JP2013163437A - 車体側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドメンバアウタの意匠を制約せずに発音を抑制する車体側部構造の提供。
【解決手段】本発明の車体側部構造10は、サイドメンバアウタ20と、ルーフサイドインナ30と、サイドメンバアウタ20とルーフサイドインナ30とを繋ぐブレース40と、を有している。ブレース40は、サイドメンバアウタ20とその内側の内側部材との溶接打点を利用して、サイドメンバアウタ20に結合される。これにより、意匠を制約せずに発音を抑制できる。この車体側部構造10は、スライドドア50およびクオーターガラス60を有する車両に適用されてもよい。スライドドア50を有する車両の場合、内側部材は、スライドドア50のレール支持部材54またはルーフサイドインナ30であってもよい。ブレース10は、クオーターガラス60の振動の腹Vcの下方のサイドメンバアウタ20部分に設けられることが望ましい。
【選択図】 図4

Description

本発明は、サイドメンバアウタパネルの意匠を制約せずにサイドメンバアウタパネルおよびリヤクオーターウインドウガラスの振動を抑制した車体側部構造に関する。
以下、サイドメンバアウタパネルを「サイドメンバアウタ」ともいい、リヤクオーターウインドウガラスを「クオーターガラス」ともいう。
特許文献1は、スライドドアを有する2ボックス車両を開示している。スライドドアの車体開口より後部側には、クオーターガラスと、その周辺のサイドメンバアウタと、サイドメンバアウタに設けられた車両前後方向に延びるスライドドアレールが設けられている。
特開2006−035881号公報
しかし、特許文献1の車両のクオーターガラスおよびその周辺のサイドメンバアウタは、それぞれ、一枚ものの意匠面であるため、剛性部材をスポット溶接で取り付けることが好ましくなく、十分な剛性が確保されていない場合がある。また、クオーターガラスおよびその周辺のサイドメンバアウタとを合わせた部分は、面積が大きい。それらの結果、クオーターガラスおよびその周辺のサイドメンバアウタとを合わせた部分は振動レベルが大きく、発音部位となりやすい。
意匠を制約せずに同部位の発音を抑制するには、サイドメンバアウタの内側に広範囲にわたって制振遮音材、たとえばポリプロピレンシート、を貼付することも考えられるが、質量増加が大きいというデメリットを伴う。
本発明の目的は、サイドメンバアウタの意匠を制約せずに後部車体側部の発音を抑制できる車体側部構造を提供することにある。
(1) 上記目的を達成する本発明の車体側部構造は、サイドメンバアウタとサイドメンバアウタの車両内側に設けられたルーフサイドインナとを有する。
車体側部構造は、ルーフサイドインナの車両前後方向の一部に設けられサイドメンバアウタとルーフサイドインナとを繋ぐブレースを有している。
ブレースは、サイドメンバアウタとサイドメンバアウタの内側にスポット溶接付けされる内側部材との溶接打点を利用して、サイドメンバアウタに結合される。
(2) 上記(1)の車体側部構造は、スライドドアおよびクオーターガラスを有する2ボックスまたは1ボックス車両に適用される。
(3) 上記(2)の車体側部構造において、内側部材が、スライドドアのレール支持部材またはルーフサイドインナである。
(4) 上記(2)または(3)の車体側部構造において、ブレースの車幅方向外側端部は、クオーターガラスの振動の腹部位の下方にて、サイドメンバアウタに結合される。
上記(1)の車体側部構造によれば、サイドメンバアウタとルーフサイドインナとを繋ぐブレースが設けられたので、サイドメンバアウタの剛性が増加し、後部車体側部の発音が抑制される。ブレースはルーフサイドインナの車両前後方向の一部に設けられるので、ポリプロピレンシートを広範囲にわたって貼付する場合に比べて質量の増大が少なく、振動を効果的に低減できる。
ブレースは、サイドメンバアウタと内側部材との間の従来から存在した溶接打点を利用して、サイドメンバアウタおよび内側部材と結合されるので、スポット溶接の打点数、打点位置が従来と変わらず、ブレース無しの従来と比べてサイドメンバアウタの意匠を制約しない。
