JP2008047201A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】別途、偏光変換素子を用いることなく、簡素な構成にて、2つの対物レンズにレーザ光を導くことができる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】無偏光ビームスプリッタ面105aとミラー面105bを有する分光ミラー105にてレーザ光をHD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110に振り分ける。ディスクからの反射光のうち、BD用対物レンズ110を経由した反射光は、偏光性回折素子106によって進行方向が一定角度だけ曲げられる。これにより、光検出上では、BD用対物レンズ110を経由した反射光とHD用対物レンズ109を経由した反射光の収束位置が分離され、一方の反射光が他方の反射光を受光するセンサーパターンに入射することはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ピックアップ装置に関するものであり、特に、2つ以上の対物レンズが配された互換型の光ピックアップ装置に用いて好適なものである。
基板厚の異なる数種のディスクに対応可能な互換型光ピックアップでは、2つ以上の対物レンズを用いる方式が考えられる。この場合、レーザ光を何れの対物レンズに導くかを適宜設定できる構成が光学系内に必要となる。この構成として、たとえば、以下の特許文献1、2に示す構成を用いることができる。
図9に、特許文献1、2に記載の構成例を示す。図において、1は半導体レーザ、2はコリメータレンズ、3は偏光変換素子、4は偏光ビームスプリッタ、5はミラー、6はλ/4波長板、7は第1の対物レンズ、8は第2の対物レンズ、9は光検出系である。
半導体レーザ1から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ2で平行光とされた後、偏光変換素子3によって偏光方向が調整される。レーザ光の偏光方向が第1の方向にあるとき、レーザ光は、偏光ビームスプリッタ4にて、第1の対物レンズ7に向かう方向に反射される。また、レーザ光の偏光方向が第1の方向に直交する第2の方向にあるとき、レーザ光は、偏光ビームスプリッタ4を透過し、ミラー5を介して、第2の対物レンズ8に入射される。このように、偏光変換素子3によってレーザ光の偏光方向を第1の方向と第2の方向の間で切り替えることにより、レーザ光が入射される対物レンズが変更される。
特開平9−212905号公報 特開2001−344803号公報
上記従来の構成例では、別途、偏光変換素子3が必要であるため、光学系のコストが上昇するとの問題が生じる。
また、この構成例において、収差補正を行う場合、半導体レーザ1と偏光ビームスプリッタ4の間に収差補正素子を配置すると、ディスクからの反射光が収差補正素子を通過せず、このため、光検出器上において生じる収差を補正できないとの問題が生じる。このため、収差補正の際には、半導体レーザ1と偏光ビームスプリッタ4の間と、偏光ビームスプリッタ4と光検出器系9の間に、それぞれ収差補正素子を配置するか、偏光ビームスプリッタ4と第1の対物レンズ7の間と、ミラー5と第2の対物レンズ8の間に、それぞれ収差補正素子を配置する必要があり、何れの場合も、2つの収差補正素子を光学系に配置する必要が生じる。
なお、上記従来の構成例では、偏光変換素子3によってレーザ光の偏光方向が変更されるため、偏光変換素子3と偏光ビームスプリッタ4の間、あるいは、偏光ビームスプリッタ4と光検出器系9の間に、偏光方向に特性が依存する収差補正素子(液晶素子、等)を配置し難いとの問題も生じる。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、別途、偏光変換素子を用いることなく、簡素な構成にて、2つの対物レンズにレーザ光を導くことができる光ピックアップ装置を提供することを課題とする。また、収差補正素子の数を抑制しながら、記録媒体に向かうレーザ光と記録媒体から反射されたレーザ光の収差を円滑に補正できる光ピックアップ装置を提供することを課題とする。
上記課題に鑑み本発明は、以下の特徴を有する。
請求項1の発明は、光ピックアップ装置において、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を反射および透過する無偏光ビームスプリッタと、前記無偏光ビームスプリッタを透過した前記レーザ光を前記無偏光ビームスプリッタによるレーザ光の反射方向と同一方向に反射するミラーと、前記無偏光ビームスプリッタにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、前記ミラーにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、前記無偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズの間の光路または前記ミラーと前記第2の対物レンズの間の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子と、前記偏光性回折素子と前記第1または第2の対物レンズの間に配されたλ/4板とを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、光ピックアップ装置において、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を反射および透過する無偏光ビームスプリッタと、前記無偏光ビームスプリッタによって反射された前記レーザ光を前記無偏光ビームスプリッタを透過したレーザ光の進行方向と同一方向に反射するミラーと、前記無偏光ビームスプリッタを透過した前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、前記ミラーにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、前記無偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズの間の光路または前記ミラーと前記第2の対物レンズの間の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子と、前記偏光性回折素子と前記第1または第2の対物レンズの間に配されたλ/4板とを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、光ピックアップ装置において、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光が入射される偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタを経由した前記レーザ光を反射および透過する無偏光ビームスプリッタと、前記無偏光ビームスプリッタを透過した前記レーザ光を前記無偏光ビームスプリッタによるレーザ光の反射方向と同一方向に反射するミラーと、前記無偏光ビームスプリッタにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、前記ミラーにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、前記無偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズの間に配された第1のλ/4板と、前記ミラーと前記第2の対物レンズの間に配された第2のλ/4板と、前記無偏光ビームスプリッタと前記第1のλ/4板の間の光路または前記ミラーと前記第2のλ/4板の間の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子とを有することを特徴とする。
請求項4の発明は、光ピックアップ装置において、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光が入射される偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタを経由した前記レーザ光を反射および透過する無偏光ビームスプリッタと、前記無偏光ビームスプリッタによって反射された前記レーザ光を前記無偏光ビームスプリッタを透過したレーザ光の進行方向と同一方向に反射するミラーと、前記無偏光ビームスプリッタを透過した前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、前記ミラーにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、前記無偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズの間に配された第1のλ/4板と、前記ミラーと前記第2の対物レンズの間に配された第2のλ/4板と、前記無偏光ビームスプリッタと前記第1のλ/4板の間の光路または前記ミラーと前記第2のλ/4板の間の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子とを有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、前記無偏光ビームスプリッタと前記ミラーは、一体的に形成されている、
ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3または4に記載の光ピックアップ装置において、前記偏光ビームスプリッタと前記無偏光ビームスプリッタの間に収差補正素子を有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の光ピックアップ装置において、前記収差補正素子は、前記光源からのレーザ光を平行光に変換するコリメータレンズであり、該コリメータレンズを前記レーザ光の光軸方向に駆動するレンズアクチュエータを具備することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6に記載の光ピックアップ装置において、前記収差補正素子は、前記レーザ光に位相補正作用を付与する液晶素子であることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8に記載の光ピックアップ装置において、前記収差補正素子は、前記偏光ビームスプリッタから前記第1および第2の対物レンズに向かうレーザ光に位相補正作用を付与する第1の液晶素子と、前記第1および第2の対物レンズから前記偏光ビームスプリッタに向かうレーザ光に位相補正作用を付与する第2の液晶素子を具備することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1ないし9の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記無偏光ビームスプリッタは、透過光と反射光の光量比が1:1となるよう設定されていることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1ないし9の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記無偏光ビームスプリッタは、透過光と反射光の光量比が不均衡となるよう設定されていることを特徴とする。
請求項1または2の発明によれば、無偏光ビームスプリッタとミラーによってレーザ光が第1の対物レンズと第2の対物レンズに振り分けられるため、別途、偏光変換素子を配する必要がなく、もって、光学系のコストを抑制することができる。また、偏光性回折素子によって、第1の対物レンズを経由した反射光と第2の対物レンズを経由した反射光が光検出器上で分離されるため、一方の対物レンズを用いて記録再生を行っているときに、当該対物レンズを経由した反射光を受光するセンサに、他方の対物レンズを経由した反射光が入射されることを回避でき、もって、安定した記録再生動作を実現できる。
