JP2013170649A - 減速歯車機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、動作時の応答性及び安定性に優れた減速歯車機構を提供する。
【解決手段】支持部材と回転部材の間に設けた外歯歯車と内歯歯車の一方と他方に形成された大径の円形穴と小径の円筒部の間に一体楔部材を挿入する。一体楔部材は、円筒部の外周面に対して摺接可能な内側摺接面と円形穴の内周面に対して摺接可能な外側摺接面を有する一対の楔状部を接続して形成され、円筒部の中心を通る楔中心線を挟んだ両側領域に一対の楔状部を対称に位置させる。一体楔部材は付勢部材によって付勢されて、各楔状部を円筒部の外周面と円形穴の内周面に圧接させて外歯歯車と内歯歯車の相対的な偏心位置を一定に保持させる。一体楔部材は、楔中心線に沿う方向に相対移動可能で回転方向には相対移動せずに係合する回転伝達部材によって回転駆動されたとき、外歯歯車と内歯歯車に互いの中心位置を変化させながら相対回転を行わせる。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両等に搭載される可動装置に用いられる減速歯車機構に関する。
外周部に外歯が形成された外歯歯車と、内周部に外歯よりも歯数の多い内歯が形成された内歯歯車を備え、外歯歯車または内歯歯車に同軸に回転自在に嵌合させた楔解除部材によって、該外歯歯車と内歯歯車のいずれか一方を他方の軸を中心に偏心運動させながら外歯と内歯の噛合位置を変化させるタイプの減速歯車機構が知られている。この種の減速歯車機構は、例えば、特許文献1から特許文献3のようにシートバックの角度調整を行わせるリクライニング装置に用いられており、シートクッションに固定されるロアアームとシートバックに固定されるアッパアームの枢軸部分の一方に外歯歯車が固定され、他方に内歯歯車が固定される。
より詳細には、外歯歯車と内歯歯車のいずれか一方の軸部には円形穴が形成され、他方の軸部には、該円形穴の内周面より小径の外周面を有する円筒部が設けられており、外歯歯車と内歯歯車が噛合する状態では、円形穴の中心に対して円筒部の中心が偏心して位置される。そして、この円形穴と円筒部の間の偏心空間に一対の楔状部材が挿入される。一対の楔状部材は、円形穴と円筒部の間に楔を打ち込む方向に付勢されており、常時はその楔効果によって外歯歯車と内歯歯車の相対運動が禁止される。一方、円筒部の中心を回転軸とする楔解除部材の回転操作によって一対の楔状部材を円筒部周りで移動させると、一対の楔状部材の押圧力によって、外歯歯車と内歯歯車が互いの中心位置を変化させながら外歯と内歯の噛合位置を変化させる偏心運動を行う。上記のようなリクライニング装置に適用した場合には、この外歯歯車と内歯歯車の偏心運動によってロアアームに対するアッパアームの角度が変化する。
特公昭63-47443号公報 特開2006-204891号公報 特開2006-94991号公報
以上のような減速歯車機構では、外歯歯車と内歯歯車に形成される円形穴の内径サイズと円筒部の外径サイズの公差(ばらつき)や、楔状部材自体の精度誤差を吸収するべく、それぞれの楔状部材がある程度の余裕(隙間)を持って円形穴と円筒部の間に嵌合するように設定されている。特に、一対の楔状部材の互いの精度誤差を考慮する必要から、確保する隙間が大きくなりがちであるが、その隙間があまり大きいと、楔解除部材によって一対の楔状部材を押圧して外歯歯車と内歯歯車を偏心運動させる際に、動力伝達のタイムラグが生じたり、各楔状部材と円形穴及び円筒部との間で摩擦力の急変によるスティックスリップ現象が生じて動作の安定性が損なわれたりするおそれがあった。その対策として、大きさの異なる複数種の楔状部材を準備して選択的に組み付けることで隙をできるだけ小さくするなどの対応がとられているが、コストや手間がかかるという問題があった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、動作時の応答性及び安定性に優れた減速歯車機構を提供することを目的とする。
