JP2013167518A - 表示装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が簡単で、駆動源の正回転および逆回転によって複数の表示を容易に且つ適確に切り替えることができる表示装置および電子機器を提供する。
【解決手段】 第1日付表示部7を有する第1表示車5と、第2日付表示部8を有する第2表示車6と、第1表示車5を正回転および逆回転させるステップモータ11と、第1表示車5の正回転時に当該第1表示車のみを正回転させる一方で、第1表示車5の逆回転時に第2表示車6を当該第1表示車と共に逆回転させる一方向回転部13とを備えている。従って、ステップモータ11を正回転させて第1表示車5の第1日付表示部7を切り替えることができると共に、第2表示車6を空転させて第2日付表示部8をそのままの状態で維持できる。また、ステップモータ11を逆回転させて第1表示車5を逆回転させると、第2表示車6も逆回転して第2表示車6の第2日付表示部8を切り替えることができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、時計やカレンダー装置、あるいは計器類のメータなどの機器に用いられる表示装置および電子機器に関する。
例えば、電子時計においては、特許文献1に記載されているように、駆動源としてのモータが正回転した際に時刻系輪列が正回転して指針を運針させても、日車や月車が回転されず、モータが逆回転した際に時刻系輪列を介して日車や月車が回転して日付や月表示を切り替えて更新するように構成されたものが知られている。
特開昭54−24674号公報
このような電子時計の表示装置では、日車に1日から31日までの日付が表示されているため、小の月のときに日付が31日になると、それをカレンダー検出機構で検出して制御回路を制御し、日付をもう1日送るように構成する必要がある。このため、この電子時計の表示装置は、月車の回転を規制する月曜制レバー、日車が31日を表示する位置に設けられた導電ピン、および絶縁部を有して導電ピンに接離するスイッチばねを備え、これらによって小の月の31日のカレンダーを検出するように構成されている。
このような電子時計の表示装置では、月車の表示が大の月のときに、月曜制レバーがスイッチばねの絶縁部を外側に押し上げて、スイッチばねと導電ピンとの接触を防ぎ、また月車の表示が小の月のときに、月曜制レバーがスイッチばねの絶縁部を押し上げずに、スイッチばねが導電ピンに接触することにより、小の月の31日のカレンダーを検出するように構成されている。
しかしながら、このような電子時計の表示装置では、小の月の31日のカレンダーを検出するために、月車の回転を規制する月曜制レバー、日車が31日を表示する位置に設けられた導電ピン、および絶縁部を有して導電ピンに接離するスイッチばねなどの各種の部品が必要になるため、部品点数が多く、組立作業も煩雑で、故障の原因になり易いなどの問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、構造が簡単で、駆動源の正回転および逆回転によって複数の表示を容易に且つ適確に切り替えることができる表示装置および電子機器を提供することである。
この発明は、第1表示部を有する第1表示車と、第2表示部を有する第2表示車と、正回転および逆回転して前記第1表示車を正回転および逆回転させる駆動源と、前記第1表示車の正回転時に当該第1表示車のみを正回転させる一方で、前記第1表示車の逆回転時に前記第2表示車を当該第1表示車と共に逆回転させる一方向回転部とを備えていることを特徴とする表示装置である。
この発明によれば、第1表示車の正回転時に当該第1表示車のみを正回転させる一方で、第1表示車の逆回転時に第2表示車を当該第1表示車と共に逆回転させることができ、簡単な構造で、駆動源の正回転および逆回転によって複数の表示を容易に且つ適確に切り替えることができる。
この発明を電子腕時計に適用した第1実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された電子腕時計の時計モジュールにおけるカレンダー機構部を示した要部の拡大正面図である。 図2に示されたカレンダー機構部のA−A矢視における要部を示した拡大断面図である。 図2に示されたカレンダー機構部の第1表示車を示し、(a)はその拡大正面図、(b)はそのB−B矢視における拡大断面図である。 図2に示されたカレンダー機構部の第2表示車を示し、(a)はその拡大正面図、(b)はそのC−C矢視における拡大断面図、(c)はそのD−D矢視における要部を示した拡大断面図である。 図3に示されたカレンダー機構部の制動部材を示し、(a)はその拡大正面図、(b)はそのE−E矢視における要部を示した拡大断面図である。 図2に示されたカレンダー機構部における第1表示車の第1クラッチ歯と第2表示車の第2クラッチ歯との噛み合い部分の一部を示した拡大正面図である。 図7に示された第1表示車の第1クラッチ歯と第2表示車の第2クラッチ歯とが噛み合う部分のF−F矢視における要部を示した拡大断面図である。 図3に示しされた第2表示車の傾斜凹部と制動部材の板ばね部との対応関係を示し、(a)は第2表示車の傾斜凹部に制動部材の板ばね部が係合した状態を示した要部の拡大断面図、(b)は第2表示車が空転する際に第2表示車の傾斜凹部に制動部材の板ばね部が係合して押し下げられて弾性変形した状態を示した要部の拡大断面図、(c)は第1表示車の逆回転に伴って第2表示車が回転する際に、第2表示車の傾斜凹部から制動部材の板ばね部が離脱する状態を示した要部の拡大断面図である。 図2に示されたカレンダー機構部において、第1表示車が正回転する際における第1表示車の第1クラッチ歯と第2表示車の第2クラッチ歯とが噛み合う部分の動作状態を示し、(a)は第1表示車の正回転時における要部の拡大正面図、(b)は第1クラッチ歯と第2クラッチ歯とが互いに滑り合って第2表示車が空転する状態を示した要部の拡大断面図、(c)は第2表示車の傾斜凹部に制動部材の板ばね部が係合して押し下げられて弾性変形した状態を示した要部の拡大断面図である。 図2に示されたカレンダー機構部において第1表示車が逆回転する際における第1表示車の第1クラッチ歯と第2表示車の第2クラッチ歯とが噛み合う部分の動作状態を示し、(a)は第1表示車の逆回転時における要部の拡大正面図、(b)は第1クラッチ歯と第2クラッチ歯とが噛み合って第2表示車が第1表示車と共に回転する状態を示した要部の拡大断面図、(c)は第2表示車の回転に伴って第2表示車の傾斜凹部から制動部材の板ばね部が離脱する状態を示した要部の拡大断面図である。 図1に示された電子腕時計における時計モジュールの回路構成を示したブロック図である。 図12に示された回路構成における制御部のCPUによる実行される時計駆動およびカレンダー駆動の制御処理における動作フローを示した図である。 図13に示された制御処理におけるカレンダー機構部の日付変更処理における動作フローを示した図である。 図14に示された日付変更処理の月末における日付の変更状態を示し、(a)は月末における23時59分50秒における日付表示の状態を示した図、(b)はその表示状態で第1表示車を逆回転させて次の日にちの2桁目の表示を変更した状態を示した図、(c)はその変更した表示状態で第1表示車を正回転させて1桁目の日付を変更して日付を更新した状態を示した図である。 この発明を電子腕時計に適用した第2実施形態において、カレンダー機構部を示した要部の拡大正面図である。 図16に示されたカレンダー機構部のG−G矢視における要部を示した拡大断面図である。 図16に示されたカレンダー機構部における第1表示車の第1クラッチ歯と第2表示車の第2クラッチ歯とが噛み合う部分を示し、(a)はその要部を示した拡大正面図、(b)はそのH−H矢視における要部を示した拡大断面図、(c)は第2表示車の傾斜凹部と制動部材の板ばね部との係合状態を示した要部の拡大断面図である。 図18に示されたカレンダー機構部において、第1表示車が正回転する際における第1表示車の第1クラッチ歯と第2表示車の第2クラッチ歯とが噛み合う部分の動作状態を示し、(a)は第1表示車の正回転時における要部を示した拡大正面図、(b)は第1クラッチ歯と第2クラッチ歯とが互いに滑り合って第2表示車が空転する状態を示した要部の拡大断面図、(c)は第2表示車の傾斜凹部に制動部材の板ばね部が係合して押し下げられて弾性変形した状態を示した要部の拡大断面図である。 図18に示されたカレンダー機構部において、第1表示車が逆回転する際における第1表示車の第1クラッチ歯と第2表示車の第2クラッチ歯とが噛み合う部分の動作状態を示し、(a)は第1表示車の逆回転時における要部を示した拡大正面図、(b)は第1クラッチ歯と第2クラッチ歯とが噛み合って第2表示車が第1表示車と共に回転する状態を示した要部の拡大断面図、(c)は第2表示車の回転に伴って第2表示車の傾斜凹部から制動部材の板ばね部が離脱する状態を示した要部の拡大断面図である。 この発明を電子腕時計に適用した第3実施形態において、カレンダー機構部を示した要部の拡大正面図である。 図21に示されたカレンダー機構部のI−I矢視における要部を示した拡大断面図である。 図21に示されたカレンダー機構部の制動部材を示した拡大正面図である。 図21に示されたカレンダー機構部の制動部材と第2表示車との制動状態を示し、(a)は第1表示車が正回転する際に第2表示車の第2鋸歯が制動部材の第1鋸歯に噛み合って第2表示車が位置規制されて空転する状態を示した要部の拡大正面図、(b)は第1表示車が逆回転する際に第2表示車の第2鋸歯と制動部材の第1鋸歯との噛み合いがずれて第2表示車が第1表示車と共に回転する状態を示した要部の拡大正面図である。 この発明の第3実施形態における制動部材を用いたカレンダー機構部の変形例を示した要部の拡大正面図である。 この発明の第1実施形態および第3実施形態のカレンダー機構部において、カレンダー表示の変形例を示した要部の拡大正面図である。 この発明の第2実施形態のカレンダー機構部において、カレンダー表示の他の変形例を示した要部の拡大正面図である。 この発明を電子腕時計に適用した第4実施形態において、カレンダー機構部を示した要部の拡大正面図である。 図28に示されたカレンダー機構部のJ−J矢視における要部を示した拡大断面図である。 図28に示されたカレンダー機構部の第1表示車を示した拡大正面図である。 図28に示されたカレンダー機構部の第2表示車を示した拡大正面図である。 この発明の第4実施形態における第2表示車の変形例を示した拡大正面図である。 この発明の第4実施形態におけるカレンダー機構の変形例を示した要部の拡大正面図である。 図33に示されたカレンダー機構の第1表示部を示した拡大平面図である。 図33に示されたカレンダー機構の第2表示部を示した拡大平面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図15を参照して、この発明を指針式の電子腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この電子腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1内には、時計モジュール2が収納されている。この時計モジュール2は、秒針、分針、時針などの指針3を運針させて時刻を指示する時計機構部(図示せず)を備えているほか、図2に示すように、日付を表示するカレンダー機構部4を備えている。
