JP2019130763A - 液体保持容器および記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾けられた状態でも内部から液体が漏れ出すことを抑制する液体保持容器を提供する。【解決手段】液体保持容器9は、液体を吸収可能な吸収体60と、上面部10と上面部10と対向する底面部67を有し、吸収体60を収容可能な液体保持容器9であって、吸収体60に液体を導入するための開口部12が上面部10に設けられ、吸収体60は、開口部12の近傍に配され底面部67から上面部12に向かう第1の方向に積層される第1の吸収体61と、第1の吸収体61の外側に配され第1の方向と交差する第2の方向に積層される第2の吸収体62と、を含んでいる。【選択図】図3

Description

本発明は、液体を収容して保持する液体保持容器および記録装置に関する。
従来から、印刷量が多い業務用インクジェットプリンタや、ポスターなどの大型の印刷物を印刷する大判インクジェットプリンタには、不要となったインク(廃インク)を収容して保持する着脱式の液体保持容器を備えたものがある。廃インクは、記録ヘッドの吐出不良を抑制するために行われるクリーニング動作などで発生するが、印刷稼働時間に伴う廃インク量の増加に対応するために、液体保持容器の内部には、廃インクを吸収して保持するフェルトなどの吸収体が設けられている。
特許文献1には、上部が開口し、吸収体を内部に収容する箱状の容器部と、容器部の開口を覆うように取り付けられ、容器部の内部に液体を導入するための開口部を備えた蓋部とを有する液体保持容器が記載されている。吸収体は、インク吸収性を有するフェルトなどのシート材からなり、液体保持容器の底面部から上面部(蓋部)に向けて積層されて構成されている。吸収体は、液体保持容器の側面部に隙間なく接触するように、液体保持容器の内面とほぼ一致する形状および大きさを有している。
特開2005−131945号公報
特許文献1に記載の液体保持容器では、フェルトなどで構成された吸収体は、繊維の強力な毛管作用によりインクを吸収し、重力に打ち勝ってインクを保持する。しかしながら、液体保持容器が例えば90度傾けられた場合など、吸収体に大きな高低差が生じると、液面の高さが高くなるほど毛管作用は弱くなるため、重力とのバランスが崩れ、吸収体に保持されているインクは重力によって下に落ちてしまう。その結果、吸収体から染み出したインクが容器部と蓋部との隙間から漏れ出すことがある。
そこで、本発明の目的は、傾けられた状態でも内部から液体が漏れ出すことを抑制する液体保持容器を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の液体保持容器は、液体を吸収可能な吸収体と、上面部と上面部と対向する底面部を有し、吸収体を収容可能な液体保持容器であって、吸収体に液体を導入するための開口部が上面部に設けられ、吸収体は、開口部の近傍に配され底面部から上面部に向かう第1の方向に積層される第1の吸収体と、第1の吸収体の外側に配され第1の方向と交差する第2の方向に積層される第2の吸収体と、を含むことを特徴とする。
このような液体保持容器では、開口部付近に第1の吸収体が配置され、その外側に層状に構成された第2の吸収体が設けられている。このため、液体保持容器が垂直に傾けられた場合などにも、第1の吸収体で保持できずに第1の吸収体から染み出したインクを第2の吸収体で保持することができ、液体保持容器の外部にインクが漏れ出すことを抑制することができる。
本発明によれば、液体保持容器が傾けられた状態でも内部から液体が漏れ出すことを抑制することができる。
インクジェット記録装置の構成を示す概略斜視図である。 廃液保持容器の斜視図である。 廃液保持容器の分解斜視図である。 廃液保持容器の蓋部を外した状態を示す上面図である。 図2のC−C線に沿った断面図である。 廃液保持容器の吸収体にインクが保持された状態を示す断面図である。 垂直に傾けた際の廃液保持容器内のインクの流れを示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面を通して、同一または対応する部分には同一の符号が付されている。