本発明は、支持部材と、該支持部材に対して相対回転可能な回転部材のいずれか一方に、その回転中心部に位置させて固定される外歯歯車と、この外歯歯車の外歯に噛み合う該外歯よりも歯数が多い内歯が形成され、支持部材と回転部材の他方に固定される内歯歯車と、外歯歯車と内歯歯車の一方と他方にそれぞれの軸を中心として設けられた、大径の円形穴と該円形穴より小径の円筒部と、円形穴の内周面と円筒部の外周面との間に挿入され、外歯歯車と内歯歯車を互いの中心位置が異なる偏心状態で噛合維持させる偏心保持手段と、円筒部の内周部に回転可能に支持され、該回転によって偏心保持手段を動作させて、外歯歯車と内歯歯車に噛合位置の変化を伴う偏心回転を行わせる駆動手段とを有する減速歯車機構に関するものであり、以下のように構成したことを特徴としている。偏心保持手段として、一体楔部材と、この一体楔部材を付勢する付勢部材を有する。一体楔部材は、円筒部の外周面に摺接可能に接触する内側摺接面と円形穴の内周面に摺接可能に接触する外側摺接面を有する一対の楔状部を接続して形成され、円筒部の中心を通り径方向に延びる楔中心線を挟んだ両側領域に一対の楔状部を対称に位置させる。付勢部材は、一体楔部材を一対の楔状部が幅狭となる方向へ移動付勢して、該一対の楔状部の内側摺接面と外側摺接面をそれぞれ円筒部の外周面と円形穴の内周面に圧接させ、外歯歯車と内歯歯車の相対的な偏心位置を一定に保持させる。駆動手段は、一体楔部材に対して楔中心線に沿う径方向に相対移動可能で、かつ回転方向には相対移動せずに回転伝達可能に係合する回転伝達部材を備えている。
一体楔部材には、回転伝達部材との係合部分として、一対の楔状部の間に楔中心線に沿う径方向に形成された径方向溝を形成するとよい。回転伝達部材は、円筒部の内周部に回転可能に挿入される軸部と、該軸部から径方向に延出されて一体楔部材の径方向溝に対して楔中心線に沿う径方向に相対移動可能かつ回転方向の力を伝達可能に係合する径方向突出部とを備えるとよい。この一体楔部材側の径方向溝と回転伝達部材側の径方向突出部はそれぞれ、円筒部を挟んで楔中心線の延長上に2つ設けられることが好ましい。
一体楔部材は、周方向の分断箇所なく一対の楔状部を接続した全環楔部材として構成することが可能である。
一体楔部材の一対の楔状部の間に、内側摺接面よりも円筒部の外周面との隙間を大きくした内側隙間部と、外側摺接面よりも円形穴の内周面との隙間を大きくした外側隙間部の少なくとも一方を設けることが好ましい。これらの隙間部を設けることで、円筒部の外周面と円形穴の内周面に対する一体楔部材側の当接箇所を、内側摺接面上と外側摺接面上に確実に設定することができる。また、これらの隙間部により得られる空間を潤滑剤の流入部として用いることで、外歯歯車と内歯歯車に対する一体楔部材の摺動動作の円滑性を高めることができる。
円形穴の内周面と一体楔部材との間に挿入されて一体楔部材の径方向位置を安定させる挿入部を付勢部材に設けてもよい。
付勢部材は、一体楔部材と円形穴の内周面との間に弾性変形状態で挿入した板バネや、環状のコイル部から突出して一体楔部材と円形穴の内周面との間に挿入される一対のバネ端部を有するトーションバネによって構成することができる。板バネの態様では、一体楔部材との間に、一体楔部材に対する板バネの回転方向移動を規制する係合部を設けるとよい。
以上の本発明によれば、外歯歯車と内歯歯車の間に別部材からなる一対の楔状部材を挿入する構成に比して部品の精度誤差による寸法のバラつきが生じにくく、円筒部の外周面や円形穴の内周面に対する一体楔部材の隙間を小さく設定することができる。また、一体楔部材と回転伝達部材が回転方向の相対移動を規制した状態で係合しており、回転伝達部材から一体楔部材への回転伝達のタイムラグが少ない。よって、少ない部品点数で、動作時の応答性及び安定性に優れた減速歯車機構を得ることができる。
本発明を適用した減速歯車機構を構成する外歯歯車と内歯歯車と保持部材の分解斜視図である。 外歯歯車と内歯歯車を図1と反対側から見た分解斜視図である。 第1の実施形態における減速歯車機構の要部を示す分解斜視図である。 図3の全環楔部材の正面図である。 図3の楔解除部材の正面図である。 第1の実施形態における減速歯車機構で楔解除部材を除く各部材を組み付けた状態の正面図である。 第1の実施形態における減速歯車機構の正面図である。 第2の実施形態における減速歯車機構の要部を示す分解斜視図である。 第2の実施形態における減速歯車機構の正面図である。 第3の実施形態における減速歯車機構の要部を示す分解斜視図である。