時計機構部は、図示しないが、時計用のステップモータの回転を輪列機構によって秒針車、分針車、時針車などの指針車に伝達して指針車を回転させることにより、指針車の指針軸に取り付けられた指針3を運針させて時刻を指示するように構成されている。また、カレンダー機構部4は、図2に示すように、第1表示車5と第2表示車6とを備え、日付を表示するように構成されている。
このカレンダー機構部4の第1表示車5は、図2および図4に示すように、円板の中心部に円形孔5aを有するリング形状に形成されており、第2表示車6は、図2、図3および図5に示すように、第1表示車5の円形孔5a内に回転可能な状態で配置される円形状に形成されている。この場合、第1表示車5の上面には、図2に示すように、日付の1桁目である0から9までの第1日付表示部7が環状に設けられている。また、第2表示車6の上面には、日付の2桁目である1から3までの第2日付表示部8が環状に沿って所定間隔(例えば90度の角度間隔)で設けられている。
この第1表示車5と第2表示車6とは、図3に示すように、時計モジュール2のハウジング10上に回転可能に配置されている。第1表示車5は、図2に示すように、カレンダー機構部4専用の駆動源であるステップモータ11によって回転するように構成されている。すなわち、この第1表示車5は、ステップモータ11の回転が伝達車12を介して伝達されて回転するように構成されている。
この場合、ステップモータ11は、図2に示すように、コイルが巻き付けられたステータ11aと、このステータ11aに発生する磁界によって回転するロータ11bとを備え、このロータ11bが正回転および逆回転するように構成されている。伝達車12は、ステップモータ11のロータ11bのカナに噛み合って回転するように構成されている。第1表示車5は、その外周部に設けられた歯部5bが伝達車12のカナ12aに噛み合って回転するように構成されている。
ところで、第1表示車5と第2表示車6とは、図3〜図5に示すように、第1表示車5の正回転時に第1表示車5のみを正回転させる一方で、第1表示車5の逆回転時に第2表示車6を第1表示車5と共に逆回転させるための一方向回転部13を備えている。この一方向回転部13は、図7および図8に示すように、第1表示車5の円形孔5aの内周部に設けられた第1クラッチ歯14と、第2表示車6の外周部に設けられて第1クラッチ歯14に噛み合う第2クラッチ歯15とを有している。
この第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、図3に示すように、上下に重なり合うように構成されている。すなわち、第1クラッチ歯14は、第1表示車5の円形孔5aにおける内周面の上部にその内側に向けて突出した状態で設けられている。第2クラッチ歯15は、第2表示車6の外周面の下部にその外側に向けて突出した状態で設けられている。これにより、第1クラッチ歯14は、第2クラッチ歯15の上側に重なり合った状態で配置されている。
また、第1クラッチ歯14は、図7および図8に示すように、第1表示車5の正回転方向(反時計回り方向)に沿って緩やかに上昇して傾斜する滑り面14aと、第1表示車5の逆回転方向(時計回り方向)に位置する滑り面14aの端部にほぼ垂直または鋭角に設けられた押圧面14bとを有している。同様に、第2クラッチ歯15は、第1表示車5の正回転方向に向けて緩やかに上昇して傾斜する滑り面15aと、第1表示車5の逆回転方向に位置する滑り面15aの端部にほぼ垂直または鋭角に設けられた押圧面15bとを有している。
これにより、一方向回転部13は、図10(a)および図10(b)に示すように、第1表示車5が正回転(反時計回り方向)する際に、第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2クラッチ歯15の滑り面15aとが相互に滑り合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれることにより、第1表示車5のみを正回転させるように構成されている。
また、この一方向回転部13は、図11(a)および図11(b)に示すように、第1表示車5が逆回転(時計回り方向)する際に、第1クラッチ歯14の押圧面14bと第2クラッチ歯15の押圧面15bとが相互に当接して押圧し合うことにより、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とが噛み合った状態で、第2表示車6を第1表示車5と共に逆回転させるように構成されている。
この場合、第1表示車5と第2表示車6との上側には、図3に示すように、文字板16が配置されている。この文字板16の3時側に位置する箇所には、図2に示すように、第1、第2の各日付表示部7、8の一部が対応する表示窓部16aが設けられている。これに伴って第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、文字板16の表示窓部16aにおける回転方向側の長さが所定の長さ、例えば表示窓部16aの1/4程度の長さで形成されている。
すなわち、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、図8に示すように、第1表示車5の回転方向における長さ(ピッチ)が表示窓部16aの径方向における長さの所定長さ、例えば1/4程度の長さで形成されている。このため、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、表示窓部16aに対してそれぞれ所定の歯数、例えば4歯ずつ対応して配置されるように構成されている。
一方、第2表示車6と時計モジュール2のハウジング10との間には、図3に示すように、制動部材17が配置されている。この制動部材17は、図6(a)および図6(b)に示すように、第2表示車6とほぼ同じ大きさの円板状に形成され、その所定箇所に設けられた取付孔17aにハウジング10上の突起ピン10aが挿入することにより、ハウジング10上に固定されている。この制動部材17には、第2表示車6を弾力的に押し上げて第2クラッチ歯15を第1クラッチ歯14に弾力的に押し付ける複数の板ばね部18が設けられている。
この複数の板ばね部18は、図6(a)および図6(b)に示すように、制動部材17の12時、3時、6時、9時の4箇所に、第1表示車5の逆回転方向(図6(b)では左側)に向けて斜めに立ち上がるように傾斜した状態で設けられている。また、この複数の板ばね部18は、図5および図9に示すように、第2表示車6の下面における12時、3時、6時、9時の4箇所に設けられた複数の傾斜凹部20にそれぞれ係脱可能に係止されるように構成されている。
この複数の傾斜凹部20は、図5および図9に示すように、第1表示車5の逆回転方向(図5(c)では左側)に向けて斜めに立ち上がる傾斜面20aと、この傾斜面20aにおける第1表示車5の逆回転方向に位置する端部にほぼ垂直に設けられた当接面20bとを有している。また、この傾斜凹部20は、第1表示車5の正回転に伴って第2表示車6が回転する際に板ばね部18の先端部が傾斜面20aに沿って移動して当接面20bに当接する一方で、第1表示車5の逆回転に伴って第2表示車6が回転する際に板ばね部18の先端部が傾斜面20aに沿って移動して離脱するように構成されている。
これにより、制動部材17は、図10(a)〜図10(c)に示すように、第1表示車5が正回転する際に、第2表示車6の回転に伴って板ばね部18の先端が第2表示車6の傾斜凹部20の傾斜面20aに沿って相対的に移動し、この板ばね部18の先端が傾斜凹部20の当接面20bに当接して係止されることにより、第2表示車6の回転を阻止するように構成されている。
また、この制動部材17は、図10(a)〜図10(c)に示すように、板ばね部18が第2表示車6の回転を阻止した状態で、第1表示車5の正回転に伴って第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2クラッチ歯15の滑り面15aとが相互に滑り合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれる際に、板ばね部18が第2表示車6によって押し下げられることにより、板ばね部18が上下に弾性変形して、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いを順次ずらすように構成されている。
さらに、この制動部材17は、図11(a)〜図11(c)に示すように、第1表示車5が逆回転する際に、第2表示車6の回転に伴って板ばね部18の先端が第2表示車6の傾斜凹部20の傾斜面20aに沿って相対的に移動して傾斜凹部20内から離脱することにより、第2表示車6の回転規制を解除して、第2表示車6を第1表示車5と共に逆回転させるように構成されている。
次に、図12のブロック図を参照して、この指針式の電子腕時計の回路構成について説明する。
