JP6515527B2 - 車両の燃料タンク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の燃料タンク装置に関する。
エンジンを駆動源とする車両には、燃料を収容する燃料タンクが搭載されており、燃料タンクに収容された燃料は、燃料フィルタを介してサプライポンプあるいは燃料ポンプ(フィードポンプ)によってエンジンに移送される。
ところで、寒冷時においては、燃料、特に軽油では、その粘度が高くなり、場合によってはパラフィンが析出するなどして燃料フィルタが目詰まりして燃料ポンプによる燃料の移送が困難となる。
そこで、特許文献1には加温装置によって燃料タンクの壁部を介して燃料を加温する技術が提案され、特許文献2にはエンジンによって加温された余剰燃料を燃料タンク内のリザーバカップ内の燃料に供給することで燃料を加温する技術が提案されている。
実用新案登録第3141469号 特開2013−163992号公報
ところで、燃料タンク装置として、第1の燃料収容部と第2の燃料収容部とがそれらの下部が仕切られて並べられた燃料タンク、いわゆる鞍型の燃料タンクを備え、第1の燃料収容部の燃料をエンジンに供給するものがある。この場合、第1の燃料収容部の燃料が減少すると、第2の燃料収容部に収容された燃料を移送配管を介して第1の燃料収容部に移送する。
このような燃料タンク装置において、寒冷時に燃料タンクの燃料にパラフィンが析出すると、燃料が移送配管に設けられたサクションフィルタに目詰りして第2の燃料収容部に収容された燃料を第1の燃料収容部に円滑に移送することができなくなるおそれがある。
この場合、特許文献1のように燃料タンクの壁部を温める加温手段を設けると、極めて低温の環境に対応するためには加温手段が大掛かりなものとなり、コストが嵩む不利がある。
また、特許文献2のように余剰燃料を用いて燃料タンク内の燃料を加温すると、余剰燃料の温度や流量が限られているため、燃料を効果的に加温する上で不利がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、寒冷時において燃料収容部間における燃料の移送を円滑に行なう上で有利な燃料タンク装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、発明は、燃料を燃焼させて動力を出力するエンジンと、第1の燃料収容部と第2の燃料収容部とを有する燃料タンクと、前記第2の燃料収容部に収容された燃料を前記第1の燃料収容部に移送する移送配管と、前記第1の燃料収容部に配置され、前記移送配管を介して前記第2の燃料収容部から前記第1の燃料収容部に燃料を移送すると共に、前記第1の燃料収容部から前記エンジンに燃料を移送する燃料移送部と、吸い込み口と排出口が前記第2の燃料収容部内に配置された循環配管と、前記第2の燃料収容部に収容された燃料を前記循環配管に循環させる循環ポンプと、前記循環配管を流れる燃料を昇温させる昇温部とを備え、前記第2の燃料収容部に、燃料の液位を検出するレベルゲージが設けられ、前記レベルゲージを収納する筐体に前記昇温部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の燃料収容部に、前記第1の燃料収容部よりも容積が小さい第1のリザーバカップが設けられ、前記燃料移送部は、前記移送配管を介して前記第2の燃料収容部から前記第1の燃料収容部に燃料を移送すると共に前記第1の燃料収容部から前記エンジンに燃料を移送することに加えて、前記第1の燃料収容部に収容された燃料を前記第1のリザーバカップに移送することを特徴とする。
また、本発明は、前記第2の燃料収容部に、前記第2の燃料収容部よりも容積が小さい第2のリザーバカップが設けられ、前記循環配管の吸い込み口および排出口は、前記第2のリザーバカップの内部に位置していることを特徴とする。
また、本発明は、前記第2の燃料収容部に収容されている燃料の温度に基づいて前記循環ポンプの流量を制御する制御部が設けられていることを特徴とする。
発明によれば、循環配管を流れる第2の燃料収容部の燃料が昇温部で昇温されるので、寒冷時において第2の燃料収容部の燃料の粘度が高くなったり、あるいは、燃料にパラフィンが析出することが抑制される。
そのため、寒冷時において、燃料を移送配管を介して第2の燃料収容部から第1の燃料収容部へ円滑に移送する上で有利となる。
また、本発明によれば、燃料タンク装置の簡素化、小型化を図る上で有利となる。
