JPH03182363A - 記録装置の廃インクパック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インク等の液体を用いて記録を行う記録装置
において、廃インクを収納するために装着される廃イン
クパンクに関する。

〔従来の技術〕

プリンタ、複写機あるいは印刷機などの記録装置には、
インク等の液体（記録液）を使用し、該液体を用紙など
の記録媒体に付着させて記録する型式のものがあり、そ
の代表例として、記録ヘッドの吐出口からインク滴を飛
翔させてドツトパターンによる画体を形成していくイン
クジェット記録装置を挙げることができる。

インクジェット記録装置においては、記録へ・２ドの不
使用あるいは吐出頻度（印字デユーティ）の差などによ
って、微細なインク吐出口が増粘したインクや塵埃など
で塞がれ目詰まりを生しる場合がある。

そこで、記録ヘッドのインク吐出口周辺の増粘インクや
塵埃を除去する方法として、該記録ヘッドからインクを
予備吐出したりあるいは記録ヘッドからインクを吸引し
たりして増粘インク等をインクとともに吹き飛ばす吐出
回復処理が実施されている。

この吐出回復処理の際に発生する廃インクは、飛散する
ことのないように、所定の場所に導かれてそこに貯留す
る必要がある。

この廃インクの貯留手段として、インクシエンド記録装
置のみならず、記録液を使用する複写機や印刷機などの
他の記録装置においても、一般に、廃インクバックが使
用されている。

この廃インクバックは廃インクが所定量になると交換せ
ねばならず、もし交換せずに廃インクの貯留を続けると
廃インクパンクが満タンになってインク漏れが生じ、汚
染のみならず回路基板等の電気系を漏らすなどの悪影響
が生しる。

そこで、廃インクパンク内のインクが所定量に達したこ
とを検知するための手段が種々提案されている。

例えば、最も簡単な手段として、廃インクバンクを透明
体で構成し、廃インクが貯留される状態を直接視認でき
るようにし、視覚に訴えて廃インクバックの交換を促し
、オーバーフローを防止する方法が採用されている。

また、廃インクバックの重さを検知することによってイ
ンク量を知る方法も採用されている０例えば、廃インク
バックをシーソーで支持し、廃インク量が所定量に達す
るとシーソーが廃インクバック側に傾き、この変化を電
気的あるいは物理的に検知する構成のものがある。

さらには、インク吸収によって体積が膨張する性質の体
積膨張体を使用し、その体積膨張をアクチュエータとし
て電気的あるいは光学的手法で廃インク量を検知するも
のも知られている。

以上のような廃インクバックにおけるインク収容手段と
しては、インク吸収体や膨張吸収体を可撓性フィルムの
袋に詰め、さらに、該袋を熱可塑性樹脂等のハードケー
ス（外ｆｉ）で被覆する構成のもの、あるいは、インク
貯留用の可撓性フィルムの袋をトレイ上に着脱自在に挿
入し、これら袋およびトレイの両者で廃インクバンクを
構成するものが用いられていた。

（発明が解決しようとする技術課題） しかし、前述のインク吸収体を詰めた可撓性フィルムの
袋体をバー１′ケース内に収納する構成のインク収納手
段では、バック全体が二重構造になるためコストが嵩み
、設置スペースも大きくなるという難点があった。

一方、可撓性のフィルムの袋をトレイ上に挿入するだけ
の構成では、ぶよぶよの袋体を摘んで交換せねばならず
、ユーザーが取扱い時に不安感を覚えるという難点があ
った。

本発明は上記従来技術に鑑みなされたものであり、バッ
ク交換時の取扱いが容易であり、廃インク量を容易に確
実に検知でき、しかも、インク吸収体の吸収能力をフル
に活用してスペース効率を向上させうる記録装置の廃イ
ンクバックを提供することを目的とする。

〔課題解決のための手段〕

本発明は、上面開放の容器の中にインクを吸収するため
のインク吸収体とインク吸収量を検知するための体積膨
張体を収納し、前記容器の上面を可撓性のフィルムで密
閉するとともに、該フィルムにインク導入用の開口を形
威し、前記インク吸収体に前記開口からのインクを底面
へ導くための孔を形成するとともに、該インク吸収体の
下に吸収紙を敷くこと特徴とする記録装置の廃インクバ
ックにより上記目的を達成するものである。

上記構成によれば、パンクの上面以外が剛性を発揮する
容器であるので、バック交換時の取扱性が向上し、可撓
性フィルムを通して体積膨張体の体！１変化を外部検知
手段に伝達するので廃インク量を確実に検出することが
できる。

