JP2013165218A - 積層セラミックコンデンサの製造方法及び積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサの製造方法及び積層セラミックコンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】小型で高容量な積層セラミックコンデンサを製造し得る方法を提供する。
【解決手段】導電層21は、第1の方向x及び第1の方向xに対して垂直な第2の方向yに沿って相互に間隔をおいてマトリクス状に配された矩形状の複数の第1の部分21aと、第2の方向yにおいて隣り合う第1の部分21aの第1の方向yにおける中央部同士を接続しており、第1の方向xにおいて隣り合う第1の部分21a間の第1の方向xにおける間隔と第1の方向xにおける幅が等しい第2の部分21bとを有する。マザーブロック22を、各導電層21の第2の方向yにおける中央において第1の方向xに沿って切断すると共に、各導電層21の第1の方向xにおける中央において第2の方向yに沿って切断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサの製造方法及び積層セラミックコンデンサに関する。
近年、携帯電話やパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルオーディオ機器などの電子機器の小型化に伴って、電子機器に搭載される積層セラミックコンデンサに対するさらなる小型化及び高容量化の要求が高まってきている。
積層セラミックコンデンサを大型化することなく高容量化する有力な方法としては、内部電極の対向面積を大きくする方法が挙げられる。例えば特許文献1には、内部電極の対向面積を大きくする方法として、第1及び第2の側面のそれぞれに、第1及び第2の内部電極の両方が露出した生のチップを作製した後に、第1及び第2の側面の上にセラミック層を形成する方法が提案されている。
特開平6-13259号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、第1及び第2の内部電極の間に配されたセラミック層の厚みが薄いと、第1及び第2の内部電極が短絡してしまう場合がある。このため、セラミック層の厚みを十分に薄くすることができず、小型化を達成するために積層枚数を減らさざる得なくなり容量を増やすことができなくなる。従って、小型で高容量な積層セラミックコンデンサを得ることは困難である。
本発明は、小型で高容量な積層セラミックコンデンサを製造し得る方法を提供することにある。
本発明に係る第1の積層セラミックコンデンサの製造方法では、表面上に、内部電極を構成するための導電層が配されたセラミックグリーンシートであって、導電層が、第1の方向及び第1の方向に対して垂直な第2の方向に沿った矩形状の第1の部分と、第1の部分から第2の方向に突出した第2の部分とを有するセラミックグリーンシートを用意する。セラミックグリーンシートを、積層方向において隣り合う導電層の第1の部分が第1及び第2の方向のそれぞれに沿ってずれ、かつ、第2の部分が積層方向において隣り合う導電層と重ならないように複数積層してマザーブロックを作製する。マザーブロックを、積層方向において隣り合う導電層の一方の第1の部分を含まず、第2の部分を含み、かつ積層方向において隣り合う導電層の他方の第1の部分を含む位置で第1の方向に沿って切断すると共に、積層方向において隣り合う導電層の他方の第1の部分を含まず、第2の部分を含み、かつ積層方向において隣り合う導電層の一方の第1の部分を含む位置で第2の方向に沿って切断することにより、積層方向において隣り合う導電層の一方から形成された第1の内部電極と、積層方向において隣り合う導電層の他方から形成された第2の内部電極とを有し、前記第1の内部電極が、第1の端面及び第1の側面に露出している一方、第2の端面及び第2の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、第1の部分から第2の側面に至るように設けられており、第2の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有し、第2の内部電極が、第2の端面及び第2の側面に露出している一方、第1の端面及び第1の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、第1の部分から第1の側面に至るように設けられており、第1の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有する直方体状のチップを作製する。
本発明に係る第2の積層セラミックコンデンサの製造方法では、表面上に、内部電極を構成するための導電層が配されたセラミックグリーンシートであって、導電層が、第1の方向及び第1の方向に対して垂直な第2の方向に沿って相互に間隔をおいてマトリクス状に配された矩形状の複数の第1の部分と、第2の方向において隣り合う第1の部分の第1の方向における中央部同士を接続しており、第1の方向において隣り合う第1の部分間の第1の方向における間隔と第1の方向における幅が等しい第2の部分とを有するセラミックグリーンシートを用意する。セラミックグリーンシートを、隣り合うセラミックグリーンシートの第1の部分が第1及び第2の方向のそれぞれに沿って半周期ずつずれるように複数積層してマザーブロックを作製する。