JP2008047195A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】別途、偏光変換素子を用いることなく、簡素な構成にて、2つの対物レンズに異なる波長のレーザ光を効率的に導くことができる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】波長選択性ビームスプリッタ面112aにてHD/BD用レーザ光をBD用対物レンズ116とHD/DVD/CD用対物レンズ117に振り分ける。DVD用レーザ光とCD用レーザ光は、波長選択性ビームスプリッタ面112aと透過し、HD/DVD/CD用対物レンズ117に導かれる。BD用対物レンズ116を経由した反射光は、偏光性回折素子113によって進行方向が一定角度だけ曲げられる。これにより、光検出上では、BD用対物レンズ116を経由した反射光とHD/DVD/CD用対物レンズ117を経由した反射光の収束位置が分離され、一方の反射光が他方の反射光を受光するセンサーパターンに入射することはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ピックアップ装置に関するものであり、特に、2つ以上の対物レンズが配された互換型の光ピックアップ装置に用いて好適なものである。
基板厚の異なる数種のディスクに対応可能な互換型光ピックアップでは、2つ以上の対物レンズを用いる方式が考えられる。この場合、レーザ光を何れの対物レンズに導くかを適宜設定できる構成が光学系内に必要となる。この構成として、たとえば、以下の特許文献1、2に示す構成を用いることができる。
図11に、特許文献1、2に記載の構成例を示す。図において、1は半導体レーザ、2はコリメータレンズ、3は偏光変換素子、4は偏光ビームスプリッタ、5はミラー、6はλ/4波長板、7は第1の対物レンズ、8は第2の対物レンズ、9は光検出系である。
半導体レーザ1から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ2で平行光とされた後、偏光変換素子3によって偏光方向が調整される。レーザ光の偏光方向が第1の方向にあるとき、レーザ光は、偏光ビームスプリッタ4にて、第1の対物レンズ7に向かう方向に反射される。また、レーザ光の偏光方向が第1の方向に直交する第2の方向にあるとき、レーザ光は、偏光ビームスプリッタ4を透過し、ミラー5を介して、第2の対物レンズ8に入射される。このように、偏光変換素子3によってレーザ光の偏光方向を第1の方向と第2の方向の間で切り替えることにより、レーザ光が入射される対物レンズが変更される。
特開平9−212905号公報 特開2001−344803号公報
上記従来の構成例では、別途、偏光変換素子3が必要であるため、光学系のコストが上昇するとの問題が生じる。
また、この構成例では、それぞれの対物レンズを経由したレーザ光が、互いの光軸が一致する状態で光検出器系9に入射されるため、別途、光軸を分離する手段を配さない限り、これら2つのレーザ光が同一のセンサーパターン上に導かれることとなる。この場合、再生に用いない方のレーザ光は不要光となり、再生信号に悪影響を及ぼす惧れがある。
さらに、最近では、同一波長のレーザ光のみならず異なる波長のレーザ光をもディスクに照射し得る互換型光ピックアップ装置が開発されている。この場合、それぞれの対物レンズに各波長のレーザ光を効率的に振り分けるための構成が必要となる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、別途、偏光変換素子を用いることなく、簡素な構成にて、2つの対物レンズに異なる波長のレーザ光を効率的に導くことができる光ピックアップ装置を提供することを課題とする。
上記課題に鑑み本発明は、以下の特徴を有する。
請求項1の発明は、光ピックアップ装置において、第1の波長のレーザ光を出射する第1の光源と、第2の波長のレーザ光を出射する第2の光源と、前記第1および第2の波長のレーザ光の光軸を一致させる光学素子と、前記光学素子を経由した前記第1および第2の波長のレーザ光が入射され、前記第1の波長のレーザ光を所定の分光比にて互いに平行な第1および第2の光路に分離し、且つ、前記第2の波長のレーザ光を前記第2の光路へと導く波長選択性の分光素子と、前記第1の光路に導かれた前記第1の波長のレーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、前記第2の光路に導かれた前記第1および第2の波長レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、前記第1および第2の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子と、前記偏光性回折素子と前記第1または第2の対物レンズの間に配されたλ/4板と、前記記録媒体によって反射された前記第1および第2の波長のレーザ光を受光する光検出器とを備え、前記光検出器は、前記第1の光路を逆行する前記第1の波長のレーザ光の反射光を受光する第1のセンサーパターンと、前記第2の光路を逆行する前記第1および第2の波長のレーザ光の反射光を共通に受光する第2のセンサーパターンを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、光ピックアップ装置において、第1の波長のレーザ光を出射する第1の光源と、第2の波長のレーザ光を出射する第2の光源と、前記第1および第2の波長のレーザ光の光軸を一致させる光学素子と、前記光学素子を経由した前記第1および第2の波長のレーザ光が入射される偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタを経由した前記第1および第2の波長のレーザ光が入射され、前記第1の波長のレーザ光を所定の分光比にて互いに平行な第1および第2の光路に分離し、且つ、前記第2の波長のレーザ光を前記第2の光路へと導く波長選択性の分光素子と、前記第1の光路に導かれた前記第1の波長のレーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、前記第2の光路に導かれた前記第1および第2の波長レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、前記第1の光路に配された第1のλ/4板と、前記第2の光路に配された第2のλ/4板と、前記第1のλ/4板と前記分光素子の間の前記第1の光路および前記第2のλ/4板と前記分光素子の間の前記第2の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子と、前記記録媒体によって反射された前記第1および第2の波長のレーザ光を受光する光検出器とを備え、前記光検出器は、前記第1の光路を逆行する前記第1の波長のレーザ光の反射光を受光する第1のセンサーパターンと、前記第2の光路を逆行する前記第1および第2の波長のレーザ光の反射光を共通に受光する第2のセンサーパターンとを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の光ピックアップ装置において、前記偏光ビームスプリッタと前記分光素子の間に収差補正素子を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、前記偏光性回折素子は、前記第1の光路に配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れか一項において、前記分光素子は、前記第1の波長のレーザ光を所定の分光比にて反射および透過し、且つ、前記第2の波長のレーザ光を反射または透過する波長選択性ビームスプリッタ面を有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、前記第2の光源は、さらに、第3の波長のレーザ光を前記第2の波長のレーザ光に対して所定距離dだけ光軸ずれした状態で前記第2の波長のレーザ光と同一方向に出射し、該第3の波長のレーザ光は、前記光軸ずれ状態のまま前記分光素子に入射され、前記分光素子は、前記第3の波長のレーザ光を、前記第2の光路に対し前記距離dだけ光軸ずれが生じた第3の光路へと導き、前記光軸ずれの距離dと前記偏光性回折素子における回折作用は、前記記録媒体によって反射された前記第3の波長のレーザ光が前記第1のセンサーパターンに照射されるよう設定されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、前記第2の光源は、さらに、第3の波長のレーザ光を前記第2の波長のレーザ光に対して所定距離dだけ光軸ずれした状態で前記第2の波長のレーザ光と同一方向に出射し、前記第3の波長のレーザ光の光軸を前記第2の波長のレーザ光の光軸に整合させる波長選択性の光軸調整素子をさらに有することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1ないし7の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記分光素子は、前記第1の光路へと導かれる前記第1の波長のレーザ光と前記第2の光路へと導かれる前記第1の波長のレーザ光の光量比が1:1となるよう設定されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし7の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記分光素子は、前記第1の光路へと導かれる前記第1の波長のレーザ光と前記第2の光路へと導かれる前記第1の波長のレーザ光の光量比が不均衡となるよう設定されていることを特徴とする。
請求項1または2の発明によれば、分光素子によってレーザ光が第1の対物レンズと第2の対物レンズに振り分けられるため、別途、偏光変換素子を配する必要がなく、もって、光学系のコストを抑制することができる。また、偏光性回折素子によって、第1の光路を逆行する第1の波長のレーザ光の反射光と第2の光路を逆行する第1および第2の波長のレーザ光の反射光が光検出器上で分離されるため、一方の対物レンズを用いて記録再生を行っているときに、当該対物レンズを経由した反射光を受光するセンサに、他方の対物レンズを経由した反射光が入射されることを回避でき、もって、安定した記録再生動作を実現できる。さらに、請求項1または2の発明によれば、第2の光路を逆行する各波長の反射光が共通のセンサーパターン(第2のセンサーパターン)にて受光されるため、光検出器上に配するセンサーパターンを簡略化することができる。
加えて、請求項2の発明によれば、記録媒体へと向かうレーザ光と記録媒体にて反射されてレーザ光の光路が偏光ビームスプリッタによって振り分けられるため、記録媒体からの反射光が光源に入射するのを回避することができる。もって、光源から出射されるレーザ光に戻り光によるノイズが重畳するのを抑制することができる。
また、請求項3の発明によれば、偏光ビームスプリッタと分光素子の間に収差補正素子が配されるため、偏光ビームスプリッタから第1および第2の対物レンズに向かうレーザ光(記録媒体に照射されるレーザ光)と、第1および第2の対物レンズから偏光ビームスプリッタに向かうレーザ光(記録媒体からの反射光)に、共通の収差補正素子によって、収差補正作用を付与することができる。もって、収差補正素子の配置数を抑制することができる。
この場合、収差補正素子を、コリメータレンズとその駆動機構によって構成すると、唯一つのコリメータレンズによって、記録媒体に照射されるレーザ光と記録媒体からの反射光の両方に同時に収差補正作用を付与することができる。
また、請求項4の発明のように、偏光性回折素子を、第1の光路に配置するようにすれば、第2の波長のレーザ光が偏光性回折素子を通過することはなく、よって、第2の波長のレーザ光に偏光性回折素子による回折作用が付与されることはない。したがって、請求項4の発明によれば、第2の波長のレーザ光を、円滑且つ適正に、第2のセンサーパターンへと導くことができる。
なお、分光素子は、請求項5に記載のとおり、波長選択性ビームスプリッタ面を有するものとして構成することができる。
さらに、請求項6の発明によれば、第1のセンサーパターンを、第3の波長のレーザ光を受光するセンサーパターンとして共用することができるため、光検出器上に配するセンサーパターンを簡略化することができる。
また、請求項7の発明によれば、第2のセンサーパターンを、第3の波長のレーザ光を受光するセンサーパターンとして共用することができるため、光検出器上に配するセンサーパターンを簡略化することができる。なお、請求項7の発明では、別途、波長選択性の光軸調整素子が配されるため、請求項6の発明に比べ、部品点数が増加する。
また、請求項8の発明によれば、第1の波長のレーザ光が第1の対物レンズと第2の対物レンズに均等に分配される。この発明によれば、各対物レンズからのレーザ光を用いて記録および再生を行う場合に、第1の光源から出射される第1の波長のレーザ光を各対物レンズに円滑に分配することができる。
また、請求項9の発明によれば、第1の波長のレーザ光が第1の対物レンズと第2の対物レンズに不均衡に分配される。ここで、この不均衡の程度は、以下のような観点から調整される。
