JP2015063007A - インクジェットプリンター - Google Patents

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伸介 友松
Shinsuke Tomomatsu
伸介 友松
熊崎 昌幸
Masayuki Kumazaki
昌幸 熊崎
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Abstract

【課題】設置面積を増大させることなく廃液ユニットを大容量化すると共に、廃液ユニットの交換時の作業性を良好にしてメンテナンス性を向上させること。
【解決手段】インクジェットプリンター1は、印刷ヘッド22のメンテナンス時に吐出された廃インクを回収して貯留する廃液ユニット42と、廃液ユニット42を装着する廃液ユニット装着部40を備える。廃液ユニット装着部40は、給紙カセット装着部5の底面を構成するベースフレーム37の下側に配置され、プリンター上下方向Zを向いて見た場合に給紙カセット装着部5と重なっている。また、廃液ユニット装着部40は、給紙カセット装着部5と同じくプリンター前方Y1側に開口している。廃液ユニット装着部40の装着口40aには開閉カバー41が取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、着脱可能な廃液ユニットを備えるインクジェットプリンターに関する。
インクジェットプリンターでは、インクジェットヘッドの目詰まり等を防止するために、所定のタイミングでインクノズルからインク滴を吐出あるいは吸引するメンテナンス動作が行われる。特許文献1には、メンテナンス時に吐出された廃インクを回収する廃液ユニット(廃インクタンク)を備えるインクジェットプリンターが開示されている。廃液ユニットは装置下部後方に配置された着脱式のユニットであり、用紙を搬送する搬送路を覆う背面ユニットを取り外した状態で装置後方に引き抜き可能となっている。廃液ユニットは、貯留限界量まで廃インクが溜まると装置本体から引き抜かれ、空の廃液ユニットと交換される。
特開2012−179729号公報
廃液ユニットは、インクカートリッジと比べて交換頻度が低い。このため、特許文献1のようにプリンター後方側などの目立たない場所に装着されており、インクジェットプリンターの側方あるいは後方からの操作で着脱される。しかしながら、インクジェットプリンターを狭い場所に設置して使用する場合には、インクジェットプリンターの側方や後方に廃液ユニットを引き抜くスペースを確保できないことが多い。従って、インクジェットプリンターを広い場所に移動させて廃液ユニットを交換しなければならず、メンテナンス性が悪く不便である。
また、廃液ユニットは、交換頻度を少なくしてメンテナンスの負担を軽減することが望ましいが、このためには廃液ユニットを大容量化する必要がある。廃液ユニットを大容量化すると大型化して設置面積が大きくなるため、従来のようにプリンター後方に配置する構造ではプリンター前後方向の装置サイズが大きくなり、設置スペースが大きくなる。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、設置スペースを大きくすることなく廃液ユニットを大容量化することができ、廃液ユニットの交換時の作業性が良くメンテナンス性の良いインクジェットプリンターを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のインクジェットプリンターは、インクジェットヘッドと、当該インクジェットヘッドのメンテナンス時に吐出された廃インクを回収して貯留する廃液ユニットと、前記インクジェットヘッドによって印刷される媒体を収納するカセットと、当該カセットを装着するカセット装着部、および、前記廃液ユニットを装着する廃液ユニット装着部が形成された装置本体部とを有し、前記廃液ユニット装着部は、装置底面に対して垂直な方向を向いて見た場合に前記カセット装着部と重なっており、且つ、前記カセット装着部と同じ側を向いて開口していることを特徴としている。