マザーブロックを、各導電層の第2の方向における中央において第1の方向に沿って切断すると共に、各導電層の第1の方向における中央において第2の方向に沿って切断することにより、第1及び第2の内部電極が積層方向に沿って交互に設けられており、第1の内部電極が、第1の端面及び第1の側面に露出している一方、第2の端面及び第2の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、第1の部分から第2の側面に至るように設けられており、第2の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有し、第2の内部電極が、第2の端面及び第2の側面に露出している一方、第1の端面及び第1の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、第1の部分から第1の側面に至るように設けられており、第1の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有する直方体状のチップを作製する。
本発明に係る第1及び第2のそれぞれの積層セラミックコンデンサの製造方法のある特定の局面では、チップの第1及び第2の側面の上に絶縁層を形成した後に焼成する。
本発明に係る第1及び第2のそれぞれの積層セラミックコンデンサの製造方法の他の特定の局面では、絶縁層としてセラミック層を形成する。
本発明に係る第1及び第2のそれぞれの積層セラミックコンデンサの製造方法の別の特定の局面では、セラミック層を、セラミックグリーンシートを貼り付けることにより形成する。
本発明に係る第1及び第2のそれぞれの積層セラミックコンデンサの製造方法のさらに他の特定の局面では、セラミック層を、セラミックペーストを塗布することにより形成する。
本発明に係る第1及び第2のそれぞれの積層セラミックコンデンサの製造方法のさらに別の特定の局面では、マザーブロックの切断を押切りにより行う。
本発明に係る積第1及び第2のそれぞれの層セラミックコンデンサの製造方法のまたさらに他の特定の局面では、セラミックグリーンシートの厚みを導電層の厚みよりも大きくする。
本発明に係る積層セラミックコンデンサは、直方体状のセラミック素体と、複数の第1及び第2の内部電極とを備えている。セラミック素体は、第1及び第2の主面と、第1及び第2の側面と、第1及び第2の端面とを有する。第1及び第2の主面は、長さ方向及び幅方向に沿って延びている。第1及び第2の側面は、長さ方向及び厚み方向に沿って延びている。第1及び第2の端面は、幅方向及び厚み方向に沿って延びている。複数の第1及び第2の内部電極は、セラミック素体の内部において厚み方向に沿って相互に間隔をおいて交互に積層されている。第1の内部電極は、第1の端面に露出している一方、第2の端面並びに第1及び第2の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、第1の部分の第1の端面側の端部から第2の側面側に向けて延び、第2の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有する。第2の内部電極は、第2の端面に露出している一方、第1の端面並びに第1及び第2の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、第1の部分の第2の端面側の端部から第1の側面側に向けて延び、第1の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有する。第1の内部電極の第1の部分の第1の側面側の端部は、第2の内部電極の第2の部分の第1の側面側の端部と面一である。第2の内部電極の第1の部分の第2の側面側の端部は、第1の内部電極の第1の部分の第2の側面側の端部と面一である。
本発明に係る積層セラミックコンデンサのある特定の局面では、第1の内部電極および第2の内部電極の第1の部分の端部の厚みは端部以外の部分の厚みより大きい。
本発明に係る積層セラミックコンデンサの他の特定の局面では、第1及び第2の内部電極間の距離が第1及び第2の内部電極のそれぞれの厚みよりも大きい。
本発明によれば、小型で高容量な積層セラミックコンデンサを製造し得る方法を提供することができる。
本発明の一実施形態における、表面上に導電層が配されたセラミックグリーンシートの略図的平面図である。 本発明の一実施形態におけるセラミックグリーンシートの積層態様を説明するための模式的平面図である。 本発明の一実施形態におけるマザー積層体の略図的分解側面図である。 本発明の一実施形態における生のチップの略図的斜視図である。 図4のV−V部分の略図的断面図である。 本発明の一実施形態における生のチップの長さ方向及び厚み方向に沿った略図的断面図である。 本発明の一実施形態における生のチップの長さ方向及び幅方向に沿った略図的断面図である。 本発明の一実施形態における生のセラミック素体の略図的斜視図である。 本発明の一実施形態において製造された積層セラミックコンデンサの略図的斜視図である。 本発明の一実施形態において製造された積層セラミックコンデンサの長さ方向及び厚み方向に沿った略図的断面図である。 図10のXI−XI部分の略図的断面図である。 本発明の一実施形態において製造された積層セラミックコンデンサの長さ方向及び幅方向に沿った略図的断面図である。 各セラミックグリーンシートの上に導電層が設けられた部分を切断する工程を説明するための略図的断面図である。 内部電極の端部の模式的断面図である。 変形例における、表面上に導電層が配されたセラミックグリーンシートの略図的平面図である。 変形例におけるセラミックグリーンシートの積層態様を説明するための模式的平面図である。 変形例において製造された積層セラミックコンデンサの長さ方向及び幅方向に沿った略図的断面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における、表面上に導電層が配されたセラミックグリーンシートの略図的平面図である。図2は、本実施形態におけるセラミックグリーンシートの積層態様を説明するための模式的平面図である。図3は、本実施形態におけるマザー積層体の略図的分解側面図である。図4は、本実施形態における生のチップの略図的斜視図である。図5は、本実施形態における生のチップの幅方向及び厚み方向に沿った略図的断面図である。図6は、本実施形態における生のチップの長さ方向及び厚み方向に沿った略図的断面図である。図7は、本実施形態における生のチップの長さ方向及び幅方向に沿った略図的断面図である。図8は、本実施形態における生のセラミック素体の略図的斜視図である。
