JP2013163992A - 車両用燃料タンクのリザーバカップ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジェットポンプ10内に燃料を流通させて発生した負圧により吸入ポート10bを経て燃料タンク1内の燃料をリザーバカップ2内に流入させることで、燃料液面を高めて液面揺動に起因する燃料ポンプ3の吸い上げ不良を防止する。吸入ポート10b内に網状部材13を配設して、パラフィン析出温度域では燃料中に析出したパラフィンを網状部材13に捕捉させて意図的に目詰まりさせる。これにより燃料タンク1内の低温の燃料が吸入ポート10bを経てリザーバカップ2内に流入するのを中断して、リザーバカップ2内の燃料温度の昇温を図る。
【選択図】図1
Description
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、低温環境下においてリザーバカップ内の燃料を迅速に昇温でき、もって燃料中に析出したパラフィンによる燃料フィルタの目詰まりを未然に回避することができる車両用燃料タンクのリザーバカップ装置を提供することにある。
請求項3の発明は、請求項1において、燃料流入制限手段を、ジェットポンプの吸入ポートに配設されて、燃料の温度低下に伴うバイメタルの変形に応じて閉弁方向に作動する開閉弁としたものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4において、リザーバカップが、内部から燃料タンクへの燃料の流出を阻止し、燃料タンクから内部への燃料の流入を許容するワンウェイバルブを備えたものである。
請求項4の発明の車両用燃料タンクのリザーバカップ装置によれば、請求項1に加えて、燃料流入制限手段として、燃料フィルタのヒータの作動と連動して閉弁方向に作動する開閉弁を設けた。従って、パラフィン析出温度域では燃料フィルタのヒータが作動し、これと連動して開閉弁が閉弁方向に作動して吸入ポートを流通する燃料を制限することができる。
以下、本発明を具体化した車両用燃料タンクのリザーバカップ装置の第1実施形態を説明する。
図1は本実施形態の車両用燃料タンクのリザーバカップ装置を示す全体構成図、図2はジェットポンプの詳細を示す部分拡大断面図である。
また、燃料タンク1内において燃料供給路5からは燃料調圧路9が分岐し、燃料調圧路9の先端はリザーバカップ2内に位置して後述するジェットポンプ10が設けられている。燃料調圧路9には燃圧レギュレータ11が介装され、燃圧レギュレータ11の設定圧に基づき燃料供給路5の燃料の一部が調圧燃料として燃料調圧路9側に適宜逃がされることにより、エンジン6への供給燃料が設定圧に調整される。従って、燃料調圧路9内には燃圧レギュレータ11を経た調圧燃料が流通し、その調圧燃料はジェットポンプ10を経てリザーバカップ2内に排出される。
リザーバカップ2内の燃料は燃料供給路5を経てエンジン6で消費される一方、ジェットポンプ10の吸入ポート10bを経て燃料タンク1内から流入するが、通常のエンジン運転域では、前者の消費量よりも後者の流入量の方が大となる。このため図1に示すように、燃料タンク1内の燃料液面が低下した状態であっても、リザーバカップ2内の燃料液面は上昇してリザーバカップ2の上部から燃料が溢流し続け、リザーバカップ2の上部に相当する燃料液面が常に保持される。
例えば低温環境下でエンジン6を始動させると、燃料タンク1及びリザーバカップ2内の燃料は共にパラフィン析出温度域にあることからパラフィンが析出する。燃料タンク1内の燃料温度がほとんど上昇しないのに対して、リザーバカップ2内の燃料温度は暖機中のエンジン6から受熱した余剰燃料が回収されて次第に上昇する。ところが、これと並行してリザーバカップ2内にはジェットポンプ10により燃料タンク1内の低温の燃料が流入する。しかも、余剰燃料の流入に伴ってエンジン6から受熱した余剰燃料の一部がリザーバカップ2から溢流するため、その熱がリザーバカップ2内の燃料温度の上昇に貢献することなく無駄に捨てられてしまう。このため、リザーバカップ2内の燃料温度の上昇が緩慢になってパラフィンの融解が妨げられてしまう。
以上のような知見に基づき、本発明ではリザーバカップ2内の燃料温度がパラフィン析出温度域にあるときに、迅速な昇温のためにジェットポンプ10の機能を一時的に停止させる対策を実施しており、以下、当該対策について詳述する。
