JP2013202853A - インク容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク貯留部に対する設置面からの熱の影響を防止する。
【解決手段】インク容器30は、底部35の周縁部の内側に下方に突出するインク貯留部36(突部)を備え、インク33を収容する遮光性の本体部31と、この本体部31の周縁部の下側にインク貯留部36よりも長く設けられ、設置面15に接触して本体部31を支持する脚部40と、を有する。脚部40は板状の円筒体に形成され、脚部40によりインク貯留部36を設置面15から離し、インク貯留部36と設置面15との間に空間37を形成することで、インク貯留部36に設置面15から伝わる熱を少なくする。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット印刷装置等に使用するインクを貯留するインク容器に係り、特に、インク容器を設置する設置面からのインクに対する熱の影響を防止したインク容器に関する。
従来より、光硬化型のインクを印刷ヘッドから被印刷媒体に吐出し、被印刷媒体に吐出したインクに光源により光を照射して硬化させることにより、被印刷媒体上に画像を形成するインクジェット印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置では、被印刷媒体がセットされると、印刷ヘッドが走査方向一方側と他方側とに交互に往復移動する。往復移動する印刷ヘッドは被印刷媒体にインクを吐出し、その後、光源が紫外線を照射することにより、インクが硬化する。
このインクジェット印刷装置においては、インクは遮光性のインク容器に貯留して使用する。インクを貯留したインク容器は、印刷装置本体の設置面に着脱可能に設置される。インク容器内のインクは、挿入先端部をインク容器の内部に挿入したインクチューブによりインク容器外に排出され、印刷ヘッドに供給される。
特開2002−292887号公報
ところで、インク容器は、貯留したインクを最後まで使用可能とするために、底部に下方に突出するインク貯留部(突部)を形成する場合がある。このようにすると、インク容器内のインク残量が少なくなったときに、インクがインク貯留部に集まるので、インクチューブの挿入先端部をインク貯留部内に位置させることで、インク容器内のインクを最後まで排出して使用し尽すことができる。
しかしながら、光硬化型等のインクは、熱による影響を受けやすく、温度が高くなると硬化する等、変質する傾向がある。また、光硬化型ではなく通常のインクであっても、同様に熱によりインクの品質が劣化するおそれがある。特に、設置面に近いインク容器のインク貯留部では、設置面からの熱が伝わりやすいため、温度が高くなることによるインクの硬化や品質の劣化等、インクの変質を無視することができない問題があった。
本発明の目的は、インク貯留部に対する設置面からの熱の影響を防止し、貯留したインクを変質等を生じることなく使用可能としたインク容器を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の発明は、底部の周縁部の内側に下方に突出するインク貯留部を備えた、インクを収容する本体部と、前記本体部の前記周縁部の下側に前記インク貯留部よりも長く設けられ、設置面に接触して前記本体部を支持する脚部と、を有することを特徴とする。
本願第1発明のインク容器は、インクを収容する本体部と、本体部を支持する脚部と、を有する。本体部は、底部の周縁部の内側に下方に突出するインク貯留部を備える。脚部は、本体部の周縁部の下側にインク貯留部よりも長く設けられ、インク容器を設置する設置面に接触して、本体部を設置面上に支持する。本体部内に収容されたインクは、本体部内にインクを排出しやすいようにチューブを挿入するなどして本体部外に排出される。インク貯留部は、例えば、本体部内のインク残量が少なくなったときに、残ったインクを集めて、最後までインクをチューブ等により排出しやすいようにする。このインク貯留部は、本体部の底部の周縁部内側から下方に突出し設置面に近いため、設置面からの熱の影響を受けやすい。本願第1発明では、脚部によりインク貯留部を設置面から離し、インク貯留部と設置面との間に空間を形成するので、インク貯留部に設置面から伝わる熱を少なくすることができる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記脚部は下方にいくほど断面が小さくなることを特徴とする。
本願第2発明のインク容器は、脚部が下方に行くほど細くなり、脚部は放熱面積が大きい傾斜面を有する。これにより、設置面から熱が脚部に伝わっても、脚部の放熱量を増大して、脚部から本体部の底部を経てインク貯留部へ伝わる熱を少なくできる。
第3の発明は、上記第1又は第2発明において、前記脚部の前記設置面と接触する接触面積は、前記本体部の前記底部の前記設置面と接触しない非接触面積よりも小さいことを特徴とする。
本願第3発明のインク容器は、脚部の設置面と接触する接触面積が本体部の底部の設置面と接触しない非接触面積よりも小さく、脚部は設置面と部分的な接触をするので、脚部から本体部の底部を経てインク貯留部へ伝わる熱を少なくできる。
第4の発明は、上記第1乃至第3発明のいずれかにおいて、前記脚部は前記本体部の前記底部の周縁部に沿って配置される周方向に閉じ又は開口した曲面板から形成されることを特徴とする。
本願第4発明のインク容器は、脚部を本体部の底部の周縁部に沿って配置される周方向に閉じ又は開口した曲面板から形成するので、脚部の放熱面積をより大きくできる。設置面から伝わる熱を脚部で放熱し、脚部から本体部の底部を経てインク貯留部へ伝わる熱を少なくできる。
第5の発明は、上記第1乃至第3発明のいずれかにおいて、前記脚部は前記本体部の前記底部の周縁部に沿って間隔をあけて設けて配置される少なくとも3本の棒体から形成されることを特徴とする。
本願第5発明のインク容器は、脚部を本体部の底部の周縁部に沿って間隔をあけて設けて配置される少なくとも3本の棒体から形成するので、インク貯留部と設置面との間に、本体部底部の周縁部の外方に開放された空間を形成することができる。設置面から伝わる熱を脚部で放熱し、脚部から本体部の底部を経てインク貯留部へ伝わる熱を少なくできる。
第6の発明は、上記第1乃至第3発明のいずれかにおいて、前記脚部は前記本体部の前記インク貯留部の周囲から前記本体部の前記底部の周縁部に向かって放射状に配置される少なくとも3枚の板体から形成されることを特徴とする。
本願第6発明のインク容器は、脚部を放射状に配置される板体から形成するので、脚部の放熱面積をより大きくできる。設置面から伝わる熱を脚部で放熱し、脚部から本体部の底部を経てインク貯留部へ伝わる熱を少なくできる。
第7の発明は、上記第1乃至第6発明のいずれかにおいて、前記インク容器は光硬化型のインクを収容するためのインク容器であって、前記インク容器は遮光性を有することを特徴とする。
本願第7発明のインク容器は、設置面からの本体部のインク貯留部への熱の伝熱を低減できるのに加え、本体部が遮光性を有する。本体部に収容した熱と光の影響を受けやすい光硬化型インクの硬化を防止することができる。
上記目的を達成するために、第8の発明は、開口と、前記開口の断面よりも大きい断面を有し、インクを収容する本体部と、前記本体部に対して前記開口の反対側の底部に配置され、前記開口の断面よりも小さい断面を有し、前記本体部に対して前記開口が設けられる方向と反対側に突出する突部と、前記本体部に対して前記開口の反対側の前記底部の周縁部に配置されると共に、前記突部よりも長く設けられて、前記本体部を支持する支持部とを有する。
本願第8発明のインク容器は、突部を有しており、インクの残量が少なくなると突部にインクが貯留される。例えば、インク残量が少なくなったときは、ユーザは突部に貯留されたインクをチューブを挿すなどして取り出せるので、インクが取り出しやすくなる。
ところで、ユーザはインク容器を保管するときにどこに載置するかわからず、環境によっては、突部が載置面から熱の影響を受けるおそれがある。そこで、インク容器の突部に支持部を設けることで、載置面からの熱が突部に伝達するのを軽減することができる。これにより、突部に貯留されたインクが熱により変質するおそれを軽減することができる。
本発明によれば、インク貯留部もしくは突部に対する設置面からの熱の影響を防止し、本体部に貯留したインクの品質が変化するのを防止してインクを効果的に使用することができる。
