JP2013169715A - 印刷装置 - Google Patents

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勝紀 西田
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Abstract

【課題】照明光が照射される通常の作業環境下においても、インク供給管の栓塞を回避しつつインクボトルの交換作業を容易に行える印刷装置を提供する。
【解決手段】光硬化型インクを貯留したインクボトル100を載置する下面部13aと、インクボトル100の開口蓋部101に挿入可能な挿入先端部29を備えたインク供給管28と、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間S中に挿入先端部29を維持するようインク供給管28を保持しつつ、下面部13aに載置されたインクボトル100を遮光空間S内へ配置するよう下面部13aへ向けて移動可能に設置され、下面部13aへの移動に伴って挿入先端部29を開口蓋部101に挿入可能な遮光カバー31と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、被印刷媒体に対し光硬化型インクを吐出し所望の記録を行う印刷装置に関する。
光硬化型のインクを被印刷媒体上に吐出して、光源により光を照射して硬化させることにより、印刷媒体上に画像を印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置では、被印刷媒体がセットされると、印刷ヘッドが走査方向一方側と走査方向他方側とに交互に往復移動する。移動する印刷ヘッドから被印刷媒体に対しインクが吐出され、その後紫外線が照射されることによりインクが硬化する。
例えば、この従来技術の印刷装置において、印刷ヘッドにインクを供給する構成としては、インクを貯留したインクボトルが印刷装置本体に着脱可能に構成されている。新しいインクボトルを印刷装置に装着する場合には、印刷装置側のインク供給管の先端に設けられている挿入先端部をインクボトルの内部に挿入することでインクが供給可能な状態となる。
特開2002−292887号公報
上記従来技術では、インクが枯渇したインクボトルを新しいものと交換する際には、その内部に対してインク供給管の先端部を挿脱する操作が必要となる。このとき照明光が照射される通常の作業環境下においては、光硬化型のインクが付着しているインク供給管の先端部が周囲からの光に露光されてしまう。このため、当該先端部の開口部や内部においてインクの硬化が進み、インク供給管内を栓塞させてしまうという問題があった。
これに対して、あらかじめ外部の光から遮断された密室内にインクボトルを載置し、その中でインク供給管の先端部をインクボトルに挿入するよう作業することが考えられる。しかしこの場合には、インクボトルを視認できない密室内で手探りにより行われるため、非常に煩雑な作業となる。
本発明の目的は、光が照射される通常の作業環境下においても、インク供給管の栓塞を回避しつつインクボトル等のインク収容部の交換作業を容易に行える印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、光硬化型インクを貯留したインク収容部を保持する保持部と、前記インク収容部の開口蓋部に挿入可能な挿入先端部を備えたインク供給管と、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に前記挿入先端部を維持するよう前記インク供給管を保持しつつ、前記保持部に保持された前記インク収容部を前記遮光空間内へ配置するよう前記保持部へ向けて移動可能に設置され、前記保持部への移動に伴って前記挿入先端部を前記開口蓋部に挿入可能な遮光カバーと、を有することを特徴とする。
本願第1発明においては、光硬化型のインクを記録媒体上に吐出して、光源により光を照射して硬化させることにより、記録媒体上に画像を印刷する印刷装置である。光硬化型のインクを貯留するインク収容部を新しいものと交換する際には、その内部に対してインク供給管の挿入先端部を挿脱する操作が必要となる。このときに、光硬化型のインクが付着している挿入先端部が外部の光に露光されると、当該挿入先端部の開口部や内部においてインクの硬化が進みインク供給管内を栓塞させてしまう。
これに対して本発明の印刷装置では、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に挿入先端部を維持するようインク供給管を保持しつつ、保持部に保持されたインク収容部を上記遮光空間内へ配置するよう保持部へ向けて移動可能な遮光カバーを設けている。これにより、遮光カバーはその内部の遮光空間中にインク供給管の挿入先端部を維持しつつ移動し、インク収容部を同じ遮光空間内へ配置させることができる。つまり、インク供給管の挿入先端部に対する露光を回避しつつ、当該挿入先端部をインク収容部の開口蓋部の近傍まで移動させることができる。
さらにこの遮光カバーは、保持部への移動に伴って挿入先端部をインク収容部の開口蓋部に挿入させることができるため、使用者は遮光カバーに対する1度の操作でインク収容部に対する遮光空間内への配置と挿入先端部の挿入を同時に行える。
この結果、光が照射される通常の作業環境下においても、インク供給管の栓塞を回避しつつインク収容部の交換作業を容易に行える。
第2発明は、上記第1発明において、前記保持部は、前記遮光カバーの設置側で前記インク収容部を着脱可能に開口し、当該開口部分以外では外部からの光を遮光可能な容器構造であって、前記遮光カバーの移動方向と略直交する方向で移動可能に設けられていることを特徴とする。
