JP2004291357A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体噴射ヘッドの保湿をより良好に行うことができるとともに、部品点数を低減させることができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッド22を覆うキャップ31と廃液タンク26とを接続するチューブ35に、インクを一時的に停留させるインク停留部32と、チューブポンプ33とを設ける。インク停留部32は、本体部41と可撓性部材からなる蓋部材42とから構成されている。
【選択図】 図3
【解決手段】記録ヘッド22を覆うキャップ31と廃液タンク26とを接続するチューブ35に、インクを一時的に停留させるインク停留部32と、チューブポンプ33とを設ける。インク停留部32は、本体部41と可撓性部材からなる蓋部材42とから構成されている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体を噴射する液体噴射装置として、インク滴を紙に噴射させて画像等を印刷するインクジェット式プリンタがある。この種のプリンタは、記録ヘッドにインクを噴射する複数のノズルが形成されており、このノズルには、噴射するためのインクが常に充填された状態にある。従って、インクの開口部からインク中の水分が蒸発すると、インクの粘性が高くなってノズル内で目詰まりを起こすことがある。このため、プリンタには、インクを噴射させない非印刷状態において、インクの水分蒸発をできるだけ防ぐために、記録ヘッドを覆うキャップが設けられている。すなわち、非印刷状態では、このキャップにより記録ヘッドのノズルの周囲がほぼ密閉空間となって、ノズル内のインクの水分蒸発が抑えられ、ノズルの目詰まりが低減される。
【0003】
また、プリンタには、通常、高粘度のインクを強制的に排出するための吸引ポンプが設けられている。この吸引ポンプは前記キャップに接続されており、キャップ内の空気を強制的に排出して、インクをノズル内から外部に排出する。このときキャップ内でインクが泡立つことがある。インクがキャップ内で泡立つと記録ヘッドにインクが付着して汚染することがあるので、インクの泡立ちを消すためにキャップ内には吸収部材が内設されている。
【0004】
更に、この吸収部材を用いて、インクの水分蒸発を更に防止することがなされている(例えば特許文献1参照)。詳述すると、キャップの吸収部材に記録ヘッドがキャップにより覆われる直前に記録ヘッドのノズルからインクが噴射される。すなわち、吸収部材にインクが滞留することになるため、吸収部材中のインクの水分によってキャップで覆われて密閉空間となるノズルの周囲が保湿される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−127440号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような工夫を行っても、まだ十分に保湿が行えたということはできず、更なる保湿を行うための工夫が求められていた。
【0007】
一方、コスト低減のために、液体噴射装置をなるべく少ない部品点数で構成することが求められていた。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされ、その目的は、液体噴射ヘッドの保湿をより良好に行うことができるとともに、部品点数を低減させることができる液体噴射装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体噴射装置は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを被覆可能なキャップと、前記ノズルから排出される液体を貯蔵するタンクと、前記キャップと前記タンクとに接続される排出管とを備えた液体噴射装置において、前記排出管の途中に、前記キャップから排出された前記液体を一時的に停留させる液体停留部を設けるととともに、この液体停留部の一部を可撓性部材で構成した。
【0009】
これによれば、キャップから液体停留部までの排出管中に、液体を一時的に停留する液体停留部を設けて、この液体停留部の一部を可撓性部材で構成した。従って、液体停留部中の液体によってキャップ内をより十分に保湿することができるとともに、液体停留部の可撓性部材が撓むことによりキャップ中の圧力変動を吸収することができる。従って、キャップ内の保湿をより良好に行うことができるとともに、少ない部品点数で圧力変動をも吸収する構成とすることができる。
【0010】
本発明の液体噴射装置は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを被覆可能なキャップと、前記ノズルから排出される液体を貯留するタンクと、前記キャップと前記タンクとに接続される排出管とを備えた液体噴射装置において、前記排出管の途中に、前記キャップから排出された前記液体を一時的に停留させる液体停留部を設けるととともに、この液体停留部を前記タンクに一体的に形成されている。
【0011】
これによれば、排出された液体を一時的に停留させる液体停留部によって、キャップ内の保湿をより良好とすることができる。また、液体停留部をタンクに一体的に形成されているため、液体停留部を別途設けずに、タンクの一部を使って液体停留部を構成することができる。従って、キャップ内の保湿をより良好に行うことができるとともに、その液体停留部を少ない部品点数で構成することができる。
【0012】
この液体噴射装置は、前記排出管には、前記ノズルから前記液体を吸引して前記タンクに排出するポンプが設けられており、前記ポンプは、前記排出管の一部を遮断して吸引力を発生させるチューブポンプである。
【0013】
これによれば、ポンプは排出管の一部を遮断することができるため、排出管の遮断及び連通を制御する弁機構として作用させることができる。従って、例えば液体停留部をポンプの上流に配置させてポンプを弁機構として作用させれば、液体停留部に停留された液体の水分によりキャップからポンプの間の密閉状態となった空間をより効果的に保湿することができる。また、例えば、液体停留部をポンプの下流に配置させてポンプを弁機構として作用させれば、液体噴射装置が傾いた場合などには、タンクに貯留されているインクがキャップ内に逆流することを極力防止することができる。すなわち、排出管中に弁機構を別途設けなくても、弁機構を設けたときの効果を得ることができる。
【0014】
この液体噴射装置は、前記液体停留部には、前記キャップ側の前記排出管が、前記タンク側の前記排出管より高い位置に設けられている。
これによれば、キャップ側の排出管がタンク側の排出管より高い位置に設けられている。このため、液体停留部に停留する液体は、キャップ側の排出管よりもタンク側の排出管側に流れ易い。従って、キャップから排出されて液体停留部に一時的に停留した液体は、よりスムーズにタンクに排出されるとともに、キャップにいっそう逆流し難く、キャップで覆われた液体噴射ヘッドが汚染されるおそれを少なくすることができる。
【0015】
この液体噴射装置は、前記タンク側の前記排出管は、前記液体停留部の底面から所定高さ上方に位置している。
これによれば、液体停留部から液体が排出されるタンク側の排出管が所定高さ上方に位置している。このため、より確実にインクを液体停留部に溜めることができ、保湿効果を上げることができる。
【0016】
この液体噴射装置は、前記液体停留部には、相対向する側面との間に間隙をおいた複数のリブが相対向する両面から交互に突出形成されている。