上記(2)の車体側部構造によれば、スライドドアおよびクオーターガラスを有する2ボックス車両または1ボックス車両の、クオーターガラスとその周辺のサイドメンバアウタの発音を効果的に抑制できる。
上記(3)の車体側部構造によれば、内側部材が、スライドドアのレール支持部材またはルーフサイドインナであるため、ブレースとサイドメンバアウタのスポット溶接結合に、従来から存在したレール支持部材またはルーフサイドインナとサイドメンバアウタの溶接打点を利用することができ、サイドメンバアウタの意匠を損なわない。
上記(4)の車体側部構造によれば、ブレースが、クオーターガラスの振動の腹部位の下方にてサイドメンバアウタに結合されるので、振動と発音を効果的に抑制できる。
本発明の実施例1、2に共通の車体側部構造を備えた車両の側面図である。 本発明の実施例1、2に共通の車体側部構造のサイドメンバアウタを斜線を施して示した車体後部の側面図である。 本発明の実施例1、2に共通の車体側部構造のルーフサイドインナを斜線を施して示した車体後部の車室側から見た側面図である。 本発明の実施例1に係る車体側部構造の、図1のA−A線に沿って見た拡大断面図である。 図1に示す車両のA−A線に沿って見た、ブレース有りの本発明とブレース無しの比較例の、部材を1本線にて示した、振動モード図であり、(a’)は比較例の上下方向全体の振動モード図、(a)は比較例の上下方向一部((a’のC部)の拡大振動モード図、(b)は本発明の上下方向一部((a’)のC部に対応する部分)の拡大振動モード図、である。 本発明の実施例2に係る車体側部構造の、図1のB−B線に沿って見た拡大断面図である。 図1に示す車両のB−B線に沿って見た、ブレース有りの本発明とブレース無しの比較例の、部材を1本線にて示した、振動モード図であり、(a)は比較例の上下方向一部(図5の(a’)のC部に対応する部分)の拡大振動モード図、(b)は本発明の上下方向一部(図5の(a’)のC部に対応する部分)の拡大振動モード図、である。 本発明の実施例1、2に共通の車内音対振動数の特性図である。
本発明の車体側部構造を、図1−図8を参照して説明する。
図1−図3および図8は本発明の実施例1、2に適用可能であり、図4、図5は本発明の実施例1に適用可能であり、図6、図7は本発明の実施例2に適用可能である。
図中、本発明の実施例1、2にわたって共通する構造部分には、本発明の実施例1、2にわたって同じ符号を付してある。
また、一部の図に表れる「L」は車両の長手方向を示し、「W」は車幅方向を示し、「H」は高さ方向を示す。
〔実施例1〕
まず、本発明の実施例1を説明する。
本発明の車体側部構造10は後部車体側部構造である。
車体側部構造10は、サイドメンバアウタ20と、サイドメンバアウタ20の車幅方向内側に設けられたルーフサイドインナ30と、を有する。
車体側部構造10は、サイドメンバアウタ20とルーフサイドインナ30とを繋ぐブレース40を有している。ブレース40は、ルーフサイドインナ30の車両前後方向の一部に設けられる。ブレース40は「剛性部材」または「補強部材」といってもよい。ブレース40は、ルーフサイドインナ30の車両前後方向に1箇所に設けられてもよく、または複数箇所に分けて設けられてもよい。
図1は、本発明の車体側部構造10が、スライドドア50とクオーターガラス60を備えた車両に適用された場合を示している。ただし、本発明の車体側部構造10は、スライドドア50を有さない車両に適用されてもよいし、クオーターガラス60を有さない車両に適用されてもよい。
図1は本発明の車体側部構造10が2ボックス車両に適用された場合を示しているが、1ボックス車両に適用されてもよい。また、図1は本発明の車体側部構造10が2列シートの車両に適用された場合を示しているが、1列シートの車両に適用されてもよいし、3列以上シートの車両に適用されてもよい。
以下、各部材を説明する。