請求項3または4の発明によれば、上記請求項1および2の発明と同様、無偏光ビームスプリッタとミラーによってレーザ光が第1の対物レンズと第2の対物レンズに振り分けられるため、偏光変換素子の配置を省略することができ、光学系のコストを抑制することができる。また、偏光性回折素子によって、第1の対物レンズを経由した反射光と第2の対物レンズを経由した反射光が光検出器上で分離されるため、請求項1、2の発明と同様、安定した記録再生動作を実現できる。加えて、この発明によれば、偏光ビームスプリッタを経由した後に、無偏光ビームスプリッタにレーザ光が入射されるため、記録媒体からの反射光が無偏光ビームスプリッタを通過して光源に入射するのを回避することができ、もって、光源から出射されるレーザ光に戻り光によるノイズが重畳するのを抑制することができる。
加えて、請求項5の発明のように、無偏光ビームスプリッタとミラーを一体化すれば、部品点数をさらに削減することができ、光学系の簡素化と、光学部品の配置の容易化を図ることができる。
さらに、請求項6の発明によれば、偏光ビームスプリッタと無偏光ビームスプリッタの間に収差補正素子が配されるため、偏光ビームスプリッタから第1および第2の対物レンズに向かうレーザ光(記録媒体に照射されるレーザ光)と、第1および第2の対物レンズから偏光ビームスプリッタに向かうレーザ光(記録媒体からの反射光)に、共通の収差補正素子によって、収差補正作用を付与することができる。もって、収差補正素子の配置数を抑制することができる。
この場合、請求項7の発明のように、コリメータレンズを駆動することによって収差を補正するようにすれば、唯一つのコリメータレンズによって、記録媒体に照射されるレーザ光と記録媒体からの反射光の両方に同時に収差補正作用を付与することができる。
なお、請求項8および9の発明のように、液晶素子によって収差補正を行う場合には、λ/4板による光学作用によって、記録媒体に照射されるレーザ光の偏光方向と記録媒体からの反射光の偏光方向が直交することとなるため、記録媒体に向かうレーザ光に収差補正作用を付与する第1の液晶素子と、記録媒体から反射されたレーザ光に収差補正作用を付与する第2の液晶素子の2つの液晶素子から収差補正素子を構成する必要がある。しかし、この場合も、上記従来例のように偏光変換素子によってレーザ光の偏光方向が切り替えられないため、液晶素子は、記録媒体に向かうレーザ光用と、記録媒体から反射されるレーザ光用の、2つのみを配すればよく、よって、収差補正用として必要とされる液晶補正素子の数を抑制することができる。
また、請求項10の発明によれば、光源からのレーザ光が第1の対物レンズと第2の対物レンズに均等に分配される。この場合、無偏光ビームスプリッタは、たとえば、ハーフミラーによって構成される。この発明によれば、各対物レンズからのレーザ光を用いて記録および再生を行う場合に、レーザ光を各対物レンズに円滑に分配することができる。
また、請求項11の発明によれば、光源からのレーザ光が第1の対物レンズと第2の対物レンズに不均衡に分配される。ここで、この不均衡の程度は、以下のような観点から調整される。
たとえば、一方の対物レンズを記録用に用い、他方は再生専用に用いる場合、記録に用いる方の対物レンズにより多く、光源からのレーザ光を分配するのが好ましい。また、2つの対物レンズを共に再生専用に用いる場合でも、対物レンズの有効径や開口数の違い等によってレーザ光の利用効率に差が生じ、その結果、記録媒体上のスポット光量に差が生じる場合がある。この場合にも、スポット光量を適正化するために、各対物レンズに分配されるレーザ光の光量を調整するのが好ましい。なお、スポット光量のアンバランスは、無偏光ビームスプリッタから各対物レンズまでの間の光路に配された光学素子の違いによっても生じる。したがって、この場合にも、スポット光量を適正化するために、各対物レンズに分配されるレーザ光の光量を調整するのが好ましい。さらに、記録・再生に必要とされるレーザパワーは記録媒体毎に相違する場合があり、このような場合にも、各記録媒体に適正なパワーにてレーザ光を照射するために、各対物レンズに分配されるレーザ光の光量を調整する必要がある。
請求項11の発明における「透過光と反射光の光量比」は、このような観点から、各対物レンズに適正パワーのレーザ光が分配されるよう調整される。たとえば、記録・再生に必要とされるレーザパワーが記録媒体毎に相違する場合には、対応する記録媒体に必要とされるレーザパワーの最大値を第1および第2の対物レンズについて設定し、第1の対物レンズに設定されたレーザパワーの最大値と第2の対物レンズに設定されたレーザパワーの最大値の比に等しくなるよう、無偏光ビームスプリッタを透過するレーザ光と無偏光ビームスプリッタによって反射されるレーザ光の光量比を設定する。もちろん、これ以外のファクターをも併せて勘案する場合には、それに応じて、さらに、この光量比が調整される。
請求項11の発明によれば、このように光量比を不均衡とすることにより、光源からのレーザ光が各対物レンズに対し効率的に分配され、これにより、対象とされる記録媒体に対し適正パワーのレーザ光を照射することができる。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも一つの例示形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。なお、本実施の形態は、基板厚0.6mmのHDDVD(High Definition Digital Versatile Disc)と基板厚0.1mmのBD(ブルーレイディスク)に対応可能な再生専用タイプの互換型光ピックアップ装置に本発明を適用したものである。
まず、図1に、実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系を示す。なお、同図には、便宜上、回路の構成(再生回路301、サーボ回路302、駆動回路303)が併せて示されている。
図示の如く、光ピックアップ装置の光学系は、半導体レーザ101と、偏光ビームスプリッタ102と、コリメータレンズ103と、レンズアクチュエータ104と、分光ミラー105と、偏光性回折素子106と、λ/4板107と、ホルダー108と、HD用対物レンズ109と、BD用対物レンズ110と、対物レンズアクチュエータ111と、アナモレンズ112と、光検出器113を備えている。