本願第2発明においては、保持部が遮光カバーの設置側で開口する以外では外部からの光を遮光可能な容器構造であり、当該保持部が遮光カバーの移動方向と略直交する方向で移動可能に設けられている。これにより、当該保持部が遮光カバーの移動範囲から外れている状態では、その開口部分を介してインク収容部を着脱することができ、また保持部が遮光カバーの移動範囲内に位置している状態では、当該保持部の全体が遮光カバーの開口側を塞いで遮光空間を密閉できる。そして、遮光カバーの移動時には、インク収容部を内部に装着した保持部の全体を遮光空間内に配置させるように遮光カバーが移動する。これにより、遮光カバー内の遮光空間に対する遮光性を向上させたインク収容部の交換作業が可能となる。
第3発明は、上記第1発明において、前記遮光カバーは、その全体が前記インク収容部に対して外部からの光を遮光しつつ収容可能な容器構造であることを特徴とする。
本願第3発明においては、遮光カバーの周囲に壁面を設けずとも、容器構造の遮光カバーだけで常に内部の遮光空間を維持しつつ移動し、インク収容部の着脱が可能となる。これにより、保持部の周辺には遮光カバーの移動範囲の空間だけ確保すればよいため、印刷装置全体の省容量化を図ることができる。
第4発明は、上記第1乃至第3発明のいずれかにおいて、さらに、前記遮光カバーの開口側内部に設けられて内部を遮光し、当該遮光カバーの移動時には前記挿入先端部のみ貫通可能な内部遮光板を備えていることを特徴とする。
本願第4発明においては、遮光カバーが保持部から最も離間した状態であってもその開口側の内部に設けた内部遮光板が遮光カバーの開口側を塞いで遮光空間を密閉できる。また、この内部遮光板が保持部に対して固定的に設けられている場合には、遮光カバーが保持部へ向けて移動しても挿入先端部と接触することがない。また、内部遮光板が遮光カバーに対して相対移動可能に設けられている場合には、遮光カバーが保持部へ向けて移動する際にインク収容部との接触に応じて相対移動するため、遮光カバーの移動を阻害することがない。また、遮光カバーとともにインク供給管の挿入先端部が移動した際には、内部遮光板は当該挿入先端部だけを貫通させるため、それまでの間に遮光空間の遮光性を維持しつつ遮光カバーと挿入先端部の移動に干渉しない。これにより、遮光カバー内の遮光空間に対する遮光性を向上させたインク収容部の交換作業が可能となる。
第5発明は、上記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記保持部及び前記遮光カバーは複数の前記インク収容部を収容可能であり、前記インク供給管は複数の前記インク収容部にそれぞれ対応して設けられていることを特徴とする。
本願第5発明においては、多色印刷を行う上で必要な複数のインク収容部に対し、使用者は1度の遮光カバーの操作で同時に各インク収容部に対する遮光空間内への配置と挿入先端部の挿入を同時に行える。これにより、さらに使用者の利便性を向上できる。
上記目的を達成するために、第6の発明は、光硬化型インクを貯留したインク収容部を保持する保持部と、前記インク収容部の開口蓋部に挿入可能な挿入先端部を備えたインク供給管と、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に前記挿入先端部を維持するよう前記インク供給管を保持しつつ、前記保持部に保持された前記インク収容部を前記遮光空間内へ配置するよう前記保持部へ向けて移動可能に設置され、前記保持部への移動に伴って前記挿入先端部を前記開口蓋部に挿入可能な遮光カバーと、を有し、前記保持部は、前記遮光カバーの設置側で前記インク収容部を着脱可能に開口し、当該開口部分以外では外部からの光を遮光可能な容器構造であって、前記遮光カバーの移動方向と略直交する方向で移動可能に設けられていることを特徴とする。
本願第6発明の印刷装置では、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に挿入先端部を維持するようインク供給管を保持しつつ、保持部に保持されたインク収容部を上記遮光空間内へ配置するよう保持部へ向けて移動可能な遮光カバーを設けている。これにより、遮光カバーはその内部の遮光空間中にインク供給管の挿入先端部を維持しつつ移動し、インク収容部を同じ遮光空間内へ配置させることができる。つまり、インク供給管の挿入先端部に対する露光を回避しつつ、当該挿入先端部をインク収容部の開口蓋部の近傍まで移動させることができる。
さらにこの遮光カバーは、保持部への移動に伴って挿入先端部をインク収容部の開口蓋部に挿入させることができるため、使用者は遮光カバーに対する1度の操作でインク収容部に対する遮光空間内への配置と挿入先端部の挿入を同時に行える。
この結果、照明光が照射される通常の作業環境下においても、インク供給管の栓塞を回避しつつインク収容部の交換作業を容易に行える。
さらに本願第6発明の印刷装置では、保持部が遮光カバーの設置側で開口する以外では外部からの光を遮光可能な容器構造であり、当該保持部が遮光カバーの移動方向と略直交する方向で移動可能に設けられている。これにより、当該保持部が遮光カバーの移動範囲から外れている状態では、その開口部分を介してインク収容部を着脱することができ、また保持部が遮光カバーの移動範囲内に位置している状態では、当該保持部の全体が遮光カバーの開口側を塞いで遮光空間を密閉できる。そして、遮光カバーの移動時には、インク収容部を内部に装着した保持部の全体を遮光空間内に配置させるように遮光カバーが移動する。これにより、遮光カバー内の遮光空間に対する遮光性を向上させたインク収容部の交換作業が可能となる。
上記目的を達成するために、第7の発明は、光硬化型インクを貯留したインク収容部を保持する保持部と、前記インク収容部の開口蓋部に挿入可能な挿入先端部を備えたインク供給管と、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に前記挿入先端部を維持するよう前記インク供給管を保持しつつ、前記保持部に保持された前記インク収容部を前記遮光空間内へ配置するよう前記保持部へ向けて移動可能に設置され、前記保持部への移動に伴って前記挿入先端部を前記開口蓋部に挿入可能であり、その全体が前記インク収容部に対して外部からの光を遮光しつつ収容可能な容器構造である遮光カバーと、を有することを特徴とする。
本願第7発明の印刷装置では、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に挿入先端部を維持するようインク供給管を保持しつつ、保持部に保持されたインク収容部を上記遮光空間内へ配置するよう保持部へ向けて移動可能な遮光カバーを設けている。これにより、遮光カバーはその内部の遮光空間中にインク供給管の挿入先端部を維持しつつ移動し、インク収容部を同じ遮光空間内へ配置させることができる。つまり、インク供給管の挿入先端部に対する露光を回避しつつ、当該挿入先端部をインク収容部の開口蓋部の近傍まで移動させることができる。
さらにこの遮光カバーは、保持部への移動に伴って挿入先端部をインク収容部の開口蓋部に挿入させることができるため、使用者は遮光カバーに対する1度の操作でインク収容部に対する遮光空間内への配置と挿入先端部の挿入を同時に行える。
この結果、照明光が照射される通常の作業環境下においても、インク供給管の栓塞を回避しつつインク収容部の交換作業を容易に行える。
さらに本願第7発明の印刷装置では、遮光カバーの周囲に壁面を設けずとも、容器構造の遮光カバーだけで常に内部の遮光空間を維持しつつ移動し、インク収容部の着脱が可能となる。これにより、保持部の周辺には遮光カバーの移動範囲の空間だけ確保すればよいため、印刷装置全体の省容量化を図ることができる。
上記目的を達成するために、第8の発明は、光硬化型インクを貯留したインク収容部を保持する保持部と、前記インク収容部の開口蓋部に挿入可能な挿入先端部を備えたインク供給管と、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に前記挿入先端部を維持するよう前記インク供給管を保持しつつ、前記保持部に保持された前記インク収容部を前記遮光空間内へ配置するよう前記保持部へ向けて移動可能に設置され、前記保持部への移動に伴って前記挿入先端部を前記開口蓋部に挿入可能な遮光カバーと、前記遮光カバーの開口側内部に設けられて内部を遮光し、当該遮光カバーの移動時には前記挿入先端部のみ貫通可能な内部遮光板と、を有することを特徴とする。
本願第8発明の印刷装置では、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に挿入先端部を維持するようインク供給管を保持しつつ、保持部に保持されたインク収容部を上記遮光空間内へ配置するよう保持部へ向けて移動可能な遮光カバーを設けている。これにより、遮光カバーはその内部の遮光空間中にインク供給管の挿入先端部を維持しつつ移動し、インク収容部を同じ遮光空間内へ配置させることができる。つまり、インク供給管の挿入先端部に対する露光を回避しつつ、当該挿入先端部をインク収容部の開口蓋部の近傍まで移動させることができる。
さらにこの遮光カバーは、保持部への移動に伴って挿入先端部をインク収容部の開口蓋部に挿入させることができるため、使用者は遮光カバーに対する1度の操作でインク収容部に対する遮光空間内への配置と挿入先端部の挿入を同時に行える。
この結果、照明光が照射される通常の作業環境下においても、インク供給管の栓塞を回避しつつインク収容部の交換作業を容易に行える。
さらに本願第8発明の印刷装置では、遮光カバーが保持部から最も離間した状態であってもその開口側の内部に設けた内部遮光板が遮光カバーの開口側を塞いで遮光空間を密閉できる。また、この内部遮光板が保持部に対して固定的に設けられている場合には、遮光カバーが保持部へ向けて移動しても挿入先端部と接触することがない。また、内部遮光板が遮光カバーに対して相対移動可能に設けられている場合には、遮光カバーが保持部へ向けて移動する際にインク収容部との接触に応じて相対移動するため、遮光カバーの移動を阻害することがない。また、遮光カバーとともにインク供給管の挿入先端部が移動した際には、内部遮光板は当該挿入先端部だけを貫通させるため、それまでの間に遮光空間の遮光性を維持しつつ遮光カバーと挿入先端部の移動に干渉しない。これにより、遮光カバー内の遮光空間に対する遮光性を向上させたインク収容部の交換作業が可能となる。
本発明によれば、光が照射される通常の作業環境下においても、インク供給管の栓塞を回避しつつインクボトル等のインク収容部の交換作業を容易に行うことができる。
本発明の印刷装置の一実施形態の全体の外観を示す斜視図である。 印刷装置の内部構造を示す正面図である。 印刷装置の内部構造を示す平面図である。 インクボトル装着部の外観を正面から見た正面図である。 図2、3、4中の矢視V−V断面で見たインクボトル装着部の側断面図である。 インクボトルの保持部を引き出し可能な容器構造とする場合の即断面図である。 遮光カバーの内部遮光板を固定的に設けた場合の側断面図である。 遮光カバーの内部遮光板を固定的に設けた場合の側断面図である。 遮光カバーを回動可能に設けた場合の側断面図である。 遮光カバー全体が4方を遮光可能な容器構造とする場合の全体の外観を示した斜視図である。 インクボトル装着部が複数のインクボトルを装着可能な場合の印刷装置の内部構造を示す平面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1(以下単にプリンタ1という)の全体の外観を示す斜視図である。なお、この図1における上下方向、右斜め下方向、左斜め上方向、左斜め下方向、右斜め上方向が、それぞれ、プリンタ1の上下方向、前方向、後ろ方向、左方向、右方向となる。また、プリンタ1の左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向とする。
まず、プリンタ1の概略構成について説明する。図1に示すように、プリンタ1は、被印刷媒体として布帛であるTシャツ等に印刷が可能である。他に、被印刷媒体として、例えばプラスチック(PET(ポリエチレンテレフタレート)・ポリカーボネート)等の非吸収性素材への印刷が可能である。プリンタ1は周知の構造である。プリンタ1は、基台2、印刷機構3(後述の図2,図3参照)、筐体5、操作盤8、及びインクボトル装着部12を備えている。基台2はプリンタ1の下部に設けられている。印刷機構3は基台2の上部に設けられている。この図1に示す例では、印刷機構3は1種類のインクを用いて後述するプラテン11上のTシャツ(図示略)に画像を印刷する。筐体5の全体は略直方体形状に形成されている。筐体5は基台2の上部に設けられ、印刷機構3の周囲を取り囲んでいる。筐体5の上部前側には前面カバー6が開閉可能に設けられている。筐体5の前面中央には開口7が設けられている。開口7はやや横長の長方形状である。開口7からプラテン11がY軸方向において筐体5の前方に搬送される。
筐体5の正面右下隅には操作盤8が設けられている。操作盤8は平面視略長方形状である。操作盤8は作業者がプリンタ1を操作する為の機器である。操作盤8の上面後ろ側にはディスプレイ9、上面前側には印刷ボタン10が設けられている。ディスプレイ9は各種画面を表示する。印刷ボタン10はプリンタ1の印刷開始を入力する為のボタンである。
筐体5の正面左側にはインクボトル装着部12が設けられている。インクボトル装着部12は略直方体状に形成されている。インクボトル装着部12の前面全体は開口しており、遮光カバー31がインクボトル装着部12の内部で上下方向に移動可能に設けられている。遮光カバー31がインクボトル装着部12の内部で上下方向に移動可能する際に、遮光カバー31を案内する案内部材が、インクボトル装着部12の内部に設けられている。図示する状態では遮光カバー31が上方向に開ききった状態となっており、その下側の開口部分を通じてインクボトル装着部12の内部にインクボトル100を装着できる。インクボトル100は、この例では略円筒形状に形成されて内部に光硬化型のインク(以下、UVインクという)を貯留する容器物であり、上方端部に設けられたボトル開口部には例えばアルミ箔のような薄膜の開口蓋部101で閉栓されている。なお、インクボトル100は請求項のインク収容部に相当し、本実施形態のような形状の容器でなくても、インクを収容することができれば本発明のインク収容部として用いることができる。
図2は、プリンタ1の内部構造を上方から見て示す平面図であり、図3は、プリンタ1の内部構造を正面から見て示す正面図である。本体カバー5を開くと、図2に示すように、印刷機構3が外部に露出する。印刷機構3は、印刷ヘッド20と、UV照射装置21と、キャリッジ22と、X軸ガイドレール23と、X軸モータ24と、一対のY軸ガイドレール25A,25Bと、Y軸送りねじ26と、プラテン11と、Y軸モータ27とを備えている。印刷ヘッド20はUVインクをプラテン11の上面に支持された被印刷媒体200に吐出する。UV照射装置21は被印刷媒体200に吐出したUVインクに紫外線を照射して硬化させる。キャリッジ22は印刷ヘッド20を搭載し、これをX軸方向に往復移動させる。UV照射装置21はキャリッジ22の右側部に取り付けられ、キャリッジ22と共に移動する。X軸ガイドレール23はX軸方向に延設されている。X軸ガイドレール23はキャリッジ22をX軸方向に案内する。X軸モータ24はX軸駆動機構を介してキャリッジ22をX軸ガイドレール23に沿って駆動する駆動源である。X軸駆動機構はキャリッジ22をX軸ガイドレール23に沿って往復移動させる。X軸駆動機構は周知のものであるので説明を省略する。
プラテン11は被印刷媒体200を上面に支持する。Y軸送りねじ26と、一対のY軸ガイドレール25A,25BとはY軸方向に各々延設され、Y軸駆動機構を構成する。Y軸送りねじ26は、Y軸モータ27の回転軸に連結され、プラテン11の下面の軸受(図示略)と係合する。Y軸ガイドレール25A,25Bはプラテン11をY軸方向に案内する。Y軸モータ27はY軸駆動機構を介してプラテン11をY軸ガイドレール25A,25Bに沿って駆動する駆動源である。インクボトル装着部12に装着された状態のインクボトル100にはインク供給管28の一方側の先端部が挿入されており、この一方側の先端部から吸引されたUVインクが当該インク供給管28を通じて他端に接続された印刷ヘッド20へ供給される。
図4は、インクボトル装着部12を正面から見た正面図である。このインクボトル装着部12は、上述したように前面側全体が開口しており、内部にはインクボトル100を収納した状態で上記遮光カバー31全体を上下動可能な広さの空間が確保された中空構造となっている。
図5は、上記図2、3、4中の矢視V−V断面で見たインクボトル装着部12の側断面図である。この図5において、インクボトル装着部12は、装着部筐体13と、遮光カバー31と、抑え板32と、押圧バネ33とを備えている。装着部筐体13は、上述したように前面側が開口した中空構造であり、その下面部13aはインクボトル100を載置可能である。遮光カバー31は、前面壁部31aと上面壁部31bと、取手部31cとを一体に有している。前面壁部31aは、インクボトル100より少し高い寸法で装着部筐体13の前面側開口面積のおよそ半分を塞ぐ壁面である。この前面壁部31aの前方下側には、前方へ向けて突出する形状の取手部31cが一体に設けられている。上面壁部31bは、装着部筐体13の内部空間の平面断面とほぼ同じ形状の壁面であり、上記前面壁部31aの上端から直交して後方に延びる配置で一体的に設けられている。このような構成の遮光カバー31の全体が装着部筐体13の内部に収納されており、特に図示しないガイドレールに沿って上下動可能に支持されている。この遮光カバー31はその上下動において、その前面壁部31aが装着部筐体13の開口領域のおよそ半分を塞ぎつつ、上面壁部31bが水平となる姿勢を維持する。
抑え板32は、その全体が上記遮光カバー31の上面壁部31bと同じ平面形状の薄板であり、インクボトル100の載置位置に対応する中央部分がインクボトル100の上方端部と同じ形状で上方に突出するようボス加工されている。この抑え板32は、遮光カバー31の上面壁部31bの下面に設けられた押圧バネ33を介して吊り下げられ、上方への押圧により遮光カバー31の上面壁部31bへ向けて相対移動可能に設けられている。なお、この抑え板32が各請求項記載の内部遮光板に相当する。
また、装着部筐体13の内部には、上記インク供給管28の一端部が挿入されている。このインク供給管28の端部には挿入先端部29が接続されている。この挿入先端部29は、遮光カバー31の前面壁部31aの高さ寸法より少し短い長さで剛性を有する細管であり、その上端が遮光カバー31の上面壁部31bを貫通して固定されている。これにより、装着部筐体13の内部に挿入されているインク供給管28は、遮光カバー31に保持された状態となる。また、挿入先端部29の下端部は、抑え板32のボス加工部分を貫通して当該抑え板32と相対移動可能となっている。挿入先端部29の下端部は、図5などに示すように、軸線方向に対して鋭角に交わるように鋭角に形成されている。挿入先端部29の最下部には、細管の開口(図略)が形成されている。
図5(a)は、装着部筐体13にインクボトル100を収納させただけで装着操作を行う前の状態を示している。この図5(a)において、遮光カバー31が最も上方に位置して装着部筐体13の下方部分の前方側が完全に開放された状態となっている。このとき、押圧バネ33が下方に完全に伸びきっており、抑え板32は遮光カバー31の前面壁部31aの下端より少し上方に位置している。挿入先端部29の下端は、抑え板32のボス加工部分から少しだけ突出している。また上述したように、装着部筐体13は前方側だけが開口しているため、その内部に照射される光は前方側からの光に限定されている。
この状態では、遮光カバー31の前面壁部31aより後方側に位置する装着部筐体13の内部空間は、当該遮光カバー31の前面壁部31a、上面壁部31b、及び抑え板32によって外部からの光が遮光された遮光空間S(図中の網掛け部:以下同様)となる。また上述したように、挿入先端部29の長さは遮光カバー31の高さ寸法より少し短く上端が上面壁部31bに固定されているため、その下端部も含めた挿入先端部29全体が前面壁部31aの陰に隠れて上記遮光空間S内に配置されている。なお、この挿入先端部29の下端部は、抑え板32で上方に突出したボス加工部分の内部に位置していることによっても遮光されている。
抑え板32より下方の空間では、装着部筐体13の前方側開口部を介してインクボトル100を出し入れできる。新しいインクボトル100は、装着部筐体13の下面部13aの所定位置に載置される。なお、この下面部13aが各請求項記載の保持部に相当する。保持部の保持の仕方は特に載置に限られず、他に、インクボトル100を吊り下げるように保持したり、インクボトル100の本体側面を把持する治具により保持するようにしてもよい。そして使用者は、遮光カバー31の取手部31cを下方に押し下げることで、図5(b)に示すように遮光カバー31をインクボトル100にかぶせて装着操作を行う。このとき、遮光カバー31は、外部からの光を遮光したその内部の遮光空間S中に挿入先端部29を維持するようインク供給管28を保持しつつ、装着部筐体13に載置されたインクボトル100を遮光空間S内へ配置するよう下方に移動する。また同時に、遮光カバー31の下方への移動に伴って、上面壁部31bに固定されている挿入先端部29の下端部分がインクボトル100の開口蓋部101を突き破って貫通し内部のUVインクに到達する。
図5(b)は、装着操作を行って完全にインクボトル100を装着させた状態を示している。この図5(b)において、遮光カバー31は、その内部の遮光空間S中にインクボトル100の全体を収納している。抑え板32は、そのボス加工部分がインクボトル100の上端部に押し上げられて遮光カバー31の上面壁部31bのすぐ下方に位置している。また、挿入先端部29は、その下端部がインクボトル100内の底面付近まで到達している。これにより、インク供給管28は、インクボトル100の内部に貯留されているUVインクのほとんどを吸引できる。
UVインクが枯渇したインクボトル100を取り出す場合には、図5(b)の装着状態から逆の動作で取手部31cとともに遮光カバー31を引き上げることにより図5(a)の装着前状態とし、インクボトル100の載置位置の前方側を開放させる。以上の装着前状態と装着状態を通じて、遮光カバー31は常に挿入先端部29の配置を遮光空間S中に維持し続ける。
以上のように構成した本実施形態の作用効果を以下に説明する。
上記プリンタ1において、遮光カバー31はその内部の遮光空間S中にインク供給管28の挿入先端部29を維持しつつ装着部筐体13の下面部13aへ向けて移動し、下面部13aに載置したインクボトル100を同じ遮光空間S内へ配置させることができる。つまり、インク供給管28の挿入先端部29に対する露光を回避しつつ、当該挿入先端部29をインクボトル100の開口蓋部101の近傍まで移動させることができる。さらにこの遮光カバー31は、下面部13aへの移動に伴って挿入先端部29をインクボトル100の開口蓋部101に挿入させることができる。このため、使用者は遮光カバー31に対する1度の操作でインクボトル100に対する遮光空間S内への配置と挿入先端部29の挿入を同時に行える。
この結果、照明光が照射される通常の作業環境下においても、インク供給管28の栓塞を回避しつつインクボトル100の交換作業を容易に行える。
また、本実施形態では特に、遮光カバー31の開口側(下方側)の内部に設けられて内部を遮光し、当該遮光カバー31の移動時には挿入先端部29のみ貫通可能な抑え板32を備えている。これにより、遮光カバー31が装着部筐体13の下面部13aから最も離間した状態であっても、その開口側の内部に設けた抑え板32が遮光カバー31の開口側を塞いで遮光空間Sを密閉できる。また、抑え板32が遮光カバー31に対して相対移動可能に設けられており、遮光カバー31が装着部筐体13の下面部13aへ向けて移動する際にインクボトル100との接触に応じて相対移動するため、遮光カバー31の移動を阻害することがない。また、遮光カバー31とともにインク供給管28の挿入先端部29が移動した際には、抑え板32は当該挿入先端部29だけを貫通させているため、遮光空間Sの遮光性を維持しつつ遮光カバー31と挿入先端部29の移動に干渉しない。これにより、遮光カバー31内の遮光空間Sに対する遮光性を向上させたインクボトル100の交換作業が可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について説明する。
(1)インクボトルの保持部を引き出し可能な容器構造とする場合
上記実施形態では、装着部筐体13に固定された下面部13aにインクボトル100を載置していたが、本発明はこれに限られない。例えば、図6に示すように、インクボトル100の保持部を装着部筐体13から引き出し可能な容器構造としてもよい。
上記実施形態の図5に対応する図6において、本変形例のインクボトル装着部12Aは、装着部筐体13の内部に可動収容部41を備えている。なお、本変形例においては、上記実施形態で示したものと同一の遮光カバー31を備え、抑え板32と押圧バネ33を備えていない。可動収容部41は、下方の底面壁部41aと前後方向と左右方向の4方向にそれぞれ側面壁部を備えて、内部にインクボトル100を収容可能となっている。つまり、当該可動収容部41は、遮光カバー31の設置側(図中の上方側)でインクボトル100を着脱可能に開口し、当該開口部分以外では外部からの光を遮光可能な容器構造で構成されている。また、この可動収容部41は、遮光カバー31の移動方向(図中の上下方向)と略直交する前後方向(図中の左右方向)で移動可能に設けられており、この移動によって装着部筐体13の内部からの引き出しと内部への押し込みが可能である。なお、この可動収容部41が、各請求項記載の保持部に相当する。
可動収容部41が装着部筐体13から最大に引き出された状態では、図6(a)に示すように、遮光カバー31の前面壁部31aより下方側の装着部筐体13の開口部分が可動収容部41の後面壁部41bで閉塞される。なお、特に図示しないストッパとの係合により、可動収容部はこの図6(a)の位置より前方側への移動が規制される。このように最大に引き出された状態の可動収容部41の上方開口部を介して、インクボトル100の着脱が可能となる。新しいインクボトル100を収容した可動収容部41は、後方側に押し込むことで図6(b)に示すような装着部筐体13の内部位置まで移動させることができる。この状態で、上記実施形態と同様に遮光カバー31を下方に押し下げることができ、この下方移動によって可動収容部41ごとインクボトル100を遮光空間S内に配置させるとともに、挿入先端部29をインクボトル100内に挿入できる。
以上のように構成した本変形例のプリンタ1においては、可動収容部41が遮光カバー31の移動範囲から外れている状態では、可動収容部41の開口部分を介してインクボトル100を着脱することができる。また、可動収容部41が遮光カバー31の移動範囲内に位置している状態では、当該可動収容部41の全体が遮光カバー31の開口側(図中の下方側)を塞いで遮光空間Sを密閉できる。そして、遮光カバー31の移動時には、インクボトル100を内部に装着した可動収容部41の全体を遮光空間S内に配置させるように遮光カバー31が移動する。これにより、遮光カバー31内の遮光空間Sに対する遮光性を向上させたインクボトル100の交換作業が可能となる。
(2)遮光カバーの内部遮光板を固定的に設けた場合
上記実施形態では、遮光カバー31の内部下方側に位置する内部遮光板としての抑え板32を当該遮光カバー31とともに移動可能に設けていたが、本発明はこれに限られない。例えば、図7に示すように、内部遮光板としての遮光壁部13bを装着部筐体13に固定して設けてもよい。
上記実施形態の図5に対応する図7において、本変形例のインクボトル装着部12Bは、その全体が遮光カバー31の上面壁部31bと同じ平面形状の薄板で構成された遮光壁部13bが、装着部筐体13の後方壁部に固定されて設けられている。この遮光壁部13bは、挿入先端部29の固定位置に対応する中央部分に挿入先端部29のみ挿通可能な挿通穴13cが設けられている。またこの挿通穴13cの下方側には、当該挿通穴13cより少し大きい閉塞板13dがコイルバネ13eを介して下方に回動可能に設けられている。
