JP2013166096A - グリセロールの水素化分解用触媒、及び該触媒を使用する1,3−プロパンジオールの製造方法 - Google Patents

グリセロールの水素化分解用触媒、及び該触媒を使用する1,3−プロパンジオールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】温和な条件下で、液体酸触媒を併用しなくても、効率よくグリセロールを水素化分解して、選択的且つ高収率に1,3−プロパンジオールを得ることができるグリセロールの水素化分解用触媒、及び該触媒を使用した1,3−プロパンジオールの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のグリセロールの水素化分解用触媒は、担体としての三酸化タングステンに、白金成分及びアルミニウム成分が担持されてなる。前記触媒は、白金化合物とアルミニウム化合物とを三酸化タングステンに同時に含浸させ、焼成して得られる触媒が好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、温和な条件下で、液体酸触媒を併用しなくても、効率よくグリセロールを水素化分解して、選択的且つ高収率に1,3−プロパンジオールを得ることができるグリセロールの水素化分解用触媒、及び該触媒を使用する1,3−プロパンジオールの製造方法に関する。
化石燃料の供給不安や、二酸化炭素排出による温暖化問題が深刻化するなか、それらの問題を解決する方法として生物資源由来のバイオディーゼル燃料の利用が普及し始めている。バイオディーゼル燃料の製造過程では、グリセロールが大量に副生するが、グリセロールの有効な利用法は、未だ確立されていない。そのため、グリセロールから有用な化合物への変換が強く求められている。
グリセロールの変換反応の1つとして、水素化分解反応が知られている。水素化分解反応では、グリセロールから、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、及びエタノール等が混ざりあった状態で生成される。ここで、1,3−プロパンジオールは、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)等の高分子化合物の製造原料として特に有用である。そのため、グリセロールから、1,3−プロパンジオールを高選択的且つ高収率に得る方法が求められている。
特許文献1には、触媒としてイリジウムとレニウム、モリブデン及びタングステンから選択される金属元素をシリカ(SiO2)に担持して得られる触媒を使用して、グリセロールを水素化分解して、1,3−プロパンジオールを選択的に製造する方法が記載されている。しかし、前記触媒の活性は低く、水素圧8MPa程度の厳しい条件下で反応させても、1,3−プロパンジオールの収率は15%程度であった。
一方、温和な水素圧条件で反応させる場合は、収率を低下させないために、通常、硫酸などの液体酸触媒が併用される。しかし、硫酸などの液体酸触媒を使用する場合は、反応器の材質に制約がかかり、設備費が増大することが問題となる。更に、反応後、生成物から硫酸などの液体酸触媒を除去する必要があるため、製造工程が複雑になることも問題である。
特開2009−275029号公報
従って、本発明の目的は、温和な条件下で、液体酸触媒を併用しなくても、効率よくグリセロールを水素化分解して、選択的且つ高収率に1,3−プロパンジオールを得ることができるグリセロールの水素化分解用触媒(以後、単に「触媒」と称する場合がある)を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記触媒を使用して、選択的且つ高収率に1,3−プロパンジオールを得る1,3−プロパンジオールの製造方法を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、担体としての三酸化タングステンに白金成分を担持して得られる触媒は、比較的高い選択率で1,3−プロパンジオールを生成することを見いだした。しかし、未だ十分では無かった。そのため、前記触媒に更に他の金属を添加することによって1,3−プロパンジオールの選択率向上を目指した。