たとえば、一方の対物レンズを記録用に用い、他方は再生専用に用いる場合、記録に用いる方の対物レンズにより多く、第1の光源からのレーザ光を分配するのが好ましい。また、2つの対物レンズを共に再生専用に用いる場合でも、対物レンズの有効径や開口数の違い等によって、第1の波長のレーザ光の利用効率に差が生じ、その結果、記録媒体上のスポット光量に差が生じる場合がある。この場合にも、スポット光量を適正化するために、各対物レンズに分配される第1の波長のレーザ光の光量を調整するのが好ましい。なお、スポット光量のアンバランスは、偏光ビームスプリッタから各対物レンズまでの間の光路に配された光学素子の違いによっても生じる。したがって、この場合にも、スポット光量を適正化するために、各対物レンズに分配される第1の波長のレーザ光の光量を調整するのが好ましい。さらに、記録・再生に必要とされるレーザパワーは記録媒体毎に相違する場合があり、このような場合にも、各記録媒体に適正なパワーにて第1の波長のレーザ光を照射するために、各対物レンズに分配される第1の波長のレーザ光の光量を調整する必要がある。
請求項9の発明における「光量比の不均衡」は、このような観点から、各対物レンズに適正パワーのレーザ光が分配されるよう調整される。たとえば、記録・再生に必要とされるレーザパワーが記録媒体毎に相違する場合には、対応する記録媒体に必要とされるレーザパワーの最大値を第1および第2の対物レンズについて設定し、第1の対物レンズに設定されたレーザパワーの最大値と第2の対物レンズに設定されたレーザパワーの最大値の比に等しくなるよう、第1の光路へと導かれる第1の波長のレーザ光と第2の光路へと導かれる第1の波長のレーザ光の光量比を設定する。もちろん、これ以外のファクターをも併せて勘案する場合には、それに応じて、さらに、この光量比が調整される。
請求項9の発明によれば、このように光量比を不均衡とすることにより、第1の波長のレーザ光が各対物レンズに対し効率的に分配され、これにより、対象とされる記録媒体に対し適正パワーのレーザ光を照射することができる。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも一つの例示形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。なお、本実施の形態は、基板厚0.6mmのHDDVD(High Definition Digital Versatile Disc)と基板厚0.1mmのBD(ブルーレイディスク)と、既存のDVD(Digital Versatile Disc)およびCD(Compact Disc)に対応可能な互換型光ピックアップ装置に本発明を適用したものである。
まず、図1に、実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系を示す。なお、同図には、便宜上、回路の構成(再生回路301、サーボ回路302、駆動回路303)が併せて示されている。
図示の如く、光ピックアップ装置の光学系は、HD/BD用レーザ101と、回折格子102と、ダイクロプリズム103と、DVD用レーザ104と、回折格子105と、CD用レーザ106と、回折格子107と、ダイクロプリズム108と、偏光ビームスプリッタ109と、コリメータレンズ110と、レンズアクチュエータ111と、分光ミラー112と、偏光性回折素子113と、λ/4板114と、ホルダー115と、BD用対物レンズ116と、HD/DVD/CD用対物レンズ117と、対物レンズアクチュエータ118と、アナモレンズ119と、光検出器120を備えている。
HD/BD用レーザ101は、青色波長(405nm程度)のレーザ光(以下、「HD/BD用レーザ光」と称する)を出射する。回折格子102は、HD/BD用レーザ光をメインビームと2つのサブビームに分割する。なお、本実施の形態では、HD/BD用レーザ光に対するトラッキングエラー信号の生成手法として、インライン方式のDPP(Differential Push Pull)法が用いられている。したがって、回折格子102は、インライン方式のDPP法に応じた位相構造を有している。なお、インライン方式のDPP法およびその回折格子の構造は、たとえば、特開2004−145915号公報に記載されている。
ダイクロプリズム103は、HD/BD用レーザ101から出射されるレーザ光(HD/BD用レーザ光)を透過し、DVD用レーザ104およびCD用レーザ106から出射されるレーザ光を反射する。
DVD用レーザ104は、赤色波長(650nm程度)のレーザ光(以下、「DVD用レーザ光」と称する)を出射する。回折格子105は、DVD用レーザ光をメインビームと2つのサブビームに分割する。なお、本実施の形態では、DVD用レーザ光に対するトラッキングエラー信号の生成手法として、上記HD/BD用レーザ光の場合と同様、インライン方式のDPP法が用いられている。したがって、回折格子105は、回折格子102と同様、インライン方式のDPP法に応じた位相構造を有している。
CD用レーザ106は、赤外波長(780nm程度)のレーザ光(以下、「CD用レーザ光」と称する)を出射する。回折格子107は、CD用レーザ光をメインビームと2つのサブビームに分割する。なお、本実施の形態では、CD用レーザ光に対するトラッキングエラー信号の生成手法として、上記HD/BD用レーザ光およびDVD用レーザ光の場合と異なり、通常のDPP法(2つのサブビームがメインビームに対してそれぞれディスクの外周方向および内周方向に1/2トラックずれた位置に配置される方式)が用いられている。
ダイクロプリズム108は、CD用レーザ光を透過し、DVD用レーザ光を反射する。なお、HD/BD用レーザ101からダイクロプリズム108までの各光学素子は、ダイクロプリズム103を透過したHD/BD用レーザ光の光軸と、ダイクロプリズム103にて反射されたDVD用レーザ光およびCD用レーザ光の光軸が一致するよう配置されている。
偏光ビームスプリッタ109は、ダイクロプリズム103側から入射されるレーザ光を反射するとともに、コリメータレンズ110側から入射されるレーザ光を透過する。コリメータレンズ110は、偏光ビームスプリッタ109側から入射されたレーザ光を平行光に変換する。レンズアクチュエータ111は、コリメータレンズ110をレーザ光の光軸方向に駆動する。
なお、コリメータレンズ110とレンズアクチュエータ111は、収差補正手段として機能する。すなわち、コリメータレンズ110は、レンズアクチュエータ111によって、再生RF信号が最適となる位置に駆動される。駆動回路303は、逐次、再生RF信号をモニタし、再生RF信号が最適となるよう、レンズアクチュエータ111にサーボを掛ける。
分光ミラー112は、透光性材料にて形成され、内部に波長選択性ビームスプリッタ面112aとミラー面112bを有している。分光ミラー112は、直方体形状を有しており、コリメータレンズ110に対向する側面と偏光性回折素子113およびλ/4板114に対向する側面がそれぞれコリメータレンズ110の光軸とHD/DVD/CD用対物レンズ117およびBD用対物レンズ116の光軸に直交するようにして配置されている。ここで、波長選択性ビームスプリッタ面112aとミラー面112bは、それぞれ、BD用対物レンズ116とHD/DVD/CD用対物レンズ117の光軸に対して45°傾いた状態で、これら光軸上の位置に配置されている。