本発明は、このように、廃液ユニットをカセットに重ねて配置しているため、大型の部材であるカセットと同程度の面積まで廃液ユニットを大型化したとしても、装置の設置スペースを増大させることがない。従って、設置スペースを大きくすることなく廃液ユニットを大容量化でき、その交換頻度を少なくすることができる。また、廃液ユニットとカセットを同じ側に抜き差しできるため、カセットの抜き差しが可能な通常の設置状態で、廃液ユニットの交換作業についても容易に行うことができる。従って、設置スペースを大きくすることなく、廃液ユニットの大容量化とメンテナンス性の向上を両立できる。
本発明において、前記装置本体部は、前記媒体が排出される排出口を備え、前記廃液ユニット装着部および前記カセット装着部は、前記排出口と同じ側を向いて開口していることが望ましい。一般に、インクジェットプリンターは、印刷済みの媒体を排出する排出口が形成された装置前面側に十分なスペースがある状態に設置される。従って、このような構成では、カセットおよび廃液ユニットを交換するためにプリンターそれ自体や周囲の物体を動かす必要がない。従って、廃液ユニットの交換時の作業性が良くメンテナンス性が良好である。
また、本発明において、前記廃液ユニットは、前記カセット装着部に対して前記装置底面側に配置されていることが望ましい。このようにすると、装置を前方斜め上側から見て操作する通常の操作状況では、カセット装着部に装着されたカセットによって廃液ユニット装着部に装着された廃液ユニットが隠れる。従って、交換頻度が低い廃液ユニットが誤って抜き出されるおそれを少なくすることができる。また、カセット装着部から装置上部の排紙トレイに向かうように搬送路を形成した場合に、搬送路や印刷機構と干渉しないように廃液ユニットを設置できる。従って、廃液ユニットの大型化を図ったとしても、搬送路や印刷機構等の主要な構成部品への影響が少ない。よって、廃液ユニットの大容量化が容易である。
ここで、本発明において、前記廃液ユニット装着部の装着口に、前記装着口を塞ぐ閉位置と、前記装着口を開放する開位置に移動可能な開閉カバーが取り付けられていることが望ましい。このようにすると、廃液ユニットが外部に露出しないため、誤って引き出されるおそれが少ない。
この場合に、前記カセットは、前記カセット装着部に装着された状態において前記開閉カバーの前記開位置への移動を規制する規制部を備えることが望ましい。このようにすると、カセットを取り外さない限りは開閉カバーを開けることができない。従って、廃液ユニットが誤って抜き出されるおそれが極めて少ない。
あるいは、前記開閉カバーの縁に指掛け部を形成し、当該指掛け部は、前記開閉カバーが前記閉位置にある状態では、前記カセット装着部に装着された前記カセットによって覆われる構成にすることもできる。このようにすると、開閉カバーを容易に開けることができる。その一方で、カセットを装着した状態ではカバーの開閉が難しい。従って、廃液ユニットが誤って抜き出されるおそれが少ない。
本発明によれば、インクジェットプリンターの設置スペースを大きくすることなく廃液ユニットを大容量化でき、その交換頻度を少なくすることができる。また、廃液ユニットとカセットを同じ側に抜き差しできるため、通常の設置状態で廃液ユニットの交換が容易である。従って、設置スペースを大きくすることなく、廃液ユニットの大容量化とメンテナンス性の向上を両立できる。
本発明を適用したプリンターの外観斜視図である。 プリンターの概略縦断面図である。 プリンターの内部構造を示す説明図である。 廃液ユニット装着部を開閉する開閉カバーの説明図である。 廃液ユニット装着部および廃液ユニットの説明図である。 改変例のプリンターを示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したインクジェットプリンターの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したインクジェットプリンターを前方から見た場合の外観斜視図であり、図2はプリンターの概略縦断面図である。図1、図2に示すように、インクジェットプリンター1(以下、単に「プリンター1」という)は、プリンター本体部2と反転ユニット3を備えている。プリンター本体部2は、全体としてプリンター幅方向Xに長い直方体形状をしている。プリンター本体部2の背面中央部分には凹部4が形成されている。凹部4には、反転ユニット3が装着されている。反転ユニット3は印刷用紙P(以下、単に「用紙P」という。)の表裏を反転させてプリンター本体部2に戻すユニットである。反転ユニット3は、そのプリンター上下方向Zの下端部分を中心として、プリンター前後方向Yの後方Y2に開けることが可能である。