次に、以上のように構成した車両用燃料タンク1のリザーバカップ装置の作用を説明する。
また、ジェットポンプ10が機能停止することにより、リザーバカップ2内の燃料液面はエンジン6の燃料消費に応じて次第に低下する。しかしながら、上記のようにワンウェイバルブ12を介して燃料タンク1から燃料が逐次流入することから、リザーバカップ2内は燃料タンク1内とほぼ等しい燃料液面に保持されてエンジン6への燃料供給が継続される。
本実施形態のリザーバカップ装置の基本的な構成は、図1に基づき述べた第1実施形態のものと同様であり、相違点は、第1実施形態の網状部材13に代えてバイメタル式の開閉弁21(燃料流入制限手段)を用いた点にある。そこで、共通する構成の箇所は同一部材番号を付して説明を省略し、相違点である開閉弁21の構成及び作用効果について詳述する。
図3に示すように、第1実施形態の網状部材13に代えて吸入ポート10bの途中には開閉弁21が配設されている。図4に示すように開閉弁21は、ジェットポンプ10の吸入ポート10b内に設けられた弁座22、弁座22を開閉する弁体23、及び操作ロッド24を介して先端25aを弁体23に連結され、基端25bを図示しないブラケットに固定されたバイメタル25から構成されている。
本実施形態のリザーバカップ装置の基本的な構成は、図1に基づき述べた第1実施形態のものと同様であり、相違点は、第1実施形態の網状部材13に代えて電磁式の開閉弁31(燃料流入制限手段)を用いた点にある。そこで、共通する構成の箇所は同一部材番号を付して説明を省略し、相違点である開閉弁31の構成及び作用効果について詳述する。
ジェットポンプ10の吸入ポート10bの途中には電磁式の開閉弁31が配設され、この開閉弁31の開閉に応じて吸入ポート10bが開放・閉塞されるようになっている。開閉弁31は燃料フィルタ7に内蔵されたヒータから制御信号を入力し、ヒータと連動して開閉する。即ち、リザーバカップ2内の燃料温度が低下してパラフィン析出温度域となるとヒータが作動し、そのヒータからの制御信号に基づき開閉弁31が閉弁する。一方、リザーバカップ2内の燃料温度が上昇してパラフィン析出温度域を超えるとヒータが作動中止し、それに応じて開閉弁31が開弁する。
2 リザーバカップ
3 燃料ポンプ
6 エンジン
7 燃料フィルタ
10 ジェットポンプ
10b 吸入ポート
13 網状部材(燃料流入制限手段)
21,31 開閉弁(燃料流入制限手段)
25 バイメタル
Claims (5)
- 燃料タンク内に配設したリザーバカップ内の燃料を燃料ポンプにより汲み上げて燃料フィルタを介して車両のエンジンに供給し、該エンジンで消費されなかった余剰燃料を上記リザーバカップ内に回収する一方、上記リザーバカップの燃料をジェットポンプ内に流通させて負圧を発生させ、該負圧を利用して吸入ポートを経て上記燃料タンク内の燃料を上記リザーバカップ内に流入させて該リザーバカップ内の燃料液面を高めるようにした車両用燃料タンクのリザーバカップ装置において、
上記燃料の温度が該燃料中にパラフィンを析出させるパラフィン析出温度域にあるときに、上記ジェットポンプの吸入ポートを流通する燃料を制限する燃料流入制限手段を備えたことを特徴とする車両用燃料タンクのリザーバカップ装置。 - 上記燃料流入制限手段は、上記ジェットポンプの吸入ポート内に配設されて、上記燃料中に析出したパラフィンを捕捉可能な網状部材であることを特徴とする請求項1記載の車両用燃料タンクのリザーバカップ装置。
- 上記燃料流入制限手段は、上記ジェットポンプの吸入ポート内に配設されて、上記燃料の温度低下に伴うバイメタルの変形に応じて閉弁方向に作動する開閉弁であることを特徴とする請求項1記載の車両用燃料タンクのリザーバカップ装置。
- 上記燃料フィルタは、上記燃料の温度低下時に作動するヒータを内蔵し、
上記燃料流入制限手段は、上記ジェットポンプの吸入ポート内に配設されて、上記燃料フィルタのヒータの作動と連動して閉弁方向に作動する開閉弁であることを特徴とする請求項1記載の車両用燃料タンクのリザーバカップ装置。 - 上記リザーバカップは、内部から上記燃料タンクへの燃料の流出を阻止し、該燃料タンクから内部への燃料の流入を許容するワンウェイバルブを備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用燃料タンクのリザーバカップ装置。
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