本実施形態では、図1〜図8を参照しながら、図9に示す積層セラミックコンデンサ1の製造方法の一例について説明する。
(表面上に導電層21が形成されたセラミックグリーンシート20の準備)
まず、図1に示すセラミックグリーンシート20を用意する。このセラミックグリーンシート20は、セラミックペーストをダイコーター法、グラビアコーター法、マイクログラビアコーター法などの印刷法によりシート状に印刷し、乾燥させることにより作製することができる。セラミックグリーンシート20の作製に用いられるセラミックペーストに含まれるセラミック粉末の種類は、製造しようとする積層セラミックコンデンサ1の特性に応じて適宜選択することができる。例えば、誘電体セラミック粉末を含むセラミックペーストを用いることができる。誘電体セラミックスの具体例としては、例えば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、CaZrO3などが挙げられる。
次に、セラミックグリーンシート20の表面上に、内部電極を構成するための導電層21を形成する。ここで形成する導電層21は、複数の第1の部分21aと、複数の第2の部分21bとを有する。複数の第1の部分21aのそれぞれは矩形状である。複数の第1の部分21aは、x方向(第1の方向)及びx方向に対して垂直なy方向(第2の方向)に沿って相互に間隔をおいてマトリクス状に配されている。第2の部分21bは、y方向において隣り合う第1の部分21aのx方向における中央部同士を接続している。第2の部分21bのx方向における幅は、x方向において隣り合う第1の部分21a間のx方向における間隔と等しい。
なお、導電層21の形成は、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、インクジェット法などの各種印刷法により行うことができる。
セラミックグリーンシート20の厚みは、導電層21の厚みと同程度の厚みかそれ以上の厚みであることが好ましい。具体的には、セラミックグリーンシート20の厚みは、焼成後の厚みで、0.3μm〜3μmであることが好ましい。導電層21の焼成後の厚みは、0.3μm〜1.5μmであることが好ましい。セラミックグリーンシート20の厚みが薄すぎると、セラミックグリーンシート20の取り扱いが困難となる場合がある。一方、セラミックグリーンシート20の厚みが厚すぎると、得られる積層セラミックコンデンサ1の性能(例えば静電容量)が低くなりすぎる場合がある。導電層21の厚みが薄すぎると、形成される内部電極25,26の厚みが薄くなりすぎ、得られる積層セラミックコンデンサ1の性能が低くなってしまう場合がある。一方、導電層21の厚みが厚すぎると、導電層21が設けられていない部分と、導電層21が設けられている部分との間に形成される段差が大きくなりすぎるため、構造欠陥が生じやすく、得られる積層セラミックコンデンサ1の信頼性が低くなる場合がある。
なお、セラミックグリーンシート20の焼成後の厚みや、導電層21の焼成後の厚みは、得られた積層セラミックコンデンサ1を端面から長さ方向Lにおける中央部まで研磨して得られる断面を顯微鏡観察することにより測定することができる。
(マザーブロック22の作製)
次に、図3に示されるように、表面上に導電層21が形成されていないセラミックグリーンシート20を複数枚積層する。その後に、図2及び図3に示されるように、表面上に導電層21が形成されたセラミックグリーンシート20を複数枚積層する。この際に、積層方向であるz方向において隣り合うセラミックグリーンシート20の上に配された導電層21の第1の部分21aがx方向及びy方向のそれぞれに沿って半周期ずつずれるようにする。このため、第2の部分21bは、x方向において隣り合う第1の部分21a間の隙間と積層方向であるz方向に重なる。その後、図3に示されるように、表面上に導電層21が形成されていないセラミックグリーンシート20をさらに複数枚積層する。これにより、内部に導電層21を有するマザーブロック22を作製する。
なお、必要に応じてマザーブロック22に、静水圧プレス等の各種プレスを施してもよい。
(生のチップ23の作製)
次に、マザーブロック22をx方向及びy方向に沿って切断することにより、マザーブロック22から、図4〜図7に示す生のチップ23を作製する。具体的には、マザーブロック22を、各導電層21のy方向(第2の方向)における中央において、x方向(第1の方向)に沿って延びる複数のカットラインL1(図2を参照)に沿って切断する。それと共に、各導電層21のx方向における中央においてy方向に沿って延びるカットラインL2に沿って切断する。これらカットラインL1,L2における切断を行うことにより、マザーブロック22を複数の生のチップ23に分断する。ここで、カットラインL1,L2のそれぞれは、第2の部分21bの上を通過している。このため、生のチップ23の平面視における対向する角部のそれぞれには、第2の部分21bが位置している。