プリンター本体部2の前面におけるプリンター幅方向Xの略中央の部位には、プリンター前後方向Yの前方Y1に開口する矩形の排紙口8(排出口)が設けられている。排紙口8は、プリンター本体部2の前面からプリンター前方Y1に略水平に突出する排紙トレイ7の上側に形成されている。また、排紙トレイ7の下側には、給紙カセット装着部5の装着口5aがプリンター前方Y1に開口している。給紙カセット装着部5は、プリンター本体部2の内部においてプリンター前後方向Yに略水平に延びる空間であり、ここに、給紙カセット6がプリンター前方Y1から着脱可能に装着されている。給紙カセット6の前端部分は、排紙トレイ7の下側においてプリンター本体部2の前面からプリンター前方Y1に突出している。
プリンター本体部2には、給紙カセット装着部5の下側すなわち装置底面側に、廃液ユニット装着部40が形成されている。廃液ユニット装着部40は、給紙カセット装着部5の下側においてプリンター前後方向Yに略水平に延びる空間であり、プリンター上下方向Zを向いて見た場合に、給紙カセット装着部5と重なる領域に形成されている。プリンター本体部2の前面下端部には、廃液ユニット装着部40の装着口40aがプリンター前方Y1に開口しており、この装着口を覆うように開閉カバー41が取り付けられている。開閉カバー41は、プリンター上下方向Zの下端部分を中心として、プリンター前方Y1に開けることが可能である。廃液ユニット装着部40には、プリンター前方Y1から廃液ユニット42が着脱可能に装着される。
排紙口8の上側のプリンター前面部分は操作面9となっている。操作面9には、電源スイッチ9a、複数の状態表示ランプ9b等が配列されている。排紙トレイ7および排紙口8の両側のプリンター前面部分には、矩形の開閉蓋10a、10bが取り付けられている。これらの開閉蓋10a、10bを開けると、インクカートリッジ装着部(図示せず)が開口し、インクカートリッジ(図示せず)の交換等を行うことができる。また、開閉蓋10a側のインクカートリッジ装着部の下側には基板ユニット(図示せず)が配置され、開閉蓋10b側のインクカートリッジ装着部の下側には電源ユニット(図示せず)が配置されている。プリンター1では、廃液ユニット装着部40のプリンター幅方向Xの幅寸法は給紙カセット装着部5の幅寸法と同等であり、その両側は、これら基板ユニットおよび電源ユニットを配置するスペースとなっている。
(プリンターの内部構造:用紙搬送経路)
次に、図2を参照して、プリンター1の内部に形成された用紙搬送経路を説明する。図2に示すように、プリンター1の内部には、用紙供給路12、本体側搬送路13および反転用搬送路14が形成されている。用紙供給路12および本体側搬送路13は、プリンター本体部2の内部に形成されており、反転用搬送路14は反転ユニット3の内部に形成されている。
用紙供給路12は、給紙カセット装着部5に装着された給紙カセット6内の用紙Pを本体側搬送路13に供給する搬送経路である。用紙供給路12は、給紙カセット装着部5におけるプリンター前後方向Yの後端部分から、プリンター後方Y2に向けて斜め上方に延び、プリンター前方Y1に湾曲して、本体側搬送路13に繋がっている。給紙カセット6に収納されている用紙Pは、給紙ローラー15によって用紙供給路12に送り出される。送り出された用紙Pは、リタードローラー16と中間ローラー17のニップ部を介して1枚ずつ送り出され、中間ローラー17と従動ローラー18のニップ部を介して、本体側搬送路13に向けて搬送される。
