JPH10272302A - 油水分離装置 - Google Patents

油水分離装置

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Publication number
JPH10272302A
JPH10272302A JP9525097A JP9525097A JPH10272302A JP H10272302 A JPH10272302 A JP H10272302A JP 9525097 A JP9525097 A JP 9525097A JP 9525097 A JP9525097 A JP 9525097A JP H10272302 A JPH10272302 A JP H10272302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
water
filter
flow
water separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9525097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Iguchi
孝洋 井口
Fumiaki Oike
文章 尾池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUREIN KK
OSAKA FUSE KK
Original Assignee
FUREIN KK
OSAKA FUSE KK
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Filing date
Publication date
Application filed by FUREIN KK, OSAKA FUSE KK filed Critical FUREIN KK
Priority to JP9525097A priority Critical patent/JPH10272302A/ja
Publication of JPH10272302A publication Critical patent/JPH10272302A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】既設の油水分離槽に簡単に取り付けることがで
きる一方、新設の油水分離槽への採用も廉価で行うこと
ができる油水分離構造を開示する。 【解決手段】油水分離槽において、油水流入口から排出
口の間に、油水の流れにほぼ垂直に平面があたるように
平面状の油分吸着フィルターを設ける。また、流れ方向
に仕切り板が設けられて区画を形成した油水分離槽にお
いては、それぞれの区画ごと、あるいは一部の区画に対
して、油水の流れにほぼ垂直に平面があたるように平面
状の油分吸着フィルターを設ける。フィルターの取り付
けについては、油水分離槽の油水の流れ方向に対して、
平面状の油分吸着フィルターを角度を自在に設ける。フ
ィルターは、それぞれ網を張設した一対の枠体および裏
枠で構成されたフィルターケースに挟み込み、このフィ
ルターケースを油水分離槽の流れに沿った両側壁面間に
挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、油水分離槽の改良
に係り、効率よくかつ簡易に排水などの油水分離を行う
ことができる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、油分を含む排水をいったん油
水分離槽に流入させ、ここで油分を分離してから排水管
に排出する技術は広く採用されている。油水分離槽の一
例としては、図1に示すように分離槽本体1を複数の仕
切板2a〜2cで区切って区画を形成して流路を矢印A
のように設定し、油水分離前の油分混合水を入口3より
流入し、区画ごとに油分を比重差によって表面側に分離
させ、油分除去後の排水のみを排水口4から流出させる
ものが知られている。即ち、この構成は油分と水との比
重差を利用した分離を行うものであって、重力式油水分
離といわれるが、現在のところこの構成が主流になって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の重力
式油水分離の構成においては油分は水よりも比重が軽い
ために区画ごとに水面側に分離された状態で滞留する
が、このまま放置した場合には油分がどんどん溜まって
しまい、油層が厚くなって流路を狭くしてしまう。そこ
でこれを回避するためにはある程度滞留した段階で油分
を分離槽自体から排出する必要がある。
【0004】従来ではこれら滞留した油分を排出するた
めの方法として、汚泥吸引車等による油分の抜き取り清
掃作業が採用されているが、抜き取りコストやその後の
廃棄処理コストが高いという問題がある。一方、分離槽
表面に不織布などでできた油吸収フィルターを浮かせて
油分を吸収する手段も考えられる。また、分離槽本体1
と排出口4の間に同様のフィルターを取り付けて、最終
段階で油分を除去するようにした構成も知られている。
【0005】しかしながら、汚泥吸引車等を用いる方法
は上述したようにコスト面で問題があるので、油層が相
当厚くなって油水分離効率が悪くなったり、油分が分離
層で十分に分離できずに排出されだした時点で始めて回
収作業を行うことになってしまうことが多い。言い換え
れば、処理コストがかさむので、管理者にとっては早め
早めの作業は避けたいというコスト面での問題がある。
従って、このような構造的な側面、およびコスト上の側
面から、実効をあげることができないのが現状である。
また、フィルターを浮かす技術については作業性の問題
はないが、浮上油を吸着できるものの、流水中に含まれ
る油を吸着することができないという問題がある。
【0006】本発明では上述した従来の構成における課
題を解決することを目的としたものであり、簡単な構成
を採用するのみで既設の油水分離槽に簡単に取り付ける
