に沿って並置する形態にする等、第1実施形態のガラス溶解炉に対して噴出ユニットNを設置する形態は各種変更できる。
(ヘ)噴出ユニットNをガラス溶解槽2におけるガラス原料流動方向に沿って並置する場合において、その並置数はガラス溶解槽2の平面視での大きさに応じて変更設定することができる。又、ガラス溶解槽2の平面視での大きさが小さい場合は1基でも良い。
(ト)火炎形成状態の種類は、上記の第1実施形態及び第2実施形態において例示した種類に限定されるものではない。
例えば、第2実施形態の燃焼装置において、ガス燃料の大部分を、上方噴出口3uと酸素含有ガス吐出口4の左方側の中間噴出口3tとから噴出する分配率に調整して、火炎を左方でかつ上方に伸びる状態に形成する左上寄り火炎形成状態や、ガス燃料の大部分を、上方噴出口3uと酸素含有ガス吐出口4の右方側の中間噴出口3tとから噴出する分配率に調整して、火炎を右方で上方に伸びる状態に形成する右上寄り火炎形成状態を設定できるようにしてもよい。
同様に、第2実施形態の燃焼装置において、ガス燃料の大部分を、下方噴出口3sと酸素含有ガス吐出口4の左方側の中間噴出口3tとから噴出する分配率に調整して、火炎を左方でかつ下方に伸びる状態に形成する左下寄り火炎形成状態や、ガス燃料の大部分を、下方噴出口3sと酸素含有ガス吐出口4の右方側の中間噴出口3tとから噴出する分配率に調整して、火炎を右方で下方に伸びる状態に形成する右下寄り火炎形成状態を設定できるようにしてもよい。
(チ)上記第1実施形態の燃焼装置、及び、上記第2実施形態の燃焼装置においては、上方噴出口3u、下方噴出口3s、及び、中間噴出口3tが、ガス燃料を集束させる方向に向けて噴出するように構成される場合を例示したが、上方噴出口3u、下方噴出口3s、及び、中間噴出口3tが、ガス燃料を互いに平行な方向に沿って噴出するように構成して実施してもよい。
(リ)本発明を実施するに、上方噴出口3u、下方噴出口3s及び中間噴出口3tを、ガス燃料の噴出方向を変更調節自在に構成して実施してもよい。
すなわち、上方噴出口3u、下方噴出口3s及び中間噴出口3tのガス燃料の噴出方向を、上下方向や左右方向に変更調節できるように構成してもよい。
例えば、図19に示すように、上方噴出口3uを先端に形成するガス燃料流動パイプPu、下方噴出口3sを先端に形成するガス燃料流動パイプPs、先端に中間噴出口3tを形成するガス燃料流動パイプPを、バーナタイル6に対して、先端を中心に上下方向に揺動調節自在に構成して、上方噴出口3u、下方噴出口3s及び中間噴出口3tが、ガス燃料の噴出方向を上下に変更調節できるようにしてもよい。
また、図示はしないが、上方噴出口3uを先端に形成するガス燃料流動パイプPu、下方噴出口3sを先端に形成するガス燃料流動パイプPs、及び、先端に中間噴出口3tを形成するガス燃料流動パイプPを、バーナタイル6に対して、先端を中心に左右方向に揺動調節自在に構成して、上方噴出口3u、下方噴出口3s及び中間噴出口3tが、ガス燃料の噴出方向を左右に変更調節できるようにしてもよい。
そして、上方噴出口3u、下方噴出口3s及び中間噴出口3tが、ガス燃料の噴出方向を変更調節自在に構成されると、火炎の形成状態を種々変更できるものとなるから、設置位置等に応じて、火炎の形成状態を変更設定できるものとなる。
(ヌ)酸素含有ガス吐出部Sにより吐出する酸素含有ガスとしては、上記の実施形態において例示した純酸素ガス以外に、空気や、酸素濃度を高くした酸素富化空気を用いることができる。
(ル)本発明によるガラス溶解炉用の燃焼装置は、上記の第1実施形態や第3実施形態にて説明したガラス溶解炉に装備する他、種々の形態のガラス溶解炉に設けることが可能である。例えば、バッチ式でガラス原料の溶解処理を行うバッチ式のガラス溶解炉にも設けることができる。
1w 炉側壁
2 ガラス溶解槽
3 ガス燃料噴出口
3u 上方噴出口
3s 下方噴出口
3t 中間噴出口
4 酸素含有ガス吐出口
V 分配率調節手段

Claims (5)

  1. ガラス溶解槽のガラス原料の上面に沿う火炎形成方向に沿わせる状態でガス燃料を前記ガラス溶解槽の上部空間に噴出するガス燃料噴出口、及び、前記火炎形成方向に沿わせる状態で酸素含有ガスを前記ガラス溶解槽の上部空間に吐出する酸素含有ガス吐出口が、炉側壁に装備され、
    前記ガス燃料噴出口として、前記酸素含有ガス吐出口の上方箇所に位置させる上方噴出口、前記酸素含有ガス吐出口の下方箇所に位置させる下方噴出口、及び、前記酸素含有ガス吐出口の形成高さに対応する箇所に位置させる中間噴出口が設けられ、
    前記上方噴出口、前記下方噴出口、及び、前記中間噴出口から分配して噴出されるガス燃料の分配率を変更調節する分配率調節手段が設けられたガラス溶解炉用の燃焼装置であって、
    前記酸素含有ガス吐出口の内部に、前記中間噴出口が配設されているガラス溶解炉用の燃焼装置。
  2. 前記酸素含有ガス吐出口が、横長の扁平状に形成され、
    前記中間噴出口として、前記酸素含有ガス吐出口の内部に位置する状態で、横方向に並ぶ複数の前記中間噴出口が装備されている請求項1記載のガラス溶解炉用の燃焼装置。
  3. 前記中間噴出口として、前記酸素含有ガス吐出口の内部に位置する前記中間噴出口に加えて、前記酸素含有ガス吐出口の両横側脇に位置される前記中間噴出口が装備されている請求項1又は2記載のガラス溶解炉用の燃焼装置。
  4. 前記上方噴出口、前記下方噴出口、及び、前記中間噴出口が、ガス燃料を集束させる方向に向けて噴出するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス溶解炉用の燃焼装置。
  5. 前記上方噴出口、前記下方噴出口及び前記中間噴出口が、ガス燃料の噴出方向を変更調節自在に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス溶解炉用の燃焼装置。
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