図7に示す減速歯車機構10は任意の可動装置に搭載可能であり、以下の実施形態では車両用シートのリクライニング装置に適用した例を説明する。減速歯車機構10を構成する外歯歯車11は、図示しないシートクッションのフレームと固定関係にあるロアアーム(支持部材)に固定され、内歯歯車12は、図示しないシートバックのフレームと固定関係にあるアッパアーム(回転部材)に固定される。
図1と図2に分解状態の外歯歯車11と内歯歯車12を示す。円板状をなす外歯歯車11の側面には、周方向に所定の間隔で複数の固定突起11aが設けられている。外歯歯車11は、この固定突起11aをロアアームに形成した嵌合穴に嵌合させることで位置決めされ、位置決め後にロアアームに溶接される。外歯歯車11の外周面には外歯11bが形成され、中央には円筒部11cがバーリング加工により形成されている。円筒部11cの外周面は円形断面の内側ガイド面S1となっており、円筒部11cの内周面は内側ガイド面S1と同心の円形断面の軸穴Dになっている。円筒部11cと外歯11bとの間の領域には環状の凹部11dが形成されている。
外歯歯車11よりも大径の円板状をなす内歯歯車12の側面には、周方向に所定の間隔で複数の固定突起12aが設けられている。内歯歯車12は、この固定突起12aをアッパアームに形成した嵌合穴に嵌合させることで位置決めがなされ、位置決め後にアッパアームに溶接される。内歯歯車12には、外歯歯車11の外歯11bよりも歯数が少なくとも一つ多く形成された、外歯11bと内接する内歯12bが刻設されている。内歯歯車12の中央には内側に円形穴を有する円筒リブ状部12cが形成され、円筒リブ状部12c(円形穴)の内周面は円形断面の外側ガイド面S2となっている。円筒リブ状部12cと内歯12bの間の領域には環状の凹部12dが形成されている。円筒リブ状部12cの裏面側には、環状の裏側凹部12eが形成されている。
外歯歯車11と内歯歯車12は、互いの凹部11d、12dを向かい合わせて、内歯歯車12の凹部12d内に外歯歯車11を収容するように組み合わされる。この組み合わせ状態で、外歯歯車11の一方の側面が凹部12の底面に対向し、円筒リブ状部12cの端面が凹部11dの底面に対向し、さらに円筒部11cが円筒リブ状部12c内に挿入される。図6に示すように、円筒リブ状部12c内周側の外側ガイド面S2は円筒部11c外周側の内側ガイド面S1よりも大径で、内側ガイド面S1と外側ガイド面S2の間には径方向に所定の隙間が確保されており、外歯歯車11に対する内歯歯車12の半径方向の相対移動が許容される。加えて、前述のように外歯11bよりも内歯12bの方が多い歯数に設定されている。そのため、外歯11bに対して内歯12bを噛合させて外歯歯車11と内歯歯車12を組み合わせると、外歯歯車11と内歯歯車12は互いの中心を偏心させた状態になる。この状態で、外歯11bと内歯12bは互いに噛合する部分と噛合しない部分を含んでおり、外歯11bに対する内歯12bの噛合位置を徐々に変化させるように、外歯歯車11に対して内歯歯車12を偏心回転運動させることができる。
図1に示す保持部材20は、内歯歯車12の外周面に嵌合する円筒状の外囲部20aと、外囲部20aの両側から内径方向に突出する一対のフランジ部20b、20cを有する。フランジ部20b、20cは、外歯歯車11と内歯歯車12を両側から挟むことによって軸方向への離間を規制する。
外歯歯車11の円筒部11cの軸穴Dには、図3及び図5に示す楔解除部材(駆動手段、回転伝達部材)13の円筒軸部13aが回転自在に嵌入されている。楔解除部材13は、この円筒部11cの軸穴Dの中心を回転軸として正逆に回転される。楔解除部材13は、円筒軸部13aの一端部に円板状のフランジ部13bを有し、このフランジ部13bから回転軸(円筒軸部13aの軸線)を中心とする外径方向に突出する角柱状(厚みのある板状)の一対のストライカ部13c、13dを有している。一対のストライカ部13c、13dは回転軸を中心として互いに反対方向に延出されており、それぞれのストライカ部13c、13dはその延出方向と平行な一対の側面を有している。円筒軸部13aの内筒面にはセレーション13eが形成されている。図示を省略しているが、円筒部11cの軸穴Dに円筒軸部13aを挿入した状態で、外歯歯車11に対する楔解除部材13の回転軸方向の移動を規制する手段を備える。