図1は、本発明の液体保持容器が適用されるインクジェット記録装置(以下、単に「記録装置」ともいう)の構成を示す概略斜視図である。
記録装置20は、ガイドレール1と、ガイドレール1に平行に設けられたサブレール2と、ガイドレール1に搭載されたキャリッジ3とを有している。キャリッジ3には、液体としてのインクを吐出する記録ヘッド4が設けられ、記録ヘッド4は、液体供給チューブ5を介して、記録ヘッド4に供給されるインクを収容するインクタンク6に接続されている。搬送方向Aに搬送される記録シートSに対して、キャリッジ3が、ガイドレール1とサブレール2に案内されて矢印B方向に移動し、記録ヘッド4が異なる色のインクを吐出することで、画像が記録される。
記録装置20では、液体の吐出を繰り返すことで発生する熱により、記録ヘッド4内のインクには吐出不良の原因となる気泡が発生するため、その気泡を取り除くなどの理由から回復動作が行われる。記録装置20は、記録ヘッド4の回復動作を行う回復ユニット7と、回復動作によって記録ヘッド4から回収されて不要になったインク(廃インク)を収容して保持する廃液保持容器(液体保持容器)9とを備えている。廃液保持容器9は、フレーム21に着脱可能に装着され、矢印Y1方向に移動してフレーム21から離脱し、矢印Y2方向に移動してフレーム21に装着される。
記録ヘッド4の回復動作時、キャリッジ3は回復動作位置Hに移動し、回復ユニット7は、キャップ8が記録ヘッド4に圧接し、その状態で、例えばチューブポンプなどのポンプ機構(図示せず)で吸引動作を行うことで、記録ヘッド4内のインクを吸引する。吸引されたインク(廃インク)は、廃インクチューブ28から排出部14を通り、排出部14の直下に設置された廃液保持容器9に排出される。
次に、図2および図3を参照して、本実施形態の廃液保持容器の構成について説明する。図2および図3はそれぞれ、本実施形態の廃液保持容器の斜視図および分解斜視図である。
廃液保持容器9は、液体を吸収可能な吸収体60と、上部が開口し、吸収体60を内部に収容する矩形箱状の容器部11と、容器部11の開口を覆うように取り付けられた蓋部10とを有している。廃液保持容器9の上面部すなわち蓋部10には、排出部14から容器部11の内部に廃インクを導入するための廃インク導入口(開口部)12が形成されている。蓋部10の表面には、廃液保持容器9の着脱時にユーザが接触可能な領域を示す操作部39a〜39cが設けられている。本実施形態では、記録装置20の高さを低くし、奥行きを小さくするために、廃液保持容器9は、高さや奥行きよりも幅(図1における矢印B方向の長さ)がより長い形状を有している。吸収体60は、インク吸収性を有するフェルトなどのシート状の部材(シート材)から構成されている。吸収体60の詳細な構成および機能については後述する。
回復動作によって記録ヘッド4から回収された廃インクは、排出部14から廃インク導入口12を通じて廃液保持容器9の内部に導入され、吸収体60に吸収されて保持される。廃液保持容器9には廃インクが溜り続け、記録装置20の廃インクカウンタ(図示せず)により計測された積算量が所定量を超えると、廃液保持容器9の交換がユーザに報知される。ユーザは、廃インクで一杯になった廃液保持容器9をフレーム21から取り外し、代わりに新品の廃液保持容器を装着する。
次に、図3から図5を参照して、本実施形態の廃液保持容器に使用される吸収体の構成について説明する。図4は、廃液保持容器9の蓋部を外した状態を示す上面図である。図5は、図2のC−C線に沿った断面図である。
吸収体60は、それぞれインク吸収性を有する材料から構成された第1の吸収体61と第2の吸収体62とを有している。第1の吸収体61は、蓋部10の廃インク導入口12の近傍に配置されている。本実施形態では、第1の吸収体61は、容器部11の底面部67から蓋部10に向けて積層された複数枚のシート材からなり、容器部11の底面部67に接触するように配置されている。第1の吸収体61には、第1の吸収体61をシート材の積層方向に貫通して廃インク導入口12に連通する廃インク導入部(貫通口)63が形成されている。