波長選択性ビームスプリッタ面112aは、HD/BD用レーザ光を所定の分光比にて反射および透過し、DVD用レーザ光とCD用レーザ光は略全透過する。本実施の形態では、HD/BD用レーザ光に対する波長選択性ビームスプリッタ面112aの分光比は1:1に設定されている。この分光比は、当該光ピックアップ装置がHDおよびBDに対して再生専用タイプである場合に好ましいものである。
分光比をこのように設定することにより、コリメータレンズ110から分光ミラー112に入射されたHD/BD用レーザ光は、波長選択性ビームスプリッタ面112aによってその半分が、BD用対物レンズ116に向かう方向に反射される。波長選択性ビームスプリッタ面112aを透過した残り半分のHD/BD用レーザ光は、ミラー面112bによって反射され、HD/DVD/CD用対物レンズ117方向へと向かう。
偏光性回折素子113は、波長選択性ビームスプリッタ面112aとλ/4板114の間に配され、波長選択性ビームスプリッタ面112a側から入射するレーザ光(S偏光)には回折作用を付与せず、λ/4板114側から入射するレーザ光(P偏光)に回折作用を付与して、このレーザ光の進行方向を一定角度だけ変更する。なお、偏光性回折素子113の詳細は、追って、図2を参照して説明する。
λ/4板114は、波長選択性ビームスプリッタ面112aまたはミラー面112bにて反射されたレーザ光を円偏光に変換するとともに、ディスクからの反射光を、ディスクへ入射される際の偏光方向に直交する直線偏光に変換する。これにより、ディスクによって反射されたレーザ光は偏光ビームスプリッタ109を透過する。
ホルダー115は、BD用対物レンズ116とHD/DVD/CD用対物レンズ117を一体的に保持する。BD用対物レンズ116は、HD/BD用レーザ光を、基板厚0.1mmのBD上に適正に収束できるよう設計されている。また、HD/DVD/CD用対物レンズ117は、HD/BD用レーザ光、DVD用レーザ光およびCD用レーザ光を、基板厚0.6mmのHD、DVDおよび基板厚1.2mmのCD上に適正に収束できるよう設計されている。
なお、HD/DVD/CD用対物レンズ117には、λ/4板114側のレーザ光入射面に、CD用レーザ光の入射瞳を制限するための波長選択性の膜が形成されている。これにより、HD/DVD/CD用対物レンズ117に対するCD用レーザ光の開口数NAが、CDの基板厚1.2mmに適するものに調整される。
対物レンズアクチュエータ118は、サーボ回路302からのサーボ信号に応じて、ホルダー115をフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する。これにより、BD用対物レンズ116とHD/DVD/CD用対物レンズ117は、フォーカス方向およびトラッキング方向に一体的に駆動される。なお、対物レンズアクチュエータ118には、たとえば、従来周知の電磁駆動方式のアクチュエータが用いられる。
アナモレンズ119は、ディスクによって反射されたレーザ光を光検出器120上に収束させる。アナモレンズは、集光レンズとシリンドリカルレンズから構成され、ディスクからの反射光に非点収差を導入する。
光検出器120は、受光したレーザ光の強度分布から再生RF信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を導出するためのセンサーパターンを有している。各センサからの信号は、再生回路301、サーボ回路302および駆動回路303に出力される。
再生回路301は、光検出器120から受信したセンサ信号を演算処理して再生RF信号を導出し、これを復調して再生データを生成する。
サーボ回路302は、光検出器120から受信したセンサ信号を演算処理してトラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号を導出し、これに基づいてトラッキングサーボ信号およびフォーカスサーボ信号を生成して対物レンズアクチュエータ118に出力する。
駆動回路303は、上記の如く、再生RF信号を逐次モニタし、再生RF信号が最適となるよう、レンズアクチュエータ111にサーボを掛ける。
図2に、偏光性回折素子113の構成を示す。なお、同図は、図1における偏光性回折素子113をX−Z平面に平行な面で切断したときの断面構造である。
図示の如く、偏光性回折素子113は、透明基板113a上に、複屈折材料からなるブレーズ型回折構造113bを形成し、その上に、ガラス層113cと、透明基板113dを形成して構成される。ブレーズ型回折構造113bは、一定高さの鋸歯状ホログラムが一定ピッチにて形成されたものとなっている。
ここで、ブレーズ型回折構造113bの屈折率は、レーザ光がP偏光およびS偏光にて入射するときの屈折率をそれぞれnpおよびnsとし、ガラスの屈折率をn1とすると、np≠n1、ns=n1となるよう設定されている。したがって、レーザ光がS偏光にて偏光性回折素子113に入射する場合には、ブレーズ型回折構造113bの屈折率(ns)とガラスの屈折率(n1)の間に差が生じず、このため、ブレーズ型回折構造113bは、回折格子として機能しない。これに対し、レーザ光がP偏光にて偏光性回折素子113に入射する場合には、ブレーズ型回折構造113bの屈折率(np)とガラスの屈折率(n1)の間に差が生じ、ブレーズ型回折構造113bは、回折格子として機能する。
なお、複屈折材料を用いた偏光性回折素子の原理については、たとえば、特開2002−365416号公報に示されている。
図2に示す偏光性回折素子113では、ブレーズ型の回折構造によってレーザ光に回折作用を付与するようにしたため、+1次光のみ、または、−1次光のみによる回折作用をレーザ光に付与することができ、よって、レーザ光の回折効率を高めることができる。
本実施の形態では、レーザ光がP偏光にて偏光性回折素子113に入射する場合にのみレーザ光に回折作用が付与されるため、波長選択性ビームスプリッタ面112a側から入射するHD/BD用レーザ光(S偏光)には回折作用を付与せず、λ/4板114側から入射するHD/BD用レーザ光(P偏光)に回折作用が付与される。したがって、BD用対物レンズ116を経由した反射光(以下、「BD反射光」という)は、偏光性回折素子113を通過する際に一定角度だけ進行方向が変更され、これにより、BD用対物レンズ116を経由したBD反射光とHD/DVD/CD用対物レンズ117を経由した各波長の反射光が分離され、光検出器120上では、それぞれ異なるセンサーパターン上に照射される。
図3は、ディスク上におけるメインビームおよびサブビームの配置状態と、光検出器120に配されたセンサーパターンを示す図である。
同図(a)に示す如く、HD/BD用レーザ光とDVD用レーザ光は、トラック上一列に並ぶようにして、メインビームスポットと2つのサブビームスポットが配置される。これに対し、CD用レーザ光は、同図(b)に示す如く、2つのサブビームスポットがメインビームスポットに対してそれぞれディスクの外周方向および内周方向に1/2トラックずれた位置に配置される。
