JP2013170064A - ロータリーバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】原料の付着防止の確実性を高められるロータリーバルブを提供する。
【解決手段】原料を加圧蒸煮装置の投入口へ移送するロータリーバルブ1であって、原料の供給口5と、原料の排出口6と、供給口5と排出口6の間に内周面11が形成されたケーシング4と、ケーシング4内に複数のポケット10を形成しケーシング4内を回転するローター3と、ポケット10に蒸気を噴射する蒸気供給口15を備えており、蒸気供給口15は、ローター3が排出口6から供給口5へ戻る側のケーシング4の内周面に形成され、かつ排出口6へ開口しているポケット10に蒸気が噴射される位置に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、原料を加圧蒸煮装置の投入口へ移送するロータリーバルブに関する。
原料を蒸煮する加圧蒸煮装置において、原料は水蒸気雰囲気中で加圧蒸煮される。加圧蒸煮装置には原料を加圧蒸煮装置内に投入するための投入口が設けられ、投入口への原料の移送にはロータリーバルブが用いられる。ロータリーバルブは気密性が高いため、加圧蒸煮装置内の圧力を維持しながら原料を投入口へ移送できる。
ロータリーバルブは、原料の供給口と原料の排出口を備えており、ケーシング内をローターが回転し、ローターにはポケットが形成される。原料は、供給口に開口したポケットへ供給され、ローターの回転に伴って排出口に移送され、排出口へ開口したポケットから加圧蒸煮装置の投入口へ向けて落下する。
原料がポケットに付着して残っていると、固着して落下しにくくなり、原料が供給される度に付着した原料が大きくなって、ポケットに原料が供給できなくなる。また、付着した原料が加圧蒸煮装置の投入口へ落下したとしても、塊状で落下してしまうため、加圧蒸煮装置内において、塊状の原料は中心部まで均一に蒸煮されない。例えば醤油用大豆では、蛋白が変性せずN性が生じ易くなる。N性が生じると、醤油に濁りが出て商品価値がなくなってしまう。
したがって、ロータリーバルブの原料の付着を防止するために各種提案がなされている。特許文献1には、ローター内部に冷媒を供給してローター表面に結露を生じさせて、ローターへの原料の付着を防止できる水冷式ロータリーバルブが開示されている。特許文献2には、原料の排出口内にノズルを突出させ、このノズルから水蒸気等の気体を噴射してポケット内の原料を吹き落すことができるロータリーバルブが開示されている。
特許文献3には、ローターの戻り側かつ原料の供給口と原料の排出口との間に液体の噴射ノズルを設け、原料付着の原因の一つである、脱圧時に生じるポケット表面での原料の焼付きを防止することができるロータリーバルブが開示されている。
登録実用第3015544号公報 実開昭53−121189号公報 特開平8−338542号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載のロータリーバルブでは下記のような問題があった。特許文献1の水冷式ロータリーバルブでは、ローター表面の結露によりローター表面に原料が付着しにくくなるが、ローター表面から直接原料を剥離させることはできず、完全に原料の付着を防止することはできなかった。
特許文献2のロータリーバルブでは、ノズルからの気体噴射によりポケット内の原料を直接剥離させることができる。しかし、原料の排出口内にノズルが突出しているため、排出口に落下直前の原料や落下中の原料が巻き上げられる。巻き上げられた原料の一部は、ノズルの突出部分やローターに付着してしまう。また、ノズルの突出部分に付着した原料は、洗浄時に剥離しにくくなる。