外歯歯車11の円筒部11cの外周面により構成される内側ガイド面S1と、内歯歯車12の円筒リブ状部12cの内周面により構成される外側ガイド面S2との間(偏心空間)には、両ガイド面S1、S2に対して摺動可能に接触する全環楔部材(偏心保持手段、一体楔部材)14が挿入されている。図3及び図4に示すように、全環楔部材14は周方向のいずれの部分にも分断箇所のない完全環状体であり、楔中心線Pに関して両側が対称な形状を有する。楔中心線Pは、後述する減速歯車機構10の完成状態で、外歯歯車11の円筒部11c(内側ガイド面S1と同心の軸穴D)の中心を通り該円筒部11cの径方向に延びる仮想の線である。全環楔部材14において楔中心線Pを挟んだ一方の領域には楔状部14aが形成され、他方の領域には楔状部14bが形成される。楔状部14aと楔状部14bはそれぞれ、周方向の一端部から他端部に進むにつれて徐々に径方向の幅を狭くする楔状の形状を有しており、互いの幅広側の端部が楔中心線P上の楔接続部14K1で接続され、同じく互いの幅狭側の端部が楔中心線P上の楔接続部14K2で接続されて周方向に一続きの全環楔部材14を構成している。全環楔部材14における楔状部14aと楔状部14bの内周側には内側ガイド面S1に対応する曲率の円筒面である内側摺接面R1が形成され、楔状部14aと楔状部14bの外周側には外側ガイド面S2に対応する曲率の円筒面である外側摺接面R2が形成されている。換言すれば、内側摺接面R1と外側摺接面R2は、互いの中心軸位置及び曲率が異なる円筒面であり、内側摺接面R1よりも外側摺接面R2の方が曲率が小さい。
また、全環楔部材14の楔接続部14K1上には径方向溝14cが形成され、楔接続部14K2上には径方向溝14dが形成される。径方向溝14cと径方向溝14dは楔中心線Pに沿う径方向に貫通形成された有底溝であり、それぞれの径方向溝14cと径方向溝14dは、周方向に離間する一対の対向面と、この対向面を接続する底面とを有する。さらに楔状部14aと楔状部14bの幅広側の境界部付近には、一対のバネ支持部14e、14fとバネ係着部(係合部)14gが形成されている。バネ支持部14eとバネ支持部14fはそれぞれ、外側ガイド面S2よりも外側摺接面R2との間の隙間を大きくする凹状部として楔状部14aと楔状部14bの外周面上に形成されている。バネ係着部14gはバネ支持部14eとバネ支持部14fの間に位置しており、楔接続部14K1の外周面側に形成されている。バネ係着部14gはバネ支持部14eとバネ支持部14fから離れるにつれて徐々に内径方向への深さを大きくする三角状の断面形状を有する。
全環楔部材14は、内側ガイド面S1に内側摺接面R1を対向させ、外側ガイド面S2に外側摺接面R2を対向させて、外歯歯車11の円筒部11cと内歯歯車12の円筒リブ状部12cとの間に挿入される。内側摺接面R1は内側ガイド面S1に対して摺動可能に接触し、外側摺接面R2は外側ガイド面S2に対して摺動可能に接触する。全環楔部材14における楔状部14aと楔状部14bの幅広側の境界部付近の内周側には、内側摺接面R1よりも内側ガイド面S1との隙間を大きくする形状の内側逃げ部(内側隙間部)M1が形成され、楔状部14aと楔状部14bの幅狭側の境界部付近の外周側には、外側摺接面R2よりも外側ガイド面S2との隙間を大きくする形状の外側逃げ部(外側隙間部)M2が形成されている。内側逃げ部M1と外側逃げ部M2は、内側摺接面R1と外側摺接面R2を確実に内側ガイド面S1や外側ガイド面S2に接触させるための逃げ形状として形成されている。また、内側逃げ部M1と内側ガイド面S1、外側逃げ部M2と外側ガイド面S2との間に得られる径方向スペースは、全環楔部材14の摺動を円滑にさせるための潤滑剤の流入部として用いられる。なお、全環楔部材14において、内側逃げ部M1と外側逃げ部M2を備えない構成や、内側逃げ部M1と外側逃げ部M2の一方を省略した構成にすることも可能である。
