JP2013162534A - モータのロック検出回路及びその制御方法 - Google Patents

モータのロック検出回路及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】1つのCPUで複数のモータを駆動するときに、ロックしたモータを特定するためのロック検出回路及びその制御方法を提供する。
【解決手段】ロック検出回路は、CPU204と、CPUから出力される制御信号FAN1〜FANnにより制御されてモータ210〜214に電力を供給するスイッチ220〜224と、制御信号により制御され、入力されるモータの状態信号LD1〜LDnを、信号XLD1〜XLDnとして選択的に出力するゲート240〜244と、信号XLD1〜XLDnを論理和演算した結果を信号LOCKとして出力する素子232とを備え、CPUは、信号LOCKがロックを表す信号である場合に、何れか1つの制御信号のみをハイレベルにした状態で、信号LOCKのレベルを判定し、モータのロックの有無を判定する。これにより、ロックしたモータを特定することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、1つのCPUが複数のモータを駆動するときに、異常により回転停止(ロック)したモータを特定するためのロック検出回路及びその制御方法に関する。
電子機器である画像処理装置の1種として、多くの事業所(会社、事務所等)に、記録紙に画像を形成する画像形成装置(代表的にはコピー機)が導入されている。画像形成装置の1種である複合機(MFP(MultiFunction Peripheral))は、コピー機能、ファクシミリ(以下、ファクシミリをFAXともいう)機能、ネットワーク対応のプリント機能、及びスキャナ機能等、複数の機能を備える。
画像形成装置が各種機能を実行する場合、画像形成装置内に熱が発生する。例えば、画像形成装置は、コピー機能、プリント機能、及びファクシミリ受信機能を実現するために、トナーを加熱して記録紙に定着させるためのヒータを備えており、画像形成時には画像形成装置内部が高温になる。また、画像読取部(スキャナ)には、レーザ発光装置を備えており、これも熱源になる。そのため、画像形成装置は、画像形成装置内部を冷却するために複数のファンを備えている。ファンを駆動するモータ(以下、ファンモータという)に異常が発生し、電力が供給されているにも拘わらずモータの回転が停止した状態(以下、ロックという)になると、画像形成装置内部の冷却が不十分になり、装置が損傷する可能性がある。また、ファンモータモータは正常であるが、異物等によってファンの回転が停止(ファンモータの回転も停止)している場合、ファンモータが過負荷状態になり発熱し、発火する可能性もある。したがって、ファンモータのロックを速やかに検出することが必要になる。
例えば、下記特許文献1には、モータのロック検出回路が開示されている。このロック検出回路は、モータに流れる過電流を検出し、過電流が所定の値(スレッショルドレベル)を超えた場合に、モータロック信号を出力する。
また、画像形成装置では入出力ポート数が少ないCPUを用いることがあり、そのようなCPUでも、複数のファンモータを制御し、ロックを検知できることが好ましい。これに関して、下記特許文献2には、外部に拡張ボードを備えることなく、1つのCPUにおいて、ステッピングモータの励磁相を切換えて、複数のディップスイッチの状態を、複数の出力ポートと1つの入力ポートとを用いて読込む回路が開示されている。
1つのCPUで、複数のファンモータのオン/オフを制御し、それらのモータの異常を1つの入力ポートで検知するための回路として、例えば図1のような回路が知られている。図1において、CPU100は、第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112の回転をオン/オフ制御する第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2を出力する。第1スイッチ120及び第2スイッチ122は、例えば、パワートランジスタであり、第1制御信号FAN1又は第2制御信号FAN2はそれぞれ、対応するパワートランジスタのゲートに入力される。
第1制御信号FAN1は、第1スイッチ120をオン/オフ制御する。第1スイッチ120は、第1制御信号FAN1がローレベルであればオフであり、第1制御信号FAN1がハイレベルであればオンである。第1スイッチ120がオンすると、外部の電源から供給される電圧が第1ファンモータ110に印加され、第1ファンモータ110は回転する。同様に、第2制御信号FAN2は、第2スイッチ122のオン/オフを制御する。第2スイッチ122は、第2制御信号FAN2がローレベルであればオフであり、第2制御信号FAN2がハイレベルであればオンである。第2スイッチ122がオンすると、外部の電源から供給される電圧が第2ファンモータ112に印加され、第2ファンモータ112は回転する。
第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112はそれぞれ、ファンモータの回転状態を示す第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2を出力する。第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2はそれぞれ、第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112が正常に回転している状態ではローレベルであるが、回転を停止している状態ではハイレベルになる。第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2は、論理和演算素子130に入力される。論理和演算素子130は、入力信号の論理和結果をロック信号LOCKとして出力する。ロック信号LOCKはCPU100に入力される。なお、第1プルアップ抵抗150及び第2プルアップ抵抗152は、論理和演算素子130の入力レベルが不安定になることを防止するためのものである。
第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112が電圧供給に応じて正常に回転している状態では、第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2はローレベルであり、ロック信号LOCKはローレベルである。第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112の何れかが、電力供給されているにも拘わらず回転停止(ロック)した場合、第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2のうち、ロックしたファンモータから出力される状態信号はハイレベルになる。これによって、ロック信号LOCKがハイレベルになる。したがって、CPU100は、1つの入力ポート(ロック信号LOCKの入力ポート)で、第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112のロックを検知することができる。
図1のロック検出回路において、第1制御信号FAN1又は第2制御信号FAN2を変化させたときの、各信号の変化を図2に示す。ここでは、第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112は正常に動作しているとする。第1期間T1では、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2がハイレベルであり、第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2はローレベル(回転状態を示す)であり、したがって、ロック信号LOCKはローレベルである。第2期間T2では、第2制御信号FAN2がローレベルになり、第2状態信号LD2はハイレベル(回転停止)になり、ロック信号LOCKはハイレベルになる。第3期間T3では、第1制御信号FAN1がローレベルになり、第1状態信号LD1はハイレベル(回転停止)になり、ロック信号LOCKはハイレベルである。第4期間T4では、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2がローレベルになり、第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2はハイレベル(回転停止)になり、ロック信号LOCKはハイレベルである。