遮光壁部13bは、遮光カバー31が最も上方に引き上げられた図7(a)の状態で、遮光カバー31の開口側(図中の下方側)の内部に位置するよう固定的に設けられている。この状態では、遮光カバー31内部の遮光空間Sが、遮光カバー31、遮光壁部13b、閉塞板13d、及び装着部筐体13の各壁部に囲まれて外部からほぼ完全に密閉される。そして装着部筐体13の下面部13aにインクボトル100を載置し、使用者が取手部31cを介して遮光カバー31を押し下げる。このとき、挿入先端部29の下端部が挿通穴13cを貫通するとともに閉塞板13dに当たり、コイルバネ13eの付勢力に抗して閉塞板13dを下方に回動させる。そのまま遮光カバー31を下げきることで、図7(b)に示すようにインクボトル100全体が遮光カバー31内の遮光空間Sに配置されるとともに挿入先端部29がインクボトル100の内部に挿入される。
以上のように構成した本変形例のプリンタ1においては、遮光カバー31が下面部13aから最も離間した状態であってもその開口側(図中の下側)の内部に設けた遮光壁部13bが遮光カバー31の開口側を塞いで遮光空間Sを密閉できる。この遮光壁板13bは装着部筐体13に固定的に設けられているが、遮光カバー31が下面部13aへ向けて移動しても挿入先端部29と接触することがない。また、遮光カバー31とともにインク供給管28の挿入先端部29が移動した際には、遮光壁部13bは当該挿入先端部29だけを貫通させるため、それまでの間に遮光空間Sの遮光性を維持しつつ遮光カバー31と挿入先端部29の移動に干渉しない。これにより、遮光カバー31内の遮光空間Sに対する遮光性を向上させたインクボトル100の交換作業が可能となる。
(3)インク供給管を遮光カバーの内部位置から引き込んで固定した場合
上記実施形態では、インク供給管28を遮光カバー31の外部から引き込んで挿入先端部29を遮光カバー31に貫通させていたが、本発明はこれに限られない。例えば、図8に示すように、インク供給管28を遮光カバー31の内部位置から引き込んで挿入先端部29を遮光カバー31の内側に固定して設けてもよい。
この場合には、上記図5(a)に対応する図8(a)に示すように、常に遮光空間Sと重複する位置でインク供給管28を引き込むよう配置する。このようにすると、装着部筐体13の内部に引き込んだインク供給管28及び挿入先端部29の全体が常に遮光カバー31内の遮光空間S中に配置されるため、外部からの光による影響を低減できる。
(4)遮光カバーを回動可能に設けた場合
上記実施形態では、遮光カバー31を上下方向に並進移動するよう設けていたが、本発明はこれに限られない。例えば、図9に示すように、遮光カバー31D全体を回動により移動させるよう設けてもよい。
この場合には、上記図5(a)に対応する図9に示すように、適宜の回動中心位置に設けたヒンジ42を介して遮光カバー31Dと装着部筐体13とを連結する。また図示するように遮光カバー31Dの回動半径を大きくすることで、装着部筐体13の下面部13aに載置したインクボトル100と遮光カバー31Dとの干渉を回避して円滑に遮光カバー31Dを回動させることができる。また、特に図示しないストッパを設けて遮光カバー31Dの回動角度範囲を限定することで、遮光カバー31D内の遮光空間S中における挿入先端部29の配置を維持できる。このようにしても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
(5)遮光カバー全体が4方を遮光可能な容器構造とする場合
上記実施形態では、遮光カバー31が前面壁部31aと上面壁部31bだけを備えた構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、図10に示すように、遮光カバー31E全体がインクボトル100全体を収容可能な容器構造で構成してもよい。
上記実施形態の図5(a)に対応する図10(a)において、遮光カバー31Eは一方の開口側(図中の下方側)以外を壁面部で囲んで内部にインクボトル100を収容可能な容器構造となる。この遮光カバー31Eを装着部筐体13の下面部13aの上方に位置させ、適宜のガイドレール43を介して下面部13aに向けた並進移動が可能となるよう設置する。このとき、遮光カバー31Eは、その開口部を下面部13aに向けた姿勢を維持したまま並進移動させるようにする。これにより、遮光カバー31Eは、その全体が下面部13aに載置されたインクボトル100に対して、外部からの光を遮光しつつ収容可能な容器構造となる。
以上のように構成した本変形例のプリンタ1においては、遮光カバー31Eの周囲に壁部を設けずとも、容器構造の遮光カバー31だけで常に内部の遮光空間Sを維持しつつ移動し、インクボトル100の着脱が可能となる。これにより、下面部13aの周辺には遮光カバー31Eの移動範囲の空間だけ確保すればよいため、プリンタ1全体の省容量化を図ることができる。
なお、図示する例では、遮光カバー31E全体を略立方体の形状としていたが、これに限られない。例えば、特に図示しないが、遮光カバー31E全体を円柱形状などにしてもよい。
(5)インクボトル装着部が複数のインクボトルを装着する場合
上記実施形態及び各変形例では、インクボトル装着部12が1つのインクボトル100だけを装着する構成としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、上記図3に対応する図11に示すように、YMCKなどの複数色による多色印刷を行うプリンタ1において、インクボトル装着部12Fが各色に対応する複数のインクボトル100を装着できるようにしてもよい。
