JP2013161503A - 光ピックアップ装置および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサへの迷光の漏れ込みを円滑に抑制しながら、3つの発光部を有する半導体レーザが用いられる場合にディスクによって反射されたそれぞれのレーザ光を適正に受光することができ、さらに、安定したフォーカスエラー信号を取得することが可能な光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供する。
【解決手段】半導体レーザは、BD光、DVD光、CD光をそれぞれ出射する3つの発光部を備える。BD光を出射する発光部と、DVD光とCD光をそれぞれ出射する発光部は、異なる基板に形成されている。分光素子は、BD光を回折させ、光検出器の受光面上において異なる4つの位置に導く。かかる4つの位置にセンサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4が配される。このうち、トラック像の影響を受けにくいセンサBs1〜Bs4の検出信号に基づいて、BD用のフォーカスエラー信号が生成される。
【選択図】図10

Description

本発明は、光ピックアップ装置に関するものであり、特に、複数の記録層が積層された記録媒体に対してレーザ光を照射する互換型の光ピックアップ装置および光ディスク装置に用いて好適なものである。
近年、光ディスクの大容量化に伴い、記録層の多層化が進んでいる。一枚のディスク内に複数の記録層を含めることにより、ディスクのデータ容量を顕著に高めることができる。記録層を積層する場合、これまでは片面2層が一般的であったが、最近では、さらに大容量化を進めるために、片面に3層以上の記録層が配されたディスクも実用化されている。ここで、記録層の積層数を増加させると、ディスクの大容量化を促進できる。しかし、その一方で、記録層間の間隔が狭くなり、層間クロストークによる信号劣化が増大する。
記録層を多層化すると、記録/再生対象とされる記録層(ターゲット記録層)からの反射光が微弱となる。このため、ターゲット記録層の上下にある記録層から、不要な反射光(迷光)が光検出器に入射すると、検出信号が劣化し、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボに悪影響を及ぼす惧れがある。したがって、このように記録層が多数配されている場合には、適正に迷光を除去して、光検出器からの信号を安定化させる必要がある。
以下の特許文献1には、記録層が多数配されている場合に、適正に迷光を除去し得る光ピックアップ装置の新たな構成が示されている。この構成によれば、光検出器の受光面上に、信号光のみが存在する方形状の領域(信号光領域)を作ることができる。ディスクからの反射光は、信号光領域の頂角付近に照射される。信号光領域の頂角付近に、光検出器のセンサを配置することで、検出信号に対する迷光による影響を抑制することができる。
特開2009−211770号公報
しかしながら、上記3つの発光部を有する半導体レーザが用いられる場合、発光部の位置ずれに応じてビームスポットがディスク上のトラックに不均等に掛かることがある。このため、フォーカスエラー信号が不安定になり、フォーカスサーボに悪影響を及ぼす惧れがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、センサへの迷光の漏れ込みを円滑に抑制しながら、3つの発光部を有する半導体レーザが用いられる場合にディスクによって反射されたそれぞれのレーザ光を適正に受光することができ、さらに、安定したフォーカスエラー信号を取得することが可能な光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、光ピックアップ装置に関する。この態様に係る光ピックアップ装置は、第1、第2および第3のレーザ発光部が同一パッケージに配置されたレーザ光源と、前記第1、第2および第3のレーザ発光部からそれぞれ出射された第1、第2および第3のレーザ光をそれぞれ第1、第2および第3のディスク上に収束させるとともに、前
記第1、第2および第3のディスクによってそれぞれ反射された前記第1、第2および第3のレーザ光を光検出器に導く光学系と、前記光学系に配置され、前記第1、第2および第3のディスクによってそれぞれ反射された前記第1、第2および第3のレーザ光が入射されるとともに、第1の方向における前記第1、第2および第3のレーザ光の収束により第1の焦線を生成し、且つ、前記第1の方向に垂直な第2の方向における前記第1、第2および第3のレーザ光の収束により第2の焦線を生成する非点収差素子と、前記光学系に配置され、前記第1のディスクによって反射された前記第1のレーザ光が入射されるとともに、回折作用によって、2つの第1の領域および2つの第2の領域に入射した前記第1のレーザ光を、それぞれ、前記光検出器の受光面上において、異なる4つの位置に導く分光素子と、第1の演算回路と、を備える。ここで、前記2つの第1の領域は、前記第1の方向と前記第2の方向にそれぞれ平行で且つ互いにクロスする2つの直線の交点を前記第1のレーザ光の光軸に整合させたとき、前記2つの直線によって作られる一組の対頂角が並ぶ第3の方向に配置され、前記2つの第2の領域は、他の一組の対頂角が並ぶ第4の方向に配置される。また、前記第1のディスク上に配されたトラックの前記分光素子上の方向は、前記光検出器の受光面上において前記第3の方向に平行である。前記光検出器は、前記2つの第1の領域に入射した前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第1のセンサ部と、前記2つの第2の領域に入射した前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第2のセンサ部と、を有する。前記第1の演算回路は、前記第1のセンサ部の検出信号により、非点収差法に基づく第1のフォーカスエラー信号を生成する。
本発明の第2の態様は、光ディスク装置に関する。この態様に係る光ディスク装置は、光ピックアップ装置と、第1の演算回路と、を備える。前記光ピックアップ装置は、第1、第2および第3のレーザ発光部が同一パッケージに配置されたレーザ光源と、前記第1、第2および第3のレーザ発光部からそれぞれ出射された第1、第2および第3のレーザ光をそれぞれ第1、第2および第3のディスク上に収束させるとともに、前記第1、第2および第3のディスクによってそれぞれ反射された前記第1、第2および第3のレーザ光を光検出器に導く光学系と、前記光学系に配置され、前記第1、第2および第3のディスクによってそれぞれ反射された前記第1、第2および第3のレーザ光が入射されるとともに、第1の方向における前記第1、第2および第3のレーザ光の収束により第1の焦線を生成し、且つ、前記第1の方向に垂直な第2の方向における前記第1、第2および第3のレーザ光の収束により第2の焦線を生成する非点収差素子と、前記光学系に配置され、前記第1のディスクによって反射された前記第1のレーザ光が入射されるとともに、回折作用によって、2つの第1の領域および2つの第2の領域に入射した前記第1のレーザ光を、それぞれ、前記光検出器の受光面上において、異なる4つの位置に導く分光素子と、を備える。ここで、前記2つの第1の領域は、前記第1の方向と前記第2の方向にそれぞれ平行で且つ互いにクロスする2つの直線の交点を前記第1のレーザ光の光軸に整合させたとき、前記2つの直線によって作られる一組の対頂角が並ぶ第3の方向に配置され、前記2つの第2の領域は、他の一組の対頂角が並ぶ第4の方向に配置される。また、前記第1のディスク上に配されたトラックの前記分光素子上の方向は、前記光検出器の受光面上において前記第3の方向に平行である。前記光検出器は、前記2つの第1の領域に入射した前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第1のセンサ部と、前記2つの第2の領域に入射した前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第2のセンサ部と、を有する。前記第1の演算回路は、前記第1のセンサ部の検出信号により、非点収差法に基づく第1のフォーカスエラー信号を生成する。
本発明によれば、センサへの迷光の漏れ込みを円滑に抑制しながら、3つの発光部を有する半導体レーザが用いられる場合にディスクによって反射されたそれぞれのレーザ光を適正に受光することができ、さらに、安定したフォーカスエラー信号を取得することが可能な光ピックアップ装置および光ディスク装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態によって何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る技術原理(レーザ光の収束状態)を説明する図である。 実施の形態に係る技術原理(光束領域の分布状態)を説明する図である。 実施の形態に係る技術原理(信号光と迷光の分布)を説明する図である。 実施の形態に係る技術原理(信号光領域の生成方法)を説明する図である。 実施の形態に係る技術原理に基づくセンサと信号生成方法を説明する図である。 実施の形態に係る溝信号について説明するための図である。 実施例に係る光ピックアップ装置の光学系を示す図である。 実施例に係る分光素子の構成を説明する図である。 実施例に係る光検出器の受光面上のセンサレイアウトを示す図である。 実施例に係る0次回折光、+1次回折光、−1次回折光の照射領域を示す模式図である。 実施例に係る演算処理部の構成を示す図である。 実施例に係る光ディスク装置の構成を示す図である。 変更例に係る光検出器の受光面上のセンサレイアウトを示す図および演算処理部の構成を示す図である。 変更例に係る演算処理部の構成を示す図およびセンサ上の照射領域を示す図である。 変更例に係る光検出器の受光面上のセンサレイアウトを示す図および分光素子の構成を示す図である。 変更例に係る光ピックアップ装置の光学系を示す図および光検出器の受光面上のセンサレイアウトを示す図である。 変更例に係る半導体レーザの構成を示す図である。 変更例に係る信号光領域の生成方法を説明する図である。 変更例に係る分光素子の構成を示す図および光検出器の受光面上のセンサレイアウトを示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