図2において、第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112の何れかにロックが発生した場合、ロック信号LOCKがハイレベルになる。例えば、図3は、第1ファンモータ110が、ロックした状態(電力を供給されているが回転せず、第1制御信号FAN1がハイレベルである状態)を示す。第1ファンモータ110がロックしているので、第1状態信号LD1は常にハイレベルである。CPUは、第1期間T1において、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2をハイレベルにしているにも拘わらず、ロック信号LOCKがハイレベルになっているので、第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112の何れかがロックしていることを検知する。
特開昭63−174517号公報 特開昭64−50795号公報
上記したように、図1のロック検出回路において、CPUは、第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112の何れかがロックしていることを検知することができる。しかし、ロックしているファンモータを特定することはできない。即ち、図3において、第2期間T2〜第4期間T4のように、CPUが第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2のレベルを変化させても、ロック信号LOCKはハイレベルのままである。また、第2ファンモータ112が、ロックした状態(電力を供給されているが回転せず、第2制御信号FAN2がハイレベルである状態)であっても、同様に、CPUが第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2のレベルを変化させても、ロック信号LOCKはハイレベルのままである。
このように、図1のロック検出回路では、ロック信号LOCKのレベルを検出することによって、第1ファンモータ110及び第2ファンモータ112の何れかがロックしていることは検出できるが、ロックしているファンモータを特定することができない問題がある。
画像形成装置においては、ファンは、ユーザが操作する前面には配置されず、背面又は側面に配置される。したがって、何れかのファンモータがロックしていることが検出できたとしても、画像形成装置の設置状況によっては、ユーザが、ファンの回転を目視又は触覚によって検知することが困難な場合があり、ロックしているファンモータを特定することが容易でない場合がある。また、画像形成装置には、ファン以外にも種々の用途にモータが使用されており、それらのモータに関しても、ロックしているモータを速やかに特定できることが好ましい。
したがって、本発明は、1つのCPUで複数のモータを駆動するときに、ロックしたモータを特定するためのロック検出回路及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的は、下記によって達成することができる。
即ち、本発明に係るロック検出回路は、複数のモータのロック検出回路であって、
制御部と、制御部から出力される、複数のモータの各々に対応する制御信号に応じて、当該制御信号に対応するモータに電力を供給する電力供給部と、複数の制御信号の各々のレベルに応じて、当該制御信号に対応するモータから入力される、当該モータの回転に関する状態を表す状態信号を、選択的に出力する、複数のモータの各々に対応する複数のゲート部と、複数のゲート部から出力されるゲート出力信号を受信し、ゲート出力信号に、モータが回転停止していることを表す第1レベルの信号が含まれるか否かに応じて、異なるレベルの信号を選択的に出力する論理演算部とを備え、制御信号が、電力供給部に、当該制御信号に対応するモータに電力を供給させる第2レベルの信号であれば、ゲート部は、入力される状態信号を、そのまま又は反転して、ゲート出力信号として出力し、制御信号が、電力供給部に、当該制御信号に対応するモータに電力を供給させない第3レベルの信号であれば、ゲート出力信号は、第1レベルを反転した第4レベルの信号となり、制御部は、論理演算部からの出力信号が、論理演算部が受信したゲート出力信号に第1レベルの信号が含まれる場合に出力される第5レベルの信号であることを検出したことに応じて、複数の制御信号が第3レベルの信号を含むように、複数の制御信号のレベルを変化させ、複数のモータのうちのロックしたモータを特定する。
好ましくは、第1レベルはハイレベルであり、論理演算部は、論理和演算部である。
より好ましくは、第1レベルはローレベルであり、記論理演算部は、否定論理積演算部である。
さらに好ましくは、制御部は、論理演算部からの出力信号が第5レベルの信号であることを検出したことに応じて、複数の制御信号のうちの1つの制御信号が第2レベルの信号であり、第2レベルである制御信号以外の制御信号が第3レベルの信号であるように、複数の制御信号のレベルを変化させた状態で、論理演算部からの出力信号が第5レベルの信号であるか否かを判定する。
好ましくは、制御部は、論理演算部からの出力信号が第5レベルの信号であることを検出したことに応じて、複数の制御信号のうちの1つの制御信号が第3レベルの信号であり、第3レベルである制御信号以外の制御信号が第2レベルの信号であるように、複数の制御信号のレベルを変化させた状態で、論理演算部からの出力信号が第5レベルの信号であるか否かを判定する。
本発明に係るロック検出回路の制御方法は、制御部と、制御部から出力される、複数のモータの各々に対応する制御信号に応じて、当該制御信号に対応するモータに電力を供給する電力供給部と、複数の制御信号の各々のレベルに応じて、当該制御信号に対応するモータから入力される、当該モータの回転に関する状態を表す状態信号を、選択的に出力する、複数のモータの各々に対応する複数のゲート部と、複数のゲート部から出力されるゲート出力信号を受信し、ゲート出力信号に、モータが回転停止していることを表す第1レベルの信号が含まれるか否かに応じて、異なるレベルの信号を選択的に出力する論理演算部とを備え、制御部が、電力供給部に、当該制御信号に対応するモータに電力を供給させる第2レベルの信号であれば、ゲート部は、入力される状態信号を、そのまま又は反転して、ゲート出力として出力し、制御信号が、電力供給部に、当該制御信号に対応するモータに電力を供給させない第3レベルの信号であれば、ゲート出力信号は、第1レベルを反転した第4レベルの信号となる、複数のモータのロック検出回路の制御方法であって、制御部に、論理演算部からの出力信号が、論理演算部が受信したゲート出力信号に第1レベルの信号が含まれる場合に出力される第5レベルの信号であるか否かを判定させる判定ステップと、判定ステップにおいて、論理演算部からの出力信号が第5レベルの信号であると判定されたことに応じて、制御部に、複数の制御信号が第3レベルの信号を含むように、複数の制御信号のレベルを変化させるステップと、複数の制御信号のレベルを変化させた状態で、制御部に、論理演算部の出力信号が第5レベルの信号であるか否かを判定させるステップとを含む。
本発明によれば、1つのポートに入力される信号(論理演算部からの出力信号)により複数のモータの動作状態を検出しながら、1つのCPU(制御部)でそれら複数のモータを駆動する場合に、複数のモータの何れかがロックしたことを検出することに加えて、ロックしたモータを特定することができる。
したがって、ロックしたモータのみを停止させ、ロックしたモータに関する情報をユーザに提示することができるので、安全を確保することができ、サービスマンによる修理を速やかに依頼することができる。