また、本発明によれば、第2のリザーバカップ内の限られた量の燃料が循環配管によって循環されるため、昇温部による燃料の昇温効率の向上を図る上で有利となる。
また、本発明によれば、昇温部を設けるに際して専用の取り付け部材を設ける必要がなく、燃料タンク装置の簡素化、小型化を図る上で有利となる。
また、本発明によれば、第2の燃料収容部に収容されている燃料の温度を適切に維持することができ、燃料が過剰に昇温されることを抑制すると共に、循環ポンプの省電力化を図る上で有利となる。
第1の実施の形態における車両用燃料タンクの構成を示す断面図である。 第2の実施の形態における車両用燃料タンクの循環ポンプの流量制御を行なう構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態における車両用燃料タンクの循環ポンプの流量制御を行なう構成を示すブロック図である。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、燃料タンク装置から供給される燃料を燃焼させて動力を出力するエンジンがディーゼルエンジンである場合について説明するが、本発明は、エンジンがガソリンエンジンであっても無論適用可能である。
図1に示すように、燃料タンク装置10は、燃料タンク12と、燃料移送部14と、移送配管16と、循環配管18と、循環ポンプ20と、昇温部22と、レベルゲージ24と、温度センサ26と、ECU28とを含んで構成されている。
燃料タンク12は、燃料(軽油)を貯えるものであり第1の燃料収容部12Aと第2の燃料収容部12Bとを有し、それらの下部が仕切られて並べられている。
すなわち、燃料タンク12は、車幅方向に延在する細長形状の底壁1202と、底壁1202の周囲から起立する周壁1204と、周壁1204の上部を接続する上壁1206とを備えている。
底壁1202の延在方向の中間部に、ドライブシャフトやマフラーなどの車両構成部材を配置するためのスペースを確保するため、上方に突出した突出部1208が形成され、底壁1202のうち突出部1208を除く部分が平坦な壁部となっている。
したがって、第1の燃料収容部12Aと第2の燃料収容部12Bは、突出部1208により下部が仕切られている。
第1の燃料収容部12Aの上壁1206の箇所には不図示の燃料供給口が設けられている。
燃料供給口から燃料が供給されると、第1の燃料収容部12Aが燃料で満たされ、次いで、突出部1208の高さを上回った燃料が第1の燃料収容部12Aから第2の燃料収容部12Bに流れ第2の燃料収容部12Bに燃料が収容される。
第1の燃料収容部12Aには、第1の燃料収容部12Aよりも容積が小さい第1のリザーバカップ30が設けられている。
第1のリザーバカップ30は、底板部3002と、底板部3002の周囲から起立する筒状の側板部3004とを有し、上方が開口されている。
第1のリザーバカップ30の内部とエンジン32とは燃料回収管46で接続されている。
燃料回収管46の排出口4602は第1のリザーバカップ30内に位置しており、排出口4602に異物除去用のサクションフィルタ47が設けられている。
したがって、エンジン32で加熱された余剰燃料は燃料回収管46を介して第1のリザーバカップ30に供給される。
燃料移送部14は、移送配管16を介して第2の燃料収容部12Bから第1の燃料収容部12Aに燃料を移送すると共に第1の燃料収容部12Aからエンジン32に燃料を移送することに加えて、第1の燃料収容部12Aに収容された燃料を第1のリザーバカップ30に移送するものである。
燃料移送部14は、電動燃料ポンプ60と、圧力調整部40と、第1のジェットポンプ部42、第2のジェットポンプ部44とを備えている。
電動燃料ポンプ60は、第1のリザーバカップ30内の燃料を圧力調整部40に供給するものであり、電動燃料ポンプ60の吸い込み口には異物除去用のサクションフィルタ62が設けられている。
圧力調整部40とエンジン32とは燃料をエンジン32に供給する送出配管34で接続されている。
送出配管34の吸い込み口3402は圧力調整部40に接続され、送出配管34の排出口3404は不図示のサプライポンプに接続されている。
送出配管34の長手方向の中間部分には異物除去用の燃料フィルタ38が設けられている。
圧力調整部40は、電動燃料ポンプ60から燃料が圧力調整部40に供給されることで、供給された燃料の圧力を一定の値に調整し、圧力が調整された燃料の一部を送出配管34を介してエンジン32に供給する。