ことができる一方、新設の油水分離槽への採用も廉価で
行うことができる手段を開示するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上述した目的
を達成するために、油水分離槽において、油水流入口か
ら排出口の間に、油水の流れにほぼ垂直に平面があたる
ように平面状の油分吸着フィルターを設けるという手段
を採用した。また、流れ方向に仕切り板が設けられて区
画を形成した油水分離槽においては、それぞれの区画ご
と、あるいは一部の区画に対して、油水の流れにほぼ垂
直に平面があたるように平面状の油分吸着フィルターを
設けるという手段を採用した。フィルターの取り付けに
ついては、油水分離槽の油水の流れ方向に対して、平面
状の油分吸着フィルターを角度を自在に設けるという手
段を用いた。ここで、フィルターは、それぞれ網を張設
した一対の枠体および裏枠で構成されたフィルターケー
スに挟み込み、このフィルターケースを油水分離槽の流
れに沿った両側壁面間に挟持するという具体的手段をも
採用している。
【0008】油分吸着フィルターを油水の流れに平面を
ほぼ垂直に設ける手段は、排水に含まれる油分を効率よ
く吸着させるためであり、流れにほぼ垂直にするために
は、フィルターを油水分離槽に対して斜めに取り付ける
構成が含まれることになる。特に、請求項2の構成にお
いては、仕切り板が設けられていることによって、流れ
はほぼ直流ではなく上下方向に蛇行することになり、こ
の流れにほぼ垂直にする手段を採用することによってフ
ィルターは必然的に斜めに設置されることになる。様々
な油水分離槽に適用することができるため、フィルター
の取り付けは角度自在に行うようにしている。フィルタ
ーケースにフィルターを装着して、このフィルターケー
スを油水分離槽の両側壁面に挟持する構成は、フィルタ
ーを簡単な作業で流れに垂直に設置することに資する。
なお、本発明でフィルターをほぼ垂直に設ける手段は、
油分の吸着を効率よく行うためであるが、油分の性質に
よっては完全に垂直に設置した場合にはフィルターが目
詰まりを起こした場合に流路の閉塞につながることにな
るので、これを避けて幾分は流路抵抗を下げることを目
的としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、添付した図面に従って説明する。図2は本発明で
採用する油水分離槽の一例であって、従来の油水分離槽
に適用した場合を示している。図中、11は従来と同様
の分離層本体、12a〜12cはそれぞれ仕切板であっ
て、分離層本体11を流れに沿って4つの区画に区切っ
て矢印Aに示す流れを形成する。13は油水混合水の流
入口、14は油水分離後の排水の排出口である。これら
の構成は従来から採用されている油水分離層と変わると
ころはない。本実施例で特徴的な構成は、平面状の油分
吸収フィルター15a〜15dを分離層本体11の仕切
板12a〜12cで区切った4つの区画に予め設けたこ
とであって、しかもそれぞれの区画ごとに流れAにほぼ
垂直になる傾きで設けたことである。フィルターの素材
は特に限定するものではなく、水中に埋没した状態でも
油分を吸収する親水性油吸着材からなるフィルターであ
れば全て本発明の構成に適合することができる。
【0010】フィルターを区画に設ける構成としては、
流れAにほぼ垂直にフィルター面が当たるようにするこ
とが油分を吸収するに際して効率よく行うことができ
る。
【0011】本実施形態では各区画にそれぞれフィルタ
ーを設けるようにしているが、例えば第2および第3の
区画にだけフィルターを設けるようにしても、本発明の
想定する範囲であるし、従来のように各区画の表面に油
分吸収フィルターを浮かせる技術を併用すれば、より効
率が良くなることはいうまでもない。
【0012】ところで、図2で説明した実施形態では従
来の分離層本体、即ち既設の分離層本体に設けることを
前提として説明したが、既設の分離層本体はサイズが様
々であり、また深さも設備によって異なっている。本発
明ではフィルターを流れにほぼ垂直に設けることを要旨
とするものであるから、既設の分離層本体に適用するた
めには、フィルターの取り付け角度を容易に変えること
ができる構成であることが好ましい。そこで、フィルタ
ーを仕切板の間、即ち各区画ごとに任意の角度で取り付
けるための構成を図3に示す。この構成は大きく分けて
2つの部分からなっており、21はフィルターを挟み込
むためのフィルターケース、22はフィルターケース2
1を矢印B方向から収納するケース枠体である。先ず、
フィルターケースはそれぞれ網23a、23bを張設し
た表枠24aと裏枠24bをヒンジで開閉自在に連結し
たものであって、裏枠24bは表枠24aよりも厚みが
あって、内周はフィルターを保持するようにチャンネル
状になっている。25はチャンネル内に複数個設けた板
バネであって、この板バネ25でフィルターを押さえる
ことによって確実に保持することができる。なお、本実
施形態ではフィルターは1枚に限らず、油水の性質によ
って複数枚重ねて収納することもある。先ずフィルター
を板バネ25を介してチャンネル内に装着し、表枠24
aと裏枠24bを矢印Cのように重ねる。このようにす
ると、フィルターは板バネ25で押さえられていると同
時に、表枠24aと裏枠24bに設けられている網23
a、23bで挟み込まれるので、流れによって流失した
り離脱することは完全に回避される。
【0013】一方、ケース枠体22は上側が開放された
コ字状で内側にフィルターケース21を保持するための
チャンネル26を有する外枠27と、外枠27の開放側
を補強するための補強板28、28で基本的な構造とし
ている。外枠27の周囲の縦枠27aの側面には、ゴム
や弾性樹脂製の滑り止め29a、29bが設けられ、反
対側の縦枠27bにはネジによって出入りする幅調整用
のビス30a、30bが設けられている。このようなフ
ィルターケース21とケース枠体22の構造を採用する
ことによって、全体の取り付け取り外しが容易であると