図示する例では、装着部筐体13が左側の側面で開口して遮光カバー31を備え、装着部筐体13の全体と遮光カバー31のそれぞれの前後方向の寸法を拡大して複数のインクボトル100を収容可能に構成する。そして、インク供給管28が複数のインクボトル100にそれぞれ対応して設けられ、各色に対応するインク供給管28の挿入先端部29をそれぞれ同一の遮光カバー31に固定する。これにより、多色印刷を行う上で必要な複数のインクボトル100に対し、使用者は1度の遮光カバー31の操作で同時に各インクボトル100に対する遮光空間S内への配置と挿入先端部29の挿入を同時に行える。これにより、さらに使用者の利便性を向上できる。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 プリンタ(印刷装置)
2 基台
3 印刷機構
5 筐体
8 操作盤
11 プラテン
12,12A, インクボトル装着部
12B,12C,
12D,12E,
12F
13 装着部筐体
13a 下面部(保持部)
13b 遮光壁部(内部遮光板)
13c 挿通穴
13d 閉塞板
13e コイルバネ
28 インク供給管
29 挿入先端部
31,31D, 遮光カバー
31E
31a 前面壁部
31b 上面壁部
31c 取手部
32 抑え板(内部遮光板)
33 押圧バネ
41 可動収容部(保持部)
42 ヒンジ
43 ガイドレール
100 インクボトル
101 開口蓋部
200 被印刷媒体
S 遮光空間

Claims (8)

  1. 光硬化型インクを貯留したインク収容部を保持する保持部と、
    前記インク収容部の開口蓋部に挿入可能な挿入先端部を備えたインク供給管と、
    外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に前記挿入先端部を維持するよう前記インク供給管を保持しつつ、前記保持部に保持された前記インク収容部を前記遮光空間内へ配置するよう前記保持部へ向けて移動可能に設置され、前記保持部への移動に伴って前記挿入先端部を前記開口蓋部に挿入可能な遮光カバーと、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記保持部は、前記遮光カバーの設置側で前記インク収容部を着脱可能に開口し、当該開口部分以外では外部からの光を遮光可能な容器構造であって、前記遮光カバーの移動方向と略直交する方向で移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記遮光カバーは、その全体が前記インク収容部に対して外部からの光を遮光しつつ収容可能な容器構造であることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. さらに、前記遮光カバーの開口側内部に設けられて内部を遮光し、当該遮光カバーの移動時には前記挿入先端部のみ貫通可能な内部遮光板を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記保持部及び前記遮光カバーは複数の前記インク収容部を収容可能であり、前記インク供給管は複数の前記インク収容部にそれぞれ対応して設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 光硬化型インクを貯留したインク収容部を保持する保持部と、
    前記インク収容部の開口蓋部に挿入可能な挿入先端部を備えたインク供給管と、
    外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に前記挿入先端部を維持するよう前記インク供給管を保持しつつ、前記保持部に保持された前記インク収容部を前記遮光空間内へ配置するよう前記保持部へ向けて移動可能に設置され、前記保持部への移動に伴って前記挿入先端部を前記開口蓋部に挿入可能な遮光カバーと、
    を有し、
    前記保持部は、前記遮光カバーの設置側で前記インク収容部を着脱可能に開口し、当該開口部分以外では外部からの光を遮光可能な容器構造であって、前記遮光カバーの移動方向と略直交する方向で移動可能に設けられていることを特徴とする印刷装置。
  7. 光硬化型インクを貯留したインク収容部を保持する保持部と、
    前記インク収容部の開口蓋部に挿入可能な挿入先端部を備えたインク供給管と、
    外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に前記挿入先端部を維持するよう前記インク供給管を保持しつつ、前記保持部に保持された前記インク収容部を前記遮光空間内へ配置するよう前記保持部へ向けて移動可能に設置され、前記保持部への移動に伴って前記挿入先端部を前記開口蓋部に挿入可能であり、その全体が前記インク収容部に対して外部からの光を遮光しつつ収容可能な容器構造である遮光カバーと、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  8. 光硬化型インクを貯留したインク収容部を保持する保持部と、
    前記インク収容部の開口蓋部に挿入可能な挿入先端部を備えたインク供給管と、
    外部からの光を遮光したその内部の遮光空間中に前記挿入先端部を維持するよう前記インク供給管を保持しつつ、前記保持部に保持された前記インク収容部を前記遮光空間内へ配置するよう前記保持部へ向けて移動可能に設置され、前記保持部への移動に伴って前記挿入先端部を前記開口蓋部に挿入可能な遮光カバーと、
    前記遮光カバーの開口側内部に設けられて内部を遮光し、当該遮光カバーの移動時には前記挿入先端部のみ貫通可能な内部遮光板と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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