本体側搬送路13は、プリンター前後方向Yに略水平に延びて排紙口8に至る搬送経路である。本体側搬送路13に沿って、その用紙搬送方向の上流側から順に、用紙検知レバー20、紙送りローラー対21、印刷ヘッド22、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24が配置されている。印刷ヘッド22はインクジェットヘッドであり、そのノズル面に対して、プラテン25が一定のギャップで対向している。
用紙供給路12から本体側搬送路13に送り込まれた用紙Pは、中間ローラー17によって、用紙検知レバー20を押し上げながら紙送りローラー対21に送り込まれる。紙送りローラー対21に送り込まれた用紙Pは、紙送りローラー対21によって印刷ヘッド22による印刷位置を経由して、第1排紙ローラー対23に向けて搬送される。第1排紙ローラー対23に送り込まれた用紙Pは、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24を経由して、排紙口8から排紙トレイ7に排出される。
一方、反転ユニット3の内部に形成されている反転用搬送路14は、全体として、プリンター上下方向Zにループを描く搬送経路である。反転用搬送路14は、本体側搬送路13の上流端に連続して、プリンター後方Y2に略水平に延びる上側経路14a、上側経路14aに連続して下方に湾曲して直線状に延びる下向き経路14b、下向き経路14bに連続してプリンター前方Y1に湾曲して延びる下側経路14c、および、下側経路14cから上方に湾曲して延びる上向き経路14dを備えている。上向き経路14dの上側部分はプリンター前方Y1に斜めに湾曲して、用紙供給路12の途中位置に合流している。この合流位置から本体側搬送路13の上流端までの搬送路は、用紙供給路12と反転用搬送路14の共通経路19となっている。
本体側搬送路13からバックフィードされて反転用搬送路14に送り込まれる用紙Pは、第1反転用搬送ローラー対31のニップ部に送り込まれた後、第2反転用搬送ローラー対32のニップ部を経由して、中間ローラー17と従動ローラー18のニップ部に送り込まれる。そして、中間ローラー17によって、表裏が反転した状態で本体側搬送路13に戻される。従って、反転用搬送路14を経由させることで、用紙Pの両面印刷を行うことができる。
(プリンターの内部構造:廃インク回収経路)
図3はプリンター1の内部構造を示す説明図であり、図3(a)は側面および上面を覆う外装ケースを取り外したプリンター1の斜視図、図3(b)はプリンター1の廃インク回収経路を示す説明図である。なお、図3(a)(b)において、廃液ユニット装着部40より下側の部分については図示を省略している。次に、図2、図3を参照して、印刷ヘッド22をプリンター幅方向Xに走査する走査機構および印刷ヘッド22のメンテナンス機構、ならびにメンテナンス時に吐出されたインクを回収する廃インク回収経路を説明する。
印刷ヘッド22はインクジェットヘッドであり、キャリッジ27に搭載されている。キャリッジ27は、本体側搬送路13のプリンター上下方向Zの上方においてプリンター幅方向Xに延びているキャリッジガイド軸28(図2参照)にスライド可能に装着されている。キャリッジガイド軸28よりもプリンター後方Y2側には、キャリッジ移動機構29およびキャリッジモーター26(図3(a)参照)が配置されている。キャリッジ移動機構29は、一対のプーリーおよびその間に掛け渡されたタイミングベルト29aを備えており、一方のプーリー29bにキャリッジモーター26の駆動力が伝達される。キャリッジ移動機構29は、キャリッジモーター26の駆動力によって、印刷ヘッド22を本体側搬送路13の幅方向に往復移動させる。本体側搬送路13の幅方向はプリンター幅方向Xと一致している。
