JP2013162456A - 画像形成装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置設置の初期段階からユーザの使用状況に応じて画像形成装置を適正に稼働させることなどを可能とした画像形成装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、CPU、USBI/F等を有するコントローラと、プリンタ部と、リーダ部を備える。画像形成装置のCPUは、従来機種の画像形成装置で実行した印刷あるいは複写を含む動作の履歴を示す動作履歴情報をUSBメモリから取得する。機種変更時には、CPUは、USBメモリを介して取得した動作履歴情報に従って、新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能の動作を決定するユーザモードを設定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像形成装置の機種入れ替え時におけるユーザの利便性の向上を図る画像形成装置及び制御方法に関する。
従来、画像形成装置を新規に設置してユーザが使用開始する場合、設置先のユーザ使用環境で画像形成装置が適正に動作するように各種の設定を行う必要がある。
画像形成装置の設定には、例えば、画像形成装置の操作部からの入力音のON/OFF設定、警告時のブザー音のON/OFF設定がある。また、画像形成装置の給紙段毎の用紙種類の設定、コピー/プリント/FAX受信の際に印刷した用紙を排出する排紙トレイを指定する排紙トレイ設定などがある。このような画像形成装置の動作を決める動作モードに対応する設定値を操作部から入力して保持する、ユーザ使用環境の設定機能が知られている。設定機能により設定される動作モードを「ユーザモード」と称する。
上述した画像形成装置の設定に関しては以下の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の技術では、同一機種のデジタル複写機(画像形成装置)をユーザ先に追加で新規に設置する場合、既にユーザ先に存在する他の画像形成装置から新規に設置した画像形成装置に対して、動作モードをネットワーク経由で受け渡す。これにより、新規に設置した画像形成装置を他の画像形成装置と同一の使用環境とする。
特開平11−321040号公報
しかしながら、上記従来技術では、同一機種の画像形成装置の追加設置を行う際には、他の画像形成装置同様の使用環境を効率よく設定できるが、次のような問題がある。即ち、ユーザが従来機種とは異なる新規の画像形成装置(新機種)を購入し、機種の入れ替えを行う場合の使用環境の設定については考慮されていない。そのため、従来機種で設定されていたユーザモードの引き継ぎは、従来機種から新機種への機種入れ替え時にユーザまたはサービスマンが手入力により設定を行わなければならず、操作も煩わしいものであった。
また、新機種で新たに追加された新規機能がユーザにとって本来有用である場合も、画像形成装置設置の初期段階から画像形成装置を円滑に稼動させるためには、ユーザ使用環境に応じた設定を画像形成装置に正しく反映させねばならなかった。そのため、従来機種から新機種への移行処理は、ユーザやサービスマンにとって、設定する情報、設定作業の操作性、ワークフローの点で煩わしいものであった。
本発明の目的は、画像形成装置設置の初期段階からユーザの使用状況に応じて画像形成装置を適正に稼働させることなどを可能とした画像形成装置及び制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、従来機種の画像形成装置から機種変更が行われる新機種の画像形成装置であって、前記従来機種の画像形成装置で実行した印刷あるいは複写を含む動作の履歴を示す動作履歴情報を外部媒体を介して取得する取得手段と、前記機種変更を行う際に、前記取得手段により前記外部媒体を介して取得した前記動作履歴情報に従って、前記新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能の動作を決定する動作モードを設定する設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、機種変更時に、取得した動作履歴情報に従って、新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能の動作を決定する動作モードを設定する。これにより、画像形成装置設置の初期段階から、ユーザの使用状況に応じたパフォーマンスで画像形成装置を適正に稼働させることが可能となる。また、機種入れ替え時に必要となるユーザモードの設定の作業時間を短縮することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す構成図である。 画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 画像形成装置に記憶される動作履歴情報を示す図である。 従来機種の画像形成装置の機能・動作テーブル情報を示す図である。 新機種の画像形成装置の機能・動作テーブル情報を示す図である。 新規機能の例であるACC紙残し給紙切り替えモードを説明するための画像形成装置の2つの給紙部の構成を示す図である。 新規機能の例であるFCOT動作白黒カラー選択モードを説明するための画像形成装置の転写部を中心とした構成を示す図である。 新規機能の例であるFCOT動作白黒カラー選択モードを説明するための画像形成装置の転写部の一部を拡大した図である。 画像形成装置の機種入れ替え登録処理1のデータの流れを示す図である。 画像形成装置の機種入れ替え登録処理1を示すフローチャートである。 画像形成装置の表示部に表示されるユーザモード設定確認画面の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の機種入れ替え登録処理2のデータの流れを示す図である。 画像形成装置の機種入れ替え登録処理2を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置と比較される従来機種での動作履歴情報を示す図である。 画像形成装置の機種入れ替え登録処理3を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す構成図である。