また、廃インクは、上面フィルムの開口およびインク吸
収体の孔を通して底面に敷いた吸収紙へ導入した後、前
記インク吸収体に充満させるので、底面へ導かれた廃イ
ンクが滴状になって溜まることを防止でき、該廃インク
を速い速度で底面全体に拡げることにより、廃インクを
インク吸収体の下部から順次浸透させて該インク吸収体
の吸収能力を充分に発揮させることができる。

〔実施例〕 以下図面を参照して本発明を具体的に説明する。

第２図は本発明による廃インクバックを備えたインクジ
ェット記録装置の外観斜視図であり、第３図は第２図の
要部縦断面図である。

第２図および第３図において、用紙等の記録媒体を搬送
する紙送りローラを兼ねたプラテン１の前方にはこれと
平行にガイドシャフト２．２が設置され、該ガイドシャ
フトに沿って往復動するキャリッジ３上には記録ヘッド
４並びに該記録ヘッドを駆動するための回路基板５が搭
載されている。

図示のインクジェット記録装置はカラー記録用の場合を
示し、前記記録ヘッド４はシアン、マゼンタ、イエロー
、ブラックの４色に対応する４個の記録ヘッド４Ａ、４
Ｂ、４Ｃ１４Ｄを並べて構成されている。

前記キャリッジ３の下部には、各記録ヘッド４Ａ〜４Ｄ
にインクを供給するための各インク色、すなわちシアン
、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクカートリッジ
６Ａ、６Ｂ、６Ｃ，６Ｄが着脱自在に格納されている。

前記キャリッジ３は、不図示のモータから駆動ベルト７
を介して伝達される駆動力によって、ガイドシャフト２
．２に沿って左右に往復動する。

記録動作時には、キャリッジ３の移動に同期して、記録
ヘッド４Ａ〜４Ｄを画像データに基づいて駆動し、プラ
テン１上に搬送されてきた記録媒体（不図示）にインク
滴を吐出することにより画像を形成していく。

前記プラテンｌの左側の記録領域外の位置に吐出回復装
置８が配置されている。この吐出回復装置８の前面には
、前進後退可能でかつ前記記録ヘッド４Ａ〜４Ｄが対向
位置に来た時前進して各記録ヘッドのフェイス面（吐出
口面）を密閉するキャップ９が設けられている。

各記録へラド４Ａ〜４Ｄの吐出回復処理は、前記キャッ
プ９を前進させて各記録ヘッドを密閉し、前記吐出回復
装置８内の吸引ポンプ１０（第３図）で各キャップ９内
に負圧を発生させ、該負圧で各記録ヘッド４Ａ〜４Ｄの
吐出口からインクを吸引することにより行われる。

また、前記吐出回復処理は、前記キャップ９を前進駆動
させず、各記録ヘッド４Ａ〜４Ｄを駆動して吐出インク
を対向するキャップ内へ排出する予備吐出によって行う
こともできる。予備吐出でキャップ９内に溜まったイン
クは吸引ポンプ１０で他所へ導かれる。

このような吐出回復処理は、記録動作の間に所定のタイ
ミングで自動的に行ったり、あるいはユーザーの操作に
よって適宜行うこともできる。

各記録ヘッド４Ａ〜４Ｄが前記キャップ９に対向する位
置にあるキャリッジ３の下方に当たる装置本体側に、本
発明による廃インクパック１１が格納されている。

前記吐出回復処理時に吸引されたインクは、吸引ポンプ
１０および廃インクパイプ１２を通して前記廃インクパ
ンク１１内へ排出される。

この廃インクパック１１は、装置本体に対し、着脱自在
な構成になっている。

図示の実施例では、前記廃インクパック１１は、装置本
体に対し着脱可能番こ装着されるバック保持トレイ１３
内に出し入れ自在に収納されている。

このパック保持トレイ１３は、ヘッド４がキャップ９に
対向する位置にあるキャリッジ３の下方の位置に第３図
中の矢印六方向に着脱自在に挿入される。

また、前記廃インクパック１１およびパック保持トレイ
１３の上側には、該廃インクパックの廃インク量検出機
構１４が配置されている。

第１図は廃インクパック１１およびパック保持トレイ１
３の分解斜視図であり、第４図は廃インク量検出機構１
４の斜視図である。

第１図において、廃インクパック１１は、上面開放の容
器１５の中に、１枚または複数枚（図示の例では５枚）
のインク吸収体１６と、体積膨張体１７と、底敷紙とし
ての吸収紙２４を収納し、前記容器１５の上面を可撓性
のフィルム１８で密封する構造になっている。