図3に示すように、廃インク導入部63は、周囲を囲む第1の吸収体61と容器部11の底面部67とによって形成される空間である。一般的に、吸収体は表面の吸収性よりも切断面の吸収性の方が高い。そのため、廃インク導入口12の直下には第1の吸収体61を配置せず、廃インク導入口12から導入されたインクは、一度廃インク導入部63の空間に収容されてから、第1の吸収体61によって吸収される。すなわち、第1の吸収体61の表面ではなく、廃インク導入部63を囲む第1の吸収体61の切断面からインクを吸収させる。これにより、廃インク導入口12から勢いよくインクが排出されても、廃インク導入部63で所定量のインクを収容可能であり、かつ、吸収性の高い切断面からインクを吸収するため、インクが溢れさせることなく吸収することができる。なお、廃インク導入部63は、廃インク導入口12から導入されたインクを所定量収容可能な容積であればよいため、廃インク導入部63の底面に対しても第1の吸収体61が積層されている形態を採用することもできる。
第2の吸収体62は、第1の吸収体61のシート材の積層方向(第1の積層方向)と交差する方向において第1の吸収体61の外側に配置され、その交差する方向(第2の積層方向)に層状に構成されている。本実施形態では、第1の積層方向と第2の積層方向は直交する。本実施形態では、第2の吸収体62は、1枚のシート材が蛇腹状に折り畳まれることで層構造を有し、廃液保持容器9の長手方向Xにおける容器部11の側面部68と第1の吸収体61との間に配置されている。すなわち、第2の吸収体62は、シート材の積層方向から見て長方形に形成された第1の吸収体61の長手方向において、第1の吸収体61に隣接して配置されている。なお、本実施形態では、第2の吸収体62のシート材の折り目部分が、容器部11の底面部67と蓋部10の裏面13に面しているが、廃液保持容器9の短手方向Yにおける容器部11の側面部に面していてもよい。また、第2の吸収体62のシート材には、折り畳みやすくするために、折り目となる部分に部分的な切れ目が形成されていてもよい。第2の吸収体62は、第1の吸収体61と容器部11の側面部68との間でそれぞれに隙間なく接触するようにある程度圧縮されて配置されている。また、第2の吸収体62は、容器部11の底面部67と蓋部10にもそれぞれ隙間なく接触するように圧縮されて配置されている。
蓋部10の裏面(吸収体60に対向する面)13には、第1の吸収体61に向けて突出し第1の吸収体61と当接するリブ72が設けられている。リブ72は、第1の吸収体61を積層方向に圧縮するととともに、蓋部10と第1の吸収体61との間に空間64を形成するために設けられている。さらに、蓋部10の第1の吸収体61に対向する領域には、廃液保持容器9の内部に連通する通気穴(穴部)66が形成されている。これら空間64および通気穴66により、第1の吸収体61が外部(大気)に露出されることで、第1の吸収体61に保持されている廃インクの蒸発を促進し、第1の吸収体61が廃インクをより吸収して保持することができる。その結果、廃液保持容器9に収容される廃インク量を増やすことができ、廃液保持容器9の交換頻度を減らすことができる。一方、蓋部10の裏面13において第2の吸収体62と対向する部分には、リブ72や通気穴66は設けられていない。すなわち、第2の吸収体62は、外部(大気)に露出されず、蓋部10の裏面13と接触するように配されている。
ここで、図5および図6を参照して、廃液保持容器に導入された廃インクが吸収体に浸透する様子について説明する。図6は、廃液保持容器内の吸収体にインクが保持された状態を示す断面図であり、図5に示す断面図に対応している。
廃インク導入部63に導入された廃インクは、容器部11の内底面67aに到達すると、第1の吸収体61のうち、内底面67aと接触するように配置された第1の層61A内に広がっていく。なお、第1の層61Aは、記録装置20の使用状態において、第1の吸収体61のうち、鉛直方向(第1の積層方向)の最も下方に位置する。インクは第1の層61Aの内部で水平方向に広がりながら吸収されていくが、第1の層61Aはリブ72によって鉛直方向(第1の積層方向)において圧縮されているため、第1の層61Aの上部に位置する第2の層61Bにも繊維の毛管力によって吸収される。ただし、重力の作用により、第1の層61Aに吸収されるインク量の方が第2の層61Bに吸収されるインク量より多い。その結果、図6において斜線で示すように、廃液保持容器9内の第1の吸収体61でのインクは、廃インク導入部63の近傍ほど第1の積層方向において高くなる、末広がり(凸形状)に広がるように吸収される。