半導体レーザ101は、青色波長(405nm程度)のレーザ光を出射する。偏光ビームスプリッタ102は、半導体レーザ101から入射されるレーザ光を反射するとともに、コリメータレンズ103側から入射されるレーザ光を透過する。コリメータレンズ103は、偏光ビームスプリッタ102側から入射されたレーザ光を平行光に変換する。レンズアクチュエータ104は、コリメータレンズ103をレーザ光の光軸方向に駆動する。
なお、コリメータレンズ103とレンズアクチュエータ104は、収差補正手段として機能する。すなわち、コリメータレンズ103は、レンズアクチュエータ104によって、再生RF信号が最適となる位置に駆動される。駆動回路303は、逐次、再生RF信号をモニタし、再生RF信号が最適となるよう、レンズアクチュエータ104にサーボを掛ける。
分光ミラー105は、透光性材料にて形成され、内部に無偏光ビームスプリッタ面105aとミラー面105bを有している。分光ミラー105は、直方体形状を有しており、コリメータレンズ103に対向する側面とλ/4板107に対向する側面がそれぞれコリメータレンズ103の光軸とHD用対物レンズ109およびBD用対物レンズ110の光軸に直交するようにして配置されている。無偏光ビームスプリッタ面105aとミラー面105bは、それぞれ、HD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110の光軸に対して45°傾いた状態で、これら光軸上の位置に配置されている。ここで、無偏光ビームスプリッタ面105aは、2つの対物レンズに入射するレーザ光の光量が等しくなるよう、分光比が1:1に設定されている。
コリメータレンズ103から分光ミラー105に入射されたレーザ光は、無偏光ビームスプリッタ面105aによってその半分が、HD用対物レンズ109に向かう方向に反射される。無偏光ビームスプリッタ面105aを透過した残り半分のレーザ光は、ミラー面105bによって反射され、BD用対物レンズ110方向へと向かう。
偏光性回折素子106は、ミラー面105bとλ/4板107の間に配され、ミラー面側から入射するレーザ光(S偏光)には回折作用を付与せず、λ/4板107側から入射するレーザ光(P偏光)に回折作用を付与して、このレーザ光の進行方向を一定角度だけ変更する。なお、偏光性回折素子106の詳細は、追って、図2を参照して説明する。
λ/4板107は、無偏光ビームスプリッタ面105aまたはミラー面105bにて反射されたレーザ光を円偏光に変換するとともに、ディスクからの反射光を、ディスクへ入射される際の偏光方向に直交する直線偏光に変換する。これにより、ディスクによって反射されたレーザ光は偏光ビームスプリッタ102を透過する。
ホルダー108は、HD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110を一体的に保持する。HD用対物レンズ109は、青色波長のレーザ光を、基板厚0.6mmのHDDVD上に適正に収束できるよう設計されている。また、BD用対物レンズ110は、青色波長のレーザ光を、基板厚0.1mmのBD上に適正に収束できるよう設計されている。
対物レンズアクチュエータ111は、サーボ回路302からのサーボ信号に応じて、ホルダー108をフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する。これにより、HD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110はフォーカス方向およびトラッキング方向に一体的に駆動される。なお、対物レンズアクチュエータ111には、たとえば、従来周知の電磁駆動方式のアクチュエータが用いられる。
アナモレンズ112は、ディスクによって反射されたレーザ光を光検出器113上に収束させる。アナモレンズは、集光レンズとシリンドリカルレンズから構成され、ディスクからの反射光に非点収差を導入する。
光検出器113は、受光したレーザ光の強度分布から再生RF信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を導出するためのセンサーパターンを有している。各センサからの信号は、再生回路301、サーボ回路302および駆動回路303に出力される。
再生回路301は、光検出器113から受信したセンサ信号を演算処理して再生RF信号を導出し、これを復調して再生データを生成する。
サーボ回路302は、光検出器113から受信したセンサ信号を演算処理してトラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号を導出し、これに基づいてトラッキングサーボ信号およびフォーカスサーボ信号を生成して対物レンズアクチュエータ111に出力する。
駆動回路303は、上記の如く、再生RF信号を逐次モニタし、再生RF信号が最適となるよう、レンズアクチュエータ104にサーボを掛ける。
図2に、偏光性回折素子106の構成を示す。なお、同図は、図1における偏光性回折素子106をX−Z平面に平行な面で切断したときの断面構造である。
図示の如く、偏光性回折素子106は、透明基板106a上に、複屈折材料からなるブレーズ型回折構造106bを形成し、その上に、ガラス層106cと、透明基板106dを形成して構成される。ブレーズ型回折構造106bは、一定高さの鋸歯状ホログラムが一定ピッチにて形成されたものとなっている。
ここで、ブレーズ型回折構造106bの屈折率は、レーザ光がP偏光およびS偏光にて入射するときの屈折率をそれぞれnpおよびnsとし、ガラスの屈折率をn1とすると、np≠n1、ns=n1となるよう設定されている。したがって、レーザ光がS偏光にて偏光性回折素子106に入射する場合には、ブレーズ型回折構造106bの屈折率(ns)とガラスの屈折率(n1)の間に差が生じず、このため、ブレーズ型回折構造106bは、回折格子として機能しない。これに対し、レーザ光がP偏光にて偏光性回折素子106に入射する場合には、ブレーズ型回折構造106bの屈折率(np)とガラスの屈折率(n1)の間に差が生じ、ブレーズ型回折構造106bは、回折格子として機能する。