前記フィルム１８にはインク導入用の開口１９が形成さ
れ、前記インク吸収体１６には前記開口】９から導入さ
れるインクを底面（インク吸収体１６の下）に導くため
の孔２０が形成されている。

前記インク吸収体１６の下（図示の例では、インク吸収
体１６と容器１５の底面との間）に、該インク吸収体１
６よりもインク吸収速度が速い前記吸収紙（底敷紙）２
４が敷かれている。

前記インク吸収体１６は、廃インクバイブ１２を通して
導入される廃インクを貯留するためのものであり、例え
ば、樹脂発泡体などインク吸収能にすぐれた多孔質材や
積層紙などで作られる。

前記吸収紙２４は、前記インク吸収体１６と類似の材料
を使用し、−層急速にインクを吸収し得る部材でｔｉｔ
されている。

この吸収紙（底敷紙）２４は、インク吸収体１６の下面
へ導かれたインクが滴状になって溜まることを無くし、
該インクを速い速度で底面全体に拡げることにより、イ
ンク吸収体１６の下部から順次インクを充満させ、該イ
ンク吸収体１６の吸収能力を充分に発揮させるものであ
る。

前記インク吸収体１６としては、例えば、厚さが２閣程
度で繊維密度が４５０　ｇ／ｎ（程度のものを５枚重ね
したものが使用され、前記吸収紙２４としては、例えば
、厚さが０．２２閣程度で繊維密度が１１７．８ｇ／ｒ
ｒｌ程度のインク吸収力に優れたシートが使用される。

前記体積膨張体１７は、バンク内のインク量（インク吸
収量）を検知するためのものであり、例えば、高吸水性
樹脂（スミカゲル）を半透性膜の袋に詰めたもので構成
することができ、インク吸収体１Ｇの中であってインク
を充分吸収した後でインクを吸収し始めるような位置に
配置され、前記インク吸収体１６に対し両面粘着テープ
等で固定することが好ましい。

前記廃インクパック１１は、前記パック保持トレイ１３
内に収納される時、該トレイに形成された押さえ２１．
２１によって位置決め固定される。

また、前記廃インクバック１１には側方へ張り出した把
手部２２が形成され、パック保持トレイ１３に形成され
た着脱用の切欠き２３を利用して前記把手部２２を指で
摘むことにより、該廃インクバック１１を該バック保持
トレイ１３から簡単に取り外すことができる。

なお、廃インクパック１１内に廃インクが満ちた状態に
おいても、前記インク吸収体１６および前記体積膨張体
１７の保水力により、廃インク導入用の開口１９からの
インク漏れは容易に防止することかできる。

また、インク吸収体１６の下に敷いた吸収紙２４により
、容器１５の底面に廃インクの滴が溜まることを無くす
ことができる。

さらに、前記保水力を越えて廃インクが導入された場合
でも、前記間口１９は把手部２２に接近した位置に設け
られており、該把手部を摘んで廃インクバック１１をぶ
ら下げて運搬する時充分上方に位置することになり、イ
ンクの漏れは防止される。

第４図において、記録装置本体側の前記廃インクバック
１１の上面を覆う位置には、廃インク量検知機構１４を
支持するブラケット２５が設けられ、該ブラケット２５
に軸支された回動軸２６の両端にセンサーアーム２７お
よびスイッチアーム２８が固定され、両アーム２７．２
８が一体的に回動するようになっている。

前記センサーアーム２７ば、前記廃インクパンク１１の
上面に接触し、ふたを構成する可撓性フィルム１８を介
して前記体積膨張体１７の膨張収縮に感応して上下に回
動するように配置されている。

一方、前記スイッチアーム２８は前記ブラケット２５に
取付けられたマイクロスイッチ２９の接点に接触しうる
位置に設けられている。

したがって、廃インクパック１１内のインク量が少なく
体積膨張体１７が未だ膨らんでいない時は、前記センサ
ーアーム２７が低い位置にあり、これと一体のスイッチ
アーム２８がマイクロスイッチ２９の接点に接触した状
態にある。

廃インクパック１１内のインク量が所定以上になり、体
積膨張体１７が一定以上膨らむと、センサーアーム２７
が押し上げられ、これと一体のスイッチアーム２８がマ
イクロスイッチ２９から離れる。

こうして、廃インク量に応じてマイクロスイッチ２９を
オン・オフ動作させることにより、廃インク量検知を行
うようにＩＩ威されている。

前記マイクロスイッチ２９からの検知信号は、第３図の
ごとく、リード線３１を通して本体内の回路基Ｆｉ３２
へ伝送され、アラーム表示など適当な動作をとるよう制
御される。