そして、担体として三酸化タングステンを使用し、前記担体に白金成分及びアルミニウム成分を担持して得られる触媒は、温和な条件下でも、液体酸触媒を併用しなくてもグリセロールを水素化分解して、選択的且つ高収率に1,3−プロパンジオールを生成することができること、前記触媒は、容易に再利用することができ、更に使用−再生を繰り返しても作用が低下しないことを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、担体としての三酸化タングステンに、白金成分及びアルミニウム成分が担持されてなるグリセロールの水素化分解用触媒を提供する。
前記グリセロールの水素化分解用触媒としては、白金化合物とアルミニウム化合物とを三酸化タングステンに同時に含浸させ(特に好ましくは、担体としての三酸化タングステン 1gに対し、白金化合物を0.01〜1.00mmol、アルミニウム成分を0.01〜1.00mmol含浸させ)、焼成して得られる触媒が好ましい。
更に、焼成後、触媒に還元処理を施してもよい。
本発明は、また、前記グリセロールの水素化分解用触媒及び水素の存在下で、グリセロールを水素化分解して1,3−プロパンジオールを得る1,3−プロパンジオールの製造方法を提供する。
前記1,3−プロパンジオールの製造方法は、反応溶媒として水を使用することが好ましい。
本発明に係るグリセロールの水素化分解用触媒は、上記構成を有するため、優れたグリセロールの水素化分解促進作用を有し、温和な条件下でも、硫酸等の液体酸触媒を併用せずとも、グリセロールを水素化分解することにより、極めて高い収率で1,3−プロパンジオールを選択的に製造することができる。そのため、本発明に係る1,3−プロパンジオールの製造方法は、反応器として周知慣用の反応器を使用することができ、耐酸性を有する材質の反応器を選択して使用する必要がない。更に、硫酸などの酸触媒を使用しない場合は、反応後、反応生成物から硫酸などの酸触媒を除去する工程を省くことができ、製造工程を簡略化することができる。
そして、本発明に係る1,3−プロパンジオールの製造方法によれば、バイオディーゼル燃料の製造過程で副生するグリセロールから、有用な1,3−プロパンジオールを効率よく且つ選択的に製造することができ、生物資源を有効利用することにより、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を低減することができる。更に、本発明において使用する触媒は再利用可能であり、繰り返し使用してもその高い触媒作用を維持することができる。そのため、コストを削減することができ、工業化に有利であり、有用な1,3−プロパンジオールを安価に提供することができる。
図1は、触媒としてPt−Al/WO3を使用したグリセロールの水素化分解反応における、反応時間がグリセロールの転化率、1,3−プロパンジオールの選択率及び収率に及ぼす影響を示すグラフである。 図2は、触媒としてPt/WO3を使用したグリセロールの水素化分解反応における、反応時間がグリセロールの転化率、1,3−プロパンジオールの選択率及び収率に及ぼす影響を示すグラフである。 図3は、触媒としてPt−Al/WO3を使用したグリセロールの水素化分解反応における、水素圧力がグリセロールの転化率、1,3−プロパンジオールの選択率及び収率に及ぼす影響を示すグラフである。
[グリセロールの水素化分解用触媒]
本発明の触媒は、担体としての三酸化タングステン(WO3)に、白金(Pt)成分及びアルミニウム(Al)成分が担持されてなる。本発明の触媒は、グリセロールの水素化分解用として好適に使用される。
三酸化タングステンの形状は特に限定されず、粉末状、粒状、成型体状等の何れであってもよい。また、三酸化タングステンの平均細孔径、及び比表面積も特に制限されず、周知慣用の触媒担体の平均細孔径、比表面積と同等である。
三酸化タングステンに担持される白金成分及びアルミニウム成分の態様としては、特に限定されることがなく、例えば、金属単体、金属塩、金属酸化物、金属水酸化物又は金属錯体の状態で含まれる態様等を挙げることができる。
白金成分及びアルミニウム成分の三酸化タングステンへの担持方法としては、特に限定されず、公知乃至慣用の担持方法により行うことができる。本発明においては、なかでも、例えば、白金化合物(例えば、H2PtCl6、(NH42PtCl6、K2PtCl6等)を含有する溶液、及びアルミニウム化合物(例えば、Al(NO33・(9H2O)、AlCl3(6H2O)、Al(OCOCH33等)を含有する溶液を三酸化タングステンに含浸させた後、乾燥させ、次いで焼成する方法(含浸法)により行うことが好ましい。尚、白金化合物、アルミニウム化合物を含有する溶液の濃度や、三酸化タングステンへの含浸、及び乾燥処理の施用回数を調整することにより、白金成分及びアルミニウム成分の担持量を制御することができる。また、白金化合物、アルミニウム化合物を含有する溶液を含浸させる際の温度、該溶液を含浸させた担体を乾燥させる際の温度は、特に限定されない。