したがって、電動燃料ポンプ60が動作することにより第1のリザーバカップ30の燃料がサクションフィルタ62および燃料フィルタ38を介してエンジン32に供給される。
また、圧力調整部40は、圧力が調整された燃料の残りを以下の第1、第2のオリフィス4202、4204を介して第1のリザーバカップ30内に燃料を供給する。
第1のジェットポンプ部42は、燃料が流れる第1のオリフィス4202と、第1のオリフィス4202で発生する負圧により第1のリザーバカップ30の底板部3002の孔を介して第1の燃料収容部12Aの燃料を吸引する第1の吸引部4204とを備えている。第1の吸引部4204に吸引された燃料は、第1のジェットポンプ部42から第1のリザーバカップ30内に供給される。
第2のジェットポンプ部44は、燃料が流れる第2のオリフィス4402と、第2のオリフィス4402で発生する負圧により移送配管16の排出口1604から第2の燃料収容部12Bの燃料を吸引する第2の吸引部4404とを備えている。第2の吸引部4404に吸引された燃料は、第2のジェットポンプ部44から第1のリザーバカップ30内に供給される。
この際、電動燃料ポンプ60から第1、第2のオリフィス4202,4402に供給される流量は安定しているため、第1、第2のジェットポンプ部42、44によって吸引される燃料の流量も安定したものとなる。すなわち、第1のリザーバカップ30内への燃料の供給量、第2の燃料収容部12Bから第1の燃料収容部12への燃料の供給量の安定化を図る上で有利となっている。
第2の燃料収容部12Bには、第2の燃料収容部12Bよりも容積が小さい第2のリザーバカップ52が設けられている。
第2のリザーバカップ52は、底板部5202と、底板部5202の周囲から起立する側板部5204とを有し、上方が開口され、底板部5202あるいは側板部5204に形成された不図示の開口を介して第2の燃料収容部12Bの燃料が第2のリザーバカップ52内に流入可能に構成されている。
移送配管16は、第2の燃料収容部12Bに収容された燃料を第1の燃料収容部12Aに移送するものであり、移送配管16は、吸い込み口1602が第2の燃料収容部12Bに、すなわち第2のリザーバカップ52の内部に配置され、排出口1604が第1の燃料収容部12Aに配置されている。吸い込み口1602には異物除去用のサクションフィルタ17が設けられている。
移送配管16は、第1の燃料収容部12Aと第2の燃料収容部12Bとにわたって配設されており、移送配管16を燃料タンク12の内部に配置することで、移送される燃料の保温が図られている。
循環配管18は、吸い込み口1802と排出口1804とが第2の燃料収容部12B内に配置されている。
循環ポンプ20は、電動ポンプで構成され、第2の燃料収容部12Bに収容された燃料を循環配管18に循環させるものである。
循環ポンプ20は、循環配管18の吸い込み口1802に設けられ、循環ポンプ20の吸い込み口には異物除去用のサクションフィルタ48が設けられている。
本実施の形態では、循環配管18の吸い込み口1802および排出口1804は第2のリザーバカップ52の内部に位置している。すなわち、循環ポンプ20の吸い込み口のサクションフィルタ48は第2のリザーバカップ52の内部に位置している。
したがって、循環配管18による燃料の循環は、第2のリザーバカップ52内の燃料を循環させることでなされる。
昇温部22は、循環配管18を流れる燃料を昇温させるものである。
本実施の形態では、燃料タンク12の上壁1206の上方箇所に循環配管18の長手方向の中間部分が配置され、その中間部分に昇温部22が設けられている。
また、昇温部22は電力によって動作するPTCヒータによって構成されている。なお、昇温部22として、PTCヒータ以外の電熱ヒータ、あるいは、熱交換器を用いるなど任意である。
レベルゲージ24は、第2の燃料収容部12Bに設けられ、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の液位を検出するものである。
レベルゲージ24は、ゲージ本体2402と、フロート2404と、ゲージ本体2402に揺動可能に支持され先端にフロート2404が連結されたアーム2406とを備えている。
ゲージ本体2402は、燃料の液位に応じて昇降するフロート2404によって揺動するアーム2406の揺動角度に基づいて液位を検出する。
ゲージ本体2402は筐体2408に収納され、筐体2408の上部が上壁1206に組付けられており、筐体2408の上部は上壁1206の外方に露出している。