ディスクからの反射光のうち、HD/DVD/CD用対物レンズ117を経由した反射光(以下、HD/BD用レーザ光、DVD用レーザ光およびCD用レーザ光の反射光をそれぞれ「HD反射光」、「DVD反射光」および「CD反射光」という)は、互いに光軸が一致した状態で光検出器120に入射され、光検出器120上のHD/DVD/CD用センサ120b(同図(c)参照)に受光される。これに対し、BD用対物レンズ117を経由したBD反射光は、上記の如く、偏光性回折素子113を通過する際に進行方向が一定角度だけ曲げられ、その光軸が、HD/DVD/CD用対物レンズ117を経由したHD反射光、DVD反射光およびCD反射光から分離されるため、HD/DVD/CD用センサ120bとは別のBD用センサ120aに受光される。
なお、図示の如く、BD用センサ120aとHD/DVD/CD用センサ120bは、それぞれ、4分割センサ20a、30aと、2つの2分割センサ20b、20cおよび30b、30cから構成されている。BD反射光のメインビームは、4分割センサ20aに照射され、2つのサブビームは、それぞれ2分割センサ20b、20cに照射される。また、HD反射光、DVD反射光およびCD反射光のメインビームは、4分割センサ30aに照射され、2つのサブビームは、それぞれ2分割センサ30b、30cに照射される。なお、CD反射光の2つのサブビームは、通常のDPP法に従うよう回折されているため、同図(c)に示すスポット状態よりも分割線方向にややずれた位置に収束される。
図4は、BD用センサ120aのセンサーパターンと、当該センサーパターンからの信号を演算処理する演算回路の構成を示す図である。なお、以下では、BD用センサ120aのセンサーパターンとその演算回路について図4を参照して説明するが、HD/DVD/CD用センサ120bのセンサーパターンとその演算回路も、図4と同様にして構成されており、ここでは、その説明を省略する。
図示の如く、BD用センサ120aは、A〜Dのセンサ領域からなる4分割センサ20aと2つの2分割センサ20b、20cを備えている。BD反射光は、メインビームの光軸が4分割センサ20aの分割線の交差点を貫き、2つのサブビームが2分割センサ20b、20cの分割線の中央を貫くようにして、BD用センサ120a上に照射される。なお、同図には、オンフォーカス状態におけるメインビームとサブビームの集光スポットが点線で示されている。
演算増幅回路201は、4分割センサ20aのセンサ領域A〜Dから出力される信号(以下、センサ領域A、B、C、Dから出力される各信号をA、B、C、Dと記載する)をもとに、(A+C)−(B+D)の演算増幅を実行し、フォーカスエラー信号FEを生成する。生成されたフォーカスエラー信号FEは、サーボ回路302に入力される。
演算増幅回路202は、4分割センサ20aのセンサ領域A〜Dから出力される信号をもとに、A+B+C+Dの演算増幅を実行し、再生信号RFを生成する。生成された再生信号RFは再生回路301と駆動回路303に入力される。
演算増幅回路203は、4分割センサ20aのセンサ領域A〜Dから出力される信号をもとに、(A+B)−(C+D)の演算増幅を実行し、信号MPPを生成する。
演算増幅回路204は、2分割センサ20bのセンサ領域E、Fから出力される信号(以下、センサ領域E、Fから出力される各信号をE、Fと記載する)と、2分割センサ20cのセンサ領域G、Hから出力される信号(以下、センサ領域G、Hから出力される各信号をG、Hと記載する)をもとに、(E+G)−(F+H)の演算増幅を実行し、信号SPPを生成する。
アンプ回路205は、演算増幅回路204にて生成された信号SPPを、予め設定された倍率にて増幅する。
演算増幅回路206は、演算増幅回路203にて生成された信号MPPから演算増幅回路204にて生成された信号SPPを減算し、トラッキングエラー信号TEを生成する。生成されたトラッキングエラー信号TEは、サーボ回路302に入力される。
なお、本実施の形態では、分光ミラー112によって分光された2つのHD/BD用レーザ光がそれぞれBD用対物レンズ116とHD/DVD/CD用対物レンズ117に同時に入射するため、上述の偏光性回折素子113が配されていなければ、BD反射光と、HD反射光が、同時に光検出器120上の同一位置に導かれてしまう。このため、一方の対物レンズを用いて再生が行われる場合に、他方の対物レンズを経由した不要な反射光が光検出器120へと導かれ、この不要な反射光が、再生RF信号や、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に悪影響を及ぼすことが起こり得る。
しかし、本実施の形態では、偏光性回折素子113を配したことにより、HD/DVD/CD用対物レンズ117を経由したHD反射光とBD用対物レンズ116を経由したBD反射光が光検出器120上において分離され、各反射光は、それぞれ異なるセンサ上に収束される。よって、本実施の形態では、一方の対物レンズを用いて再生が行われる場合に、当該対物レンズを経由した反射光を受光するセンサーパターンに、他方の対物レンズを経由した不要な反射光が入射することはなく、この不要な反射光が、再生RF信号や、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に悪影響を及ぼす惧れはない。
以上、本実施の形態によれば、上記従来例のように偏光変換素子を用いることなく、HD/BD用レーザ光、DVD用レーザ光およびCD用レーザ光を、BD用対物レンズ116とHD/DVD/CD用対物レンズ117に導くことができる。よって、上記従来例に比べ、偏光変換素子を省略することができ、光学系のコストを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、HD/DVD/CD用対物レンズ117を経由したHD反射光とBD用対物レンズ116を経由したBD反射光が光検出器120上において分離されるため、上記の如く、一方の対物レンズを用いて再生が行われる場合に、当該対物レンズを経由した反射光を受光するセンサーパターンに、他方の対物レンズを経由した不要な反射光が入射することはなく、この不要な反射光が、再生RF信号や、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に悪影響を及ぼす惧れはない。