従来のファンモータのロック検出回路を示す回路図である。 図1のロック検出回路における信号を示すタイミングチャートである。 ファンモータがロックした場合の、図1のロック検出回路における信号を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る2つのファンモータのロック検出回路を示す回路図である。 図4のロック検出回路において実行されるロック検出プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 ファンモータのロックが発生していない場合の、図4のロック検出回路における信号を示すタイミングチャートである。 第1ファンモータにロックが発生している場合の、図4のロック検出回路における信号を示すタイミングチャートである。 第2ファンモータにロックが発生している場合の、図4のロック検出回路における信号を示すタイミングチャートである。 第1及び第2ファンモータにロックが発生している場合の、図4のロック検出回路における信号を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る3つ以上のファンモータのロック検出回路を示す回路図である。 図10のロック検出回路において実行されるロック検出プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第2ファンモータにロックが発生している場合の、図10のロック検出回路(n=3)における信号を示すタイミングチャートである。 第2ファンモータ及び第3ファンモータにロックが発生している場合の、図10のロック検出回路(n=3)における信号を示すタイミングチャートである。 図10のロック検出回路と異なるゲートを備えたロック検出回路を示す回路図である。 図10のロック検出回路と異なる論理演算素子を備えたロック検出回路を示す回路図である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図4を参照して、本発明の実施の形態に係るロック検出回路200は、CPU202、第1スイッチ220、第2スイッチ222、論理和演算素子230、第1ゲート240、第2ゲート242、第1プルアップ抵抗250、第2プルアップ抵抗252、第1プルダウン抵抗254、第2プルダウン抵抗256、ROM260、RAM262、及びタイマ264を備えている。
ROM(Read Only Memory)260は、ロック検出回路200の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。ROM260は、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置である。RAM(Random Access Memory)262は、揮発性の記憶装置である。CPU202は、ROM260に格納されているプログラムにしたがって第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212を制御し、これらのファンモータの異常を検出する機能を実現する。具体的には、CPU202は、ROM260からプログラムをRAM262上に読出して、RAM262の一部を作業領域としてプログラムを実行する。タイマ264は、CPU202からの要求を受けて、CPU202に現在時刻を表す情報(以下、単に現在時刻という)を提供する。
CPU202は、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212の回転をオン/オフ制御する第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2を出力する。第1スイッチ220及び第2スイッチ222は、例えば、パワートランジスタであり、第1制御信号FAN1又は第2制御信号FAN2はそれぞれ、対応するパワートランジスタのゲートに入力される。第1制御信号FAN1は、第1スイッチ220をオン/オフ制御する。第1スイッチ220は、第1制御信号FAN1がローレベルであればオフであり、第1制御信号FAN1がハイレベルであればオンである。第1スイッチ220がオンすると、外部の電源から供給される電圧が第1ファンモータ210に印加され、第1ファンモータ210は回転する。同様に、第2制御信号FAN2は、第2スイッチ222のオン/オフを制御する。第2スイッチ222は、第2制御信号FAN2がローレベルであればオフであり、第2制御信号FAN2がハイレベルであればオンである。第2スイッチ222がオンすると、外部の電源から供給される電圧が第2ファンモータ212に印加され、第2ファンモータ212は回転する。
第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212はそれぞれ、ファンモータの回転状態を示す第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2を出力する。第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2はそれぞれ、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212が正常に回転している状態ではローレベルであるが、回転を停止している状態ではハイレベルになる。第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2はそれぞれ、第1ゲート240及び第2ゲート242に入力される。
第1ゲート240及び第2ゲート242は、例えばPMOSタイプのFET等のトランジスタであり、スイッチとして機能する。第1ゲート240は、第1制御信号FAN1がハイレベルであればオンし、入力される第1状態信号LD1を、第1ゲート出力信号XLD1として出力する。第1ゲート240は、第1制御信号FAN1がローレベルであればオフし、入力される第1状態信号LD1を出力しない。このとき、第1ゲート出力信号XLD1は、第1プルダウン抵抗254によって接地され、ローレベルになる。同様に、第2ゲート242は、第2制御信号FAN2がハイレベルであればオンし、入力される第2状態信号LD2を、第2ゲート出力信号XLD2として出力する。第2ゲート242は、第2制御信号FAN2がローレベルであればオフし、入力される第2状態信号LD2を出力しない。このとき、第2ゲート信号XLD2は、第2プルダウン抵抗256によって接地され、ローレベルになる。
第1ゲート出力信号XLD1及び第2ゲート出力信号XLD2は、論理和演算素子230に入力される。論理和演算素子230は、入力信号の論理和結果をロック信号LOCKとして出力する。ロック信号LOCKはCPU202に入力される。なお、第1プルアップ抵抗250及び第2プルアップ抵抗252はそれぞれ、第1ゲート240及び第2ゲート242の入力レベルが不安定になることを防止するためのものであり、ハイレベルの電圧VHが印加されている。
第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212が電力供給に応じて正常に回転している状態では、第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2はローレベルであり、ロック信号LOCKはローレベルである。第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212の何れかが、電力供給されているにも拘わらず回転停止(ロック)した場合、第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2のうち、ロックしたファンモータから出力される状態信号はハイレベルになる。これによって、ロック信号LOCKがハイレベルになる。したがって、CPU202は、ロック信号LOCKを監視することによって、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212のロックを検知することができる。以下、具体的に説明する。
図4のロック検出回路200において、第1制御信号FAN1又は第2制御信号FAN2を変化させたときの、各信号の変化を図5に示す。ここでは、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212は正常に動作しているとする。第1ファンモータ210が正常に動作していれば、第1状態信号LD1は、第1制御信号FAN1のレベルが反転された信号になる。第1ゲート出力信号XLD1は、第1制御信号FAN1によって上記したように制御される第1ゲート240の出力信号であるので、常にローレベルになる。同様に、第2ファンモータ212が正常に動作していれば、第2状態信号LD2は、第2制御信号FAN2のレベルが反転された信号になる。第2ゲート出力信号XLD2は、第2制御信号FAN2によって上記したように制御される第2ゲート242の出力信号であるので、常にローレベルになる。したがって、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212は正常に動作していれば、ロック信号LOCKは、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2のレベルによらず、常にローレベルである。
図6を参照して、図4のロック検出回路200において、CPU202が実行するロック検出プログラムの制御構造について説明する。
ステップ400において、CPU202は、全ての制御信号(第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2)をハイレベルにし、全てのファンモータ(第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212)の駆動を開始する。また、CPU202は、現在時刻をタイマ264から取得して、開始時刻としてRAM262に記憶する。
ステップ402において、CPU202は、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2をハイレベルにしてから所定時間が経過したか否かを判定する。具体的には、CPU202は、現在時刻をタイマ264から取得し、取得した現在時刻とステップ400でRAM262に記憶した開始時刻との時間差が、所定時間以上であるか否かを判定する。所定時間が経過したと判定された場合、制御はステップ404に移行する。そうでなければ、ステップ402が繰返される。第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212は、供給される電圧が変化した場合、変化後の電圧に応じた回転状態になるまでにある程度の時間が必要である。即ち、所定時間は、安定した第1状態信号LD1及び第2状態信号LD2が出力されるまでの待機時間である。所定時間は、例えば2〜3秒間である。
ステップ404において、CPU202は、ロック信号LOCKがハイレベルであるか否かを判定する。ロック信号LOCKがハイレベルであると判定された場合、制御はステップ406に移行する。そうでなければ、ステップ404が繰返される。その間、ファンモータの回転は維持される。
ステップ406において、CPU202は、第1制御信号FAN1をハイレベルに維持したまま、第2制御信号FAN2をローレベルにする。即ち、CPU202は、第1ファンモータ210の回転を維持したまま、第2ファンモータ212を停止させる。また、CPU202は、現在時刻の情報をタイマ264から取得して、開始時刻としてRAM262に記憶する。取得した現在時刻は、ステップ400において記憶した開始時刻に上書きしても、RAM262の別の領域に記憶してもよい。
ステップ408において、CPU202は、ステップ402と同様に、第2制御信号FAN2をローレベルにしてから所定時間が経過したか否かを判定する。具体的には、CPU202は、現在時刻をタイマ264から取得し、現在時刻とステップ406でRAM262に記憶した開始時刻との時間差が、所定時間以上であるか否かを判定する。所定時間が経過したと判定された場合、制御はステップ410に移行する。そうでなければ、ステップ408が繰返される。
ステップ410において、CPU202は、ロック信号LOCKがハイレベルであるか否かを判定する。ロック信号LOCKがハイレベルであると判定された場合、制御はステップ412に移行する。そうでなければ、制御はステップ414に移行する。
ステップ412において、CPU202は、第1ファンモータ210は異常であると判定する。これは、ステップ406において第2制御信号FAN2をローレベルにしたにも拘わらず、依然としてロック信号LOCKがハイレベルであるのは、回転しているはずの第1ファンモータ210がロックしていることを意味するからである。即ち、第2制御信号FAN2はローレベルであるので、第2ゲート242はオフであり、第2ゲート出力信号XLD2は、第2プルダウン抵抗256によってローレベルである。したがって、論理和演算素子230の出力信号(ロック信号LOCK)は、第1ゲート出力信号XLD1と同じレベルである。ここでは、ロック信号LOCKがハイレベルであるので、第1ゲート出力信号XLD1はハイレベルである。第1ゲート240がオンしている(第1制御信号FAN1がハイレベル)ので、第1ゲート出力信号XLD1と第1状態信号LD1とは同じレベルになる。即ち、第1状態信号LD1は、第1ゲート出力信号XLD1と同じハイレベルである。このことは、第1制御信号FAN1がハイレベルであるにも拘わらず、第1ファンモータ210が停止(ロック)していることを意味する。
ステップ414において、CPU202は、第1ファンモータ210は正常であり、第2ファンモータ212はロックしていると判定する。ステップ412に関して説明したように、ロック信号LOCK(論理和演算素子230の出力信号)は、第1ゲート出力信号XLD1と同じレベルである。ここでは、ロック信号LOCKがローレベルであるので、第1ゲート出力信号XLD1はローレベルである。第1ゲート240がオンしている(第1制御信号FAN1がハイレベル)ので、第1ゲート出力信号XLD1と第1状態信号LD1とは同じレベルになる。即ち、第1状態信号LD1は、第1ゲート出力信号XLD1と同じローレベルである。よって、第1ファンモータ210は正常に回転していることが分かる。一方、ステップ404において、ハイレベルのロック信号LOCKが検出されたので、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212の少なくとも一方がロックしているはずである。第1ファンモータ210は正常に回転しているので、第2ファンモータ212がロックしていることが分かる。その後、制御はステップ426に移行する。
ステップ412において、第1ファンモータ210がロックしていることは分かったが、この段階では、第2ファンモータ212がロックしているか否かは不明である。したがって、ステップ416において、CPU202は、第1制御信号FAN1をローレベルにし、第2制御信号FAN2をハイレベルにする。即ち、CPU202は、第1ファンモータ210への電力供給を停止(第1スイッチ220をオフ)し、第2ファンモータ212への電力供給を実行(第2スイッチ222をオン)する。また、CPU202は、現在時刻をタイマ264から取得して、開始時刻としてRAM262に記憶する。
ステップ418において、CPU202は、ステップ402と同様に、第2制御信号FAN2をハイレベルにしてから所定時間が経過したか否かを判定する。具体的には、CPU202は、現在時刻をタイマ264から取得し、現在時刻とステップ416でRAM262に記憶した開始時刻との時間差が、所定時間以上であるか否かを判定する。所定時間が経過したと判定された場合、制御はステップ420に移行する。そうでなければ、ステップ418が繰返される。
ステップ420において、CPU202は、ロック信号LOCKがハイレベルであるか否かを判定する。ロック信号LOCKがハイレベルであると判定された場合、制御はステップ422に移行する。そうでなければ、制御はステップ424に移行する。
ステップ422において、CPU202は、第2ファンモータ212は異常であり、ロックしていると判定する。ここでは、第1制御信号FAN1及び第1ゲート出力信号XLD1はローレベルであるので、ロック信号LOCK(論理和演算素子230の出力信号)は、第2ゲート出力信号XLD2と同じレベルである。ロック信号LOCKがハイレベルであるので第2ゲート出力信号XLD2はハイレベルである。第2制御信号FAN2はステップ416でハイレベルに設定されているので、第2ゲート出力信号XLD2のレベルは第2状態信号LD2のレベルと等しい。したがって、第2状態信号LD2はハイレベルであり、第2ファンモータ212はロックしていることが分かる。
ステップ424において、CPU202は、第2ファンモータ212は正常であると判定する。ステップ422に関して説明したように、ロック信号LOCK(論理和演算素子230の出力信号)は、第2ゲート出力信号XLD2と同じレベルである。ロック信号LOCKがローレベルであるので第2ゲート出力信号XLD2はローレベルである。第2制御信号FAN2はステップ416でハイレベルに設定されているので、第2ゲート出力信号XLD2のレベルは第2状態信号LD2のレベルと等しい。したがって、第2状態信号LD2はローレベルであり、第2ファンモータ212は正常に回転していることが分かる。
ステップ426において、CPU202は、異常である(ロックしている)と判定されたファンモータの制御信号をローレベルにし、警告を提示する。警告は、例えば、画像形成装置の表示部(例えばタッチパネルディスプレイの表示パネル)に所定のメッセージを表示する。その後、本プログラムは終了する。
例えば、ステップ414が実行された場合、第2制御信号FAN2をローレベルにし、「第2ファンモータがロックしています」とのメッセージを表示する。ステップ412及びステップ424が実行された場合、第1制御信号FAN1をローレベルにし、「第1ファンモータがロックしています」とのメッセージを表示する。ステップ412及びステップ422が実行された場合、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2をローレベルにし、「第1ファンモータ及び第2ファンモータがロックしています」とのメッセージを表示する。
図7〜図9を参照して、図4のロック検出回路200の動作をより具体的に説明する。図7は、第1ファンモータ210がロックしており、第2ファンモータ212が正常である場合を示す。