<技術的原理>
まず、図1(a)ないし図5(c)を参照して、本実施の形態に適用される技術的原理について説明する。
図1(a)、(b)は、レーザ光の収束状態を説明する図である。図1(a)は、ターゲット記録層によって反射されたレーザ光(以下、「信号光」という)、ターゲット記録層よりも深い層によって反射されたレーザ光(以下、「迷光1」という)、ターゲット記録層よりも浅い層によって反射されたレーザ光(以下、「迷光2」という)の収束状態を示す図である。図1(b)は、本原理に用いるアナモレンズの構成を示す図である。
図1(b)を参照して、アナモレンズは、レンズ光軸に平行に入射するレーザ光に対し、曲面方向と平面方向に収束作用を付与する。ここで、曲面方向と平面方向は、互いに直交している。また、曲面方向は、平面方向に比べ曲率半径が小さく、アナモレンズに入射するレーザ光を収束させる効果が大きい。
なお、ここでは、アナモレンズにおける非点収差作用を簡単に説明するために、便宜上、“曲面方向”と“平面方向”と表現しているが、実際には、レンズ光軸上の互いに異なる位置に焦線を結ぶ作用がアナモレンズによって生じれば良く、図1(b)中の“平面方向”におけるアナモレンズの形状を平面に限定するものではない。なお、アナモレンズに収束状態でレーザ光が入射する場合は、“平面方向”におけるアナモレンズの形状は直線状(曲率半径=∞)となり得る。
図1(a)を参照して、アナモレンズによって収束させられた信号光は、曲面方向および平面方向の収束により、それぞれ異なる位置で焦線を結ぶ。曲面方向の収束による焦線位置(P02)は、平面方向の収束による焦線位置(P03)よりも、アナモレンズに近い位置となり、信号光の収束位置(P01)は、曲面方向および平面方向の収束による焦線位置(P02)、(P03)の中間位置となる。信号光のビームは、収束位置(P01)において最小錯乱円となる。なお、収束位置(P01)において、アナモレンズに入射するレーザ光の光軸に垂直な面を、以下、「面P0」と称する。
アナモレンズによって収束させられた迷光1についても同様に、曲面方向の収束による焦線位置(P12)は、平面方向の収束による焦線位置(P13)よりも、アナモレンズに近い位置となる。アナモレンズは、迷光1の平面方向の収束による焦線位置(P13)が、信号光の収束位置(P01)よりも、アナモレンズに近い位置となるよう設計されている。
アナモレンズによって収束させられた迷光2についても同様に、曲面方向の収束による焦線位置(P22)は、平面方向の収束による焦線位置(P23)よりも、アナモレンズに近い位置となる。アナモレンズは、迷光2の曲面方向の収束による焦線位置(P22)が、信号光の収束位置(P01)よりも、アナモレンズから遠い位置となるよう設計されている。
以上を考慮して、面P0上における信号光および迷光1、2の光束領域の関係について検討する。
図2(a)は、アナモレンズに入射するレーザ光に設定された4つの光束領域f1〜f4を示す図である。この場合、光束領域f1〜f4を通る信号光は、面P0上において、図2(b)のように分布する。また、光束領域f1〜f4を通る迷光1は、面P0上において、図2(c)のように分布する。光束領域f1〜f4を通る迷光2は、面P0上において、図2(d)のように分布する。なお、図2(b)〜(d)には、信号光のビーム径の大きさを示す円が実線で示されており、図2(c)、(d)に示すように、迷光1、2は信号光に比べて大きく広がっている。
ここで、面P0上における信号光と迷光1、2を光束領域毎に取り出すと、各光の分布は、図3(a)〜(d)のようになる。この場合、各光束領域を通る信号光には、同じ光束領域を通る迷光1および迷光2の何れも重ならない。このため、各光束領域を通る信号光と迷光1、2を異なる方向に離散させた後に、信号光のみをセンサにて受光するように構成すると、対応するセンサには信号光のみが入射し、迷光の入射を抑止することができる。これにより、迷光による検出信号の劣化を回避することができる。
このように、光束領域f1〜f4を通る光を分散させて面P0上において離間させることにより、信号光のみを取り出すことができる。本実施の形態は、この原理を基盤とするものである。
図4(a)は、光束領域f1〜f4を通るレーザ光(信号光と迷光1、2)を面P0上において離間させるために、各光束領域を通るレーザ光の進行方向に付与するベクトルを示す図である。図4(a)は、アナモレンズ入射時の進行方向にレーザ光を見た図である。
光束領域f1〜f4を通るレーザ光の進行方向は、それぞれ、ベクトルV1〜V4が付与されることにより変化する。ベクトルV1〜V4の方向は、平面方向と曲面方向に対して、それぞれ、45度の傾きを持っている。ベクトルV1、V2の方向は同じであり、ベクトルV3、V4の方向は同じである。また、ベクトルV1、V4の大きさは同じであり、ベクトルV2、V3の大きさは同じである。ベクトルV1の大きさはベクトルV2よりも大きく、ベクトルV4の大きさはベクトルV3よりも大きい。ベクトルV1〜V4の大きさは、これらベクトルが付与される前のレーザ光の進行方向(アナモレンズ入射時の進行方向)に対する角度として規定される。
図4(a)に示すように進行方向が変化されると、光束領域f1〜f4を通るレーザ光(信号光と迷光1、2)は、面P0上において、図4(b)に示すように照射される。なお、図4(b)には、進行方向が変化される前のレーザ光の光軸を示す中心Oが、併せて示されている。ベクトルV1〜V4を調節することにより、面P0上において、図4(b)に示すように各光束領域を通る信号光と迷光1、2を分布させることができる。
この場合、光束領域f1、f2を通るレーザ光(信号光)の照射領域は、これら2つの照射領域のみが存在する直方形(信号光領域1)の対角位置にある頂角に位置付けられ、光束領域f3、f4を通るレーザ光(信号光)の照射領域は、これら2つの照射領域のみが存在する直方形(信号光領域2)の対角位置にある頂角に位置付けられる。
ここで、上記原理に基づくセンサと信号生成方法について説明する。
図5(a)は、ディスクからの反射光に設定された8つの光束領域a1〜a8を示す図であり、図5(b)は、従来の非点収差法に基づく信号光の照射領域とセンサを示す図である。図5(b)に示すセンサは、図1(a)の構成において面P0上に配され、図5(b)には、光束領域a1〜a8を通る信号光が、面P0上において、それぞれ照射される照射領域A1〜A8が示されている。
また、図5(a)において、トラック溝による信号光の0次回折像と1次回折像の重なり(トラック像)の方向は、平面方向および曲面方向に対して45度の傾きを持っており、上下方向となっている。これにより、図5(b)において、信号光のトラック像の方向は、左右方向となる。図5(a)〜(c)には、トラック像の境界が点線で示されている。
なお、トラック溝による信号光の0次回折像と1次回折像の重なり状態は、波長/(トラックピッチ×対物レンズNA)で求められることが知られている。図5(a)に示すように光束領域a2、a3、a6、a7に1次回折像が収まる条件は、2>波長/(トラックピッチ×対物レンズNA)>√2となる。
図5(b)を参照して、従来の非点収差法では、光検出器の受光面上に4つのセンサSa〜Sdから構成される4分割センサが配される。なお、ここで、センサSa〜Sdは、便宜上、さらに平面方向または曲面方向に2分割されているものとする。すなわち、センサSaは、センサS1、S2に分割され、センサSbは、センサS3、S4に分割され、センサScは、センサS5、S6に分割され、センサSdは、センサS7、S8に分割されている。この場合、センサS1〜S8による検出信号をS1〜S8で表すと、フォーカ
スエラー信号FEとプッシュプル信号PPは、それぞれ、以下の式(1)、(2)の演算により取得することができる。
FE=(S3+S4+S7+S8)−(S1+S2+S5+S6) …(1)
PP=(S1+S2+S3+S4)−(S5+S6+S7+S8) …(2)
次に、上記図4(b)に示した信号光を受光するためのセンサと信号生成方法について説明する。
図5(c)は、図4(a)に示すように進行方向が変化された信号光を受光するためのセンサを示す図である。図5(c)において、センサS1〜S8は面P0上に配され、トラック像の方向は左右方向となる。
図4(a)に示すように進行方向が変化させられると、図5(a)に示す光束領域a1〜a8を通る信号光は、それぞれ、図5(c)に示す照射領域A1〜A8に照射される。したがって、図5(c)に示すように、信号光の照射領域A1〜A8の位置に、センサS1〜S8を配置すれば、図5(b)の場合と同様、フォーカスエラー信号FEとプッシュプル信号PPを、上記式(1)、(2)の演算により取得することができる。
以上のように、本原理によれば、従来の非点収差法に基づく場合と同様の演算処理にて、迷光の影響が抑制されたフォーカスエラー信号とプッシュプル信号(トラッキングエラー信号)を生成することができる。