全環楔部材14と内歯歯車12の円筒リブ状部12c(外側ガイド面S2)の間には付勢バネ(偏心保持手段、付勢部材)15が挿入される。付勢バネ15は一対の支持片部15a、15bとその間の内方曲げ部(係合部)15cを有する板バネであり、自由状態では一対の支持片部15a、15bは平面状をなし、内方曲げ部15cは一対の支持片部15a、15bに対して「く」字状に折り曲げられて形成されている。図6に示すように、付勢バネ15は、支持片部15a、15bがそれぞれバネ支持部14e、14fと外側ガイド面S2の間に湾曲状態で挟まれ、内方曲げ部15cをバネ係着部14gに係合させた状態で支持されている。内方曲げ部15cとバネ係着部14gの係合により、全環楔部材14に対する付勢バネ15の位置ずれが防止される。この支持状態で付勢バネ15は撓んでおり、その復元力によって全環楔部材14を楔中心線Pに沿う径方向(図6及び図7の下方)に押圧付勢する。なお、付勢バネ15の支持片部15a、15bの厚みを、円筒リブ状部12cの外側ガイド面S2と全環楔部材14のバネ支持部14e、14fとの間の径方向空間に対して隙間なく挿入されるように設定し、付勢バネ15のバネ力に加えて、挿入された支持片部15a、15bを用いて全環楔部材14の径方向位置を安定させるようにしてもよい。これにより全環楔部材14のガタつきを確実に抑えることができる。
全環楔部材14を内側ガイド面S1と外側ガイド面S2の間に挿入した状態では、外歯歯車11に対して内歯歯車12が偏心して位置され、該偏心状態で外歯11bの一部に対して内歯12bの一部が噛合される。このとき、内側ガイド面S1の中心と外側ガイド面S2の中心が全環楔部材14の楔中心線Pに沿う方向に偏心している。楔解除部材13は、外歯歯車11の円筒部11cの軸穴D内に楔解除部材13の円筒軸部13aを回転自在に支持させた状態で、ストライカ部13c、13dをそれぞれ全環楔部材14の径方向溝14cと径方向溝14dに対して嵌合させる。ストライカ部13cとストライカ部13dのそれぞれにおける一対の側面と、これを挟む径方向溝14cと径方向溝14dのそれぞれの一対の対向面は、いずれも楔中心線Pと平行な面であり、全環楔部材14に対する楔解除部材13の相対回転を規制し、楔中心線Pに沿う方向への楔解除部材13と全環楔部材14の相対移動を許す関係になっている。なお、楔解除部材13におけるストライカ部13cとストライカ部13d、全環楔部材14における径方向溝14cと径方向溝14dはそれぞれ対称な形状であるため、ストライカ部13cを径方向溝14dに嵌合させ、ストライカ部13dを径方向溝14cに嵌合させる組み替えも可能である。
減速歯車機構10は各シートの両側に対称に一対が配置されており、左右の減速歯車機構10における楔解除部材13は、円筒軸部13aのセレーション13eに挿入固定した連結軸(不図示)を介して連結されている。連結軸及び楔解除部材13は、シートバックの傾斜角の調整時に図示しないモータの駆動力によって回転駆動される。
以上の構造のリクライニング装置の減速歯車機構10は、連結軸(楔解除部材13)に外部から回転操作力を加えない状態では、付勢バネ15が全環楔部材14に対して、内側摺接面R1を内側ガイド面S1に圧接させ、外側摺接面R2を外側ガイド面S2に圧接させる方向の力、すなわち楔を打ち込む方向の力を与えている。このため、外歯歯車11と内歯歯車12に対して回転方向の力が与えられても、全環楔部材14の楔状部14a、14bが楔として機能して外歯歯車11と内歯歯車12の相対運動を規制する。よって減速歯車機構10のロック状態が維持され、シートバックの傾動が規制される。
このロック状態において、楔解除部材13を図7における反時計方向に回すと、楔解除部材13のストライカ部13c、13dが全環楔部材14の径方向溝14c、径方向溝14dの一方の側面を押圧し、付勢バネ15の付勢力に抗して楔状部14bを楔打ち込み方向(時計方向)と反対方向に引き抜く力が付与され、全環楔部材14は外歯歯車11の円筒部11cの内側ガイド面S1に沿って反時計方向に回転する。楔解除部材13を時計方向に回転させた場合も同様に、付勢バネ15の付勢力に抗して楔状部14aを楔打ち込み方向(反時計方向)と反対方向に引き抜く力が付与され、全環楔部材14は外歯歯車11の円筒部11cの内側ガイド面S1に沿って時計方向に回転する。なお、ストライカ部13cと径方向溝14c、ストライカ部13dと径方向溝14cはそれぞれ、楔中心線Pに沿う径方向の相対移動が許容されているため、楔解除部材13と全環楔部材14の間で径方向への寸法設定に多少の余裕を持たせることができる。