第1期間T1において、CPU202は、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2を、ローレベルからハイレベルにして、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212に電力を供給する(ステップ400)。第1ファンモータ210がロックしているので、第1期間T1において第1状態信号LD1はハイレベルである。第1制御信号FAN1はハイレベルであるので、第1ゲート240はオンし、第1ゲート出力信号XLD1は、第1状態信号LD1と同じハイレベルになる。一方、第2ファンモータ212は正常に回転しているので第2状態信号LD2はローレベルであり、第2制御信号FAN2はハイレベルであるので、第2ゲート242はオンし、第2ゲート出力信号XLD2は、第2状態信号LD2と同じローレベルである。よって、論理和演算素子230の出力信号(ロック信号LOCK)は、ハイレベルになる。即ち、CPU202は、ロック信号LOCKがハイレベルであることを検出する(ステップ404)。
CPU202は、第2期間T2において、第1制御信号FAN1をハイレベルに維持したまま、第2制御信号FAN2をローレベルにする(ステップ406)。第1制御信号FAN1がハイレベルのままであるので、第1ゲート出力信号XLD1はハイレベルのままである。第2ファンモータ212への電力供給は停止するので第2状態信号LD2はハイレベルになるが、第2制御信号FAN2はローレベルであるので、第2ゲート242はオフであり、第2ゲート出力信号XLD2はローレベルである。よって、論理和演算素子230の出力信号であるロック信号LOCKはハイレベルのままであり、CPU202は、第1ファンはロックしていると判定する(ステップ410及びステップ412)。
CPU202は、第3期間T3において、第2ファンモータ212がロックしているか否かを判定するために、第1制御信号FAN1をローレベルにし、第2制御信号FAN2をハイレベルにする(ステップ416)。これによって、第1ファンモータ210への電力供給は停止するので第1状態信号LD1はハイレベルになるが、第1制御信号FAN1はローレベルであるので、第1ゲート240はオフであり、第1ゲート出力信号XLD1はローレベルになる。一方、第2ファンモータ212は正常に回転するので第2状態信号LD2はローレベルになり、第2制御信号FAN2はハイレベルであるので、第2ゲート242はオンし、第2ゲート出力信号XLD2は、第2状態信号LD2と同じローレベルになる。よって、論理和演算素子230の出力信号(ロック信号LOCK)は、ローレベルになる。即ち、CPU202は、ロック信号LOCKがローレベルになったことを検出し、第2ファンモータ212は正常であると判定する(ステップ420及びステップ424)。
以上のように、CPU202は、第1期間T1においてロック信号LOCKがハイレベルになったことを検出した後、第2期間T2及び第3期間T3において、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2の一方のみをローレベルにすることによって、ロックしている第1ファンモータ210を特定することができる。その後、第4期間T4において、CPU202は、正常な第2ファンモータ212の第2制御信号FAN2をハイレベルに、ロックしている第1ファンモータ210の第1制御信号FAN1をローレベルに、それぞれ維持する(ステップ426)。
図8は、第1ファンモータ210が正常であり、第2ファンモータ212がロックしている場合を示す。第1期間T1において、CPU202は、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2を、ローレベルからハイレベルにして、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212に電力を供給(ステップ400)した後、ロック信号LOCKがハイレベルであることを検出する(ステップ404)。したがって、図8の第2期間T2において、CPU202は、図7の第2期間T2と同様に、第1制御信号FAN1をハイレベルに維持したまま、第2制御信号FAN2をローレベルにする(ステップ406)。その結果、第1ゲート240がオンし、第1ゲート出力信号XLD1のレベルは第1状態信号LD1と同じローレベル(第1ファンモータ210が回転しているため)になり、第2ゲート242はオフし、第2ゲート出力信号XLD2のレベルはローレベルになる。したがって、ロック信号LOCKはローレベルになり、これを検出したCPU202は、第1ファンは正常であり、第2ファンモータ212はロックしていると判定する(ステップ414)。
その後、第3期間T3以降において、CPU202は、正常な第1ファンモータ210の第1制御信号FAN1をハイレベルに、ロックしている第2ファンモータ212の第2制御信号FAN2をローレベルに、それぞれ維持する(ステップ426)。
図9は、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212がロックしている場合を示す。第1期間T1において、CPU202は、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2を、ローレベルからハイレベルにして、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212に電力を供給(ステップ400)した後、ロック信号LOCKがハイレベルであることを検出する(ステップ404)。したがって、図9の第2期間T2において、CPU202は、図7の第2期間T2と同様に、第1制御信号FAN1をハイレベルに維持したまま、第2制御信号FAN2をローレベルにする(ステップ406)。その結果、第1ゲート240がオンし、第1ゲート出力信号XLD1のレベルは第1状態信号LD1と同じハイレベル(第1ファンモータ210がロックしているため)になり、第2ゲート242はオフし、第2ゲート出力信号XLD2のレベルはローレベルになる。したがって、ロック信号LOCKがハイレベルのままであるので、CPU202は、第1ファンモータ210はロックしていると判定する(ステップ410及びステップ412)。
CPU202は、第3期間T3において、第2ファンモータ212がロックしているか否かを判定するために、第1制御信号FAN1をローレベルにし、第2制御信号FAN2をハイレベルにする(ステップ416)。これによって、第1ゲート240はオフになり、第1ゲート出力信号XLD1はローレベルになる。第2ゲート242はオンし、第2ゲート出力信号XLD2は、第2状態信号LD2と同じハイレベル(第2ファンモータ212がロックしているため)になる。したがって、ロック信号LOCKがハイレベルのままであるので、CPU202は、第2ファンモータ212はロックしていると判定する(ステップ420及びステップ422)。
その後、第4期間T4において、CPU202は、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212がロックしているので、第1制御信号FAN1及び第2制御信号FAN2をローレベルにする(ステップ426)。
以上によって、第1ファンモータ210及び第2ファンモータ212のうち、ロックしているファンモータを特定することができる。したがって、ロックしているファンモータへの電力供給を停止させ、ユーザ(管理者を含む)にロックしているファンモータを知らせることができる。これによって、ユーザは、画像形成装置の内部が高温になり損傷される可能性がある場合等、必要に応じて画像形成装置を停止させ、サービスマンによる修理を速やかに依頼することができる。
上記では、ファンモータが2つの場合を説明したが、これに限定されない。3つ以上のファンモータに関しても、図4と同様の回路構成、例えば図10に示すロック検出回路300によって、CPUの1つの入力ポートで、ロックしているファンモータを特定することができる。ロック検出回路300は、n個(n≧3)のファンモータ(第1ファンモータ210〜第nファンモータ214)を制御するために、n個のスイッチ(第1スイッチ220〜第nスイッチ224)、n個のゲート(第1ゲート240〜第nゲート244)、n個のプルアップ抵抗(第1プルアップ抵抗250〜第nプルアップ抵抗258)、n個のプルダウン抵抗(第1プルダウン抵抗254〜第nプルダウン抵抗270)、論理和演算素子232、CPU204、ROM260、RAM262、及びタイマ264を備えている。図10のロック検出回路300が、図4のロック検出回路200と異なるのは、スイッチ、ゲート、プルアップ抵抗、及びプルダウン抵抗を1組としてn組備えている点と、CPU204がn本の制御信号を出力する点と、論理和演算素子232の入力数がnである点のみである。各構成要素の動作は図4と同様であるので、説明を繰返さない。