なお、複屈折材料を用いた偏光性回折素子の原理については、たとえば、特開2002−365416号公報に示されている。
図2に示す偏光性回折素子106では、ブレーズ型の回折構造によってレーザ光に回折作用を付与するようにしたため、+1次光のみ、または、−1次光のみによる回折作用をレーザ光に付与することができ、よって、レーザ光の回折効率を高めることができる。
本実施の形態では、レーザ光がP偏光にて偏光性回折素子106に入射する場合にのみレーザ光に回折作用が付与されるため、ミラー面側から入射するレーザ光(S偏光)には回折作用を付与せず、λ/4板107側から入射するレーザ光(P偏光)に回折作用が付与される。したがって、BD用対物レンズ110を経由した反射光は、偏光性回折素子106を通過する際に一定角度だけ進行方向が変更され、これにより、BD用対物レンズ110を経由した反射光とHD用対物レンズ109を経由した反射光が分離され、光検出器113上では、それぞれ異なるセンサーパターン上に照射される。
図3は、光検出器113に配されたセンサーパターンと、各センサからの信号を演算処理する演算回路の構成を示す図である。なお、演算回路は、便宜上、2つのセンサーパターンのうち一方についてのみ図示されている。他方のセンサーパターンに対する演算回路も図示のものと同様である。
なお、同図の演算回路は、再生回路301、サーボ回路302および駆動回路303のうち対応する回路上に配置される。あるいは、同図の演算回路を光ピックアップ装置側に配し、再生RF信号、トラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号を対応する回路に出力するようにしても良い。
図示の如く、光検出器113は、A〜Dのセンサ領域からなる2つの4分割センサ20、30を備えている。HD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110を経由した反射光は、それぞれ、その光軸が、4分割センサ20、30の分割線の交差点を貫くようにして、4分割センサ20、30上に収束される。図中、オンフォーカス状態における各反射光の集光スポットが点線で示されている。
演算増幅回路201は、4分割センサ20のセンサ領域A〜Dから出力される信号(以下、センサ領域A、B、C、Dから出力される各信号をA、B、C、Dと記載する)をもとに、(A+C)−(B+D)の演算増幅を実行し、フォーカスエラー信号FEを生成する。生成されたフォーカスエラー信号FEは、サーボ回路302に入力される。
演算増幅回路202は、4分割センサ20のセンサ領域A〜Dから出力される信号をもとに、A+B+C+Dの演算増幅を実行し、再生信号RFを生成する。生成された再生信号RFは再生回路301と駆動回路303に入力される。
演算増幅回路203は、4分割センサ20のセンサ領域A〜Dから出力される信号をもとに、(A+B)−(C+D)の演算増幅を実行し、トラッキングエラー信号を生成する。生成されたトラッキングエラー信号FEは、サーボ回路302に入力される。
なお、本実施の形態では、分光ミラー105によって分光された2つのレーザ光がそれぞれHD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110に同時に入射するため、上述の偏光性回折素子106が配されていなければ、HD用対物レンズ109を経由した反射光とBD用対物レンズ110を経由した反射光が同時に光検出器113上の同一位置に導かれてしまう。このため、一方の対物レンズを用いて再生が行われる場合に、他方の対物レンズを経由した不要な反射光が光検出器113へと導かれ、この不要な反射光が、再生RF信号や、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に悪影響を及ぼす惧れがある。
しかし、本実施の形態では、偏光性回折素子106を配したことにより、HD用対物レンズ109を経由した反射光とBD用対物レンズ110を経由した反射光が光検出器113上において分離され、各反射光は、それぞれ異なるセンサーパターン上に収束される。よって、本実施の形態では、一方の対物レンズを用いて再生が行われる場合に、当該対物レンズを経由した反射光を受光するセンサーパターンに、他方の対物レンズを経由した不要な反射光が入射することはなく、この不要な反射光が、再生RF信号や、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に悪影響を及ぼす惧れはない。
以上、本実施の形態によれば、上記従来例のように偏光変換素子を用いることなく、レーザ光をHD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110に導くことができる。よって、上記従来例に比べ、偏光変換素子を省略することができ、光学系のコストを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、HD用対物レンズ109を経由した反射光とBD用対物レンズ110を経由した反射光が光検出器113上において分離されるため、一方の対物レンズを用いて再生が行われる場合に、当該対物レンズを経由した反射光を受光するセンサーパターンに、他方の対物レンズを経由した不要な反射光が入射することはなく、この不要な反射光が、再生RF信号や、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に悪影響を及ぼす惧れはない。
さらに、本実施の形態によれば、半導体レーザ101からディスクへと向かうレーザ光と、ディスクから反射され光検出器113へと向かうレーザ光の何れも、コリメータレンズ103を通るため、上記の如くコリメータレンズ103を駆動制御することにより、ディスク上における収差(球面収差)と、光検出器113上における収差(球面収差)の両方を同時に抑制することができる。すなわち、本実施の形態によれば、ディスク上における収差と光検出器113上における収差の両方を、光学系に配置された唯一つの収差補正手段(コリメータレンズ103とレンズアクチュエータ104)によって抑制することができる。