全環楔部材14が外歯歯車11の円筒部11cの内側ガイド面S1に沿って回転すると、全環楔部材14の外側摺接面R2が外側ガイド面S2に対して摺接して押圧ポイントを変化させながら内歯歯車12を外径方向に押圧する。内歯歯車12は内歯12bが外歯11bに噛み合う偏心位置で全環楔部材14により支持されるため、全環楔部材14が回転すると、外歯歯車11に対して内歯歯車12が偏心回転運動しながら外歯11bと内歯12bの噛合位置を変化させる。具体的には、楔解除部材13を図7の反時計方向に回転させたときに、内歯歯車12が外歯歯車11に対して中心位置を変化させながら同図の反時計回りに回転し、楔解除部材13を図7の時計方向に回転させたときに、内歯歯車12が外歯歯車11に対して中心位置を変化させながら同図の時計回りに回転する。その結果、アッパアームをロアアームに対して傾動させ、シートバックの傾斜角を調整することができる。この外歯歯車11と内歯歯車12の間の偏心相対回転は、楔解除部材13と全環楔部材14の結合体の回転から減速されており、アッパアームをロアアームに対して少量ずつ傾動させるため、シートバックの傾斜角を実質的に無段階に調整することができる。楔解除部材13の回転を停止させると、外歯歯車11に対する内歯歯車12の偏心回転運動が停止され、付勢バネ15の付勢力によって全環楔部材14の楔効果が再び得られるため、シートバックの傾動が規制されるロック状態に戻る。
減速歯車機構10には、ロアアームに対するアッパアームの最大傾動角を規制するために、外歯歯車11の凹部11d内と内歯歯車12の凹部12d内にそれぞれストッパ突起を設けてもよい。外歯歯車11と内歯歯車12の間に所定量の相対回転が発生すると、互いのストッパ突起が当接して回転動作が規制され、シートバックのそれ以上の角度変化が制限される。
図8及び図9は、減速歯車機構10の第2の実施形態を示している。この実施形態では、全環楔部材(一体楔部材)114を付勢する付勢バネ(偏心保持手段、付勢部材)25をトーションバネで構成した点が異なっている。その他の第1の実施形態と共通する構造については、共通の符号で示し説明を省略する。全環楔部材114は、楔接続部14K1の外周面側に、内径方向へ凹状となるバネ荷重入力部14hを有している。付勢バネ25は、1ターンの環状部分25aと、この環状部分25aから内径方向に曲折された一対の径方向曲折部25b、25cと、各径方向曲折部25b、25cから環状部分25aの軸線方向に立ち上げられた軸方向端部25d、25eからなり、環状部分25aは、内歯歯車12の円筒リブ状部12cの裏面側に形成された環状の裏側凹部12e(図1)内に支持されている。軸方向端部25d、25eは、全環楔部材114のバネ荷重入力部14hと円筒リブ状部12cの間の空間に挿入されている。この挿入状態で付勢バネ25は撓んでおり、その復元力によって軸方向端部25d、25eがそれぞれ楔状部14aと楔状部14bを離間方向に押圧する。この押圧力は内側ガイド面S1と外側ガイド面S2に対する全環楔部材114の楔打ち込み方向に作用し、楔解除部材13を回転させない状態では、全環楔部材114を介して外歯歯車11と内歯歯車12の相対位置を一定に維持させる。なお、付勢バネ25の軸方向端部25d、25eの径を、円筒リブ状部12cの外側ガイド面S2と全環楔部材114のバネ荷重入力部14hとの間の径方向空間に対して隙間なく挿入されるように設定し、付勢バネ25のバネ力に加えて、挿入された軸方向端部25d、25eを用いて全環楔部材114の径方向位置を安定させるようにしてもよい。これにより全環楔部材114のガタつきを確実に抑えることができる。楔解除部材13を回転させたときの動作については先の実施形態と同様であるため省略する。
以上の減速歯車機構10では、外歯歯車11と内歯歯車12の間に挿入されて互いを偏心状態に保持させる部材を、全環楔部材14によって構成している。全環楔部材14は2つの楔状部14a、14bを含み周方向のいずれの部分にも分断箇所のない完全環状の一体部材からなっているため、外歯歯車11と内歯歯車12の間に別部材からなる一対の楔状部材を挿入する従来の構成に比して部品の精度誤差が生じにくい。具体的には、部品精度のばらつき吸収のために内側ガイド面S1と外側ガイド面S2の間の径方向空間に確保する余裕(隙間)を小さく設定し、全環楔部材14のガタつきを抑えることができる。また、楔解除部材13と全環楔部材14がストライカ部13c、13dと径方向溝14cと径方向溝14dを介して回転方向の相対移動を規制した状態で係合しているため、楔解除部材13を回転させたときに全環楔部材14が連れ回りするまでのタイムラグが少なく、直ちに外歯歯車11と内歯歯車12の偏心相対回転を行わせることができる。よって、少ない部品点数で、外歯歯車11と内歯歯車12の間の支持安定性と、楔解除部材13を介して行う傾動動作時の応答性に優れたリクライニング装置を得ることができる。