図11を参照して、図10のロック検出回路300において、CPU204が実行するロック検出プログラムの制御構造について説明する。以下において、図6と同じ参照符号を付したステップは、図6と同じ内容であるので説明を繰返さない。
ステップ404において、ロック信号LOCKがハイレベルであることが検出された場合、ステップ500において、CPU204は、繰返しのカウンタkを1に設定する。
ステップ502において、CPU204は、第k制御信号のみをハイレベルにし、それ以外の制御信号をローレベルにする。これによって、第k制御信号によって制御される第kゲートはオンし、それ以外のゲートはオフするので、第kゲート出力信号のみ第k状態信号と同じレベルになり、それ以外のゲート出力信号は、プルダウン抵抗によってローレベルなる。したがって、論理和演算素子232の出力信号(ロック信号LOCK)は、第kゲート出力信号のレベル、即ち、第k状態信号のレベルによって決定される。第kファンモータが正常に回転していれば、第k状態信号はローレベルであり、ロック信号LOCKはローレベルになる。第kファンモータがロックしていれば、第k状態信号はハイレベルであり、ロック信号LOCKはハイレベルになる。
所定時間の経過後に、ステップ410において、ロック信号LOCKがハイレベルであることが検出された場合、ステップ504において、CPU204は、第kファンモータが異常であり、ロックしていると判定する。CPU204は、判定結果(例えば“1”)を、第kファンモータを表す情報(例えば番号“k”)と対応させて、RAM262に記憶する。
一方、所定時間の経過後に、ステップ410において、ロック信号LOCKがローレベルであることが検出された場合、ステップ506において、CPU204は、第kファンモータが正常であると判定する。CPU204は、判定結果(例えば“0”)を、第kファンモータを表す情報(例えば番号“k”)と対応させて、RAM262に記憶する。
ステップ508において、CPU204は、カウンタkがn(制御対象のファンモータの数)よりも小さいか否かを判定する。小さいと判定された場合、制御はステップ510に移行する。そうでなければ、制御はステップ512に移行する。
ステップ510において、CPU204は、現在のカウンタkに1を加算して、得られた値を新たなカウンタkとし、制御はステップ502に戻り、ステップ502以降の処理が繰返される。これによって、CPU204は、n個のファンモータがロックしているか否かを判定し、その結果をRAM262に記憶する。
ステップ512において、CPU204は、RAM262に記憶された判定結果が“1”であるファンモータの制御信号をローレベルにし、それらがロックしている旨の警告を提示する。
図12及び図13を参照して、図11のロック検出回路300の動作をより具体的に説明する。図12は、3つのファンモータを制御する場合において、第2ファンモータがロックしており、第1ファンモータ210及び第3ファンモータが正常である場合のタイミングチャートを示す。
第1期間T1において、CPU204は、第1制御信号FAN1〜第3制御信号を、ローレベルからハイレベルにして、第1ファンモータ210〜第3ファンモータに電力を供給する(ステップ400)。第2ファンモータがロックしているので、第1期間T1において第2状態信号はハイレベルである。第2制御信号がハイレベルであるので、第2ゲートはオンし、第2ゲート出力信号は、第2状態信号と同じハイレベルになる。一方、第1ファンモータ210及び第3ファンモータは正常に回転しているので第1状態信号LD1及び第3状態信号はローレベルであり、第1制御信号FAN1及び第3制御信号はハイレベルであるので、第1ゲート240及び第3ゲートはオンし、第1ゲート出力信号XLD1及び第3ゲート出力信号はそれぞれ、第1状態信号LD1及び第3状態信号と同じローレベルである。よって、論理和演算素子232の出力信号(ロック信号LOCK)は、ハイレベルになる。即ち、CPU204は、ロック信号LOCKがハイレベルであることを検出する(ステップ404)。
CPU204は、第2期間T2において(k=1)、第1制御信号FAN1をハイレベルに維持したまま、第2制御信号及び第3制御信号をローレベルにする(ステップ502)。これによって、第2ファンモータ及び第3ファンモータへの電力供給は停止するので第2状態信号及び第3状態信号はハイレベルになるが、第2制御及び第3制御信号はローレベルであるので、第2ゲート及び第3ゲートはオフであり、第2ゲート出力及び第3ゲート出力信号はローレベルのままである。したがって、ロック信号LOCK(論理和演算素子232の出力信号)は、第1ゲート出力信号XLD1のレベルと同じである。第1ゲート240がオン(第1制御信号FAN1はハイレベル)しているので、第1ゲート出力信号XLD1のレベルは、第1状態信号LD1と同じローレベル(第1ファンモータ210は正常に回転している)である。即ち、CPU204は、ローレベルのロック信号LOCKを検出するので、第1ファンモータ210は正常である判定する(ステップ506)。
第3期間T3において(k=2)、第2制御信号をハイレベルにし、第1制御信号FAN1及び第3制御信号をローレベルにする(ステップ502)。これによって、第1ファンモータ210及び第3ファンモータへの電力供給は停止するので第1状態信号LD1及び第3状態信号はハイレベルになるが、第1制御信号FAN1及び第3制御信号はローレベルであるので、第1ゲート240及び第3ゲートはオフであり、第1ゲート出力信号XLD1及び第3ゲート出力信号はローレベルのままである。したがって、ロック信号LOCK(論理和演算素子232の出力信号)は、第2ゲート出力信号のレベルと同じである。第2ゲートがオン(第2制御信号はハイレベル)しているので、第2ゲート出力信号のレベルは、第2状態信号と同じハイレベル(第2ファンモータはロックしている)である。即ち、CPU204は、ハイレベルのロック信号LOCKを検出するので、第2ファンモータは異常でありロックしていると判定する(ステップ504)。
第4期間T4において(k=3)、第3制御信号をハイレベルにし、第1制御信号FAN1及び第2制御信号をローレベルにする(ステップ502)。これによって、第1ファンモータ210及び第2ファンモータへの電力供給は停止するので第1状態信号LD1及び第2状態信号はハイレベルになるが、第1制御信号FAN1及び第2制御信号はローレベルであるので、第1ゲート240及び第2ゲートはオフであり、第1ゲート出力信号XLD1及び第2ゲート出力信号はローレベルのままである。したがって、ロック信号LOCK(論理和演算素子232の出力信号)は、第3ゲート出力信号のレベルと同じである。第3ゲートがオン(第3制御信号はハイレベル)しているので、第3ゲート出力信号のレベルは、第3状態信号と同じローレベル(第3ファンモータは正常に回転している)である。即ち、CPU204は、ローレベルのロック信号LOCKを検出するので、第3ファンモータは正常であると判定する(ステップ506)。
以上によって、ロックしている第2ファンモータ212を特定できたので、第5期間T5において、CPU204は、正常な第1ファンモータ210及び第3ファンモータの第1制御信号FAN1及び第3制御信号をハイレベルにし、ロックしている第2ファンモータの第2制御信号をローレベルにする(ステップ512)。
図13は、第2ファンモータ及び第3ファンモータがロックしており、第1ファンモータ210が正常である場合のタイミングチャートを示す。
第1期間T1において、CPU204は、第1制御信号FAN1〜第3制御信号を、ローレベルからハイレベルにして、第1ファンモータ210〜第3ファンモータに電力を供給する(ステップ400)。第2ファンモータ212及び第3ファンモータがロックしているので、第1期間T1において第2状態信号及び第3状態信号はハイレベルである。第2制御信号及び第3制御信号はハイレベルであるので、第2ゲート及び第3ゲートはオンし、第2ゲート出力信号及び第3ゲート出力信号はそれぞれ、第2状態信号及び第3状態信号と同じハイレベルになる。よって、論理和演算素子232の出力信号(ロック信号LOCK)は、ハイレベルになる。即ち、CPU204は、ロック信号LOCKがハイレベルであることを検出する(ステップ404)。なお、第1ファンモータ210は正常に回転しているので第1状態信号LD1はローレベルであり、第1制御信号FAN1はハイレベルであるので、第1ゲート240はオンし、第1ゲート出力信号XLD1は、第1状態信号LD1と同じローレベルである。