これに対し、特許文献3のロータリーバルブでは、ポケット表面に原料を焼付けさせないようにするための液体の噴射ノズルを、ローターの戻り側かつ原料の供給口と原料の排出口との間に設けている。すなわち、噴射ノズルはポケット脱圧時の原料の焼付きを防止するものであり、この液体噴射により原料を積極的に剥離する効果は期待していない。したがって剥離していない原料の上に新たな原料が投入されると、次第に付着した原料堆積が増えてくる。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、原料の付着防止の確実性を高められるロータリーバルブを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のロータリーバルブは、原料を加圧蒸煮装置の投入口へ移送するロータリーバルブであって、原料の供給口と、原料の排出口と、前記供給口と前記排出口の間に内周面が形成されたケーシングと、前記ケーシング内に複数のポケットを形成し前記ケーシング内を回転するローターと、前記ポケットに蒸気を噴射する蒸気供給口を備えており、前記蒸気供給口は、前記ローターが前記排出口から前記供給口へ戻る側の前記ケーシングの内周面に形成され、かつ前記排出口へ開口している前記ポケットに蒸気が噴射される位置に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、蒸気供給口は、ローターが排出口から供給口へ戻る側のケーシングの内周面に形成されている。このため、蒸気供給口に対向するポケットは原料の大半をすでに排出口へ落下しており、蒸気供給口からポケットに向けて噴射した蒸気をローターに直接吹き付けることができる。このことにより、ローターに付着した原料の剥離の確実性が高まる。
さらに本発明では、原料の排出口へ開口しているポケットに蒸気供給口からの蒸気が噴射されるので、剥離した原料がポケットに残ることが防止される。このことにより、剥離した原料が新たに投入された原料に押し付けられて、ローターに再び付着することが防止される。すなわち本発明によれば、ローターに付着した原料の剥離の確実性が高まるともに、剥離された原料が再び付着することも防止されるので、ローターへの原料の付着防止の確実性が高まる。
また本発明では、蒸気供給口はケーシングの内周面に形成されているので、原料の排出口に落下直前の原料や排出口に落下中の原料に対し、蒸気供給口からの蒸気が下方から噴射されることがないため、原料の巻き上げを防止することができる。このことにより、蒸気供給口からの蒸気の噴射が原料の落下を妨げることを防止できる。また蒸気供給口は、ケーシングの内周面から突出させることなく形成できるので、蒸気供給口近傍への原料の付着を防止でき、洗浄も容易になる。
一方、本発明では、蒸気供給口から噴射した蒸気は、ポケットを経由して加圧蒸煮装置内に供給されるため、噴射した蒸気が原料剥離のためだけに利用されるのではなく、原料の蒸煮にも有効に利用される。
ここで、本発明を比較例と比較する。比較例は、蒸気供給口が、ローターが供給口から排出口へ向かう側のケーシングの内周面に形成され、かつ排出口へ開口しているポケットに蒸気が噴射される位置に形成された構成である。比較例では、排出口に開口したポケットに蒸気が噴射されて原料の剥離を促すことができる。しかし、この位置に蒸気供給口を形成すると、供給口から回転してきた原料が満たされたポケットに対して高い圧力の蒸気が蒸気供給口から噴射される。このことにより、原料がポケット面に強く押し付けられ固められてしまう。このため、ポケットが排出口に開口したときに蒸気供給口から蒸気を噴射しても、十分に原料が剥離しないことがある。また、原料が剥離したとしても、ポケット面に押し付けられて塊となった原料が加圧蒸煮装置に供給されて、適正な原料蒸煮ができなくなってしまう。したがって、比較例は本発明に比べ原料の付着防止には不利になるとともに、原料が塊になる問題が生じる。