以上の各実施形態における全環楔部材14、114は、一対の楔状部14aと楔状部14bの両端をそれぞれ楔接続部14K1と楔接続部14K2で接続した完全環状体であるが、図10に示す第3の実施形態のように、周方向の一部が分断された形状の環状楔部材(一体楔部材)214を用いることも可能である。環状楔部材214は、一対の楔状部14a、14bの幅広側の端部が楔接続部14K1で接続されている一方、一対の楔状部14a、14bの幅狭側の端部の間が、軸方向に貫通する貫通溝14iによって非接続とされたC字状の形状をなしている。全環楔部材14、114における径方向溝14c、14bと同様に、環状楔部材214の径方向溝14cと貫通溝14iに対して楔解除部材13のストライカ部13c、13dが嵌合して、楔解除部材13の回転を環状楔部材214に伝達する。なお、楔解除部材13のストライカ部13dについては、貫通溝14iの形状に対応させて、ストライカ部13cよりも軸方向に長い(円筒軸部13aの方向に延長した)形状とすることもできる。環状楔部材214は、楔接続部14K1で一対の楔状部14a、14bを接続した一体構造であるため、前述した全環楔部材14、114と同様の効果が得られる。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態はシートのリクライニング装置に適用した例であるが、他に、リンク機構を用いてシートクッションを昇降させるシートリフタ機構やチルト機構のリンクを回転させる部分に適用可能である。また、シート以外に、パワーウインド、パワーシート、パワースライドドア、パワーバックドア、パワーラッゲージ等に用いられるモータと減速機とが一体となったギヤードモータの減速機部分にも適用可能である。また、シートのリクライニング装置に適用する場合、上記実施形態とは逆に、外歯歯車がアッパアームに固定され、内歯歯車がロアアームに固定されるタイプの減速歯車機構であっても適用が可能である。
また、図示実施形態の全環楔部材14、114や環状楔部材214には、楔解除部材13から回転力を受ける回転伝達用の係合部として2つの溝部(径方向溝14cと径方向溝14d、径方向溝14cと貫通溝14i)が形成されているが、回転伝達用の係合部を一箇所のみとすることも可能である。具体的には、楔解除部材13にストライカ部13cとストライカ部13dのいずれか一方のみを設け、全環楔部材14、114や環状楔部材214には、この単一のストライカ部が係合する一つの溝部のみを形成した構成となる。あるいは、楔中心線Pに沿う径方向に相対移動可能であるという条件を満たすものであれば、こうしたストライカ部や溝部とは異なる形態の回転伝達部を採用してもよい。
10 減速歯車機構
11 外歯歯車
11a 固定突起
11b 外歯
11c 円筒部
11d 凹部
12 内歯歯車
12a 固定突起
12b 内歯
12c 円筒リブ状部(円形穴)
12d 凹部
12e 裏側凹部
13 楔解除部材(駆動手段、回転伝達部材)
13a 円筒軸部
13b フランジ部
13c 13d ストライカ部
13e セレーション
14 114 全環楔部材(偏心保持手段、一体楔部材)
14a 14b 楔状部
14c 14d 径方向溝
14e 14f バネ支持部
14g バネ係着部(係合部)
14h バネ荷重入力部
14i 貫通溝
14K1 14K2 楔接続部
15 付勢バネ(偏心保持手段、付勢部材)
15a 15b 支持片部
15c 内方曲げ部(係合部)
20 保持部材
20a 外囲部
20b 20c フランジ部
25 付勢バネ(偏心保持手段、付勢部材)
25a 環状部分
25b 25c 径方向曲折部
25d 25e 軸方向端部
214 環状楔部材(偏心保持手段、一体楔部材)
D 軸穴
M1 内側逃げ部(内側隙間部)
M2 外側逃げ部(外側隙間部)
R1 内側摺接面
R2 外側摺接面