なお、本発明に係る実施形態は、上記に限定されるものではなく、この他にも、適宜種々の変更が可能である。
たとえば、図1には、全ての光学系がX−Z平面上に配置されるように表現されているが、全ての光学系が同一平面上に配置される必要はなく、たとえば、図1に示す光学部品のうち偏光ビームスプリッタ102と半導体レーザ101を、同図のX−Y平面上に配置するようにしても良い。
また、図1の構成例では、分光ミラー105によって反射された2つのレーザ光をそのままHD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110へと導くようにしたが、たとえば、図4に示すように、無偏光ビームスプリッタ121とミラー122にて反射されたレーザ光を、立ち上げミラー123、124にて反射して、HD用対物レンズ109とBD用対物レンズ110へと導くようにしても良い。なお、図4に示す如く、無偏光ビームスプリッタ121とミラー122を別体にしても良い。
また、図1の構成例では、コリメータレンズ103を駆動して収差補正を行うようにしたが、図5に示す如く、液晶素子133を用いて収差補正を行うようにしても良い。なお、液晶素子を用いた収差補正(球面収差補正)は、たとえば、特開平10−269611号公報に記載されている。
図5の構成例では、コリメータレンズ103と無偏光ビームスプリッタ131の間に液晶素子133が配置されている。この場合、コリメータレンズ103側から入射するレーザ光(入射レーザ光)の偏光方向と無偏光ビームスプリッタ131側から入射するレーザ光(反射レーザ光)の偏光方向は、λ/4板107による作用によって互いに直交するため、液晶素子133は、入射レーザ光用と反射レーザ光用の2つの液晶素子を重ねて構成される。駆動回路303は、再生RF信号の振幅が最適となるよう、各液晶素子を駆動制御する。なお、図5に示す如く、無偏光ビームスプリッタ131とミラー132を板形状としても良い。
上記実施の形態には、再生専用の互換型光ピックアップ装置に本発明を適用した例を示したが、記録/再生用の互換型光ピックアップ装置に本発明を適用することもできる。
図6に、この場合の光学系を示す。この光学系では、図1に比べ、回折格子141と、液晶素子142が追加されている。また、BDに対して記録を行う機能を備えている。
回折格子141は、半導体レーザ101から出射されたレーザ光を3ビームに分割する。図6の構成例では、トラッキングエラー信号の生成手法として、たとえば、DPP(Differential Push- Pull)法が採用される。
液晶素子142は、コマ収差補正のために、光学系に追加されている。液晶素子を用いたコマ収差補正は、たとえば、特開平10−289465号公報に記載されている。
無偏光ビームスプリッタ面105aは、透過光量が反射光量よりも多くなるよう設定されている。これにより、半導体レーザ101から無偏光ビームスプリッタ面105aに入射するレーザ光を、HD用対物レンズ109よりもBD用対物レンズ110に多く導くことができ、その分、再生用であるHD用対物レンズ109に入射するレーザ光の光量は低減される。これにより、レーザ光の有効利用が図られる。
なお、BDとHDとで記録・再生に必要なレーザパワーが相違する場合も、それに応じて、無偏光ビームスプリッタ面105aにおける反射光と透過光の光量比を調整すればよい。たとえば、HD(再生専用、追記型、書き換え可能型、単一記録層型、複数記録層)に要するレーザパワーの最大値がPw1、BD(再生専用、追記型、書き換え可能型、単一記録層型、複数記録層)に要するレーザパワーの最大値がPw2である場合、反射光と透過光の光量比が反射:透過=Pw1:Pw2となるよう、無偏光ビームスプリッタ面105aにおける反射光と透過光の光量比を調整する。
なお、図6の構成例では、ミラー面105bとλ/4板107の間には液晶素子が配置されていない。これは、基板厚の大きいHDDVDにおいて特にコマ収差が問題となるためである。なお、BD用レーザ光に導入されるコマ収差も同時に補正する場合には、さらに、ミラー面105bとλ/4板107の間に液晶素子を配置するようにすることができる。ただし、こうすると、HDDVD用とBD用にそれぞれ個別に2つの液晶素子が必要となってしまう。これに対し、偏光ビームスプリッタ102と分光プリズム105の間に液晶素子を配置すれば、一つの液晶素子で、HDDVD用レーザ光とBD用レーザ光の何れに対してもコマ収差補正を行うことができる。
なお、図6の構成例では、図5の場合と同様、分光ミラー105側から入射するレーザ光(入射レーザ光)の偏光方向とλ/4板142側から入射するレーザ光(反射レーザ光)の偏光方向が互いに直交するため、液晶素子142は、入射レーザ光用と反射レーザ光用の2つの液晶素子を重ねて構成する必要がある。また、図6の構成例では、再生RF信号の振幅が最適となるよう、液晶素子142とコリメータレンズ103が駆動回路303によって駆動制御される。
図7は、光検出器113上のセンサーパターンと、演算回路の構成を示す図である。なお、演算回路は、便宜上、2組のセンサーパターンのうち一方についてのみ図示されている。他方の組のセンサーパターンに対する演算回路も図示のものと同様である。
なお、同図の演算回路は、トラッキングエラー信号の生成手法としてDPP法を用いた場合のものである。この演算回路は、再生回路301、サーボ回路302および駆動回路303のうち対応する回路上に配置される。あるいは、同図の演算回路を光ピックアップ装置側に配し、再生RF信号、トラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号を対応する回路に出力するようにしても良い。
図示の如く、光検出器113は、A〜Dのセンサ領域からなる4分割センサ20a、30aと、EおよびFのセンサ領域からなる2分割センサ20b、30bと、GおよびHのセンサ領域からなる2分割センサ20c、30cを備えている。このうち、4分割センサ20a、30aは、回折格子141によって分割された3ビームのうちメインビームを受光する。また、2分割センサ20b、30bは、ディスク上においてメインビームよりもトラック走査方向に先行するサブビーム(先行サブビーム)を受光し、2分割センサ20c、30cは、ディスク上においてメインビームよりもトラック走査方向に遅れたサブビーム(後行サブビーム)を受光する。