図1において、画像形成装置は、プリンタ部100、リーダ部110、原稿給送部120を備えたデジタル複写機として構成されている。以下、原稿給送部120及びリーダ部110における原稿給送及び原稿の画像読み取り、プリンタ部100における画像形成の概略について説明する。尚、リーダ部110と原稿給送部120の構成については図示を省略する。原稿給送部120は、原稿台にセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ、湾曲したパスを介してプラテンガラス上を図1の左から右へ向けて搬送し、その後、排紙トレイへ排出する。
リーダ部110は、原稿の通過時には既定の位置に保持された状態にあり、通過する原稿の読み取りを行う。原稿の通過時、リーダ部110のランプの光が原稿に照射され、原稿からの反射光がミラーを介してイメージセンサに導かれる。尚、原稿給送部120により原稿をプラテンガラス上に搬送した後に停止させ、リーダ部110を図1の左から右へ移動させることにより原稿の読み取りを行うこともできる。リーダ部110により読み取った原稿の画像データは、コントローラ(図2)へ送られ既定の画像処理が施された後、プリンタ部100の露光制御部へ転送される。
プリンタ部100は、各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk))にそれぞれ対応した感光ドラム131(Y、M、C、Bk)、現像器132(Y、M、C、BK)、露光制御部133(Y、M、C、Bk)等を備えている。露光制御部133により出力されたレーザ光は、感光ドラム131に照射され、静電潜像が形成される。感光ドラム131上の静電潜像は、現像器132により現像される。
用紙は、給紙カセット134、135、136、137、デッキ部138、手差し給紙部139、両面搬送パス140のいずれかから2次転写部の2次転写ローラ141の転写位置に給送され、上記現像器132により現像されたトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は、定着部142でトナーの定着処理が施される。定着部142を通過した用紙は、フラッパ143によりパス144に導かれ、トナー像の転写面が下向きの状態(フェイスダウン)で排出ローラ145により排出される。
図2は、画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。
図2において、画像形成装置は、プリンタ部100、リーダ部110、ネットワーク150、コントローラ200を備えている。ACC(Accessary:アクセサリ)170は、給紙装置及び排紙装置を有し、プリンタ部110(画像形成装置本体)に接続されている。
コントローラ200は、パーソナルコンピュータ(PC)180から送信されるプリントジョブの受信、プリンタ部100とリーダ部110を制御することでコピー動作(複写)/プリント動作(印刷)の実行等を行う。コントローラ200は、CPU201、画像処理部202、プリンタインタフェース(以下I/F)203、リーダI/F204、外部I/F205等を備えている。
CPU201は、コントローラ200全体の制御を行うものであり、制御プログラムに基づき後述の各フローチャートに示す処理を実行する。また、CPU201は、USBメモリ160に対する各種情報の書き込み/読み出しを行う。ROM209は、CPU201が実行すべき制御プログラム等の制御内容を格納している。
RAM210は、CPU201が画像形成装置の制御を行うのに必要な作業領域として使用される。RAM210には、リーダ部110からリーダI/F204経由で得られる原稿から読み取られたデジタル画像データ、ネットワーク150及び外部I/F205経由で画像形成装置外部から送信されるデジタル画像データ等も保存される。また、RAM210は、画像処理の際、リーダ部110からリーダI/F204経由で得られるデジタル画像データに対して画像処理を行う作業領域としても利用される。
画像形成装置の操作部は、表示部207と入力部208から構成されており、画像形成装置に対してユーザが実行させたいコピージョブを設定することができる。操作部以外にも、外部I/F204経由で画像形成装置にプリントジョブを実行させることも可能である。入力部208からの設定により、画像形成装置の原稿台に載置された原稿の画像を読み取ってデジタル化し、RAM210に格納する。入力部208で設定された内容は、表示部207により確認することが可能である。
外部I/F205は、ネットワーク150(TCP/IP等)と接続されており、ネットワーク150に接続されたPC180からのプリントジョブの実行指示の受信、PC180に対する画像形成装置内部の情報の送信が可能である。入力部208からのコピージョブ設定(片面印刷/両面印刷の設定等)、リーダ部110による原稿読み取りに基づくデジタル画像データの内容に応じて次の処理が行われる。デジタル画像データに対して画像処理部202により必要な画像処理を加え、画像形成すべきデジタル画像データをRAM210に格納する。
時計LSI213は、CPU201に接続されており、時刻の計時を行う。CPU201は、時計LSI213から、現在の日時・曜日・時刻を取得することができる。HDD211には、画像データを含む各種データ、後述する動作履歴情報の保存が可能である。USBメモリ160(外部媒体、半導体メモリ)は、USBI/F206経由で後述の動作履歴情報の取り出し等に利用されるものであり、画像形成装置のUSBメモリソケット(不図示)に着脱自在に装着される。プリンタI/F203は、プリンタ部100との間でステータスのやり取りを行う。
プリンタ部100は、CPU251、ROM252、RAM253、コントローラI/F254、ACCI/F257等を備えている。CPU251は、プリンタ部100全体の制御を行う。ROM252は、CPU251が実行すべき制御プログラム等の制御内容を格納している。RAM253は、CPU251がプリンタ部100の制御を行うのに必要な作業領域や、各種のデバイス256の制御に必要な各種情報の格納領域として使用される。
各種のデバイス256としては、レーザ光を感光ドラムに照射するレーザスキャナ、トナー像が載った用紙を高温で定着する定着部、感光ドラムに高圧の電圧を印加する高圧制御デバイス等がある。コントローラI/F254は、コントローラ200との間で、コマンド、エラー、警告等のステータスのやり取りを行い、コントローラ200から転送される画像データを受け取る。