クオーターガラス60を有する車両では、サイドメンバアウタ20は、図2でハッチングを施して示すように、クオーターウインドウ開口部22およびホイールハウス部24を除いて、後部車体側部のほぼ全高および後部車体側部の前後方向のほぼ全長にわたって延びる一枚もののパネルからなる。
クオーターガラス60はサイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22の縁部外面に接着剤62にて固定される。クオーターガラス60とサイドメンバアウタ20はそれぞれ一枚ものの意匠面を構成し、クオーターガラス60とサイドメンバアウタ20とを合わせたものは、大きな面積を構成し、図5の(a’)に示すように、エンジン振動を受けた時の振動レベルが大きく、発音しやすい。
ルーフサイドインナ30は、複数の小片パネルをスポット溶接でつなぎ合わせた組み合わせパネルからなる。
クオーターガラス60を有する車両では、ルーフサイドインナ30は、図3に示すように、クオーターウインドウ開口部32と、クオーターウインドウ開口部32の下方でクオーターウインドウ開口部32の下縁に沿ってクオーターウインドウ開口部32の前端部から後端部まで車両前後方向に延びる帯状部36と、を有する。ルーフサイドインナ30は、図3でハッチングを施して示すように、クオーターウインドウ開口部32およびホイールハウス部34および帯状部36の下方の開口部分38を除いて、後部車体側部のほぼ全高および後部車体側部の前後方向のほぼ全長にわたって延びる。
図4または図6に示すように、ルーフサイドインナ30の帯状部36は帯状部36の上縁部でサイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22の下縁部にスポット溶接70により結合される。符号70のうち、符号70dは2枚重ねのスポット溶接部を示し、70t(後述)は3枚重ねのスポット溶接部を示す。ルーフサイドインナ30の帯状部36は、帯状部36の上縁部を除き、サイドメンバアウタ20から車幅方向に内側に離れている。
ブレース40は、車幅方向にサイドメンバアウタ20とルーフサイドインナ30との間に橋渡された板状または帯状の部材からなる。ブレース40は、車幅方向の内側端部40bをルーフサイドインナ30に2枚重ねのスポット溶接70dにて結合され、車幅方向の外側端部40aをサイドメンバアウタ20の内側に配置された内側部材とサイドメンバアウタ20に、3枚重ねのスポット溶接70tにて結合される。ブレース40は、車両前後方向には、ルーフサイドインナ30の帯状部36の一部のみに設けられる。なお、内側部材は、図4に示す実施例1ではスライドドア50のレール支持部材54であり、図6に示す実施例2ではルーフサイドインナ30である。
ブレース40が設けられた部位では、サイドメンバアウタ20とルーフサイドインナ30とブレース40、またはルーフサイドメンバ30とブレース40は、車両前後方向に見た時に、閉じた空間部CCs(Closed Cross-section、図4、図5の(b)、図6、図7の(b))を構成する。この構成に対し、図5(a’)、(a)、図7の(a)に示す比較例は、上記閉じた空間部CCsをもつ車両前後方向に延びる梁42を持たず、サイドメンバアウタ20とルーフサイドインナ30とのみからなり車両前後方向に延びて間に下方に向かって開いた開放空間部OCs(Open Cross-section)をもつ梁44を有する。閉じた空間部CCsをもつ車両前後方向に延びる梁42は、開放空間部OCsをもつ梁44に比べて、車両幅方向および上下方向に大きな曲げ剛性を有する。その理由は、ブレース40を持つ梁42は振動した時に閉じた空間部CCsの断面形状が崩れることが抑制される。それに対し、ブレース40を持たない梁44は振動した時に開放空間部OCsの断面形状が容易に崩れるからである。
ブレース40は、サイドメンバアウタ20とサイドメンバアウタ20の内側にスポット溶接付けされる内側部材(レール支持部材54またはルーフサイドインナ30)との溶接打点を利用して、サイドメンバアウタ20に結合される。ブレース40をサイドメンバアウタ20に溶接結合するのに溶接打点の数と位置を従来に比べて増加させないようにする。すなわち、ブレース40をサイドメンバアウタ20に溶接結合するのにサイドメンバアウタ20の意匠を低下させないようにする。