前記本発明のロータリーバルブにおいては、下記の各種構成とすることが好ましい。前記ローター内部に前記ローターを冷却するための冷媒の流路が形成されていることが好ましい。この構成によれば、ローター内部に形成された冷媒の流路を冷媒が流通することにより、ローターが冷却され、蒸気がローター表面で結露しローター表面に原料が付着しにくくなる。このことにより、ローターに付着する原料の量が減少し、ローターに付着した原料の剥離の確実性を一層高めることができる。
前記蒸気供給口は、前記排出口へ開口している前記ポケットに蒸気を噴射し始めたときに、前記ポケットの前記排出口への開口範囲が広くなるように、前記排出口に近づけて配置されていることが好ましい。この構成によれば、排出口へ開口した状態のポケットへの噴射時間が長くなり、排出口への原料の落下に有利になる。
前記蒸気供給口から噴射される蒸気の噴射方向は、前記ローターの回転軸方向であることが好ましい。この構成によれば、蒸気の当たらない死角ができにくくなり、原料をより確実に剥離できる。また、蒸気供給口からの蒸気は、ローターに沿って流動するので、ローターに付着した原料を剥離し易くなる。
前記蒸気供給口の蒸気噴射圧力が前記加圧蒸煮装置内圧力に対して0.05〜0.45MPa高い圧力であることが好ましい。この範囲内であれば、原料を剥離するための噴射圧力を確保でき、かつ蒸気供給口から噴射された直後に発生する過熱蒸気による原料の焦げ付きを防止することができる。
本発明によれば、ポケットに向けて噴射した蒸気をローターに直接吹き付けることができるので、ローターに付着した原料の剥離の確実性が高まる。さらに、原料の排出口へ開口しているポケットに蒸気供給口からの蒸気が噴射されるので、剥離した原料がポケットに残ることが防止され、剥離した原料がローターに再び付着することが防止される。すなわち本発明によれば、ローターに付着した原料の剥離の確実性が高まるともに、剥離された原料が再び付着することも防止されるので、ローターへの原料の付着防止の確実性が高まる。
また本発明では、蒸気供給口はケーシングの内周面に形成されているので、原料の巻き上げを防止することができ、蒸気供給口からの蒸気の噴射が原料の落下を妨げることを防止できる。また蒸気供給口は、ケーシングの内周面から突出させることなく形成できるので、蒸気供給口近傍への原料の付着を防止でき、洗浄も容易になる。
さらに本発明では、蒸気供給口から噴射した蒸気は、ポケットを経由して加圧蒸煮装置内に供給されるため、噴射した蒸気が原料剥離のためだけに利用されるのではなく、原料の蒸煮にも有効に利用される。
本発明の一実施形態に係るロータリーバルブを備えた加圧蒸煮装置の構成図。 本発明の一実施形態に係るロータリーバルブの縦断面図。 図2のA部の拡大図。 図2の状態からローターの回転が進んだ状態を示す縦断面図。 図4の状態からローターの回転が進んだ状態を示す縦断面図。 本発明の一実施形態に係るローターの縦断面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るロータリーバルブ1を備えた加圧蒸煮装置40の構成図である。加圧蒸煮装置40は、原料50を水蒸気雰囲気中で蒸煮処理するものである。原料50としては、例えば丸大豆、割砕大豆、脱脂大豆、圧ぺん大豆、ふすま、米、麦等の穀物原料が挙げられる。このうち丸大豆、割砕大豆、脱脂大豆、圧ぺん大豆は、主に醤油醸造に用いられる。
加圧蒸煮装置40は、原料50の投入口41及び排出口42が設けられている。投入口41にはロータリーバルブ1が取り付けられており、排出口42にはロータリーバルブ2が取り付けられている。加圧蒸煮装置40内は、原料50を搬送するネットコンベア43が配置されている。ネットコンベア43は原料50を搬送するベルト44を備えている。
原料50は、ロータリーバルブ1のローター3の回転により投入口41に向けて移送され、投入口41を通過しベルト44上に投入される。ベルト44上の原料50は搬送され、排出口42に投入された後、ロータリーバルブ2のローター49の回転により、加圧蒸煮装置40から排出される。