ASIC255は、コントローラ200から転送された画像データに基づき、デバイス256の1つであるレーザスキャナを制御し、感光ドラムにレーザ光を照射する。また、ASIC255は、用紙を搬送するローラを駆動するモータ(不図示)、特に用紙位置を高精度に制御するステッピングモータのパルス計算を行う。
ACC170の排紙装置は、CPU251のACCI/F257経由の制御に基づき、プリンタ部(画像形成装置本体)100から搬送された印刷物を受け取り、不図示のパンチユニットやフィニッシャにより後処理を行う。また、ACC170の給紙装置は、CPU251のACCI/F257経由の制御に基づき、用紙をプリンタ部(画像形成装置本体)100へ搬送する。
図3は、画像形成装置に記憶される動作履歴情報を示す図である。
図3において、動作履歴情報300は、コントローラ200がプリンタ部100へ渡すジョブ(以下単にJOBと呼ぶ場合がある)処理毎に、各JOBの印刷情報に画像形成装置の動作情報を付加したものである。動作履歴情報300は、コントローラ200のRAM210に格納される。動作履歴情報300は、301〜307に示す情報から構成される。
301はJOBを特定するユニークID、302はJOBの機能種類(プリント、コピー、FAX)、303はJOBのファイル名、304はJOBを投入したユーザ名である。305はJOB実行のタイムスタンプ(日時)、306はJOBの出力頁数である。307は出力JOBのカラーモード情報であり、白黒を示す情報(BW)またはカラーを示す情報(CL)が付加される。
後述する、画像形成装置の機種を従来機種から新機種に変更する機種入れ替え(機種変更)時には、従来機種のコントローラ内のRAMに記憶された動作履歴情報300をUSBI/F206経由でUSBメモリ160へ取り出すことが可能である。また、動作履歴情報300は、画像形成装置の使用期間が長くなれば情報量は増えるが、コントローラ200内のRAM210に記憶できなくなる量であれば、HDD211に格納してもよい。
図4は、従来機種の画像形成装置の機能・動作テーブル情報を示す図である。
図4において、従来機種の画像形成装置の機能・動作テーブル情報400は、画像形成装置が提供する全ての機能に関する機能リストと、各機能に対応し装置毎に設定される動作モードの関係情報を示すものである。機能・動作テーブル情報400は、401〜403の列から構成される。
401はユニークなIDの列である。402は各種機能(定型変倍、ズーム変倍、自動カラー選択、自動用紙選択・・・)が定義された列である。403は402で定義された各種機能の動作を決定する画像形成装置毎のユーザモード情報(動作モード情報)の列である。
また、行410には、IDが1−1であり、機能としては定型変倍機能が登録されている。定型変倍機能については、ユーザモードの設定が特になく、ユーザモード情報は特に無しを示している。行411には、IDが1−3であり、機能としては自動カラー選択機能(読取対象原稿がカラー原稿か白黒原稿かを自動認識しフルカラーモードまたは白黒モードに切り替える機能)が登録されている。ユーザモードは、自動カラー選択機能が有効として設定されている例である。
以下、上記の行410、411と同様に、画像形成装置の機種に応じて登録される、機能が異なる機能・動作テーブル情報400をコントローラ200のRAM210またはHDD211に格納している。
ここで、列401に記述されるIDと列402に登録される機能との関係は、画像形成装置の全ての機種間で統一されている。機種間で共通の機能については、IDと機能のペアが共通である。また、機種間で異なる機能、新機種で追加された機能については、ユニークなIDと機能のペアが新たに割り当てられる。
図5は、新機種の画像形成装置の機能・動作テーブル情報を示す図である。
図5において、新機種の画像形成装置の機能・動作テーブル情報500には、図4に示した従来機種の機能・動作テーブル情報400に対して、行511に示す機能と行512に示す機能が新たに追加されていることを示している。行511に示す機能はACC(Auto Cassette Change:オートカセットチェンジ)紙無し給紙切り替え設定機能である。行512に示す機能はFCOT(First Copy Time:読取対象原稿を画像形成装置にセットしてからコピーが終了するまでの時間)動作選択機能である。
本例では、機能・動作テーブル情報500のユーザモード情報の列403には、新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能であるACC紙無し給紙切り替え設定機能が「有効」と設定される。また、機能・動作テーブル情報500のユーザモード情報の列403には、新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能であるFCOT動作選択機能が「BW」(FCOTを白黒モードで早いものとする)と設定される。即ち、これらの設定は、本発明における新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能の動作を決定する動作モードの設定に相当する。
次に、上記構成を有する本実施の形態の画像形成装置の動作について図6乃至図11を参照しながら説明する。
<追加新規機能例1>
追加新規機能例1として、新機種(機能・動作テーブル情報500を有する画像形成装置の機種)に新たに追加された行511に示す新規機能(ACC(オートカセットチェンジ)紙残し給紙切り替え設定機能)について説明する。
ACC紙残し給紙切り替え設定機能による動作モード(ACC紙残し給紙切り替えモード)は、ユーザのダウンタイムを避けるために生産性を重視した動作モードである。尚、本実施の形態では、ACC給紙切り替えモードには次の2つのモードがある。当該給紙部に所定量の用紙を残した状態で別の給紙部に切り替えて給紙を行うACC紙残し給紙切り替えモードと、当該給紙部の用紙を使い切った後に別の給紙部に切り替えて給紙を行うACC紙使い切りモードである。
図6は、新規機能の例であるACC紙残し給紙切り替えモードを説明するための画像形成装置の2つの給紙部の構成を示す図である。