同時に、任意の角度に設定するのも極めて簡単である。
しかも、フィルターの交換に際しても、フィルターケー
ス21を抜き取るだけでよいので、作業性は非常によ
い。
【0014】上述した構造は、図2に示した分離槽本体
11に示したフィルター15a〜15dの位置に取り付
ける。取り付けは、分離槽本体11の流れ方向に沿った
壁面の一方に、滑り止め29a、29bを圧接し、幅調
節用のビス30a、30bをそれぞれ調節して他方壁面
に突っ張るように密接して、両側壁面に挟持する。この
場合、ケース枠体22の傾きを流れにほぼ垂直に設定す
ることはもちろんである。なお、ケース枠体22の横幅
は分離槽本体11の幅よりも多少狭い位が流路全体をフ
ィルターがカバーできるので好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明ではフィルターを流れにほぼ垂直
に設けることとしたので、排水に含まれた油分をフィル
ターで吸着する際でも非常に効率よく行うことができ、
効果的であると同時に、装着作業も容易であり、従来の
方式に比べれば少ない作業で高い油分回収を行うことが
できる。又、フィルターの取り付け角度を自在に調整可
能とした構成にあってはフィルターの吸着効率を最大に
設置することができる。しかも、フィルターケースを採
用した場合には排水の性質に応じてフィルターの枚数を
調節することが可能になり、より効率よい油分回収が可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の油水分離槽を示す概念図
【図2】本発明装置を示す概念図
【図3】本発明で採用するフィルターケースの斜視図
【符号の説明】
11 分離層本体 12a〜12c 仕切板 13 流入口 14 排出口 15a〜15d 油分吸収フィルター 21 フィルターケース 22 ケース枠体 23a、23b 網 24a 表枠 24b 裏枠 25 板バネ 26 チャンネル 27a、27b 縦枠 27 外枠 28 補強板 29a、29b 滑り止め 30a、30b ビス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油水分離槽において、油水流入口から排出
    口の間に、油水の流れにほぼ垂直に平面があたるように
    平面状の油分吸着フィルターを設けたことを特徴とする
    油水分離装置。
  2. 【請求項2】流れ方向に仕切り板が設けられて区画を形
    成した油水分離槽において、それぞれの区画ごと、或い
    は一部の区画に対して油水の流れにほぼ垂直に平面があ
    たるように平面状の油分吸着フィルターを設けたことを
    特徴とする油水分離装置。
  3. 【請求項3】油水分離槽の油水の流れ方向に対して、平
    面状の油分吸着フィルターを取り付け角度を自在に設け
    た請求項1または2記載の油水分離装置。
  4. 【請求項4】フィルターは、それぞれ網を張設した一対
    の枠体および裏枠で構成されたフィルターケースに挟み
    込み、このフィルターケースを油水分離槽の流れに沿っ
    た両側壁面間に挟持した請求項1または2記載の油水分
    離装置。
JP9525097A 1997-03-28 1997-03-28 油水分離装置 Pending JPH10272302A (ja)

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JP9525097A JPH10272302A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 油水分離装置

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JP9525097A JPH10272302A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 油水分離装置

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JPH10272302A true JPH10272302A (ja) 1998-10-13

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ID=14132521

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JP9525097A Pending JPH10272302A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 油水分離装置

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JP (1) JPH10272302A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102652884A (zh) * 2012-04-16 2012-09-05 宜兴市灵人机械有限公司 多迂回通道油水分离槽
JP2013166109A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 油分離槽
CN109574141A (zh) * 2019-01-23 2019-04-05 南京新奥环保技术有限公司 油水分离系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013166109A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 油分離槽
CN102652884A (zh) * 2012-04-16 2012-09-05 宜兴市灵人机械有限公司 多迂回通道油水分离槽
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