これによれば、相対向する側面との間に間隙をおいた複数のリブが、相対向する両面から交互に突出形成されることにより、液体停留部には屈曲路が形成される。このため、液体停留部は液体を保持し易く、タンクからキャップに液体が逆流することを更に防止することができる。また、インク停留部における液体が流れる屈曲路は、多孔質体の孔などに比べると幅が大きいため、多孔質体によって液体停留部において液体を保持する場合よりも目詰まりが生じ難い。従って、キャップからタンクに液体をよりスムーズに排出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した液体噴射装置の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ10は、フレーム15を有しており、このフレーム15には、駆動プーリ16及び従動プーリ17が固定されている。同駆動プーリ16はキャリッジモータ18が連結されており、これら一対のプーリ16,17には、タイミングベルト19が掛け装されている。タイミングベルト19には、キャリッジ20が固着されている。このキャリッジ20には、前記フレーム15に架設されたガイド軸21が摺動可能に貫通している。従って、キャリッジ20は、ガイド軸21にガイドされながら、キャリッジモータ18の駆動によりタイミングベルト19を介して主走査方向のX方向及び反X方向に移動可能となっている。
【0019】
キャリッジ20は、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド22を下面に有している。この記録ヘッド22には、図示しない複数のノズルが形成されているとともに、各ノズルのそれぞれに対応する図示しない圧電素子が配設されている。この圧電素子は、図示しない駆動機構により駆動されて、記録ヘッド22の下方に至ったターゲットとしての紙Pに向けて、各ノズルから液体であるインクを噴射する。
【0020】
更に、キャリッジ20には、インクカートリッジ23,24が搭載されている。インクカートリッジ23はブラックのインクを収容している。インクカートリッジ24は、3つに区画された収容室を有しており、各収容室にマゼンタ、シアン、イエロの各色のインク(カラーインク)をそれぞれ収容している。
【0021】
また、プリンタ10は、プラテン25を有している。プラテン25は、前記紙Pを支持する支持台であって、移動する記録ヘッド22に対して常に対向するように主走査方向Xに延びている。従って、印刷時には、このプラテン25と前記記録ヘッド22との間に紙Pが至る。
【0022】
このプラテン25の下側には、このプラテン25の延在方向に延びる廃液タンク26が配設されている。この廃液タンク26は、前記記録ヘッド22から排出されたインクを貯留するためのタンクである。また、図3に示すように、この廃液タンク26には、インクを吸着保持する吸着部材27が収容されている。この吸着部材27は、例えばパルプ吸収体や高分子吸収体で構成されている。
【0023】
更に、図1に示すようにプリンタ10は、紙送り機構28を有している。この紙送り機構28は、紙送りモータ29及び図示しない駆動ローラを有しており、紙送りモータ29が駆動ローラを駆動することによりY方向に(プリンタ10の背面から前面に)紙Pを搬送する。
【0024】
一方、図1に示すように、プリンタ10の一端部、すなわち紙Pが至らない非噴射領域には、クリーニング機構30が設けられている。このクリーニング機構30は、キャップ31、液体停留部としてのインク停留部32及びチューブポンプ33を備えている。また、クリーニング機構30は排出管としてのチューブ35(図3参照)を備えている。なお、このチューブ35は、キャップ31とインク停留部32とを接続する第1チューブ35aと、インク停留部32と廃液タンク26とを接続する第2チューブ35bとから構成されている。
【0025】
図3に示すようにキャップ31は、有底の略四角枠状の本体部36を有しており、その外周の上面には環状のシール部材37が固着されている。同キャップ31は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能となっている。このため、キャップ31が、図3に示すように上昇すると、そのシール部材37が記録ヘッド22に当接して記録ヘッド22のノズルの吐出口の周囲を封止する。また、キャップ31には、その底部にシート状のスポンジ38が固着されている。このスポンジ38は、キャップ31が記録ヘッド22に当接した状態で、前記記録ヘッド22のノズル吐出口と所定間隔をおいて対向し、記録ヘッド22のノズルから吐出されるインクを受け止めるようになっている。更に、このキャップ31は、その底部に孔31aが形成されており、この孔31aを介して第1チューブ35aに接続されている。
【0026】
キャップ31に接続されている第1チューブ35aの他端部は、前記インク停留部32に接続されている。インク停留部32は、上記キャップ31が記録ヘッド22を覆うために上昇した位置よりも下方に配置されている。また、図2に示すように、同インク停留部32は、略箱形状の本体部41と、この上面の開口を覆う蓋部材42とから構成されている。蓋部材42は、例えばプラスチックフィルムなどの可撓性部材より構成されており、その周縁部が本体部41に貼着されている。このため、インク停留部32内に圧力変動が生じた場合には、この蓋部材42が撓むことにより圧力変動を吸収することができるようになっている。また、インク停留部32の第1チューブ35aが接続されている面と相対向する面の上側には、第2チューブ35bが接続されている。
【0027】
インク停留部32に接続されている第2チューブ35bは、前記チューブポンプ33を一回りしている。このチューブポンプ33は、ポンプフレーム33aと、回転可能なポンプホイル33bと、このポンプホイル33bに形成されたローラ支持溝33c,33dに沿ってそれぞれ移動するローラ33e,33fとを有している。
【0028】
ポンプフレーム33aは、略有底筒体をしており、その内部に前記ポンプホイル33bが配置されている。このため、第2チューブ35bは、ポンプフレーム33a及びポンプホイル33bの間に一回りした状態で、すなわちチューブポンプ33内に重なった部分が生じた状態で配設されている。また、ポンプフレーム33aは、この第2チューブ35bの外側方向への移動を規制している。
【0029】
チューブポンプ33のポンプホイル33bは、紙送りモータ29(図1参照)などにより駆動されて回転される。ポンプホイル33bが、正方向(図3の矢印方向)に回転されると、各ローラ33e,33fがローラ支持溝33c,33dに沿ってホイル外周部側に移動する。これにより第2チューブ35bが押し潰されて、第2チューブ35b内の連通が遮断される。そして、ポンプホイル33bが更に正方向に回転されると、ローラ33e,33fは第2チューブ35bを順次押し潰しながら回転する。これにより、チューブポンプ33より上流側の第2チューブ35b(及び第1チューブ35a)の内部の容積が増大されて負圧が発生する。この負圧によりキャップ31の内部の空気又はインクは、チューブ35を介して徐々に廃液タンク26方向へ排出される。なお、ポンプホイル33bを逆方向(図3の矢印方向と反対方向)に回転させると、各ローラ33e,33fがローラ支持溝33c,33dのホイル内周側に移動する。これにより、各ローラ33e,33fがそれぞれ第2チューブ35bに少しだけ接するレリース状態になって、チューブポンプ33の内部の圧力が均一となる。
【0030】
チューブポンプ33を一回りした第2チューブ35bは、前記廃液タンク26に接続されている。従って、キャップ31から排出されるインクは、第1チューブ35aを介してインク停留部32に至った後、第2チューブ35bを介して、すなわちチューブポンプ33を通過して、廃液タンク26に至るようになっている。