前記白金化合物とアルミニウム化合物の三酸化タングステンへの含浸は、同時に行ってもよく、順次行ってもよい。すなわち、アルミニウム化合物を含有する溶液を三酸化タングステンに含浸させ、その後、白金化合物を含有する溶液を三酸化タングステンに含浸させてもよく、白金化合物を含有する溶液を三酸化タングステンに含浸させ、その後、アルミニウム化合物を含有する溶液を三酸化タングステンに含浸させてもよく、白金化合物を含有する溶液とアルミニウム化合物を含有する溶液を同時に三酸化タングステンに含浸させてもよい。
本発明においては、なかでも、触媒活性物質である白金成分がより多く表面に露出することにより、グリセロールを効率よく転化することができ、且つ、1,3−プロパンジオールを選択的に生成することができる点で、アルミニウム化合物を含有する溶液を三酸化タングステンに含浸させ、その後、白金化合物を含有する溶液を三酸化タングステンに含浸させる方法、又は白金化合物を含有する溶液とアルミニウム化合物を含有する溶液を同時に三酸化タングステンに含浸させる方法(特に、白金化合物を含有する溶液とアルミニウム化合物を含有する溶液を同時に三酸化タングステンに含浸させる方法)により得られる触媒が好ましい。
含浸の際に使用する白金化合物量としては、三酸化タングステン 1gに対して、例えば0.01〜1.00mmol程度であり、好ましくは0.03〜0.50mmol、更に好ましくは0.06〜0.30mmol、特に好ましくは0.06〜0.09mmolである。白金化合物の使用量が上記範囲を下回ると、白金成分の担持量が減少し、グリセロールの転化率が低下する傾向がある。一方、白金化合物の使用量が上記範囲を上回ると、不経済となる場合がある。
含浸の際に使用するアルミニウム化合物量としては、三酸化タングステン 1gに対して、例えば0.01〜1mmol程度であり、好ましくは0.03〜0.50mmol、更に好ましくは0.06〜0.30mmol、特に好ましくは0.06〜0.09mmolである。アルミニウム化合物の使用量が上記範囲を下回ると、アルミニウム成分の担持量が減少し、1,3−プロパンジオールの選択率が低下する傾向がある。一方、アルミニウム化合物の使用量が上記範囲を上回ると、グリセロールの転化率が低下する傾向がある。
白金化合物、アルミニウム化合物を含有する溶液を含浸させ、乾燥させた後の三酸化タングステンを焼成する際の温度としては、例えば、大気中において400〜700℃程度、好ましくは450〜550℃程度である。焼成時間としては、例えば0.5〜10時間程度、好ましくは1〜5時間程度である。また、焼成する際の雰囲気は、大気中に限定されず、例えば、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気、水素等の還元性ガス雰囲気等で焼成することもできる。
また、本発明の触媒は、焼成後、更に、還元処理を施してもよい。触媒の還元処理に使用する還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、水素化ホウ素カリウム(KBH4)等の水素化ホウ素錯化合物、ヒドラジン、水素(H2)、ジメチルフェニルシラン等のシラン化合物、ヒドロキシ化合物等を挙げることができる。ヒドロキシ化合物としては、例えば、第1級アルコール、第2級アルコール等のアルコール化合物を挙げることができる。また、ヒドロキシ化合物は、複数のヒドロキシル基を有していてもよく、1価アルコール、2価アルコール、多価アルコール(例えば、グリセロール)等の何れであってもよい。
本発明における触媒の還元処理に使用する還元剤としては、なかでも、グリセロールの水素化分解反応と同時に還元処理を行うことができる点で、水素(H2)及びグリセロールを使用することが好ましい。
還元処理温度及び時間としては、例えば、100〜250℃(好ましくは、150〜200℃)の温度で、0.5〜5時間(好ましくは、0.5〜2時間)程度である。
上記製造方法により得られた触媒は、その後、洗浄処理(水や有機溶媒等により洗浄)、乾燥処理(真空乾燥等により乾燥)等を施すことが好ましい。
グリセロールの水素化分解反応は、下記のように進行すると考えられる。1,3−プロパンジオールを選択的に生成するには、2級ヒドロキシル基において選択的に脱水反応を進行させる必要がある。