演算増幅回路201は、4分割センサ20aのセンサ領域A〜Dから出力される信号(以下、センサ領域A、B、C、Dから出力される各信号をA、B、C、Dと記載する)をもとに、(A+C)−(B+D)の演算増幅を実行し、フォーカスエラー信号FEを生成する。生成されたフォーカスエラー信号FEは、サーボ回路302に入力される。
演算増幅回路202は、4分割センサ20aのセンサ領域A〜Dから出力される信号をもとに、A+B+C+Dの演算増幅を実行し、再生信号RFを生成する。生成された再生信号RFは再生回路301と駆動回路303に入力される。
演算増幅回路203は、4分割センサ20aのセンサ領域A〜Dから出力される信号をもとに、(A+B)−(C+D)の演算増幅を実行し、信号MPPを生成する。
演算増幅回路204は、2分割センサ20bのセンサ領域E、Fから出力される信号(以下、センサ領域E、Fから出力される各信号をE、Fと記載する)と、2分割センサ20cのセンサ領域G、Hから出力される信号(以下、センサ領域G、Hから出力される各信号をG、Hと記載する)をもとに、(E+G)−(F+H)の演算増幅を実行し、信号SPPを生成する。
アンプ回路205は、演算増幅回路204にて生成された信号SPPを、予め設定された倍率にて増幅する。
演算増幅回路206は、演算増幅回路203にて生成された信号MPPから演算増幅回路204にて生成された信号SPPを減算し、トラッキングエラー信号TEを生成する。生成されたトラッキングエラー信号TEは、サーボ回路302に入力される。
この構成例においても、上記図3の場合と同様、偏光性回折素子106が配されることにより、一方の対物レンズを用いて記録再生が行われる際に、当該対物レンズを経由した反射光を受光するセンサーパターンに対して、他方の対物レンズを経由した不要な反射光が入射されるのを防止できる。よって、円滑な記録再生動作を実現することができる。
なお、上記実施の形態では、無偏光ビームスプリッタ面105aを透過したレーザ光をミラー面105bにて反射するようにしたが、無偏光ビームスプリッタ面によって反射されたレーザ光をミラー面によって反射するようにすることもできる。
図8は、この場合の光学系の構成例を示す図である。なお、この構成例は、上記図4の光学系を変更したものである。
この光学系では、偏光ビームスプリッタ102によって反射されたレーザ光がY軸方向から無偏光ビームスプリッタ121に入射される。無偏光ビームスプリッタ121に入射されたレーザ光のうち、無偏光ビームスプリッタ121を透過したレーザ光は、λ/4板107にて円偏光に変換された後、立ち上げミラー123によってZ軸方向に反射され、HD用対物レンズ109に入射される。無偏光ビームスプリッタ121によって反射されたレーザ光は、ミラー122にて反射された後、λ/4板107にて円偏光に変換される。その後、立ち上げミラー123によってZ軸方向に反射され、BD用対物レンズ110に入射される。
図8の構成例においても、上記図1ないし図7の場合と同様、偏光変換素子を省略できるとの効果を奏することができる。また、同様に、収差補正素子の配置数を削減できるとの効果を奏することもできる。なお、図8の構成例においても、上記の場合と同様、収差補正素子として液晶素子を用いることができ、また、適宜、記録/再生系の光学系に変更することができる。
ところで、上記実施の形態では、HD用対物レンズ109とBD等対物レンズ110にそれぞれ青色波長のレーザ光を入射させるようにしたが、各対物レンズに入射させるレーザ光は、これに限定されず、光ピックアップ装置の仕様に応じて適宜変更され得るものである。
また、上記実施の形態では、BD用対物レンズ110を経由した反射光の光路中、すなわち、ミラー面105bとλ/4板107の間に偏光性回折素子106を配したが、これに代えて、HD用対物レンズ109を経由した反射光の光路中、すなわち、無偏光ビームスプリッタ面105aとλ/4板107の間に偏光性回折素子を配するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、偏光性回折素子にブレーズ型の回折構造を形成するようにしたが、これに代えて、階段状の回折構造を形成するようにしても良い。なお、階段状の回折構造でも、+1次光、または、−1次光の回折効率を他の次数の光以上に高めることは可能である。ただし、この場合には、回折効率の関係から、不要次数の光が不要光として光検出器に入射され、この不要光が検出信号に悪影響を及ぼす惧れがある。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系を示す図 実施の形態に係る偏光性回折素子の構成を示す図 実施の形態に係る光検出器のセンサーパターンと演算回路を示す図 実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系の変更例を示す図 実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系の変更例を示す図 実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系の変更例を示す図 実施の形態に係る光検出器のセンサーパターンと演算回路を示す図 実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系の変更例を示す図 従来例を説明する図
符号の説明
101 半導体レーザ
102 偏光ビームスプリッタ
103 コリメータレンズ
104 レンズアクチュエータ
105 分光ミラー
105a 無偏光ビームスプリッタ面
105b ミラー面
106 偏光性回折素子
107 λ/4板
109 HD用対物レンズ
110 BD用対物レンズ
131 無偏光ビームスプリッタ
132 ミラー
133 液晶素子

Claims (11)

  1. レーザ光を出射する光源と、
    前記レーザ光を反射および透過する無偏光ビームスプリッタと、