また、本実施の形態によれば、ディスクへと向かうレーザ光と、ディスクから反射されたレーザ光の何れも、コリメータレンズ110を通るため、上記の如くコリメータレンズ110を駆動制御することにより、ディスク上における収差(球面収差)と、光検出器120上における収差(球面収差)の両方を同時に抑制することができる。すなわち、本実施の形態によれば、全ての波長のレーザ光について、ディスク上における収差と光検出器120上における収差の両方を、光学系に配置された唯一つの収差補正手段(コリメータレンズ110とレンズアクチュエータ111)を制御することによって抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、波長選択性ビームスプリッタ面112aとλ/4板114の間に偏光性回折素子113を配したため、DVD反射光とCD反射光が偏光性回折素子113を通過することはなく、これら反射光に対する偏光性回折素子113の影響を回避することができる。よって、DVD反射光とCD反射光をHD/DVD/CD用センサ120b上に適正に導くことができる。
さらに、本実施の形態によれば、HD反射光、DVD反射光およびCD反射光を共通のセンサ(HD/DVD/CD用センサ120b)にて受光できるため、光検出器120上のセンサーパターンを簡略化することができる。
また、本実施の形態によれば、BD反射光のみをBD用センサ120aにて受光するようにしたため、BD用センサ120aのセンサーパターンを適宜、BD固有の要請に応じたものに設定することができる。なお、BD固有の要請に応じたセンサーパターンとして、たとえば、特開2006−4511号公報に記載のものが知られている。
本発明に係る実施形態は、上記に限定されるものではなく、この他にも、適宜種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、DVD用レーザ104とCD用レーザ106を個別に配するようにしたが、一つのCAN内にDVD用レーザ光とCD用レーザ光をそれぞれ出射する2つのレーザ素子を収容した、いわゆる2波長レーザを用いて光学系を構成することもでき、さらに、HD/DVD用レーザ光と、DVD用レーザ光およびCD用レーザ光をそれぞれ出射する3つのレーザ素子を一つのCAN内に収容した、いわゆる3波長レーザを用いて光学系を構成することもできる。
図5は、2波長レーザを用いる場合の光学系の構成例を示す図である。
図において、121は、DVD用レーザ光とCD用レーザ光を同一方向に出射する2波長レーザ、122は、DVD用レーザ光とCD用レーザ光をそれぞれメインビームとサブビームに分割する波長選択性回折格子である。なお、波長選択性回折格子122には、DVD用レーザ光をインライン方式のDPP法に従う3ビームに分割する波長依存性の格子パターンと、CD用レーザ光を通常のDPP法に従う3ビームに分割する波長依存性の格子パターンが保持されている。
本構成例において、HD/BD用レーザ101、回折格子102およびダイクロプリズム103と、2波長レーザ121および波長選択性回折格子122は、ダイクロプリズム103を経由した後のHD/BD用レーザ光とDVD用レーザ光の光軸が互いに一致するよう配置されている。これは、DVD用レーザ光の方がCD用レーザ光に比べて、HD/DVD/CD用対物レンズ117に対する軸外特性の劣化度合いが高いことによるものである。したがって、ダイクロプリズム103を経由した後は、CD用レーザ光のみが他のレーザ光に対して光軸ずれを起こしている。
本構成例では、このようにCD用レーザ光に光軸ずれが生じているため、図6に示す如く、CD反射光を受光するためのセンサ(CD用センサ120c)が、光検出器120上に追加されている。CD反射光のメインビームと2つのサブビームは、それぞれ、CD用センサ120cの4分割センサ40aと2分割センサ40b、40cによって受光される。なお、これらセンサーパターンからの信号を処理する演算回路は、上記実施の形態にて示した図4と同様に構成される。
本構成例においても、上記実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。加えて、本構成例では、図1に示すDVD用レーザ104とCD用レーザ106を2波長レーザ121に置き換えたため、上記実施の形態に比べ、半導体レーザの部品点数を一つ削減することができ、さらに、これに伴って、ダイクロプリズム108を削減することができる。ただし、本構成例では、CD用レーザ光に光軸ずれが生じているため、上記実施の形態に比べ、CD用レーザ光の特性がやや劣化する。また、CD反射光を受光するセンサが別途必要となるため、その分、光検出器120の構成が複雑化する。
図7は、図5の構成例と同様、2波長レーザ121を用いた場合の他の構成例を示す図である。
本構成例でも、上記図5の場合と同様、DVD用レーザ光の光軸がHD/BD用レーザ光の光軸に整合されている。加えて、本構成例では、CD反射光とBD反射光を共通のセンサで受光できるよう、CD用レーザ光の発光点位置と偏光性回折素子113による回折作用が調整されている。
図7において、CD用レーザ光の光軸は点線で示されている。CD反射光は、DVD反射光とHD反射光の共通光軸に対し、2波長レーザ121の発光点間隔(光軸間ギャップ)に応じた距離dだけ離間した状態で、光検出器120の受光面に入射する。したがって、この距離dだけ共通光軸から同様にずれるよう、BD反射光に偏光性回折素子113にて回折作用を付与すれば、CD反射光とBD反射光を光検出器120上の同一位置に導くことができ、よって、CD反射光とBD反射光を共通のセンサーパターンにて受光することができる。本構成例では、このように共通のセンサーパターンにてCD反射光とBD反射光を受光できるよう、2波長レーザ121の発光点間隔(光軸間ギャップ)およびCD用レーザ光の発光点位置と偏光性回折素子113による回折作用が調整されている。
図8は、本構成例におけるメインビームおよびサブビームの配置状態とセンサーパターンを示す図である。図示の如く、本構成例では、BD反射光とCD反射光のメインビームが、4分割センサ20aに照射され、2つのサブビームは、それぞれ2分割センサ20b、20cに照射される。また、HD反射光とDVD反射のメインビームは、4分割センサ30aに照射され、2つのサブビームは、それぞれ2分割センサ30b、30cに照射される。なお、CD反射光の2つのサブビームは、通常のDPP法に従うよう回折されているため、同図(c)に示すスポット状態よりも分割線方向にややずれた位置に収束される。
本構成例では、CD反射光とBD反射光を受光するセンサーパターンが共通化されるため、上記図5の場合に比べ、光検出器120のセンサーパターンを簡略化できるとの効果が奏される。
図9は、上記図5および図7の構成例と同様、2波長レーザ121を用いた場合の他の構成例を示す図である。
本構成例では、2波長レーザ121と波長選択性回折格子122の間に、CD用レーザ光の光軸をDVD用レーザ光の光軸に整合させるための波長選択性回折格子122が配されている。ダイクロプリズム103を経由した後のHD/BD用レーザ光と、DVD用レーザ光およびCD用レーザ光の光軸は互いに一致している。したがって、各波長のレーザ光は、偏光ビームスプリッタ109に入射した後、上記図1の場合と同様の光路を辿る。
