JP2013166109A - 油分離槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水の流量が増加した場合でも、簡易な構成で排水中の油分を確実に分離させることが可能な油分離槽を提供する。
【解決手段】 排水管5の出口5aの下方に、排水管5から排出される排水Wが落下する受け板7を設け、受け板7における排水Wが落下する位置よりも下流側に、受け板7を流下し複数の枡のうち最上流側の第1の枡M1に流入する排水Wに対して上向きの旋回流F2を付与する湾曲部7bを形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、油分を含んだ排水を油と水に分離するための油分離槽に関し、とくに排水の流量が増加した場合でも、簡易な構成で排水中の油分を確実に分離させることが可能な油分離槽に関する。
火力発電所においては、油タンクに貯留されている重油など燃料油は、油タンクヤードに一旦供給された後、発電のためのボイラに供給されるようになっている。油タンクからの油には、水分が混在していることから、油タンクヤードにおいては、油分を多く含む排水が底部に溜まっている。したがって、油タンクヤードにおいては、下部に溜まっている油分を多く含む水を油分離槽によって油と水に分離し、分離された水のみを排水として外部に排出している。
図7は、火力発電所の油タンクヤードで用いられている従来の油分離槽の一例を示している。油分離槽1は、上流側の排水管5から排出される排水Wを貯留するための槽本体2を有している。槽本体2の内側は、第1の隔壁3および第2の隔壁4によって、第1の枡M1と、第2の枡M2と、第3の枡M3とに区画されている。排水管5からの排水Wは、まず第1の枡M1に排出され、つぎに隔壁3の下部を介して第2の枡M2に流入する。そして、第2の枡M2に流入した排水Wは、隔壁4の上端を超えて第3の枡M3に流入し、その後、第3の枡M3の底部側の排水Wは、サイフォン現象を利用した下流側の排水管6を介して外部に排出される。
従来から被処理水の比重差を利用して油分を分離する技術は知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。この特許文献1の油分離槽では、油分離槽内に被処理水の流れを整える多孔部材が設けられている。特許文献2の油分離槽は、油分離槽内に被処理水の流れを整える回転可能なベルト状の多孔部材が設けられており、多孔部材に付着した油などが水面の上方にて回収可能となっている。
特開2010−247144号公報 特開2011−206734号公報
しかし、図7に示す従来の油分離槽1では、上流側の排水管5から排出される排水Wの流量が増加すると、排出管5から排出される際の排水Wの流速が早くなるので、油分を多く含んだ第1の枡M1の排水Wが、第1の隔壁3の下部を介して第2の枡M2に流入し、第2の枡M2に油分が浮いてくる事象が生じる。このように、従来では、排水管5からの排水Wの流量が増加した場合は、第1の枡M1における油分の分離が確実に行われなくなり、水と油分の分離能力が低下するという問題がある。したがって、排水Wの流量が増加した場合でも、確実に水と油分とを分離することができる油分離槽の開発が望まれる。
特許文献1、2の油分離槽は、油分離槽内に多孔部材を設ける必要があるとともに、多孔部材を駆動するための動力設備が必要となるので、装置が複雑化し、コストが高くなるという問題がある。
そこで本発明は、排水の流量が増加した場合でも、簡易な構成で排水中の油分を確実に分離させることが可能な油分離槽を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、隔壁によって区画される連通可能な複数の枡を有し、排水管から排出される排水に混在している油を前記各枡を使用して分離する油分離槽であって、前記排水管の出口の下方に、前記排水管から排出される排水が落下する受け板を設け、前記受け板における前記排水が落下する位置よりも下流側に、前記受け板を流下し前記複数の枡のうち最上流側の枡に流入する排水に対して上向きの旋回流を付与する湾曲部を形成したことを特徴とする油分離槽である。
この発明によれば、排水管から排出された排水は、受け板に落下した後、最上流側の枡に流入するので、排水の最上流側の枡への流入速度が低下する。また、最上流側の枡へ排水が流入する際には、排水に対して上向きの旋回流が湾曲部によって付与されるので、比重差による油分離が助長され、最上流側の枡において水と油分の分離が確実に行われる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の油分離槽において、前記排水管の出口の流路断面積は、前記排水管の上流側の流路断面積よりも大に設定されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の油分離槽において、前記複数の枡は、前記受け板からの排水が流入する第1の枡と、前記第1の枡と隣接して設けられ前記第1の枡からの排水が枡の底部を介して流入する第2の枡と、前記第2の枡に隣接して設けられ前記第2の枡からの排水が前記隔壁の上端を超えて流入する第3の枡と、から構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の油分離槽において、 前記受け板の前記排水が落下する面には、油吸着マットが載せられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、排水管の出口の下方に、排水管から排出される排水が落下する受け板を設け、最上流側の枡に流入する排水に対して上向きの旋回流を付与するようにしたので、排水の流量が増加した場合でも、油分を含んだ排水が最上流側の枡よりも下流側の枡に流入するのを抑制することができ、最上流側の枡において排水中の油分の大部分を確実に分離することができる。