なお、マザーブロック22の切断は、例えば、切断刃を押しつける押切り、ダイシング、レーザー切断などの方法により行うことができる。なかでも、マザーブロック22の切断方法としては、押切りが好ましい。マザーブロック22の切断に要する時間が短くなり、また、ダイシングによる切断等と比較して、切断時に除去される部分を小さくできるため、材料の利用効率を高めることができるためである。
具体的には、本実施形態では、図示しない切断刃を厚み方向に移動させることによりマザーブロック22の切断を行う。
図4〜図7に示されるように、生のチップ23は、直方体状のチップ本体24を有する。一対の主面24a、24bと、一対の側面24c、24dと、一対の端面24e、24fとを有する。主面24a、24bは、長さ方向L及び幅方向Wに沿って延びている。側面24c、24dは、長さ方向L及び厚み方向Tに沿って延びている。端面24e、24fは、幅方向W及び厚み方向Tに沿って延びている。
チップ本体24の内部には、導電層21から形成された矩形状の複数の第1及び第2の内部電極25,26が配されている。複数の第1の内部電極25と、複数の第2の内部電極26とは、厚み方向Tに沿って、相互に間隔をおいて交互に配されている。厚み方向Tにおいて隣接する第1の内部電極25と第2の内部電極26とは、セラミック層29を介して対向している。
第1及び第2の内部電極25,26は、長さ方向L及び幅方向Wに沿って配されている。第1及び第2の内部電極25,26は、導電層21の第1の部分21aに由来の第1の部分25a、26aと、導電層21の第2の部分21bに由来の第2の部分25b、26bとを有する。第1の部分25a、26aのそれぞれは矩形状である。第1の部分25aの一部分と第1の部分26aの一部分とは、平面視における中央部において、厚み方向Tにおいてセラミック層29をおいて重畳している。
第1の部分25aは、端面24e及び側面24cに露出している。第1の部分25aは、端面24f及び側面24dには露出していない。一方、第1の部分26aは、端面24f及び側面24dに露出している。第1の部分26aは、端面24e及び側面24cには露出していない。
第2の部分25bは、第1の部分25aから側面24dに至るように設けられている。具体的には、第2の部分25bは、第1の部分25aの長さ方向Lにおける端面24e側(L1側)の端部から側面24dに至るように設けられている。第2の部分25bは、積層方向である厚み方向Tにおいて第2の内部電極26と対向しないように設けられている。第2の部分25bは、平面視において、積層セラミックコンデンサ1のうち、第2の内部電極26と、第1の内部電極25の第1の部分25aとのいずれもが設けられていない領域の全体に設けられている。このため、本実施形態においては、第2の部分25bは、矩形状である。
第2の部分26bは、第1の部分25aから側面24cに至るように設けられている。具体的には、第2の部分26bは、第1の部分26aの長さ方向Lにおける端面24f側(L2側)の端部から側面24cに至るように設けられている。第2の部分26bは、積層方向である厚み方向Tにおいて第1の内部電極25と対向しないように設けられている。第2の部分26bは、平面視において、積層セラミックコンデンサ1のうち、第1の内部電極25と第2の内部電極26の第1の部分26aとのいずれもが設けられていない領域の全体に設けられている。このため、本実施形態においては、第1の部分26aは、矩形状である。
このように、本実施形態では、平面視における積層セラミックコンデンサ1の全体に第1及び第2の内部電極25,26の少なくとも一方が設けられている。
(セラミック層27a、27bの形成)
次に、図8に示されるように、第1または第2の内部電極25,26が露出した側面24c、24dの上に、セラミック層27a、27bを形成する。これにより、内部電極25,26が端面24e、24fにのみ露出している生のセラミック素体28を作製する。
セラミック層27a、27bは、例えば、セラミックグリーンシートを貼り付けることにより形成してもよい。この場合、厚みの均一性の高いセラミック層27a、27bを形成することができる。また、セラミック層27a、27bは、セラミックペーストを塗布し、乾燥させることにより形成してもよい。
セラミック層27a、27bの形成に先立って、側面24c、24dの上に接着剤を塗布しておいてもよい。この塗布された接着剤は、後の焼成工程において除去される。
なお、生のセラミック素体28に、バレル研磨等を適宜施し、稜線部や角部を面取り状またはR面取り状としておくことが好ましい。
(焼成)
次に、生のセラミック素体28を焼成することにより、図9に示す、第1及び第2の内部電極25,26を有するセラミック素体10を得る。その後、第1及び第2の外部電極13,14を形成することにより積層セラミックコンデンサ1を完成させる。なお、第1及び第2の外部電極13,14は、めっき法、ディップ法などにより導電性ペーストを塗布した後に焼成する方法等により形成することができる。
以上、本実施形態では、焼成の後に外部電極13,14を形成する、ポストファイアの場合について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。生のセラミック素体に導電性ペーストを塗布した後に生のセラミック素体と同時に焼成するコファイアにより外部電極を形成してもよい。
(積層セラミックコンデンサ1の構成)