なお、第４図において、前記ブラケット２５には、前記
廃インクパック１１の廃インク導入用の開口１９と対応
する位置に開口３３が形威されている。

また、前記ブラケット２５には、廃インクパック１１が
装着されたか否かを検知するためのマイクロスイッチ３
４が取付けられている。

第３図において、図示の記録装置では、キャリッジ３の
底面に該キャリッジ内にこぼれたインクを排出する廃イ
ンク突起３５が設けられ、本体側には、キャリッジ３の
任意の位置で前記廃インク突起３５からのインク漏れを
受は入れるようにキャリッジ走査方向に延びた廃インク
トイ３６が設けられている。

このため、前記廃インクパック１１の上面フィルム１８
の開口１９並びに前記ブラケット２５の開口３３は、前
記廃インクパイプ１２からの廃インクのみならず、前記
廃インクトイ３６に溜まったインクをも受は入れること
ができるように、所定の位置に充分に大きい開口面積で
形威されている。

廃インクパックｌｌ内に導入されるインクはほとんどが
インク吸収体１６に吸収され保持される。

そこで、該インク吸収体１６の前記廃インクパイプ１２
の先端開口の直下に前記孔２０（第１図）が形成されて
おり、導入された廃インクが、まず吸収紙２４によって
底面全体に急速に拡げられた後、インク吸収体１６の底
面より順次上方へ向かって浸透していき、効率良く吸収
されていくように構成されている。

前記体積膨張体１７はインク吸収体１６の所定高さより
上に配置されており、インク吸収体１６がインクを充分
に吸収した後で該体積膨張体１７がインク吸収を開始し
膨張し始めるように構成されている。

以上説明した実施例によれば、廃インクパック１１はそ
の上面以外を剛性を発揮しうるプラスチック等の容Ｈ１
５で形威したので、交換時あるいは運搬時の取扱い性が
向上した。

また、廃インク量・ツク１１の上面を可撓性フィルム１
８で密封し、該フィルムを通して体積膨張体１７の体積
変化を外部検出手段に伝達するように構成したので、廃
インク量を確実に検出することができた。

さらに、インク吸収体１６に上下に貫通する廃インク導
入用の孔２０を形威し、廃インクをインク吸収体１６の
下部から浸透させるので、該インク吸収体１６などの吸
収能力を充分に有効活用することができた。

また、前記インク吸収体１６の下にインク吸収速度の大
きい吸収紙２４を敷いたので、インクの滴が溜まること
を無くし、速い速度で底面全体にインクを拡げることに
より、該インク吸収体１６の吸収能力を充分に発揮させ
ることができた。

さらに、前記インク吸収体１６を複数枚重ねた構造にし
たので、層と層との間でインク浸透に対するバリヤー効
果を生じさせることができ、そのため、インクを下部か
ら一層一様に充満させていくことができ、無駄な空間を
残すことなく、インクを吸収していくことができた。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなごとく、本発明の記録装置の廃
インクパックによれば、上面開放の容器の中にインクを
吸収するためのインク吸収体とインク吸収量を検知する
ための体積膨張体とを収納し、前記容器の上面を可撓性
のフィルムで密閉するとともに、該フィルムにインク導
入用の開口を形威し、前記インク吸収体に前記開口から
のインクを底面へ導くための孔を形成するとともに、該
インク吸収体の下に吸収紙を敷く構成にしたので、ふた
などを設けることなく、簡単かつ安価な構造で確実に廃
インク量を検知することができ、しかも、インク吸収体
の下面全域から廃インクを浸透させて充分にインク吸収
能力を発揮させ得る記録装置の廃インクパックが得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係わる廃インクパックをパ
ック保持トレイとともに示す分解斜視図、第２図は第１
図の廃インクバックを格納したインクジェット記録装置
の斜視図、第３図は第２図の要部Ｎ断面図、第４図は第
３図中の廃インク量検出機構の斜視図である。 １１・・−一一一廃インクバック、１２−−−−−一・
−廃インクバイブ、１４−−廃インク量検出機構、Ｉ５
・・・〜容器、１６・−−−一−−インク吸収体、１７
−・−体積膨張体、１８−・−フィルム、１９・・−・
−・・−開口、２０・・　−孔、２４−　吸収紙（底敷
祇）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）上面開放の容器の中にインクを吸収するためのイ
   ンク吸収体とインク吸収量を検知するための体積膨張体
   とを収納し、前記容器の上面を可撓性のフィルムで密閉
   するとともに、該フィルムにインク導入用の開口を形成
   し、前記インク吸収体に前記開口からのインクを底面へ
   導くための孔を形成するとともに、該インク吸収体の下
   に吸収紙を敷くことを特徴とする記録装置の廃インクパ
   ック。