加圧蒸煮装置40内には蒸煮ノズル46を備えた蒸気パイプ45を設けている。蒸気パイプ45には、ボイラ(図示せず)からの蒸気が供給され、蒸煮ノズル46から蒸気が噴射される。このことにより、原料50は加圧蒸煮装置40内において水蒸気雰囲気中で加圧蒸煮される。
図2は、本発明の一実施形態に係るロータリーバルブ1の縦断面図である。ロータリーバルブ1は、ケーシング4内にローター3が内蔵されている。ケーシング4には、原料50の供給口5及び原料50の排出口6が取り付けられている。
ローター3は回転軸9を中心に回転し、供給口5から排出口6に向かって回転し、続いて排出口6から供給口5に戻るように回転する。本実施形態では、ローター3が矢印a方向に回転している状態において、ケーシング4の内周面11のうちローター3が供給口5から排出口6に向かって回転する部分を進み側内周面11aと呼び、排出口6から供給口5に向かって回転する部分を戻り側内周面11bと呼ぶ。
ローター3は、軸部7から複数の羽根部8が放射状に延出している。羽根部8間には、ポケット10が形成されている。ポケット10は供給口5の位置で開口し、開口したポケット10に供給口5から原料50が供給される。ポケット10内の原料50は、排出口6に向けて移送され、ポケット10は進み側内周面11aに対向すると閉じた状態になる。そして、排出口6の位置で再び開口し、ポケット10内の原料50は排出口6に落下し、戻り側内周面11bに対向すると再び閉じた状態となる。
ケーシング4には、蒸気パイプ12及び脱圧パイプ13が接続されている。加圧蒸煮装置40内の圧力よりポケット10内の圧力が小さいと、ポケット10が排出口6へ開口した際に、ポケット10内の原料50はポケット10に押し付けられて、加圧蒸煮装置40内に投入されにくくなる。このため、本実施形態では、ケーシング4に蒸気パイプ12を接続し、進み側内周面11aからポケット10内に蒸気を吹き込むようにしている。
また、ポケット10内が加圧された状態で、ポケット10が供給口5に開口すると、原料50が供給されている供給口5に蒸気が吹き出す可能性がある。このため、ケーシング4に脱圧パイプ13を接続し、戻り側内周面11bに対向したポケット10内を脱圧するようにしている。
戻り側内周面11bには、蒸気供給口15が形成されている。蒸気供給口15は、排出口6へ開口しているポケット10に蒸気が噴射される位置に形成されている。図3は、蒸気供給口15近傍である図2のA部の拡大図を示している。蒸気供給口15はケーシング4に形成した貫通孔16の先端部分である。貫通孔16内には、噴射ノズル17を埋設させている。
噴射ノズル17には、噴射ノズル17に接続された蒸気供給配管(図示せず)から蒸気が供給される(矢印c)。噴射ノズル17に供給された蒸気は、噴射ノズル17の噴射口18から噴射され、蒸気供給口15を経て、ポケット10に向けて噴射される。蒸気供給口15からの蒸気の噴射により、ローター3に付着した原料50は、剥離され排出口6に落下する。
噴射口18の口径は、例えば5〜10mmの範囲内である。噴射ノズル17の噴射圧力は、加圧蒸煮装置40内の圧力よりも0.05〜0.45MPaの範囲内で高くしておくことが好ましく、0.15〜0.25MPaの範囲内で高くしておくことがより好ましい。この範囲内であれば、原料50を剥離するための噴射圧力を確保でき、かつ噴射ノズルから噴射された直後に発生する過熱蒸気による原料50の焦げ付きを防止することができる。加圧蒸煮装置40内の圧力は、例えば0.2〜0.3MPaの範囲内である。実施例として、加圧蒸煮装置40内の圧力が0.2MPaで、噴射ノズル17の噴射圧力を0.45MPa、噴射口18の口径を7mmとしたものが挙げられる。
以下、原料50が排出口6に落下する様子を、図2、図4及び図5を参照しながら説明する。図2は、ポケット10に蒸気供給口15からの蒸気が噴射し始めたときの状態を示している。ローター3の回転中は、蒸気供給口15からの蒸気が噴射し続けている。このため、蒸気供給口15に対向したポケット10には、蒸気供給口15からの蒸気が吹き付けられる。