本構成例におけるセンサーパターンは、図3の場合と同様である。すなわち、BD用反射光は、図3におけるBD用センサ120aによって受光され、HD反射光、DVD反射光およびCD反射光は、図3におけるHD/DVD/CD用センサ120bによって受光される。
本構成例によれば、上記図1の場合と同様の効果を奏することができる。また、2波長レーザ光を用いたため、上記図1の場合に比べ、半導体レーザの部品点数を削減できるとの効果が奏される。
なお、図9の構成例では、波長選択性回折格子123を2波長レーザ121と波長選択性回折格子122の間に配したが、波長選択性回折格子122とダイクロプリズム103の間に波長選択性回折格子123を配しても良い。また、偏光ビームスプリッタ109と光検出器120の間に波長選択性回折格子123を配置し、光検出器120の受光面上におけるCD反射光の光軸ずれを抑制するようにしても良い。
ところで、上記構成例では、波長選択性ビームスプリッタ面112aを透過したレーザ光をミラー面112bにて反射するようにしたが、波長選択性ビームスプリッタ面112aによって反射されたレーザ光をミラー面によって反射するようにすることもできる。
図10は、この場合の光学系の構成例を示す図である。
この光学系では、偏光ビームスプリッタ109によって反射された各波長のレーザ光がY軸方向から波長選択性ビームスプリッタ130aに入射される。波長選択性ビームスプリッタ130aに入射されたレーザ光のうち、HD/BD用レーザ光は、分光比1:1でビームスプリッタ面にて反射および透過し、DVD用レーザ光とCD用レーザ光は、ビームスプリッタ面を透過する。波長選択性ビームスプリッタ130aを透過したHD/BD用レーザ光、DVD用レーザ光およびCD用レーザ光は、λ/4板114にて円偏光に変換された後、立ち上げミラー132によってZ軸方向に反射され、HD/DVD/CD用対物レンズ117に入射される。波長選択性ビームスプリッタ130aによって反射されたHD/BD用レーザ光は、ミラー130bにて反射された後、偏光性回折素子113に入射され、λ/4板114にて円偏光に変換される。その後、立ち上げミラー131によってZ軸方向に反射され、BD用対物レンズ116に入射される。
図10の構成例においても、上記図1ないし図9の場合と同様の効果を奏することができる。なお、図10の構成例では、立ち上げミラー131、132にてレーザ光の光路を90°変更するようにしたため、Z軸方向における光学系の厚み寸法を小さくすることができる。
ところで、上記では、波長選択性ビームスプリッタ面112aにおけるHD/BD用レーザ光の分光比を1:1に設定したが、当該分光比はこれに限定されるものではなく、特に、何れか一方の対物レンズからのレーザ光を記録用に用いる場合には、その対物レンズに導かれるレーザ光の方が他方の対物レンズに導かれるレーザ光よりも高強度となるよう分光比を設定するのが好ましい。
たとえば、図1、図5、図7、図9および図10の構成例において、BD用対物レンズ116からのレーザ光を用いてBDに記録を行う場合には、波長選択性ビームスプリッタ面112aにおける分光比を、たとえば、反射:透過=8:2に設定する。これにより、BD用対物レンズ116に導かれるレーザ光のパワーを高めることができ、HD/BD用レーザ101の限られた出射パワーを効率的に利用することができる。
また、BDとHDとで記録・再生に必要なレーザパワーが相違する場合も、それに応じて、波長選択性ビームスプリッタ面112aにおける分光比を調整すればよい。たとえば、BD(再生専用、追記型、書き換え可能型、単一記録層型、複数記録層)に要するレーザパワーの最大値がPw1、HD(再生専用、追記型、書き換え可能型、単一記録層型、複数記録層)に要するレーザパワーの最大値がPw2である場合、BD用対物レンズ116に入射するHD/BD用レーザ光の強度P1とHD/DVD/CD用対物レンズ117に入射するHD/BD用レーザ光の強度P2がP1:P2=Pw1:Pw2となるよう、波長選択性ビームスプリッタ面112aにおける分光比を調整する。
なお、各対物レンズに入射させるレーザ光は、上記構成例に示したものに限定されるものではなく、光ピックアップ装置の仕様に応じて適宜変更され得るものである。
また、上記構成例では、トラッキングエラー信号の生成手法として、インライン方式のDPP法と通常のDPP法を用いたが、これらに限らず、たとえば、再生専用タイプの光ピックアップ装置では、1ビームプッシュプル法等を用いることもできる。
また、上記実施の形態では、BD用対物レンズ116を経由した反射光の光路中に偏光性回折素子113を配したが、これに代えて、HD/DVD/CD用対物レンズ117を経由した反射光の光路中に偏光性回折素子を配するようにしても良い。ただし、この場合には、DVD反射光とCD反射光も偏光性回折素子を通るため、これら反射光に対しても偏光性回折素子による作用が付与されることがあり得る。したがって、この場合には、DVD反射光とCD反射光に対する作用を抑制するための工夫が偏光性回折素子に必要となる。
また、上記実施の形態では、偏光性回折素子にブレーズ型の回折構造を形成するようにしたが、これに代えて、階段状の回折構造を形成するようにしても良い。なお、階段状の回折構造でも、+1次光、または、−1次光の回折効率を他の次数の光以上に高めることは可能である。ただし、この場合には、回折効率の関係から、不要次数の光が不要光として光検出器に入射され、この不要光が検出信号に悪影響を及ぼす惧れがある。
さらに、上記実施の形態では、コリメータレンズ110を駆動することにより収差補正を行うようにしたが、液晶素子を駆動することにより収差を補正するようにしても良い。この場合、液晶素子は、たとえば、コリメータレンズ110と分光ミラー112の間に配すれば良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系を示す図 実施の形態に係る偏光性回折素子の構成を示す図 実施の形態に係るスポット配置とセンサーパターンを示す図 実施の形態に係る演算回路の構成を示す図 実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系の変更例を示す図 実施の形態に係るスポット配置とセンサーパターンを示す図 実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系の変更例を示す図 実施の形態に係るスポット配置とセンサーパターンを示す図 実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系の変更例を示す図 実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系の変更例を示す図 従来例を説明する図
符号の説明
101 HD/BD用レーザ(第1の光源)
103、108 ダイクロプリズム(光学素子)
104 DVD用レーザ(第2の光源)
106 CD用レーザ(第2の光源)