図3(a)に示すように、外装ケースを外したプリンター本体部2の内部機構は、プリンター幅方向Xの一方側の端位置に配置された第1側方フレーム33と、他方側の端位置に配置された第2側方フレーム34を備えている。キャリッジガイド軸28(図2参照)は、第1側方フレーム33と第2側方フレーム34の間に掛け渡されている。本体側搬送路13と第1側方フレーム33の間は、印刷ヘッド22およびキャリッジ27のホームポジションHPである。ホームポジションHPは、待機中やメンテナンスを行う際に印刷ヘッド22を本体側搬送路13上から退避させる位置である。ホームポジションHPの下側には、メンテナンスユニット35が配置されている。また、本体側搬送路13と第2側方フレーム34の間は、印刷ヘッド22およびキャリッジ27のアウェイポジションAPである。アウェイポジションAPは、印刷ヘッド22をプリンター幅方向Xに移動させながら本体側搬送路13を搬送される印刷用紙Pに印刷を行うときに、印刷用紙Pの紙幅方向の紙端部分の印刷に際して印刷ヘッド22を本体側搬送路13から外側に退避させる位置である。
メンテナンスユニット35は、ホームポジションHPに移動した印刷ヘッド22のノズル面に対向するように配置されたヘッドキャップ(不図示)と、ヘッドキャップをノズル面に接近する方向および離れる方向に昇降させるキャップ昇降機構(不図示)と、ヘッドキャップに接続された吸引ポンプ(不図示)を備えている。印刷ヘッド22は、メンテナンス時あるいは待機時にホームポジションHPに移動する。メンテナンスのタイミングは、一定時間毎、予め定められた量の印刷を行う毎、印刷再開時、などの各種のタイミングに設定される。プリンター1の制御部は、これらのタイミングにおいて、印刷ヘッド22からヘッドキャップに向けてインク滴を吐出させるフラッシング動作を行う。あるいは、ヘッドキャップでノズル面をキャッピングして密閉空間を形成し、吸引ポンプを駆動して密閉空間内に負圧を形成してインクノズルからインク滴を吸引する吸引動作を行う。フラッシング動作および吸引動作は、インクの増粘などによって起こるインクノズルの目詰まりを解消するメンテナンス動作である。
図3(b)に示すように、プリンター本体部2の内部機構には、メンテナンスユニット35からプリンター後方Y2側に延びる廃インクチューブ36が組み込まれている。廃インクチューブ36は、給紙カセット装着部5の底面を構成するベースフレーム37の下側に引き回され、ベースフレーム37の下側に設けられた廃液ユニット装着部40のプリンター後方Y2側の端部に接続される。廃インクチューブ36の先端には廃インク注入針(不図示)が設けられ、この廃インク注入針は、廃液ユニット装着部40のプリンター後方Y2側の内壁面から廃液ユニット装着部40内に突出している。廃液ユニット装着部40に廃液ユニット42を装着すると、廃インク注入針が廃液ユニット42の後端面に設けられた挿入部に挿入されて、廃インクチューブ36と廃液ユニット42内のインク貯留空間が接続される。この状態で、メンテナンスユニット35の吸引ポンプを駆動すると、ヘッドキャップに吐出されたインク(廃インク)が廃インクチューブ36を通って廃液ユニット42に回収される。回収された廃インクは、廃液ユニット42内のインク貯留空間に配置された多孔質の吸収材に吸収されて貯留される。
図4は、廃液ユニット装着部40を開閉する開閉カバー41の説明図であり、図4(a)は開閉カバー41の上側に給紙カセット6が装着されている状態、図4(b)は給紙カセット6を引き抜いた状態、図4(c)は開閉カバー41を開けた状態を示している。上述したように、開閉カバー41は、プリンター本体部2の前面下端部に開口している廃液ユニット装着部40の装着口40aを開閉する横長の部材である。開閉カバー41は、廃液ユニット装着部40の装着口40aの下側においてプリンター幅方向Xに延びる開閉中心線Lを中心として回動可能に取り付けられており、図4(a)(b)に示す閉位置41Aから、図4(c)に示すプリンター前方Y1に略水平に倒れた開位置41Bまでの間を回動する。図4(a)に示すように、開閉カバー41を閉めると、廃液ユニット装着部40の装着口40aおよびここに装着された廃液ユニット42が覆い隠される。
開閉カバー41は、閉位置41Aのときにプリンター上下方向Zの上側を向く端面41aを備えており、この端面41aには、一定深さの溝状の凹部43(指掛け部)が2箇所に形成されている。図4(a)に示すように、開閉カバー41が閉位置41Aにあり、かつ、その上側に給紙カセット6が装着された状態では、開閉カバー41の端面41aが給紙カセット6の底面に対向する状態になっており、凹部43が給紙カセット6によって上側から覆われて隠されている。