ここで、上記式(1)に基づくフォーカスエラー信号FEには、いわゆる溝外乱成分(以下、「溝信号」という)が重畳する。すなわち、ビームスポットがディスク上のトラック(溝)に不均等に掛かると、トラック(溝)によって生じる回折光がセンサ上にアンバランスに照射される。これにより、フォーカスエラー信号FEに溝信号が含まれるようになる。
図6(a)〜(d)は、溝信号について説明するための図である。
図6(a)を参照して、ディスク10には、グルーブ10aとランド10bとが形成されている。対物レンズ11からディスク10に向かうレーザ光は、ディスク10のグルーブ10a上のスポット位置に照射され、このグルーブ10aによって、0次回折光と、+1次回折光と、−1次回折光が生じる。これら回折光を含むビームの形状は、開口絞り12によって整形され、対物レンズ11の光軸方向に見た場合、図6(b)の点線に示すように円形状となる。
図6(b)を参照して、整形後のビームには、グルーブ10aによって回折された+1次回折光と−1次回折光が含まれている。0次回折光に対して+1次回折光と−1次回折光の重なる割合は、ディスクの種別によって決まる。なお、0次回折光と+1次回折光の境界と、0次回折光と−1次回折光の境界とが、トラック像の境界となる。
図6(b)に示す整形後のビームは、光検出器上に図5(b)に示すようにセンサS1〜S8が配されている場合、照射領域A1〜A8の位置に照射される。また、整形後ビームは、図5(c)に示すようにセンサS1〜S8が配されている場合、照射領域A1〜A8の位置に照射される。何れの場合も、上述したようにセンサS1〜S8による検出信号に基づいて、上記式(1)、(2)の演算により、フォーカスエラー信号FEとプッシュプル信号PPが得られる。
ディスク10上に照射されるレーザ光のスポットが、ディスク10に対して図6(a)の左右方向に動くと、図6(b)に示す整形後のビームに含まれる+1次回折光と−1次回折光の光強度がアンバランスになる。上記式(2)のプッシュプル信号PPは、かかる光強度のアンバランスを示すものであり、左右方向のスポット位置に応じて変化する。トラッキングサーボは、左右の光強度が等しくなるよう、すなわち上記プッシュプル信号PPの値が0になるよう行われる。
一方、上記式(1)のフォーカスエラー信号FEは、アナモレンズによって変形するビーム形状を示すものである。フォーカスサーボは、ビーム形状が真円となるよう、すなわち、フォーカスエラー信号FEの値が0になるよう行われる。このため、+1次回折光と−1次回折光の光強度のアンバランスにより生じる信号(溝信号)は、上記フォーカスエラー信号FEにとって不要な信号(外乱成分)となる。
このような溝信号がフォーカスサーボに及ぼす影響は、通常軽微なものであるが、レーザ光の発光点がずれている場合、フォーカスエラー信号FEへの溝信号の影響が大きくなり、フォーカスサーボに悪影響を及ぼす惧れがある。
たとえば、所定の記録層上に対物レンズ11の焦点位置が位置付けられているときに、図6(a)に示すスポット位置が左右方向に変化し、ディスクからの反射光が、図6(c)、(d)に示す4分割センサ13によって受光される場合について考える。
レーザ光の発光点が所期の位置にある場合、図6(c)に示すように、4分割センサ13の中央に照射領域が位置付けられる。この場合、フォーカスエラー信号FEは、センサ13b、13dの検出信号の和から、センサ13a、13cの検出信号の和を減算することにより得られるため、溝信号が互いに打ち消し合うことになる。よって、フォーカスエラー信号FEへの溝信号の影響は少なく、溝信号がフォーカスサーボに及ぼす影響は軽微なものとなる。
他方、レーザ光の発光点が、トラック像の方向に対応する方向に所期の位置からずれている場合、図6(d)に示すように、4分割センサ13の中央からトラック像の方向にずれた位置に照射領域が位置付けられる。この場合、センサ13b、13dの検出信号の和から、センサ13a、13cの検出信号の和を減算しても、溝信号が互いに打ち消されることがない。よって、図6(b)の場合に比べて、フォーカスエラー信号FEへの溝信号の影響が大きくなり、溝信号がフォーカスサーボに及ぼす影響も大きくなる。
以下の実施例には、図4(b)に示すように照射領域を分布させる場合の原理に基づく光ピックアップ装置および光ディスク装置において、レーザ光の発光点がずれている場合に、フォーカスエラー信号への溝信号の影響を小さくすることにより、安定したフォーカスエラー信号を取得することができる具体的な構成例が示されている。
<実施例>
本実施例は、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)およびCD(Compact Disc)に対応可能な互換型の光ピックアップ装置および当該光ピックアップ装置を搭載した光ディスク装置に本発明を適用したものである。上記原理は、BD用の光学系にのみ適用される。なお、BD用の光学系には1ビーム方式が適用され、CD用の光学系とDVD用の光学系には、従来の3ビーム方式(インライン方式)が適用される。
図7(a)、(b)は、本実施例に係る光ピックアップ装置1の光学系を示す図である。図7(a)は、立ち上げミラー109よりもディスク側の構成を省略した光学系の平面図、図7(b)は、立ち上げミラー109、110以降の光学系を側面から透視した図で
ある。
図7(a)、(b)に示すように、光ピックアップ装置1は、半導体レーザ101と、1/2波長板102と、回折格子103と、偏光ビームスプリッタ(PBS)104と、フロントモニタ105と、コリメータレンズ106と、駆動機構107と、1/4波長板108と、立ち上げミラー109、110と、対物レンズ111、112と、分光素子113と、アナモレンズ114と、光検出器115を備えている。これら光学系の各部は、光ピックアップ装置1のハウジングに設置されている。
半導体レーザ101は、波長400nm程度のレーザ光(以下、「BD光」という)と、波長650nm程度のレーザ光(以下、「DVD光」という)と、波長780nm程度のレーザ光(以下、「CD光」という)を同一方向に出射する。
図7(c)に示すように、半導体レーザ101は、一つのパッケージに、BD光、DVD光、CD光をそれぞれ出射する発光部101a、101b、101cを備える。発光部101b、101cは、基板101e上に間隔がw2となるように一体的に形成されている。発光部101aは、基板101eとは異なる基板101d上に、発光部101a、101bの間隔がw1となるように形成されている。基板101d、101eは、サブマウント101f上に設置されている。発光部101a〜101cは、光検出器115に照射されるレーザ光のトラック像の方向に対応する方向に、一直線上に並ぶように形成されている。また、光学系の光軸は、DVD光の光軸に整合するように調整されている。また、本実施例では、w1、w2は何れも90μmに設計されている。
ここで、発光部101aと、発光部101b、101cは、それぞれ、半導体製造プロセスによって、基板101d、101e上に形成される。このため、基板101dにおける発光部101aの位置精度と、基板101eにおける発光部101b、101cの位置精度は、十分に高められたものとなる。しかしながら、発光部が形成された基板101d、101eは、電極、接合層等を介して、サブマウント101f上に接合される。このため、サブマウント101fにおける基板101d、101eの位置精度は低くなる。
1/2波長板102は、半導体レーザ101から出射されたBD光、DVD光、CD光の偏光方向が、PBS104に対してS偏光からややずれた方向となるように、BD光、DVD光、CD光の偏光方向を調整する。回折格子103は、2段ステップ型の回折格子であり、BD光、DVD光、CD光を、それぞれ、メインビームと2つのサブビームに分割する。回折格子103は、CD光のメインビームおよび2つのサブビームと、DVD光のメインビームおよび2つのサブビームが、それぞれ、CDとDVDのトラックに沿うよう配置される。なお、本実施例では、BD光のメインビームのみが記録または再生に用いられ、BD光のサブビームは、記録または再生動作には用いられない。以下では、BD光のメインビームを単にBD光と称する。
BD光、DVD光、CD光は、それぞれ、一部がPBS104を透過し、大部分がPBS104によって反射される。このようにBD光、DVD光、CD光の一部がPBS104を透過するよう、1/2波長板102が配置される。PBS104を透過したBD光、DVD光、CD光は、フロントモニタ105に照射される。フロントモニタ105は、受光光量に応じた信号を出力する。フロントモニタ105からの信号は、半導体レーザ101の出射パワー制御に用いられる。
コリメータレンズ106は、PBS104側から入射するBD光、DVD光、CD光を平行光に変換する。駆動機構107は、収差補正の際に、制御信号に応じてコリメータレンズ106を光軸方向に移動させる。駆動機構107は、コリメータレンズ106を保持
するホルダ107aと、ホルダ107aをコリメータレンズ106の光軸方向に送るためのギア107bとを備え、ギア107bは、モータ107cの駆動軸に連結されている。
コリメータレンズ106により平行光とされたBD光、DVD光、CD光は、1/4波長板108に入射する。1/4波長板108は、コリメータレンズ106側から入射するBD光、DVD光、CD光を円偏光に変換するとともに、立ち上げミラー109側から入射するBD光、DVD光、CD光を、コリメータレンズ106側から入射する際の偏光方向に直交する直線偏光に変換する。これにより、ディスクからの反射光は、PBS104をZ軸正方向に透過する。