S1 内側ガイド面(円筒部の外周面)
S2 外側ガイド面(円形穴の内周面)

Claims (9)

  1. 支持部材と、該支持部材に対して相対回転可能な回転部材のいずれか一方に、その回転中心部に位置させて固定される、外周に外歯を有する外歯歯車;
    上記外歯歯車の外歯に噛み合う該外歯よりも歯数が多い内歯が形成され、上記支持部材と上記回転部材の他方に固定される内歯歯車;
    上記外歯歯車と上記内歯歯車の一方と他方にそれぞれの軸を中心として設けられた、大径の円形穴と該円形穴より小径の円筒部;
    上記円形穴の内周面と上記円筒部の外周面との間に挿入され、上記外歯歯車と上記内歯歯車を互いの中心位置が異なる偏心状態で噛合維持させる偏心保持手段;及び
    上記円筒部の内周部に回転可能に支持され、該回転によって上記偏心保持手段を動作させて、上記外歯歯車と上記内歯歯車に噛合位置の変化を伴う偏心回転を行わせる駆動手段;
    を有する減速歯車機構において、
    上記偏心保持手段は、
    上記円筒部の外周面に摺接可能に接触する内側摺接面と上記円形穴の内周面に摺接可能に接触する外側摺接面を有する一対の楔状部を接続して形成され、上記円筒部の中心を通り径方向に延びる楔中心線を挟んだ両側領域に上記一対の楔状部を対称に位置させる一体楔部材;及び
    上記一体楔部材を上記一対の楔状部が幅狭となる方向へ移動付勢して、該一対の楔状部の内側摺接面と外側摺接面をそれぞれ上記円筒部の外周面と上記円形穴の内周面に圧接させ、上記外歯歯車と上記内歯歯車の相対的な偏心位置を一定に保持させる付勢部材;
    を備え、
    上記駆動手段は、上記一体楔部材に対して上記楔中心線に沿う径方向に相対移動可能で、かつ回転方向には相対移動せずに回転伝達可能に係合する回転伝達部材を備えていることを特徴とする減速歯車機構。
  2. 請求項1記載の減速歯車機構において、上記一体楔部材は、上記一対の楔状部の間に、上記楔中心線に沿う径方向に形成された径方向溝を有し、
    上記回転伝達部材は、上記円筒部の内周部に回転可能に挿入される軸部と、該軸部から径方向に延出されて上記径方向溝に対して上記楔中心線に沿う径方向に相対移動可能かつ回転方向の力を伝達可能に係合する径方向突出部を有している減速歯車機構。
  3. 請求項2記載の減速歯車機構において、上記径方向溝と上記径方向突出部はそれぞれ、上記円筒部を挟んで上記楔中心線の延長上に2つ設けられている減速歯車機構。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の減速歯車機構において、上記一体楔部材は、上記一対の楔状部を周方向の分断箇所なく接続した全環楔部材である減速歯車機構。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の減速歯車機構において、上記一体楔部材は上記一対の楔状部の間に、上記内側摺接面よりも上記円筒部の外周面との隙間を大きくした内側隙間部と、上記外側摺接面よりも上記円形穴の内周面との隙間を大きくした外側隙間部の少なくとも一方を備えている減速歯車機構。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の減速歯車機構において、上記付勢部材は、上記円形穴の内周面と上記一体楔部材との間に挿入されて上記一体楔部材の径方向位置を安定させる挿入部を有している減速歯車機構。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の減速歯車機構において、上記付勢部材は、上記一体楔部材と上記円形穴の内周面との間に弾性変形状態で挿入した板バネである減速歯車機構。
  8. 請求項7記載の減速歯車機構において、上記一体楔部材に対する上記板バネの回転方向移動を規制する係合部を有する減速歯車機構。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の減速歯車機構において、上記付勢部材は、環状のコイル部と、該コイル部から突出して上記一体楔部材と上記円形穴の内周面との間に挿入される一対のバネ端部を有するトーションバネからなる減速歯車機構。
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