CPU204は、第2期間T2において(k=1)、第1制御信号FAN1をハイレベルに維持したまま、第2制御信号及び第3制御信号をローレベルにする(ステップ502)。これによって、第2ファンモータ及び第3ファンモータへの電力供給は停止するので第2状態信号及び第3状態信号はハイレベルになるが、第2制御信号及び第3制御信号はローレベルであるので、第2ゲート及び第3ゲートはオフであり、第2ゲート出力信号及び第3ゲート出力信号はローレベルのままである。したがって、ロック信号LOCK(論理和演算素子232の出力信号)は、第1ゲート出力信号XLD1のレベルと同じである。第1ゲート240がオン(第1制御信号FAN1はハイレベル)しているので、第1ゲート出力信号XLD1のレベルは、第1状態信号LD1と同じローレベル(第1ファンモータ210は正常に回転している)である。即ち、CPU204は、ローレベルのロック信号LOCKを検出するので、第1ファンモータ210は正常である判定する(ステップ506)。
第3期間T3において(k=2)、第2制御信号をハイレベルにし、第1制御信号FAN1及び第3制御信号をローレベルにする(ステップ502)。これによって、第1ファンモータ210及び第3ファンモータへの電力供給は停止するので第1状態信号LD1及び第3状態信号はハイレベルになるが、第1制御信号FAN1及び第3制御信号はローレベルであるので、第1ゲート240及び第3ゲートはオフであり、第1ゲート出力信号XLD1及び第3ゲート出力信号はローレベルのままである。したがって、ロック信号LOCK(論理和演算素子232の出力信号)は、第2ゲート出力信号のレベルと同じである。第2ゲートがオン(第2制御信号はハイレベル)しているので、第2ゲート出力信号のレベルは、第2状態信号と同じハイレベル(第2ファンモータはロックしている)である。即ち、CPU204は、ハイレベルのロック信号LOCKを検出するので、第2ファンモータは異常でありロックしていると判定する(ステップ504)。
第4期間T4において(k=3)、第3制御信号をハイレベルにし、第1制御信号FAN1及び第2制御信号をローレベルにする(ステップ502)。これによって、第1ファンモータ210及び第2ファンモータへの電力供給は停止するので第1状態信号LD1及び第2状態信号はハイレベルになるが、第1制御信号FAN1及び第2制御信号はローレベルであるので、第1ゲート240及び第2ゲートはオフであり、第1ゲート出力信号XLD1及び第2ゲート出力信号はローレベルのままである。したがって、ロック信号LOCK(論理和演算素子232の出力信号)は、第3ゲート出力信号のレベルと同じである。第3ゲートがオン(第3制御信号はハイレベル)しているので、第3ゲート出力信号のレベルは、第3状態信号と同じハイレベル(第3ファンモータはロックしている)である。即ち、CPU204は、ハイレベルのロック信号LOCKを検出するので、第3ファンモータは異常でありロックしていると判定する(ステップ504)。
以上によって、ロックしている第2ファンモータ及び第3ファンモータを特定できたので、第5期間T5において、CPU204は、正常な第1ファンモータ210の第1制御信号FAN1をハイレベルにし、ロックしている第2ファンモータ及び第3ファンモータの第2制御信号及び第3制御信号をローレベルにする(ステップ512)。
以上によって、第1ファンモータ210〜第3ファンモータのうち、ロックしているファンモータを特定することができる。したがって、ロックしているファンモータへの電力供給を停止させ、ユーザ(管理者を含む)にロックしているファンモータを知らせることができる。これによって、ユーザは、画像形成装置の内部が高温になり、損傷される可能性がある場合等、必要に応じて画像形成装置を停止させ、サービスマンによる修理を速やかに依頼することができる。
なお、上記では、第2ファンモータのみがロックしている場合(図12)、及び、第2ファンモータ及び第3ファンモータがロックしている場合(図13)を説明したが、ロックしているファンモータがこれら以外の組合せの場合でも、同様にして、ロックしているファンモータを特定することができる。また、4つ以上のファンモータに関しても、同様にして、ロックしているファンモータを特定することができる。
上記では、複数のファンモータのうち、1つのファンモータの制御信号のみをハイレベルにして、ロック信号LOCKのレベルを判定する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、1つのファンモータの制御信号のみをローレベルにし、それ以外のファンモータの制御信号をハイレベルにしてもよい。ファンの数が多い場合、1つのファンしか駆動しなければ、装置の内部温度の上昇等の支障が生じる可能性がある。そのような場合には、1つずつファンモータの制御信号をローレベルに設定して、ロック信号LOCKがローレベルになれば、そのファンモータがロックしていると判定することができる。通常、複数のファンモータが同時にロックしてしまう可能性は低いので、この方法でも、ロックしたファンを特定することができる。
仮に、1つずつファンモータの制御信号をローレベルに設定しても、ロック信号LOCKがローレベルにならなければ、複数のファンモータがロックしていることが分かるので、その旨を警告すれば、ユーザは画像形成装置を停止することができる。
また、複数のファンモータの制御信号をハイレベル又はローレベルに設定する組合せを、重複しないように決定して、ロック信号LOCKがローレベルになるか否かを判定してもよい。通常1つのCPUで制御するファンの数は10程度であるので、組合せの数は、それほど多くないので、複数のファンモータがロックしたとしても、比較的短時間でロックしているファンモータを特定することができる。
また、図4及び図10に示したロック検出回路において、ゲートは、FETに限定されない。ゲートは、制御信号によってオン/オフ制御され、制御信号がファンモータに電力を供給するレベル(例えばハイレベル)である場合に、入力信号(状態信号)に応じたレベル(入力信号と同じレベル又は入力信号を反転したレベル)の信号を出力し、制御信号がファンモータに電力を供給しないレベル(例えばローレベル)である場合に、ファンモータが回転している場合の状態信号に対応するレベル(ゲートが入力信号を反転して出力しない場合、状態信号と同じレベルであり、ゲートが入力信号を反転して出力する場合、状態信号を反転したレベル)の信号を出力する素子であればよい。即ち、ゲート出力信号のレベルの解釈は任意であり、ローレベルの場合にファンモータが回転しており、ハイレベルの場合にファンモータが回転停止していると解釈(状態信号と同じ解釈)してもよく、ハイレベルの場合にファンモータが回転しており、ローレベルの場合にファンモータが回転停止していると解釈(状態信号と逆の解釈)してもよい。
したがって、例えば、図4及び図10のゲートは、図14に示したロック検出回路310のように、論理積演算素子(ANDゲート)であってもよい。即ち、第1ゲート240の代わりに、第1制御信号FAN1及び第1状態信号LD1を入力とし、第1ゲート出力信号XLD1を出力するANDゲート340であってもよい。この場合にも、第1制御信号FAN1がハイレベルであれば、第1ゲート出力信号XLD1は第1状態信号LD1と同じレベルになり、第1制御信号FAN1がローレベルであれば、第1ゲート出力信号XLD1は、ファンモータが正常である場合の状態信号と同じローレベルになる。なお、第1ゲート240の代わりにANDゲートを使用する場合、プルダウン抵抗254、270は無くてもよい。
また、図14に示したロック検出回路310のANDゲートの代わりに、否定論理和演算素子(NORゲート)を用いてもよい。その場合には、制御信号はインバータを介してNORゲートに入力する。この場合、NORゲートの出力信号は、状態信号の反転信号になるので、NORゲートの出力信号レベルの意味は、状態信号と逆になる。NORゲートの出力信号レベルの意味が状態信号と同じになるようにするには、NORゲートの出力を、インバータを介して論理和演算素子232に入力する。さらに、その他の論理回路を使用することができる。
また、図4及び図10では、制御信号がハイレベルである場合にスイッチ(第1スイッチ220等)がオンする場合を説明したがこれに限定されない。制御信号がローレベルである場合にオンするスイッチを用いてもよい。その場合、ゲート(第1ゲート240等)には、ローレベルでオンする素子、例えばNMOSタイプのFETを用いればよい。この場合にも、図4及び図10のゲートとして、排他的論理和演算素子(XORゲート)、論理積演算素子(ANDゲート)等を使用することができる。なお、ANDゲートを使用する場合には、制御信号を、インバータを介してANDゲートに入力すればよい。