図9は、本施形態において製造された積層セラミックコンデンサの略図的斜視図である。図10は、本実施形態において製造された積層セラミックコンデンサの長さ方向及び厚み方向に沿った略図的断面図である。図11は、本実施形態において製造された積層セラミックコンデンサの幅方向及び厚み方向に沿った略図的断面図である。図12は、本実施形態において製造された積層セラミックコンデンサの長さ方向及び幅方向に沿った略図的断面図である。
図9〜12に示されるように、積層セラミックコンデンサ1は、直方体状のセラミック素体10を備えている。セラミック素体10は、長さ方向L及び幅方向Wに沿って延びる第1及び第2の主面10a、10bと、厚み方向T及び長さ方向Lに沿って延びる第1及び第2の側面10c、10dと、厚み方向T及び幅方向Wに沿って延びる第1及び第2の端面10e、10fを有する。
なお、本発明において、「直方体状」には、角部や稜線部が面取り状または曲面取り状である直方体が含まれるものとする。すなわち、「直方体状」の部材とは、第1及び第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1及び第2の端面とを有する部材全般を意味する。また、主面、側面、端面の一部または全部に凹凸などが形成されていてもよい。
セラミック素体10の寸法は、特に限定されない。セラミック素体10の高さ寸法、長さ寸法及び幅寸法は、それぞれ、0.1mm〜3.0mm、0.2mm〜4.0mm、0.1mm〜3.0mm程度とすることができる。
セラミック素体10は、適宜のセラミックスからなる。セラミック素体10を構成するセラミックスの種類は、所望する積層セラミックコンデンサ1の特性に応じて適宜選択することができる。例えば、誘電体セラミックスの具体例としては、例えば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、CaZrO3などが挙げられる。
図10及び図11に示されるように、セラミック素体10の内部には、略矩形状の複数の第1及び第2の内部電極25,26が厚み方向Tに沿って等間隔に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極25,26のそれぞれは、第1及び第2の主面10a、10bと平行である。第1及び第2の内部電極25,26は、厚み方向Tにおいて、セラミック層10gを介して、互いに対向している。
なお、第1及び第2の内部電極25,26間の厚み方向Tに沿った距離、即ち、セラミック層10gの厚みは、第1及び第2の内部電極25,26のそれぞれの厚みよりも大きい。セラミック層10gの厚みは、第1及び第2の内部電極25,26のそれぞれの厚みと同程度もしくはそれ以上の厚みであることが好ましい。具体的には、セラミック層10gの厚みは、0.3μm〜3。0μmであることが好ましい。第1及び第2の内部電極25,26のそれぞれの厚みは、0.3μm〜3.0μmであることがより好ましい。
図12に示されるように、第1の内部電極25は、矩形状の第1の部分25aと、第2の部分25bとを有する。第1の部分25aは、端面10eに露出している。第1の部分25aは、端面10f及び側面10c、10dには露出していない。第1の部分25aと側面10cとの間の幅方向Wに沿った距離は、第1の部分25aと側面10dとの間の幅方向Wに沿った距離よりも短い。
第2の部分25bは、第1の部分25aの端面10e側の端部から側面10d側に向けて延びている。第2の部分25bは、第2の内部電極26と積層方向である厚み方向Tにおいて対向していない。
第2の内部電極26は、矩形状の第1の部分26aと、第2の部分26bとを有する。第1の部分26aは、端面10fに露出している。第1の部分26aは、端面10e及び側面10c、10dには露出していない。第1の部分26aと側面10dとの間の幅方向Wに沿った距離は、第1の部分26aと側面10cとの間の幅方向Wに沿った距離よりも短い。
第2の部分26bは、第1の部分26aの端面10f側の端部から側面10d側に向けて延びている。第2の部分25bは、第1の内部電極25と積層方向である厚み方向Tにおいて対向していない。
第1の内部電極25の第1の部分25aの側面10c側の端部は、第2の内部電極26の第1の部分26aの側面10c側の端部よりも側面10c側に位置している。第1の内部電極25の第1の部分25aの側面10c側の端部は、第2の内部電極26の第2の部分26bの側面10c側の端部と面一である。
第2の内部電極26の第1の部分26aの側面10d側の端部は、第1の内部電極25の第1の部分25aの側面10d側の端部よりも側面10d側に位置している。第2の内部電極26の第1の部分26aの側面10d側の端部は、第1の内部電極25の第2の部分25bの側面10d側の端部と面一である。
第1及び第2の内部電極25,26は、適宜の導電材料により構成することができる。第1及び第2の内部電極25,26は、例えば、Ni,Cu,Ag,Pd及びAuからなる群から選ばれた金属またはNi,Cu,Ag,Pd及びAuからなる群から選ばれた一種以上の金属を含む合金(例えば、Ag−Pd合金など)により構成することができる。
図9、図10及び図12に示されるように、積層セラミックコンデンサ1は、第1及び第2の外部電極13,14を備えている。図10及び図12に示されるように、第1の外部電極13は、第1の内部電極25に接続されている。一方、第2の外部電極14は、第2の内部電極26に接続されている。
第1及び第2の外部電極13,14は、適宜の導電材料により構成することができる。また、第1及び第2の外部電極13,14は、複数の導電膜の積層体により構成されていてもよい。
本実施形態では、具体的には、第1及び第2の外部電極13,14のそれぞれは、1または複数の下地層と、下地層の上に形成されている1または複数のめっき層とを有する。