立ち上げミラー109は、ダイクロイックミラーであり、BD光を透過するとともに、DVD光とCD光を対物レンズ111に向かう方向(Y軸正方向)に反射する。立ち上げミラー110は、BD光を対物レンズ112に向かう方向(Y軸正方向)に反射する。
対物レンズ111は、DVD光とCD光を、それぞれ、DVDとCDに対して適正に収束させるよう構成されている。また、対物レンズ112は、BD光をBDに適正に収束させるよう構成されている。対物レンズ111、112は、ホルダ121に保持された状態で、対物レンズアクチュエータ122により、フォーカス方向(Y軸方向)およびトラッキング方向(X軸方向)に駆動される。
分光素子113は、上記原理に基づいて、回折作用により、図4(a)に示すような各光束領域を通るBD光を、面P0に相当する光検出器115の受光面上において図4(b)に示すように分布させる。分光素子113の構成については、追って、図8(a)〜(c)を参照して説明する。
アナモレンズ114は、図1(a)に示すアナモレンズに相当し、分光素子113側から入射するBD光、DVD光、CD光に非点収差を導入する。アナモレンズ114を透過したBD光、DVD光、CD光は、光検出器115に入射する。光検出器115は、各光を受光するための複数のセンサを有している。光検出器115上のセンサレイアウトについては、追って、図9を参照して説明する。
図8(a)は、分光素子113をPBS104側から見たときの平面図である。図8(b)は、分光素子113に入射するレーザ光を、分光素子113の回折領域H11〜H15の境界線に対応するよう区分した光束領域a11〜a15を示す図である。なお、図8(a)には、平面方向と、曲面方向と、分光素子113に入射するレーザ光のトラック像の方向が示されており、図8(b)には、トラック像の境界が点線で示されている。
分光素子113は、正方形の輪郭を有する透明板にて形成され、光入射面に2段ステップ型の回折パターン(回折ホログラム)が形成されている。分光素子113の光入射面は、図8(a)に示すように、5つの回折領域H11〜H15に区分されている。なお、回折領域H15は、後述のように、BD光の迷光による検出信号の劣化を低減させる程度に大きく、且つ、BD光に基づくトラッキングエラー信号が適正に得られる程度に小さく設定される。
回折領域H11〜H15は、光束領域a11〜a15を通るレーザ光を、回折作用により0次回折光、+1次回折光、−1次回折光に分割する。光束領域a11〜a15を通るレーザ光の+1次回折光は、実線の矢印(V11〜V15)の方向に回折される。また、光束領域a11〜a15を通るレーザ光の−1次回折光は、点線の矢印(V11m〜V15m)の方向に回折される。光束領域a11〜a15を通るレーザ光の0次回折光は、回折されずに回折領域H11〜H15を透過する。
また、図8(a)には、回折領域H11〜H15によりレーザ光に付与される回折の方向と大きさ(回折角)が、ベクトルV11〜V15およびベクトルV11m〜V15mで示されている。回折領域H11〜H15により生じる+1次回折光の進行方向は、それぞれ、これら回折領域H11〜H15に入射する前のレーザ光の進行方向にベクトルV11〜V15を付与したものとなる。また、回折領域H11〜H15により生じる−1次回折光の進行方向は、それぞれ、これら回折領域H11〜H15に入射する前のレーザ光の進行方向にベクトルV11m〜V15mを付与したものとなる。
ベクトルV11〜V14は、図4(a)のベクトルV1〜V4と同様に設定される。すなわち、ベクトルV11、V12の方向は同じであり、ベクトルV13、V14の方向は同じである。また、ベクトルV11、V14の大きさは同じであり、ベクトルV12、V13の大きさは同じである。ベクトルV11の大きさは、ベクトルV12よりも大きく、ベクトルV14の大きさはベクトルV13よりも大きい。ベクトルV11m〜V14mは、それぞれ、ベクトルV11〜V14に対して反対方向であり、等しい大きさを有する。
なお、本実施例では、回折領域H11〜H14により生じるBD光の回折光は、ベクトルV11〜V14により互いに異なる方向に曲げられた後、アナモレンズ114により非点収差作用を受ける。これにより、光検出器115の受光面上における回折光の照射領域の位置は、上記原理に基づく位置から僅かにずれることになる。そこで、本実施例では、上記原理と同様、回折光が後述するセンサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4に照射されるよう、ベクトルV11〜V14の方向および大きさが僅かに調整されている。これにより、上記原理と同様、回折光の照射位置が所望の位置に位置付けられる。請求項6に記載の“同じ方向”は、このようにベクトルV11〜V14の方向が僅かに調整されていることも含むものである。
また、本実施例では、図4(a)の場合に比べ、回折領域H15により、光束領域a15を通るレーザ光の進行方向が変えられる。回折領域H15により付与されるベクトルV15、V15mの方向は平面方向に平行で且つ互いに反対向きであり、また、ベクトルV15、V15mの大きさは、互いに等しい。
なお、ベクトルV11〜V15、V11m〜V15mの方向は、各回折領域に設定される回折パターンの向きによって設定され、ベクトルV11〜V15、V11m〜V15mの大きさは、各回折領域に設定される回折パターンのピッチによって設定される。
また、図8(b)に示すように、光束領域a11、a12を通るレーザ光には、点線で示す外側の領域に、トラック溝による+1次回折光と−1次回折光(トラック像)が大きく重なっており、かかるトラック像はレーザ光の中心近くに迫っている。このため、光束領域a11、a12を通るレーザ光の光強度は、トラック像の影響を受け易い。一方、光束領域a13、a14を通るレーザ光には、トラック像が少し重なっているものの、かかるトラック像はレーザ光の中心から遠い。このため、光束領域a13、a14を通るレーザ光の光強度は、強度が高いレーザ光の中央が掛かる部分における強度が支配的となり、トラック像による影響はかなり小さい。
図8(c)は、回折領域H11〜H15のステップ高さと回折効率との関係を示す図である。
分光素子113に入射するBD光、DVD光、CD光の回折効率は、回折領域H11〜H15に設定された2段ステップ型の回折パターンのステップ高さによって変化する。本実施例のステップ高さは、図8(c)中に示す“設定値”に設定される。これにより、B
D光の0次回折光と+1次回折光の回折効率は、それぞれ、約80%と約10%となり、DVD光とCD光の0次回折光の回折効率は、90%以上となる。なお、−1次回折光の回折効率は、+1次回折光の回折効率と略同じである。
こうして、分光素子113に入射したBD光は、上記回折効率でもって0次回折光、+1次回折光、−1次回折光に分割される。また、分光素子113に入射したCD光とDVD光は、大半が分光素子113による回折作用を受けずに、分光素子113を透過する。
図9は、光検出器115の受光面上のセンサレイアウトを示す図である。
光検出器115は、BD光を受光するためのセンサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4と、BD光を用いて分光素子113の位置調整を行うための4分割センサBzと、BD光を受光するための4分割センサB1と、DVD用の4分割センサD1〜D3と、CD用の4分割センサC1〜C3を有する。
センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4は、分光素子113に入射したBD光(信号光)から、回折領域H11〜H14の回折作用によって生じる+1次回折光を受光する。センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4は、それぞれ、上記原理で示した図5(c)のセンサS1〜S8と同様に配置される。4分割センサBzは、分光素子113に入射したBD光(信号光と迷光1、2)から、回折領域H15の回折作用によって生じる+1次回折光を受光する。4分割センサB1は、分光素子113に入射したBD光(信号光と迷光1、2)から、回折領域H15の回折作用を受けずに分光素子113を透過したBD光(信号光と迷光1、2)を受光する。
光束領域a11〜a14を通るBD光(信号光)の+1次回折光は、それぞれ、照射領域A11〜A14に照射される。照射領域A11に照射されるBD光は、センサBa1、Ba4によって受光され、照射領域A12に照射されるBD光は、センサBa2、Ba3によって受光され、照射領域A13に照射されるBD光は、センサBs3、Bs4によって受光され、照射領域A14に照射されるBD光は、センサBs1、Bs2によって受光される。
光束領域a15を通るBD光(信号光と迷光1、2)の+1次回折光は、照射領域A15に照射される。照射領域A15に照射されるBD光は、点P2に対して右上に位置する4分割センサBzによって受光される。4分割センサBzは、センサBz1〜Bz4から構成されており、上下左右の方向に対して45度傾けて配置されている。また、4分割センサBzの分割線が、点P2と4分割センサBzの中心BzOとを結ぶ一点鎖線の直線と重なるよう、4分割センサBzが配置されている。センサBz1〜Bz4の検出信号は、分光素子113のZ軸方向の位置調整と、点P2を中心とする回転方向の位置調整に用いられる。
光束領域a15を通るBD光(信号光と迷光1、2)の0次回折光は、4分割センサB1に照射される。4分割センサB1は、センサB11〜B14から構成されており、4分割センサB1の中心(分割線の交点)は、点P2と一致する。