本実施の形態では、上壁1206の外方に露出する筐体2408の上部に、循環配管18の長手方向の中間部分が配置され、この長手方向の中間部分は、筐体2408の上部に配置された昇温部22により昇温される。
なお、レベルゲージ24は、燃料の液位を検出できるものであればよく、従来公知の様々なレベルゲージ24が採用可能である。
温度センサ26は、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度を検出するものである。
本実施の形態では、温度センサ26は第2のリザーバカップ52の内部に位置すると共に、温度センサ26は循環配管18の排出口1802に設けられたサクションフィルタ48の近傍に位置しており、循環配管18を流れる燃料の温度の検出を正確に行えるように図られている。
ECU28は、CPU、制御プログラム等を格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
ECU28は、前記制御プログラムを実行することにより、レベルゲージ24で検出される第2の燃料収容部12Bの燃料の液位Pと、温度センサ26で検出される第2の燃料収容部12Bの燃料の温度Tとを考慮した判定条件に従って循環ポンプ20および昇温部22の動作を制御する。
また、ECUは、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度Tに基づいて循環ポンプ20の流量を制御する制御部を構成している。
次に作用効果について説明する。
予め、第1、第2の燃料収容部12A、12Bに燃料が満たされた状態で車両が走行しているものとする。
この際、電動ポンプ60が動作することで燃料移送部14により第1のリザーバカップ30の燃料が送出配管34を介してエンジン32に供給される。
また、電動ポンプ60が動作することで燃料移送部14の第1の吸引部4204によって第1の燃料収容部12Aの燃料が第1のリザーバカップ30内に供給される。
ここで、ECU28が前記判定条件に基づいて循環ポンプ20の動作をオンすると共に昇温部22をオンしたものとする。
これにより、循環配管18を流れる第2の燃料収容部12Bの燃料が昇温部22で昇温される。
したがって、寒冷時において第2の燃料収容部12Bの燃料の粘度が高くなったり、あるいは、燃料にパラフィンが析出することが抑制される。
そのため、寒冷時において、燃料がサクションフィルタ17に目詰りするといったことがなく、燃料移送部14により燃料を移送配管16を介して第2の燃料収容部12Bから第1の燃料収容部12Aへ円滑に移送する上で有利となる。
なお、第1の燃料収容部12Aの燃料はエンジン32で昇温された余剰燃料が導入されるため、燃料の粘度が高くなったり、あるいは、燃料にパラフィンが析出することが抑制される。そのため、燃料を送出配管34を介して第1の燃料収容部12Aからエンジン32に円滑に移送することができる。
また、ECU28は、循環ポンプ20および昇温部22の動作中、温度センサ26により検出された第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度Tが予め定められた上限温度TH以上となった場合に、循環ポンプ20の流量を制御することで、第2の燃料収容部12Bの燃料の温度Tが必要以上昇温しないように図られている。
本実施の形態では、ECU28は、燃料の温度Tが予め定められた上限温度TH以上となった場合に循環ポンプ20を停止させる。
上限温度THは、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料にパラフィンが析出する温度よりも充分に高い温度である。
また、本実施の形態では、燃料移送部14は、移送配管16を介して第2の燃料収容部12Bから第1の燃料収容部12Aへ燃料を移送すると共に第1の燃料収容部12Aからエンジン32に燃料を移送することに加えて、第1の燃料収容部12Aに収容された燃料を第1のリザーバカップ30に移送するようにしたが、燃料移送部14とは別に、第1の燃料収容部12Aに収容された燃料を第1のリザーバカップ30に移送する別の移送部を設けても良い。