また、排水中の油分は最上流側の枡でほとんど回収することが可能となるので、日常の保守では最上流側の枡のみを清掃すればよく、保守が著しく容易となる。
請求項2に記載の発明によれば、排水管の出口の流路断面積は、出口に対する上流側の排水管の流路断面積よりも大に設定されているので、排水管の出口から排出される排水の流速を小とすることができる。これにより、最上流側の枡に流入する排水の流速を遅くすることができ、流速が遅い分だけ水と油の比重差を有効利用することができ、多くの油分を分離させることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の枡を第1の枡と、第2の枡と、第3の枡とから構成したので、排水に混在している油の分離能力をさらに高めることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、受け板の排水が落下する面には、油吸着マットが載せられているので、油吸着マットが油を吸った後でも、油吸着マットが枡の底部に向かって沈下するのを防止することができる。
本発明の実施の形態1に係わる油分離槽の断面図である。 図1の油分離槽の平面図である。 図1の油分離槽の部分拡大断面図である。 図1の油分離槽が用いられる火力発電所の概要図である。 図1の油分離槽における排水管の変形例を示す拡大正面図である。 本発明の実施の形態2に係わる油分離槽の平面図である。 従来の油分離槽の断面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図4は、本発明の実施の形態1を示しており、とくに油を燃料とする火力発電所に適用した場合を示している。図4に示すように、火力発電所の施設には、重油などを貯留するための油タンク11が設けられている。油タンク11からの燃料油20は、油タンクヤード12に一旦供給され、油タンクヤード12から発電のためのボイラ13に供給されるようになっている。燃料油20には、僅かながら水分が混在していることから、油タンクヤード12においては、下部に溜まっている油分を多く含む水を排水管5を介して油分離槽1に導き、油分離槽1よって油と水に分離した後、分離された水のみを排水Wとして排水管6から外部に排出している。油分離槽1は、油タンクヤード12よりも低い位置に設けられており、その高低差は例えばHに設定されている。油タンクヤード12から油分離槽1に向かって延びる排水管5の途中には、流量調整用のバルブ14が設けられている。
図1および図2に示すように、油分離槽1は、上流側の排水管5から排出される排水Wを貯留するための槽本体2を有している。槽本体2は、例えば耐食性に優れた金属部材から構成されており、平面形状が四角形に形成されている。槽本体2は、底壁2aと、右側壁2bと、左側壁2cと、上流側側壁2dと、下流側側壁2eとから構成されている。槽本体2の内側における右側壁2bと左側壁2cとの間には、第1の隔壁3および第2の隔壁4が設けられている。第1の隔壁3は、左右方向の一端が右側壁2bに接合されており、左右方向の他端が左側壁2cに接合されている。第1の隔壁3の上端は、槽本体2に貯留される排水Wの水面よりも上方に突出している。第1の隔壁3の下端3aと底壁2aとの間には、排水Wを下流側に導くための流路が形成されている。
第2の隔壁4は、第1の隔壁3に対して所定距離だけ下流側に離れた位置に設けられている。第2の隔壁4は、左右方向の一端が右側壁2bに接合されており、左右方向の他端が左側壁2cに接合されている。第2の隔壁4の下端は、底壁2aに接合されている。第2の隔壁4は、槽本体2に貯留される排水Wの水面とほぼ同じ位置に上端4aが位置するように設定されている。
槽本体2の内側は、第1の隔壁3および第2の隔壁4によって、第1の枡M1と、第2の枡M2と、第3の枡M3とに区画されている。すなわち、この実施の形態1においては、油分離槽1には、排水管5からの排水Wが流入する第1の枡M1と、第1の枡M1からの排水Wが枡の底部を介して流入する第2の枡M2と、第2の枡M2からの排水Wが第2の隔壁4の上端4aを超えて流入する第3の枡M3が形成されている。各枡M1〜M3の容積は、ほぼ同じ値に設定されている。槽本体2の最下流側には、第3の枡M3の排水Wをサイフォン現象を利用して外部に排出させる排水管6が設けられている。