蒸気供給口15から噴射された蒸気は、ローター3に沿って流動し(矢印b)、ローター3に付着した原料50が剥離する。図2では蒸気の噴射対象のポケット10は排出口6へ開口しているので、剥離した原料50は排出口6に落下する。排出口6に落下した原料50は、図1に示した投入口41を経てベルト44上に投入され、加圧蒸煮される。
蒸気供給口15からの蒸気の噴射方向は特に限定されないが、ローター3の回転軸9方向であることが好ましい。このことにより、蒸気の当たらない死角ができにくくなり、原料50をより確実に剥離できる。また、図2の矢印bで示したように、蒸気供給口15からの蒸気は、ローター3の羽根部8に沿って流動し、さらに軸部7及び羽根部8に沿って流動する。すなわち、蒸気がローター3に沿って流動するので、ローター3に付着した原料50を剥離し易くなる。
図4は図2の状態からローター3の回転が進んだ状態を示している。蒸気の噴射対象であるポケット10は図2と同一である。蒸気供給口15から噴射された蒸気は軸部7に当たり、ローター3に沿って流動する(矢印d)、このことにより、図2の状態から引き続きローター3に付着した原料50が剥離される。図4においても、ポケット10は排出口6へ開口しているので、剥離された原料50は排出口6に落下する。
図5は図4の状態からローター3の回転が進んだ状態を示している。蒸気の噴射対象であるポケット10は図2及び図4と同一である。図5の状態では、蒸気の噴射対象であるポケット10は、排出口6へ開口せず閉じた空間になっている。
図5の状態から、ローター3の回転が進むと、蒸気供給口15には次のポケット10が新たに対向し再び図2の状態になる。この場合、蒸気供給口15に新たに対向したポケット10に蒸気供給口15からの蒸気が噴射し、ローター3に付着した原料50が剥離され、排出口6に落下する。以後、ローター3の回転が進むにつれて、順次新たなポケット10に蒸気供給口15からの蒸気が噴射し、ローター3に付着した原料50が剥離される。
本実施形態では、蒸気供給口15は、ケーシング4の戻り側内周面11bに形成されている。このため、蒸気供給口15に対向する部分では原料50の大半は排出口6へ落下しており、蒸気供給口15からの蒸気をローター3に直接吹き付けることができる。このことにより、ローター3に付着した原料50の剥離の確実性が高まる。
さらに本実施形態では、排出口6へ開口したポケット10に蒸気供給口15からの蒸気が噴射されるので、剥離した原料50がポケット10に残ることが防止される。このことにより、剥離した原料50が新たに投入された原料50に押し付けられて、ローター3に再び付着することが防止される。
すなわち本実施形態によれば、ローター3に付着した原料50の剥離の確実性が高まるともに、剥離された原料50が再び付着することも防止されるので、ローター3への原料50の付着防止の確実性が高まる。
また、蒸気供給口15はケーシング4の戻り側内周面11bに形成されているので、排出口6に落下直前の原料50や排出口6に落下中の原料50に対し、蒸気供給口15からの蒸気が下方から噴射されることがないため、原料50の巻き上げを防止することができる。このことにより、蒸気供給口15からの蒸気の噴射が原料50の落下を妨げることを防止できる。また蒸気供給口15は、ケーシング4の戻り側内周面11bから突出させることなく形成できるので、蒸気供給口15近傍への原料50の付着を防止でき、洗浄も容易になる。
ここで、本実施形態では前記の通り、蒸気供給口15は、排出口6へ開口しているポケット10に蒸気が噴射される位置に配置されている。この場合、排出口6へ開口した状態のポケット10への蒸気の噴射時間が長いほど、原料50をより確実に排出口6へ落下させることができる。このため、蒸気供給口15は排出口6に近づけて配置されていることが好ましい。このことにより、ポケット10に蒸気を噴射し始めたときに、ポケット10の排出口6への開口範囲が広くなり、排出口6へ開口した状態のポケット10への噴射時間も長くなり、排出口6へ原料50を落下させることができる。