回折領域H11〜H14のピッチは、照射領域A11〜A14が、図9に示すように、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4に位置付けられるよう設定される。また、回折領域H15のピッチは、照射領域A15が、4分割センサBzの中心BzOに位置付けられるよう設定されている。
4分割センサD1〜D3は、分光素子113による回折作用を受けずに分光素子113
を透過したDVD光の3つのビームを受光する。4分割センサC1〜C3は、分光素子113による回折作用を受けずに分光素子113を透過したCD光の3つのビームを受光する。4分割センサD1、C1は、それぞれ、DVD光とCD光のメインビームを受光する。
点P1は、DVD光のメインビームの光軸が、光検出器115の受光面と交わる点であり、4分割センサD1の中心(分割線の交点)と一致する。4分割センサB1、D1は、図7(c)に示す発光部101a、101bの設計上の間隔w1に応じた間隔で配置されており、4分割センサD1、C1は、図7(c)に示す発光部101b、101cの設計上の間隔w2に応じた間隔で配置されている。
図10は、光検出器115の受光面上に分布するBD光(信号光と迷光1、2)の、分光素子113による0次回折光、+1次回折光、−1次回折光の照射領域を示す模式図である。破線は+1次回折光を示し、長鎖線は0次回折光を示し、点線は−1次回折光を示している。また、図10には、図9に示すセンサが併せて示されている。
本実施例のように、分光素子113の回折領域H11〜H15に2段ステップ型の回折パターンが形成されると、BD光(信号光と迷光1、2)の+1次回折光と−1次回折光の照射領域は、点P2を点対称の中心として分布し、0次回折光の照射領域は点P2に分布する。このとき、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4には、BD光(信号光)の+1次回折光のみが照射される。なお、本実施例では、BD光(信号光と迷光1、2)については、0次回折光と+1次回折光のみが利用され、−1次回折光は利用されない。
また、分光素子113に入射するBD光(信号光と迷光1、2)の中央部分は、4分割センサBz近傍に飛ばされるため、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4の近傍に分布するBD光(迷光1、2)の+1次回折光の照射領域は、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4に掛かりにくくなっている。すなわち、センサBa1、Ba4の上端付近に分布する迷光1、2の照射領域は、それぞれ、左端と右端が、回折領域H15により除かれた形状となっている。同様に、センサBa2、Ba3の下端付近と、センサBs1、Bs2の右端付近と、センサBs3、Bs4の左端付近に分布する迷光1、2の照射領域は、回折領域H15に応じて端部が除かれた形状となっている。これにより、対物レンズ112がBDの径方向に移動して、対物レンズ112の光軸がBD光の光軸からシフトしても、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4に、BD光(迷光1、2)の+1次回折光が入射し難くなる。また、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4の位置が、光検出器115の受光面上でずれても、これらセンサに、BD光(迷光1、2)の+1次回折光が入射し難くなる。
なお、BD光の2つのサブビーム(信号光と迷光1、2)は、図10に示すBD光(信号光と迷光1、2)と同様に光検出器115の受光面上に分布するが、本実施例では、かかる2つのサブビームは使用しない。なお、かかる2つのサブビームによる照射領域は、図10に示すメインビームによる照射領域の上側(Y軸正方向)と下側(Y軸負方向)に位置付けられ、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4と4分割センサB1には略掛からない。
ここで、図7(c)を参照して説明したように、BD光を出射する発光部101aと、DVD光を出射する発光部101bは、異なる基板101d、101e上に形成されている。このため、実際の間隔w1は、設計上の間隔w1と一致しないことがある。このため、光ピックアップ装置1の光学系が設計位置に適正に配置されたとしても、光検出器115の受光面上において、図10に示すように、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4と、4分割センサB1、Bzに、BD光が適正に位置付けられなくなる惧れがある。
このように、受光面上においてBD光の照射位置がずれると、図6(a)〜(c)を参照して説明したように、フォーカスエラー信号への溝信号の影響が大きくなってしまう。そこで、本実施例では、以下に示す信号生成方法により、溝信号の影響が小さいフォーカスエラー信号を取得する。
本実施例のBD用のフォーカスエラー信号FE3は、乗数kf(kf>1)を用いて、以下の式(3)の演算により取得することができる。
FE3=FE1+kf×FE2 …(3)
ここで、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4の検出信号を、それぞれ、Ba1〜Ba4、Bs1〜Bs4と表すものとする。上記式(3)のフォーカスエラー信号FE1は、以下の式(4)の演算により取得することができる。また、上記式(3)のフォーカスエラー信号FE2は、以下の式(5)の演算により取得することができる。
FE1=(Ba1+Ba3)−(Ba2+Ba4) …(4)
FE2=(Bs1+Bs3)−(Bs2+Bs4) …(5)
よって、本実施例のBD用のフォーカスエラー信号FE3は、以下の式(6)の演算により取得することができる。
FE3=(Ba1+Ba3)−(Ba2+Ba4)
+kf×{(Bs1+Bs3)−(Bs2+Bs4)} …(6)
式(6)において、kf=1のとき、フォーカスエラー信号FE3は、上記式(1)と同じとなる。
ここで、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4にはBD光の迷光1、2の照射領域が重ならないため、フォーカスエラー信号FE1、FE2は迷光の影響を受け難い。このため、フォーカスエラー信号FE1、FE2に基づいて生成されるフォーカスエラー信号FE3も、迷光の影響を受け難い。
また、センサBs1〜Bs4には、図8(b)に示す光束領域a13、a14を通るBD光のみが照射されるため、フォーカスエラー信号FE2は溝信号を殆ど含まない。すなわち、図8(b)を参照して説明したように、光束領域a13、a14を通るレーザ光の光強度は、トラック像の影響を殆ど受けないため、光束領域a13、a14を通るBD光に基づいて生成されるフォーカスエラー信号FE2は、溝信号を殆ど含まない。
よって、上記式(3)〜(6)に示すように、フォーカスエラー信号FE1に、溝信号を殆ど含まないフォーカスエラー信号FE2をkf倍した信号を加算して、フォーカスエラー信号FE3を生成することで、溝信号の比率が抑制されたフォーカスエラー信号FE3を得ることができる。こうして生成されたフォーカスエラー信号FE3は、迷光と溝信号の影響が低く抑えられたフォーカスエラー信号となる。
また、本実施例におけるBD用のトラッキングエラー信号TEは、乗数ktを用いて、以下の式(7)の演算により取得することができる。
TE=(Ba1+Ba4)−(Ba2+Ba3)
−kt×{(Bs1+Bs4)−(Bs2+Bs3)} …(7)
このように乗数k2を用いたトラッキングエラー信号TEの演算手法は、本件出願人が先に出願した特開2010−102813号公報に記載されている。
また、本実施例におけるBD用のRF信号は、センサB11〜B14の検出信号を、それぞれ、B11〜B14と表すものとすると、以下の式(8)の演算により取得することができる。
RF=B11+B12+B13+B14 …(8)
なお、4分割センサB1に入射するBD光の0次回折光には、信号光だけでなく迷光1、2も含まれる。しかしながら、4分割センサB1に入射するBD光の0次回折光のうち、迷光の割合は1/10程度であるため、BD用のRF信号の取得においては、迷光による影響が特に問題となることは無い。
また、DVD用のフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号は、4分割センサD1〜D3の検出信号に基づいて生成され、CD用のフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号は、4分割センサC1〜C3の検出信号に基づいて生成される。DVDおよびCD用のフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号の生成には、3ビーム方式(インライン方式)による演算処理が用いられる。
図11は、フォーカスエラー信号FE1〜FE3とRF信号を生成する演算処理部300の構成を示す図である。演算処理部300は、加算器301〜308と、減算器309、310と、乗算器311を備えている。また、演算処理部300は、光ディスク装置の信号演算回路204(図12(a)参照)に含まれている。なお、トラッキングエラー信号TEを生成する回路については、便宜上、図示省略する。
加算器301は、センサBa1、Ba3の検出信号を加算し、加算器302は、センサBa2、Ba4の検出信号を加算する。加算器303は、センサBs1、Bs3の検出信号を加算し、加算器304は、センサBs2、Bs4の検出信号を加算する。加算器305は、センサB11、B13の検出信号を加算し、加算器306は、センサB12、B14の検出信号を加算する。加算器307は、加算器305、306の出力信号を加算し、RF信号を出力する。加算器308は、減算器309と乗算器311の出力信号を加算し、フォーカスエラー信号FE3を出力する。
減算器309は、加算器301、302の出力信号を減算し、フォーカスエラー信号FE1を出力する。減算器310は、加算器303、304の出力信号を減算し、フォーカスエラー信号FE2を出力する。乗算器311は、減算器310の出力信号に乗数kf(kf>1)を乗算する。
図12(a)は、本実施例の光ディスク装置の構成を示す図である。
本実施例の光ディスク装置は、光ピックアップ装置1と、コントローラ201と、レーザ駆動回路202と、再生回路203と、信号演算回路204と、サーボ回路205を備えている。なお、図12(a)の光ピックアップ装置1には、半導体レーザ101と、光検出器115と、駆動機構107と、対物レンズアクチュエータ122のみが示されている。
コントローラ201は、内部にメモリ201aを有する。コントローラ201は、メモリ201aに格納されたプログラムに従って光ディスク装置内の各部を制御する。また、
メモリ201aには、製品出荷時等に予め決められた乗数kf、ktが格納されている。コントローラ201は、乗数kf、ktを信号演算回路204に設定する。
レーザ駆動回路202は、コントローラ201の指示に応じて、半導体レーザ101を駆動する。再生回路203は、信号演算回路204から入力されたRF信号を復調して再生データを生成する。信号演算回路204は、図11に示す演算処理部300を有し、信号演算回路204には、光検出器115上のセンサから出力された信号が入力される。
サーボ回路205は、信号演算回路204から入力されたフォーカスエラー信号FE3とトラッキングエラー信号TEから、フォーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号を生成し、これら信号を対物レンズアクチュエータ122に出力する。また、サーボ回路205は、信号演算回路204から入力されたRF信号の品質が最良となるよう、駆動機構107にサーボ信号を出力する。
なお、図12(a)に示すように、乗数kf、ktは、コントローラ201内部のメモリ201aに格納されたが、これに替えて、図12(b)に示すように、光ピックアップ装置1側にメモリ131と信号演算回路204とを保持する回路基板を配し、このメモリ131に乗数kf、ktが格納されるようにしても良い。この場合、コントローラ201は、メモリ131から乗数kf、ktを読み出して、信号演算回路204に設定する。また、乗数kf、ktはコントローラ201側のメモリ201aに格納され、信号演算回路204のみが、光ピックアップ装置1側にあっても良い。さらに、信号演算回路204の一部が、光ピックアップ装置1側にあっても良い。たとえば、図12(a)に示す演算処理部300の一部が、光ピックアップ装置1側にあっても、光ディスク装置側にあっても良い。
なお、溝信号による影響は、BDの種別(たとえば、BD−ROM、BD−R、BD−RE等)によって異なるため、ディスクの種別に応じた複数の乗数kfを含むテーブルが、メモリ201aまたはメモリ131に格納されるようにしても良い。
<実施例の効果>
本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
図10に示すように、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4には、BD光の信号光のみが照射され、BD光の迷光は照射されないため、上記式(6)、(7)に示すように、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4からの出力信号によってフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号を生成することにより、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号に対する迷光の影響を抑制することができる。
また、上記式(3)〜(6)に示すように、フォーカスエラー信号FE1に、溝信号を殆ど含まないフォーカスエラー信号FE2をkf倍した信号を加算して、フォーカスエラー信号FE3が生成される。これにより、発光部101aの位置が発光部101bに対してずれる場合でも、溝信号の比率が抑制された安定したフォーカスエラー信号FE3を得ることができる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、分光素子113がアナモレンズ114の前段に配置されたが、分光素子113をアナモレンズ114の後段に配置しても良く、あるいは、アナ
モレンズ114の入射面または出射面に、分光素子113と同様の回折作用をレーザ光に付与する回折パターンを一体的に配しても良い。なお、分光素子113がアナモレンズ114の後段に配置される場合、上記実施の形態のように、分光素子113とアナモレンズ114の配置順に応じて、各回折領域により付与されるベクトルを、図8(a)に示す原理上のベクトルから調整する必要はない。
なお、分光素子113は、アナモレンズ114の後段に配置するよりも前段に配置する方が望ましい。すなわち、分光素子113をアナモレンズ114の前段に配置すると、後段に配置する場合に比べて、分光素子113から光検出器115までの距離を長くすることができる。このため、分光素子113の回折角を大きく設定しなくても、図10に示すように、光検出器115上でBD光(信号光)の+1次回折光を、点P2から離れた位置に照射させることができる。
また、上記実施の形態では、図4(b)に示すように照射領域を分布させるために、ステップ型の回折格子を用いたが、ブレーズ型の回折パターンが形成された分光素子を用いることもできる。しかしながら、ブレーズ型の回折パターンが形成された分光素子は、上記実施の形態のように2段ステップ型の回折パターンが形成された分光素子113に比べて高価である。上記実施の形態では、安価な2段ステップ型の回折パターンが形成された分光素子113を用いることで、光ピックアップ装置1にかかるコストを低く抑えることができる。
また、上記実施の形態では、点P2の位置に4分割センサB1が配されたが、かかる4分割センサB1に替えて、図13(a)に示すように、分割されていない単一の受光面を有するセンサB2が配されても良い。この場合、図11に示す演算処理部300において、BD用のRF信号を生成する回路は、図13(b)に示す回路に変更される。これにより、上記実施の形態のようにセンサB11〜B14の検出信号を加算することでRF信号を生成する場合に比べて、S/N比の高いRF信号を取得することができる。
また、上記実施の形態では、BD用のフォーカスエラー信号として、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4の出力信号に基づくフォーカスエラー信号FE3が用いられた。しかしながら、BD用のフォーカスエラー信号として、4分割センサB1とセンサBs1〜Bs4の検出信号に基づくフォーカスエラー信号FE5が用いられても良い。
フォーカスエラー信号FE5は、以下の式(9)の演算により取得することができる。
FE5=FE4+kf×FE2 …(9)
上記式(9)のフォーカスエラー信号FE2は、上記式(5)と同様に取得することができる。また、上記式(9)のフォーカスエラー信号FE4は、以下の式(10)の演算により取得することができる。
FE4=(B11+B13)−(B12+B14) …(10)
よって、この場合のBD用のフォーカスエラー信号FE5は、以下の式(11)の演算により取得することができる。
FE5=(B11+B13)−(B12+B14)
+kf×{(Bs1+Bs3)−(Bs2+Bs4)} …(11)
フォーカスエラー信号FE4は、BD光の0次回折光に基づいて生成されるため、迷光
1、2の影響を受け易い。また、4分割センサB1には、図8(b)に示す全ての光束領域を通るBD光が照射されるため、フォーカスエラー信号FE4は溝信号を多く含んでしまう。しかしながら、分光素子113の0次回折光の回折効率は約80%と高いため、フォーカスエラー信号FE4のS/N比は大きくなる。
また、フォーカスエラー信号FE2は、BD光(信号光)の+1次回折光に基づいて生成され、分光素子113の+1次回折光の回折効率は約10%と小さいため、フォーカスエラー信号FE2のS/N比は小さくなる。しかしながら、上述したように、フォーカスエラー信号FE2は、迷光の影響を受け難く、且つ、溝信号を殆ど含まない。
よって、上記式(11)に基づいて生成されるフォーカスエラー信号FE5は、迷光と溝信号の影響が低く抑えられたフォーカスエラー信号となり、上記実施の形態に比べて、S/N比が高く維持されたフォーカスエラー信号となる。
図14(a)は、この場合の演算処理部310の構成を示す図である。演算処理部310の構成は、図11の演算処理部300から、フォーカスエラー信号を生成する構成が変更されている。なお、図14(a)において、図11と同じ構成については同じ符号が付されている。また、上記実施の形態と同様、乗数kfには、1よりも大きい値が設定される。この場合、分光素子113の回折効率との関係から、フォーカスエラー信号FE4の信号レベルは、フォーカスエラー信号FE2の信号レベルに比べて大きい。乗数kfは、かかる信号レベルの差を考慮して適正な値に設定され、少なくとも、上記実施の形態の場合よりも大きく設定される。
減算器321は、加算器305、306の出力信号を減算し、フォーカスエラー信号FE4を出力する。加算器322は、減算器321と乗算器311の出力信号を加算し、フォーカスエラー信号FE5を出力する。
なお、フォーカスエラー信号FE5は、分光素子113の回折領域がさらに細分化されて、BD光(信号光)の+1次回折光が、図9に示すように照射領域A11〜A14がそれぞれ2つのセンサに跨るのではなく、たとえば、図14(b)に示すように、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4内に個別に照射される場合にも有効である。図14(b)では、図9の照射領域A13、A14がY軸方向に2つに分離された照射領域A33〜A36が、それぞれ、センサBs1〜Bs4に位置付けられている。同様に、図9の照射領域A11、A12がX軸方向に2つに分離されても良い。
このように、BD光(信号光)の+1次回折光がセンサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4内に照射されるようになると、これらセンサの位置ずれが生じても検出信号が劣化することがなくなる。しかしながら、図14(b)に示すように、分離された2つの照射領域の間に隙間が生じるため、上記実施の形態のフォーカスエラー信号FE3のS字カーブには、対物レンズ112の焦点位置が記録層に位置付けられる付近(ゼロクロス付近)において、平坦な部分が生じてしまう。他方、4分割センサB1の検出信号に基づいて生成されるフォーカスエラー信号FE4は、ゼロクロス付近において平坦な部分の無い適正なS字カーブを有する。これにより、フォーカスエラー信号FE2、FE4により生成されるフォーカスエラー信号FE5も、適正なS字カーブを有する。よって、分光素子113の回折領域が上記のようにさらに細分化されても、フォーカスエラー信号FE5により、フォーカスサーボを適正に行うことができる。
また、上記実施の形態では、図9に示すように、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4と4分割センサB1が設定されたが、図15(a)に示すように、X軸方向(半導体レーザ101における基板101d、101eの並び方向に対応する方向)の幅が大きくな
るように、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4と4分割センサB1が設定されても良い。こうすると、発光部101a、101bの間隔w1が、設計値に対して大きくバラつく場合でも、BD光(信号光)の+1次回折光の照射領域A11〜A14と、BD光(信号光と迷光1、2)の0次回折光の照射領域が、それぞれ、対応するセンサ内に位置付けられるようになる。
また、上記実施の形態では、分光素子113の中央に回折領域H15が設けられたが、図15(b)のように、回折領域H15が省略されても良い。この場合、図10のセンサBa1〜Ba4の周りの迷光1、2において、迷光の欠け部分が無くなるため、センサBa1、Ba4の上端付近と、センサBa2、Ba3の下端付近と、センサBs1、Bs2の右端付近と、センサBs3、Bs4の左端付近には、BD光(迷光1、2)の+1次回折光が掛かり易くなる。しかしながら、BD光(信号光)の+1次回折光と、BD光(迷光1、2)の+1次回折光との照射領域がずれているため、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4の検出信号の精度が維持され得る。
また、図15(b)のように回折領域H15が省略されると、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4の検出信号は、BD光の全ての光束領域に対応するものとなる。このため、BD用のRF信号は、センサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4の検出信号の和により取得することが可能となる。このようにRF信号を取得する場合には、BD光の+1次回折光の回折効率を高めるため、分光素子113は、図8(c)の特性図において、ステップ高さが0.3をやや超える程度に設定されるのが望ましい。
また、上記実施の形態では、回折領域H15の外側近傍に形成されている回折領域の境界は、平面方向と曲面方向に対して45度の角度をなす直線とされたが、これに限らず、たとえば平面方向と曲面方向に対して45度以外の角度をなす直線であっても良い。また、分光素子113の外側近傍に形成されている回折領域の境界は、左右方向の直線とされたが、これに限らず、たとえば平面方向と曲面方向に対して45度の角度をなす直線であっても良い。
また、上記実施の形態では、BD光の0次回折光が、4分割センサB1によって受光されたが、DVD光のメインビームを受光するための4分割センサD1により、BD光の0次回折光を受光するようにしても良い。この場合、上記光ピックアップ装置1において、たとえば図16(a)に示すように、分光素子113とアナモレンズ114の間に、DOE116が設置される。DOE116は、たとえば、DVD光とCD光を直進させ、主としてBD光を回折させる波長選択性の回折光学素子により構成される。この場合、BD光がDOE116により曲げられ、光検出器115の受光面上において、BD光とDVD光の光軸が一致する。なお、BD光を直進させ、DVD光とCD光を曲げることにより、BD光とDVD光の光軸を一致させるようにしても良い。図16(a)、(b)の構成によれば、図16(b)に示すように、BD光を個別に受光するための4分割センサB1を省略することができるため、図9に比べてセンサの数が減りセンサレイアウトをコンパクトにすることができる。また、この場合も、上記実施の形態と同様、上記式(6)、(11)に基づいて、迷光と溝信号の影響が小さいフォーカスエラー信号を取得することができる。
また、上記実施の形態では、図7(c)に示すように、発光部101a〜101cと基板101d、101eが配置されたが、Z軸方向における発光部101a〜101cと基板101d、101eの並び順は、これに限られない。
図17(a)は、図7(c)に示す半導体レーザ101の構成から、基板101eに設置された発光部101b、101cの位置が入れ替えられた状態を示す図である。この場
合、光学系の光軸は、CD光の光軸に整合するよう調整される。図17(b)は、図17(a)に示す半導体レーザ101の構成から、基板101d、101eの位置が入れ替えられた状態を示す図である。この場合、光学系の光軸は、DVD光の光軸に整合するよう調整される。
また、図4(a)では、ベクトルV1、V4をそれぞれベクトルV2、V3よりも大きくしたが、ベクトルV1〜V4の大きさはこれに限らず、たとえば、図18(a)のように、ベクトルV01〜V04の大きさを同じにしても良い。こうすると、信号光と迷光は、図18(b)のように分布し、信号光に迷光が重ならないようにすることができる。この場合、分光素子113は、図19(a)に示すように、ベクトルV11〜V14の大きさが等しくなるよう修正され、光検出器115のセンサレイアウトは、図19(b)に示すように修正される。また、ベクトルV1、V4がそれぞれベクトルV2、V3よりも小さくなるよう、分光素子113が構成されても良い。
また、上記実施の形態では、式(6)、(11)のように、フォーカスエラー信号FE2を他のフォーカスエラー信号に加算して、フォーカスサーボに用いるフォーカスエラー信号が取得されたが、フォーカスエラー信号FE2のみがフォーカスサーボに用いられても良い。上記のように、フォーカスエラー信号FE2は溝信号の影響が抑制されるため、このようにフォーカスエラー信号FE2のみを用いると、安定したフォーカスサーボが実現され得る。この場合、フォーカスエラー信号FE2のS/N比を高めるため、分光素子113におけるBD光の+1次回折光の回折効率を高めるのが望ましい。
さらに、上記実施の形態では、BD光の0次回折光を受光する4分割センサB1の検出信号またはBD光の+1次回折光を受光するセンサBa1〜Ba4、Bs1〜Bs4の検出信号に基づいて、BD用のRF信号が生成されたが、BD光の0次回折光を受光するセンサ群からの検出信号と+1次回折光を受光するセンサ群からの検出信号を全て加算してBD用のRF信号を生成しても良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 光ピックアップ装置
101 … 半導体レーザ(レーザ光源)
101a … 発光部(第1のレーザ発光部)
101b … 発光部(第2のレーザ発光部)
101c … 発光部(第3のレーザ発光部)
101d … 基板(第1の基板)
101e … 基板(第2の基板)
111、112 … 対物レンズ(光学系)
113 … 分光素子
114 … アナモレンズ(非点収差素子)
115 … 光検出器
116 … DOE(光軸調整素子)
303、304 … 加算器(第1の演算回路)
310 … 減算器(第1の演算回路)
301、302 … 加算器(第2の演算回路)
309 … 減算器(第2の演算回路)
308 … 加算器(第3の演算回路)
311 … 乗算器(第3の演算回路、第5の演算回路)
305、306 … 加算器(第4の演算回路)
321 … 減算器(第4の演算回路)
322 … 加算器(第5の演算回路)
H13、H14 … 回折領域(第1の領域)
H11、H12 … 回折領域(第2の領域)
Bs1〜Bs4 … センサ(第1のセンサ部)
Ba1〜Ba4 … センサ(第2のセンサ部)
B1 … 4分割センサ(第3のセンサ部)

Claims (12)

  1. 第1、第2および第3のレーザ発光部が同一パッケージに配置されたレーザ光源と、