下地層は、例えば、焼結金属層や、めっき層、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂に導電性フィラーを添加した導電性樹脂からなる導電性樹脂層により構成することができる。焼結金属層は、第1及び第2の内部電極25,26と同時焼成したコファイアによるものであってもよいし、導電性ペーストを塗布して焼き付けたポストファイアによるものであってもよい。
下地層に含ませる導電材料は、特に限定されないが、下地層に含ませる導電材料の具体例としては、例えば、Cu,Ni,Ag,Pd,Auなどの金属、Ag−Pdなどの上記金属の1種以上を含む合金などが挙げられる。
下地層の最大厚みは、例えば、20μm〜100μmとすることができる。
めっき層は、例えば、Cu,Ni,Sn,Ag,Pd,Auなどの金属、Ag−Pdなどの上記金属の1種以上を含む合金などにより形成することができる。
めっき層1層あたりの最大厚みは、例えば、1μm〜10μmとすることができる。
なお、下地層とめっき層との間に、応力緩和用の樹脂層を配置してもよい。
ところで、図13に示されるように、マザーブロック122の、第1の内部電極を構成するための導電層121aと、第2の内部電極を構成するための導電層121bとの両方が設けられている部分を切断刃120を積層方向に移動させることにより押切りした場合、切断刃120の移動に伴って、セラミックグリーンシート123及び導電層121a、121bの切断部付近がz方向に変位する。これにより、形成される第1及び第2の電極が短絡してしまう場合がある。
それに対して本実施形態では、図2に示されるように、マザーブロック22を、導電層21の第2の方向(y方向)における中央において、第1の方向(x方向)に沿ったカットラインL1で切断すると共に、導電層21のx方向における中央において、y方向に沿ったカットラインL2で切断する。カットラインL1,L2には、各層ごとに導電層21が設けられていない。カットラインL1,L2には、2枚のセラミックグリーンシート20ごとに導電層21が設けられている。カットラインL1,L2には、第1の内部電極25を構成するための導電層21と、第2の内部電極26を構成するための導電層21とのうちの一方のみが設けられている。このように、本実施形態では、隣り合う導電層21間の距離が長いため、マザーブロック22の切断時に導電層21やセラミックグリーンシート20が変形したとしても、z方向に隣接する導電層21が接触しにくい。また、仮に接触したとしても、接触した導電層21は、共に、第1または第2の内部電極25,26を構成するものであるため、第1の内部電極25と第2の内部電極26との間の短絡の原因にもならない。よって、セラミックグリーンシート20を薄くした場合であっても、第1の内部電極25と第2の内部電極26との間の短絡が確実に規制できるため、高性能な積層セラミックコンデンサ1を製造することができる。
また、第1の内部電極25と第2の内部電極26との間の短絡が確実に規制できるため、マザーブロック22の切断速度を高くすることができる。従って、マザーブロック22の切断に要する時間を短くすることができる。その結果、積層セラミックコンデンサ1の製造に要する時間を短くすることができる。
また、本実施形態のように、セラミック層27a、27bを事後的に設けることによって、セラミック層27a、27bの厚みを薄くすることができる。よって、第1の内部電極25と第2の内部電極26との対向面積を大きくすることができる。よって、より高容量な積層セラミックコンデンサ1を製造することができる。
また、チップ本体24の側面24c、24dには、第1及び第2の内部電極25,26の第1の部分25a、26aの一方が露出していないため、側面24c、24dにおける内部電極25,26の占める面積割合が小さい。このため、チップ本体24とセラミック層27a、27bとの間の密着強度を高めることができる。よって、セラミック素体10内に水分が浸入しにくく、優れた信頼性を有する積層セラミックコンデンサ1を得ることができる。
より優れた信頼性を有する積層セラミックコンデンサ1を得る観点からは、セラミックグリーンシート20の厚みを導電層21の厚みよりも大きくすることが好ましい。セラミックグリーンシート20の厚みを導電層21の厚みと同程度かそれ以上の厚みとするのがより好ましい。但し、セラミックグリーンシート20の厚みを導電層21の厚みに対して大きくしすぎると、セラミックグリーンシート20が厚くなりすぎ、容量が取れなくなる場合がある。このため、セラミックグリーンシート20の厚みを導電層21の厚みの2.0倍以下とすることがより好ましく、3.0倍以下とすることがさらに好ましい。
ところで、例えば、第1及び第2の内部電極のそれぞれに第2の部分を設けず、矩形状の第1の部分のみにより構成することも考えられる。その場合、第1の内部電極の幅方向の一方側端部と、第2の内部電極の幅方向の一方側端部との幅方向における位置をそろえると共に、第1の内部電極の幅方向の他方側端部と、第2の内部電極の幅方向の他方側端部との幅方向における位置をそろえることも考えられる。しかしながら、この場合は、セラミック素体において、第1及び第2の内部電極の両方が設けられた部分と、第1及び第2の内部電極の両方が設けられていない部分とが隣り合うこととなる。このため、第1及び第2の内部電極の両方が設けられた部分と、第1及び第2の内部電極の両方が設けられていない部分との境界領域に大きな厚み差が生じる。よって、第1及び第2の内部電極の両方が設けられた部分と、第1及び第2の内部電極の両方が設けられていない部分との境界領域に電界が集中しやすい。また、セラミック素体の内部に構造欠陥が生じやすく、その結果、セラミック素体の内部に水分が浸入しやすくなる。従って、積層セラミックコンデンサの信頼性が低くなる場合がある。