本発明のインク容器を設置するプリンタの全体の外観を示す斜視図である。 プリンタの内部構造を示す正面図である。 プリンタの内部構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るインク容器を示す斜視図、断面図、及び下面図である。 インク収容部の底部が斜面に形成されているインク容器の一部分を示す断面図である。 脚部を棒体から形成した場合のインク容器の部分を示す下面図、及びVIb−VIb線矢視図である。 脚部を周方向に開口した曲面板から形成した場合のインク容器を示す下面図、及びVIIb−VIIb線矢視図である。 脚部を放射状に配置される板体で形成した場合のインク容器を示す下面図、及びVIIIb−VIIIb線矢視図である。 脚部をすり鉢状の板体で形成した場合のインク容器を示す下面図、及びIXb−IXb線矢視図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のインク容器が設置されるインクジェット印刷装置1(以下単にプリンタ1という)の全体の外観を示す斜視図である。図1に示すように、プリンタ1は、基台2と、この基台2上に設けられた略長方体状の筺体5とを有し、筺体5の内側に印刷機構3を備えている。筺体5の上部前側には、開閉可能な前面カバー6が設けられ、筺体5の前面中央には、長方形状の横長の開口7が設けられている。開口7からはプラテン11が筺体5の前方に突出されている。筺体5の左側には、インク容器30を設置する箱状のインク容器装着部12が設けられている。
筺体5の前面右下隅部には、作業者がプリンタ1を操作するための操作盤8が設けられている。操作盤8は平面視略長方形状である。操作盤8の上面後側には、各種のメッセージや画像を表示するディスプレイ9が設けられている。操作盤8の上面前側には、プリンタ1に印刷開始を指示操作する印刷ボタン10が設けられている。
図2は、プリンタ1の内部構造を示す正面図であり、図3は、プリンタ1の内部構造を示す平面図である。筺体5の内側に設置された印刷機構3は、プラテン11と、印刷ヘッド20と、UV露光装置21等を備え、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート等のプラスチックや布帛であるTシャツ等の被印刷媒体Wに印刷が可能な周知の構造に構成されている。プラテン11は上面に被印刷媒体Wを支持する。プラテン11上に支持された被印刷媒体Wは、プラテン駆動機構によりプラテン11とともにプリンタ1の前後方向に移動可能である。プラテン駆動機構は、プラテン11を前後方向に移動可能に支持する左右1対のY軸ガイドレール25と、プラテン11の下面に取り付けたナット部26aに螺合した前後方向に延びるY軸送りネジ26と、Y軸送りネジ26aの後端部に取り付けたY軸モータ27等を備える。Y軸モータ27でY軸送りネジ26を回転することにより、プラテン11がY軸ガイドレール25に沿って前後方向に移動し、プラテン11上の被印刷媒体Wが同方向に移動する。
印刷ヘッド20は、紫外線の露光により硬化するインクをプラテン11上に支持された被印刷媒体上に吐出し、吐出されたインクにより画像を形成する。インクは、インク容器装着部12に設置したインク容器30から遮光性のインクチューブ28により吸い上げられ、印刷ヘッド20に供給される。UV露光装置21は、吐出されたインクに紫外線を照射してインクを硬化し、被印刷媒体W上に形成された画像を固定する。
印刷ヘッド20はキャリッジ22に搭載され、UV露光装置21は印刷ヘッド20のインク吐出時の進行方向一方側、本例では印刷ヘッド20の右側面に取り付けられている。印刷ヘッド20及びUV露光装置21は、キャリッジ駆動機構によりキャリッジ22とともにプリンタ1の左右方向(X軸方向)に移動可能である。キャリッジ駆動機構は、キャリッジ22を左右方向に移動可能に支持するX軸ガイドレール23と、キャリッジ22の後端部に取り付けたナット部に螺合した左右方向に延びる図示しないX軸送りネジと、X軸送りネジの右端部に取り付けたX軸モータ24等を備える。X軸モータ24でX軸送りネジを回転することにより、キャリッジ22はX軸ガイドレール23に沿って左右方向に移動し、キャリッジ22に搭載された印刷ヘッド20、及び印刷ヘッド20に取り付けられたUV露光装置21は、キャリッジ22とともに同方向に移動する。
インク容器装着部12は、前面に遮光カバー14によって覆われる開口部13を有する。遮光カバー14は、下端に設けられた取手部14aを手で持って上げ下げ可能である。操作者は、インク容器装着部12の遮光カバー14を持ち上げて開口部13を露出し、インク容器30を開口部13からインク容器装着部12内に挿入し、インク容器装着部12内の設置面15に設置することができる。遮光カバー14は上端に水平な天井部14bが延設されており、天井部14bから図示しないバネ部材によって押え板16が吊り下げられている。押え板16の中央部は、インク容器30の上部の外郭に対応した上方向に凸の湾曲状に形成されている。遮光カバー14を開口部13の下端まで下げると、降下した押え板16の中央部がインク容器30の上部に接触し、押え板16でインク容器30を押える。インク容器30は、設置面15に固定状態に設置される。
インクチューブ28は、一端がインク容器装着部12内に挿入され、他端が筺体5内の印刷ヘッド20に接続されている。インク容器装着部12内に挿入されたインクチューブ28の先端部は、剛性を有する挿入先端部28aを有している。インクチューブ28は、遮光カバー14の天井部14bに設けた貫通孔内に上下動可能に遊嵌され、天井部14bから垂下したインクチューブ28の挿入先端部28aは、押え板16の貫通孔を貫通し所定長突出した状態に保持されている。
インク容器30は、図4(a)〜図4(c)に示すように、インク33を収容する遮光性の本体部31と、本体部31を支持する脚部(支持部)40とを備える。本体部31は本体部31の首部32のインク供給口32a(開口)の断面よりも大きい断面を有する。インク供給口32aは、アルミ箔等の遮光性材料の薄膜34によって塞がれている。本体部31のインク供給口32aの反対側の底部35は、周縁部の内側、本例では中央部がインク供給口32aとは反対側の下方に突出し、インク貯留部36(突部)が形成されている。
脚部40は、本体部31の底部35の周縁部の下側に設けられている。脚部40は、板状の円筒体(周方向に閉じた曲面板)からなり、脚部40の長さはインク貯留部36よりも長い。脚部40は本体部31と一体に設けても、本体部31と別体に設けても、取り外し可能なように設けても、いずれでもよい。脚部40は上端を本体部31の底部35の周縁部に接触し、下端をインク容器装着部12の設置面15に接触する。脚部40は設置面15上に本体部31を支持し、設置面15からインク貯留部36を離間する。インク貯留部36と設置面15との間には、略円筒状の空間37が形成される。なお、脚部40は本体部31の周縁部の下側に設けられているが、周縁部とインク貯留部36との間に設けられてもよい。以降の変形例であっても同様である。
遮光カバー14をインク容器装着部12の開口部13の下端まで下げ、押え板16でインク容器30を押えて設置面15に設置すると、インクチューブ28の挿入先端部28aは、首部32のインク供給口32aの薄膜34を突き破って本体部31内に挿入される。本体部31内に挿入された挿入先端部28aは、本体部31内のインク33中に浸漬され、挿入先端部28aの下端は、本体部31の底部35近くに位置される。なお、押え板16は遮光性のある材料で形成されていることが望ましい。インクチューブ28の挿入先端部28aがインク容器30の薄膜34を突き破るときに、その衝撃により薄膜34がインクチューブの28の断面よりも余計に大きく破れてしまった場合に、その余計に大きく破れたところから、インク容器30の上方からの光がインク容器30内部に進入したり、異物がインク容器30の内部に混入するのを、押え板16により防止することができる。
本体部31内のインク33は、プリンタ1側の図示しない吸引装置もしくはヘッドの吐出面との水頭差でインクチューブ28を介して吸引することにより、インクチューブ28を通って本体部31外に排出され、印刷ヘッド20へと供給される。印刷ヘッド20での印刷でインク33が消費され、本体部31内のインク33の残量が少なくなると、インク貯留部36により残ったインク33が集められて、インクチューブ28により最後まで排出しやすいようにする。
操作者は、遮光性カバー14の天井部14bの貫通孔を挿通するインクチューブ28を下側に押し込み、図4(b)に点線で示すように、挿入先端部28aをインク貯留部36に導いて、挿入先端部28aの先端をインク貯留部36内に位置させる。これにより、インクチューブ28でインク貯留部36内のインクを本体部31外に排出でき、本体部31内のインク33を最後まで使用することができる。なお、インクチューブ28は遮光カバー14に固定されて、遮光カバー14の動きと共に移動するようにしてもよい。この場合、遮光カバー14を開口部13の下端まで押し下げると、インクチューブ28の挿入先端部28aがちょうどインク貯留部36の内部に配置されるように設けられる。
すなわち、インク容器30の断面よりも小さい断面を有するインク貯留部36を設けることで、同じインク残量であっても、インク貯留部36の下端から液面までの高さは、インク容器がインク貯留部を備えず水平な底部である場合の底部から液面までの高さよりも高くなるので、インクチューブ28でインクを吸引しやすくなる。また、インク容器30から直接に印刷ヘッド20へインクをインクチューブ28から供給する場合には、印刷ヘッド20へ空気を送らないようにするため、インクチューブ28の挿入先端部28aがインク容器30のインク液面より常に下方に配置させる必要がある。そのため、インク貯留部36を設け、インク貯留部36に挿入先端部28aの先端を配置させることで、インク残量がより少なくなるようにインクを使用することができる。
なお、図5に示すように、インク貯留部36に接続される底部35はインク貯留部36にインクを集めて貯留しやすいように斜面が形成されていてもよい。
このインク貯留部36は、本体部31の底部35の周縁部内側から下方に突出し、インク容器30を設置する設置面15に近いため、設置面15からの熱の影響を受けやすい。本実施形態では、脚部40によりインク貯留部36を設置面15から離し、インク貯留部36と設置面15との間に空間37を形成するので、空間37が断熱層の代わりになって、設置面15からインク貯留部36に熱が伝わるのを少なくすることができる。加えて、脚部40の設置面15と接触する接触面積が本体部31の底部35の設置面15と接触しない非接触面積よりも小さく、脚部40は設置面15と部分的な接触をするので、脚部40から本体部31の底部35を経てインク貯留部36へ伝わる熱を少なくできる。さらに、脚部40を周方向に閉じた板状の円筒体から形成するので、脚部40の放熱面積をより大きくでき、設置面15から伝わる熱を脚部40で放熱し、インク貯留部36に熱が伝わるのを少なくできる。これにより、インク貯留部36のインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化やインク33の品質が劣化する等のインクの変質を防止することができる。
なお、本実施形態ではインク容器30はプリンタ1へインクを供給するために用いられるが、その他の装置に供給するためのものであってもよい。また、本実施形態のように、インクチューブ28などのインクを排出する排出管を用いないで、薄膜34に穴を開けてインク容器30を傾けてインクを排出してもよい。加えて、インク容器30のインク供給口32aに薄膜34がなく、首部32に溝を設けて、その溝に螺合する蓋を開閉することにより、インクを排出してもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について説明する。
(1)インク容器の脚部を棒体で形成した場合
上記実施形態では、インク容器30の脚部40を板体の円筒体から形成したが、脚部は棒体から形成してもよい。脚部を棒体から形成した場合のインク容器を図6に示す。図6(a)はインク容器の下面図、図6(b)は図6(a)のVIb−VIb線矢視図である。
図5に示すように、本変形例において、インク容器30は、本体部31の底部35の周縁部の下側に、棒体からなる複数本の脚部41を本体部31と一体に設けている。脚部41は少なくとも3本以上であり、本例では脚部41は3本である。3本の脚部41は、本体部31の周方向に例えば等間隔(120°間隔)で配置されている。各脚部41の長さは等長であり、且つインク貯留部36よりも長い。脚部41は下端を設置面15に接触する。脚部41は設置面15上に本体部31を支持し、設置面15からインク貯留部36を離間する。
