JP2013170548A - 内燃機関のオイル噴射装置 - Google Patents
内燃機関のオイル噴射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013170548A JP2013170548A JP2012036683A JP2012036683A JP2013170548A JP 2013170548 A JP2013170548 A JP 2013170548A JP 2012036683 A JP2012036683 A JP 2012036683A JP 2012036683 A JP2012036683 A JP 2012036683A JP 2013170548 A JP2013170548 A JP 2013170548A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- oil injection
- internal combustion
- combustion engine
- cylindrical casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【解決手段】ピストン3A、3Bの裏側にオイル噴射ジェット120からオイルを噴射する装置であり、オイル噴射ジェットが、クランクケースの挿入孔110に挿入される円筒ケーシング121を有している。円筒ケーシングの先端に軸線の延長方向から外れた方向にオイルを噴射するオイル噴射孔122が設けられ、円筒ケーシングの外周に、円筒ケーシングを挿入孔に挿入したときに挿入孔の内周に形成された位置決め凹部112と係合することで円筒ケーシングを周方向に位置決めする位置決め凸部112が設けられている。
【選択図】図4
Description
クランクケースと、該クランクケースに結合されたシリンダと、該シリンダ内を摺動するピストンと、を備える内燃機関に対して、前記ピストンのクランクケース側に臨む裏側部分に向けて、前記クランクケースに形成した挿入孔に挿入固定されたオイル噴射ジェットからオイルを噴射し、それによりピストンを冷却する内燃機関のオイル噴射装置において、
前記オイル噴射ジェットが、前記クランクケースに形成した挿入孔に挿入される円筒ケーシングを有しており、
前記円筒ケーシングの先端部に、該円筒ケーシングの軸線の延長方向から外れた方向に角度を持ってオイルを噴射するオイル噴射孔が設けられると共に、
前記円筒ケーシングの外周に、周方向に前記オイル噴射孔と一定の角度関係を持って配置され、前記円筒ケーシングを前記挿入孔に挿入したときに該挿入孔の内周に形成された位置決め凹部または凸部と係合することで前記円筒ケーシングを周方向に位置決めして、それにより前記オイル噴射孔からのオイルの噴射方向を定める位置決め凸部または凹部が設けられていることを特徴とする。
前記内燃機関が、複数のシリンダとピストンを有する多気筒内燃機関であり、
前記オイル噴射ジェットが、それぞれのシリンダ及びピストンに対応して設けられていることを特徴とする。
前記内燃機関は、複数のシリンダが並列に配列されたものであり、
これらシリンダの配列方向から見て、各列のピストンに対する噴射角度が異なるように、前記オイル噴射ジェットが装備されていることを特徴とする。
前記挿入孔が、前記クランクケース上に設定された給油面から前記ピストンの下部空間に面するクランクケース内壁までを突き抜けるように貫通形成されており、前記オイル噴射ジェットの円筒ケーシングが、前記給油面から前記挿入孔に挿入されて、その先端を前記クランクケースの内壁から突出させる位置で、軸線方向に位置決めされていることを特徴とする。
前記オイル噴射ジェットの円筒ケーシングは、前記オイル噴射孔を有する先端側が後端側の大径部に比べて小径に形成されており、前記後端側の大径部の外周に、該大径部と前記挿入孔との間をシールするシール部材が嵌合され、該シール部材により、前記挿入孔の内周に嵌合固定されていることを特徴とする。
前記円筒ケーシングの前記シール部材を嵌合した位置よりも後端寄りの位置に、前記円筒ケーシングの内部通路に対してオイルを導入する導入孔が放射状に複数設けられていることを特徴とする。
前記クランクケースがクランク軸の中心で分割されており、その分割面の一部にオイルが供給されるクランクジャーナルが設けられており、そのクランクジャーナルのジャーナル面に前記挿入孔が形成されていることを特徴とする。
前記クランクジャーナルが3以上形成され、
このうちの少なくとも1つに、シリンダヘッドにオイルを供給するためのオイル通路が形成されており、
残余のクランクジャーナルに形成した前記挿入孔にそれぞれオイル噴射ジェットが挿入固定されていることを特徴とする。
まず、図1〜図3を用いて、本実施形態のオイル噴射装置が装備された内燃機関の全体構成について説明する。
なお、以下の説明における前後左右上下等の向きは、内燃機関を自動二輪車等の小型車両に搭載した状態での車両の向きに従うものとする。図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方をそれぞれ示している。
図1〜図3は、内燃機関1を、図示しない車両に搭載した状態の姿勢で示している。この内燃機関1は、クランク軸2を、搭載される車両である図示しない自動二輪車の車幅方向、すなわち左右方向に配向させて自動二輪車に搭載された水冷直列2気筒(多気筒)の4ストロークサイクル内燃機関である。
内燃機関1を始動するスタータモータ66(図1参照)は、上側クランクケース10Aの中央上面位置に取り付けられている。スタータモータ66の回転は、図示しない始動用減速ギヤを介して、始動用被動ギヤ64に伝達され、始動用被動ギヤ64の回転が一方向クラッチ65、アウタロータ45aを介してクランク軸2に伝達されて、内燃機関1が始動される。
また、この内燃機関1には、図4〜図6に示すように、各シリンダボア11a内を往復運動するピストン3A、3Bに対して、オイルを噴射(図4〜図6中の矢印Pでオイルの噴射を示す)するオイル噴射装置が装備されている。このオイル噴射装置は、各ピストン3A、3Bのクランクケース10側に臨む裏側前方部分に向けて、上側クランクケース10Aのジャーナル壁15Aに形成した挿入孔110に挿入固定されたオイル噴射ジェット120から、オイルを噴射してピストン3A、3Bを冷却するものであり、オイル噴射ジェット120は、各シリンダ11aおよびピストン33A、3Bに対応して2つ設けられている。