また、図6に示すような記録装置20の使用状態においては、第1の吸収体61の長手方向Xにおける長さが高さに対して十分に大きいため、長手方向Xにおける第1の吸収体61の両端に配される第2の吸収体62にはインクはほとんど吸収されない。これは、第1の吸収体61との接触面が、第2の吸収体62の切断面ではなく表面であり、切断面より吸収性が低いことにもよる。すなわち、記録装置20の通常の使用状態において第1の吸収体61によってインクが保持されている間は、第2の吸収体62にはインクが吸収されにくい。そのため、本実施形態において廃液保持容器9の交換が必要になるタイミングとは、第1の吸収体61がインクで一杯になったときを意味する。
インクを保持した廃液保持容器9は、例えば、新品の廃液保持容器に交換する場合など、記録装置20から取り外される際に、ユーザによって、長手方向Xを縦にして垂直に傾けられることがある。このように垂直に傾けられたときの廃液保持容器9内のインクの流れについて、図7を参照して説明する。図7は、図6に示すようにインクを吸収した廃液保持容器9を、長手方向Xを縦にするように垂直に傾けた際の、廃液保持容器9内のインクの流れを示す断面図であり、図5に示す断面図に対応している。
一般的に、フェルトなどで構成された吸収体は、繊維の強力な毛管作用によってインクを保持するが、垂直に傾けられると、重力とのバランスが崩れ、吸収体に保持されているインクが重力によって下に落ちていくことがある。その結果、吸収体のうち、上方ほど保持されているインク量は少なくなる。すなわち、吸収体は、高さに応じて保持するインク量の割合(保持率)が変化し、吸収体のうち、重力方向で下方ほどインクの保持率が高くなる。
そのため、図7に示すように廃液保持容器9が垂直に傾けられた場合、第1の吸収体61の第1の層61A(図5参照)に保持されていたインクは重力によって下に落ちていく。そして、図7に濃い斜線で示す領域Rのように、第1の層61Aのうち下方ほどインクの保持しているインク量が多くなる。第1の層61Aで保持できる量(許容量)を超えたインクは、重力によって第1の層61Aの下側の部分に移動する。すなわち、第1の層61Aで保持できなくなったインクは、第1の層61Aの切断面から下方へ向けて染み出してしまう。このように許容量を超えて溢れたインクは、容器部11の内底面67aに沿って下方に移動するが、容器部11の内底面67aには第2の吸収体62が隙間なく接触しているため、第2の吸収体のうち、第1の吸収体61に隣接する第1の層62Aに吸収される。これにより、第1の吸収体61から溢れたインクが容器部11の内底面67aを伝わって、図7において底部となっている内側面68aに移動することが抑制される。
第2の吸収体62の第1の層62Aに吸収されたインクは、吸収体の特性によって矢印T方向に広がり、ある程度広がってから、その下側の第2の層62Bに移動して保持され、さらに、下側の層へと順次移動して保持される。吸収体の性質上、液体の移動が生じやすいのは切断面であり、表面においては液体の移動が生じにくい。従って、第1の吸収体61の切断面から下方へ溢れたインクの多くは、容器部11の内底面67aを伝って、第2の吸収体62の第1の層62Aの切断面から吸収される。第1の層62Aと、その下方の第2の層62Bは、互いの表面同士で接しているものの、表面において液体の移動は生じにくいため、第1の層62Aに吸収されたインクは矢印T方向に広がる。その後、第1の層62Aで保持可能な量を超えたインクは、第1の層62Aの切断面から溢れて内底面67aや蓋部10の裏面13を伝って、第2の層62Bの切断面より吸収される。その結果、長手方向Xを縦にして廃液保持容器9を垂直に傾けた場合でも、第2の吸収体62によってインクが内側面68aへ直接到達するのを妨げられ、所定時間内であれば、廃液保持容器9の外部にインクが漏れ出すことを抑制することができる。
仮に、第2の吸収体62を第1の吸収体61と同じ向きに積層した場合、廃液保持容器9を垂直に傾けたときに第2の吸収体62の切断面が下方となるため、切断面からインクが溢れて内側面68aにインクが到達しやすい。そのため、廃液保持容器9からインクが漏れ出る可能性が高くなる。本実施形態のように、廃液保持容器9が垂直に傾けられた場合に、第2の吸収体62の切断面が下方とならないように積層することで、廃液保持容器9のインクの保持力を高めることができる。
なお、本実施形態では、廃液保持容器9の短手方向Yを縦にして垂直に傾けた場合は、第1の吸収体61の高低差(短手方向Yの長さ)が小さいため、第1の吸収体61内でインクを保持することができ、外部にインクが漏れにくい。そのため、廃液保持容器9の短手方向Yにおける第1の吸収体61の両端には、第2の吸収体62を配置しない構成となっている。ただし、廃液保持容器9の短手方向Yにおける第1の吸収体61の長さが長い場合は、第1の吸収体61の短手方向Yにおける第1の吸収体61の両端にも第2の吸収体62が設けられていてよい。また、本実施形態では、第2の吸収体62は、第1の吸収体61と容器部11の側面部68との間でそれぞれに隙間なく接触するように配置されているが、第1の吸収体61から溢れたインクを保持できれば、それぞれの間に隙間が設けられていてもよい。
上述したように、本実施形態の廃液保持容器によれば、廃液保持容器が垂直に傾けられた場合などにも、第1の吸収体から染み出したインクを第2の吸収体で保持することができ、廃液保持容器の外部にインクが漏れ出すことを抑制することができる。したがって、容器部と蓋部との隙間にインクの漏れを抑制するシール材を設ける必要もなく、廃液保持容器を安価に提供することもできる。また、インクの保持量を増やすことで漏れを抑制するために第1の吸収体の大きさを大きくする必要がないため、廃液保持容器の小型化も実現することができる。
9 廃液保持容器(液体保持容器)
12 廃インク導入口(開口部)
60 吸収体
61 第1の吸収体
62 第2の吸収体

Claims (11)

  1. 液体を吸収可能な吸収体と、
    上面部と当該上面部と対向する底面部を有し、前記吸収体を収容可能な液体保持容器であって、
    前記吸収体に液体を導入するための開口部が前記上面部に設けられ、
    前記吸収体は、前記開口部の近傍に配され前記底面部から前記上面部に向かう第1の方向に積層される第1の吸収体と、前記第1の吸収体の外側に配され前記第1の方向と交差する第2の方向に積層される第2の吸収体と、を含むことを特徴とする液体保持容器。
  2. 前記第1の吸収体は、前記第1の方向から見て長方形に形成され、前記第2の吸収体は、前記第1の吸収体の長手方向において前記第1の吸収体に隣接して配置されている、請求項1に記載の液体保持容器。
  3. 前記第1の吸収体と前記第2の吸収体は、前記底面部に接触するように配置されている、請求項1または2に記載の液体保持容器。
  4. 前記第2の吸収体は、前記上面部に接触するように配置されている、請求項3に記載の液体保持容器。
  5. 前記第2の吸収体は、蛇腹状に折り畳まれた1枚のシート材からなる、請求項3または4に記載の液体保持容器。
  6. 前記第1の吸収体は、前記上面部との間に空間が形成されるように配置されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体保持容器。
  7. 前記上面部の前記吸収体に対向する面には、前記底面部に向けて突出し前記第1の吸収体と当接するリブが設けられている、請求項6に記載の液体保持容器。
  8. 前記上面部の前記第1の吸収体に対向する領域には、前記第1の吸収体の表面が外部に露出する穴部が形成されている、請求項6または7に記載の液体保持容器。
  9. 前記第1の吸収体および前記第2の吸収体は、シート状である、請求項1から8のいずれか1項に記載の液体保持容器。
  10. 前記第1の吸収体には、前記第1の吸収体を前記第1の方向に貫通して前記開口部に連通する貫通口が形成されている、請求項9に記載の液体保持容器。
  11. 画像を記録する記録ヘッドと、請求項1から10のいずれか1項に記載の液体保持容器と、を備えることを特徴とする記録装置。
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