Figure 2013166096
本発明の触媒は、白金(Pt)成分を担持した三酸化タングステン(WO3)に、更にアルミニウム成分を担持させることにより、担体の酸性度のばらつきを制御することができ、それにより2級ヒドロキシル基において、より選択的に脱水反応を進行させることを可能とし、1,3−プロパンジオールの選択的生成を可能にすると考えられる。
[1,3−プロパンジオールの製造方法]
本発明に係る1,3−プロパンジオールの製造方法は、上記グリセロールの水素化分解用触媒及び水素の存在下で、グリセロールを水素化分解して1,3−プロパンジオールを得ることを特徴する。
触媒は、予め、上述したとおり還元処理を施したものを使用してもよく、反応系内で還元処理を行ってもよい。
上記触媒の使用量としては、例えば、グリセロールに対して、白金成分が0.1〜50モル%程度(好ましくは0.5〜10モル%、特に好ましくは0.5〜5モル%、最も好ましくは0.75〜1.5モル%)であり、アルミニウム成分が0.1〜10モル%程度(好ましくは0.2〜5.0モル%、特に好ましくは0.5〜2.0モル%、最も好ましくは0.75〜1.5モル%)となる量である。
また、水素の供給方法としては、例えば、水素中(すなわち、水素雰囲気下)で反応を行う方法や、水素ガスをバブリングする方法等を挙げることができる。また、水素(水素ガス)は、実質的に水素のみの状態でもよく、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス等により希釈された状態でもよい。また、本発明の1,3−プロパンジオールの製造方法により得られた反応混合物から回収した水素を再利用することもできる。
水素中で反応を行う場合、反応時の圧力は、特に制限されず、常圧でも加圧でもよいが、好ましくは1〜50atm(特に好ましくは15〜50atm、更に好ましくは25〜50atm、最も好ましくは25〜35atm)である。
反応に付す水素とグリセロールのモル比[水素(mol)/グリセロール(mol)]としては、例えば、1〜100程度、好ましくは50〜70程度、特に好ましくは60〜70程度である。上記水素とグリセロールのモル比が1を下回ると、グリセロールの反応率(転化率)が低下する場合がある。一方、上記水素とグリセロールのモル比が100を上回ると、未反応水素回収のための用役コストが増加する傾向がある。
上記反応は、回分形式、半回分形式、連続流通形式等を任意に選択した形式により実施することができる。また、所定量のグリセロールから得られる1,3−プロパンジオールの量を増加させたい場合には、水素化分解実施後の未反応グリセロールを分離回収してリサイクルするプロセスを採用してもよい。このリサイクルプロセスを採用すれば、グリセロールを所定量使用したときの1,3−プロパンジオールの生成量を高めることができる。
また、上記反応は溶媒の存在下で行うことが好ましい。無溶媒下で反応させると、基質となるグリセロールが触媒に吸着してダマになり反応の進行が阻害される場合があるためである。溶媒としては、例えば、水;1,2−ジオキサン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテル、ジメチルエーテル等のエーテル類;アセトアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル;これらの混合物等を挙げることができる。溶媒としては、なかでも、水を使用することが、選択的且つ優れた収率で1,3−プロパンジオールを生成することができる点で好ましい。また、溶媒の使用量としては、例えば、回分式で反応させる場合はグリセロールの初期濃度が1〜60重量%程度となる範囲内で使用することが好ましい。
反応温度としては、例えば、50〜250℃、好ましくは100〜220℃程度、特に好ましくは150〜200℃程度である。反応時間は、反応温度及び圧力に応じて適宜調整することができ、例えば5〜15時間程度、好ましくは6〜12時間程度、特に好ましくは6〜10時間程度である。反応時間が上記範囲を下回ると、グリセロールの反応率(転化率)が低下する場合がある。一方、反応時間が上記範囲を上回ると、グリセロールが完全に水素化分解された炭化水素の生成が急激に増える場合がある。
反応終了後、反応生成物は、例えば、濾過、濃縮、蒸留、抽出等の分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製できる。