【0031】
次に、本発明のプリンタ10の作用について説明する。
図1に示すように、プリンタ10が使用される前に、キャリッジ20にインクカートリッジ23,24が搭載される。このとき、記録ヘッド22の各ノズルにインクが充填されるようにクリーニング動作が行われる。すなわち、プリンタ10は、キャップ31を上昇させて記録ヘッド22を覆う。そして、プリンタ10は、チューブポンプ33を駆動させて、ポンプホイル33bを正方向に回転させる。これにより、チューブポンプ33のローラ33e,33fがポンプフレーム33aの外側に移動して第2チューブ35bを押し潰しながら移動し、チューブポンプ33に負圧が発生する。そして、この発生した負圧によってキャップ31内の空気が排出されるとともに、インクカートリッジ23,24からインクが記録ヘッド22のノズルに達する。
【0032】
更に、印刷開始直前にも上述したクリーニング動作が行われる。これにより記録ヘッド22の各ノズル内のインクがキャップ31のスポンジ38に排出され、このスポンジ38内に滞留しているインクが第1チューブ35aを介してインク停留部32に排出される。なお、クリーニング動作が長時間行われると、インク停留部32内に滞留していたインクはチューブポンプ33を介して廃液タンク26に排出される。
【0033】
そして、図1に示すようにプリンタ10は、紙Pに印刷を行うと、まず紙送り機構28の紙送りモータ29を駆動させて、紙Pを背面からY方向に移動させ、プラテン25と記録ヘッド22との間に紙Pを導く。そして、プリンタ10は、キャリッジモータ18を駆動させてキャリッジ20をプラテン25上においてX方向に移動させながら、圧電素子を駆動して記録ヘッド22のノズルからインク滴を適宜噴射する。その後、同プリンタ10は、キャリッジ20がX方向又は反x方向に1回移動すると、紙送りモータ29を移動させて、紙PをY方向に移動させ、再びキャリッジモータ18及び圧電素子を駆動する。この一連の動作が繰り返されて印刷が行われる。また、プリンタ10は、印刷中に一定時間経過ごとに、キャリッジ20をキャップ31に対向するように移動させ、各ノズルの圧電素子を駆動する。これにより、各ノズルから各色のインクがキャップ31のスポンジ38に向けて噴射されて、いわゆるフラッシング動作が行われる。
【0034】
その後、印刷が終了すると、プリンタ10は、キャリッジモータ18を駆動させる。これによりキャリッジ20がキャップ31に対向する位置に移動される。更にプリンタ10は、圧電素子を駆動して各ノズルからインクをスポンジ38に向けて噴射する。そして、図示しない昇降手段が駆動されて、図3に示すようにキャップ31が上昇される。これによりキャリッジ20の記録ヘッド22にキャップ31のシール部材37が圧接して、キャップ31内に空間Sが区画される。
【0035】
そして、プリンタ10はチューブポンプ33を駆動させる。これによりチューブポンプ33のローラ33e,33fが正回転されて、第2チューブ35bが押し潰されて連通が遮断される。従って、第2チューブ35bが押し潰された部分よりも上流側の空間、すなわちキャップ31内の空間Sを含む空間はより完全な密閉状態となり、ノズル内のインクから水分がより蒸発され難くなる。
【0036】
また、空間Sは孔31aを介してインク停留部32と連通されているため、このインク停留部32に滞留しているインクの水分により、この空間Sはより十分な保湿状態となる。
【0037】
更に、空間S内のインクや空気が、温度や湿度の変化により膨張や縮小した場合には、インク停留部32の蓋部材42が撓むことにより、その圧力変動が吸収される。
【0038】
本実施形態のプリンタ10プリンタによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、キャップ31から廃液タンク26に至るチューブ35の途中に、蓋部材42が可撓性部材で構成されるインク停留部32を設けた。このため、インク停留部32に停留されるインクの水分によりキャップ31内の空間Sの保湿をより十分に行うことができる。また、蓋部材42が撓むことにより、空間Sのインクや空気の体積変動により圧力変動が生じても、その圧力変動を容易に吸収することができる。このため、インク停留部32に圧力変動を吸収するための弁機構を別途設けなくても、圧力変動を吸収することができるので、インクがキャップ31内に戻って記録ヘッド22が汚染されるおそれを極力少なくすることができる。従って、十分な保湿により記録ヘッド22の目詰まりをいっそう防止することができるとともに、少ない部品点数で圧力変動を吸収することができる。
【0039】
(2)本実施形態では、インクを吸引するための負圧を発生するポンプを、第2チューブ35bの一部を押し潰して遮断するチューブポンプ33を用いた。このため、チューブ35に弁機構を別途設けなくても、チューブポンプ33によって第2チューブ35bの遮断を行うことができる。従って、部品点数を少なくしても、より十分な保湿を行うことができる。
【0040】
(3)本実施形態では、チューブポンプ33の上流側にインク停留部32を設けた。このため、チューブポンプ33により第2チューブ35bを遮断すると、空間Sを含むチューブポンプ33からキャップ31までの空間がより完全な密閉状態となる。従って、この密閉された空間Sをインク停留部32内のインクの水分によってより十分に保湿することができ、キャップ31に覆われる記録ヘッド22をより長時間保湿することができる。
【0041】
(4)本実施形態では、キャップ31よりもインク停留部32を低い位置に設けた。このため、インク停留部32に排出されたインクは、高い位置にあるキャップ31にいっそう逆流することがない。
【0042】
(5)本実施形態では、インク停留部32からインクが排出される第2チューブ35bが所定高さ上方に位置している。インク停留部32内のインクは第2チューブ35bに到達しないと排出されない。このため、インク停留部32により確実にインクを溜めることができ、保湿効果を上げることができる。
【0043】
(6)本実施形態では、図2で示すようにインク停留部32を直方体形状とした。このため、円筒形状に比べてプリンタ10の一部に配置したときに空間をより有効に使用することができ、小型化を図ることができる。
【0044】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した液体噴射装置の第2実施形態を図4に基づいて説明する。なお、第2実施形態の液体噴射装置としてのプリンタは、第1実施形態のプリンタ10のキャップ31から廃液タンク26に至るチューブ35における構成が異なるため、この部分について説明し、上記第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0045】
図4に示すように本実施形態においては、廃液タンク26の一部が壁部50によって区画され、この区画された部分にインク停留部32が形成されている。すなわち、インク停留部32は、廃液タンク26に一体形成されている。
【0046】
インク停留部32の壁部50には、第2チューブ53bが嵌合されており、インク停留部32と、廃液タンク26の吸着部材27が収容されている部分とを連通している。また、インク停留部32の上面には、蓋部材51が密着されている。この蓋部材51には、キャップ31に続く第1チューブ53aが接続されている。すなわち、本実施形態においては、前記チューブ35は、キャップ31とインク停留部32とを接続する第1チューブ53aと、インク停留部32と廃液タンク26とを接続する第2チューブ53bとから構成されている。
【0047】