次に、図6を参照しながら原料50の付着を防止するローター3の冷却の仕方について説明する。本実施形態では、ローター3に冷媒の流路を設けローター3を冷却可能な構造としている。図6は、ローター3の縦断面図である。ローター3の軸部7には、円筒部20が内蔵されている。円筒部20を構成する周壁には、複数の貫通孔25が形成されている。
軸部7には、中空部22に冷媒を供給する冷媒供給路26が形成されている。ローター3の羽根部8の内部は中空部31が形成されている。この中空部31及び前記の冷媒供給路26は、冷媒の流路を構成している。
冷媒供給路26は冷媒供給源(図示せず)に接続されている。冷媒供給路26を経た冷媒が、円筒部20の中空部22内に流入する。冷媒は例えば水である。円筒部20内に供給された冷媒は、貫通孔25を経て羽根部8の中空部31内に流入する。中空部31内を流動した冷媒は、貫通孔25を経て中空部22内に戻り、冷媒排出路(図示せず)を経て排出される。
前記のように、ローター3内部に形成された冷媒の流路を冷媒が流通することにより、ローター3が冷却されて蒸気がローター3表面で結露しローター3表面へ原料50が付着する量が減少する。このことにより、ローター3に付着した原料50の剥離の確実性を一層高めることができる。
本実施形態では、図3に示したように、ケーシング4に埋設させた噴射ノズル17からの蒸気が、蒸気供給口15から噴射する例で説明したが、ポケット10内に蒸気を噴射できる構成であればよく、図3の構成に限るものではない。例えば、噴射ノズル17はケーシング4の外部にあってもよい。また、噴射ノズル17は設けず、ケーシング4をノズル形状に加工したものであってもよい。
また、図6に示したローター3の冷却構造は一例であり、ローター3内部に冷媒の流路を形成しローター3を冷却できる構造であればよく、図6の構成に限るものではない。一方、ローター3の冷却構造は、ローターに付着した原料を直接的に剥離するものではないため、ローター3の冷却構造を採用しない構成としてもよい。
1,2 ロータリーバルブ
3 ローター
4 ケーシング
5 供給口
6 排出口
9 回転軸
10 ポケット
11 ケーシングの内周面
11a ケーシングの進み側内周面
11b ケーシングの戻り側内周面
15 蒸気供給口
22,31 中空部(冷媒の流路)
26 冷媒供給路(冷媒の流路)

Claims (5)

  1. 原料を加圧蒸煮装置の投入口へ移送するロータリーバルブであって、
    原料の供給口と、
    原料の排出口と、
    前記供給口と前記排出口の間に内周面が形成されたケーシングと、
    前記ケーシング内に複数のポケットを形成し前記ケーシング内を回転するローターと、
    前記ポケットに蒸気を噴射する蒸気供給口を備えており、
    前記蒸気供給口は、前記ローターが前記排出口から前記供給口へ戻る側の前記ケーシングの内周面に形成され、かつ前記排出口へ開口している前記ポケットに蒸気が噴射される位置に形成されていることを特徴とするロータリーバルブ。
  2. 前記ローター内部に前記ローターを冷却するための冷媒の流路が形成されている請求項1に記載のロータリーバルブ。
  3. 前記蒸気供給口は、前記排出口へ開口している前記ポケットに蒸気を噴射し始めたときに、前記ポケットの前記排出口への開口範囲が広くなるように、前記排出口に近づけて配置されている請求項1又は2に記載のロータリーバルブ。
  4. 前記蒸気供給口から噴射される蒸気の噴射方向は、前記ローターの回転軸方向である請求項1から3のいずれかに記載のロータリーバルブ。
  5. 前記蒸気供給口の蒸気噴射圧力が前記加圧蒸煮装置内圧力に対して0.05〜0.45MPa高い圧力である請求項1から4のいずれかに記載のロータリーバルブ。

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