しかしながら、本実施の形態のようにすると、燃料移送部14により、第2の燃料収容部12Bから第1の燃料収容部12Aへの燃料の移送と、第1の燃料収容部12Aからエンジン32への燃料の移送と、第1の燃料収容部12Aに収容された燃料の第1のリザーバカップ30への移送とを行なうことができ、燃料タンク装置10の簡素化、小型化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、第2の燃料収容部12Bに、第2の燃料収容部12Bよりも容積が小さい第2のリザーバカップ52が設けられ、循環配管18の吸い込み口1802および排出口1804は、第2のリザーバカップ52の内部に位置しているが、第2のリザーバカップ52を省略してもよい。
しかしながら、本実施の形態のようにすると、第2のリザーバカップ52内の限られた量の燃料が循環配管18によって循環されるため、昇温部22による燃料の昇温効率の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、第2の燃料収容部12Bに設けたレベルゲージ24の筐体2408に昇温部22が設けられている。
したがって、昇温部22を設けるに際して専用の取り付け部材を設ける必要がなく、燃料タンク装置10の簡素化、小型化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、ECU28(制御部)により第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度Tに基づいて循環ポンプ20の流量を制御するようにした。
したがって、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度Tを適切に維持することができ、燃料が過剰に昇温されることを抑制すると共に、循環ポンプ20の省電力化を図る上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
図2は、第2の実施の形態における車両用燃料タンクの循環ポンプ20の流量制御を行なう構成を示すブロック図である。
なお、以下の実施の形態において、第1の実施の形態と同様の部分、部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図2に示すように、第2の実施の形態では、循環ポンプ20に所定の駆動電流Iを供給する電源54と、循環ポンプ20との間に電流制御部56が設けられている。
電流制御部56は、電源54と循環ポンプ20の入力端子との間に直列接続された第1、第2のリレー5602、5604と、第2のリレー5604に並列接続された所定値の抵抗器5606とで構成されている。
第1、第2のリレー5602、5604のオン、オフはECU28により制御される。
抵抗器5606の抵抗値は、循環ポンプ20に実際に供給される実駆動電流Ipを例えば所定の駆動電流Iの1/N(ただしN>1)に、すなわちIp=I/Nに低減するものである。
したがって、ECU28により、以下のように第1、第2のリレー5602、5604のオン、オフが3通りに制御されることにより、駆動電流Ipが段階的に制御される。
1)第1、第2のリレー5602、5604が共にオフの場合、駆動電流Ipは、ゼロとなる。
2)第1のリレー5602がオン、第2のリレー5604がオフの場合、駆動電流Iは抵抗器5606を経由して循環ポンプ20に供給されるため、駆動電流IpはI/Nとなる。
3)第1、第2のリレー5602、5604が共にオンの場合、駆動電流Ip=Iとなる。
ECU28は、温度センサ26で検出される燃料の温度Tに基づいて循環ポンプ20の流量を3段階に制御する。
すなわち、第1のしきい値温度T1と第2の閾値温度T2(T1<T2)とを定める。
そして、ECU28は、T≦T1ならば駆動電流Ip=Iとなるように、T1<T<T2ならば駆動電流Ip=I/Nとなるように、T2≦Tならば駆動電流Ip=0となるように、電流制御部56を制御する。
本実施の形態では、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度Tに基づいて循環ポンプ20の流量を制御する制御部がECU28および電流制御部56で構成されている。
したがって、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、ECU28(制御部)によって、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度Tに基づいて循環ポンプ20の流量を3段階に制御するようにした。