本実施形態において、キャップ31に接続されている第1チューブ53aは、チューブポンプ33内にて一回りした後、前記インク停留部32に接続されている。すなわち、本実施形態では、インク停留部32よりも上流側(キャップ31側)にチューブポンプ33が配設されている。
【0048】
本実施形態においては、プリンタ10がクリーニング動作によってチューブポンプ33を駆動させると、キャップ31から排出されるインクは第1チューブ53aを介してインク停留部32に一時的に停留される。更にチューブポンプ33が駆動されてインク停留部32内のインクの水面が壁部50の第2チューブ53bに至ると、インク停留部32内のインクが第2チューブ53bを介して廃液タンク26に排出される。
【0049】
一方、印刷が終了すると、プリンタ10は、上記第1実施形態と同様に、キャップ31を上昇させて記録ヘッド22を覆う。更に、プリンタ10は、ポンプホイル33bを逆方向に回転させ、第1チューブ53aをレリース状態にする。このため、インク停留部32に停留されるインクの水分よりキャップ31の十分な保湿を行うことができる。
【0050】
本実施形態のプリンタによれば、上記(2)及び(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(7)本実施形態では、チューブ35の途中に設けられるインク停留部32を廃液タンク26に一体的に設けた。すなわち、インク停留部32を別途設けずに、インク停留部32の一部を廃液タンク26によって構成することができる。このため、インク停留部32を少ない部品点数で構成することができるとともに、インク停留部32に停滞させたインクによりキャップ31内の保湿をより十分に行うことができる。
【0051】
(8)本実施形態では、チューブポンプ33の下流側にインク停留部32を設けた。このため、記録ヘッド22をキャップ31で覆う際には、ポンプホイル33bを逆方向に回転させ、第1チューブ53aをレリース状態にすることで、インク停留部32に停留されるインクの水分よりキャップ31の十分な保湿を行うことができる。
【0052】
(9)本実施形態では、キャップ31に接続する第1チューブ53aはインク停留部32の上面に設け、廃液タンク26に接続する第2チューブ53bは壁部50に設けた。すなわち、インク停留部32の第1チューブ53aを、第2チューブ53bよりも高い位置に設けたため、インク停留部32に停留したインクは、第1チューブ53aよりも第2チューブ53bに流れ易い。従って、インク停留部32に至ったインクは、廃液タンク26にスムーズに排出されるとともに、キャップ31に逆流することをいっそう防止することができる。
【0053】
(変更例)
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記各実施形態において、図5(a)に示すようにインク停留部32内を、例えばスポンジやベルイータ(商品名)などの液体吸収体54により充填させること。このようにすれば、チューブ35の一部を液体で覆うことになるので、キャップ31内の水分蒸発をいっそう防ぐことができる。
【0054】
○上記各実施形態において、図5(b)に示すようにインク停留部32内の本体部41の相対向する両側部41a,41bから、それぞれ対向する側部41a,41bと隙間を生じるようなリブ55a,55bを互い違いに複数配置すること。すなわちインク停留部32内においては、長い屈曲路が形成されインクはこの長い屈曲路により二点鎖線tのように流れる。このため、第2チューブ35b(53b)から第1チューブ35a(53a)にインクがいっそう逆流し難い。
【0055】
○上記各実施形態において、インク停留部32を直方体形状ではなく、その他の形状、例えば、図6(a)及び図6(b)に示すように円筒体形状とすること。なお、図6(a)に示すインク停留部32はインクが流入される第1チューブ35a(53a)と、インクが排出される第2チューブ35b(53b)とが対向するように設けられている。また、図6(b)では、第1チューブ35a(53a)がインク停留部32の上面に、第2チューブ35b(53b)が外周面に設けられている。
【0056】
○上記各実施形態において、インク停留部32を、平面の面積よりも縦断面の面積が大きい形状とすること。このような形状であれば、第2チューブ35b(53b)をより高い位置に設けることができる。すなわち、インク停留部32内のインクは第2チューブ35b(53b)から排出されるので、インク停留部32には第2チューブ35b(53b)の高さまでインクを停留することができる。このため、平面の面積よりも縦断面の面積が大きい形状とすれば、同じ容積のインク停留部32においてはインクの停留量が多くなり、より高い保湿効果が期待できる。
【0057】
○上記第1実施形態において、チューブポンプ33の上流側に配設されたインク停留部32を、廃液タンク26と一体的に形成すること。
○上記第2実施形態において、蓋部材51を可撓性部材で形成すること。
【0058】
○上記各実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ10について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファクシミリ、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。また、液体噴射装置以外の装置に使用する弁装置に応用してもよい。また、流体もインクに限られず、他の流体に応用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるプリンタの全体斜視図。
【図2】同実施形態におけるインク停留部の分解斜視図。
【図3】同実施形態における要部の構成概念図。
【図4】第2実施形態における要部の構成概念図。
【図5】第1及び第2変更例におけるインク停留部の分解斜視図。
【図6】第3変更例におけるインク停留部の斜視図。
【符号の説明】
22…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、26…タンクとしての廃液タンク、31…キャップ、33…チューブポンプ、35…排出管としてのチューブ、42…可撓性部材である蓋部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体を噴射する液体噴射装置として、インク滴を紙に噴射させて画像等を印刷するインクジェット式プリンタがある。この種のプリンタは、記録ヘッドにインクを噴射する複数のノズルが形成されており、このノズルには、噴射するためのインクが常に充填された状態にある。従って、インクの開口部からインク中の水分が蒸発すると、インクの粘性が高くなってノズル内で目詰まりを起こすことがある。このため、プリンタには、インクを噴射させない非印刷状態において、インクの水分蒸発をできるだけ防ぐために、記録ヘッドを覆うキャップが設けられている。すなわち、非印刷状態では、このキャップにより記録ヘッドのノズルの周囲がほぼ密閉空間となって、ノズル内のインクの水分蒸発が抑えられ、ノズルの目詰まりが低減される。
【0003】
また、プリンタには、通常、高粘度のインクを強制的に排出するための吸引ポンプが設けられている。この吸引ポンプは前記キャップに接続されており、キャップ内の空気を強制的に排出して、インクをノズル内から外部に排出する。このときキャップ内でインクが泡立つことがある。インクがキャップ内で泡立つと記録ヘッドにインクが付着して汚染することがあるので、インクの泡立ちを消すためにキャップ内には吸収部材が内設されている。
【0004】
