JP2013170489A - 可変動弁機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動カム10と、該駆動カム10に駆動される入力アーム30と、出力アーム40と、入力アーム30に出力アーム40を連結して該出力アーム40でバルブ7を駆動する駆動状態とその連結を解除してバルブ7の駆動を休止する休止状態との間で切換を行う切換機構50,60とを含み構成された可変動弁機構9に、休止状態の時には出力アーム40にバルブ7側とは反対側の揺動方向側から摺ることなく当接してそのばたつきを防止する非摺接式のホールド機構80を設ける。
【選択図】図1
Description
[i]前記非摺接式のホールド機構は、前記出力アームに当接するホールドリフタと、該ホールドリフタを前記出力アームに押圧するホールドスプリングとを含み、前記ホールドリフタは、前記駆動状態の時には前記出力アームに追従して動き、前記休止状態の時には静止するように構成された態様。
[ii]前記非摺接式のホールド機構は、前記出力アームに当接するホールド部と、該ホールド部を前記出力アームに遠近する方向に位置調整する位置調整機構とを含み、前記ホールド部は、前記駆動状態の時にも前記休止状態の時にも静止するように構成された態様。
駆動カム10は、バルブ7を駆動するための部材であって、内燃機関の回転とともに回転するカムシャフト15に一体的に形成されている。この駆動カム10は、断面形状が真円形のベース円11と、該ベース円11から突出したカムノーズ12とを含み構成されている。
ロッカシャフト20は、入力アーム30と出力アーム40とを揺動可能に軸支するための左右方向に延びるパイプ状のシャフトであって、そのパイプの内側はシャフト油路21となっている。そして、該ロッカシャフト20の入力アーム30を支持する部分の外周面には、シャフト油路21にまで連通した油圧孔23が貫設されており、出力アーム40を支持する部分の外周面には、シャフト油路21にまで連通した潤滑孔24が貫設されている。
入力アーム30は、左右方向に間隔をおいて並設された左右一対のアウタアーム部31,31と、その左右一対のアウタアーム部31,31の後端部どうしを繋いだローラ軸33と、上端部どうしを繋いだ上側連結部35と、下端部どうしを繋いだ下側連結部37とを含み構成されている。そして、左右一対のアウタアーム部31,31の先端部には、ロッカシャフト20を挿通させるための揺動中心孔32,32がそれぞれ左右方向に貫設されている。また、後端部のローラ軸33には、駆動カム10に当接する入力ローラ34が回転可能に軸支されている。また、上側連結部35には、ロストモーション機構70に当接するロストモーション当接突起36が突設されている。
出力アーム40は、左右一対のアウタアーム部31,31の相互間に設けられたインナアームであって、その後端部にはロッカシャフト20を挿通させるための揺動中心孔42が貫設され、先端部にはバルブ7に当接する出力部43が設けられている。その出力部43は、出力アーム40の先端部に上下方向に貫設された取付孔45に取り付けられて下方に突出した出力軸44と、該出力軸44の側面視で円形の下端部にその円周方向に回動可能に取り付けられた出力リフタ46とからなり、出力リフタ46の下面にバルブ7に当接する出力面47が形成されている。また、該出力アーム40の内部には、ロッカシャフト20の潤滑孔24から出力部43にまでオイルを送るための潤滑油路48が設けられている。また、該出力アーム40の上端部には、ホールド機構80に当接するホールド当接突起49が突設されている。
連結機構50は、入力アーム30と出力アーム40とを連結解除可能に連結するための機構である。この連結機構50は、右側のアウタアーム部31と出力アーム40との間を跨ぐ左側の連結位置と跨がない右側の非連結位置との間で変位可能に設けられた第一連結ピン51と、出力アーム40と左側のアウタアーム部31との間を跨ぐ左側の連結位置と跨がない右側の非連結位置との間で変位可能に設けられた第二連結ピン52と、それら第一連結ピン51および第二連結ピン52を左側の連結位置側に押圧するリターンスプリング56とを含み構成されている。
油圧機構60は、第一連結ピン51および第二連結ピン52をそれぞれの左側の連結位置と右側の非連結位置との間で駆動するための機構である。この油圧機構60は、第三連結穴55の右側の開口が油圧ピン62によって閉塞されてなる油圧室61と、ロッカシャフト20の油圧孔23から該油圧室61にまで油圧を送るための左側のアウタアーム部31の内部に設けられた油圧路63とを含み構成されている。
ロストモーション機構70は、入力アーム30と出力アーム40との連結が解除される休止状態の時にも該入力アーム30が駆動カム10に追従して揺動するようにするための機構である。このロストモーション機構70は、シリンダヘッド(図示略)に取付部72を介して固着された筒状のボディ71と、該ボディ71の上端部に取り付けられたリテーナ73と、該リテーナ73によって上端部が保持されたロストモーションスプリング75と、該ロストモーションスプリング75の下端部に取り付けらて入力アーム30のロストモーション当接突起36に当接するロストモーションリフタ76とを含み構成されている。