本発明の1,3−プロパンジオールの製造方法によれば、グリセロールを水素化分解することにより、優れた転化率でグリセロールを転化して、選択的に1,3−プロパンジオールを製造することができる。グリセロールの転化率としては、例えば19%以上、好ましくは25%以上、更に好ましくは50%以上、特に好ましくは70%以上、最も好ましくは80%以上である。1,3−プロパンジオールの選択率は、例えば30%以上、好ましくは35%以上、更に好ましくは40%以上、特に好ましくは43%以上である。
本発明の1,3−プロパンジオールの製造方法によれば、グリセロールの水素化分解反応を温和な条件下で行うことができ、例えば、1〜50atm程度の水素圧力下でも、硫酸等の液体酸触媒を実質的に使用しなくとも、優れた転化率でグリセロールを転化して、選択的に1,3−プロパンジオールを製造することができる。硫酸等の酸触媒の使用量は、例えば0.98mg以下(好ましくはゼロ)である。そのため、反応器としては、周知慣用の反応器を使用することができ、耐酸性を有する材質の反応器を選択して使用する必要がない。更に、硫酸などの液体酸触媒を使用しない場合は、反応後、反応生成物から硫酸などの液体酸触媒を除去する工程を省くことができ、製造工程を簡略化することができる。
更にまた、本発明の触媒は、使用−再生を繰り返しても(例えば、少なくとも4回使用−再生を繰り返しても)高い触媒活性を維持することができる。反応に使用した触媒は、反応液から濾過、遠心分離等の物理的な分離手法により容易に回収することができ、回収された触媒はそのままで、又は洗浄、乾燥処理を施した後、再利用される。洗浄処理は、適宜な溶媒(例えば、水)により数回(例えば2〜3回)洗浄する方法により行うことができる。そのため、高価な触媒を繰り返し利用することができるため、製造コストを大幅に削減することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
調製例1(触媒の調製)
触媒は含浸法により調製した。すなわち、H2PtCl6(0.1ミリモル)とAl(NO33(0.075ミリモル)とを溶解した水溶液中にWO3(1g)を加え、室温(25℃)で12時間撹拌した。
撹拌終了後、エバポレーターで水を留去し、乾燥後、マッフル炉(500℃)にて3時間焼成することにより、焦げ茶色粉末の触媒(1)(Pt−Al/WO3)を得た。
調製例2(触媒の調製)
2PtCl6の使用量を0.1ミリモルから0.075ミリモルに変更した以外は調製例1と同様にして、触媒(2)(Pt−Al/WO3)を得た。
調製例3(触媒の調製)
2PtCl6の使用量を0.1ミリモルから0.05ミリモルに変更した以外は調製例1と同様にして、触媒(3)(Pt−Al/WO3)を得た。
調製例4(触媒の調製)
Al(NO33(0.075ミリモル)を溶解した水溶液中にWO3(1g)を加え、室温(25℃)で12時間撹拌した。その後、H2PtCl6(0.1ミリモル)を溶解した水溶液を加え、室温(25℃)で12時間撹拌した。
撹拌終了後、エバポレーターで水を留去し、乾燥後、マッフル炉(500℃)にて3時間焼成することにより、触媒(4)(Pt/Al/WO3)を得た。
調製例5(触媒の調製)
2PtCl6(0.1ミリモル)を溶解した水溶液中にWO3(1g)を加え、室温(25℃)で12時間撹拌した。その後、Al(NO33(0.075ミリモル)を溶解した水溶液を加え、室温(25℃)で12時間撹拌した。
撹拌終了後、エバポレーターで水を留去し、乾燥後、マッフル炉(500℃)にて3時間焼成することにより、触媒(5)(Al/Pt/WO3)を得た。
調製例6(触媒の調製)
2PtCl6(0.1ミリモル)を溶解した水溶液中にWO3(1g)を加え、室温(25℃)で12時間撹拌した。
撹拌終了後、エバポレーターで水を留去し、乾燥後、マッフル炉(500℃)にて3時間焼成することにより、触媒(6)(Pt/WO3)を得た。
実施例1
テフロン(登録商標)製内筒をいれた50mLのステンレス製オートクレーブに、調製例1で得られた触媒(1)(Pt−Al/WO3)0.1g、グリセロール 1mmol、水 3.0mLを加え、10atmの水素で5回置換した後、水素雰囲気下(30atm)、180℃で10時間撹拌して生成物を得た。尚、転化率、選択率、及び収率の測定にはガスクロマトグラフ質量分析計(GC−MS)を使用した。
実施例2、3、比較例1