更に、この吸収部材を用いて、インクの水分蒸発を更に防止することがなされている(例えば特許文献1参照)。詳述すると、キャップの吸収部材に記録ヘッドがキャップにより覆われる直前に記録ヘッドのノズルからインクが噴射される。すなわち、吸収部材にインクが滞留することになるため、吸収部材中のインクの水分によってキャップで覆われて密閉空間となるノズルの周囲が保湿される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−127440号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような工夫を行っても、まだ十分に保湿が行えたということはできず、更なる保湿を行うための工夫が求められていた。
【0007】
一方、コスト低減のために、液体噴射装置をなるべく少ない部品点数で構成することが求められていた。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされ、その目的は、液体噴射ヘッドの保湿をより良好に行うことができるとともに、部品点数を低減させることができる液体噴射装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体噴射装置は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを被覆可能なキャップと、前記ノズルから排出される液体を貯蔵するタンクと、前記キャップと前記タンクとに接続される排出管とを備えた液体噴射装置において、前記排出管の途中に、前記キャップから排出された前記液体を一時的に停留させる液体停留部を設けるととともに、この液体停留部の一部を可撓性部材で構成した。
【0009】
これによれば、キャップから液体停留部までの排出管中に、液体を一時的に停留する液体停留部を設けて、この液体停留部の一部を可撓性部材で構成した。従って、液体停留部中の液体によってキャップ内をより十分に保湿することができるとともに、液体停留部の可撓性部材が撓むことによりキャップ中の圧力変動を吸収することができる。従って、キャップ内の保湿をより良好に行うことができるとともに、少ない部品点数で圧力変動をも吸収する構成とすることができる。
【0010】
本発明の液体噴射装置は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを被覆可能なキャップと、前記ノズルから排出される液体を貯留するタンクと、前記キャップと前記タンクとに接続される排出管とを備えた液体噴射装置において、前記排出管の途中に、前記キャップから排出された前記液体を一時的に停留させる液体停留部を設けるととともに、この液体停留部を前記タンクに一体的に形成されている。
【0011】
これによれば、排出された液体を一時的に停留させる液体停留部によって、キャップ内の保湿をより良好とすることができる。また、液体停留部をタンクに一体的に形成されているため、液体停留部を別途設けずに、タンクの一部を使って液体停留部を構成することができる。従って、キャップ内の保湿をより良好に行うことができるとともに、その液体停留部を少ない部品点数で構成することができる。
【0012】
この液体噴射装置は、前記排出管には、前記ノズルから前記液体を吸引して前記タンクに排出するポンプが設けられており、前記ポンプは、前記排出管の一部を遮断して吸引力を発生させるチューブポンプである。
【0013】
これによれば、ポンプは排出管の一部を遮断することができるため、排出管の遮断及び連通を制御する弁機構として作用させることができる。従って、例えば液体停留部をポンプの上流に配置させてポンプを弁機構として作用させれば、液体停留部に停留された液体の水分によりキャップからポンプの間の密閉状態となった空間をより効果的に保湿することができる。また、例えば、液体停留部をポンプの下流に配置させてポンプを弁機構として作用させれば、液体噴射装置が傾いた場合などには、タンクに貯留されているインクがキャップ内に逆流することを極力防止することができる。すなわち、排出管中に弁機構を別途設けなくても、弁機構を設けたときの効果を得ることができる。
【0014】
この液体噴射装置は、前記液体停留部には、前記キャップ側の前記排出管が、前記タンク側の前記排出管より高い位置に設けられている。
これによれば、キャップ側の排出管がタンク側の排出管より高い位置に設けられている。このため、液体停留部に停留する液体は、キャップ側の排出管よりもタンク側の排出管側に流れ易い。従って、キャップから排出されて液体停留部に一時的に停留した液体は、よりスムーズにタンクに排出されるとともに、キャップにいっそう逆流し難く、キャップで覆われた液体噴射ヘッドが汚染されるおそれを少なくすることができる。
【0015】
この液体噴射装置は、前記タンク側の前記排出管は、前記液体停留部の底面から所定高さ上方に位置している。
これによれば、液体停留部から液体が排出されるタンク側の排出管が所定高さ上方に位置している。このため、より確実にインクを液体停留部に溜めることができ、保湿効果を上げることができる。
【0016】
この液体噴射装置は、前記液体停留部には、相対向する側面との間に間隙をおいた複数のリブが相対向する両面から交互に突出形成されている。
これによれば、相対向する側面との間に間隙をおいた複数のリブが、相対向する両面から交互に突出形成されることにより、液体停留部には屈曲路が形成される。このため、液体停留部は液体を保持し易く、タンクからキャップに液体が逆流することを更に防止することができる。また、インク停留部における液体が流れる屈曲路は、多孔質体の孔などに比べると幅が大きいため、多孔質体によって液体停留部において液体を保持する場合よりも目詰まりが生じ難い。従って、キャップからタンクに液体をよりスムーズに排出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した液体噴射装置の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ10は、フレーム15を有しており、このフレーム15には、駆動プーリ16及び従動プーリ17が固定されている。同駆動プーリ16はキャリッジモータ18が連結されており、これら一対のプーリ16,17には、タイミングベルト19が掛け装されている。タイミングベルト19には、キャリッジ20が固着されている。このキャリッジ20には、前記フレーム15に架設されたガイド軸21が摺動可能に貫通している。従って、キャリッジ20は、ガイド軸21にガイドされながら、キャリッジモータ18の駆動によりタイミングベルト19を介して主走査方向のX方向及び反X方向に移動可能となっている。
【0019】
キャリッジ20は、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド22を下面に有している。この記録ヘッド22には、図示しない複数のノズルが形成されているとともに、各ノズルのそれぞれに対応する図示しない圧電素子が配設されている。この圧電素子は、図示しない駆動機構により駆動されて、記録ヘッド22の下方に至ったターゲットとしての紙Pに向けて、各ノズルから液体であるインクを噴射する。
【0020】
更に、キャリッジ20には、インクカートリッジ23,24が搭載されている。インクカートリッジ23はブラックのインクを収容している。インクカートリッジ24は、3つに区画された収容室を有しており、各収容室にマゼンタ、シアン、イエロの各色のインク(カラーインク)をそれぞれ収容している。
【0021】
また、プリンタ10は、プラテン25を有している。プラテン25は、前記紙Pを支持する支持台であって、移動する記録ヘッド22に対して常に対向するように主走査方向Xに延びている。従って、印刷時には、このプラテン25と前記記録ヘッド22との間に紙Pが至る。