ブレース40の車幅方向外側端部40aは、クオーターガラス60の振動の腹Vcの下方のサイドメンバアウタ20の、ルーフサイドインナ30の帯状部36が車両幅方向に対向する部分に結合される。クオーターガラス60とサイドメンバアウタ20とを合わせたものの振動の腹Vcは、クオーターガラス60の車両前後方向中央部かそれより後部に位置する。
図1および図2に示すように、スライドドア50を有する車両では、サイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22の下方部分の外面に、クオーターウインドウ開口部22の前端部の下方部位から車両後端部まで水平にまたはほぼ水平に延びるセンタースライドドアレール(以下、「スライドドアレール」ともいう)52がスポット溶接により取り付けられている。
また、スライドドア50を有する車両では、サイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22の下方部分の内面に、車幅方向にサイドメンバアウタ20を挟んでスライドドアレール52に対応する部位に、車両前後方向に水平にまたはほぼ水平に延びるスライドドアレール支持部材(以下、「レール支持部材」ともいう)54がスポット溶接70により取り付けられている。スライドドアレール52とサイドメンバアウタ20との打点位置は、レール支持部材54とサイドメンバアウタ20との打点位置と、車両前後方向にずれている。
スライドドアレール52およびレール支持部材54は、クオーターガラス60とサイドメンバアウタ20とを合わせたものより、サイドメンバアウタ20の面直交方向の剛性が高い。このため、クオーターガラス60とサイドメンバアウタ20とを合わせたもの振動モードは、図5に示すように、ブレース40の有無にかかわらず、スライドドアレール52およびレール支持部材54の部位で振幅が抑制される。
スライドドア50を有する車両では、閉じた空間部CCsをもつ車両前後方向に延びる梁42と、スライドドアレール52およびレール支持部材54とが、車両側面視で重なることが望ましい。これによって、振動時に、閉じた空間部CCsをもつ車両前後方向に延びる梁42が、スライドドアレール52およびレール支持部材54とによって車幅方向に支持され、梁42の振動が抑制され、ひいてはクオーターガラス60とサイドメンバアウタ20とを合わせたものの振動が抑制される。
以上の構成は、本発明の実施例1だけでなく実施例2にも適用される。
本発明の実施例1では、ブレース40とその近傍部は以下のように構成される。
図1、図4、図5に示すように、クオーターガラス60を有する車両では、ブレース40は、クオーターガラス60の下方に設けられており、クオーターガラス60より下方に隔たった位置にある。ブレース40は、ルーフサイドインナ30の帯状部36の下端部とサイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22から下方に隔たった部分との間にわたって、車両幅方向に水平または斜めに延びる。ブレース40は、車両前後方向に、帯状部36の一部にのみ設けられている。
スライドドア50を有する車両では、ブレース40の車幅方向外側端部40aはレール支持部材54と平行な方向となるように上下方向に折り曲げられており、外側端部40aとレール支持部材54とサイドメンバアウタ20との3枚重ねのスポット溶接70tによりレール支持部材54とサイドメンバアウタ20に結合されている。ブレース40の車幅方向内側端部40bはルーフサイドインナ30の帯状部36の下端部と平行となるように上下方向に折り曲げられており、内側端部40bと帯状部36の下端部との2枚重ねのスポット溶接70dによりルーフサイドインナ30に結合されている。
つぎに、本発明の実施例1の作用、効果を説明する。
実施例1の車体側部構造10では、サイドメンバアウタ20とルーフサイドインナ30とを繋ぐブレース40が設けられたので、サイドメンバアウタ20の剛性が増加し、後部車体側部の発音が抑制される。この場合、ブレース40とルーフサイドインナ30の帯状部36とサイドメンバアウタ20とは、車両前後方向にブレース40がある部位において閉じた空間部CCsをもつ梁42を構成し振動時に梁42の断面形状が崩れにくいので、梁42の曲げ剛性が向上し、クオーターガラス60とサイドメンバアウタ20とを合わせたものの面直交方向の剛性も増大する。図5の(a)、(a’)のような開いた空間部OCsをもつ梁44の場合は、振動時に梁44の断面形状が崩れやすく梁44の曲げ剛性が向上しにくい。
ブレース40はルーフサイドインナ30の車両前後方向の一部に設けられるので、ポリプロピレンシートを広範囲にわたって貼付する場合に比べて質量の増大が少なく、振動を効果的に低減できる。
図8は、ブレース40有りの場合とブレース無しの場合の、車内音対振動数特性を示す。ブレース40有りの場合が図5の(b)に示されており、本発明の実施例1に対応する。ブレース無しの場合が図5の(a)、(a’)に示されており、比較例に対応する。比較例は本発明に含まれない。
図5の(b)と図5の(a)、(a’)との比較からわかるように、ブレース40有りの場合には、ブレース無しの場合に比べて、クオーターガラス60およびサイドメンバアウタ20の振動の腹Vc部位での振動振幅が抑制される。
また、図8からわかるように、車内音上問題となる100−120Hz領域での車内音が約5dB減少する。120−140Hz領域では車内音が増加しているが、そのデメリットは100−120Hz領域での車内音の減少によるメリットに比べ小さいので、本発明は車内音抑制上効果がある。
ブレース40は、サイドメンバアウタ20と内側部材(レール支持部材54またはルーフサイドインナ30)との間の従来から存在した溶接打点を利用して、サイドメンバアウタ20および内側部材54または30と結合されるので、スポット溶接70の打点数、打点位置が従来と変わらない。その結果、本発明の車体側部構造10は、ブレース無しの比較例と比べてサイドメンバアウタ20の意匠を制約しない。
車体側部構造10が、スライドドア50およびクオーターガラス60を有する2ボックス車両または1ボックス車両に適用された場合には、図5、図7に示すように、クオーターガラス60とその周辺のサイドメンバアウタ20の振動が抑制され、発音が効果的に抑制される。
ブレース40の外側端部40aが、クオーターガラス60の振動の腹Vc下方のサイドメンバアウタ部分に結合されるので、結合部が振動の腹Vcの近傍にあり、クオーターガラス60とその周辺のサイドメンバアウタ部分の振動と発音が効果的に抑制される。
以上の作用、効果は、本発明の実施例1だけでなく実施例2にも適用される。
本発明の実施例1では、ブレース40とその近傍部は以下の作用、効果を有する。
内側部材が、レール支持部材54であるため、ブレース40とサイドメンバアウタ20のスポット溶接70に、従来から存在したレール支持部材54とサイドメンバアウタ20の溶接打点を利用することができる。その場合、ブレース40とレール支持部材54とサイドメンバアウタ20の3枚重ねのスポット溶接となる。その結果、打点数、打点位置が従来と同じとなり、サイドメンバアウタ20の意匠を損なわない。
〔実施例2〕
実施例1の説明において、実施例2にも適用されると記載した実施例1の構成、作用、効果は実施例2にも適用される。
本発明の実施例2は、以下に説明する、上記の実施例1と共通の構成、作用、効果以外の構成、作用、効果を有する。
本発明の実施例2におけるブレース40とその近傍の構成はつぎのとおりである。
図1、図6、図7に示すように、クオーターガラス60を有する車両では、ブレース40は、クオーターガラス60の下端部と同位置からそれより下方にかけて設けられている。ブレース40は、ルーフサイドインナ30の帯状部36の下端部とサイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22の縁部との間にわたって、車両幅方向に斜めに延びる。ルーフサイドインナ30の帯状部36の上端部はサイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22の縁部に車幅方向に対向している。ブレース40は、図1に示すように、車両前後方向には帯状部36の全長の一部にのみ設けられている。