なお、図4に示すように、クランクジャーナル115Aのジャーナル面には、ジャーナル軸受16側の凸部と係合することで、ジャーナル軸受16を位置決めする位置決め凹部160が設けられている。
2 クランク軸
3A、3B ピストン
10 クランクケース
10a 分割面
10A 上側クランクケース
10B 下側クランクケース
11a シリンダ(シリンダボア)
110 挿入孔
112 位置決め凹部
115A クランクジャーナル
120 オイル噴射ジェット
121 円筒ケーシング
122 オイル噴射孔
123 内部通路
127 Oリング(シール部材)
129 導入孔
130 位置決め凸部
140 オイル通路
Claims (8)
- クランクケース(10、10A、10B)と、該クランクケースに結合されたシリンダ(11a)と、該シリンダ内を摺動するピストン(3A、3B)と、を備える内燃機関(1)に対して、前記ピストンのクランクケース側に臨む裏側部分に向けて、前記クランクケースに形成した挿入孔(110)に挿入固定されたオイル噴射ジェット(120)からオイルを噴射し、それによりピストンを冷却する内燃機関のオイル噴射装置において、
前記オイル噴射ジェットが、前記クランクケースに形成した挿入孔に挿入される円筒ケーシング(121)を有しており、
前記円筒ケーシングの先端部に、該円筒ケーシングの軸線の延長方向から外れた方向に角度を持ってオイルを噴射するオイル噴射孔(122)が設けられると共に、
前記円筒ケーシングの外周に、周方向に前記オイル噴射孔と一定の角度関係を持って配置され、前記円筒ケーシングを前記挿入孔に挿入したときに該挿入孔の内周に形成された位置決め凹部(112)または凸部と係合することで前記円筒ケーシングを周方向に位置決めして、それにより前記オイル噴射孔からのオイルの噴射方向を定める位置決め凸部(130)または凹部が設けられていることを特徴とする内燃機関のオイル噴射装置。 - 前記内燃機関が、複数のシリンダとピストンを有する多気筒内燃機関であり、
前記オイル噴射ジェットが、それぞれのシリンダ及びピストンに対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイル噴射装置。 - 前記内燃機関は、複数のシリンダが並列に配列されたものであり、
これらシリンダの配列方向から見て、各列のピストンに対する噴射角度が異なるように、前記オイル噴射ジェットが装備されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のオイル噴射装置。 - 前記挿入孔が、前記クランクケース上に設定された給油面から前記ピストンの下部空間に面するクランクケース内壁までを突き抜けるように貫通形成されており、前記オイル噴射ジェットの円筒ケーシングが、前記給油面から前記挿入孔に挿入されて、その先端を前記クランクケースの内壁から突出させる位置で、軸線方向に位置決めされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関のオイル噴射装置。
- 前記オイル噴射ジェットの円筒ケーシングは、前記オイル噴射孔を有する先端側が後端側の大径部(125)に比べて小径に形成されており、前記後端側の大径部の外周に、該大径部と前記挿入孔との間をシールするシール部材(127)が嵌合され、該シール部材により、前記挿入孔の内周に嵌合固定されていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のオイル噴射装置。
- 前記円筒ケーシングの前記シール部材を嵌合した位置よりも後端寄りの位置に、前記円筒ケーシングの内部通路(123)に対してオイルを導入する導入孔(129)が放射状に複数設けられていることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関のオイル噴射装置。
- 前記クランクケースがクランク軸(2)の中心で分割されており、その分割面(10a)の一部にオイルが供給されるクランクジャーナル(115A)が設けられており、そのクランクジャーナルのジャーナル面に前記挿入孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関のオイル噴射装置。
- 前記クランクジャーナルが3以上形成され、
このうちの少なくとも1つに、シリンダヘッドにオイルを供給するためのオイル通路(140)が形成されており、
残余のクランクジャーナルに形成した前記挿入孔にそれぞれオイル噴射ジェット(120)が挿入固定されていることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関のオイル噴射装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012036683A JP5873733B2 (ja) | 2012-02-22 | 2012-02-22 | 内燃機関のオイル噴射装置 |
BR102013004015-0A BR102013004015B1 (pt) | 2012-02-22 | 2013-02-20 | Dispositivo de injeção de óleo do motor de combustão interna |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012036683A JP5873733B2 (ja) | 2012-02-22 | 2012-02-22 | 内燃機関のオイル噴射装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013170548A true JP2013170548A (ja) | 2013-09-02 |
JP2013170548A5 JP2013170548A5 (ja) | 2015-04-09 |
JP5873733B2 JP5873733B2 (ja) | 2016-03-01 |
Family
