JP2013202852A - インク容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク貯留部に対する設置面からの熱の影響を防止する。
【解決手段】インク容器30は、底部35の周縁部に下方に突出するインク貯留部(突部)36を備え、インク33を収容する遮光性のインク収容部(本体部)31と、このインク収容部31の周縁部の下側に設けられ、設置面15に接触してインク収容部31を支持する脚部40と、を有する。脚部40は放射状に配置された4枚の板体40aで構成する。脚部40によりインク貯留部36を設置面15から離し、設置面15からの熱がインク貯留部36に伝わりにくくするとともに、設置面15から伝わる熱を脚部40により放熱し、脚部40からインク貯留部36に伝わる熱を少なくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット印刷装置等に使用するインクを貯留するインク容器に係り、特に、インク容器を設置する設置面からのインクに対する熱の影響を防止したインク容器に関する。
従来より、光硬化型のインクを印刷ヘッドから被印刷媒体に吐出し、被印刷媒体に吐出したインクに光源により光を照射して硬化させることにより、被印刷媒体上に画像を形成するインクジェット印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置では、被印刷媒体がセットされると、印刷ヘッドが走査方向一方側と他方側とに交互に往復移動する。往復移動する印刷ヘッドは被印刷媒体にインクを吐出し、その後、光源が紫外線を照射することにより、インクが硬化する。
このインクジェット印刷装置においては、インクは遮光性のインク容器に貯留して使用する。インクを貯留したインク容器は、印刷装置本体の設置面に着脱可能に設置され、インク容器内のインクは、挿入先端部をインク容器の内部に挿入したインクチューブによりインク容器外に排出され、印刷ヘッドへと供給される。
特開2002−292887号公報
ところで、インク容器は、貯留したインクを最後まで使用可能とするために、底部に下方に突出するインク貯留部(突部)を形成する場合がある。このようにすると、インク容器内のインク残量が少なくなったときに、インクがインク貯留部に集まるので、インクチューブの挿入先端部をインク貯留部内に位置させることで、インク容器内のインクを最後まで排出して使用し尽すことができる。
しかしながら、光硬化型等のインクは、熱による影響を受けやすく、温度が高くなると硬化する等、変質する傾向がある。また、光硬化型ではなく通常のインクであっても、同様に熱によりインクの品質が劣化するおそれがある。特に、設置面に近いインク容器のインク貯留部では、設置面からの熱が伝わりやすいため、温度が高くなることによるインクの硬化や品質の劣化等のインクの変質を無視することができない問題があった。
本発明の目的は、インク貯留部に対する設置面からの熱の影響を防止し、貯留したインクを変質等を生じることなく使用可能としたインク容器を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の発明は、底部の周縁部に下方に突出するインク貯留部を備えた、インクを収容するインク収容部と、前記インク収容部の前記インク貯留部の下側に設けられ、前記インク収容部を支持する脚部と、を有することを特徴とする。
本願第1発明のインク容器は、インクを収容するインク収容部と、インク収容部を支持する脚部と、を有する。インク収容部は、底部の周縁部に下方に突出するインク貯留部を備える。脚部は、インク収容部のインク貯留部の下側に設けられ、インク容器を設置する設置面に接触して、インク収容部を設置面上に支持する。インク収容部内に収容されたインクは、インク収容部内にインクを排出しやすいようにチューブを挿入するなどしてインク収容部外に排出される。インク貯留部は、例えば、インク収容部内のインク残量が少なくなったときに、残ったインクを集めて、最後までインクをチューブ等により排出しやすいようにする。このインク貯留部は、インク収容部の底部の周縁部から下方に突出し設置面に近いため、設置面からの熱の影響を受けやすい。本願第1発明では、脚部によりインク貯留部を設置面から離し、インク収容部の底部と設置面との間に空間を形成するので、インク貯留部に設置面から伝わる熱を少なくすることができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記脚部は前記インク貯留部の下側に板体で形成することを特徴とする。
本願第2発明のインク容器は、脚部が板状であるので放熱面積が大きい。設置面から伝わる熱を脚部で放熱し、インク貯留部に熱が伝わるのを少なくできる。
第3発明は、上記第2発明において、前記板状の脚部は前記インク貯留部に沿って配置される周方向に閉じ又は開口した曲面板から形成されることを特徴とする。
本願第3発明のインク容器は、脚部をインク貯留部に沿って配置される周方向に閉じ又は開口した曲面板から形成するので、脚部の放熱面積をより大きくできる。設置面から伝わる熱を脚部で放熱し、インク貯留部に熱が伝わるのを少なくできる。
第4発明は、上記第2発明において、前記板状の脚部は前記インク収容部の底部中央から前記インク貯留部に放射状に配置される少なくとも3枚の板体から形成されることを特徴とする。
本願第4発明のインク容器は、脚部を放射状に配置される板体から形成するので、脚部の放熱面積をより大きくできる。設置面から伝わる熱を脚部で放熱し、インク貯留部に熱が伝わるのを少なくできる。
第5発明は、上記第4発明において、前記脚部を設置する範囲が前記インク収容部の水平方向の幅以上に渡ることを特徴とする。
本願第5発明のインク容器は、脚部がインク収容部の底部の周縁部のインク貯留部の下側だけでなく、インク収容部の底部の水平方向の幅以上に渡って設けられるので、脚部の放熱面積をより大きくできる。
第6発明は、上記第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記インク収容部は遮光性を有することを特徴とするインク。
本願第6発明のインク容器は、設置面からのインク貯留部への熱の伝熱を低減できるのに加え、インク収容部が遮光性を有する。インク収容部に収容したUVインク等の熱と光の影響を受けやすいインクの硬化を防止することができる。
上記目的を達成するために、第7の発明は、開口と、前記開口の断面よりも大きい断面を有し、インクを収容する本体部と、前記本体部に対して前記開口の反対側の周縁部に配置され、前記開口の断面よりも小さい断面を有し、前記本体部に対して前記開口が設けられる方向と反対側に突出する突部と、前記突部に対して前記開口の反対側に配置され、前記本体部を支持する筒状の支持部と、を有する。
本願第7発明のインク容器は、突部を有しており、インクの残量が少なくなると突部にインクが貯留される。例えば、インク残量が少なくなったときは、ユーザは突部に貯留されたインクをチューブを挿すなどして取り出せるので、インクが取り出しやすくなる。
ところで、ユーザはインク容器を保管するときにどこに載置するかわからず、環境によっては、突部が載置面から熱の影響を受けるおそれがある。そこで、インク容器の突部に支持部を設けることで、載置面からの熱が突部に伝達するのを軽減することができる。これにより、突部に貯留されたインクが熱により変質するおそれを軽減することができる。
上記目的を達成するために、第8の発明は、開口と、前記開口の断面よりも大きい断面を有し、インクを収容する本体部と、前記本体部に対して前記開口の反対側の周縁部に配置され、前記開口の断面よりも小さい断面を有し、前記本体部に対して前記開口が設けられる方向と反対側に突出する突部と前記本体部に対して前記開口の反対側の底部に配置されると共に、前記突部よりも長く設けられて、前記本体部を支持する支持部と、を有する。
本願第8発明のインク容器は、本体部の底部を支持部が支持して突部とインク容器の載置面との空間を設けることで、突部に熱が伝達するのを軽減することができる。
上記目的を達成するために、第9の発明は、開口と、前記開口の断面よりも大きい断面を有し、インクを収容する本体部と、前記本体部に対して前記開口の反対側の周縁部に配置され、前記開口の断面よりも小さい断面を有し、前記本体部に対して前記開口が設けられる方向と反対側に突出する突部と、前記突部に対して前記開口の反対側に配置され、前記本体部を支持する板状の支持部とを有する。
本願第9発明のインク容器は、突部に直接支持部が設けられることで、突部に熱が伝達するのを軽減することができる。載置面から伝わる熱を脚部で放熱し、インク貯留部に熱が伝わるのを少なくできる。
本発明によれば、インク貯留部もしくは突部に対する設置面からの熱の影響を防止し、インク収容部に貯留したインクを変質等を生じることなく最後まで使用することができる。
本発明のインク容器を設置するプリンタの全体の外観を示す斜視図である。 プリンタの内部構造を示す正面図である。 プリンタの内部構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るインク容器を示す断面図、脚部の斜視図、及びインク容器の下面図である。 脚部を板体の円筒体で形成した場合のインク容器を示す断面図、及び下面図である。 底部にインク貯留部が非対称に形成されている場合のインク容器を示す要部断面図である。 底部の周縁部にインク貯留部が部分的に形成されている場合のインク容器を示す斜視図である。 インク貯留部を部分的に形成したインク収容部を円筒状の脚部で支持する場合のインク容器を示す斜視図、及び下面図である。 インク貯留部を部分的に形成したインク収容部を放射状の脚部で支持する場合のインク容器を示す斜視図、及び下面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のインク容器が設置されるインクジェット印刷装置1(以下単にプリンタ1という)の全体の外観を示す斜視図である。図1に示すように、プリンタ1は、基台2と、該基台2上に設けられた略長方体状の筺体5とを有し、筺体5の内側に印刷機構3を備えている。筺体5の上部前側には、開閉可能な前面カバー6が設けられ、筺体5の前面中央には、長方形状の横長の開口7が設けられている。開口7からはプラテン11が筺体5の前方に突出されている。筺体5の左側には、インク容器30を設置する箱状のインク容器装着部12が設けられている。
筺体5の前面右下隅部には、作業者がプリンタ1を操作するための操作盤8が設けられている。操作盤8は平面視略長方形状である。操作盤8の上面後側には、各種のメッセージや画像を表示するディスプレイ9が設けられている。操作盤8の上面前側には、プリンタ1に印刷開始を指示操作する印刷ボタン10が設けられている。
図2は、プリンタ1の内部構造を示す正面図であり、図3は、プリンタ1の内部構造を示す平面図である。筺体5の内側に設置された印刷機構3は、プラテン11と、印刷ヘッド20と、UV露光装置21等を備え、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート等のプラスチックや布帛であるTシャツ等の被印刷媒体Wに印刷が可能な周知の構造に構成されている。プラテン11は上面に被印刷媒体Wを支持する。プラテン11上に支持された被印刷媒体Wは、プラテン駆動機構によりプラテン11とともにプリンタ1の前後方向に移動可能である。プラテン駆動機構は、プラテン11を前後方向に移動可能に支持する左右1対のY軸ガイドレール25と、プラテン11の下面に取り付けたナット部26aに螺合した前後方向に延びるY軸送りネジ26と、Y軸送りネジ26aの後端部に取り付けたY軸モータ27等を備える。Y軸モータ27でY軸送りネジ26aを回転することにより、プラテン11がY軸ガイドレール25に沿って前後方向に移動し、プラテン11上の被印刷媒体Wが同方向に移動する。
印刷ヘッド20は、紫外線の露光により硬化するインクをプラテン11上に支持された被印刷媒体上に吐出し、吐出されたインクにより画像を形成する。インクは、インク容器装着部12に設置したインク容器30から遮光性のインクチューブ28により吸い上げられ、印刷ヘッド20に供給される。UV露光装置21は、吐出されたインクに紫外線を照射してインクを硬化し、被印刷媒体W上に形成された画像を固定する。
印刷ヘッド20はキャリッジ22に搭載され、UV露光装置21は印刷ヘッド20のインク吐出時の進行方向一方側、本例では印刷ヘッド20の右側面に取り付けられている。印刷ヘッド20及びUV露光装置21は、キャリッジ駆動機構によりキャリッジ22とともにプリンタ1の左右方向(X軸方向)に移動可能である。キャリッジ駆動機構は、キャリッジ22を左右方向に移動可能に支持するX軸ガイドレール23と、キャリッジ22の後端部に取り付けたナット部に螺合した左右方向に延びる図示しないX軸送りネジと、X軸送りネジの右端部に取り付けたX軸モータ24等を備える。X軸モータ24でX軸送りネジを回転することにより、キャリッジ22はX軸ガイドレール23に沿って左右方向に移動し、キャリッジ22に搭載された印刷ヘッド20、及び印刷ヘッド20に取り付けられたUV露光装置21は、キャリッジ22とともに同方向に移動する。
インク容器装着部12は、前面に遮光カバー14によって覆われる開口部13を有する。遮光カバー14は前面の下端に設けられた取手部14aを手で持って上げ下げ可能である。操作者は、インク容器装着部12の遮光カバー14を持ち上げて開口部13を露出し、インク容器30を開口部13からインク容器装着部12内に挿入し、インク容器装着部12内の設置面15に設置することができる。遮光カバー14は上端に水平な天井部14bが延設されており、天井部14bから図示しないバネ部材によって押え板16が吊り下げられている。押え板16の中央部は、インク容器30の上部の外郭に対応した上方向に凸の湾曲状に形成されている。遮光カバー14を開口部13の下端まで下げると、降下した押え板16の中央部がインク容器30の上部に接触し、押え板16でインク容器30を押える。インク容器30は、設置面15に固定状態に設置される。
インクチューブ28は、一端がインク容器装着部12内に挿入され、他端が筺体5内の印刷ヘッド20に接続されている。インク容器装着部12内に挿入されたインクチューブ28の先端部は、剛性を有する挿入先端部28aを有している。インクチューブ28は、遮光カバー14の天井部14bに設けた貫通孔内に上下動可能に遊嵌され、天井部14bから垂下したインクチューブ28の挿入先端部28aは、押え板16の貫通孔を貫通し所定長突出した状態に保持されている。
インク容器30は、図4(a)〜図4(c)に示すように、インク33を収容する遮光性のインク収容部(請求項の本体部に相当する)31と、インク収容部31を支持する脚部(請求項の支持部に相当する)40とを備える。インク収容部31は、首部32のインク供給口32a(請求項の開口に相当する)の断面よりも大きい断面を有する。インク供給口32aは、アルミ箔等の遮光性材料の薄膜34によって塞がれている。インク収容部31のインク供給口32aの反対側の底部35は、周縁部がインク供給口32aとは反対側の下方に突出し、インク供給口32aの断面よりも小さい断面を有するインク貯留部36(請求項の突部に相当する)が周縁部に沿って環状に形成されている。ここで周縁部とはインク収容部31の外周に沿った縁部分に限らず、外周よりも内側の領域部分であってもよい。
脚部40は、インク貯留部36に対し上記供給口32aの反対側、すなわち下側に設けられている。脚部40は、インク収容部31の底部35の中央から周縁部に向かって、放射状に配置した少なくとも3枚、本例では4枚の板体40aから形成されている。4枚の板体40aは、インク収容部31の底部35の中央からインク貯留部36に向けて互いに直角をなすように配置され、十字形に組み合わされている。各板体40aの上端は、インク収容部31の底部35の外郭に沿った曲面形状に形成され、各板体40aの下端は、水平な直線面に形成されている。脚部40はインク収容部31と一体に設けても、インク収容部31と別体に設けても、取り外し可能なように設けても、いずれでもよい。脚部40の放熱面積を大きくするために、好ましくは、図4(c)に示すように、脚部40を設置する範囲Doは、インク収容部31の水平方向の幅(外径)D以上に渡るようにする。この場合には、インク貯留部36の下部を覆うように脚部40が配置されており、脚部40がインク貯留部36を保護して設置面15からの直接的な熱の影響を防止することができる。
脚部40は上端をインク収容部31の底部35に接触し、下端をインク容器装着部12の設置面15に接触する。脚部40は設置面15上にインク収容部31を支持し、設置面15からインク貯留部36を離間する。
遮光カバー14をインク容器装着部12の開口部13の下端まで下げ、押え板16でインク容器30を押えて設置面15に設置すると、インクチューブ28の挿入先端部28aは、首部32のインク供給口32aの薄膜34を突き破ってインク収容部31内に挿入される。インク収容部31内に挿入された挿入先端部28aは、インク収容部31内のインク33中に浸漬され、挿入先端部28aの下端は、インク収容部31の底部35の近くに位置される。なお、押え板16は遮光性のある材料で形成されていることが望ましい。インクチューブ28の挿入先端部28aがインク容器30の薄膜34を突き破るときに、その衝撃により薄膜34がインクチューブの28の断面よりも余計に大きく破れてしまった場合に、その余計に大きく破れたところから、インク容器30の上方からの光がインク容器30内部に進入したり、異物がインク容器30の内部に混入するのを、押え板16により防止することができる。
インク収容部31内のインク33は、プリンタ1側の図示しない吸引装置もしくはヘッドの吐出面との水頭差でインクチューブ28を介して吸引することにより、インクチューブ28を通ってインク収容部31外に排出され、印刷ヘッド22へと供給される。印刷ヘッド22での印刷でインク33が消費され、インク収容部31内のインク33の残量が少なくなると、インク貯留部36により残ったインク33が集められて、インクチューブ28により最後までインク33を排出しやすいようにする。操作者は、遮光性カバー14の天井部14bの貫通孔を挿通するインクチューブ28を下側に押し込み、図4(a)に点線で示すように、挿入先端部28aをインク貯留部36に導いて、挿入先端部28aの先端をインク貯留部36内に位置させる。これにより、インクチューブ28でインク貯留部36内のインク33をインク収容部31外に排出でき、インク収容部31内のインク33を最後まで使用することができる。
なお、インクチューブ28は遮光カバー14に固定されて、遮光カバー14の動きと共に移動するようにしてもよい。この場合、遮光カバー14を開口部13の下端まで押し下げると、インクチューブ28の挿入先端部28aがちょうどインク貯留部36の内部に配置されるように設けられる。
すなわち、インク収容部31の断面よりも小さい断面を有するインク貯留部36を設けることで、同じインク残量であっても、インク貯留部36の底部からの液面の高さは、インク容器がインク貯留部を備えず水平な底部である場合の液面の高さよりも高くなるので、インクチューブ28でインクを吸引しやすくなる。また、インク容器30から直接に印刷ヘッド20へインクをインクチューブ28から供給する場合には、印刷ヘッド20へ空気を送らないようにするため、インクチューブ28の挿入先端部28aがインク容器30のインク液面より常に下方に配置させる必要がある。そのため、インク貯留部36を設け、インク貯留部36に挿入先端部28aの先端を配置させることで、インク残量がより少なくなるようにインクを使用することができる。
このインク貯留部36は、インク収容部31の底部35の周縁部から下方に突出し、インク容器30を設置する設置面15に近いため、設置面15からの熱の影響を受けやすい。本実施形態では、脚部40によりインク貯留部36を設置面15から離すので、設置面15から熱がインク貯留部36に伝わりにくくできる。また、脚部40を放射状に配置される板体40aから形成するので、脚部40の放熱面積が大きく、加えて脚部40を設置する範囲Doをインク収容部31の水平方向の幅D以上とするので、脚部40の放熱面積をより大きくできる。このため、設置面15から伝わる熱を脚部40で放熱し、脚部40からインク貯留部36に熱が伝わるのを少なくできる。これにより、インク貯留部36のインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。なお、脚部40は、本実施形態では4枚の板体から形成されているが、水平方向の幅が広い(厚みが大きい)一つの板体がインク貯留部36の下側に配置されていてもよい。このような一つの板体であっても、インク収容部(本体部)を支持して、インク貯留部とインク容器を載置する載置面とを離間させることで、載置面からの熱の影響を軽減できる。
また、ユーザはインク容器30を保管するときにどこに載置するかわからず、環境によっては、インク貯留部36が載置面から熱の影響を受けるおそれがある。インク容器30のインク貯留部(突部)36に脚部(支持部)40を設けることで、載置面からの熱がインク貯留部36に伝達するのを軽減することができる。これにより、インク貯留部36に貯留されたインク33が熱により変質するおそれを軽減することができる。
なお、本実施形態ではインク容器30はプリンタ1へインクを供給するために用いられるが、その他の装置に供給するためのものであってもよい。また、本実施形態のように、インクチューブ28などのインクを排出する排出管を用いないで、薄膜34に穴を開けてインク容器30を傾けてインクを排出してもよい。加えて、インク容器30のインク供給口32aに薄膜34がなく、首部32に溝を設けて、その溝に螺合する蓋を開閉することにより、インクを排出してもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について説明する。
(1)インク容器の脚部を板体の円筒体で形成した場合
上記実施形態では、インク容器30の脚部40を放射状の板体40aから形成したが、脚部は板体の円筒体で形成してもよい。図5に脚部を円筒体から形成した場合のインク容器を示す。図5(a)はインク容器の断面図、図5(b)はインク容器の下面図である。
脚部41は、インク収容部31の底部35の周縁部に形成された環状のインク貯留部36の下側に設けている。脚部41は板体の円筒体(周方向に閉じた曲面板)形状に形成している。脚部41はインク収容部31と一体に設けても、インク収容部31と別体に設けても、取り外し可能なように設けても、いずれでもよい。脚部41は上端がインク収容部31の底部35のインク貯留部36に接触し、下端が設置面15に接触する。脚部41は設置面15上にインク収容部31を支持し、設置面15からインク貯留部36を離間する。インク貯留部36と設置面15との間には、円筒状の空間37が形成される。
インク収容部31内のインク33の残量が少なくなると、残ったインク33は、インク収容部31の底部35の周縁部に設けたインク貯留部36に集まる。インクチューブ28の挿入先端部28aの先端をインク貯留部36内に位置させることで、インクチューブ28によりインク収容部36内のインク33をインク収容部31外に排出することができる。
本変形例は、脚部41によりインク貯留部36を設置面15から離し、インク貯留部36と設置面15との間に空間37を形成するので、空間37が断熱層の代わりになって、設置面15から熱がインク貯留部36に伝わりにくくできる。また、脚部41を周方向に閉じた板状の円筒体から形成するので、脚部41の放熱面積を大きくでき、設置面15から伝わる熱を脚部41で放熱し、脚部41からインク貯留部36に熱が伝わるのを少なくできる。これにより、インク貯留部36のインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。
(2)底部の周縁部にインク貯留部が非対称に形成されている場合
図6にインク貯留部が非対称に形成された場合のインク容器の要部断面図を示す。本変形例において、インク容器30のインク収容部31は、底部35の周縁部の内側が傾斜面に形成されている。底部35の周縁部には、下方に突出する貯留部36Aが非対称に設けられている。インク貯留部36Aは、インク収容部31の相対する側壁の一方側(図6の右側)で狭い幅のインク貯留部36A1に形成され、他方側(図6の左側)で広い幅のインク貯留部36A2に形成されている。
インク容器30は、板体の円筒体からなる脚部41を有する。脚部41は、上端がインク収容部31の底部35のインク貯留部36Aに接触し、下端が設置面15に接触して、インク収容部31を設置面15上に支持する。脚部41は、インク貯留部36Aを設置面15から離間し、インク貯留部36Aと設置面15との間には、円筒状の空間37が形成される。
本変形例においても、脚部41によりインク貯留部36Aを設置面15から離し、インク貯留部36Aと設置面15との間に空間37を形成するので、空間37が断熱層の代わりになって、設置面15からインク貯留部36Aに熱が伝わるのを少なくすることができる。また、脚部41を周方向に閉じた板体の円筒体から形成するので、脚部41の放熱面積を大きくでき、設置面15から伝わる熱から脚部41によりインク貯留部36Aを保護するとともに、設置面15から伝わる熱を脚部41で放熱し、脚部41からインク貯留部36Aに熱が伝わるのを少なくできる。これにより、インク貯留部36Aのインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。
(3)底部の周縁部にインク貯留部を部分的に形成した場合
上記実施形態では、インク収容部31の底部35の周縁部にインク貯留部36を環状に設けたが、インク貯留部はインク収容部31の底部35の周縁部に部分的に設けてもよい。図7にインク貯留部を部分的に設けた場合のインク容器の斜視図を示す。
本変形例において、インク容器30のインク収容部31は、底部35の周縁部が複数個所、本例では4箇所で下方に突出し、4つのインク貯留部36Aが周縁部に沿って例えば等間隔(90°間隔)で設けられている。脚部41は円筒体状に設けられる。脚部41は、上端がインク貯留部36Aに接触し、下端が設置面15に接触して、インク収容部31を設置面15上に支持する。脚部41は、インク貯留部36Aを設置面15から離間し、インク貯留部36Aと設置面15との間には、円筒状の空間37が形成される。
本変形例においても、脚部41によりインク貯留部36Aを設置面15から離し、インク貯留部36Aと設置面15との間に空間37を形成するので、空間37が断熱層の代わりになって、設置面15からインク貯留部36Aに熱が伝わるのを少なくすることができる。また、脚部41を周方向に閉じた板体の円筒体から形成するので、脚部41の放熱面積を大きくでき、設置面15から伝わる熱から脚部41によりインク貯留部36Aを保護するとともに、設置面15から伝わる熱を脚部41で放熱し、脚部41からインク貯留部36Aに熱が伝わるのを少なくできる。また、インク貯留部36Aがインク収容部31の底部の周縁部に部分的に設けられているので、設置面15から熱の影響を受けるのを軽減できる。これにより、インク貯留部36Aのインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。
(4)インク貯留部を部分的に形成したインク収容部を円筒状の脚部で支持する場合
上記変形例(3)では、底部35の周縁部にインク貯留部36Aを部分的に設けたインク収容部31を、円筒状の脚部41で支持したが、図8(a)及び図8(b)に示すように、脚部42をインク貯留部36Aに接触しない大きさの円筒体形状とし、脚部42をインク収容部31の底部35の周縁部の内側に設けて、インク収容部31を支持してもよい。脚部42は、インク収容部31のインク供給口32aとは反対側の底部35に配置され、インク貯留部36Aよりも長く設けられる。
本変形例によれば、インク収容部31のインク貯留部36Aと設置面15との間に空間ができるので、空間が断熱層の代わりになって、設置面15からインク貯留部36Aに熱が伝わるのを少なくすることができる。また、脚部42を板体の円筒体から形成するので、脚部42の放熱面積を大きくでき、設置面15からインク収容部31の底部35に伝わる熱を脚部42で放熱し、脚部42から底部35を経てインク貯留部36Aに熱が伝わるのを少なくできる。これにより、インク貯留部36Aのインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。
(5)インク貯留部を部分的に形成したインク収容部を放射状の脚部で支持する場合
本変形例の一例を図9(a)及び図9(b)に示す。本変形例において、インク容器30のインク収容部31は、底部35の周縁部が複数個所、本例では4箇所で下方に突出し、4つのインク貯留部36Aが周縁部に沿って例えば等間隔(90°間隔)で設けられている。脚部43は、インク貯留部36Aと同数の4枚の放射状に配置された板体43aで構成されている。4枚の板体43aは、インク収容部31の底部35の中央からインク貯留部36Aに向けて互いに直角をなすように配置され、十字形に組み合わされている。各板体43aの放射方向の先端部上端は、各インク貯留部36Aの突状の外郭を受ける形状に形成されている。脚部43はインク収容部31と一体に設けても、インク収容部31と別体に設けても、いずれでもよい。脚部43は、各板体43aの上端が各インク貯留部36Aに接触し、インク収容部31を設置面15上に支持する。
本変形例では、脚部43によりインク貯留部36Aを設置面15から離すので、設置面15からインク貯留部36Aに熱が伝わるのを少なくすることができる。また、脚部43を放射状に配置される板体43aから形成するので、脚部43の放熱面積が大きく、設置面15から伝わる熱を脚部43で放熱し、脚部43からインク貯留部36Aに熱が伝わるのを少なくできる。また、インク貯留部36Aに脚部40が設けられることで、設置面15から伝わる熱から脚部41によりインク貯留部36Aを保護することができる。これにより、インク貯留部36Aのインク33の温度が高くなるのを低減でき、温度が高くなることによるインク33の硬化等の変質を防止することができる。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 プリンタ(インクジェット印刷装置)
11 プラテン
12 インク容器装着部
15 設置面
20 印刷ヘッド
28 インクチューブ
28a 挿入先端部
30 インク容器
31 インク収容部(本体部)
33 インク
35 底部
36,36A インク貯留部(突部)
37 空間
40,41,42,43 脚部(支持部)

Claims (9)

  1. 底部の周縁部に下方に突出するインク貯留部を備えた、インクを収容するインク収容部と、
    前記インク収容部の前記インク貯留部の下側に設けられ、前記インク収容部を支持する脚部と、
    を有することを特徴とするインク容器。
  2. 請求項1記載のインク容器において、
    前記脚部は前記インク貯留部の下側に板体で形成することを特徴とするインク容器。
  3. 請求項2記載のインク容器において、
    前記板状の脚部は前記インク貯留部に沿って配置される周方向に閉じ又は開口した曲面板から形成されることを特徴とするインク容器。
  4. 請求項2記載のインク容器において、
    前記板状の脚部は前記インク収容部の底部中央から前記インク貯留部に放射状に配置される少なくとも3枚の板体から形成されることを特徴とするインク容器。
  5. 請求項4記載のインク容器において、
    前記脚部を設置する範囲が前記インク収容部の水平方向の幅以上に渡ることを特徴とするインク容器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインク容器において、
    前記インク収容部は遮光性を有することを特徴とするインク容器。
  7. 開口と、
    前記開口の断面よりも大きい断面を有し、インクを収容する本体部と、
    前記本体部に対して前記開口の反対側の周縁部に配置され、前記開口の断面よりも小さい断面を有し、前記本体部に対して前記開口が設けられる方向と反対側に突出する突部と、
    前記突部に対して前記開口の反対側に配置され、前記本体部を支持する筒状の支持部と、
    を有するインク容器。
  8. 開口と、
    前記開口の断面よりも大きい断面を有し、インクを収容する本体部と、
    前記本体部に対して前記開口の反対側の周縁部に配置され、前記開口の断面よりも小さい断面を有し、前記本体部に対して前記開口が設けられる方向と反対側に突出する突部と、
    前記本体部に対して前記開口の反対側の底部に配置されると共に、前記突部よりも長く設けられて、前記本体部を支持する支持部と、
    を有するインク容器。
  9. 開口と、
    前記開口の断面よりも大きい断面を有し、インクを収容する本体部と、
    前記本体部に対して前記開口の反対側の周縁部に配置され、前記開口の断面よりも小さい断面を有し、前記本体部に対して前記開口が設けられる方向と反対側に突出する突部と、
    前記突部に対して前記開口の反対側に配置され、前記本体部を支持する板状の支持部と、
    を有するインク容器。
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