【0022】
このプラテン25の下側には、このプラテン25の延在方向に延びる廃液タンク26が配設されている。この廃液タンク26は、前記記録ヘッド22から排出されたインクを貯留するためのタンクである。また、図3に示すように、この廃液タンク26には、インクを吸着保持する吸着部材27が収容されている。この吸着部材27は、例えばパルプ吸収体や高分子吸収体で構成されている。
【0023】
更に、図1に示すようにプリンタ10は、紙送り機構28を有している。この紙送り機構28は、紙送りモータ29及び図示しない駆動ローラを有しており、紙送りモータ29が駆動ローラを駆動することによりY方向に(プリンタ10の背面から前面に)紙Pを搬送する。
【0024】
一方、図1に示すように、プリンタ10の一端部、すなわち紙Pが至らない非噴射領域には、クリーニング機構30が設けられている。このクリーニング機構30は、キャップ31、液体停留部としてのインク停留部32及びチューブポンプ33を備えている。また、クリーニング機構30は排出管としてのチューブ35(図3参照)を備えている。なお、このチューブ35は、キャップ31とインク停留部32とを接続する第1チューブ35aと、インク停留部32と廃液タンク26とを接続する第2チューブ35bとから構成されている。
【0025】
図3に示すようにキャップ31は、有底の略四角枠状の本体部36を有しており、その外周の上面には環状のシール部材37が固着されている。同キャップ31は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能となっている。このため、キャップ31が、図3に示すように上昇すると、そのシール部材37が記録ヘッド22に当接して記録ヘッド22のノズルの吐出口の周囲を封止する。また、キャップ31には、その底部にシート状のスポンジ38が固着されている。このスポンジ38は、キャップ31が記録ヘッド22に当接した状態で、前記記録ヘッド22のノズル吐出口と所定間隔をおいて対向し、記録ヘッド22のノズルから吐出されるインクを受け止めるようになっている。更に、このキャップ31は、その底部に孔31aが形成されており、この孔31aを介して第1チューブ35aに接続されている。
【0026】
キャップ31に接続されている第1チューブ35aの他端部は、前記インク停留部32に接続されている。インク停留部32は、上記キャップ31が記録ヘッド22を覆うために上昇した位置よりも下方に配置されている。また、図2に示すように、同インク停留部32は、略箱形状の本体部41と、この上面の開口を覆う蓋部材42とから構成されている。蓋部材42は、例えばプラスチックフィルムなどの可撓性部材より構成されており、その周縁部が本体部41に貼着されている。このため、インク停留部32内に圧力変動が生じた場合には、この蓋部材42が撓むことにより圧力変動を吸収することができるようになっている。また、インク停留部32の第1チューブ35aが接続されている面と相対向する面の上側には、第2チューブ35bが接続されている。
【0027】
インク停留部32に接続されている第2チューブ35bは、前記チューブポンプ33を一回りしている。このチューブポンプ33は、ポンプフレーム33aと、回転可能なポンプホイル33bと、このポンプホイル33bに形成されたローラ支持溝33c,33dに沿ってそれぞれ移動するローラ33e,33fとを有している。
【0028】
ポンプフレーム33aは、略有底筒体をしており、その内部に前記ポンプホイル33bが配置されている。このため、第2チューブ35bは、ポンプフレーム33a及びポンプホイル33bの間に一回りした状態で、すなわちチューブポンプ33内に重なった部分が生じた状態で配設されている。また、ポンプフレーム33aは、この第2チューブ35bの外側方向への移動を規制している。
【0029】
チューブポンプ33のポンプホイル33bは、紙送りモータ29(図1参照)などにより駆動されて回転される。ポンプホイル33bが、正方向(図3の矢印方向)に回転されると、各ローラ33e,33fがローラ支持溝33c,33dに沿ってホイル外周部側に移動する。これにより第2チューブ35bが押し潰されて、第2チューブ35b内の連通が遮断される。そして、ポンプホイル33bが更に正方向に回転されると、ローラ33e,33fは第2チューブ35bを順次押し潰しながら回転する。これにより、チューブポンプ33より上流側の第2チューブ35b(及び第1チューブ35a)の内部の容積が増大されて負圧が発生する。この負圧によりキャップ31の内部の空気又はインクは、チューブ35を介して徐々に廃液タンク26方向へ排出される。なお、ポンプホイル33bを逆方向(図3の矢印方向と反対方向)に回転させると、各ローラ33e,33fがローラ支持溝33c,33dのホイル内周側に移動する。これにより、各ローラ33e,33fがそれぞれ第2チューブ35bに少しだけ接するレリース状態になって、チューブポンプ33の内部の圧力が均一となる。
【0030】
チューブポンプ33を一回りした第2チューブ35bは、前記廃液タンク26に接続されている。従って、キャップ31から排出されるインクは、第1チューブ35aを介してインク停留部32に至った後、第2チューブ35bを介して、すなわちチューブポンプ33を通過して、廃液タンク26に至るようになっている。
【0031】
次に、本発明のプリンタ10の作用について説明する。
図1に示すように、プリンタ10が使用される前に、キャリッジ20にインクカートリッジ23,24が搭載される。このとき、記録ヘッド22の各ノズルにインクが充填されるようにクリーニング動作が行われる。すなわち、プリンタ10は、キャップ31を上昇させて記録ヘッド22を覆う。そして、プリンタ10は、チューブポンプ33を駆動させて、ポンプホイル33bを正方向に回転させる。これにより、チューブポンプ33のローラ33e,33fがポンプフレーム33aの外側に移動して第2チューブ35bを押し潰しながら移動し、チューブポンプ33に負圧が発生する。そして、この発生した負圧によってキャップ31内の空気が排出されるとともに、インクカートリッジ23,24からインクが記録ヘッド22のノズルに達する。
【0032】
更に、印刷開始直前にも上述したクリーニング動作が行われる。これにより記録ヘッド22の各ノズル内のインクがキャップ31のスポンジ38に排出され、このスポンジ38内に滞留しているインクが第1チューブ35aを介してインク停留部32に排出される。なお、クリーニング動作が長時間行われると、インク停留部32内に滞留していたインクはチューブポンプ33を介して廃液タンク26に排出される。
【0033】
そして、図1に示すようにプリンタ10は、紙Pに印刷を行うと、まず紙送り機構28の紙送りモータ29を駆動させて、紙Pを背面からY方向に移動させ、プラテン25と記録ヘッド22との間に紙Pを導く。そして、プリンタ10は、キャリッジモータ18を駆動させてキャリッジ20をプラテン25上においてX方向に移動させながら、圧電素子を駆動して記録ヘッド22のノズルからインク滴を適宜噴射する。その後、同プリンタ10は、キャリッジ20がX方向又は反x方向に1回移動すると、紙送りモータ29を移動させて、紙PをY方向に移動させ、再びキャリッジモータ18及び圧電素子を駆動する。この一連の動作が繰り返されて印刷が行われる。また、プリンタ10は、印刷中に一定時間経過ごとに、キャリッジ20をキャップ31に対向するように移動させ、各ノズルの圧電素子を駆動する。これにより、各ノズルから各色のインクがキャップ31のスポンジ38に向けて噴射されて、いわゆるフラッシング動作が行われる。
【0034】