槽本体2の最上流側には、油タンクヤード12からの排水Wを油分離槽1に導く排水管5が設けられている。排水管5の出口5aは、第1の枡M1の直上に位置している。排水管5の出口5aの下方には、排水管5から排出される排水Wが落下する受け板7が設けられている。受け板7は、この実施の形態1においては、第1の枡M1の内側にのみ配置されている。受け板7は、平面形状が四角形の金属板から構成されており、後述する流出部7cを除き、周囲が槽本体2および第1の隔壁3に接合されている。受け板7の上面の位置は、第1の隔壁3の上端よりも低く設定されている。
図3に示すように、受け板7には、平板部7aと、湾曲部7bと、流出部7cが形成されている。平板部7aは、排水管5から第1の枡M1に落下する排水Wを受け止めるとともに、受け止めた排水Wを、矢印F1および2点鎖線で示すように平面形状が略台形状となるように拡散させて下流側に流下させる機能を有している。すなわち、平板部7aは、落下した排水Wを受け止めた後、流下する排水Wを徐々に左右方向に拡散させる機能を有しており、排水Wを大きな幅をもって湾曲部7bに流入させるようにしている。湾曲部7bは、平板部7aに連なって形成された円弧状の部位であり、平板部7aから第1の枡M1に流入する排水Wに対して上向きの旋回流F2を付与する機能を有している。流出部7cは、湾曲部7bの最下流側に位置しており、湾曲部7bにより付与された旋回流F2によって上方に向かって流動する排水Wを第1の枡M1に流出させる機能を有している。
つぎに、油分離槽1による油分離方法および作用について説明する。
図4に示すように、火力発電所においては、油タンク11からの油20は、油タンクヤード12に一旦供給され、ボイラ13に供給される。油タンク11からの油20には、水分が混在していることから、油タンクヤード12においては、油分を多く含む排水Wが底部に溜まっており、この排水Wは排水管5を介して油分離槽1に導かれる。図4に示すように、油タンクヤード12と油分離槽1とは、高低差Hが存在するので、排水管5から油分離槽1に排出される排水Wの流速は早いものとなる。
図1に示すように、排水管5の出口5aは、受け板7の直上に位置しているので、排水管5の出口5aから排出される排水Wは、受け板7の平板部7aに落下することになる。平板部7aに落下した排水Wは、平板部7aの上面に沿って下流側に流下することになる。ここで、平板部7aに落下した排水Wは、下流側に広がることになるので、平板部7aを流れる排水Wは、矢印F1および2点鎖線で示すように、平面形状が略台形の流れとなる。そして、平板部7aを流れる排水Wは、平板部7aから湾曲部7bに流入することになる。
湾曲部7bは、平板部7aに連なって形成された円弧状の部位であり、平板部7aから第1の枡M1に流入する排水Wには、上向きの旋回流F2が付与される。すなわち、平板部7aから湾曲部7bに流入する排水Wは、最初は湾曲部7bに沿って下向きに流れるが、その後、湾曲部7bに沿って上向きに流れることになる。これにより、排水Wにおける水と油との比重差が助長され、排水W中の油分のみが浮上し易い状態となる。そして、湾曲部7bの排水Wは、受け板7の流出部7cから第1の枡M1に流入することになるが、流出部7cから流出する排水Wは上向きの流れとなるので、水よりも比重が小さい油分が液面近くを流れることになり、流出部7cから流出した第1の枡M1の排水Wの液面W1には、排水W中の油分が浮遊することになる。この状態では、第1の枡M1内の排水Wの水面W1は、ほぼ流出部7cの高さと一致している。
つぎに、第1の枡M1に流入した排水Wのうち油分をほとんど含まない第1の枡M1の底部側の排水Wは、第1の隔壁3の下部を介して隣接する第2の枡M2に流入することになる。ここで、排水管5の出口から落下する排水Wは、受け板7の平板部7aに落下することになるので、排水管5から排出される排水Wの流速が早くなった場合でも、従来のように、油分を多く含んだ第1の枡M1の排水Wが、第1の隔壁3の下部を介して第2の枡M2に流入することは回避され、第2の枡M2の液面W2に油分が浮いてくるという事象は防止される。
つぎに、第2の枡M2に流入した排水Wは、第2の隔壁4の上端4aを超えて第3の枡M3に流入することになる。その後、第3の枡M3内に流入した排水Wは、サイフォン現象を利用した下流側の排水管6を介して外部に排出される。排水管6の吸込み口6aは、第3の枡M3の底部側に位置しているので、排水管6に吸込まれる排水Wは、実質的に油分を含んでおらず、油分が分離された排水Wのみが排水管6を介して外部に排出される。
このように、実施の形態1においては、排水管5の出口5aの下方に、排水管5から排出される排水Wが落下する受け板7を設け、最上流側の枡である第1の枡M1に流入する排水Wに対して上向きの旋回流F2を付与するようにしたので、排水Wの流量が増加した場合でも、油分を含んだ排水Wが最上流側の枡である第1の枡M1よりも下流側に位置する第2の枡M2および第3の枡M3に流入するのを抑制することができ、第1の枡M1において排水W中の油分の大部分を確実に分離することができる。また、排水W中の分離された油分は、最上流側の枡である第1の枡M1でほとんど回収することができるので、日常の保守では第1の枡M1のみを清掃すればよく、保守が著しく容易となる。