図6において、画像形成装置のプリンタ部100に第1給紙部601と第2給紙部602を備えた構成を示している。従来は、使用中の給紙部から次の給紙部へ自動的に給紙動作を変更するACC(オートカセットチェンジ)を行う際には次の給紙制御を行っていた。使用中の第1給紙部601内の用紙すべてを給紙し、用紙を使い切った後、第2給紙部602に同一紙種の用紙が存在するか否かを判断し、同一紙種の用紙が存在すれば、給紙を第2給紙部602に切り替えるACC紙使い切りモードを実行していた。
そのため、近年の高画質・高安定化技術である中間転写体に潜像を形成するメカ構成の画像形成装置においては、従来のACC紙使い切りモードでは、用紙切れの発生時には、中間転写体に先に形成した潜像を現像したトナーをクリーニングする処理が必要となる。その結果、ダウンタイムが発生していた。
他方、ACC紙残し給紙切り替えモードは生産性優先の動作モードであり、次の給紙制御を行う。使用中の第1給紙部601から第2給紙部602へ自動的に給紙動作を変更するオートカセットチェンジを行う際、使用中の第1給紙部601内に所定量の用紙を残した状態で、第2給紙部602に同一紙種の用紙が存在するかを判断する。第2給紙部602に同一紙種の用紙が存在する場合、給紙を第2給紙部602に切り替えて給紙を継続する。
そのため、生産性優先の動作モードであるACC紙残し給紙切り替えモードでは、JOBの実行中に給紙部内の用紙が無くなる状態とならない。よって、中間転写体に潜像を形成するメカ構成の画像形成装置においても、用紙切れによる潜像クリーニング処理が入らず、ダウンタイムが画像調整以外は実質的に発生しない。そのため、高い生産性を実現することが可能である。
<追加新規機能例2>
追加新規機能例2として、新機種(機能・動作テーブル情報500を有する画像形成装置の機種)に新たに追加された行512行に示す新規機能(FCOT動作選択機能)について説明する。
FCOT動作選択機能による動作モード(FCOT動作白黒カラー選択モードににおける白黒画像形成時は、プリンタ部100内の所定の像担持体(本実施の形態では感光ドラム)以外の像担持体に対応する転写部から転写部材が離間する。転写部材の離間動作に連動して転写ベルトを転写部から離間させる離間部材を設けることにより、転写部材と転写ベルトとの磨耗により生じる破損等を低減し、長寿命化を実現する。
更に、本実施の形態では、画像形成装置のプリンタ部100内の部材の位置ずれや変形による画像の色ずれ等を生じさせないようにする動作モードとして、具体的には図7及び図8に示す例を提案している。
図7は、新規機能の例であるFCOT動作白黒カラー選択モードを説明するための画像形成装置の転写部を中心とした構成を示す図である。図8は、新規機能の例であるFCOT動作白黒カラー選択モードを説明するための画像形成装置の転写部の一部を拡大した図である。
図7、図8において、画像形成装置の感光ドラム131(Y、M、C、Bk)と転写ベルト146とが対向する箇所の1次転写部(Y、M、C、Bk)には、1次転写ローラ147Y、147M、147C、147Bkが配置されている。
用紙に黒色の現像剤にて白黒画像(以下BWと表記する場合あり)を形成する場合には、1次転写部(Y、M、C、Bk)は図8に示す状態となる。C、M、Yの1次転写部は1次転写ローラ147(147M、147C)より離間し(図8の破線部分)、Bkの1次転写部のみ1次転写ローラ147Bkが感光ドラム131に当接した状態となる(図8の実線部分)。この状態で白黒画像の画像形成を行う。
また、用紙にカラー画像を形成する場合には、全ての1次転写部(C、M、Y、Bk)の離間動作は行わず、1次転写ローラ147(Y、M、C、Bk)は感光ドラム131に当接した状態となる。この状態でカラー画像(以下4Cと表記する場合あり)の形成を行う。
そのため、画像形成装置でユーザが良く使う画像モードを予め選択しておき、白黒画像(BW)をよく使うユーザであれば、不要の像担持体(本例では感光ドラム)を転写ベルト146から離間することで、FCOTをBWで早いものとする。また、全ての像担持体(本例では感光ドラム)を転写ベルト146に当接させることで、カラー画像(4C)でのファーストコピータイムを早いものとすることが可能である。
<機種入れ替え登録処理1>
次に、画像形成装置の従来機種から新機種へ機種入れ替えを行う時に実行される機種入れ替え登録処理1について図9及び図10を参照しながら説明する。
図9は、画像形成装置の機種入れ替え登録処理1のデータの流れを示す図である。
図9において、画像形成装置の従来機種901から新機種902へ機種入れ替えを行う時に、機種入れ替え登録処理1が実行される。従来機種901内の300は動作履歴情報、400は機能・動作テーブル情報であり、新機種902内の500は機能・動作テーブル情報である。機種入れ替え登録処理1を行う前に、従来機種901において、動作履歴情報300と機能・動作テーブル情報400をUSBメモリ160へ予め取り出しておく。
図10は、画像形成装置の機種入れ替え登録処理1を示すフローチャートである。
図10において、新機種902のコントローラ200のCPU201は次の監視を行う。予め準備した従来機種901の動作履歴情報300と機能・動作テーブル情報400を保持したUSBメモリ160が、ユーザにより新機種902のUSBメモリソケットに挿入されたか否かを監視する(ステップS1001)。USBメモリ160がUSBメモリソケットに挿入されると、CPU201は、機種入れ替えユーザモード設定の実行を確認するためのメニュー画面(不図示)を表示部207に表示する。
ユーザがメニュー画面の設定内容を確認し、入力部208に設けられている機種入れ替えユーザモード設定実行ボタンを押下すると(ステップS1002)、CPU201は、ステップS1003以下の登録処理を繰り返す。ステップS1003〜ステップS1009の処理では、図5に示した新機種902の機能・動作テーブル情報500の各機能の行毎に、登録対象のユーザモード設定処理を順次行う。
まず、CPU201は、新機種902の機能・動作テーブル情報500の各機能の行に対応する、登録対象のユーザモード情報をROM209から読み出す(ステップS1003)。次に、CPU201は、USBメモリ160から従来機種901の機能・動作テーブル情報400を読み出し(取得手段)、列403の設定値より、ユーザモードの設定対象の機能と同一の機能が従来機種901に存在したか否かを判断する(ステップS1004)。ユーザモードの設定対象の機能と同一の機能が従来機種901に存在する場合は、後述のステップS1009へ進む。