その後、印刷が終了すると、プリンタ10は、キャリッジモータ18を駆動させる。これによりキャリッジ20がキャップ31に対向する位置に移動される。更にプリンタ10は、圧電素子を駆動して各ノズルからインクをスポンジ38に向けて噴射する。そして、図示しない昇降手段が駆動されて、図3に示すようにキャップ31が上昇される。これによりキャリッジ20の記録ヘッド22にキャップ31のシール部材37が圧接して、キャップ31内に空間Sが区画される。
【0035】
そして、プリンタ10はチューブポンプ33を駆動させる。これによりチューブポンプ33のローラ33e,33fが正回転されて、第2チューブ35bが押し潰されて連通が遮断される。従って、第2チューブ35bが押し潰された部分よりも上流側の空間、すなわちキャップ31内の空間Sを含む空間はより完全な密閉状態となり、ノズル内のインクから水分がより蒸発され難くなる。
【0036】
また、空間Sは孔31aを介してインク停留部32と連通されているため、このインク停留部32に滞留しているインクの水分により、この空間Sはより十分な保湿状態となる。
【0037】
更に、空間S内のインクや空気が、温度や湿度の変化により膨張や縮小した場合には、インク停留部32の蓋部材42が撓むことにより、その圧力変動が吸収される。
【0038】
本実施形態のプリンタ10プリンタによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、キャップ31から廃液タンク26に至るチューブ35の途中に、蓋部材42が可撓性部材で構成されるインク停留部32を設けた。このため、インク停留部32に停留されるインクの水分によりキャップ31内の空間Sの保湿をより十分に行うことができる。また、蓋部材42が撓むことにより、空間Sのインクや空気の体積変動により圧力変動が生じても、その圧力変動を容易に吸収することができる。このため、インク停留部32に圧力変動を吸収するための弁機構を別途設けなくても、圧力変動を吸収することができるので、インクがキャップ31内に戻って記録ヘッド22が汚染されるおそれを極力少なくすることができる。従って、十分な保湿により記録ヘッド22の目詰まりをいっそう防止することができるとともに、少ない部品点数で圧力変動を吸収することができる。
【0039】
(2)本実施形態では、インクを吸引するための負圧を発生するポンプを、第2チューブ35bの一部を押し潰して遮断するチューブポンプ33を用いた。このため、チューブ35に弁機構を別途設けなくても、チューブポンプ33によって第2チューブ35bの遮断を行うことができる。従って、部品点数を少なくしても、より十分な保湿を行うことができる。
【0040】
(3)本実施形態では、チューブポンプ33の上流側にインク停留部32を設けた。このため、チューブポンプ33により第2チューブ35bを遮断すると、空間Sを含むチューブポンプ33からキャップ31までの空間がより完全な密閉状態となる。従って、この密閉された空間Sをインク停留部32内のインクの水分によってより十分に保湿することができ、キャップ31に覆われる記録ヘッド22をより長時間保湿することができる。
【0041】
(4)本実施形態では、キャップ31よりもインク停留部32を低い位置に設けた。このため、インク停留部32に排出されたインクは、高い位置にあるキャップ31にいっそう逆流することがない。
【0042】
(5)本実施形態では、インク停留部32からインクが排出される第2チューブ35bが所定高さ上方に位置している。インク停留部32内のインクは第2チューブ35bに到達しないと排出されない。このため、インク停留部32により確実にインクを溜めることができ、保湿効果を上げることができる。
【0043】
(6)本実施形態では、図2で示すようにインク停留部32を直方体形状とした。このため、円筒形状に比べてプリンタ10の一部に配置したときに空間をより有効に使用することができ、小型化を図ることができる。
【0044】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した液体噴射装置の第2実施形態を図4に基づいて説明する。なお、第2実施形態の液体噴射装置としてのプリンタは、第1実施形態のプリンタ10のキャップ31から廃液タンク26に至るチューブ35における構成が異なるため、この部分について説明し、上記第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0045】
図4に示すように本実施形態においては、廃液タンク26の一部が壁部50によって区画され、この区画された部分にインク停留部32が形成されている。すなわち、インク停留部32は、廃液タンク26に一体形成されている。
【0046】
インク停留部32の壁部50には、第2チューブ53bが嵌合されており、インク停留部32と、廃液タンク26の吸着部材27が収容されている部分とを連通している。また、インク停留部32の上面には、蓋部材51が密着されている。この蓋部材51には、キャップ31に続く第1チューブ53aが接続されている。すなわち、本実施形態においては、前記チューブ35は、キャップ31とインク停留部32とを接続する第1チューブ53aと、インク停留部32と廃液タンク26とを接続する第2チューブ53bとから構成されている。
【0047】
本実施形態において、キャップ31に接続されている第1チューブ53aは、チューブポンプ33内にて一回りした後、前記インク停留部32に接続されている。すなわち、本実施形態では、インク停留部32よりも上流側(キャップ31側)にチューブポンプ33が配設されている。
【0048】
本実施形態においては、プリンタ10がクリーニング動作によってチューブポンプ33を駆動させると、キャップ31から排出されるインクは第1チューブ53aを介してインク停留部32に一時的に停留される。更にチューブポンプ33が駆動されてインク停留部32内のインクの水面が壁部50の第2チューブ53bに至ると、インク停留部32内のインクが第2チューブ53bを介して廃液タンク26に排出される。
【0049】
一方、印刷が終了すると、プリンタ10は、上記第1実施形態と同様に、キャップ31を上昇させて記録ヘッド22を覆う。更に、プリンタ10は、ポンプホイル33bを逆方向に回転させ、第1チューブ53aをレリース状態にする。このため、インク停留部32に停留されるインクの水分よりキャップ31の十分な保湿を行うことができる。
【0050】
本実施形態のプリンタによれば、上記(2)及び(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(7)本実施形態では、チューブ35の途中に設けられるインク停留部32を廃液タンク26に一体的に設けた。すなわち、インク停留部32を別途設けずに、インク停留部32の一部を廃液タンク26によって構成することができる。このため、インク停留部32を少ない部品点数で構成することができるとともに、インク停留部32に停滞させたインクによりキャップ31内の保湿をより十分に行うことができる。
【0051】
(8)本実施形態では、チューブポンプ33の下流側にインク停留部32を設けた。このため、記録ヘッド22をキャップ31で覆う際には、ポンプホイル33bを逆方向に回転させ、第1チューブ53aをレリース状態にすることで、インク停留部32に停留されるインクの水分よりキャップ31の十分な保湿を行うことができる。
【0052】
(9)本実施形態では、キャップ31に接続する第1チューブ53aはインク停留部32の上面に設け、廃液タンク26に接続する第2チューブ53bは壁部50に設けた。すなわち、インク停留部32の第1チューブ53aを、第2チューブ53bよりも高い位置に設けたため、インク停留部32に停留したインクは、第1チューブ53aよりも第2チューブ53bに流れ易い。従って、インク停留部32に至ったインクは、廃液タンク26にスムーズに排出されるとともに、キャップ31に逆流することをいっそう防止することができる。