109 偏光ビームスプリッタ
110 コリメータレンズ(収差補正素子)
111 レンズアクチュエータ(収差補正素子)
112 分光ミラー(分光素子)
112a 波長選択性ビームスプリッタ面
112b ミラー面
113 偏光性回折素子
114 λ/4板
116 BD用対物レンズ(第1の対物レンズ)
117 HD/DVD/CD用対物レンズ(第2の対物レンズ)
120 光検出器
120a BD用センサ(第1のセンサーパターン)
120b HD/DVD/CD用センサ(第2のセンサーパターン)
121 2波長レーザ(第2の光源)
123 波長選択性回折格子
130a 波長選択性ビームスプリッタ
130b ミラー

Claims (9)

  1. 第1の波長のレーザ光を出射する第1の光源と、
    第2の波長のレーザ光を出射する第2の光源と、
    前記第1および第2の波長のレーザ光の光軸を一致させる光学素子と、
    前記光学素子を経由した前記第1および第2の波長のレーザ光が入射され、前記第1の波長のレーザ光を所定の分光比にて互いに平行な第1および第2の光路に分離し、且つ、前記第2の波長のレーザ光を前記第2の光路へと導く波長選択性の分光素子と、
    前記第1の光路に導かれた前記第1の波長のレーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、
    前記第2の光路に導かれた前記第1および第2の波長レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、
    前記第1および第2の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子と、
    前記偏光性回折素子と前記第1または第2の対物レンズの間に配されたλ/4板と、
    前記記録媒体によって反射された前記第1および第2の波長のレーザ光を受光する光検出器とを備え、
    前記光検出器は、前記第1の光路を逆行する前記第1の波長のレーザ光の反射光を受光する第1のセンサーパターンと、前記第2の光路を逆行する前記第1および第2の波長のレーザ光の反射光を共通に受光する第2のセンサーパターンを有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 第1の波長のレーザ光を出射する第1の光源と、
    第2の波長のレーザ光を出射する第2の光源と、
    前記第1および第2の波長のレーザ光の光軸を一致させる光学素子と、
    前記光学素子を経由した前記第1および第2の波長のレーザ光が入射される偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタを経由した前記第1および第2の波長のレーザ光が入射され、前記第1の波長のレーザ光を所定の分光比にて互いに平行な第1および第2の光路に分離し、且つ、前記第2の波長のレーザ光を前記第2の光路へと導く波長選択性の分光素子と、
    前記第1の光路に導かれた前記第1の波長のレーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、
    前記第2の光路に導かれた前記第1および第2の波長レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、
    前記第1の光路に配された第1のλ/4板と、
    前記第2の光路に配された第2のλ/4板と、
    前記第1のλ/4板と前記分光素子の間の前記第1の光路および前記第2のλ/4板と前記分光素子の間の前記第2の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子と、
    前記記録媒体によって反射された前記第1および第2の波長のレーザ光を受光する光検出器とを備え、
    前記光検出器は、前記第1の光路を逆行する前記第1の波長のレーザ光の反射光を受光する第1のセンサーパターンと、前記第2の光路を逆行する前記第1および第2の波長のレーザ光の反射光を共通に受光する第2のセンサーパターンとを有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記偏光ビームスプリッタと前記分光素子の間に収差補正素子を有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記偏光性回折素子は、前記第1の光路に配置されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記分光素子は、前記第1の波長のレーザ光を所定の分光比にて反射および透過し、且つ、前記第2の波長のレーザ光を反射または透過する波長選択性ビームスプリッタ面を有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記第2の光源は、さらに、第3の波長のレーザ光を前記第2の波長のレーザ光に対して所定距離dだけ光軸ずれした状態で前記第2の波長のレーザ光と同一方向に出射し、該第3の波長のレーザ光は、前記光軸ずれ状態のまま前記分光素子に入射され、
    前記分光素子は、前記第3の波長のレーザ光を、前記第2の光路に対し前記距離dだけ光軸ずれが生じた第3の光路へと導き、
    前記光軸ずれの距離dと前記偏光性回折素子における回折作用は、前記記録媒体によって反射された前記第3の波長のレーザ光が前記第1のセンサーパターンに照射されるよう設定されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記第2の光源は、さらに、第3の波長のレーザ光を前記第2の波長のレーザ光に対して所定距離dだけ光軸ずれした状態で前記第2の波長のレーザ光と同一方向に出射し、
    前記第3の波長のレーザ光の光軸を前記第2の波長のレーザ光の光軸に整合させる波長選択性の光軸調整素子をさらに有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記分光素子は、前記第1の光路へと導かれる前記第1の波長のレーザ光と前記第2の光路へと導かれる前記第1の波長のレーザ光の光量比が1:1となるよう設定されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 請求項1ないし7の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記分光素子は、前記第1の光路へと導かれる前記第1の波長のレーザ光と前記第2の光路へと導かれる前記第1の波長のレーザ光の光量比が不均衡となるよう設定されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
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