それに対して本実施形態では、第1及び第2の内部電極25,26の両方が設けられた領域と、第1及び第2の内部電極25,26の両方が設けられていない領域との間に、第1及び第2の内部電極25,26の一方が設けられた領域が配されている。このため、急激な厚み変化が抑制されている。従って、電界集中を抑制することができると共に、構造欠陥の発生を抑制することができ、水分の浸入も抑制することができる。その結果、より優れた信頼性を得ることができる。
ところで、図14に示すように、切断されていない、第1の内部電極25の端部25Bは、他の部分と比べて厚い。同様に、切断されていない、第2の内部電極26の端部は、他の部分と比べて厚い。このため、複数の第1の内部電極25のそれぞれの端部25Bが厚み方向Tにおいて重なっていると大きな段差が生じ、セラミック素体10内に構造欠陥が生じやすい。同様に、複数の第2の内部電極26のそれぞれの厚い端部が厚み方向Tにおいて重なって積層していると、それぞれの端部の厚みが蓄積され、結果として大きな段差が生じ、セラミック素体10内に構造欠陥が生じやすい。従って、複数の第1の内部電極25のそれぞれの端部25Bの幅方向Wにおける位置はばらついていることが好ましい。同様に、複数の第2の内部電極26のそれぞれの厚い端部の幅方向Wにおける位置はばらついていることが好ましい。
なお、上記実施形態では、チップの側面にセラミック層を設ける例について説明したが、セラミック層に換えて、樹脂層やガラス層などの絶縁層を設けてもよい。
(変形例)
図15は、変形例における、表面上に導電層が配されたセラミックグリーンシートの略図的平面図である。図16は、変形例におけるセラミックグリーンシートの積層態様を説明するための模式的平面図である。図17は、変形例において製造された積層セラミックコンデンサの長さ方向及び幅方向に沿った略図的断面図である。
上記実施形態では、第2の部分25b、26bが矩形状である例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、図15に示すように、導電層21の第2の部分25bを、y方向の一方側端部から他方側に向かって一旦縮幅細になった後に幅太になるような形状であってもよい。この場合は、図17に示すように、内部電極25,26の第2の部分25b、26bは、側面10dまたは側面10c側に向かって先細る台形状となる。かかる構成においても、上記実施形態と同様の効果が奏される。
1…積層セラミックコンデンサ
10…セラミック素体
10a、10b…主面
10c、10d…側面
10e、10f…端面
10g…セラミック層
13…第1の外部電極
14…第2の外部電極
20…セラミックグリーンシート
21…導電層
21a…第1の部分
21b…第2の部分
22…マザーブロック
23…生のチップ
24…チップ本体
24a、24b…主面
24c、24d…側面
24e、24f…端面
25…第1の内部電極
25a…第1の部分
25b…第2の部分
26…第2の内部電極
26a…第1の部分
26b…第2の部分
27a、27b…セラミック層
28…セラミック素体
29…セラミック層
L1,L2…カットライン

Claims (11)

  1. 表面上に、内部電極を構成するための導電層が配されたセラミックグリーンシートであって、前記導電層が、第1の方向及び前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に沿った矩形状の第1の部分と、前記第1の部分から前記第2の方向に突出した第2の部分とを有するセラミックグリーンシートを用意する工程と、
    前記セラミックグリーンシートを、積層方向において隣り合う前記導電層の前記第1の部分が前記第1及び第2の方向のそれぞれに沿ってずれ、かつ、前記第2の部分が積層方向において隣り合う前記導電層と重ならないように複数積層してマザーブロックを作製する工程と、
    前記マザーブロックを、積層方向において隣り合う前記導電層の一方の前記第1の部分を含まず、前記第2の部分を含み、かつ積層方向において隣り合う前記導電層の他方の前記第1の部分を含む位置で前記第1の方向に沿って切断すると共に、積層方向において隣り合う前記導電層の他方の前記第1の部分を含まず、前記第2の部分を含み、かつ積層方向において隣り合う前記導電層の一方の前記第1の部分を含む位置で前記第2の方向に沿って切断することにより、前記積層方向において隣り合う導電層の一方から形成された第1の内部電極と、前記積層方向において隣り合う導電層の他方から形成された第2の内部電極とを有し、前記第1の内部電極が、第1の端面及び第1の側面に露出している一方、第2の端面及び第2の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、前記第1の部分から前記第2の側面に至るように設けられており、前記第2の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有し、前記第2の内部電極が、第2の端面及び前記第2の側面に露出している一方、前記第1の端面及び前記第1の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、前記第1の部分から前記第1の側面に至るように設けられており、前記第1の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有する直方体状のチップを作製する工程と、