この実施の形態1においては、複数の枡として、第1の枡M1と、第2の枡M2と、第3の枡M3という3つの枡を使用しているので、排水Wの油分の分離能力をさらに高めることが可能となる。つまり、油分離槽1は、比重が水よりも小さいという油の特性を利用し、まず浮いた油を第1の枡M1に溜め置き、油分が分離された水だけを次の2つの枡に流すことを繰り返すことにより、油が確実に分離された排水Wのみを外部に排出することが可能となる。また、第1の枡M1に流入する排水Wは、受け板7に沿って平面状に流れることから、排水管5からの排水Wの排水量を目視で容易に把握することが可能となり、バルブ14による流量調整も容易となる。
図5は、図3の変形例を示している。図3では、排水管5の出口5aを上流側の口径と同じに設定しているが、図5に示すように、排水管5の出口5bを口径D1から口径D2に拡大することにより、排水管5から第1の枡M1に流入させる際の排水Wの流速を遅くすることができる。すなわち、図5においては、排水管5の出口5aの流路断面積は、排水管5の上流側の流路断面積よりも大に設定されているので、排水管5の出口5bから排出される排水Wの流速を小とすることができる。これにより、排水Wの流速を遅くした分だけ、排水W中の水と油の比重差を有効利用することができ、第1の枡M1において多くの油分を分離させることが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、油吸着マットの有無のみであり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。
図6に示すように、受け板7の平板部7aの上面には、油を吸着するためのオイルキャッチャ(登録商標)と呼ばれる油吸着マット8が載せられている。油吸着マット8は、例えば天然繊維を織り込んでマット状に形成したもので、油を素早く吸着する機能を有している。この実施の形態2においては、油吸着マット8は受け板7の平板部7aのほぼ全面にわたって設けられている。
このように構成された実施の形態2においては、排水管5から排出された排水Wは、油吸着マット8に接触することになり、受け板7に落下した排水Wに含まれている油を吸着することができる。したがって、第1の枡M1に浮上する油量を抑制することができ、第1の枡M1の清掃作業が容易となる。また、油吸着マット8は、受け板7の平板部7aによって支持されるので、油を吸着した油吸着マット8が第1の枡M1の底部に向かって沈下することを防止することができ、油吸着マット8の取扱いが容易となる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態1〜2に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、この実施の形態1においては、火力発電所の油タンクヤード12における排水Wの油分離に適用した場合を示したが、用途は火力発電所に限定されない。また、この実施の形態1においては、第1の枡M1内に受け板7を配置する構成としたが、受け板7は、排水管5からの排水Wが確実に第1の枡M1にのみ流入する構造であれば、平板部7aを第2の枡M2側に延ばす構成してもよい。
1 油分離槽
2 槽本体
3 第1の隔壁(隔壁)
4 第2の隔壁(隔壁)
5 排水管
5a 出口
7 受け板
7a 平板部
7b 湾曲部
7c 流出部
8 油吸着マット
11 油タンク
12 油タンクヤード
13 ボイラ
M1 第1の枡
M2 第2の枡
M3 第3の枡
W 排水
F2 旋回流

Claims (4)

  1. 隔壁によって区画される連通可能な複数の枡を有し、排水管から排出される排水に混在している油を前記各枡を使用して分離する油分離槽であって、
    前記排水管の出口の下方に、前記排水管から排出される排水が落下する受け板を設け、前記受け板における前記排水が落下する位置よりも下流側に、前記受け板を流下し前記複数の枡のうち最上流側の枡に流入する排水に対して上向きの旋回流を付与する湾曲部を形成したことを特徴とする油分離槽。
  2. 前記排水管の出口の流路断面積は、前記排水管の上流側の流路断面積よりも大に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の油分離槽。
  3. 前記複数の枡は、前記受け板からの排水が流入する第1の枡と、前記第1の枡と隣接して設けられ前記第1の枡からの排水が枡の底部を介して流入する第2の枡と、前記第2の枡に隣接して設けられ前記第2の枡からの排水が前記隔壁の上端を超えて流入する第3の枡と、から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の油分離槽。
  4. 前記受け板の前記排水が落下する面には、油吸着マットが載せられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の油分離槽。
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