本変形例では、インク貯留部36と設置面15との間に形成される空間は、隣り合う脚部41同士の間で本体部31の底部35の周縁部の外方に開放されている。このため、設置面15から伝わる熱を脚部41で効率よく放熱でき、脚部41から本体部31の底部35を経てインク貯留部36へ伝わる熱を少なくすることができる。これにより、インク貯留部36のインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化やインクの変質を防止することができる。
(2)インク容器の脚部を周方向に開口した曲面板で形成した場合
脚部を周方向に開口した曲面板から形成した場合のインク容器を図7に示す。図7(a)はインク容器の下面図、図7(b)は図7(a)のVIIb−VIIb線矢視図である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、本変形例のインク容器30は、本体部31の底部35の周縁部に沿って配置される脚部42を有し、脚部42は、板体の円筒体を周方向に例えば120°分切り欠いた切り欠き円筒体(周方向に開口した曲面板)から形成されている。脚部42は本体部31と一体に設けても、本体部31と別体に設けても、取り外し可能なように設けても、いずれでもよい。脚部42は下端をインク容器30の設置面15に接触する。脚部42は設置面15上に本体部31を支持し、設置面15からインク貯留部36を離間する。
本変形例では、インク貯留部36と設置面15との間に形成される空間は、脚部42の切り欠き部で本体部31の底部35の周縁部の外方に開放されている。このため、設置面15から伝わる熱を脚部42で効率よく放熱でき、底部35に部分的に脚部42が設けられており、脚部42から本体部31の底部35を経てインク貯留部36へ伝わる熱を少なくすることができる。これにより、インク貯留部36のインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。
(3)インク容器の脚部を放射状に配置される板体で形成した場合
脚部を放射状に配置される板体で形成した場合のインク容器を図8に示す。図8(a)はインク容器の下面図、図8(b)は図8(a)のVIIIb−VIIIb線矢視図である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、本変形例3のインク容器30は、本体部31の底部35に、貯留部36から放射状に配置される直角三角形状の板体からなる複数枚、本例では3枚の脚部43を本体部31と一体に設けている。脚部43は、直角三角形の直角を挟む一辺が本体部31の底部35のインク貯留部36の周囲から周縁部に向けて配置される。なお、脚部43は貯留部36に接触していても、貯留部43から離間していてもよい。脚部43が貯留部36に対して離間して配置されていれば、脚部43から貯留部36へ熱が伝わるのを防止できる。脚部43の下端までの長さ、すなわち脚部43を構成する直角三角形の直角を挟む他方の一辺の長さは、インク貯留部36よりも長い。脚部43は下端をインク容器装着部12の設置面15に接触する。脚部43は設置面15上に本体部31を支持し、設置面15からインク貯留部36を離間する。
本変形例では、脚部43を放射状に配置される板体から形成するので、脚部43の放熱面積をより大きくできる。又、脚部43を三角形状に形成しており、脚部43は下方に行くほど細くなり、放熱面積が大きい傾斜面43aを有する。これにより、設置面15から熱が脚部43に伝わっても、脚部43の放熱量を増大して、脚部43から本体部31の底部35を経てインク貯留部36へ伝わる熱を少なくすることができる。その結果、インク貯留部36のインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。
(4)インク容器の脚部をすり鉢状の板体で形成した場合
脚部をすり鉢状の板体で形成した場合のインク容器30を図9に示す。図9(a)はインク容器の下面図、図9(b)は図9(a)のIXb−IXb線矢視図である。