スライドドア50を有する車両では、ブレース40の車幅方向外側端部40aはサイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22の縁部と平行となるように折り曲げられている。ブレース40の車幅方向外側端部40aは、ルーフサイドインナ30の帯状部36の上端部と、外側端部40aと、サイドメンバアウタ20のクオーターウインドウ開口部22の縁部と、の3枚重ねのスポット溶接70tにより、ルーフサイドインナ30とサイドメンバアウタ20に結合されている。ブレース40の車幅方向内側端部40bは、ルーフサイドインナ30の帯状部36の下端部と平行となるように折り曲げられており、内側端部40bと帯状部36の下端部との2枚重ねのスポット溶接70dにてルーフサイドインナ30に結合されている。
本発明の実施例2では、ブレース40とその近傍部は以下の作用、効果を有する。
内側部材がルーフサイドインナ30の帯状部36の上端部であるため、ブレース40とサイドメンバアウタ20のスポット溶接70に、従来から存在したルーフサイドインナ30の帯状部36とサイドメンバアウタ20の溶接打点を利用できる。この場合、ブレース40とルーフサイドインナ30の帯状部36とサイドメンバアウタ20の3枚重ねのスポット溶接となる。その結果、打点数、打点位置が従来と同じとなり、サイドメンバアウタ20の意匠を損なわない。
〔その他の実施例〕
その他の本発明の実施例に係る車体側部構造10は、スライドドア50およびクオーターガラス60を有さず、サイドメンバアウタ20とその内側のルーフサイドインナ30とブレース40とを有する。ブレース40はサイドメンバアウタ20の振動の腹Vc部位かその近傍で、サイドメンバアウタ20とその内側のルーフサイドインナ30との間にわたって延びる。ブレース40の車幅方向外側端はサイドメンバアウタ20にスポット溶接70にて結合され、ブレース40の車幅方向内側端はルーフサイドインナ30にスポット溶接70にて結合され、ブレース40とサイドメンバアウタ20とのスポット溶接70は、従来からあったサイドメンバアウタ20とその内側部材とのスポット溶接を利用して行われる。
その効果は、サイドメンバアウタ20の意匠を損なわずしてサイドメンバアウタ20の振動を抑制できることである。
10 車体側部構造
20 サイドメンバアウタ
30 ルーフサイドインナ
40 ブレース
40a ブレースの車幅方向外側端部
50 スライドドア
54 レール支持部材
60 クオーターガラス
70 スポット溶接

Claims (4)

  1. サイドメンバアウタと該サイドメンバアウタの車両内側に設けられたルーフサイドインナとを有する車体側部構造であって、
    前記車体側部構造は、前記ルーフサイドインナの車両前後方向の一部に設けられ前記サイドメンバアウタと前記ルーフサイドインナとを繋ぐブレースを有しており、
    該ブレースは、前記サイドメンバアウタと該サイドメンバアウタの内側にスポット溶接結合される内側部材との溶接打点を利用して、前記サイドメンバアウタに結合される、車体側部構造。
  2. 前記車体側部構造が、スライドドアおよびクオーターガラスを有する2ボックス車両または1ボックス車両に適用される請求項1記載の車体側部構造。
  3. 前記内側部材が、前記スライドドアのレール支持部材または前記ルーフサイドインナである請求項2記載の車体側部構造。
  4. 前記ブレースの車幅方向外側端部は、クオーターガラスの振動の腹の下方にて、サイドメンバアウタに結合される請求項2または請求項3記載の車体側部構造。
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