    を備える、積層セラミックコンデンサの製造方法。
  2. 表面上に、内部電極を構成するための導電層が配されたセラミックグリーンシートであって、前記導電層が、第1の方向及び前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に沿って相互に間隔をおいてマトリクス状に配された矩形状の複数の第1の部分と、前記第2の方向において隣り合う前記第1の部分の前記第1の方向における中央部同士を接続しており、前記第1の方向において隣り合う前記第1の部分間の前記第1の方向における間隔と前記第1の方向における幅が等しい第2の部分とを有するセラミックグリーンシートを用意する工程と、
    前記セラミックグリーンシートを、隣り合う前記セラミックグリーンシートの前記第1の部分が前記第1及び第2の方向のそれぞれに沿って半周期ずつずれるように複数積層してマザーブロックを作製する工程と、
    前記マザーブロックを、前記各導電層の前記第2の方向における中央において前記第1の方向に沿って切断すると共に、前記各導電層の前記第1の方向における中央において前記第2の方向に沿って切断することにより、第1及び第2の内部電極が積層方向に沿って交互に設けられており、前記第1の内部電極が、第1の端面及び第1の側面に露出している一方、第2の端面及び第2の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、前記第1の部分から前記第2の側面に至るように設けられており、前記第2の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有し、前記第2の内部電極が、第2の端面及び前記第2の側面に露出している一方、前記第1の端面及び前記第1の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、前記第1の部分から前記第1の側面に至るように設けられており、前記第1の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分とを有する直方体状のチップを作製する工程と、
    を備える、積層セラミックコンデンサの製造方法。
  3. 前記チップの前記第1及び第2の側面の上に絶縁層を形成した後に焼成する、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
  4. 前記絶縁層としてセラミック層を形成する、請求項3に記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
  5. 前記セラミック層を、セラミックグリーンシートを貼り付けることにより形成する、請求項4に記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
  6. 前記セラミック層を、セラミックペーストを塗布することにより形成する、請求項4に記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
  7. 前記マザーブロックの切断を押切りにより行う、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
  8. 前記セラミックグリーンシートの厚みを前記導電層の厚みよりも大きくする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
  9. 長さ方向及び幅方向に沿って延びる第1及び第2の主面と、長さ方向及び厚み方向に沿って延びる第1及び第2の側面と、幅方向及び厚み方向に沿って延びる第1及び第2の端面とを有する直方体状のセラミック素体と、
    前記セラミック素体の内部において厚み方向に沿って相互に間隔をおいて交互に積層された複数の第1及び第2の内部電極と、
    を備え、
    前記第1の内部電極は、
    前記第1の端面に露出している一方、前記第2の端面並びに前記第1及び第2の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、
    前記第1の部分の前記第1の端面側の端部から前記第2の側面側に向けて延び、前記第2の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分と、
    を有し、
    前記第2の内部電極は、
    第2の端面に露出している一方、前記第1の端面並びに前記第1及び第2の側面には露出していない矩形状の第1の部分と、
    前記第1の部分の前記第2の端面側の端部から前記第1の側面側に向けて延び、前記第1の内部電極と積層方向に対向しない第2の部分と、
    を有し、
    前記第1の内部電極の前記第1の部分の前記第1の側面側の端部は、前記第2の内部電極の前記第2の部分の前記第1の側面側の端部と面一であり、
    前記第2の内部電極の前記第1の部分の前記第2の側面側の端部は、前記第1の内部電極の前記第1の部分の前記第2の側面側の端部と面一である、積層セラミックコンデンサ。
  10. 前記第1の内部電極および前記第2の内部電極の第1の部分の端部の厚みは端部以外の部分の厚みより大きい、請求項9に記載の積層セラミックコンデンサ。
  11. 前記第1及び第2の内部電極間の距離が前記第1及び第2の内部電極のそれぞれの厚みよりも大きい、請求項9または10に記載の積層セラミックコンデンサ。
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