ユーザモードの設定対象の機能と同一の機能が従来機種901に存在しない場合は、CPU201は次の判断を行う。USBメモリ160に書き込まれた従来機種901の動作履歴情報300に、ステップS1003でROM209から読み出した登録対象のユーザモード情報に対応した設定対象機能の情報が含まれているか否かを判断する(ステップS1005)。動作履歴情報300にユーザモード情報に対応した設定対象機能の情報が含まれていない場合は、後述のステップS1007へ進む。
動作履歴情報300にユーザモード情報に対応した設定対象機能の情報が含まれている場合は、CPU201は次の処理を行う。従来機種901の動作履歴情報300の中から登録対象のユーザモードの設定に必要な情報を検索し、ユーザモードの設定値を計算し算出する。更に、算出したユーザモードの設定値を、対象とする機能・動作テーブル情報500のユーザモード情報領域の列403に新機種902のユーザモード設定値として登録する(ステップS1006)。
ここで、ステップS1003の登録対象のユーザモード情報を読み出す読み出し処理と、ステップS1004の判断処理と、ステップS1006の登録処理は、機能・動作テーブル情報500の各機能の行毎に対応して存在する。
上記ステップS1005で、動作履歴情報300の中にユーザモード情報に対応した設定対象機能の情報が含まれていない場合は、CPU201は次の処理を行う。画像形成装置の初期値として通常設定されるデフォルト値を、対象とする機能・動作テーブル情報500のユーザモード情報領域の列403に新機種902のユーザモード設定値として登録する(ステップS1007)。
上記ステップS1004で、ユーザモードの設定対象の機能と同じ機能が従来機種901に存在する場合は、CPU201は次の処理を行う。ステップS1004で検索された従来機種901のユーザモードの設定値を、新機種902の機能・動作テーブル情報500の列403にユーザモード設定値として登録する(ステップS1009)。ステップS1009の処理により、従来機種901のユーザモードの設定値が新機種902のユーザモードの設定値へと継承される。
次に、CPU201は、新機種902に登録されている機能・動作テーブル情報500のユーザモード設定処理を最後まで実行したか否かを判断する(ステップS1008)。ユーザモード設定処理を最後まで実行していない場合は、ステップS1003に戻り、ステップS1003以降の処理を行う。ユーザモード設定処理を最後まで実行(最後の機能まで登録)した場合は、本処理を終了する。
尚、本実施の形態では、ユーザモードの設定登録時に、従来機種にユーザモードの設定対象の機能と同じ機能が存在したか否かの判断と、従来機種からのユーザモードの設定値を継承する継承処理を行っているが、次のような構成としてもよい。即ち、従来機種のユーザモードの設定値の継承処理は行わず、画像形成装置に推奨される初期値を登録する構成としてもよい。その場合には、従来機種901の機能・動作テーブル情報400をUSBメモリに取り出す処理が不要となる。
次に、本実施の形態のACC給紙切り替えの動作制御とFCOT動作選択モードを新機種902に追加した新規機能の例とし、図10のステップS1006での動作履歴情報を基に機能設定のユーザモードを登録する場合について説明する。
<動作履歴情報からのユーザモード設定:ACC給紙切り替えの動作制御>
従来機種901の動作履歴情報300(図3)において、登録されている全てのJOBについて306の出力頁数を加算し、積算値をTとする。また、305のタイムスタンプを参照し、積算値Tを出力した範囲の日数Dを計算する。更に、積算値Tを日数Dで除算し、毎日の用紙の出力枚数N1(=T÷D)を計算する。
また、上記図6に示したACC紙残し給紙切り替えを行うための第1給紙部601及び第2の給紙部602を備えた画像形成装置において、第1給紙部601及び第2の給紙部602における用紙の最大収納枚数をN2とする。更に、ACC給紙切り替えを行うため、第1給紙部601及び第2の給紙部602には同一サイズ且つ同一種類の用紙を収納しておくとものする。
上記算出した毎日の用紙の出力枚数N1と、第1給紙部601及び第2の給紙部602における用紙の最大収納枚数N2から、ACC給紙切り替えの回数N3(=N1÷N2)を算出する。更に、算出したACC給紙切り替えの回数N3と、ROM209に予め記憶されている閾値αとを比較し、ACC給紙切り替えの有効/無効を登録する登録処理を行う。
ここで、上記閾値αはACC給紙切り替え設定を判断するための閾値である。閾値αが1以上となると、1日に1回以上のACC給紙切り替えが発生する可能性が高くなり、画像形成装置の生産性に与える影響が大きい。そのため、本実施の形態では閾値αを1としているが、1に限定するものではない。
<動作履歴情報からのユーザモード設定:FCOT動作選択モード>
従来機種901の動作履歴情報300(図3)において、307のJOBカラーモード情報に基づき、全てのJOBのカラー/白黒それぞれの印刷完了用紙の出力頁を算出する。カラーJOBの印刷完了用紙の積算頁枚数をM1、トータルのJOB枚数(白黒JOB+カラーJOB)をM2とし、従来機種901でのJOBのカラー比率M3(=M1÷M2)を算出する。
算出した従来機種901でのJOBのカラー比率M3を、FCOT動作選択モードをカラー設定有効とするかBW設定有効とするかの基準とするROM209に予め記憶されている閾値βと比較する。M3>=βであれば、FCOT動作選択モードをカラー設定有効とする。M3<βであれば、FCOT動作選択モードをBW設定有効とする。
ここで、上記閾値βを例えば55%に設定している。従来機種におけるJOBのカラー比率M3(カラーJOB出力の割合)が55%を超えるようであれば、ユーザ使用環境でのJOBのカラー比率が高く、FCOT動作に関してもカラー設定を有効としても妥当な数字であると判断することができる。尚、本実施の形態では閾値βを55%としているが、55%に限定するものではない。
図11は、画像形成装置の表示部に表示されるユーザモード設定確認画面の例を示す図である。
図11において、ユーザモード設定確認画面1100は、図9で説明した機種入れ替え登録処理1で登録されると共に機種入れ替え登録処理1の実行後に表示部207に表示される画面である。1101、1102は、従来機種901から新機種902に新たに追加された新規機能に対し、従来機種901に蓄積された動作履歴情報300を反映し、新機種902で設定されるユーザモードの項目である。