ID=49264647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012036683A Active JP5873733B2 (ja) | 2012-02-22 | 2012-02-22 | 内燃機関のオイル噴射装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5873733B2 (ja) |
BR (1) | BR102013004015B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015178784A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のピストン冷却用オイル噴射装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02201011A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-09 | Suzuki Motor Co Ltd | 自動2輪車エンジンの潤滑装置 |
US5533472A (en) * | 1995-07-31 | 1996-07-09 | Chrysler Corporation | Oil jet nozzle for an internal combustion with reciprocating pistons |
JPH0968042A (ja) * | 1995-08-31 | 1997-03-11 | Suzuki Motor Corp | 4サイクルエンジンのオイル噴射装置 |
JP2003074347A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Honda Motor Co Ltd | 多気筒エンジンのピストン冷却装置 |
-
2012
- 2012-02-22 JP JP2012036683A patent/JP5873733B2/ja active Active
-
2013
- 2013-02-20 BR BR102013004015-0A patent/BR102013004015B1/pt active IP Right Grant
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02201011A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-09 | Suzuki Motor Co Ltd | 自動2輪車エンジンの潤滑装置 |
US5533472A (en) * | 1995-07-31 | 1996-07-09 | Chrysler Corporation | Oil jet nozzle for an internal combustion with reciprocating pistons |
JPH0968042A (ja) * | 1995-08-31 | 1997-03-11 | Suzuki Motor Corp | 4サイクルエンジンのオイル噴射装置 |
JP2003074347A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Honda Motor Co Ltd | 多気筒エンジンのピストン冷却装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015178784A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のピストン冷却用オイル噴射装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5873733B2 (ja) | 2016-03-01 |
BR102013004015A2 (pt) | 2015-09-08 |
BR102013004015B1 (pt) | 2021-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10323568B2 (en) | Engine | |
JP4620619B2 (ja) | 小型車両用内燃機関 | |
US7322318B2 (en) | Cooling system for an internal combustion engine, and engine incorporating same | |
JP5077686B2 (ja) | 内燃機関の冷却装置 | |
JP4757060B2 (ja) | 自動二輪車用内燃機関の補機配置構造 | |
US7201119B2 (en) | Vehicular power unit | |
JP5775758B2 (ja) | 軸受部の潤滑構造 | |
JP4587926B2 (ja) | 補機が取り付けられるクランクケースを備える動力装置、および該動力装置が搭載される自動二輪車 | |
JP4906684B2 (ja) | 内燃機関の潤滑構造 | |
JP2009121326A (ja) | 内燃機関のオイルポンプ構造 | |
JP5873733B2 (ja) | 内燃機関のオイル噴射装置 | |
JP5046036B2 (ja) | 内燃機関の冷却装置 | |
JP5711064B2 (ja) | バランサ付き内燃機関 | |
JP2009236054A (ja) | 内燃機関の冷却構造 | |
JP5859256B2 (ja) | オイル戻し通路構造 | |
JP2009162194A (ja) | 内燃機関の潤滑構造 | |
EP1895153B1 (en) | Starter-motor mounting structure for internal combustion engine | |
JP2013170548A5 (ja) | ||
JP4927764B2 (ja) | 内燃機関の軸配置構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141128 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151006 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5873733 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |