JP2013166393A - 微振動波形の設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】微振動動作の最適化を図る。
【解決手段】この微振動波形の設定方法では、次の動作を行う。所定吐出率にて、圧力室内の液体(インク)に圧力変化を与える素子(ピエゾ素子)へ吐出波形を繰り返し印加して、ノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第1吐出動作(ドット形成動作)を行うこと、素子に微振動波形を繰り返し印加して、ノズルから液体が吐出されない程度の圧力変化を圧力室内の液体に繰り返し与える微振動動作を行うこと、所定吐出率にて、素子へ吐出波形を繰り返し印加して、ノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第2吐出動作(ドット形成動作)を行うこと、第2吐出動作におけるインク滴の吐出状況に応じて微振動波形の形状を設定することを行う。
【選択図】図11

Description

本発明は、微振動波形の設定方法に関する。
インクジェット方式のプリンターなど、圧力室内の液体に圧力変化を与えることでノズルから液体を吐出する液体吐出装置が知られている。この液体吐出装置では、液体がノズルで外気に晒されている。このため、液体に含まれる溶媒成分が蒸発する等して、液体が増粘することがある。このような液体の増粘を防止するため、この種の液体吐出装置では、液体が吐出されない程度に圧力室内の液体に圧力変化を与える制御が行われている(例えば、特許文献1を参照。)。この制御により、ノズルから露出している液体の自由表面(以下、メニスカスともいう。)が微振動し、ノズル付近の液体が攪拌されて増粘が抑制される。このようなメニスカスの微振動動作は、台形状の微振動パルスをピエゾ素子に印加することで行われている。
特開2000−52560号公報
微振動動作の効果を高めるためには波高を高くする等して、液体に与える圧力変化を大きくすればよい。しかし、あまり大きくし過ぎると、ノズルから液体が吐出してしまったり、ノズル内に気泡が取り込まれてしまって液体が吐出されなかったりする。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、微振動動作の最適化を図ることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
所定吐出率にて圧力室内の液体に圧力変化を与える動作をする素子へ吐出波形を繰り返し印加して、前記圧力室に連通されたノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第1吐出動作を行うこと、
前記第1吐出動作に続いて、前記素子に微振動波形を繰り返し印加して、前記ノズルから液体が吐出されない程度の圧力変化を前記圧力室内の液体に繰り返し与える微振動動作を行うこと、
前記微振動動作に続いて、前記所定吐出率にて前記素子へ前記吐出波形を繰り返し印加して、前記ノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第2吐出動作を行うこと、
前記第2吐出動作における液体滴の吐出状況に応じて前記微振動波形の形状を設定すること、
を有する微振動波形の設定方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
印刷システムの構成を説明するブロック図である。 プリンターの内部構成を説明する斜視図である。 プラテンを上方から見た図である。 図4Aは、ヘッドの断面図である。図4Bは、二次元バーコードを説明する図である。 ノズル列を説明する図である。 図6Aは、駆動信号生成回路を説明するブロック図である。図6Bは、ドット形成データと動作の関係を説明する図である。 印刷データを受信してから印刷開始までの期間における駆動信号や各種の制御信号を示す図である。 図7に符号Xで示す部分の拡大図である。 図9Aは、印字外微振動パルスを説明する図である。図9Bは、印字前微振動パルスを説明する図である。図9Cは、印刷モードと駆動信号の関係等を説明する図である。 印刷時に生成される駆動信号を説明する図である。 各微振動パルスの駆動電圧の設定手順を示すフローチャートである。 図12Aは、テストパターンの一部を説明する図である。図12Bは、図12Aに符号Yで示す部分を拡大して示す図である。図12Cは、テストパターンの印刷に用いる駆動信号を説明する図である。 印字外微振動パルスや印字前微振動パルスの評価結果を示す図である。 各微振動パルスの波形の設定手順を説明する図である。 図15Aは、パターンの印刷可能枚数と環境温度の関係を説明するグラフである。図15Bは、図15Aのグラフの基となった数値データである。 図16Aは、印字外微振動パルスの駆動電圧と係数との関係を環境温度毎に説明するグラフである。図16Bは、印字前微振動パルスの駆動電圧と係数との関係を環境温度毎に説明するグラフである。 図16Aや図16Bのグラフの基となった数値データである。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
すなわち、所定吐出率にて圧力室内の液体に圧力変化を与える動作をする素子へ吐出波形を繰り返し印加して、前記圧力室に連通されたノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第1吐出動作を行うこと、前記第1吐出動作に続いて、前記素子に微振動波形を繰り返し印加して、前記ノズルから液体が吐出されない程度の圧力変化を前記圧力室内の液体に繰り返し与える微振動動作を行うこと、前記微振動動作に続いて、前記所定吐出率にて前記素子へ前記吐出波形を繰り返し印加して、前記ノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第2吐出動作を行うこと、前記第2吐出動作における液体滴の吐出状況に応じて前記微振動波形の形状を設定すること、を有する微振動波形の設定方法を実現できることが明らかにされる。
このような微振動波形の設定方法によれば、第1吐出動作の後に微振動動作が行われ、微振動動作の後に第2吐出動作が行われる。この第2吐出動作における液体の吐出状況に応じて微振動動作に用いられる微振動波形が定められるので、微振動動作を最適化できる。また、各吐出動作では、所定吐出率にて吐出波形が素子へ印加される。すなわち、液体が所定の吐出率となるように、吐出波形が素子へ印加される。このため、液体の吐出過多(言い換えれば圧力室への供給不足)に起因する不具合を効果的に抑制できる。
かかる微振動波形の設定方法であって、前記第2吐出動作では、前記ノズルから吐出された液体滴を媒体に着弾させて評価用の画像を印刷し、前記微振動波形の形状の設定では、前記第2吐出動作にて印刷された前記評価用の画像と評価基準となる基準画像との比較結果に応じて前記微振動波形の形状を設定することが好ましい。
このような微振動波形の設定方法によれば、評価用の画像と基準画像とに基づいて視覚で評価ができる。このため、微振動波形の形状をより適切に定めることができる。
かかる微振動波形の設定方法であって、前記評価用の画像は、ドット形成率が設計基準のドット形成率よりも高く定められていることが好ましい。
このような微振動波形の設定方法によれば、評価用の画像と基準画像とに基づいて視覚で評価ができる。このため、微振動波形の形状をより適切に定めることができる。
かかる微振動波形の設定方法であって、前記評価用の画像は、最大吐出量の液体滴でドットが密に形成された塗り潰し部分を有することが好ましい。
このような微振動波形の設定方法によれば、第2吐出動作での不具合を容易に判定できる。
かかる微振動波形の設定方法であって、前記素子は、前記吐出波形の波高が高いほど前記液体滴の吐出量が増えるように動作をするものであり、前記第1吐出動作では、前記所定吐出率に対応する波高の前記吐出波形を前記素子へ繰り返し印加し、前記第2吐出動作では、前記所定吐出率に対応する波高の前記吐出波形を前記素子へ繰り返し印加することが好ましい。
このような微振動波形の設定方法によれば、吐出用波形の波高を高く定めることで液体の吐出率を高めているので、種々の吐出率を容易に設定できる。
かかる微振動波形の設定方法であって、前記微振動動作では、前記圧力室内の液体を加圧した後に減圧する第1微振動動作を、第1微振動波形を用いて行うとともに、前記圧力室内の液体を減圧した後に加圧する第2微振動動作を、第2微振動波形を用いて行い、前記微振動波形の形状の設定では、仮の形状を定めた前記第2微振動波形を用いて前記第1微振動波形の形状を設定し、形状が設定された前記第1微振動波形を用いて前記第2微振動波形の形状を設定することが好ましい。
このような微振動波形の設定方法によれば、微振動動作におけるインク滴の不測の吐出を有効に抑制できる。
かかる微振動波形の設定方法であって、前記微振動動作では、前記素子に台形波の微振動波形を繰り返し印加し、前記微振動波形の形状の設定では、前記微振動波形の波高を設定することが好ましい。
このような微振動波形の設定方法によれば、微振動動作における微振動の効果を容易に定めることができる。
===第1実施形態===
<印刷システムについて>
図1に例示した印刷システムは、用紙S(図2等を参照)に画像を印刷するためのものであり、コンピューター100とプリンター1とを有する。プリンター1は、液体状のインク(水性インク,油性インク)を吐出して用紙S等の媒体に画像を印刷する液体吐出装置の一種である。コンピューター100は、プリンター1に液体吐出動作を行わせるための制御をするホスト側コントローラーの一種である。
<コンピューター100について>
コンピューター100は、インタフェース部101と、CPU102と、メモリー103とを有する。インタフェース部101は、プリンター1との間でデータの受け渡しを行う。CPU102は、コンピューター100の全体的な制御を行う。メモリー103は、コンピュータープログラムや各種のデータを記憶する。このメモリー103には、コンピュータープログラムの一種としてプリンタードライバーが記憶されている。このプリンタードライバーをCPU102が実行することにより、アプリケーションプログラムの実行によって得られた画像データからプリンター1用の印刷データが生成される。そして、生成された印刷データは、プリンター1へ送信される。
===プリンター1の概要===
<全体構成について>
プリンター1は、用紙搬送機構10、キャリッジ移動機構20、ヘッドユニット30、駆動信号生成回路40、検出器群50、及び、主制御部60を有する。
用紙搬送機構10は、用紙Sを搬送方向へ搬送するための機構である。図2に示すように、用紙搬送機構10は、用紙Sを裏面側から支えるプラテン11と、プラテン11よりも搬送方向上流側に配置された搬送ローラー12と、プラテン11よりも搬送方向下流側に配置された排紙ローラー13と、搬送ローラー12や排紙ローラー13の駆動源となる搬送モーター14とを有する。
キャリッジ移動機構20は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ移動させるための機構である。キャリッジCRは、インクカートリッジICやヘッドHDが取り付けられる部材である。このため、キャリッジ移動機構20は、ヘッドHDをヘッド移動方向へ移動させるヘッド移動部としても機能する。ヘッドHDは、プラテン11に対向する向きでキャリッジCRに取り付けられている。このキャリッジ移動機構20は、タイミングベルト21と、キャリッジモーター22と、ガイド軸23とを有している。タイミングベルト21は、キャリッジCRに接続されるとともに、駆動プーリー24とアイドラプーリー25との間に架け渡されている。キャリッジモーター22は、駆動プーリー24を回転させる駆動源である。ガイド軸23は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ案内するための部材である。このキャリッジ移動機構20では、キャリッジモーター22を動作させることで、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ移動させることができる。
キャリッジCRのホームポジションには、インクを受けるためのキャップ部材CPが設けられている。図3に示すように、このキャップ部材CPは、キャリッジCRがホームポジションに位置するときにヘッドHDのノズル面に対向し、ヘッドHDから吐出されたインクを受ける。また、長期に亘る待機時において、キャップ部材CPはノズル面に接し、各ノズルを内側の空間に臨ませる。
ヘッドユニット30は、ヘッドHDとヘッド制御部HCとを有する。ヘッドHDは液体吐出ヘッドの一種であり、インクを用紙Sに向けて吐出させる。ヘッド制御部HCは、主制御部60からのヘッド制御信号に基づき、ヘッドHDを制御する。
駆動信号生成回路40は駆動信号COMを生成する部分である。駆動信号COMは、用紙Sへの印刷時にヘッドHD(ピエゾ素子34,図4を参照)へ印加されるものである。また、駆動信号COMは、用紙Sへの非印刷時にもヘッドHDへ印加される。用紙Sへの印刷時に生成される駆動信号COMは、図10に例示するように、各種の吐出パルスを含む一連の信号である。ここで、吐出パルスとは、ヘッドHDから滴状のインクを吐出させるために、ピエゾ素子34に所定の動作を行わせる電圧の変化パターンであり、吐出波形に相当する。非印刷時に生成される駆動信号COMは、例えば図8の左半部分に示すように、複数の微振動パルスを含む一連の信号である。ここで、微振動パルスとは、ヘッドHDに設けられたノズル付近のインクについて、粘度の増加を抑制するための微振動動作をピエゾ素子34に行わせる電圧の変化パターンであり、微振動波形に相当する。なお、駆動信号生成回路40の構成や各駆動信号COMについては、後で説明する。
検出器群50は、プリンター1の状況を監視する複数の検出器によって構成される。この検出器には、キャリッジCRが所定距離移動する毎に信号の出力レベルを変化させるリニアエンコーダー51やヘッドHDの周辺温度(環境温度に相当する)を検出する温度センサー52が含まれている。リニアエンコーダー51からの出力は、駆動信号COMの生成開始タイミング(繰り返し周期の始期)を定める場合に用いられる。また、温度センサー52からの出力は駆動信号COMにおける駆動電圧(最高電圧と最低電圧の差、以下同様。)を定める場合に用いられる。そして、各検出器による検出結果は、主制御部60に出力される。
主制御部60は、プリンター1における全体的な制御を行う。この主制御部60についても後で説明する。
<ヘッドHDについて>
図4Aは、ヘッドHDの断面図である。このヘッドHDは、共通インク室31から供給側連通口32及び圧力室33を通ってノズルNzに至る一連の流路を、ノズルNzに対応する複数有している。プリンター1の使用時において、この流路はインクで満たされている。圧力室33は、その容積がピエゾ素子34の動作によって変化される。すなわち、圧力室33の一部は振動板によって区画され、圧力室33とは反対側となる振動板の表面にはピエゾ素子34が設けられている。
ピエゾ素子34はそれぞれの圧力室33に対応して複数設けられている。言い換えれば、ノズルNzに対応する複数設けられている。このピエゾ素子34は、例えば圧電体を上電極と下電極とで挟んだ構成であり(何れも図示せず。)、これらの電極間に電位差を与えることにより変形する。この例では、上電極の電位を上昇させると圧電体が充電され、これに伴ってピエゾ素子34は圧力室33側に凸となるように撓む(つまり変形する。)。これにより圧力室33が収縮される。そして、充電度合いが高い程ピエゾ素子34の撓み量が大きくなり、圧力室33を大きく収縮させる。ピエゾ素子34の変形量は、駆動信号COMにおける印加部分(例えば吐出パルス)によって定められる。従って、ピエゾ素子34は、印加された駆動信号COMの電圧に応じて変形する素子といえる。
このように、ピエゾ素子34は、充放電によってインクを吐出させるための動作をする素子であって、充電によって圧力室33の容積を収縮させる素子に相当する。ピエゾ素子34の変形によって圧力室33の容積が変化すると、圧力室33内のインクに圧力変化が生じる。ノズルNzは圧力室33に連通しているため、圧力室33内のインク生じた圧力変化によってノズルNzからインク滴を吐出させることができる。そして、圧力変化の与え方次第でインク滴の量を調整したり、インクが吐出されない程度にメニスカスをノズルNz内で移動させたりすることができる。
また、このヘッドHDには、2次元バーコードQLが貼付されている。2次元バーコードQLは、例えば図4Bに示すものであり、個々のヘッドHDの特性を示す各種の情報が記憶されている。例えば、駆動信号COMの駆動電圧を示す情報や微振動パルスの駆動電圧(波高)を示す情報が記憶されている。2次元バーコードQLは、ヘッドHDをプリンター1に組み付けるときにスキャナで読み取られる。そして、読み取られた情報のうちの必要な情報が主制御部60のメモリー63に記憶され、駆動信号COMの生成時に用いられる。
<ノズル列について>
図5は、ヘッドHDが有するノズルプレート35に設けられたノズル列を説明する図である。図5に示すように、ノズルプレート35には複数のノズルNzが設けられ、ノズル群を構成している。これらのノズルNzは、吐出させるインクの種類毎にグループ化されており、各グループによって4つのノズル列が構成されている。このヘッドHDでは、4種類のインクを吐出させることができる。具体的には、図5の最も左側に位置するノズル列Nkは、ブラックインクを吐出する。左から2番目に位置するノズル列Ncはシアンインクを吐出する。同様に、左から3番目に位置するノズル列Nmはマゼンタインクを吐出し、最も右側に位置するノズル列Nyはイエローインクを吐出する。1つのノズル列は、用紙Sの搬送方向に一定の間隔で並ぶ96個〜180個のノズルNzによって構成されている。そして、このノズル列が、搬送方向と交差するキャリッジ移動方向(ヘッド移動方向)に4つ設けられている。
<主制御部60について>
主制御部60は、プリンター1における全体的な制御を行う。例えば、コンピューター100から受け取った印刷データや各検出器からの検出結果に基づいて制御対象部を制御し、用紙Sに画像を印刷させる。図1に示すように、主制御部60は、インタフェース部61と、CPU62と、メモリー63とを有する。インタフェース部61は、コンピューター100との間でデータの受け渡しを行う。CPU62は、プリンター1の全体的な制御を行う。メモリー63は、コンピュータープログラムを格納する領域や作業領域等を確保する。CPU62は、メモリー63に記憶されているコンピュータープログラムに従い、各制御対象部を制御する。例えば、CPU62は、用紙搬送機構10やキャリッジ移動機構20を制御する。また、CPU62は、ヘッドHDの動作を制御するためのヘッド制御信号をヘッド制御部HCに送信したり、駆動信号COMを生成させるための制御信号を駆動信号生成回路40に送信したりする。駆動信号COMを生成させるための制御信号はDACデータとも呼ばれ、例えば複数ビットのデジタルデータである。このDACデータは、生成される駆動信号COMの電圧の変化パターンを定める。従って、このDACデータは、駆動信号COM(吐出パルスや微振動パルス)の電圧を示すデータともいえる。このDACデータは、メモリー63の所定領域に記憶されており、駆動信号COMの生成時に読み出されて駆動信号生成回路40へ出力される。
<駆動信号生成回路40について>
駆動信号生成回路40は、主制御部60からのDACデータに基づき、吐出パルス(吐出波形)や微振動パルス(微振動波形)を有する駆動信号COMを生成する。図6Aに示すように、駆動信号生成回路40は、DAC回路41と、電圧増幅回路42と、電流増幅回路43とを有する。DAC回路41は、デジタルのDACデータをアナログ信号に変換する。電圧増幅回路42は、DAC回路41で変換されたアナログ信号の電圧を、ピエゾ素子34を駆動できるレベルまで増幅する。このプリンター1では、DAC回路41から出力されるアナログ信号は最大3.3Vであるのに対し、電圧増幅回路42から出力される増幅後のアナログ信号(便宜上、波形信号ともいう。)は最大42Vである。電流増幅回路43は、電圧増幅回路42からの波形信号について電流の増幅をし、駆動信号COMとして出力する。この電流増幅回路43は、例えば、プッシュプル接続されたトランジスタ対によって構成される。なお、駆動信号生成回路40が生成する駆動信号COMについては後で説明する。
<ヘッド制御部HCについて>
ヘッド制御部HCは、駆動信号生成回路40で生成された駆動信号COMの必要部分を、主制御部60からのヘッド制御信号に基づいて選択し、ピエゾ素子34へ印加する。このため、図6Aに示すように、ヘッド制御部HCは、駆動信号COMの供給線の途中に、ピエゾ素子34毎に設けられた複数のスイッチ36を有する。そして、ヘッド制御部HCは、ヘッド制御信号からスイッチ制御信号を生成する。このスイッチ制御信号によって各スイッチ36を制御することで、駆動信号COMの必要部分(例えば吐出パルス)がピエゾ素子34へ印加される。このとき、必要部分の選択の仕方次第で、ノズルNzからのインクの吐出を制御できる。
この制御は、ヘッド制御信号の一部であるドット形成データに基づいて行われる。このドット形成データは、ドットを形成し得る単位領域毎のドットの大きさを示すデータであり、液体の吐出率を示す動作情報の一種に相当する。この実施形態では、1つの印刷モードにおいて、大きさの異なるドットが3種類形成できる。すなわち、小ドットと中ドットと大ドットとが形成できる。そして、ドットなしを含めて4階調でドットの形成を制御できる。このため、ドット形成データは2ビットで構成される。図6Bに例示するように、ドット形成データがデータ[00]の場合にはドットは形成されず、データ[01]の場合には小ドットが形成される。また、データ[10]の場合には中ドットが形成され、データ[11]の場合には大ドットが形成される。
<印刷動作について>
次に、この印刷システムにおける印刷動作について説明する。この印刷システムでは、コンピューター100がプリンター1へ送信した印刷データに基づき、プリンター1が印刷動作を行う。そして、コンピューター100からの印刷データを受信するまでの期間において、プリンター1は、ノズルNz付近のインクが増粘し過ぎないように増粘の抑制動作を行う。増粘の抑制動作としては、微振動動作やフラッシング動作がある。これらの動作を図7や図8の例で説明する。図7は、印刷データを受信してから印刷開始までの期間における駆動信号COMや各種の制御信号を示す図である。図8は、図7に符号Xで示す部分の拡大図である。なお、図7において各パルスの波形は省略している。
印刷データの受信タイミングであるt1よりも前において、駆動信号生成回路40は、微振動パルスVP1を含んだ駆動信号COMを生成する。すなわち、主制御部60は、駆動信号COMに応じたDAC信号を出力する。そして、駆動信号生成回路40は、DAC信号に応じた電圧の駆動信号COMを生成する。このため、主制御部60と駆動信号生成回路40の組は、駆動信号COMを生成する駆動信号生成部に相当する。生成された駆動信号COMは、主制御部60からのヘッド制御信号によって動作するヘッド制御部HCにより、各ピエゾ素子34へ印加される。微振動パルスVP1の波形は、図8に示すように、最低電圧VLと第1微振動電圧Vv1との間で電圧を変化させる上に凸の台形波によって構成されている。この微振動パルスVP1は、用紙Sへの印刷(印字)がなされていない期間に生成される。このため、この微振動パルスVP1のことを印字外微振動パルスVP1ともいい、印字外微振動パルスVP1によって行われる微振動動作を印字外微振動動作ともいう。タイミングt1で印刷データを受信すると、主制御部60は、搬送モーター14等を制御して用紙Sを初期位置まで搬送する。この例では、搬送モーター14用の制御信号PFDRVがタイミングt1からt2に亘って動作用のレベルになっており、この期間に亘って用紙Sが搬送される。
この例では、印刷データの受信後から印刷動作の開始までの期間にフラッシング動作が行われている。ここで、フラッシング動作とは、用紙Sに着弾させないようにインクを打ち捨てることで、ノズルNz内のインクを入れ替える動作である。これにより、ノズルNz付近で増粘した増粘インクが外部に排出され、インクの過度な増粘が抑制できる。フラッシング動作を行うため、主制御部60は、ヘッドHDをキャップ部材CPの上方まで移動させる。この例では、タイミングt3からt4に亘ってキャリッジモーター22用の制御信号CRDRVが動作用のレベルになっており、この期間にヘッドHDは、待機ポジションからキャップ部材CPの上方まで移動する。ヘッドHDの移動が終了すると、駆動信号生成回路40はフラッシングパルスFPを含んだ駆動信号COMを生成する。フラッシングパルスFPがピエゾ素子34に印加されると、ノズルNzからはインク滴が吐出される。なお、フラッシングパルスFPは、ピエゾ素子34へ連続的に印加される。これに伴い、インク滴も連続的に吐出される。この例では、タイミングt5からt6に亘ってフラッシングパルスFPが連続的に生成され、インク滴が連続的に吐出されている。
フラッシング動作が終了すると、ヘッドHDは待機ポジションに戻る。このため、主制御部60は、タイミングt7からt8に亘って制御信号CRDRVを動作用のレベルにする。また、駆動信号生成回路40は、フラッシング動作の終了後、印字外微振動パルスVP1を繰り返し生成する。これにより、印字外微振動動作が行われる。ドット形成動作のための準備が整うと、キャリッジCR(ヘッドHD)の移動を開始するとともに印刷用の駆動信号COMの生成準備をする。ここで、ドット形成動作は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向(ヘッド移動方向)へ移動させつつ、ヘッドHDのノズルNzからインク滴を吐出させて用紙Sにドットを形成する動作であり、液体の移動吐出動作に相当する。このため、主制御部60は、タイミングt10から制御信号CRDRVを動作用のレベルにする。また、駆動信号生成回路40は、タイミングt9からt10までの間に、駆動信号COMの基準電圧を最低電圧VLから中間電圧に切り替える。
キャリッジCRの移動に伴い、リニアエンコーダー51からはキャリッジCRの移動距離に応じて電圧を変化させる信号が出力される。この信号で規定されるタイミングt11が到来すると、それ以降は、印刷用の駆動信号COMが繰り返し周期毎に繰り返し生成される。そして、タイミングt10からt11までの期間に亘り、ノズルNz付近におけるインクの増粘を抑制するため、微振動動作が行われる。この期間も駆動信号生成回路40は微振動パルスVP2を生成する。この微振動パルスVP2は、ヘッド制御部HCによってピエゾ素子34に印加される。この微振動パルスVP2は、図8に示すように、中間電圧VCと第2微振動電圧Vv2との間で電圧を変化させる下に凸の台形波によって構成されている。この微振動パルスVP2は、用紙Sへの印刷直前(印字直前)に生成されてピエゾ素子34に印加される。このため、この微振動パルスVP2のことを印字前微振動パルスVP2ともいい、印字前微振動パルスVP2によって行われる微振動動作を印字前微振動動作ともいう。以上の説明から判るように、主制御部60とヘッド制御部HCの組は、各微振動パルスVP1,VP2(微振動波形)をピエゾ素子34へ印加するための制御をする印加制御部に相当する。
印字前微振動動作が終了すると、ドット形成動作が行われる。ドット形成動作において、主制御部60は、駆動信号生成回路40に印刷用の駆動信号COMに応じたDAC信号を出力する。また、主制御部60は、ヘッド制御部HCにヘッド制御信号を出力する。ヘッド制御部HCは、ヘッド制御信号に応じてスイッチ36を制御し、駆動信号COMにおける必要な部分をピエゾ素子34へ印加する。このため、主制御部60とヘッド制御部HCの組(印加制御部)は、繰り返し周期毎の駆動信号COMに含まれる複数の吐出パルスのうち必要なものを、インクの吐出量を示す情報であるドット形成データに応じて選択し、ピエゾ素子34へ印加する。加えて、主制御部60、駆動信号生成回路40、及び、ヘッド制御部HCの組は、ノズルNzからインク滴を吐出させるためにヘッドHDの制御を行う吐出制御部に相当する。
1パス分のドット形成動作が終了するとキャリッジCRは停止し、用紙搬送動作が行われる。ここで、用紙搬送動作は、ノズルピッチやノズル数等によって定まる量だけ用紙Sを搬送方向に移動させる動作であり、媒体の搬送動作に相当する。用紙搬送動作を行うことで、用紙S上のドットが形成されていない部分に対し、その後のドット形成動作でドットを形成することができる。この用紙搬送動作が行われている期間においても、前述の印字外微振動動作や印字前微振動動作が行われ、インクの増粘が抑制される。用紙搬送動作が終了したならば、次のパスのドット形成動作が行われる。このとき、キャリッジCRは先のドット形成動作での移動方向と反対方向に移動される。以後は、1枚の用紙Sに対する印刷が終了するまで、ドット形成動作と用紙搬送動作とが繰り返し行われる。
===印字外微振動等について===
前述したように、このプリンター1では、ドット形成動作に先立って印字外微振動動作や印字前微振動動作が行われる。また、先のドット形成動作と後のドット形成動作の合間にもこれらの微振動動作が行われる。各微振動動作における増粘の抑制効果(便宜上、微振動動作の強さともいう)は、各微振動パルスVP1,VP2の波形に応じて定めることができる。例えば、微振動動作の効果を高めるためには各微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧(波形)を高くしたり、立ち上がり部分や立ち下がり部分の勾配を急峻にしたりして、インクに与える圧力変化を大きくすればよい。反対に、微振動動作の効果を弱めるためには各微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧を低くしたり、立ち上がり部分や立ち下がり部分の勾配を緩やかにしたりして、インクに与える圧力変化を小さくすればよい。
ところで、微振動動作による影響は状況に応じて変わる。例えば、直前のドット形成動作にて、相対的に吐出量の多い大ドット用のインク滴を高い周波数で連続的に吐出した場合を考える。この場合、微振動動作を行うことで、次のドット形成動作においてインク滴が吐出されないドット抜け現象が生じる虞がある。これは、圧力室33内のインク量が不足している状態で微振動動作が行われることが原因と考えられる。すなわち、大ドット用のインク滴を連続して吐出させた場合、インクの流量が供給側連通口32によって制限され、ノズルNzから吐出されるインクの量に対して圧力室33に供給されるインクの量が不足し、圧力室33内のインクの量が不十分になる。この状態で前述の微振動動作が行われると、メニスカスがその形状を維持できず、ノズルNz内に空気を取り込んでしまうことがある。このノズルNz内の空気がドット抜け現象の原因となり得る。
また、インクの増粘度合いに対して微振動動作による圧力変化が強すぎた場合も、同様な理由でドット抜け現象が生じてしまう可能性がある。なお、ドット抜け現象が生じなくとも、過度な微振動動作は、その後に行われるドット形成動作にて吐出を不安定にしたり、無駄な電力の消費を招いたりする。このような事情から、微振動動作の最適化が求められている。
そこで、このプリンター1では、各微振動パルスVP1,VP2の波形を次の手順で設定している。すなわち、設計基準のドット形成率(第1吐出率)よりも高い他のドット形成率(第2吐出率,所定吐出率に相当する)となるように、ピエゾ素子34へ吐出パルスを繰り返し印加して、ノズルNzからインク滴を繰り返し吐出させる第1吐出動作を行うこと、この第1吐出動作に続いて、ピエゾ素子34へ微振動パルスを繰り返し印加して微振動動作を行うこと、この微振動動作に続いて、他のドット形成率となるようにピエゾ素子34へ吐出パルスを繰り返し印加して、ノズルNzからインク滴を繰り返し吐出させる第2吐出動作を行うこと、この第2吐出動作におけるインク滴の吐出状況に応じて各微振動パルスVP1,VP2の波形を設定することを行っている。これにより、各微振動パルスVP1,VP2について、実際の印刷動作に応じた適切な波形を設定できる。
ここで、ドット形成率について説明する。ドット形成率とは、ドットを形成し得る領域の数と実際にドットを形成した領域の数との比を意味する。このドット形成率は、実際に吐出された液体の量と吐出し得る液体の量との比として表される吐出率と同じである。そして、ドット形成率を示す動作情報としては、ドット形成データがある。前述したように、ドット形成データは、インクの非吐出を示すデータ[00]とインクの吐出を示すデータ[01],[10],[11]とがある。従って、これらのデータの内容からドット形成率を直接取得することができる。
<各微振動パルスVP1,VP2について>
まず、印字外微振動パルスVP1と印字前微振動パルスVP2について説明する。前述したように、印字外微振動パルスVP1は、最低電圧VLと第1微振動電圧Vv1との間で電圧を変化させる上に凸の台形波によって構成されている。すなわち、図9Aに示すように、印字外微振動パルスVP1は、最低電圧VLから第1微振動電圧Vv1まで電圧を上昇させる部分Pc1と、第1微振動電圧Vv1を維持する部分Ph1と、第1微振動電圧Vv1から最低電圧VLまで電圧を下降させる部分Pd1とを有している。部分Pc1がピエゾ素子34へ印加されると、電圧の変化分だけピエゾ素子34が圧力室33側へ凸となるように撓み、圧力室33内のインクが加圧される。これにより、メニスカスが吐出方向へ移動する。部分Ph1がピエゾ素子34へ印加されると、ピエゾ素子34の変形状態が維持される。このときメニスカスは自由振動をする。部分Pd1がピエゾ素子34へ印加されると、撓んでいたピエゾ素子34が撓みを緩めるように変形し、最低電圧VLに対応する状態に戻る。これにより、圧力室33の容積が増えて圧力室33内のインクは減圧される。そしてメニスカスは圧力室33の方向へと移動する。この一連の動作により、メニスカスがノズルNz内で吐出方向と引き込み方向へと移動してノズルNz内のインクを攪拌する。その結果、ノズルNz付近のインクの増粘が抑制される。この印字外微振動動作は、圧力室33内のインクを加圧した後に減圧する第1微振動動作ということができる。このため、印字外微振動パルスVP1は第1微振動波形の一種に相当する。
一方、印字前微振動パルスVP2は、中間電圧VCと第2微振動電圧Vv2との間で電圧を変化させる下に凸の台形波によって構成されている。すなわち、図9Bに示すように、印字前微振動パルスVP2は、中間電圧VCから第2微振動電圧Vv2まで電圧を下降させる部分Pd2と、第2微振動電圧Vv2を維持する部分Ph2と、第2微振動電圧Vv2から中間電圧VCまで電圧を上昇させる部分Pc2とを有している。部分Pd2がピエゾ素子34へ印加されると、中間電圧VCに対応する度合いで撓んでいたピエゾ素子34が、電圧の変化分だけ撓みを緩めるように変形し、圧力室33内のインクが減圧される。これにより、メニスカスが圧力室33の方向へ移動する。部分Ph2がピエゾ素子34へ印加されると、ピエゾ素子34の変形状態が維持される。このときメニスカスは自由振動をしている。部分Pc2がピエゾ素子34へ印加されると、ピエゾ素子34が撓みを強めるように変形し、中間電圧VCに対応する状態に戻る。これにより、圧力室33の容積が減って圧力室33内のインクは加圧される。そしてメニスカスは吐出方向へと移動する。その結果、印字外微振動パルスVP1をピエゾ素子34へ印加した場合と同様に、ノズルNz内のインクが攪拌されて、インクの増粘が抑制される。この印字前微振動動作は、圧力室33内のインクを減圧した後に加圧する第2微振動動作に相当する。このため、印字前微振動パルスVP2は第2微振動波形の一種に相当する。
この実施形態において、各微振動パルスVP1,VP2による微振動動作の強さは、駆動電圧によって定められる。前述したように、微振動動作の強さは、部分Pc1,Pc2や部分Pd1,Pd2の勾配を緩やかにしたり急峻にしたりしても定めることができる。この点、駆動電圧によって微振動動作の強さを定めるようにすると、各微振動パルスVP1,VP2に必要な時間幅を一定にできる。このため、単位時間あたりの微振動回数を把握できるなど管理が容易になるという利点がある。そして、各微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧は、印刷時の駆動信号COMに含まれる特定の吐出パルスを基準とし、その吐出パルスの駆動電圧に所定の係数を乗じることで算出される。
<印刷時の駆動信号COMについて>
吐出パルスの駆動電圧(波高)についての説明に先立って、印刷時の駆動信号COMについて説明する。このプリンター1では、プリンタードライバーで設定される用紙種類と印刷品質に応じて印刷モードが定まり、使用される駆動信号COMが選択される。例えば、図9Cに示すように、用紙種類として「普通紙」が選択され、印刷品質として「速い」が選択された場合には高速印刷モードになる。そして、用紙種類として「専用紙」が選択され、印刷品質として「きれい」が選択された場合には高品位印刷モードになり、用紙種類として「写真用紙」が選択され、印刷品質として「きれい」が選択された場合には写真印刷モードになる。高速印刷モード用の駆動信号COMは、図10の上段に符号VSD1で示す駆動信号であり、高品位印刷モード用の駆動信号COMは、図10の中段に符号VSD2で示す駆動信号であり、写真印刷モード用の駆動信号COMは、図10の下段に符号VSD3で示す駆動信号である。便宜上、以下の説明では、高速印刷モード用の駆動信号COMのことを単に駆動信号VSD1ともいう。また、印刷時の他の駆動信号VSD2,VSD3についても同様である。
駆動信号VSD1は、繰り返し周期T内に4つの吐出パルスを有している。ここで、繰り返し周期Tは、1つのドットに対応した周期である。すなわち、この繰り返し周期T内に含まれる吐出パルスを選択してピエゾ素子34へ印加することで、大きさの異なるドットを形成できる。駆動信号VSD1では、2つの第1吐出パルスP1Laと2つの第2吐出パルスP1Lbとを、繰り返し周期T内に交互に含んでいる。具体的には、繰り返し周期Tの最初の期間T1に1つ目の第1吐出パルスP1Laを、2番目の期間T2に1つ目の第2吐出パルスP1Lbを含んでいる。そして、3番目の期間T3に2つ目の第1吐出パルスP1Laを、4番目の期間T4に2つ目の第2吐出パルスP1Lbを含んでいる。なお、第2吐出パルスP1Lbの駆動電圧Vh1Lbは、第1吐出パルスP1Laの駆動電圧Vh1Laよりも低く定められている。これは、第2吐出パルスP1Lbによるインク滴の吐出量を第1吐出パルスP1Laによるインク滴の吐出量に揃えるためである。この駆動信号VSD1では、大ドットの形成時に4つの吐出パルスをピエゾ素子34に印加する。そして、中ドットの形成時には2つの吐出パルスを、小ドットの形成時には1つの吐出パルスを、それぞれピエゾ素子34へ印加する。本実施形態では、駆動信号VSD1によって360dpi×360dpiの大きさのドットを形成する。
駆動信号VSD2もまた、繰り返し周期T内に4つの吐出パルスを有している。駆動信号VSD2では、3つの第3吐出パルスP2Lと1つの第4吐出パルスP3Mとを、繰り返し周期T内に含んでいる。具体的には、期間T1からT3のそれぞれに、第3吐出パルスP2Lを1つずつ含み、期間T4に第4吐出パルスP3Mを含んでいる。この駆動信号VSD2では、大ドットの形成時に3つの第3吐出パルスP2Lをピエゾ素子34に印加する。そして、中ドットの形成時には第4吐出パルスP3Mを、小ドットの形成時には1つの第3吐出パルスP2Lを、それぞれピエゾ素子34へ印加する。本実施形態では、駆動信号VSD2によって720dpi×720dpiの大きさのドットを形成する。
駆動信号VSD2を駆動信号VSD1と比較すると、含まれている各吐出パルスでの吐出量が異なっている。すなわち、駆動信号VSD1の大ドットでは、360dpi×360dpiに対応する大きさの領域を埋めるようにインク滴を吐出させるのに対し、駆動信号VSD2の大ドットでは、720dpi×720dpiに対応する大きさの領域を埋めるようにインク滴を吐出させる。すなわち、駆動信号VSD2の大ドットは、駆動信号VSD1の大ドットの1/4の大きさでよい。このため、駆動信号全体で考えれば、駆動信号VSD2の各吐出パルスで吐出されるインク滴の量は、駆動信号VSD1の各吐出パルスで吐出されるインク滴の量よりも少なくてよい。例えば、最も吐出量の多い大ドットで比較した場合、駆動信号VSD2の大ドットで吐出されるインク量は、駆動信号VSD1の大ドットで吐出されるインク量よりも少なくなる。また、最も吐出量の少ない吐出パルスの吐出量を比較しても、駆動信号VSD2の方が駆動信号VSD1よりも少ないといえる。すなわち、駆動信号VSD1では第2吐出パルスP1Lbの方が第1吐出パルスP1Laよりも吐出量が少なく、駆動信号VSD2では第3吐出パルスP2Lの方が第4吐出パルスP3Mよりも吐出量が少ない。そして、第2吐出パルスP1Lbと第3吐出パルスP2Lとを比較すると、第3吐出パルスP2Lの方が第2吐出パルスP1Lbよりも吐出量が少ない。
駆動信号VSD3もまた、繰り返し周期T内に4つの吐出パルスを有している。駆動信号VSD3では、2つの第5吐出パルスP3Lと1つの第6吐出パルスP3Sと1つの第4吐出パルスP3Mとを、繰り返し周期T内に含んでいる。具体的には、期間T1とT2のそれぞれに第5吐出パルスP3Lを1つずつ含み、期間T3に第6吐出パルスP3Sを含み、期間T4に第4吐出パルスP3Mを含んでいる。この駆動信号VSD3では、大ドットの形成時に2つの第5吐出パルスP3Lをピエゾ素子34に印加する。そして、中ドットの形成時には第4吐出パルスP3Mを、小ドットの形成時には第6吐出パルスP3Sを、それぞれピエゾ素子34へ印加する。本実施形態では、駆動信号VSD3によって1440dpi×1440dpiの大きさのドットを形成する。
駆動信号VSD3を駆動信号VSD2と比較すると、含まれている各吐出パルスでの吐出量が異なっている。すなわち、駆動信号VSD2の大ドットでは、720dpi×720dpiに対応する大きさの領域を埋めるようにインク滴を吐出させるのに対し、駆動信号VSD3の大ドットでは、1440dpi×1440dpiに対応する大きさの領域を埋めるようにインク滴を吐出させる。すなわち、駆動信号VSD3の大ドットは、駆動信号VSD2の大ドットの1/4の大きさでよい。このため、駆動信号全体で考えれば、駆動信号VSD3の各吐出パルスで吐出されるインク滴の量は、駆動信号VSD2の各吐出パルスで吐出されるインク滴の量よりも少なくてよい。例えば、最も吐出量の多い大ドットで比較した場合、駆動信号VSD3の大ドットで吐出されるインク量は、駆動信号VSD2の大ドットで吐出されるインク量よりも少なくなる。また、最も吐出量の少ない吐出パルスの吐出量を比較しても、駆動信号VSD3の方が駆動信号VSD2よりも少ないといえる。すなわち、駆動信号VSD2では第3吐出パルスP2Lの方が第4吐出パルスP3Mよりも吐出量が少なく、駆動信号VSD3では第6吐出パルスP3Sが最も吐出量が少ない。そして、第3吐出パルスP2Lと第6吐出パルスP3Sとを比較すると、第6吐出パルスP3Sの方が第2吐出パルスP1Lbよりも吐出量が少ない。
なお、図9Cに示すように、このプリンター1は、上記の印刷モードに加えてECOモードも有している。ECOモードでは、インク等の消費材を節約できるように波形を定めた駆動信号ECOを設定する。この駆動信号ECOについては説明を省略する。
<各微振動パルスVP1,VP2の設定について>
次に各微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧設定(波高設定)について説明する。図9Aに示すように、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧は、第1吐出パルスP1Laの駆動電圧Vh1Laを基準にして定められる。これは、複数種類の吐出パルスの中で、第1吐出パルスP1Laの駆動電圧Vh1Laが最も大きいことによる。図9Bに示すように、印字前微振動パルスVP2の駆動電圧は、第4吐出パルスP3Mの駆動電圧Vh3Mを基準にして定められる。これは、第4吐出パルスP3Mの駆動電圧Vh3Mが、第1吐出パルスP1Laの駆動電圧Vh1Laよりも小さいことによる。すなわち、印字外微振動については、駆動電圧を相対的に大きく定めることで微振動動作の効果を高めている。一方、印字前微振動については、印字外微振動に対して駆動電圧を相対的に小さく定めた方がよい場合が多いので、基準となる吐出パルスも駆動電圧の低いものを用いている。
図11は、各微振動パルスVP1,VP2における駆動電圧の設定手順を示すフローチャートである。この設定手順では、ドット形成動作(S1,S3)と休止(S2)とをテストパターンTPの印刷終了(S4)まで繰り返す。その後、テストパターンTPの評価(S5)を行い、テストパターンTPを規定回数だけ支障なく印刷するまで、繰り返しテストパターンを印刷する(S6)。規定回数のテストパターンTPを支障なく印刷した場合、波形確定(S7でY)として2次元バーコードQLの作成(S8)を行い、一連の処理を終了する。一方、規定回数のテストパターンTPを印刷する前にドット抜け等の不具合が生じた場合、波形不確定(S7でN)として微振動波形の再設定(S9)を行い、テストパターンTPの印刷(S1)以降の処理を再度行う。以下、この手順について詳細に説明する。
各微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧の設定に際して、テストパターンTPの印刷が行われる。図12Aに示すように、印刷されるテストパターンTPは、ベタ印刷パターンである。ベタ印刷とは、図12Bに示すように、ドットを形成し得る複数の単位領域UAのそれぞれに対して大ドットを形成し、塗り潰し画像を形成する処理である。従って、テストパターンTPは塗り潰し部分を有する画像の一種である。このプリンター1における設計基準のドット形成率(ドットを形成し得る領域の数と実際にドットを形成した数の比、インクの吐出率に相当する。)は40%である。これに対し、塗り潰し部分のドット形成率は100%である。このため、テストパターンTPの印刷時におけるインクの吐出率は、設計基準のインクの吐出率よりも高いといえる。なお、設計基準のインクの吐出率は、当該プリンター1(印刷装置)を使用する際に想定される吐出率の範囲のうち中間的な吐出率である。あるいは当該プリンター1を使用する際に最も多くの頻度で使用が想定される吐主率である。また、設計基準のドット形成率は、設計基準の吐出率となるドット形成率である。
また、大ドットを形成するためのインク滴は、そのドット階調に対応する最大吐出量のインク滴である。このため、テストパターンTPは、吐出量を最大にしたインク滴で印刷されたパターンともいえる。テストパターンTPの印刷は、前述したように、ドット形成動作によって行われる。すなわち、キャリッジ移動機構20によってキャリッジCRを移動させつつ、駆動信号生成回路40で生成された駆動信号COMをピエゾ素子34へ印加してインク滴を吐出させる。この実施形態において、テストパターンTPの印刷に用いる駆動信号COMは、図12Cに示す駆動信号VSD1´である。この駆動信号VSD1´は、基本的には図10で説明した駆動信号VSD1と同じであるが、第1吐出パルスP1Laの駆動電圧を、駆動信号VSD1に含まれるものよりも高めている。具体的には、基準温度(25℃)にて駆動電圧をαV高く定めている。なお、駆動電圧の嵩上げ値は一例であり、種々定めることができる。例えば、基準温度の駆動電圧に係数を乗じることで算出してもよい。このように、駆動電圧の高さで吐出量を定めるようにすると種々の吐出率を容易に設定できるという利点がある。なお、インクの吐出率は、ドット形成率によっても決まるし、吐出パルスの波形によって決まる1つのインク滴あたりの吐出量によっても決まる。
ドット形成率や吐出パルスの駆動電圧を通常の印刷時よりも高めているのは、インクの吐出率を通常の印刷時よりも高めるためである。このようにすることで、インク滴の吐出過多に起因する不具合を有効に防止できる。例えば、圧力室33へのインクの供給不足が生じているときに強い微振動動作が行われ、気泡が取り込まれてしまうことによるドット抜けを有効に抑制できる。
テストパターンTPの印刷は、ドット形成動作(S1,S3)と印刷の休止(S2)とを繰り返すことでなされる。ドット形成動作(S1,S3)の内容、例えばドット形成率や使用する駆動信号等は、先に説明した通りである。すなわち、このドット形成動作は、各微振動パルスVP1,VP2の波形(駆動電圧Vh1La,Vh3Mに対する係数N)を適宜に定め、かつ、設計基準の吐出率よりも高い吐出率のテストパターンTP及び駆動信号VSD1´に従って行われる。係数Nに関し、初回の印刷では最大比率に対応する係数Nに定めることが好ましい。これは、微振動パルスの駆動電圧が高いほど微振動効果が高いことによる。すなわち、初回の印刷で各微振動パルスの駆動電圧を高く設定しておき、徐々に低くするようにすると微振動効果が高くドット抜け等の不都合が生じない駆動電圧を設定できる。
或るパスのドット形成動作と次のパスのドット形成動作の間に、印刷が休止される(S2)。これは、キャリッジCRの移動方向を反転させるためである。この休止期間に亘って微振動動作が行われる。この場合、駆動信号生成回路40は、印字外微振動パルスVP1や印字前微振動パルスVP2を含んだ駆動信号COMを生成する。また、ヘッド制御部HCは、印字外微振動パルスVP1や印字前微振動パルスVP2を各ピエゾ素子34に繰り返し印加する。これにより、インク滴が吐出されない程度の弱い圧力変化が圧力室33内のインクに与えられる。そして、メニスカスがノズルNz内で移動し、インクを攪拌する。その結果、ノズルNz付近のインクの増粘が抑制された状態で、次のドット形成動作(S3)が行われる。以後は、テストパターンTPの全体の印刷が終了するまで、印刷の休止(S2)とテストパターンTPの印刷(S3)とが繰り返し行われる。
以上の説明から判るように、このテストパターンTPの印刷動作において、先に行われるテストパターンTPの印刷動作はインク滴を吐出させる第1吐出動作に相当し、休止期間の微振動動作の後になされるテストパターンTPの印刷動作はインク滴を吐出させる第2吐出動作に相当する。
テストパターンTPの印刷が終了したならば、印刷されたテストパターンTPの評価が行われる(S5)。この評価は、実際に印刷されたテストパターンと評価基準となる基準画像とを比較することで行われる。図12Aのテストパターンはいわゆるベタ画像である。このため、用紙Sの地色部分が検出されたらインク滴の飛行曲がりやドット抜けが生じていると判断される。例えば画像を光電変換して電気的に読み取るスキャナ装置を用いて、印刷されたテストパターンをドット単位で読み取った読み取り画像について輝度値やRGB値を取得する。そして、取得した輝度値やRGB値をドット毎に基準画像の輝度値やRGB値と比較する。なお、ここでの評価は、工程用コンピューター(図示せず)によって行われる。すなわち、基準画像の輝度値やRGB値は工程用コンピューターのメモリーに記憶されている。そして、工程用コンピューターのCPUは、スキャナ装置で取得されたテストパターンの輝度値やRGB値を、メモリーに記憶された基準画像の輝度値やRGB値と比較する。このようなテストパターンTPの評価は、微振動動作の後に行われた第2吐出動作でのインクの吐出状況を確認する吐出状況確認動作に相当する。そして、本実施形態のように、基準画像との比較で吐出状況の確認をすると、視覚で評価できるので評価が容易かつ確実である。特に、塗り潰し画像を用いているので、評価が一層容易かつ確実である。
印刷されたテストパターンTPがOK(良評価)であった場合例えば取得されたテストパターンの輝度値やRGB値が、メモリーに記憶された基準画像の輝度値やRGB値にマージンを加味した許容範囲内にあった場合、テストパターンTPが規定回数印刷されたか否かが判断される(S6)。ここで、テストパターンTPの印刷回数が規定回数に達していなかった場合、ステップS1以降の処理に戻り、同じ条件の下で再度テストパターンの印刷を行う。一方、印刷されたテストパターンTPがNG(否評価)であった場合、その後のテストパターンTPの印刷は行わず、ステップS7に移行する。また、評価OKのテストパターンTPを規定回数印刷した場合も、ステップS7に移行する。
ステップS7では、各微振動パルスVP1,VP2の波形を確定するか否かを判定する。ここで、評価OKのテストパターンTPを規定回数印刷したことによりステップS7に移行してきた場合、工程用コンピューターは波形確定(S7でY)として、評価対象の微振動パルスを規定するための波形情報を記憶するための2次元バーコードQLを作成する(S8)。本実施形態では、各微振動パルスVP1,VP2を構成する各部(Pc1,Ph1,Pd1,Pd2,Ph2,Pc2)の時間幅が一定である。このため、基準となる吐出パルスP1La,P3Mの駆動電圧Vh1La,Vh3Mに対する係数Nを示す情報を2次元バーコードQLに記憶させる。
一方、印刷されたテストパターンTPが評価NGであったことによりステップS7に移行してきた場合、工程用コンピューターは波形不確定(S7でN)として、微振動波形の再設定が行われる(S9)。すなわち、基準となる駆動電圧Vh1La,Vh3Mに対する係数Nが設定される。前述したように、この実施形態では各微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧を徐々に低くするようにしている。このため、再設定の処理では、以前用いた微振動パルスVP1よりも駆動電圧が低くなるように係数Nを設定する。
<評価結果について>
以下、評価結果の一例について説明する。図13は、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧(波高)、印字前微振動パルスVP2の駆動電圧(波高)、及び、環境温度を異ならせて行った評価結果を示す。この評価において、基準となる吐出パルスP1La,P3Mの駆動電圧は、25℃でそれぞれA[V],B(=0.8×A)[V]である。従って、図14中、印字外微振動50%(係数N=0.5)とある場合、25℃における印字外微振動パルスVP1の駆動電圧は0.5×A[V]になる。同様に、印字前微振動50%(係数N=0.5)とある場合、25℃における印字前微振動パルスVP2の駆動電圧は0.5×B[V]になる。そして、所定量のインク滴を吐出させる観点から、環境温度が低くなるほど駆動信号COMの駆動電圧を高くする必要がある。このとき、駆動信号COMが有する各パルスの波高も、駆動信号COMの駆動電圧に応じて変化する。従って、各印字外微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧は、駆動信号COMの駆動電圧に比例して高くなる。反対に、環境温度が高くなるほど駆動信号COMの駆動電圧を低くする必要がある。このため、駆動信号COMの駆動電圧に比例して各印字外微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧も低くなる。
ここでの評価は、印刷されたテストパターンTP毎に行っており、インクカートリッジICにおけるインクエンド相当量以上のインクを吐出した後にドット抜けが生じた場合を「評価○」にしている。インクが十分残っている状態においてドット抜けが生じた場合を「評価×」にしている。この評価における印刷動作は3回から5回(6回)繰り返して行われる。すなわち、通常は評価を5回或いは6回行う。但し、初回から3回連続で「評価×」の場合には、その条件における評価を打ち切っている
図13において、結果がOKの条件は記号○でプロットされ、結果がNGの条件は記号×でプロットされている。また、結果はNGであるが、5回中4回で評価○の場合、その条件は記号△でプロットされている。図13の評価結果から、印字外微振動パルスVP1については駆動電圧Vh1Laの30%〜35%(係数N=0.3〜0.35)の範囲、印字前微振動パルスVP2については駆動電圧Vh3Mの30%〜45%(係数N=0.3〜0.45)の範囲であれば微振動動作の効果を得つつもドット抜けを抑制できるといえる。
===その他の実施形態について===
前述した実施形態は、主として、液体吐出装置としてのプリンター1を有する印刷システムについて記載されているが、その中には、液体吐出方法、液体吐出システム、微振動波形の設定方法、ヘッドの駆動装置、ヘッドの駆動方法、液体の増粘抑制方法、コンピュータープログラム、コンピューターで読み取り可能な記憶媒体等の開示が含まれている。また、この実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<波形の設定順序について>
前述の実施形態において、各微振動パルスVP1,VP2のどちらの駆動電圧を先に設定するかについては特に考慮されていなかった。前述したように、印字外微振動パルスVP1で行われる印字外微振動動作は、圧力室33内のインクを加圧した後に減圧する第1微振動動作に相当する。また、印字前微振動パルスVP2で行われる印字前微振動動作は、圧力室33内のインクを減圧した後に加圧する第2微振動動作に相当する。そして、定常状態におけるメニスカスは、ノズルNzにおける吐出側の開口縁付近に位置する。このため、圧力室33のインクの加圧時にメニスカスが移動可能な範囲は、このインクの減圧時にメニスカスが移動可能な範囲よりも短い。これは、インクの減圧時においてメニスカスはノズルNz内を移動できるからである。
このような事情を考慮すると、インクの加圧を先に行う印字外微振動パルスVP1の波形を、インクの減圧を先に行う印字前微振動パルスのVP2の波形よりも先に設定することが好ましいといえる。図14は、このような設定方法を説明するための図である。この設定方法では、まず、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧を許容最高値である駆動電圧Vh1Laの50%(係数=0.5)に仮設定し、印字前微振動パルスVP2の駆動電圧を許容最低値である駆動電圧Vh3Mの30%(係数=0.3)に仮設定する。なお、30%という比率は微振動効果の観点から定められている。すなわち、微振動効果が得られる最低の比率として30%が定められている。
この設定方法では、波形を仮設定した各微振動パルスVP1,VP2を用いて、前述の設定動作(図11)と同様にテストパターンTPを印刷し(S1〜S4)、評価をする(S5,S6)。そして、結果がOKとなるまで、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧を段階的に低くしてテストパターンTPの印刷と評価とを繰り返す。結果がOKとなったならば、印字外微振動パルスVP1の波形を確定し、印字前微振動パルスVP2の波形を設定する。印字前微振動パルスVP2の駆動電圧は、許容最低値である30%に設定されている。このため、印字前微振動パルスVP2については駆動電圧を段階的に高くする。そして、ドット抜け等の不具合が生じた駆動電圧の1つ前の駆動電圧を設定する。
図14の例では、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧が駆動電圧Vh1Laの50%から5%ずつ段階的に低く仮設定され、35%で確定されている。そして、印字内微振動パルスVP3の駆動電圧については、30%から5%ずつ段階的に高く仮設定される。そして、50%でドット抜け等の不具合が生じたことから、45%で確定されている。このような設定方法を採ることで、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧値が過度に大きく設定されて、インク滴が不測のタイミングで吐出されてしまう等の不具合を有効に抑制できる。
ところで、このプリンター1では、各微振動パルスVP1,VP2の電圧上昇に応じて圧力室33側に凸となるように撓むピエゾ素子34を例示したため、印字外微振動パルスVP1の波形を印字前微振動パルスVP2の波形よりも先に設定した方が好ましいという結果が得られている。ところで、各微振動パルスVP1,VP2の電圧上昇に応じて圧力室33側の容積を拡大させ、インクを減圧するように変形するピエゾ素子(図示せず)もある。このピエゾ素子を用いたヘッドHDでは、印字前微振動パルスVP2の波形を印字外微振動パルスVP1の波形よりも先に設定した方が好ましいといえる。
<環境温度との関係について>
このプリンター1では、環境温度に関わらず規定量のインクを吐出させるため、駆動信号COMの駆動電圧を環境温度に応じて変化させている。前述したように、各微振動パルスVP1,VP2の駆動電圧は、印刷用の駆動信号COMに含まれる第1吐出パルスP1Laの駆動電圧Vh1Laや第4吐出パルスP3Mの駆動電圧Vh3Mに係数Nを乗じることで設定される。このため、環境温度に応じて駆動電圧が変わり、微振動動作の効果も変わる。
そこで、環境温度と各微振動パルスの波形の関係について検討した。図15から図17は、環境温度と各微振動パルスの波形の関係を説明する図である。すなわち、図15Aは、パターンの印刷可能枚数と環境温度の関係を説明するグラフである。図15Bは、図15Aのグラフの基となった数値データである。図16Aは、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧と係数Nとの関係を環境温度毎に説明するグラフである。図16Bは、印字前微振動パルスVP2の駆動電圧と係数Nとの関係を環境温度毎に説明するグラフである。図17は、図16Aや図16Bのグラフの基となった数値データである。
まず、図15Aや図15Bに示す評価について説明する。ここでの評価は、前述のテストパターンTPとは異なるテストパターンを用いている。詳細な説明は省略するが、この評価に用いるテストパターンはドット形成率が50%程度であり、テストパターンの大きさはA4サイズである。すなわち、テストパターンはA4サイズの用紙Sの全体に亘って印刷される。
そして、図15Aの横軸の系列は、連続印刷と間欠印刷とを示している。連続印刷では、前述のテストパターンを休みなく連続的に印刷する動作のことである。また、間欠印刷では、所定枚数のテストパターンを印刷した後、所定期間休止し、所定枚数のテストパターンの印刷を行うサイクルを繰り返す動作である。この例では、所定枚数のテストパターンを印刷した後、2分間休止(微振動動作)し、所定枚数のテストパターンを印刷する。それ以降は、休止動作とテストパターンの印刷とを、ドット抜けが生じるまで繰り返し行う。
また、連続印刷と間欠印刷のそれぞれに付された30%及び35%の比率は、係数Nを示している。すなわち、30%の系列は、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧が第1吐出パルスP1Laの駆動電圧Vh1Laの30%であって、印字前微振動パルスVP2の駆動電圧が第2吐出パルスP3Mの駆動電圧Vh3Mの30%であることを示している。同様に、35%の系列は、印字外微振動パルスVP1の駆動電圧が駆動電圧Vh1Laの35%であり、印字前微振動パルスVP2の駆動電圧が駆動電圧Vh3Mの35%であることを示している。
図15A及び図15Bに示すように、設計基準温度としての25℃(標準環境温度に相当する)とそれよりも低い15℃(設定用環境温度に相当する)とを比較すると、低温環境下では、常温環境下と比較して少ない印刷枚数でドット抜けが発生することが判った。程度の差はあるが、何れの場合も、低温環境下では常温環境下よりも少ない印刷枚数でドット抜けが発生している。この要因の1つに、印字外微振動パルスVP1及び印字前微振動パルスVP2の駆動電圧が過度に上昇したことが考えられる。すなわち、低温環境下ではインク粘度の増加に対応するため、言い換えれば常温環境下と同じ吐出量を確保するため、駆動電圧Vh1Laや駆動電圧Vh3Mが駆動信号COMの温度補正により、常温環境下に比べて高く設定される。そして、温度補正された駆動信号COMの波形に基づいて、当該温度における微振動波形を設定して各微振動パルスVP1,VP2を生成することにより、温度に応じて波形補正する制御を簡単にしているため、図16A、図16B、図17に示すように、これらの駆動電圧Vh1La,Vh3Mの上昇に伴って、印字外微振動パルスVP1や印字前微振動パルスVP2の駆動電圧も高く設定される。ここで、インクは、低温では粘度が増加するため、メニスカスの形状を維持する力は向上している。しかし、駆動電圧の上昇に伴って、メニスカスの形状を維持する力を上回る強さの印字外微振動動作や印字前微振動動作がなされ、メニスカスが不安定になってしまっていると考えられる。
この評価結果から、標準環境温度よりも低い設定用環境温度で上記の微振動波形の設定を行うことにより、他の温度環境下での設定を行わなくてもよいという利点がある。また、ドット抜け等の不具合をより効果的に抑制することもできる。すなわち、設計基準の標準環境温度よりも低い設定用環境温度の下で、ピエゾ素子34へ吐出パルスを繰り返し印加してノズルNzからインク滴を繰り返し吐出させる先のドット形成動作(第1吐出動作)を行うことと、先のドット形成動作に続いてピエゾ素子34に微振動パルスを繰り返し印加して微振動動作を行うことと、この微振動動作に続いてピエゾ素子34へ吐出パルスを繰り返し印加して、後のドット形成動作(第2吐出動作)を行うことと、後のドット形成動作におけるテストパターンTPの印刷結果(インク滴の吐出状況)に応じて各微振動パルスVP1,VP2の波形を設定することを行うことで、他の温度環境下での設定を不要とし、かつ、ドット抜け等の不具合をより効果的に抑制できる。なお、設計基準の標準環境温度とは室温である。あるいはこのプリンター1(印刷装置)を使用する際に想定される温度範囲のうち中間的な温度である。あるいはこのプリンター1を使用する際に最も多頻度で使用が想定される温度である。
<テストパターンについて>
前述の第1実施形態では、ベタ画像(大ドットの形成率が100%の画像)を有するテストパターンTPを例示したが、このテストパターンTPに限られるものではない。設計基準のドット形成率(例えば40%)よりも高いドット形成率のテストパターンであれば、ドット抜け等の不具合を有効に防止できる。例えば、ドット形成率が75%や50%の画像を有するテストパターンを用いてもよい。
<吐出状況の評価について>
前述の各実施形態では、先のドット形成動作(第1吐出動作)と後のドット形成動作(第2吐出動作)との休止期間に微振動動作を行うようにした微振動パルスの設定手順について説明した。すなわち、用紙SへのテストパターンTPの印刷結果によってインク滴の吐出状況を判定していた。ここで、インク滴の吐出状況を映像で直接確認してもよい。例えば、ストロボを高速で点滅させてインク滴の飛行状況を撮影し、撮影結果に応じて微振動パルスを設定してもよい。
<基準となる吐出パルスについて>
前述の各実施形態では、基準となる吐出パルスの種類は、第1吐出パルスP1Laと第3吐出パルスP2Lに固定されていた。ここで、基準となる吐出パルスの種類を変えるようにしてもよい。このようにすると、微振動パルスVP1の波高をきめ細かに変えることができ、より適した制御ができる。
<インク滴を吐出させるための動作をする素子について>
前述の各実施形態では、インク滴を吐出させるための動作をする素子としてピエゾ素子34を例示したが、これに限定されない。例えば、磁歪素子であってもよい。
<駆動信号COMについて>
前述の実施形態においては、印字外微振動パルスVP1と印字前微振動パルスVP2の両方について波高を設定しているが、少なくとも一方について設定すればよい。
そして、駆動信号生成回路40に関し、前述の実施形態で説明したDAC回路41によって駆動波形を生成する形態に限られない。例えば、アナログ回路で駆動信号COMを生成するものであってもよい。要するに、駆動信号COMを生成するものであればよい。
<他の応用例について>
また、前述の実施形態では、液体吐出装置としてプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルター製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
1 プリンター,10 用紙搬送機構,20 キャリッジ移動機構,30 ヘッドユニット,32 供給側連通口,33 圧力室,34 ピエゾ素子,40 駆動信号生成回路,50 検出器群,60 主制御部,100 コンピューター,S 用紙,CR キャリッジ,IC インクカートリッジ,CP キャップ部材,HD ヘッド,HC ヘッド制御部,COM 駆動信号,VP1 印字外微振動パルス,VP2 印字前微振動パルス
前記目的を達成するための主たる発明は、
設計基準の吐出率よりも高く定められた所定吐出率にて圧力室内の液体に圧力変化を与える動作をする素子へ吐出波形を繰り返し印加して、前記圧力室に連通されたノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第1吐出動作を行うこと、
前記第1吐出動作に続いて、前記素子に微振動波形を繰り返し印加して、前記ノズルから液体が吐出されない程度の圧力変化を前記圧力室内の液体に繰り返し与える微振動動作を行うこと、
前記微振動動作に続いて、前記所定吐出率にて前記素子へ前記吐出波形を繰り返し印加して、前記ノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第2吐出動作を行うこと、
前記第2吐出動作における液体滴の吐出状況に応じて前記微振動波形の形状を設定すること、
を有する微振動波形の設定方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。

Claims (7)

  1. 所定吐出率にて圧力室内の液体に圧力変化を与える動作をする素子へ吐出波形を繰り返し印加して、前記圧力室に連通されたノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第1吐出動作を行うこと、
    前記第1吐出動作に続いて、前記素子に微振動波形を繰り返し印加して、前記ノズルから液体が吐出されない程度の圧力変化を前記圧力室内の液体に繰り返し与える微振動動作を行うこと、
    前記微振動動作に続いて、前記所定吐出率にて前記素子へ前記吐出波形を繰り返し印加して、前記ノズルから液体滴を繰り返し吐出させる第2吐出動作を行うこと、
    前記第2吐出動作における液体滴の吐出状況に応じて前記微振動波形の形状を設定すること、
    を有する微振動波形の設定方法。
  2. 前記第2吐出動作では、
    前記ノズルから吐出された液体滴を媒体に着弾させて評価用の画像を印刷し、
    前記微振動波形の形状の設定では、
    前記第2吐出動作にて印刷された前記評価用の画像と評価基準となる基準画像との比較結果に応じて前記微振動波形の形状を設定する、請求項1に記載の微振動波形の設定方法。
  3. 前記評価用の画像は、
    ドット形成率が設計基準のドット形成率よりも高く定められている、請求項2に記載の微振動波形の設定方法。
  4. 前記評価用の画像は、
    最大吐出量の液体滴でドットが密に形成された塗り潰し部分を有する、請求項3に記載の微振動波形の設定方法。
  5. 前記素子は、
    前記吐出波形の波高が高いほど前記液体滴の吐出量が増えるように動作をするものであり、
    前記第1吐出動作では、
    前記所定吐出率に対応する波高の前記吐出波形を前記素子へ繰り返し印加し、
    前記第2吐出動作では、
    前記所定吐出率に対応する波高の前記吐出波形を前記素子へ繰り返し印加する、請求項1から4の何れか1項に記載の微振動波形の設定方法。
  6. 前記微振動動作では、
    前記圧力室内の液体を加圧した後に減圧する第1微振動動作を、第1微振動波形を用いて行うとともに、前記圧力室内の液体を減圧した後に加圧する第2微振動動作を、第2微振動波形を用いて行い、
    前記微振動波形の形状の設定では、
    仮の形状を定めた前記第2微振動波形を用いて前記第1微振動波形の形状を設定し、
    形状が設定された前記第1微振動波形を用いて前記第2微振動波形の形状を設定する、請求項1から5の何れか1項に記載の微振動波形の設定方法。
  7. 前記微振動動作では、
    前記素子に台形波の微振動波形を繰り返し印加し、
    前記微振動波形の形状の設定では、
    前記微振動波形の波高を設定する、請求項1から6の何れか1項に記載の微振動波形の設定方法。
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