【0053】
(変更例)
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記各実施形態において、図5(a)に示すようにインク停留部32内を、例えばスポンジやベルイータ(商品名)などの液体吸収体54により充填させること。このようにすれば、チューブ35の一部を液体で覆うことになるので、キャップ31内の水分蒸発をいっそう防ぐことができる。
【0054】
○上記各実施形態において、図5(b)に示すようにインク停留部32内の本体部41の相対向する両側部41a,41bから、それぞれ対向する側部41a,41bと隙間を生じるようなリブ55a,55bを互い違いに複数配置すること。すなわちインク停留部32内においては、長い屈曲路が形成されインクはこの長い屈曲路により二点鎖線tのように流れる。このため、第2チューブ35b(53b)から第1チューブ35a(53a)にインクがいっそう逆流し難い。
【0055】
○上記各実施形態において、インク停留部32を直方体形状ではなく、その他の形状、例えば、図6(a)及び図6(b)に示すように円筒体形状とすること。なお、図6(a)に示すインク停留部32はインクが流入される第1チューブ35a(53a)と、インクが排出される第2チューブ35b(53b)とが対向するように設けられている。また、図6(b)では、第1チューブ35a(53a)がインク停留部32の上面に、第2チューブ35b(53b)が外周面に設けられている。
【0056】
○上記各実施形態において、インク停留部32を、平面の面積よりも縦断面の面積が大きい形状とすること。このような形状であれば、第2チューブ35b(53b)をより高い位置に設けることができる。すなわち、インク停留部32内のインクは第2チューブ35b(53b)から排出されるので、インク停留部32には第2チューブ35b(53b)の高さまでインクを停留することができる。このため、平面の面積よりも縦断面の面積が大きい形状とすれば、同じ容積のインク停留部32においてはインクの停留量が多くなり、より高い保湿効果が期待できる。
【0057】
○上記第1実施形態において、チューブポンプ33の上流側に配設されたインク停留部32を、廃液タンク26と一体的に形成すること。
○上記第2実施形態において、蓋部材51を可撓性部材で形成すること。
【0058】
○上記各実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ10について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファクシミリ、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。また、液体噴射装置以外の装置に使用する弁装置に応用してもよい。また、流体もインクに限られず、他の流体に応用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるプリンタの全体斜視図。
【図2】同実施形態におけるインク停留部の分解斜視図。
【図3】同実施形態における要部の構成概念図。
【図4】第2実施形態における要部の構成概念図。
【図5】第1及び第2変更例におけるインク停留部の分解斜視図。
【図6】第3変更例におけるインク停留部の斜視図。
【符号の説明】
22…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、26…タンクとしての廃液タンク、31…キャップ、33…チューブポンプ、35…排出管としてのチューブ、42…可撓性部材である蓋部材。
Claims (6)
- ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを被覆可能なキャップと、
前記ノズルから排出される液体を貯蔵するタンクと、
前記キャップと前記タンクとに接続される排出管と
を備えた液体噴射装置において、
前記排出管の途中に、前記キャップから排出された前記液体を一時的に停留させる液体停留部を設けるととともに、この液体停留部の一部を可撓性部材で構成したことを特徴とする液体噴射装置。 - ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを被覆可能なキャップと、
前記ノズルから排出される液体を貯留するタンクと、
前記キャップと前記タンクとに接続される排出管と
を備えた液体噴射装置において、
前記排出管の途中に、前記キャップから排出された前記液体を一時的に停留させる液体停留部を設けるととともに、この液体停留部を前記タンクに一体的に形成されていることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、
前記排出管には、前記ノズルから前記液体を吸引して前記タンクに排出するポンプが設けられており、
前記ポンプは、前記排出管の一部を遮断して吸引力を発生させるチューブポンプであることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
前記液体停留部には、前記キャップ側の前記排出管が、前記タンク側の前記排出管より高い位置に設けられていることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項4に記載の液体噴射装置において、
前記タンク側の前記排出管は、前記液体停留部の底面から所定高さ上方に位置していることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
前記液体停留部には、相対向する側面との間に間隙をおいた複数のリブが相対向する両面から交互に突出形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
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JP2003086042A JP2004291357A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 液体噴射装置 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007216108A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 塗布装置 |
JP2010076379A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Sharp Corp | 液体吐出装置、および、キャップ |
US8322819B2 (en) | 2007-11-29 | 2012-12-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejector comprising detachable discharge tank |
JP2016043540A (ja) * | 2014-08-21 | 2016-04-04 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP2016068299A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003086042A patent/JP2004291357A/ja active Pending
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