1103は、項目1101において設定されるユーザモード(紙残し)であり、1104は、項目1102において設定されるユーザモード(CL:カラー)である。1105は、機種入れ替えユーザモード設定処理で登録されるユーザモードを、画像形成装置の設置時にサービスマン及びユーザが確認し、設定を有効とするための確認ボタンである。
尚、本実施の形態では、動作履歴情報300と機能・動作テーブル情報400の受け渡しにUSBメモリを例に説明したが、特にUSBメモリに限定するものではなく、画像形成装置に着脱可能な半導体メモリにも適用可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、画像形成装置を従来機種から新機種に入れ替える機種入れ替え時に、以前使用していた従来機種の動作履歴情報を基に、新機種のユーザモードを適正に反映させる。即ち、従来機種で使用していた動作環境を新機種で新たに追加された新規機能について反映させる。これにより、画像形成装置設置の初期段階から、ユーザの使用状況に応じたパフォーマンスで画像形成装置を適正に稼働させることが可能となる。また、機種入れ替え時に必要となるユーザモードの設定の作業時間を短縮することが可能となる。
また、画像形成装置を従来機種から新機種に入れ替える機種入れ替え時に、以前使用していた従来機種と同一の機能については、ユーザモードの設定が継承される。これにより、以前の使用環境での動作を新機種の画像形成装置でも行うことが可能となり、ユーザの操作性を向上させることが可能となる。
また、新規機能へのユーザモードの登録方法が、従来機種の動作履歴情報によるものであるため、ユーザが登録時に迷うことがなく、新機種の画像形成装置の設置後、その稼動を円滑に行うことが可能となる。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、図12及び図13で説明する点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上記第1の実施の形態(図1、図2)の対応するものと同一なので説明を省略する。
本実施の形態では、従来機種901からの動作履歴情報と継承するユーザモードを、ネットワーク及び機種引継ぎ情報蓄積サーバを介して新機種902に引継ぐ処理を行う。
<機種入れ替え登録処理2>
画像形成装置の従来機種901から新機種902へ機種入れ替えを行う時に実行される機種入れ替え登録処理2について図12及び図13を参照しながら説明する。
図12は、本実施の形態に係る画像形成装置の機種入れ替え登録処理2のデータの流れを示す図である。
図12において、画像形成装置の従来機種901から新機種902へ機種入れ替えを行う時に機種入れ替え登録処理2が実行される。ネットワーク150には、従来機種901、新機種902、機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201が接続される。外部記憶装置1202(外部媒体、記録媒体)は、機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201に接続され、ネットワーク150を介してアクセスが可能である。
機種入れ替え登録処理2は、上記第1の実施の形態で説明したように、従来機種901から新機種902に追加された新規機能に関して、従来機種901の動作履歴情報を基にユーザモードを設定する処理だけではなく、次の処理も行う。即ち、従来機種901と新機種902の間で共通の機能に関して追加されたユーザモードを設定する処理を、ネットワーク150及び機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201を介して行う。
まず、従来機種901から動作履歴情報300のユーザモード情報を機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201へ転送し、機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201により外部記憶装置1202に登録する。また、従来機種901に存在する機能・動作テーブル情報400についても機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201へ転送し、機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201により外部記憶装置1202に登録する。
図13は、画像形成装置の機種入れ替え登録処理2を示すフローチャートである。
図13において、新機種902のコントローラ200のCPU201は、機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201との接続を確立する(ステップS1301)。次に、CPU201は、機種入れ替えユーザモード設定の実行を確認するためのメニュー画面(不図示)を表示部207に表示する。
ユーザがメニュー画面の設定内容を確認し、入力部208に設けられている機種入れ替えユーザモード設定実行ボタン(不図示)を押下すると(ステップS1302)、CPU201は、ステップS1303以下の登録処理を繰り返す。ステップS1303〜ステップS1309の処理では、図5に示した新機種902の機能・動作テーブル情報500の各機能の行毎に、登録対象のユーザモード設定処理を順次行う。
まず、CPU201は、新機種902の機能・動作テーブル情報500の各機能の行に対応する、登録対象のユーザモード情報をROM209から読み出す(ステップS1303)。次に、CPU201は、新機種902のユーザモード設定対象の機能402に対応するID401と一致する従来機種901の機能・動作テーブル情報400を、機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201の外部記憶装置1202から取得する。
CPU201は、ユーザモード設定対象の機能と同じ機能が従来機種901に存在したか否かを判断する(ステップS1304)。ユーザモード設定対象の機能と同じ機能が従来機種901に存在する場合は、後述のステップS1309へ進む。
ユーザモード設定対象の機能と同じ機能が従来機種901に存在しない場合は、CPU201は次の判断を行う。機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201の外部記憶装置1202に登録された従来機種901の動作履歴情報300に、ステップS1303で読み出した登録対象のユーザモード情報に対応した設定対象機能の情報が含まれるか否かを判断する(ステップS1305)。動作履歴情報300にユーザモード情報に対応した設定対象機能の情報が含まれていない場合は、後述のステップS1307へ進む。
動作履歴情報300にユーザモード情報に対応した設定対象機能の情報が含まれている場合は、CPU201は次の処理を行う。ステップS1305で参照した動作履歴情報300から登録対象のユーザモードの設定に必要な情報を検索し、ユーザモードの設定値を計算し算出する。更に、算出したユーザモードの設定値を、対象とする機能・動作テーブル情報500のユーザモード情報領域の列403に、新機種902のユーザモード設定値として登録する(ステップS1306)。
ここで、ステップS1303の登録対象のユーザモード情報を読み出す読み出し処理と、ステップS1305の判断処理と、ステップS1306の登録処理は、機能・動作テーブル情報500の各機能の行毎に存在する。
上記ステップS1305で、動作履歴情報300にユーザモード情報に対応した設定対象機能の情報が含まれていない場合は、CPU201は次の処理を行う。画像形成装置の初期値として通常設定されるデフォルト値を、対象とする機能・動作テーブル情報500のユーザモード情報領域の列403に新機種902のユーザモード設定値として登録する(ステップS1307)。
上記ステップS1304で、ユーザモードの設定対象の機能と同じ機能が従来機種901に存在する場合は、CPU201は次の処理を行う。ステップS1304で検索された従来機種901のユーザモードの設定値を、新機種902の機能・動作テーブル情報500の列403にユーザモード設定値として登録する(ステップS1309)。
次に、CPU201は、新機種902に登録されている機能・動作テーブル情報500のユーザモード設定処理を最後まで実行したか否かを判断する(ステップS1308)。ユーザモード設定処理を最後まで実行していない場合は、ステップS1303に戻り、ステップS1003以降の処理を行う。ユーザモード設定処理を最後まで実行(最後の機能まで登録)した場合は、本処理を終了する。
本実施の形態では、以上の処理を行うことで、上記第1の実施の形態と同等の、従来機種901の動作履歴情報300を基に、新機種902で追加された新規機能に関するユーザモードの登録を行うことができる。
尚、本実施の形態では、ユーザモードの登録時に、従来機種にユーザモード設定対象の機能と同じ機能が存在したか否かの判断と、従来機種のユーザモード情報の継承処理を行っているが、これに限定されるものではない。従来機種のユーザモード情報の継承処理は行わず、画像形成装置で推奨される初期値を登録する構成としてもよい。その場合には、従来機種の機能・動作テーブル情報400を機種引継ぎ情報蓄積サーバ1201に取り出す処理が不要となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザの画像形成装置の機種入れ替え時に、ネットワーク経由で従来機種の動作履歴情報とユーザモード情報を取り出すことができる。これにより、従来機種から新機種への機種入れ替え時に必要となるユーザモード設定の作業時間を短縮することが可能となる。
〔第3の実施の形態〕
本発明の第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、図14及び図15で説明する点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上記第1の実施の形態(図1、図2)の対応するものと同一なので説明を省略する。
本実施の形態では、従来機種901から新機種902で追加された新規機能に対して、従来機種901の動作履歴情報を基に、ユーザモードの設定を行う処理に関してユーザが機種入れ替え(機種変更)作業を行った時期(日時)を取得する。更に、従来機種901の動作履歴情報の日時に重み付けを行い、新機種902での機能設定のユーザモードを決定し、その登録を行う。
<機種入れ替え登録処理3:ACC紙残し給紙切り替え>
従来機種901には存在しなかった、新規機能としてACC(オートカセットチェンジ)紙残し給紙切り替えモードが新機種902に追加された場合の機種入れ替え登録処理3について図14及び図15を参照しながら説明する。
図14は、本実施の形態に係る画像形成装置と比較される従来機種での動作履歴情報を示す図である。
図14において、動作履歴情報1400は、従来機種901の動作履歴情報300に含まれる月ごとの印刷枚数PV(Print Volume)の情報を示している。図示の例では、2007年の2月から2010年の2月までの印刷枚数PVの情報が存在する。
図15は、画像形成装置の機種入れ替え登録処理3を示すフローチャートである。
図15において、具体例として、従来機種901から新機種902への機種入れ替えが2010年3月15日に行われ、画像形成装置の高生産時に使用されるACC紙残し給紙切り替えモードの切り替えの閾値を5000枚とした場合について説明する。
まず、新機種902のコントローラ200のCPU201は、時計LSI213から現在の日時を取得し(日時取得手段)、機種入れ替えの日時L1として設定する(ステップS1501)。本例では、機種入れ替えの日時L1は2010年3月と設定される。次に、CPU201は、機種入れ替えの日時L1を基に、図14の動作履歴情報1400を検索する検索範囲L2を決定する(指定手段)(ステップS1502)。
ここで、ユーザ使用環境で画像形成装置から出力される印刷完了用紙の頁数の積算値の傾向として、3月あるいは12月等のように年度の切り替え時に印刷枚数が多くなるという傾向がある。そのため、検索範囲L2は月単位とすればユーザに分かりやすいものとなる。そこで、本例では、検索範囲L2は3月と決定される。尚、検索範囲L2は、月単位に限定されるものではなく、ユーザの使用に応じ更に短い範囲での設定または長い範囲での設定が可能である。
次に、CPU201は、参照した従来機種901の動作履歴情報1400から、過去の検索範囲L2に含まれるJOBの印刷枚数PVを抽出して積算し、抽出値L3として設定する(ステップS1503)。本例では、動作履歴情報1400から過去の3月時の抽出値L3は177000枚(=(180000+198000+153000)÷3)となる。
よって、抽出値L3から毎日の印刷枚数の平均枚数L4は、抽出値L3を月の集計した日数(本例では20日)で除算すると8836枚(=176737÷20)となる。また、上記第1の実施の形態で説明したように第1給紙部601及び第2給紙部602の収納枚数N2は5000枚であるため、ACC給紙切り替え回数N3(=L4÷N2)は1(=8836÷5000)となる。
次に、CPU201は、ステップS1503で抽出した抽出値N3と、ACC紙残し給紙切り替えモードの設定を切り替えるための閾値αとを比較する(ステップS1504)。N3>=αであれば、CPU201は、ACC紙残し給紙切り替えを有効とし登録する(ステップS1505)。N3<αであれば、CPU201はACC紙残し給紙切り替えを無効とし登録する(ステップS1506)。本実施の形態では、抽出値N3は閾値α(=1)と同じ値となるため、ステップS1505へ進み、ACC紙残し給紙切り替えが有効として登録される。
本実施の形態では、ユーザが上記の機種入れ替え登録処理3により画像形成装置を従来機種から新機種に入れ替えた後、新機種に備わる高生産モードであるACC紙残し給紙切り替えモードを、画像形成装置の設置直後に直ぐ利用することができる。
また、機種入れ替えの時期が6月―9月の場合、従来機種での毎日の印刷枚数の平均枚数(1日あたりの印刷枚数)L4は5000枚以下となるため、ACC紙残し給紙切り替えモードを無効とし、画像形成装置の設置後は通常の動作モードで稼動させる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザが画像形成装置の機種の入れ替えを行う時期に応じたユーザモードの設定を行うことで、ユーザの使用状況に応じたきめ細かい設定で画像形成装置を適正に稼働させることが可能となる。
〔他の実施の形態〕
上記実施の形態では、新機種での新規機能としてACC紙残し給紙切り替えモードを例に挙げたが、特にこれに限定されるものではない。また、本発明の趣旨と範囲は上記実施の形態における特定の説明に限定されるものではない。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。本発明のプログラムは、画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるコンピュータ可読のプログラムコードを有する。
100 プリンタ部
110 リーダ部
160 USBメモリ
200 コントローラ
201 CPU

Claims (8)

  1. 従来機種の画像形成装置から機種変更が行われる新機種の画像形成装置であって、
    前記従来機種の画像形成装置で実行した印刷あるいは複写を含む動作の履歴を示す動作履歴情報を外部媒体から取得する取得手段と、
    前記機種変更を行う際に、前記取得手段により前記外部媒体から取得した前記動作履歴情報に従って、前記新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能の動作を決定する動作モードを設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記設定手段による前記動作モードの設定には、前記新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能を有効とするか無効とするかの設定が含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記取得手段が前記外部媒体から取得する情報には、前記動作履歴情報と、前記従来機種の画像形成装置が有する機能の動作を決定する動作モード情報とが含まれ、
    前記設定手段により設定される前記動作モードに対応する前記新規機能が前記従来機種の画像形成装置の有する機能と同一の場合には、前記従来機種の画像形成装置が保持していた動作モードを継承することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記外部媒体は、画像形成装置に着脱自在に装着される半導体メモリであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記外部媒体は、ネットワークに接続されたサーバが備える記録媒体であり、
    前記取得手段は、前記従来機種の画像形成装置から前記ネットワークを経由して前記サーバに転送され前記外部媒体に蓄積された動作履歴情報と動作モード情報を、前記ネットワークを経由して前記外部媒体から取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記動作履歴情報には、前記従来機種の画像形成装置で印刷あるいは複写を含む動作を実行した日時が記録されており、
    前記従来機種の画像形成装置から前記新機種の画像形成装置に機種変更を行った日時を取得する日時取得手段と、
    前記日時取得手段により取得した日時に従って前記動作履歴情報を検索する検索範囲を指定する指定手段と、を更に備え、
    前記設定手段は、前記指定手段により指定された検索範囲に従って前記動作履歴情報を検索し、検索した結果から、前記動作モードを設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 従来機種の画像形成装置から機種変更が行われる新機種の画像形成装置の制御方法であって、
    前記従来機種の画像形成装置で実行した印刷あるいは複写を含む動作の履歴を示す動作履歴情報を外部媒体を介して取得する取得工程と、
    前記機種変更を行う際に、前記取得工程により前記外部媒体を介して取得した前記動作履歴情報に従って、前記新機種の画像形成装置に新たに追加された新規機能の動作を決定する動作モードを設定する設定工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるコンピュータ可読のプログラムコードを有するプログラム。
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