図9(a)及び図9(b)に示すように、本変形例のインク容器30は、本体部31の底部35の下側にすり鉢を伏せた形状(截頭円錐体状)の曲面板からなる脚部44を設けている。脚部44は、上端の外径が本体部31の外径よりやや小さく、下端の外径が本体部31の外径よりやや大きい。脚部44の長さ(高さ)は、インク貯留部36よりも長い。脚部44は、上端を本体部31の底部35の周縁部に近接した内側部分に接触し、下端を本体部31の外方において設置面15に接触する。脚部44は設置面15上に本体部31を支持し、設置面15からインク貯留部36を離間する。インク貯留部36と設置面15との間に形成される空間37は、略すり鉢状の形状である。
本変形例では、脚部44によりインク貯留部36を設置面15から離し、インク貯留部36と設置面15との間に空間37を形成するので、設置面15からインク貯留部36に熱が伝わるのを少なくすることができる。また、脚部44をすり鉢状の曲面板から形成するので、脚部44の放熱面積をより大きくできる。この面からも、設置面15からインク貯留部36に熱が伝わるのを少なくすることができる。これにより、インク貯留部36のインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 プリンタ(インクジェット印刷装置)
11 プラテン
12 インク容器装着部
15 設置面
20 印刷ヘッド
28 インクチューブ
28a 挿入先端部
30 インク容器
31 本体部
33 インク
35 底部
36 インク貯留部(突部)
40,41,42,43,44 脚部

Claims (8)

  1. 底部の周縁部の内側に下方に突出するインク貯留部を備えた、インクを収容する本体部と、
    前記本体部の前記周縁部の下側に前記インク貯留部よりも長く設けられ、設置面に接触して前記本体部を支持する脚部と、
    を有することを特徴とするインク容器。
  2. 請求項1記載のインク容器において、
    前記脚部は下方にいくほど断面が小さくなることを特徴とするインク容器。
  3. 請求項1又は2記載のインク容器において、
    前記脚部の前記設置面と接触する接触面積は、前記本体部の前記底部の前記設置面と接触しない非接触面積よりも小さいことを特徴とするインク容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインク容器において、
    前記脚部は前記本体部の前記底部の周縁部に沿って配置される周方向に閉じ又は開口した曲面板から形成されることを特徴とするインク容器。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインク容器において、
    前記脚部は前記本体部の前記底部の周縁部に沿って間隔をあけて設けて配置される少なくとも3本の棒体から形成されることを特徴とするインク容器。
  6. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインク容器において、
    前記脚部は前記本体部の前記インク貯留部の周囲から前記本体部の前記底部の周縁部に向かって放射状に配置される少なくとも3枚の板体から形成されることを特徴とするインク容器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のインク容器において、前記インク容器は光硬化型のインクを収容するためのインク容器であって、
    前記インク容器は遮光性を有することを特徴とするインク容器。
  8. 開口と、
    前記開口の断面よりも大きい断面を有し、インクを収容する本体部と、
    前記本体部に対して前記開口の反対側の底部に配置され、前記開口の断面よりも小さい断面を有し、前記本体部に対して前記開口が設けられる方向と反対側に突出する突部と、
    前記本体部に対して前記開口の反対側の前記底部の周縁部に配置されると共に、前記突部よりも長く設けられて、前記本体部を支持する支持部と、
    を有するインク容器。
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