ホールド機構80は、入力アーム30と出力アーム40との連結が解除される休止状態の時に該出力アーム40がばたつくのを防止するための機構である。このホールド機構80は、シリンダヘッド(図示略)に取付部82を介して固着された筒状のボディ81と、該ボディ81の上端部に取り付けられたリテーナ83と、該リテーナ83によって上端部が保持されたホールドスプリング85と、該ホールドスプリング85の下端部に取り付けらて出力アーム40のホールド当接突起49に当接するホールドリフタ86とを含み構成されている。
バルブ7を駆動する駆動状態の時には、図4(a)に示すように、油圧室61の油圧が下がることによってリターンスプリング56の復元力で第一連結ピン51と第二連結ピン52とが左側のそれぞれの連結位置に駆動される。それにより、入力アーム30と出力アーム40とが連結されて、図5に示すように、出力アーム40が入力アーム30と共に揺動してバルブ7を駆動する。このとき、ホールド機構80のホールドリフタ86は、出力アーム40とホールドスプリング85とにより押圧されることによって、出力アーム40に追従して動く。
バルブ7の駆動を休止する休止状態の時には、図4(b)に示すように、油圧室61の油圧が上がることによってその油圧で第一連結ピン51と第二連結ピン52とがリターンスプリング56の復元力に抗して右側のそれぞれの非連結位置に駆動される。それにより、入力アーム30と出力アーム40との連結が解除されて、図6に示すように、出力アーム40は静止し、入力アーム30のみが駆動カム10とロストモーション機構70とにより押圧されて空振りする。このとき、ホールド機構80のホールドリフタ86は、ホールドスプリング85の復元力で出力アーム40に押し付けられることにより、静止した状態で出力アーム40に摺べることなく当接するとともに、該出力アーム40をバルブ7のステムエンドに押し付けて該出力アーム40のばたつきを防止する。
バルブ7を駆動する駆動状態の時には、油圧室61の油圧が下がることによってリターンスプリング56の復元力で第一連結ピン51と第二連結ピン52とが左側のそれぞれの連結位置に駆動される。それにより、入力アーム30と出力アーム40とが連結されて、図8に示すように、出力アーム40が入力アーム30と共に揺動してバルブ7を駆動する。このとき、ホールド機構90のホールド部96は、静止してバルブ7のリフト量が零になるときにのみ出力アーム40のホールド当接突起49に当接する。
バルブ7の駆動を休止する休止状態の時には、油圧室61の油圧が上がることによってその油圧で第一連結ピン51と第二連結ピン52とがリターンスプリング56の復元力に抗して右側のそれぞれの非連結位置に駆動される。それにより、入力アーム30と出力アーム40との連結が解除されて、図9に示すように、出力アーム40は静止し、入力アーム30のみが駆動カム10とロストモーション機構70とにより押圧されて空振りする。このとき、ホールド機構90のホールド部96は、静止した状態で出力アーム40に当接することにより、該出力アーム40のばたつきを防止する。
9 可変動弁機構
10 駆動カム
30 入力アーム
40 出力アーム
50 連結機構(切換機構の一部)
60 油圧機構(切換機構の一部)
80 ホールド機構(非摺接式)
85 ホールドスプリング
86 ホールドリフタ
89 可変動弁機構
90 ホールド機構
94 雌ネジ孔(調整機構の一部)
95 雄ネジ部(調整機構の一部)
96 ホールド部
Claims (3)
- 駆動カム(10)と、該駆動カムに駆動されて揺動する入力アーム(30)と、該入力アームの隣に揺動可能に設けられた出力アーム(40)と、前記入力アーム(30)に前記出力アーム(40)を連結して該出力アームでバルブ(7)を駆動する駆動状態とその連結を解除して前記バルブ(7)の駆動を休止する休止状態との間で切換を行う切換機構(50,60)とを含み構成された可変動弁機構において、
前記休止状態の時に前記出力アーム(40)に前記バルブ(7)側とは反対側の揺動方向側から摺ることなく当接して該出力アーム(40)のばたつきを防止する非摺接式のホールド機構(80,90)を設け、
前記休止状態の時に前記出力アーム(40)に前記バルブ(7)側とは反対側の揺動方向側から摺りながら当接して該出力アーム(40)のばたつきを防止する摺接式のホールド機構を設けないことを特徴とする可変動弁機構。 - 前記非摺接式のホールド機構(80)は、前記出力アーム(40)に当接するホールドリフタ(86)と、該ホールドリフタ(86)を前記出力アーム(40)に押圧するホールドスプリング(85)とを含み、
前記ホールドリフタ(86)は、前記駆動状態の時には前記出力アーム(40)に追従して動き、前記休止状態の時には静止するように構成された請求項1記載の可変動弁機構。 - 前記非摺接式のホールド機構(90)は、前記出力アーム(40)に当接するホールド部(96)と、該ホールド部(96)を前記出力アーム(40)に遠近する方向に位置調整する位置調整機構(94,95)とを含み、
前記ホールド部(96)は、前記駆動状態の時にも前記休止状態の時にも静止するように構成された請求項1記載の可変動弁機構。
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