したがって、循環ポンプ20の流量を段階的に調整することができ、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度Tをきめ細かく制御する上でより有利となる。そのため、燃料が過剰に昇温されることを抑制すると共に、循環ポンプ20の省電力化を図る上でより有利となる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
図3は、第3の実施の形態における車両用燃料タンクの循環ポンプ20の流量制御を行なう構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態では、循環配管18を流れる燃料の温度Tを検出してオン、オフするバイメタルスイッチ58を用いて電源54から循環ポンプ20に供給される駆動電流の制御を行なうようにしたものである。
すなわち、バイメタルスイッチ58は、循環配管18を通る燃料の温度Tを検出可能な箇所に設けられ、バイメタルスイッチ58は、電源54と循環ポンプ20の入力端子との間に直列接続されている。
バイメタルスイッチ58は、循環配管18を流れる燃料の温度Tが上限温度TH未満ではオンし、上限温度TH以上になるとオフする。
したがって、循環配管18を流れる燃料の温度Tが上限温度TH未満では、循環ポンプ20による燃料の循環がなされ、循環配管18を流れる燃料の温度Tが上限温度TH以上では、循環ポンプ20による燃料の循環が停止される。
本実施の形態では、第2の燃料収容部12Bに収容されている燃料の温度Tに基づいて循環ポンプ20の流量を制御する制御部がバイメタルスイッチ58で構成されている。
したがって、第3の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、制御部をバイメタルスイッチ58で構成したので、コストダウンを図る上で有利となる。
10 燃料タンク装置
12 燃料タンク
12A 第1の燃料収容部
12B 第2の燃料収容部
14 燃料移送部
16 移送配管
18 循環配管
20 循環ポンプ
22 昇温部
24 レベルゲージ
2408 筐体
26 温度センサ
28 ECU(制御部)
30 第1のリザーバカップ
32 エンジン
52 第2のリザーバカップ

Claims (4)

  1. 燃料を燃焼させて動力を出力するエンジンと、
    第1の燃料収容部と第2の燃料収容部とを有する燃料タンクと、
    前記第2の燃料収容部に収容された燃料を前記第1の燃料収容部に移送する移送配管と、
    前記第1の燃料収容部に配置され、前記移送配管を介して前記第2の燃料収容部から前記第1の燃料収容部に燃料を移送すると共に、前記第1の燃料収容部から前記エンジンに燃料を移送する燃料移送部と、
    吸い込み口と排出口が前記第2の燃料収容部内に配置された循環配管と、
    前記第2の燃料収容部に収容された燃料を前記循環配管に循環させる循環ポンプと、
    前記循環配管を流れる燃料を昇温させる昇温部とを備え、
    前記第2の燃料収容部に、燃料の液位を検出するレベルゲージが設けられ、
    前記レベルゲージを収納する筐体に前記昇温部が設けられている、
    ことを特徴とする車両の燃料タンク装置。
  2. 前記第1の燃料収容部に、前記第1の燃料収容部よりも容積が小さい第1のリザーバカップが設けられ、
    前記燃料移送部は、前記移送配管を介して前記第2の燃料収容部から前記第1の燃料収容部に燃料を移送すると共に前記第1の燃料収容部から前記エンジンに燃料を移送することに加えて、前記第1の燃料収容部に収容された燃料を前記第1のリザーバカップに移送する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の燃料タンク装置。
  3. 前記第2の燃料収容部に、前記第2の燃料収容部よりも容積が小さい第2のリザーバカップが設けられ、
    前記循環配管の吸い込み口および排出口は、前記第2のリザーバカップの内部に位置している、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両の燃料タンク装置。
  4. 前記第2の燃料収容部に収容されている燃料の温度に基づいて前記循環ポンプの流量を制御する制御部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の車両の燃料タンク装置。
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