図5は、廃液ユニット装着部40および廃液ユニット42の説明図であり、図5(a)は、廃液ユニット装着部40に廃液ユニット42が装着された状態、図5(b)は廃液ユニット装着部40から廃液ユニット42を引き出している途中の状態を示している。図5(b)に示すように、廃液ユニット42は、プリンター上下方向Zの寸法が小さい薄型の概略直方体形状をしている。廃液ユニット42は、上面が開口となっている浅い箱状のユニット本体部材42aと、ユニット本体部材42aの上端開口を封鎖するように取り付けられたフィルム42bと、ユニット本体部材42aとフィルム42bによって構成された密閉空間(インク貯留空間)に配置された多孔質のインク吸収材(図示省略)を備えている。ユニット本体部材42aは、矩形の底面およびその4辺から立ち上がる側面を備えており、プリンター前方Y1側の側面である前端面に、板状の持ち手44が形成されている。また、プリンター後方Y2側の側面である後端面に、上述した廃インク注入針を挿入する挿入部が形成されている。
上述したように、廃液ユニット装着部40のプリンター幅方向Xの幅寸法は給紙カセット装着部5の幅寸法と略同一である。また、廃液ユニット装着部40のプリンター前後方向Yの寸法は、ベースフレーム37のプリンター前後方向Yの寸法と略同一である。廃液ユニット42は、廃液ユニット装着部40の内法寸法に対応するサイズに形成されている。廃液ユニット装着部40に廃液ユニット42を装着したとき、その前端面およびこれを覆う開閉カバー41は、給紙カセット装着部5に装着された給紙カセット6の前端部分よりもプリンター後方Y2側に引っ込んだ状態になっている。
次に、図4、図5を参照して、廃液ユニット42の交換方法について説明する。プリンター1は、廃液ユニット42内の廃インクの貯留量をセンサーで検出するか、あるいはメンテナンス時のインク吐出量等に基づいて廃インクの貯留量を算出することができる。プリンター1は、廃液ユニット42内の廃インクが貯留限界量に達したと判定すると、廃液ユニット42の交換を促す表示を行って、ユーザーに廃液ユニット42の交換時期が来たことを知らせる。例えば、状態表示ランプ9bの1つを点灯するか、あるいは、ホストコンピューターに信号を送信して、プリンタードライバー画面に廃液ユニット42の交換を促す表示を行う。
図4(a)に示すように、廃液ユニット42の交換前には、開閉カバー41が閉じた状態になっており、給紙カセット6が給紙カセット装着部5に装着され、その上に排紙トレイ7が装着されている。プリンター1のユーザーは、廃液ユニット42を交換する際には、まず、図4(b)に示すように、給紙カセット6および排紙トレイ7をプリンター本体部2から引き抜く。これにより、閉位置41Aにある開閉カバー41の上側の端面41aに形成された凹部43が露出して、ここに指を掛けて開閉カバー41を前方に倒すことができる(図4(c)参照)。
開閉カバー41を前方に開けると、図5(a)に示すように、ベースフレーム37の下側に廃液ユニット42の前端面が露出する。この状態で、廃液ユニット42の前端面に形成された持ち手44をつまんで廃液ユニット42をプリンター前方Y1に引っ張ると、図5(b)に示すように廃液ユニット装着部40からプリンター前方Y1に廃液ユニット42が引き出される。更に廃液ユニット42を引き出すことで、廃液ユニット装着部40から廃インクが満たされた廃液ユニット42を取り外して空の廃液ユニット42と交換することができる。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態のプリンター1は、印刷ヘッド22のメンテナンス時に吐出された廃インクを回収して貯留する廃液ユニット42を備えており、プリンター本体部2には、給紙カセット6を装着する給紙カセット装着部5、および、廃液ユニット42を装着する廃液ユニット装着部40が形成されている。給紙カセット装着部5と廃液ユニット装着部40は、プリンター上下方向Z(すなわち、プリンター本体部2の底面に対して垂直な方向)を向いて見た場合に重なっており、且つ、両装着部はどちらもプリンター前方Y1側に開口している。