この指針式の電子腕時計は、秒針、分針、時針などの指針3を駆動する時計駆動系25と、日付を切り替えるカレンダー駆動系26とを備えている。時計駆動系25は、時計系輪列28を介して指針3を駆動する時計用のステップモータ27を備えている。カレンダー駆動系26は、伝達車12を介して第1表示車5を駆動するカレンダー用のステップモータ11を備えている。
また、この指針式の電子腕時計は、CPU(中央演算処理装置)などを内臓して時計の全体的な統括制御を行う制御部30と、この制御部30のCPUに作業用のメモリ空間を提供するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)31と、制御部30のCPUにより実行される種々のプログラムや初期設定データなどを格納するROM(リード・オンリー・メモリ)32とを備えている。
さらに、この指針式の電子腕時計は、一定周波数の発振信号を生成して出力する発振回路33と、この発振回路33から入力された発振信号を分周して時刻表示などの運針の基準となる周波数信号を生成する分周回路34と、ユーザによる操作を電気信号に変換して制御部30に出力するスイッチ部35と、制御部30からの制御信号に基づきステップモータ27、11に駆動パルスを出力してステップ駆動させる第1、第2の各駆動回路36、37などを備えている。
制御部30は、時刻のカウントをする計時処理や、この計時処理によって得られた時刻データ、およびスイッチ部35からの入力信号などに基づいて設定されたパルス幅や電圧値の駆動パルスを、第1、第2の各駆動回路36、37から各ステップモータ27、11に出力させる処理を行うように構成されている。
第1、第2の駆動回路36、37は、指針3を運針させる時計用のステップモータ27と、第1表示車5を回転させるカレンダー用のステップモータ11とを、それぞれステップ駆動させるための駆動パルスを出力するように構成されている。この第1、第2の駆動回路36、37から各ステップモータ27、11に出力される駆動パルスは、制御部30からの指令に基づいて、信号の長さや電圧値、すなわち各ステップモータ27、11に流す電流量が変更されるようになっている。
次に、この指針式の電子腕時計における時計駆動系25およびカレンダー駆動系26を駆動する動作手順について、図13に示す動作フローを参照して説明する。この場合、図13は制御部30のCPUにより実行される制御処理の手順を示す図である。
この制御処理は、分周回路34から制御部30に入力する1Hz(ヘルツ)の信号に基づいて制御部30のCPUにより開始される割り込み処理である。この割り込み処理が指針3の駆動タイミングに呼び出されて開始されると、ステップS1で計時処理を行う。
すなわち、RAM31に記憶されている現在時刻データに+1秒して現在時刻データを更新する。CPUの処理がステップS2に移行すると、CPUは、駆動パルスを時計用のステップモータ27に供給するように第1駆動回路36に指令を送り、時計用のステップモータ27を1ステップ回転させる。これにより、ステップモータ27の回転が指針3に伝達され、この指針3が運針して時刻を指示する。CPUの処理がステップS3に移行すると、CPUは、日付を更新する日付変更処理を行って、この動作フローを終了する。
次に、カレンダー駆動系26を駆動して日付を切り替える日付変更処理の動作手順について、図14に示す動作フローを参照して説明する。
この日付変更処理が開始すると、CPUはステップS10で今日が月末であるか否かを判断する。このとき、CPUが月末でないと判断したときには、ステップS11に進んで、次の日にちは2桁目が変わるか否かを判断し、2桁目が変わらない場合には、ステップS12に進んで、23時59分50秒であるか否かを判断する。
このとき、23時59分50秒でなければ、メインフローの制御処理に戻って、23時59分50秒になるまで待機する。ステップS12でCPUが23時59分50秒であると判断したときには、ステップS13に進んで、カレンダー用のステップモータ11に正回転用の駆動パルスを出力する指令を第2駆動回路37に与えて、ステップモータ11を正回転させ、第1表示車5を正回転させる。このときには、第1表示車5を日付の1日分、例えば第1クラッチ歯14の4歯分だけ正回転させる。
これにより、文字板16の表示窓部16aに対応する第1表示車5の1桁目の第1日付表示部7を更新させて、メインフローの制御処理に戻る。このときには、第1表示車5が回転しても、第2表示車6は回転しない。すなわち、第1表示車5が正回転する際には、図10(c)に示すように、制動部材17の板ばね部18の先端が第2表示車6の傾斜凹部20の当接面20bに当接し、第2表示車6の回転が阻止されている。
このため、図10(b)に示すように、第1表示車5の第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2表示車6の第2クラッチ歯15の滑り面15aとが相互に滑り合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれる。このときには、制動部材17の板ばね部18が第2表示車6によって押し下げられて弾性変形しながら、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いが順次ずれる。
これにより、第1表示車5のみが正回転して、文字板16の表示窓部16aに対応する1桁目の日付である第1日付表示部7の日付が1日分だけ切り替わって更新される。このときには、第2表示車6が空転し、2桁目の日付である第2日付表示部8の日付はそのままの状態を維持する。
また、ステップS11で、CPUが次の日にちは2桁目が変わると判断したときには、ステップS14に進んで、23時59分50秒であるか否かを判断する。このとき、23時59分50秒でなければ、メインフローの制御処理に戻って、23時59分50秒になるまで待機する。ステップS14でCPUが23時59分50秒であると判断したときには、ステップS15に進んで、カレンダー用のステップモータ11に逆回転用の駆動パルスを出力する指令を第2駆動回路37に与えて、ステップモータ11を逆回転させる。
すると、第1表示車5が逆回転し、第2表示車6を第1表示車5と共に逆回転させて2桁目の第2日付表示部8を更新する。このときには、第1表示車5が第2表示車6における第2日付表示部8の1つの表示分、例えば第1クラッチ歯14の14歯分だけ逆回転して、第2表示車6を第2日付表示部8の1つの表示分だけ回転させて2桁目の第2日付表示部8を更新する。このように第1表示車5が逆回転する際には、図11(c)に示すように、制動部材17の板ばね部18の先端が第2表示車6の傾斜凹部20の傾斜面20aに沿って相対的に移動して傾斜凹部20から離脱するので、第2表示車6の回転規制が解除される。
このため、図11(b)に示すように、第1表示車5の第1クラッチ歯14の押圧面14bと第2表示車6の第2クラッチ歯15の押圧面15bとが相互に当接し合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とが噛み合った状態となり、この状態で第2表示車6が第1表示車5と共に逆回転する。このときには、第1表示車5が逆回転して文字板16の表示窓部16aに対応する1桁目の第1日付表示部7が所定角度、例えば3日前に戻ると共に、第2表示車6が回転して文字板16の表示窓部16aに対応する2桁目の第2日付表示部8が1つの表示分だけ繰り上がって切り替わる。
このように第2表示車6の2桁目の第2日付表示部8を切り替えて更新すると、CPUはステップS16に進んで、カレンダー用のステップモータ11に正回転用の駆動パルスを出力する指令を第2駆動回路37に与えて、ステップモータ11を正回転させ、第1表示車5を第1日付表示7の日付の更新分、例えば第1クラッチ歯14の18歯分だけ正回転させる。
すなわち、第1表示車5はステップS15で逆回転して3日分、例えば第1クラッチ歯14の14歯分だけ前日側に戻っているので、その逆回転した分だけ第1表示車5を正回転させた上、更に1日分、例えば第1クラッチ歯14の4歯分だけ第1表示車5を正回転させる。このときにも、第2表示車6は空転し、2桁目の日付である第2日付表示部8の日付はそのままの状態を維持する。これにより、文字板16の表示窓部16aに対応する第1表示車5の1桁目の第1日付表示部7および第2表示車6の2桁目の第2日付表示部8を切り替えて更新し、メインフローの制御処理に戻る。
ところで、CPUがステップS10で今日が月末であると判断したときには、ステップS17に進んで、23時59分50秒であるか否かを判断する。このとき、23時59分50秒でなければ、メインフローの制御処理に戻って、23時59分50秒になるまで待機する。ステップS17でCPUが23時59分50秒であると判断したときには、ステップS18に進んで、カレンダー用のステップモータ11に逆回転用の駆動パルスを出力する指令を第2駆動回路37に与えて、ステップモータ11を逆回転させる。
これにより、第1表示車5を逆回転させ、この第1表示車5の逆回転によって第2表示車6を回転させて文字板16の表示窓部16aに対する第2表示車6の2桁目の第2日付表示部8を更新する。このときには、第2日付表示部8における「0」に対応する箇所、つまり3(30日)と1(10日)との間に位置する中間部の白紙の箇所が文字板16の表示窓部16aに対するまで、第1表示車5を逆回転させて第2表示車6を回転させる。
例えば、図15(a)に示すように、今日が2月29日(閏年)である場合には、第1表示車5の逆回転によって第2表示車6を回転させて、図15(b)に示すように、文字板16の表示窓部16aに対する第2表示車6の2桁目の第2日付表示部8を白紙の箇所に切り替える。このときには、第1表示車5が180度逆回転し、第1表示車5の1桁目の第1日付表示部7である「4日」が文字板16の表示窓部16aに対応する。
そして、2桁目である第2表示車6の第2日付表示部8が切り替わると、CPUはステップS19に進で、カレンダー用のステップモータ11に正回転用の駆動パルスを出力する指令を第2駆動回路37に与えて、ステップモータ11を正回転させる。このときには、ステップS18で第1表示車5が180度逆回転しているので、その逆回転した分だけ第1表示車5を正回転させた上、更に第1表示車5を日付の更新分、例えば第1クラッチ歯14の8歯分だけ正回転させる。
例えば、図15(b)に示すように、第1表示車5の1桁目の第1日付表示部7の「4日」が文字板16の表示窓部16aに対しているので、第1表示車5を180度正回転させると、1桁目の第1日付表示部7が「9日」になり、更に第1表示車5を第1日付表示部7の日付の2日分、例えば第1クラッチ歯14の8歯分だけ正回転させる。このときには、図15(c)に示すように、第1表示車5の正回転によって文字板16の表示窓部16aに対応する1桁目の第1日付表示部7が「9日」から「0日」を経て「1日」になる。
これにより、1桁目の第1日付表示部7の「1日」が文字板16の表示窓部16aに対応して日付が切り替わる。このときにも、第2表示車6は空転し、2桁目の日付である第2日付表示部8の日付は白紙の箇所のままの状態を維持しているので、文字板16の表示窓部16aに対応する日付が「1日」になる。このように、文字板16の表示窓部16aに対応する日付を更新した後は、メインフローの制御処理に戻る。
このように、この電子時計における表示装置であるカレンダー機構部4によれば、第1日付表示部7を有する第1表示車5と、第2日付表示部8を有する第2表示車6と、正回転および逆回転して第1表示車5を正回転および逆回転させる駆動源であるカレンダー用のステップモータ11と、第1表示車5の正回転時に当該第1表示車5のみを正回転させる一方で、第1表示車5の逆回転時に第2表示車6を当該第1表示車5と共に逆回転させる一方向回転部13とを備えているので、構造が簡単で、1つのステップモータ11の正回転および逆回転によって第1、第2の各日付表示部7、8を容易に且つ最適に切り替えて更新することができる。
すなわち、この電子時計のカレンダー機構部4によれば、駆動源であるステップモータ11を正回転させて第1表示車5の第1日付表示部7を切り替えることができると共に、一方向回転部13によって第1表示車5のみを正回転させることができ、これにより第2表示車6の第2日付表示部8をそのままの状態に維持することができる。また、ステップモータ11を逆回転させて第1表示車5を逆回転させると、一方向回転部13によって第2表示車6を第1表示車5と共に逆回転させて第2表示車6の第2日付表示部8を切り替えて更新することができる。
これにより、このカレンダー機構部4によれば、一方向回転部13を有するだけの簡単な構造で、1つのステップモータ11の正回転および逆回転によって第1、第2の各日付表示部7、8を容易に且つ適確に切り替えることができると共に、第1表示車5に第1日付表示部7を設け、第2表示車6に第2日付表示部8を設けているので、日付表示を既存のものよりも3倍程度大きく表示することができ、これにより日付表示を見易くすることができる。
この場合、一方向回転部13は、第1表示車5に設けられた第1クラッチ歯14と、第2表示車6に設けられて第1クラッチ歯14に噛み合う第2クラッチ歯15とを有し、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とが上下に重なり合った状態で、第1表示車5の正回転時に第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれて第1表示車5のみを正回転させる一方で、第1表示車5の逆回転時に第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とが噛み合って回転して第2表示車6を第1表示車5と共に逆回転させる構成であるから、第1表示車5の正回転により第1日付表示部7を切り替えることができると共に、第1表示車5のみを正回転させて第2表示車6の第2日付表示部8をそのまま維持することができ、また第1表示車5の逆回転により第2表示車6の第2日付表示部8を切り替えることができる。
すなわち、第1表示車5が正回転する際には、第1クラッチ歯14に対する第2クラッチ歯15の噛み合いがずれて第1表示車5のみを正回転させることができ、これにより第1表示車5の第1日付表示部7のみを切り替えることができると共に、第2表示車6の第2日付表示部8をそのままの状態で維持させることができる。また、第1表示車5が逆回転する際には、第1クラッチ歯14が第2クラッチ歯15に噛み合って回転して第2表示車6を第1表示車5と共に逆回転させることができ、これにより第2表示車6の第2日付表示部8を確実に切り替えることができる。
また、このカレンダー機構部4では、一方向回転部13の第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とのそれぞれが、第1表示車5の正回転方向に向けて緩やかに傾斜する滑り面14a、15aと、第1表示車5の逆回転方向に位置する滑り面14a、15aの端部に設けられた押圧面14b、15bとを有していることにより、第1表示車5が正回転する際に、第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2クラッチ歯15の滑り面15aとを良好に滑らせて円滑にずらすことができる。
また、このカレンダー機構部4では、第1表示車5が逆回転する際に、第1クラッチ歯14の押圧面14bと第2クラッチ歯15の押圧面15bとを互いに当接させることができるので、第1表示車5の回転によって第2表示車6を確実に回転させることができる。これにより、第1表示車5を正回転および逆回転させることにより、第1、第2の各表示車5、6の各日付表示部7、8を確実に且つ適確に切り替えることができる。
この場合、第1表示車5は、その中央部に円形孔5aが設けられたリング状に形成され、その円形孔5aの内周部には、第1クラッチ歯14が環状に設けられており、第2表示車6は、第1表示車5の円形孔5aに回転可能な状態で配置される円形状に形成され、その外周部には、第1クラッチ歯14に重なって噛み合う第2クラッチ歯15が環状に設けられていることにより、第1、第2の各表示車5、6をコンパクトに構成することができ、これにより腕時計全体のコンパクト化および小型化を図ることができる。
また、このカレンダー機構部4では、第1表示車5が正回転する際に第2表示車6の回転を規制する一方で、第1表示車5が逆回転する際に第2表示車6の回転規制を解除するように、第2表示車6の回転を制動するための制動部材17を備えていることにより、第1表示車5の正回転および逆回転によって第2表示車6を空転および回転させることができ、これにより第2表示車6の動作信頼性を高めることができる。
すなわち、このカレンダー機構部4では、第1表示車5が正回転する際に、制動部材17によって第2表示車6の回転を規制して、第2表示車6が回転するのを阻止することができ、これにより第1表示車5のみを正回転させて第2表示車6を良好に空転させることができる。また、第1表示車5が逆回転する際には、制動部材17によって第2表示車6の回転規制を解除することができ、これにより第1表示車5の第1クラッチ歯14と第2表示車6の第2クラッチ歯15とを確実に噛み合わせて、第2表示車6を第1表示車5と共に確実に逆回転させることができる。
この場合、制動部材17は、第2表示車6の下側に配置されて第2クラッチ歯15を第1クラッチ歯14に弾力的に押し付ける板ばね部18を有し、この板ばね部18が第1表示車5の正回転方向に向けて徐々に立ち上がる状態で傾斜し、この傾斜した先端部が第2表示車6に設けられた傾斜凹部20に係脱可能に係止される構成であるから、第1表示車5の正回転時に第2表示車6の回転を確実に規制することができ、また第1表示車5の逆回転時に第2表示車6の回転規制を確実に解除することができる。
すなわち、この制動部材17によれば、第1表示車5が正回転する際に、板ばね部18の先端を第2表示車6の傾斜凹部20に係止させて、第2表示車6の回転を確実に規制することができる一方で、第1表示車5が逆回転する際に、板ばね部18を上下方向に弾性変形させて傾斜凹部20から離脱させることができ、これにより第2表示車6の回転規制を確実に解除させて、第2表示車6を第1表示車5と共に円滑に逆回転させることができる。
(第2実施形態)
次に、図16〜図20を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図15に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子腕時計のカレンダー機構部40は、図16に示すように、第1表示車41と第2表示車42とが第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、第1表示車41は、図16に示すように、中央部に円形孔41aが設けられたリング形状に形成されている。また、第2表示車42は、円形状に形成され、第1表示車41の外周部に隣接した状態で配置されるように構成されている。この第1表示車41と第2表示車42とは、図17に示すように、時計モジュール2のハウジング10上に回転可能に配置されている。
この場合、第1表示車41は、図16に示すように、カレンダー用のステップモータ11の回転が伝達車12を介して伝達され、これにより正回転および逆回転するように構成されている。すなわち、この第1表示車41の円形孔41aの内周部には、内歯41bが環状に設けられている。カレンダー用のステップモータ11は、第1実施形態と同様、コイルが巻き付けられたステータ11aと、このステータ11aに発生する磁界によって回転するロータ11bとを備え、このロータ11bが正回転および逆回転するように構成されている。
このステップモータ11は、図16に示すように、第1表示車41の円形孔41aに対応して配置されている。伝達車12は、第1実施形態と同様、ステップモータ11のロータ11bのカナに噛み合って回転すると共に、伝達車12のカナ12aが第1表示車41の内歯41bに噛み合って回転するように構成されている。これにより、第1表示車41は、ステップモータ11によって正回転および逆回転するように構成されている。
また、この第1表示車41と第2表示車42とは、第1実施形態と同様、第1表示車41の正回転時に当該第1表示車41のみを正回転させる一方で、第1表示車41の逆回転時に第2表示車42を第1表示車41と共に逆回転させる一方向回転部13を備えている。この一方向回転部13は、図18(a)および図18(b)に示すように、第1表示車41の外周部に設けられた第1クラッチ歯14と、第2表示車42の外周部に設けられて第1クラッチ歯14に噛み合う第2クラッチ歯15とを有している。
この第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、図17に示すように、上下に重なり合うように構成されている。すなわち、第1クラッチ歯14は、第1表示車41の外周面の上部にその外側に向けて突出した状態で設けられている。第2クラッチ歯15は、第2表示車42の外周面の下部にその外側に向けて突出した状態で設けられている。これにより、第1クラッチ歯14は、第1実施形態と同様、第2クラッチ歯15の上側に重なり合った状態で配置されている。
この場合にも、第1クラッチ歯14は、図18(b)に示すように、第1表示車41の正回転方向(時計回り方向)に向けて緩やかに上昇して傾斜する滑り面14aと、第1表示車41の逆回転方向(反時計回り方向)に位置する滑り面14aの端部にほぼ垂直または鋭角に設けられた押圧面14bとを有している。同様に、第2クラッチ歯15は、第1表示車41の正回転方向に向けて緩やかに上昇して傾斜する滑り面15aと、第1表示車41の逆回転方向に位置する滑り面15aの端部にほぼ垂直または鋭角に設けられた押圧面15bとを有している。
これにより、一方向回転部13は、第1表示車41が正回転(図16では時計回り方向に回転)する際に、図19(b)に示すように、第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2クラッチ歯15の滑り面15aとが相互に滑り合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれることにより、第1表示車41のみを正回転させるように構成されている。
また、この一方向回転部13は、第1表示車41が逆回転(図16では反時計回り方向に回転)する際に、図20(b)に示すように、第1クラッチ歯14の押圧面14bと第2クラッチ歯15の押圧面15bとが相互に当接して押圧し合うことにより、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とが噛み合った状態で、第2表示車42を第1表示車41と共に逆回転させるように構成されている。
この場合にも、第1表示車41と第2表示車42との上側には、図17に示すように、文字板16が配置されている。この文字板16の所定箇所には、図16に示すように、第1、第2の各日付表示部7、8の一部が対応する表示窓部16aが設けられている。これに伴って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、文字板16の表示窓部16aにおける回転方向の長さが所定の長さ、例えば表示窓部16aの1/4程度の長さで形成されている。
すなわち、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、図18(b)に示すように、第1表示車41の回転方向における長さ(ピッチ)が表示窓部16aの径方向における長さの所定長さ、例えば1/4程度の長さで形成されている。このため、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、表示窓部16aに対してそれぞれ所定の歯数、例えば4歯ずつ対応して配置されるように構成されている。
一方、第2表示車42と時計モジュール2のハウジング10との間には、第1実施形態と同様、制動部材17が配置されている。この制動部材17も、第1実施形態と同様、第2表示車42とほぼ同じ大きさの円板状に形成されている。この制動部材17は、第1実施形態と同様、ハウジング10上に固定されている。この制動部材17には、第2表示車42を弾力的に押し上げて第2クラッチ歯15を第1クラッチ歯14に弾力的に押し付ける複数の板ばね部18が設けられている。
これにより、制動部材17は、図19(a)〜図19(c)に示すように、第1表示車41が正回転する際に、第2表示車42の回転に伴って板ばね部18の先端が第2表示車42の傾斜凹部20の傾斜面20aに沿って相対的に移動し、この板ばね部18の先端が傾斜凹部20の当接面20bに当接して係止されることにより、第2表示車42の回転を阻止するように構成されている。
また、この制動部材17は、図19(a)〜図19(c)に示すように、板ばね部18が第2表示車42の回転を阻止した状態で、第1表示車41の正回転に伴って第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2クラッチ歯15の滑り面15aとが相互に滑り合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれる際に、板ばね部18が第2表示車42によって押し下げられることにより、板ばね部18が上下に弾性変形して、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いを順次ずらすように構成されている。
さらに、この制動部材17は、図20(a)〜図20(c)に示すように、第1表示車41が逆回転する際に、第2表示車42の回転に伴って板ばね部18の先端が第2表示車42の傾斜凹部20の傾斜面20aに沿って相対的に移動して傾斜凹部20内から離脱することにより、第2表示車42の回転規制を解除して、第2表示車42を第1表示車41と共に逆回転させるように構成されている。
次に、このカレンダー機構部40の作用について説明する。
まず、今日が月末で、次の日にちは2桁目が変わらない場合で、23時59分50秒になった際には、ステップモータ11を正回転させて、第1表示車41を日付の1日分、例えば第1クラッチ歯14の4歯分だけ正回転させる。これにより、文字板16の表示窓部16aに対応する第1表示車41の1桁目の第1日付表示部7を切り替えて更新する。このときには、第1表示車41が回転しても、第2表示車42は回転しない。
すなわち、第1表示車41が正回転する際には、第1実施形態と同様、制動部材17の板ばね部18の先端が第2表示車42の傾斜凹部20の当接面20bに当接し、第2表示車42の回転が阻止されている。このため、第1表示車41の第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2表示車42の第2クラッチ歯15の滑り面15aとが相互に滑り合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれる。
このときには、制動部材17の板ばね部18が第2表示車42によって押し下げられて弾性変形しながら、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いが順次ずれる。これにより、第1表示車41が回転して、文字板16の表示窓部16aに対応する1桁目の日付である第1日付表示部7の日付が切り替わって更新される。このときには、第1表示車41のみを正回転して、第2表示車6の2桁目の日付である第2日付表示部8の日付はそのままの状態を維持する。
また、次の日にちは2桁目が変わる場合には、23時59分50秒になると、ステップモータ11を逆回転させて、第1表示車41を第2表示車42における第2日付表示部8の1つの日付分、例えば第1クラッチ歯14の14歯分だけ逆回転させ、これにより第2表示車42を回転させて2桁目の第2日付表示部8を切り替える。すなわち、第1表示車41が逆回転する際には、図20(c)に示すように、制動部材17の板ばね部18の先端が第2表示車42の傾斜凹部20の傾斜面20aに沿って相対的に移動して傾斜凹部20から離脱するので、第2表示車42の回転規制が解除される。
このため、図20(b)に示すように、第1表示車41の第1クラッチ歯14の押圧面14bと第2表示車42の第2クラッチ歯15の押圧面15bとが相互に当接し合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とが噛み合った状態で、第2表示車42が第1表示車41と共に逆回転する。このときには、第1表示車41が逆回転して文字板16の表示窓部16aに対応する1桁目の第1日付表示部7が所定角度、例えば90度分だけ逆回転して3日前に戻ると共に、第2表示車42が回転して文字板16の表示窓部16aに対応する2桁目の第2日付表示部8が1つの表示分だけ繰り上がって切り替わる。
この状態では、第1表示車41が逆回転して、1桁目の第1日付表示部7が所定角度、例えば90度逆回転してほぼ3日前に戻っている。このため、ステップモータ11を正回転させ、第1表示車41をその逆回転した分だけ正回転させた上、更に日付の1日分、例えば第1クラッチ歯14の4歯分だけ正回転させる。このときには、第1表示車41のみを正回転して、第2表示車42の2桁目の日付である第2日付表示部8の日付はそのままの状態を維持する。これにより、文字板16の表示窓部16aに対応する第1表示車41の1桁目の第1日付表示部7および第2表示車42の2桁目の第2日付表示部8が切り替わって更新される。
ところで、今日が月末である場合には、23時59分50秒になると、ステップモータ11を逆回転させて、第1表示車41を逆回転させ、この第1表示車42の逆回転によって第2表示車42を回転させて文字板16の表示窓部16aに対する第2表示車42の2桁目の第2日付表示部8を切り替える。このときには、第2日付表示部8における「0」に対応する箇所、つまり3(30日)と1(10日)との間に位置する中間部の白紙の箇所が文字板16の表示窓部16aに対するまで、第1表示車41を逆回転させて第2表示車42を回転させる。
例えば、図15(a)に示した第1実施形態と同様、今日が2月29日(閏年)である場合には、第1表示車41の逆回転によって第2表示車42を回転させて、図15(b)に示したように、文字板16の表示窓部16aに対する第2表示車42の2桁目の第2日付表示部8を白紙の箇所に切り替える。このときには、第1表示車41が180度逆回転し、第1表示車41の1桁目の第1日付表示部7である「4日」が文字板16の表示窓部16aに対応する。
そして、2桁目である第2表示車42の第2日付表示部8が切り替わると、ステップモータ11を正回転させ、第1表示車41を180度正回転させた上、更に第1表示車41を日付の更新分、例えば第1クラッチ歯14の8歯分だけ正回転させる。このときには、第1表示車41が180度逆回転しているので、その逆回転した分だけ第1表示車41を正回転させた上、更に第1表示車41を日付の更新分、例えば第1クラッチ歯14の8歯分だけ正回転させる。
例えば、図15(b)に示したように、第1表示車41の1桁目の第1日付表示部7の「4日」が文字板16の表示窓部16aに対しているので、第1表示車41を180度正回転させると、1桁目の第1日付表示部7が「9日」になり、更に第1表示車41を日付の2日分、例えば第1クラッチ歯14の8歯分だけ正回転させる。このときには、図15(c)に示したように、第1表示車41の正回転によって文字板16の表示窓部16aに対応する1桁目の第1日付表示部7が「9日」から「0日」を経て「1日」になる。
これにより、1桁目の第1日付表示部7の1日が文字板16の表示窓部16aに対応して日付が切り替わって更新される。このときには、第1表示車41のみを正回転して、第2表示車42の2桁目の日付である第2日付表示部8の日付は白紙の箇所のままの状態を維持しているので、文字板16の表示窓部16aに対応する日付が「1日」になる。
このように、この電子腕時計における表示装置であるカレンダー機構部40によれば、第1実施形態と同様、駆動源であるステップモータ11を正回転させて第1表示車41の第1日付表示部7を切り替えて更新することができると共に、一方向回転部13によって第1表示車41のみを正回転させることができ、これにより第2表示車42の第2日付表示部8をそのままの状態に維持することができる。
また、このカレンダー機構部40によれば、第1実施形態と同様、ステップモータ11を逆回転させて第1表示車41を逆回転させると、一方向回転部13によって第2表示車42を第1表示車41と共に逆回転させることができ、この第2表示車42の回転によって第2表示車42の第2日付表示部8を切り替えて更新することができる。
これにより、このカレンダー機構部40においても、第1実施形態と同様、一方向回転部13を有するだけの簡単な構造で、1つのステップモータ11の正回転および逆回転によって第1、第2の各日付表示部7、8を容易に且つ適確に切り替えることができると共に、第1表示車41に第1日付表示部7を設け、第2表示車42に第2日付表示部8を設けているので、第1実施形態と同様、日付表示を既存のものよりも3倍程度大きく表示することができ、日付表示を見易くすることができる。
この場合、第1表示車41は円形状に形成され、その外周部には第1クラッチ歯14が環状に設けられており、第2表示車42は円形状に形成されて第1表示車41の外周部に隣接して配置され、その外周部には第1クラッチ歯14に重なって噛み合う第2クラッチ歯15が環状に設けられているので、第1表示車41と第2表示車42とをそれぞれ別々に時計モジュール2のハウジング10に組み付けることができ、これにより組み立て作業性の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、図21〜図24を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図15に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子腕時計のカレンダー機構部50は、図21に示すように、第1表示車5と第2表示車6とを制動する制動部材51が第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この制動部材51は、図21〜図23に示すように、第2表示車6に設けられた円形孔52内に弾力的に偏心可能に設けられた円形板53を備え、この円形板53の外周部に第1鋸歯54を設けると共に、第2表示車6の円形孔52の内周部に第1鋸歯54に弾力的に係脱可能に係合する第2鋸歯55を設けた構成になっている。この場合、円形板53は、非回転状態でハウジング10上にスライド可能に配置されている。
例えば、円形板53には、図23および図24に示すように、長孔53aが設けられており、ハウジング10上には、円形板53の長孔53a内にスライド可能に挿入する断面非円形状のガイド軸56が設けられている。また、このガイド軸56と長孔53aとの間には、円形板53の外周部の一部を第2表示車6の円形孔52の一部に弾力的に押し付けるためのばね部材57が設けられている。
また、この円形板53の第1鋸歯54は、図23に示すように、第1表示車5の正回転方向(図24(a)では時計回り方向)に向けて緩やかに突出して傾斜する滑り面54aと、第1表示車5の逆回転方向(図24(b)では反時計回り方向)に位置する滑り面54aの端部にほぼ垂直もしくは鋭角に設けられた押圧面54bとを有している。
同様に、第2鋸歯55は、図24(a)および図24(b)に示すように、第1表示車5の正回転方向(図24(a)では時計回り方向)に向けて緩やかに食い込んで傾斜する滑り面55aと、第1表示車5の逆回転方向(図24(b)では反時計回り方向)に位置する滑り面55aの端部にほぼ垂直もしくは鋭角に設けられた押圧面55bとを有している。
これにより、制動部材51は、図24(a)に示すように、第1表示車5が正回転する際に、円形板53が片側に向けて弾力的に変位して、第1鋸歯54の押圧面54bと第2鋸歯55の押圧面55bとの一部が相互に押圧し合って、第1鋸歯54と第2鋸歯55との一部が互いに噛み合うように係合し、第2表示車6の回転を規制して第1表示車5のみを正回転させるように構成されている。
また、この制動部材51は、図24(b)に示すように、第1表示車5が逆回転する際に、第1鋸歯54の滑り面54aと第2鋸歯55の滑り面55aとが、円形板53を弾力的に変位させながら、相互に滑り合って第1鋸歯54と第2鋸歯55との噛み合いを順次解除し、第2表示車6を第1表示車5と共に逆回転させるように構成されている。
このような電子腕時計のカレンダー機構部50によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、第1表示車5が正回転する際に第2表示車6の回転を規制する一方で、第1表示車5が逆回転する際に第2表示車6の回転規制を解除するように、第2表示車6の回転を制動する制動部材51を備えているので、第1実施形態1と同様、第1表示車5の正回転および逆回転によって第2表示車6を空転および回転させることができ、これにより第2表示車6の動作信頼性を高めることができる。
すなわち、このカレンダー機構部50によれば、第1表示車5が正回転する際に、制動部材51によって第2表示車6の回転を規制して、第2表示車6が回転するのを阻止することができ、これにより第2表示車6を良好に空転させることができる。また、第1表示車5が逆回転する際に、第1実施形態1と同様、制動部材51によって第1表示車5の第1クラッチ歯14と第2表示車6の第2クラッチ歯15とを確実に噛み合わせることができ、これにより第1表示車5の回転によって第2表示車6を確実に回転させることができる。
この場合、制動部材51は、第2表示車6に設けられた円形孔52内に弾力的に偏心可能に設けられた円形板53を備え、この円形板53の外周部に第1鋸歯54を設け、第2表示車6の円形孔52の内周部に第1鋸歯54に弾力的に係脱可能に係合する第2鋸歯55を設けた構成であるから、第1表示車5の正回転時に第2表示車6の回転を確実に規制して第1表示車5のみを正回転させることができ、また第1表示車5の逆回転時に第2表示車6の回転規制を確実に且つ良好に解除することができる。
すなわち、この制動部材51によれば、第1表示車5が正回転する際に、円形板53の第1鋸歯54が第2表示車6の第2鋸歯5に係合して、第2表示車6の回転を確実に規制することができる一方で、第1表示車5が逆回転する際に、円形板53を弾力的に変位させながら、第1鋸歯54と第2鋸歯55との噛み合いを順次解除させることができ、これにより第2表示車6の回転規制を確実に解除させて、第2表示車6を第1表示車5と共に円滑に逆回転させることができる。
なお、上述した第3実施形態では、第1表示車5の円形孔5a内に第2表示車6を回転可能に配置し、この第2表示車6の回転を制動部材51で制動するように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図25に示す変形例のように、第1表示車41の外周部に第2表示車42を隣接させて配置した第2実施形態において、第2表示車6の回転を制動部材51で制動するように構成しても良い。
また、上述した第1実施形態および第3実施形態では、第1表示車5に1桁目の第1日付表示部7を設け、第2表示車6に2桁目の第2日付表示部8を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図26に示す変形例のように、第1表示車5に1日〜31日の日付表示部58を設け、第2表示車6に月〜日の曜日表示部59を設けた構成であっても良く、またこれに限らず、第1表示車5に1月〜12月の月表示部を設け、第2表示車6に月〜日の曜日表示部(いずれも図示せず)を設けた構成であっても良い。このように構成すれば、日付や曜日、月などを自由に組み合わせて良好に表示することができる。
さらに、上述した第2実施形態では、第1表示車41に1桁目の第1日付表示部7を設け、第2表示車42に2桁目の第2日付表示部8を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図27に示す他の変形例のように、第1表示車41に1日〜31日の日付表示部58を設け、第2表示車42に月〜日の曜日表示部59を設けた構成であっても良く、またこれに限らず、第1表示車41に1月〜12月の月表示部を設け、第2表示車42に月〜日の曜日表示部(いずれも図示せず)を設けた構成であっても良い。このように構成しても、日付や曜日、月などを自由に組み合わせて良好に表示することができる。
(第4実施形態)
次に、図28〜図31を参照して、この発明を電子腕時計に適用した第4実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図15に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子腕時計のカレンダー機構部60は、図28および図29に示すように、第1表示車61の上側に第2表示車62を重ね合わせた構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
第1表示車61は、図28および図30に示すように、円板状に形成されており、その上面には、第1実施形態と同様、0〜9の1桁目の第1日付表示部7が環状に設けられている。この第1表示車61は、図28および図30に示すように、カレンダー用のステップモータ11の回転が伝達車12を介して伝達されて回転するように構成されている。すなわち、この第1表示車61の外周縁には、伝達車12のカナ12aに噛み合って回転する外歯61aが設けられている。伝達車12は、実施形態1と同様、ステップモータ11のロータ11bによって正回転および逆回転するように構成されている。
第2表示車62は、図28および図29に示すように、第1表示車61の外径よりも少し小さい円板状に形成されている。この第2表示車62の上面には、図31に示すように、1〜3の2桁目の第2日付表示部8が所定間隔(例えば90度の角度間隔)で設けられている。また、この第2日付表示部8の各日付表示に隣接する箇所、および1(10日)と3(30日)との間に位置する白紙の箇所には、図28および図31に示すように、第1日付表示部7のいずれかが対応する表示開口部63がそれぞれ設けられている。この表示開口部63は、第2表示車62に90度の角度間隔で4個設けられている。
この場合、第2表示車62の上側には、図29に示すように、文字板16が配置されている。この文字板16の12時側に位置する箇所には、図28に示すように、表示窓部1aが第1、第2の各日付表示部7、8に対応して設けられている。これにより、文字板16の表示窓部16aは、1桁目の第1日付表示部7のいずれかが第2表示車62の表示開口部63を通して露呈すると共に、2桁目の第2日付表示部8のいずれかが露呈するように構成されている。
ところで、第1表示車61と第2表示車62とは、図28〜図31に示すように、第1表示車5の正回転時に第1表示車61のみを正回転させる一方で、第1表示車5の逆回転時に第2表示車62を第1表示車61と共に逆回転させる一方向回転部13を備えている。この一方向回転部13は、第1実施形態と同様、第1表示車61の外周部に設けられた第1クラッチ歯14と、第2表示車62の外周部に設けられて第1クラッチ歯14に噛み合う第2クラッチ歯15とを有している。
この第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とは、第1実施形態と同様、上下に重なり合うように構成されている。すなわち、第1クラッチ歯14は、第1表示車61の上面における外周部に位置して設けられている。第2クラッチ歯15は、第2表示車62の下面における外周部に位置して設けられている。このため、第1クラッチ歯14は、第2クラッチ歯15の下側に重なり合った状態で配置されている。
これにより、この一方向回転部13も、第1実施形態と同様、第1表示車61が正回転する際に、第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2クラッチ歯15の滑り面15aとが相互に滑り合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれることにより、第1表示車61のみを正回転させるように構成されている。
また、この一方向回転部13は、第1実施形態と同様、第1表示車61が逆回転する際に、第1クラッチ歯14の押圧面14bと第2クラッチ歯15の押圧面15bとが相互に当接して押圧し合うことにより、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15とが噛み合った状態で、第2表示車62を第1表示車61と共に逆回転させるように構成されている。
一方、第2表示車62と文字板16との間には、図29に示すように、制動部材17が配置されている。この制動部材17は、第2表示車62とほぼ同じ大きさの円板状に形成され、文字板16に対して固定されている。この制動部材17には、第2表示車62を弾力的に押し下げて第2クラッチ歯15を第1クラッチ歯14に弾力的に押し付ける複数の板ばね部18が設けられている。
この複数の板ばね部18は、第1実施形態と同様、制動部材17の12時に対応する箇所を除く、3時、6時、9時の3箇所に、第1表示車61の正回転方向に向けて斜めに下側に傾斜した状態で設けられている。また、この複数の板ばね部18は、第2表示車62に設けられた表示開口部63にそれぞれ係脱可能に係止されるように構成されている。この場合、制動部材17の12時に対応する箇所には、切欠き部が文字板16の表示窓部16aに対応して設けられている。
これにより、制動部材17は、第1実施形態と同様、第1表示車61が正回転する際に、第2表示車62の回転に伴って板ばね部18の先端が第2表示車62の表示開口部63内に沿って相対的に移動し、この板ばね部18の先端が第2表示車62の表示開口部63の縁部に当接して係止されることにより、第2表示車62の回転を阻止するように構成されている。
また、この制動部材17は、第1実施形態と同様、板ばね部18が第2表示車62の回転を阻止した状態で、第1表示車61の正回転に伴って第1クラッチ歯14の滑り面14aと第2クラッチ歯15の滑り面15aとが相互に滑り合って、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いがずれる際に、板ばね部18が第2表示車62によって押し上げられることにより、板ばね部18が上下に弾性変形して、第1クラッチ歯14と第2クラッチ歯15との噛み合いを順次ずらすように構成されている。
さらに、この制動部材17は、第1実施形態と同様、第1表示車61が逆回転する際に、第2表示車62の回転に伴って板ばね部18が弾性変形しながら第2表示車6の表示開口部63内に沿って相対的に移動し、この板ばね部18の先端が第2表示車6の表示開口部63内から離脱することにより、第2表示車62の回転規制を順次解除して、第2表示車62を第1表示車61と共に逆回転させるように構成されている。
このような電子腕時計のカレンダー機構部60によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、ステップモータ11を正回転させて第1表示車61の第1日付表示部7を切り替えて更新することができると共に、一方向回転部13によって第2表示車62を空転させることができ、これにより第2表示車62の第2日付表示部8をそのままの状態に維持することができる。また、ステップモータ11を逆回転させて第1表示車61を逆回転させると、一方向回転部13によって第2表示車62を第1表示車61と共に逆回転させて第2表示車62の第2日付表示部8を切り替えて更新することができる。
これにより、このカレンダー機構部60においても、第1実施形態と同様、一方向回転部13を有するだけの簡単な構造で、1つのステップモータ11の正回転および逆回転によって第1、第2の各日付表示部7、8を容易に且つ適確に切り替えることができると共に、第1表示車61に第1日付表示部7を設け、第2表示車62に第2日付表示部8を設けているので、第1実施形態と同様、日付表示を既存のものよりも3倍程度大きく表示することができ、これにより日付表示を見易くすることができる。
すなわち、このカレンダー機構部60では、第1日付表示部7を有する第1表示車61の上側に配置された第2表示車62に、第1日付表示部7のいずれかが対応する表示開口部63を、第2表示車62の上側に配置された文字板16の日付表示16aに対応させて設けた構成であるから、文字板16の日付表示16aに対応する第2表示車62の2桁目の第2日付表示部8と、第2表示車62の表示開口部63に対応する1桁目の第1日付表示部7とによって、日付を表示することができ、これにより第1実施形態と同様、日付表示を既存のものよりも十分に大きく表示することができるので、日付表示を見易くすることができる。
なお、上述した第4実施形態では、第2表示車62に1(10日)〜3(30日)の2桁目の第2日付表示部8を所定間隔で設け、この第2日付表示部8の日付表示に隣接する箇所、および1(10日)と31(日)との間に位置する白紙の箇所の4箇所に表示開口部63をそれぞれ設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図32に示す変形例のように構成しても良い。
すなわち、この変形例は、図32に示すように、第2表示車62に1(10日)、2(20日)、30(日)、31(日)の2桁目の第2日付表示部8を所定間隔で設け、この第2日付表示部8の1(10日)、2(20日)の第2日付表示部8にそれぞれ隣接する箇所、および1(10日)と31(日)との間に位置する白紙の箇所の3箇所に表示開口部63をそれぞれ設けた構成になっている。このように構成しても、第4実施形態と同様の作用効果がある。
また、上述した第4実施形態では、第1表示車61に1桁目の第1日付表示部7を設け、第2表示車62に2桁目の第2日付表示部8を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図33〜図35に示す変形例のように、第1表示車61に1月〜12月の月表示部64を設け、第2表示車62に月〜日の曜日表示部65を設けた構成であっても良い。このように構成しても、第4実施形態と同様、月と曜日を良好に表示することができる。
さらに、上述した第4実施形態およびその変形例に限らず、例えば第1表示車61に1日〜31日の日付表示部を設け、第2表示車62に月〜日の曜日表示部を設けた構成であっても良い。このように構成しても、日付と曜日を自由に組み合わせて良好に表示することができる。
なおまた、上述した第1〜第4実施形態およびその各変形例では、指針式の電子腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも電子腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の電子時計に適用することができるほか、必ずしも電子時計に適用する必要はなく、カレンダー装置や、計器類のメータなどの各種の機器に広く適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、第1表示部を有する第1表示車と、第2表示部を有する第2表示車と、正回転および逆回転して前記第1表示車を正回転および逆回転させる駆動源と、前記第1表示車の正回転時に当該第1表示車のみを正回転させる一方で、前記第1表示車の逆回転時に前記第2表示車を当該第1表示車と共に逆回転させる一方向回転部とを備えていることを特徴とする表示装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示装置において、前記一方向回転部は、前記第1表示車に設けられた第1クラッチ歯と、前記第2表示車に設けられて前記第1クラッチ歯に噛み合う第2クラッチ歯とを有し、前記第1クラッチ歯と前記第2クラッチ歯とが上下に重なり合った状態で、前記第1表示車の正回転時に前記第1クラッチ歯と前記第2クラッチ歯との噛み合いがずれて当該第1表示車のみを正回転させる一方で、前記第1表示車の逆回転時に前記第1クラッチ歯と前記第2クラッチ歯とが噛み合って回転して前記第2表示車を当該第1表示車と共に逆回転させることを特徴とする表示装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の表示装置において、前記第1クラッチ歯と前記第2クラッチ歯とのぞれぞれは、前記第1表示車の正回転方向に向けて緩やかに傾斜する滑り面と、前記第1表示車の逆回転方向に位置する前記滑り面の端部に設けられた押圧面とを有していることを特徴とする表示装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記第1表示車は、その中心部に円形孔が形成されたリング状に形成され、前記円形孔の内周部に前記第1クラッチ歯が環状に設けられており、前記第2表示車は、前記第1表示車の前記円形孔内に回転可能に配置される円形状に形成され、その外周部に前記第1クラッチ歯に重なって噛み合う前記第2クラッチ歯が環状に設けられていることを特徴とする表示装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記第1表示車は、円形状に形成され、その外周部に前記第1クラッチ歯が環状に設けられており、前記第2表示車は、円形状に形成されて前記第1表示車の外周部に隣接して配置され、その外周部に前記第1クラッチ歯に重なって噛み合う前記第2クラッチ歯が環状に設けられていることを特徴とする表示装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の表示装置において、前記第1表示車が正回転する際に前記第2表示車の回転を規制する一方で、前記第1表示車が逆回転する際に前記第2表示車の回転規制を解除するように、前記第2表示車の回転を制動する制動部材を備えていることを特徴とする表示装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の表示装置において、前記制動部材は、前記第2表示車の下側に配置されて前記第2クラッチ歯を前記第1クラッチ歯に弾力的に押し付ける板ばね部を有し、この板ばね部は、前記第1表示車の正回転方向に向けて徐々に立ち上がる状態で傾斜し、前記第1表示車が正回転する際に、前記板ばね部の先端が前記第2表示車に設けられた傾斜凹部に係止される一方で、前記第1表示車が逆回転する際に、前記板ばね部が弾性変形して前記傾斜凹部から離脱することを特徴とする表示装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の表示装置において、前記制動部材は、前記第2表示車に設けられた円形孔に弾力的に偏心可能に配置された固定板と、この固定板の外周部に設けられた第1鋸歯と、前記第2表示車の前記円形孔の内周部に設けられて前記第1鋸歯に弾力的に係脱可能に係合する第2鋸歯とを有し、前記第1表示車が正回転する際に、前記第1鋸歯と前記第2鋸歯とが係合して前記第2表示車の回転を規制する一方で、前記第1表示車が逆回転する際に、前記第1鋸歯と前記第2鋸歯との係合が順次解除されることを特徴とする表示装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の表示装置を収納する機器ケースを備えていることを特徴とする電子機器である。
1 腕時計ケース
2 時計モジュール
3 指針
4、40、50、60 カレンダー機構部
5、41、61 第1表示車
6、42、62 第2表示車
7 第1日付表示部
8 第2日付表示部
10 ハウジング
11 ステップモータ
12 伝達車
13 一方向回転部
14、15 第1、第2の各クラッチ歯
14a、15a 滑り面
14b、15b 押圧面
16 文字板
16a 表示窓部
17、51 制動部材
18 板ばね部
20 傾斜凹部
25 時刻駆動系
26 カレンダー駆動系
30 制御部
53 円形板
54、55 第1、第2の各鋸歯
58 日付表示部
59、65 曜日表示部
64 月表示部
この発明は、第1表示部を有する第1表示車と、第2表示部を有する第2表示車と、正回転および逆回転して前記第1表示車を正回転および逆回転させる駆動部と、前記第1表示車の正回転時に当該第1表示車のみを正回転させる一方で、前記第1表示車の逆回転時に前記第2表示車を当該第1表示車と共に逆回転させる回転部とを備えていることを特徴とする表示装置である。
すなわち、この制動部材51によれば、第1表示車5が正回転する際に、円形板53の第1鋸歯54が第2表示車6の第2鋸歯55に係合して、第2表示車6の回転を確実に規制することができる一方で、第1表示車5が逆回転する際に、円形板53を弾力的に変位させながら、第1鋸歯54と第2鋸歯55との噛み合いを順次解除させることができ、これにより第2表示車6の回転規制を確実に解除させて、第2表示車6を第1表示車5と共に円滑に逆回転させることができる。

Claims (9)

  1. 第1表示部を有する第1表示車と、
    第2表示部を有する第2表示車と、
    正回転および逆回転して前記第1表示車を正回転および逆回転させる駆動源と、
    前記第1表示車の正回転時に当該第1表示車のみを正回転させる一方で、前記第1表示車の逆回転時に前記第2表示車を当該第1表示車と共に逆回転させる一方向回転部と
    を備えていることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、前記一方向回転部は、前記第1表示車に設けられた第1クラッチ歯と、前記第2表示車に設けられて前記第1クラッチ歯に噛み合う第2クラッチ歯とを有し、前記第1クラッチ歯と前記第2クラッチ歯とが上下に重なり合った状態で、前記第1表示車の正回転時に前記第1クラッチ歯と前記第2クラッチ歯との噛み合いがずれて当該第1表示車のみを正回転させる一方で、前記第1表示車の逆回転時に前記第1クラッチ歯と前記第2クラッチ歯とが噛み合って回転して前記第2表示車を当該第1表示車と共に逆回転させることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、前記第1クラッチ歯と前記第2クラッチ歯とのぞれぞれは、前記第1表示車の正回転方向に向けて緩やかに傾斜する滑り面と、前記第1表示車の逆回転方向に位置する前記滑り面の端部に設けられた押圧面とを有していることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記第1表示車は、その中心部に円形孔が形成されたリング状に形成され、前記円形孔の内周部に前記第1クラッチ歯が環状に設けられており、
    前記第2表示車は、前記第1表示車の前記円形孔内に回転可能に配置される円形状に形成され、その外周部に前記第1クラッチ歯に重なって噛み合う前記第2クラッチ歯が環状に設けられていることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記第1表示車は、円形状に形成され、その外周部に前記第1クラッチ歯が環状に設けられており、
    前記第2表示車は、円形状に形成されて前記第1表示車の外周部に隣接して配置され、その外周部に前記第1クラッチ歯に重なって噛み合う前記第2クラッチ歯が環状に設けられていることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の表示装置において、前記第1表示車が正回転する際に前記第2表示車の回転を規制する一方で、前記第1表示車が逆回転する際に前記第2表示車の回転規制を解除するように、前記第2表示車の回転を制動する制動部材を備えていることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項6に記載の表示装置において、前記制動部材は、前記第2表示車の下側に配置されて前記第2クラッチ歯を前記第1クラッチ歯に弾力的に押し付ける板ばね部を有し、この板ばね部は、前記第1表示車の正回転方向に向けて徐々に立ち上がる状態で傾斜し、前記第1表示車が正回転する際に、前記板ばね部の先端が前記第2表示車に設けられた傾斜凹部に係止される一方で、前記第1表示車が逆回転する際に、前記板ばね部が弾性変形して前記傾斜凹部から離脱することを特徴とする表示装置。
  8. 請求項6に記載の表示装置において、前記制動部材は、前記第2表示車に設けられた円形孔に弾力的に偏心可能に配置された固定板と、この固定板の外周部に設けられた第1鋸歯と、前記第2表示車の前記円形孔の内周部に設けられて前記第1鋸歯に弾力的に係脱可能に係合する第2鋸歯とを有し、前記第1表示車が正回転する際に、前記第1鋸歯と前記第2鋸歯とが係合して前記第2表示車の回転を規制する一方で、前記第1表示車が逆回転する際に、前記第1鋸歯と前記第2鋸歯との係合が順次解除されることを特徴とする表示装置。
  9. 請求項1に記載の表示装置を収納する機器ケースを備えていることを特徴とする電子機器。

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