調製例1で得られた触媒に代えて、下記表1に記載の触媒を使用した(比較例1では反応時間も4時間に変更した)以外は実施例1と同様にして生成物を得た。尚、実施例2は調製例4で得られた触媒(4)、実施例3は調製例5で得られた触媒(5)、比較例1は調製例6で得られた触媒(6)を使用した。
Figure 2013166096
※1,3−PDO=1,3−プロパンジオール
1,2−PDO=1,2−プロパンジオール
2−PrOH=2−プロパノール
1−PrOH=1−プロパノール
実施例4〜8
実施例4〜6は調製例2で得られた触媒(2)、実施例7、8は調製例3で得られた触媒(3)を使用し、且つ、下記表2に記載の通りに反応時間を変更した以外は実施例1と同様にして生成物を得た。
Figure 2013166096
※1,3−PDO=1,3−プロパンジオール
1,2−PDO=1,2−プロパンジオール
2−PrOH=2−プロパノール
1−PrOH=1−プロパノール
実施例9〜12
反応時間を10時間から2時間、4時間、6時間、又は8時間に変更した以外は実施例1と同様にして生成物を得た。結果を図1に示す。
比較例2〜4
触媒として調製例6で得られた触媒を使用し、反応時間を4時間から1時間、2時間、又は6時間に変更した以外は比較例1と同様にして生成物を得た。結果を、図2に示す。
実施例13〜16
水素圧力を30atmから、10atm、20atm、40atm、又は50atm変更した以外は実施例1と同様にして生成物を得た。結果を、図3に示す。
実施例17
実施例1の反応終了後、反応液を遠心分離して残渣を分取し、脱イオン水でリンス洗浄して得られた触媒を使用した以外は実施例1と同様にして、生成物(reuse 1)を得た。
実施例18
実施例17の反応終了後、反応液を遠心分離して残渣を分取し、脱イオン水でリンス洗浄して得られた触媒を使用した以外は実施例1と同様にして、生成物(reuse 2)を得た。
実施例19
実施例18の反応終了後、反応液を遠心分離して残渣を分取し、脱イオン水でリンス洗浄して得られた触媒を使用した以外は実施例1と同様にして、生成物(reuse 3)を得た。
実施例20
実施例19の反応終了後、反応液を遠心分離して残渣を分取し、脱イオン水でリンス洗浄して得られた触媒を使用した以外は実施例1と同様にして、生成物(reuse 4)を得た。
実施例21
調製例1で得られた触媒を予め、下記前処理した以外は実施例1と同様にして、生成物(pretreatment)を得た。
前処理:オートクレーブ内に、調製例1で得られた触媒 0.1g、グリセロール 10mmol、水 3.0mLを加え、10atmの水素で5回置換した後、水素雰囲気下(30atm)、180℃で1時間撹拌した。その後、反応液を遠心分離して残渣を分取し、脱イオン水でリンス洗浄した後、110℃で減圧乾燥した。
実施例17〜21の結果を下記表3にまとめて示す。
Figure 2013166096
※1,3−PDO=1,3−プロパンジオール
1,2−PDO=1,2−プロパンジオール
2−PrOH=2−プロパノール
1−PrOH=1−プロパノール
上記結果より、本発明に係る1,3−プロパンジオールの製造方法によれば、優れた収率で、1,3−プロパンジオールを選択的に製造できることがわかった。また、本発明の触媒は、反応後の液を濾過あるいは遠心分離することにより簡単に回収することができ、繰り返し使用しても高い触媒活性を維持することができることがわかった。

Claims (6)

  1. 担体としての三酸化タングステンに、白金成分及びアルミニウム成分が担持されてなるグリセロールの水素化分解用触媒。
  2. 白金化合物とアルミニウム化合物とを三酸化タングステンに同時に含浸させ、焼成して得られる請求項1に記載のグリセロールの水素化分解用触媒。
  3. 担体としての三酸化タングステン 1gに対し、白金化合物を0.01〜1.00mmol、アルミニウム成分を0.01〜1.00mmol含浸させる請求項2に記載のグリセロールの水素化分解用触媒。
  4. 焼成後、触媒に還元処理を施して得られる請求項1〜3の何れか1項に記載のグリセロールの水素化分解用触媒。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のグリセロールの水素化分解用触媒及び水素の存在下で、グリセロールを水素化分解して1,3−プロパンジオールを得る1,3−プロパンジオールの製造方法。
  6. 反応溶媒として水を使用する請求項5に記載の1,3−プロパンジオールの製造方法。
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