このように、廃液ユニット42を給紙カセット6と重ねて配置したことにより、プリンター1の設置面積を増大させることなく、給紙カセット6と同等の面積まで廃液ユニット42を大型化できる。従って、プリンター1の設置面積を増大させることなく、廃液ユニット42を大容量化でき、その交換頻度を少なくすることができる。これにより、メンテナンスの負担を少なくすることができる。また、廃液ユニット42と給紙カセット6を同じ側に抜き差しできるようにしたため、給紙カセット6の抜き差しを可能にした通常の設置状態で、廃液ユニット42の交換作業についても容易に行うことができる。例えば、本形態では、一般的な設置状態で十分なスペースが確保されるプリンター前面に設けられる排紙口8と同じ側を向くように、給紙カセット装着部5の装着口5aおよび廃液ユニット装着部40の装着口40aを形成して、用紙Pが排出される側と同じ側に廃液ユニット42と給紙カセット6を抜き差しできるように構成している。従って、給紙カセット6および廃液ユニット42を交換するときに、プリンター1それ自体や周囲の物体を動かす必要がない。従って、設置スペースを大きくすることなく、廃液ユニット42の大容量化とメンテナンス性の向上を両立できる。
特に、本形態では、廃液ユニット装着部40が給紙カセット装着部5の下側(装置底面側)に配置されており、給紙カセット装着部5に装着された給紙カセット6が廃液ユニット42および開閉カバー41よりプリンター前方Y1に突出している。従って、通常の設置状態で廃液ユニット42が見えにくく、通常の操作では、廃液ユニット42が誤って抜き出されるおそれが少ない。また、プリンター1の内部機構の支持フレームであるベースフレーム37の下側に廃液ユニット装着部40を配置しているため、ベースフレーム37のプリンター前後方向Yの寸法と同等のサイズまで廃液ユニット42を大型化して更なる大容量化を図ることもできる。そして、ベースフレーム37の上側に設けられている用紙供給路12および本体側搬送路13、印刷ヘッド22等の主要な構成部品と干渉しないように廃液ユニット42を設置しているため、これらの構成部品への影響が少なく、廃液ユニット42の大容量化が容易である。
更に、本形態では、廃液ユニット装着部40の装着口40aに開閉カバー41を取り付けているため、廃液ユニット42を外部に露出しないように装着することができる。従って、通常の操作では、廃液ユニット42が誤って引き出されるおそれが少ない。また、開閉カバー41の縁に凹部43が形成されており、開閉時に指掛け部として使用することができるため、開閉カバー41を容易に開けることができる。その一方で、給紙カセット装着部5に装着した給紙カセット6によって凹部43が上側から覆われて隠されるため、給紙カセット6を装着した状態では開閉カバー41の開閉が困難である。従って、廃液ユニット42が誤って引き抜かれるおそれが少ない。
(改変例)
図6は、改変例のプリンター1Aを示す説明図であり、図6(a)はプリンター1Aを前方斜め下側から見た斜視図、図6(b)はプリンター1Aの概略縦断面図である。上記形態と改変例の異なる点は、改変例のプリンター1Aでは、給紙カセット6Aに、開閉カバー41の開き動作を規制する突出部61(規制部)が形成されている点である。図6(a)(b)に示すように、改変例では、給紙カセット6Aの底面から板状の突出部61が下向きに突出している。突出部61の下端部分は、閉位置41Aにある開閉カバー41の上端部分に対してプリンター前方Y1側に配置されている。このような構成では、給紙カセット6を給紙カセット装着部5から引き抜かない限りは開閉カバー41の開き動作が突出部61に規制される。従って、開閉カバー41を開けて廃液ユニット42を交換することができない。よって、廃液ユニット42が誤って引き抜かれるおそれが極めて少ない。