また、図4及び図10では、ファンモータの状態信号が、ファンモータが回転している場合にローレベルであり、停止している場合にハイレベルである場合を説明したが、これに限定されない。ファンモータの状態信号は、ファンモータが回転している場合にハイレベルであり、停止している場合にローレベルであってもよい。その場合、図4又は図10において、各状態信号を、インバータを介して、対応するゲートに入力すればよい。また、インバータを使用せず、図15に示したロック検出回路320のように、論理和演算素子の代わりに否定論理積演算素子(NANDゲート)330を用いてもよい。NANDゲート330の出力信号(ロック信号LOCK)は、NANDゲート330への複数の入力信号が全てハイレベル(ファンモータが回転していることを表す)であれば、ローレベル(ロックしていないことを表す)になり、少なくとも1つの入力信号がローレベル(ファンモータがロック)であれば、ハイレベル(ロックしていることを表す)になる。したがって、上記と同様に、制御信号を変化させることによって、ロックしているファンモータを特定することができる。なお、図15においては、図11の第1プルダウン抵抗254〜第nプルダウン抵抗270は、プルアップ抵抗280、282に置換えられている。これは、第1ゲート240〜第nゲート244がオフである場合に、NANDゲート234への入力信号を、ファンモータが回転している信号レベル(ハイレベル)に設定するためである。
図15では、CPU204は、ロック信号LOCKがハイレベルであれば、ロックしていると判定し、ロック信号LOCKがローレベルであれば、正常であると判定するが、これに限定されない。例えば、NANDゲート330をANDゲートで置換えて、CPU204が、ロック信号LOCKがローレベルであれば、ロックしていると判定し、ロック信号LOCKがハイレベルであれば、正常であると判定もよい。このようにすれば、ロック信号LOCKのハイレベル及びローレベルの意味が、ファンモータの状態信号と同じになる(状態信号は、ファンモータが回転している場合にハイレベルであり、停止している場合にローレベルである)。
このように、CPUが、ロック信号LOCKのレベルをどのように解釈するかは任意である。したがって、図10の論理和演算素子230を代替可能な素子は、複数の入力信号が全て、ファンモータが回転している場合の状態信号と同じレベルである場合の出力信号レベルと、少なくとも1つの入力信号が、ファンモータが停止している場合の状態信号と同じレベルである場合の出力信号レベルとが、異なる素子であればよい。
ロック検出の対象であるモータは、ファンを回転させるためのモータに限定されない。別の用途に使用されるモータ、例えばアクチュエータに使用されるモータであってもよい。また、ステッピングモータ及びリラクタンスモータ等のブラシレスモータであってもよい。
上記では画像形成装置に関して説明したが、上記のロック検出回路は画像形成装置以外の装置に装備されたファンのロック検出にも適用され得る。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
200、300 ロック検出回路
202、204 CPU
210 第1ファンモータ
212 第2ファンモータ
220 第1スイッチ
222 第2スイッチ
230、232 論理和演算素子
240 第1ゲート
242 第2ゲート
250 第1プルアップ抵抗
252 第2プルアップ抵抗
254 第1プルダウン抵抗
256 第2プルダウン抵抗
260 ROM
262 RAM
264 タイマ

Claims (6)

  1. 複数のモータのロック検出回路であって、
    制御手段と、
    前記制御手段から出力される、複数の前記モータの各々に対応する制御信号に応じて、当該制御信号に対応する前記モータに電力を供給する電力供給手段と、
    複数の前記制御信号の各々のレベルに応じて、当該制御信号に対応する前記モータから入力される、当該モータの回転に関する状態を表す状態信号を、選択的に出力する、複数の前記モータの各々に対応する複数のゲート手段と、
    複数の前記ゲート手段から出力されるゲート出力信号を受信し、前記ゲート出力信号に、前記モータが回転停止していることを表す第1レベルの信号が含まれるか否かに応じて、異なるレベルの信号を選択的に出力する論理演算手段とを備え、
    前記制御信号が、前記電力供給手段に、当該制御信号に対応する前記モータに電力を供給させる第2レベルの信号であれば、前記ゲート手段は、入力される前記状態信号を、そのまま又は反転して、前記ゲート出力信号として出力し、
    前記制御信号が、前記電力供給手段に、当該制御信号に対応する前記モータに電力を供給させない第3レベルの信号であれば、前記ゲート出力信号は、前記第1レベルを反転した第4レベルの信号となり、
    前記制御手段は、前記論理演算手段からの出力信号が、前記論理演算手段が受信した前記ゲート出力信号に前記第1レベルの信号が含まれる場合に出力される第5レベルの信号であることを検出したことに応じて、複数の前記制御信号が第3レベルの信号を含むように、複数の前記制御信号のレベルを変化させ、複数の前記モータのうちのロックしたモータを特定することを特徴とするロック検出回路。
  2. 前記第1レベルはハイレベルであり、
    前記論理演算手段は、論理和演算手段であることを特徴とする請求項1に記載のロック検出回路。
  3. 前記第1レベルはローレベルであり、
    前記論理演算手段は、否定論理積演算手段であることを特徴とする請求項1に記載のロック検出回路。
  4. 前記制御手段は、前記論理演算手段からの出力信号が前記第5レベルの信号であることを検出したことに応じて、複数の前記制御信号のうちの1つの制御信号が前記第2レベルの信号であり、前記第2レベルである制御信号以外の制御信号が前記第3レベルの信号であるように、複数の前記制御信号のレベルを変化させた状態で、前記論理演算手段からの出力信号が前記第5レベルの信号であるか否かを判定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のロック検出回路。
  5. 前記制御手段は、前記論理演算手段からの出力信号が前記第5レベルの信号であることを検出したことに応じて、複数の前記制御信号のうちの1つの制御信号が前記第3レベルの信号であり、前記第3レベルである制御信号以外の制御信号が前記第2レベルの信号であるように、複数の前記制御信号のレベルを変化させた状態で、前記論理演算手段からの出力信号が前記第5レベルの信号であるか否かを判定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のロック検出回路。
  6. 制御手段と、
    前記制御手段から出力される、複数のモータの各々に対応する制御信号に応じて、当該制御信号に対応する前記モータに電力を供給する電力供給手段と、
    複数の前記制御信号の各々のレベルに応じて、当該制御信号に対応する前記モータから入力される、当該モータの回転に関する状態を表す状態信号を、選択的に出力する、複数の前記モータの各々に対応する複数のゲート手段と、
    複数の前記ゲート手段から出力されるゲート出力信号を受信し、前記ゲート出力信号に、前記モータが回転停止していることを表す第1レベルの信号が含まれるか否かに応じて、異なるレベルの信号を選択的に出力する論理演算手段とを備え、
    前記制御信号が、前記電力供給手段に、当該制御信号に対応する前記モータに電力を供給させる第2レベルの信号であれば、前記ゲート手段は、入力される前記状態信号を、そのまま又は反転して、前記ゲート出力として出力し、
    前記制御信号が、前記電力供給手段に、当該制御信号に対応する前記モータに電力を供給させない第3レベルの信号であれば、前記ゲート出力信号は、前記第1レベルを反転した第4レベルの信号となる、複数のモータのロック検出回路の制御方法であって、
    前記制御手段に、前記論理演算手段からの出力信号が、前記論理演算手段が受信した前記ゲート出力信号に前記第1レベルの信号が含まれる場合に出力される第5レベルの信号であるか否かを判定させる判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて、前記論理演算手段からの出力信号が前記第5レベルの信号であると判定されたことに応じて、前記制御手段に、複数の前記制御信号が第3レベルの信号を含むように、複数の前記制御信号のレベルを変化させるステップと、
    複数の前記制御信号のレベルを変化させた状態で、前記制御手段に、前記論理演算手段の出力信号が前記第5レベルの信号であるか否かを判定させるステップとを含むことを特徴とするロック検出回路の制御方法。
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