    前記第1、第2および第3のレーザ発光部からそれぞれ出射された第1、第2および第3のレーザ光をそれぞれ第1、第2および第3のディスク上に収束させるとともに、前記第1、第2および第3のディスクによってそれぞれ反射された前記第1、第2および第3のレーザ光を光検出器に導く光学系と、
    前記光学系に配置され、前記第1、第2および第3のディスクによってそれぞれ反射された前記第1、第2および第3のレーザ光が入射されるとともに、第1の方向における前記第1、第2および第3のレーザ光の収束により第1の焦線を生成し、且つ、前記第1の方向に垂直な第2の方向における前記第1、第2および第3のレーザ光の収束により第2の焦線を生成する非点収差素子と、
    前記光学系に配置され、前記第1のディスクによって反射された前記第1のレーザ光が入射されるとともに、回折作用によって、2つの第1の領域および2つの第2の領域に入射した前記第1のレーザ光を、それぞれ、前記光検出器の受光面上において、異なる4つの位置に導く分光素子と、
    第1の演算回路と、を備え、
    前記2つの第1の領域は、前記第1の方向と前記第2の方向にそれぞれ平行で且つ互いにクロスする2つの直線の交点を前記第1のレーザ光の光軸に整合させたとき、前記2つの直線によって作られる一組の対頂角が並ぶ第3の方向に配置され、前記2つの第2の領域は、他の一組の対頂角が並ぶ第4の方向に配置され、
    前記第1のディスク上に配されたトラックの前記分光素子上の方向は、前記光検出器の受光面上において前記第3の方向に平行であり、
    前記光検出器は、前記2つの第1の領域に入射した前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第1のセンサ部と、前記2つの第2の領域に入射した前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第2のセンサ部と、を有し、
    前記第1の演算回路は、前記第1のセンサ部の検出信号により、非点収差法に基づく第1のフォーカスエラー信号を生成する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、
    前記第1のレーザ発光部は、前記パッケージに設置された第1の基板に形成され、前記第2および第3のレーザ発光部は、前記パッケージに設置された第2の基板に形成されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項1または2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記第2のセンサ部の検出信号により、非点収差法に基づく第2のフォーカスエラー信号を生成する第2の演算回路と、
    前記第1のフォーカスエラー信号に所定の乗数を乗じて得た信号を前記第2のフォーカスエラー信号に加算して第3のフォーカスエラー信号を生成する第3の演算回路と、をさらに備える、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項1または2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記光検出器は、前記分光素子によって回折されずに前記分光素子を通り抜けた前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第3のセンサ部をさらに有し、
    前記第3のセンサ部の検出信号により、非点収差法に基づく第4のフォーカスエラー信号を生成する第4の演算回路と、
    前記第1のフォーカスエラー信号に所定の乗数を乗じて得た信号を前記第4のフォーカ
    スエラー信号に加算して第5のフォーカスエラー信号を生成する第5の演算回路と、をさらに備える、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項4に記載の光ピックアップ装置において、
    前記第3のセンサ部が、前記第2のレーザ光を受光するために共用され、
    前記分光素子によって回折されずに前記分光素子を通り抜けた前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光を前記第3のセンサ部に導くための光軸調整素子をさらに備える、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記分光素子は、前記2つの第1の領域にそれぞれ入射する前記第1のレーザ光に、同じ方向の分光作用を付与し、前記2つの第2の領域にそれぞれ入射する前記第1のレーザ光に、前記第1の領域によって付与される分光作用の方向に垂直な方向の分光作用を付与する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項6に記載の光ピックアップ装置において、
    前記2つの第1の領域にそれぞれ入射する前記第1のレーザ光に付与される分光作用の大きさが互いに異なり、且つ、前記2つの第2の領域にそれぞれ入射する前記第1のレーザ光に付与される分光作用の大きさが互いに異なる、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 請求項2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記第1および第2のセンサ部は、前記光検出器の受光面上において、前記第1の基板と前記第2の基板の並び方向に対応する方向に長くなるよう構成されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 光ピックアップ装置と、
    第1の演算回路と、を備え、
    前記光ピックアップ装置は;
    第1、第2および第3のレーザ発光部が同一パッケージに配置されたレーザ光源と、
    前記第1、第2および第3のレーザ発光部からそれぞれ出射された第1、第2および第3のレーザ光をそれぞれ第1、第2および第3のディスク上に収束させるとともに、前記第1、第2および第3のディスクによってそれぞれ反射された前記第1、第2および第3のレーザ光を光検出器に導く光学系と、
    前記光学系に配置され、前記第1、第2および第3のディスクによってそれぞれ反射された前記第1、第2および第3のレーザ光が入射されるとともに、第1の方向における前記第1、第2および第3のレーザ光の収束により第1の焦線を生成し、且つ、前記第1の方向に垂直な第2の方向における前記第1、第2および第3のレーザ光の収束により第2の焦線を生成する非点収差素子と、
    前記光学系に配置され、前記第1のディスクによって反射された前記第1のレーザ光が入射されるとともに、回折作用によって、2つの第1の領域および2つの第2の領域に入射した前記第1のレーザ光を、それぞれ、前記光検出器の受光面上において、異なる4つの位置に導く分光素子と、を備え、
    前記2つの第1の領域は、前記第1の方向と前記第2の方向にそれぞれ平行で且つ互いにクロスする2つの直線の交点を前記第1のレーザ光の光軸に整合させたとき、前記2つの直線によって作られる一組の対頂角が並ぶ第3の方向に配置され、前記2つの第2の領域は、他の一組の対頂角が並ぶ第4の方向に配置され、
    前記第1のディスク上に配されたトラックの前記分光素子上の方向は、前記光検出器の
    受光面上において前記第3の方向に平行であり、
    前記光検出器は、前記2つの第1の領域に入射した前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第1のセンサ部と、前記2つの第2の領域に入射した前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第2のセンサ部と、を有し、
    前記第1の演算回路は、前記第1のセンサ部の検出信号により、非点収差法に基づく第1のフォーカスエラー信号を生成する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 請求項9に記載の光ディスク装置において、
    前記第1のレーザ発光部は、前記パッケージに設置された第1の基板に形成され、前記第2および第3のレーザ発光部は、前記パッケージに設置された第2の基板に形成されている、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 請求項9または10に記載の光ディスク装置において、
    前記第2のセンサ部の検出信号により、非点収差法に基づく第2のフォーカスエラー信号を生成する第2の演算回路と、
    前記第1のフォーカスエラー信号に所定の乗数を乗じて得た信号を前記第2のフォーカスエラー信号に加算して第3のフォーカスエラー信号を生成する第3の演算回路と、をさらに備える、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  12. 請求項9または10に記載の光ディスク装置において、
    前記光検出器は、前記分光素子によって回折されずに前記分光素子を通り抜けた前記第1のレーザ光が導かれる位置に配置された第3のセンサ部をさらに有し、
    前記第3のセンサ部の検出信号により、非点収差法に基づく第4のフォーカスエラー信号を生成する第4の演算回路と、
    前記第1のフォーカスエラー信号に所定の乗数を乗じて得た信号を前記第4のフォーカスエラー信号に加算して第5のフォーカスエラー信号を生成する第5の演算回路と、をさらに備える、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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