なお、突出部61の形状はこのような形状に限定されるものではなく、開閉カバー41の開き動作を妨げることのできる形状であればよい。また、開閉カバー41を省略することもできるが、この場合には、廃液ユニット42がプリンター前方Y1に移動するのを妨げることのできる形状を設けることが望ましい。
1、1A…インクジェットプリンター(プリンター)、2…プリンター本体部(装置本体部)、3…反転ユニット、4…凹部、5…給紙カセット装着部(カセット装着部)、5a…装着口、6、6A…給紙カセット、7…排紙トレイ、8…排紙口(排出口)、9…操作面、9a…電源スイッチ、9b…状態表示ランプ、10a、10b…開閉蓋、12…用紙供給路、13…本体側搬送路、14…反転用搬送路、14a…上側経路、14b…下向き経路、14c…下側経路、14d…上向き経路、15…給紙ローラー、16…リタードローラー、17…中間ローラー、18…従動ローラー、19…共通経路、20…用紙検知レバー、21…紙送りローラー対、22…印刷ヘッド(インクジェットヘッド)、23…第1排紙ローラー対、24…第2排紙ローラー対、25…プラテン、26…キャリッジモーター、27…キャリッジ、28…キャリッジガイド軸、29…キャリッジ移動機構、29a…タイミングベルト、29b…プーリー、31…第1反転用搬送ローラー対、32…第2反転用搬送ローラー対、33…第1側方フレーム、34…第2側方フレーム、35…メンテナンスユニット、36…廃インクチューブ、37…ベースフレーム、40…廃液ユニット装着部、40a…装着口、41…開閉カバー、41A…閉位置、41B…開位置、41a…端面、42…廃液ユニット、42a…ユニット本体部材、42b…フィルム、43…凹部(指掛け部)、44…持ち手、61…突出部(規制部)、AP…アウェイポジション、HP…ホームポジション、L…開閉中心線、P…印刷用紙(用紙)、X…プリンター幅方向、Y…プリンター前後方向、Y1…プリンター前方、Y2…プリンター後方、Z…プリンター上下方向

Claims (6)

  1. インクジェットヘッドと、
    当該インクジェットヘッドのメンテナンス時に吐出された廃インクを回収して貯留する廃液ユニットと、
    前記インクジェットヘッドによって印刷される媒体を収納するカセットと、
    当該カセットを装着するカセット装着部、および、前記廃液ユニットを装着する廃液ユニット装着部が形成された装置本体部とを有し、
    前記廃液ユニット装着部は、装置底面に対して垂直な方向を向いて見た場合に前記カセット装着部と重なっており、且つ、前記カセット装着部と同じ側を向いて開口していることを特徴とするインクジェットプリンター。
  2. 前記装置本体部は、前記媒体が排出される排出口を備え、
    前記廃液ユニット装着部および前記カセット装着部は、前記排出口と同じ側を向いて開口していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンター。
  3. 前記廃液ユニット装着部は、前記カセット装着部に対して前記装置底面側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンター。
  4. 前記廃液ユニット装着部の装着口に、当該装着口を塞ぐ閉位置と、前記装着口を開放する開位置に移動可能な開閉カバーが取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載のインクジェットプリンター。
  5. 前記カセットは、前記カセット装着部に装着された状態において前記開閉カバーの前記開位置への移動を規制する規制部を備えることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンター。
  6. 前記開閉カバーの縁に指掛け部が形成され、
    当該指掛け部は、前記開閉カバーが前記閉位置にある状態では、前記カセット装着部に装着された前記カセットによって覆われることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンター。
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