    前記無偏光ビームスプリッタを透過した前記レーザ光を前記無偏光ビームスプリッタによるレーザ光の反射方向と同一方向に反射するミラーと、
    前記無偏光ビームスプリッタにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、
    前記ミラーにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、
    前記無偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズの間の光路または前記ミラーと前記第2の対物レンズの間の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子と、
    前記偏光性回折素子と前記第1または第2の対物レンズの間に配されたλ/4板とを有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. レーザ光を出射する光源と、
    前記レーザ光を反射および透過する無偏光ビームスプリッタと、
    前記無偏光ビームスプリッタによって反射された前記レーザ光を前記無偏光ビームスプリッタを透過したレーザ光の進行方向と同一方向に反射するミラーと、
    前記無偏光ビームスプリッタを透過した前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、
    前記ミラーにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、
    前記無偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズの間の光路または前記ミラーと前記第2の対物レンズの間の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子と、
    前記偏光性回折素子と前記第1または第2の対物レンズの間に配されたλ/4板とを有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. レーザ光を出射する光源と、
    前記レーザ光が入射される偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタを経由した前記レーザ光を反射および透過する無偏光ビームスプリッタと、
    前記無偏光ビームスプリッタを透過した前記レーザ光を前記無偏光ビームスプリッタによるレーザ光の反射方向と同一方向に反射するミラーと、
    前記無偏光ビームスプリッタにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、
    前記ミラーにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、
    前記無偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズの間に配された第1のλ/4板と、
    前記ミラーと前記第2の対物レンズの間に配された第2のλ/4板と、
    前記無偏光ビームスプリッタと前記第1のλ/4板の間の光路または前記ミラーと前記第2のλ/4板の間の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子とを有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. レーザ光を出射する光源と、
    前記レーザ光が入射される偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタを経由した前記レーザ光を反射および透過する無偏光ビームスプリッタと、
    前記無偏光ビームスプリッタによって反射された前記レーザ光を前記無偏光ビームスプリッタを透過したレーザ光の進行方向と同一方向に反射するミラーと、
    前記無偏光ビームスプリッタを透過した前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第1の対物レンズと、
    前記ミラーにて反射された前記レーザ光を記録媒体上に収束させる第2の対物レンズと、
    前記無偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズの間に配された第1のλ/4板と、
    前記ミラーと前記第2の対物レンズの間に配された第2のλ/4板と、
    前記無偏光ビームスプリッタと前記第1のλ/4板の間の光路または前記ミラーと前記第2のλ/4板の間の光路の何れか一方に配された偏光性回折素子とを有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記無偏光ビームスプリッタと前記ミラーは、一体的に形成されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項3または4に記載の光ピックアップ装置において、
    前記偏光ビームスプリッタと前記無偏光ビームスプリッタの間に収差補正素子を有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項6に記載の光ピックアップ装置において、
    前記収差補正素子は、前記光源からのレーザ光を平行光に変換するコリメータレンズであり、該コリメータレンズを前記レーザ光の光軸方向に駆動するレンズアクチュエータを具備する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 請求項6に記載の光ピックアップ装置において、
    前記収差補正素子は、前記レーザ光に位相補正作用を付与する液晶素子である、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 請求項8に記載の光ピックアップ装置において、
    前記収差補正素子は、前記偏光ビームスプリッタから前記第1および第2の対物レンズに向かうレーザ光に位相補正作用を付与する第1の液晶素子と、前記第1および第2の対物レンズから前記偏光ビームスプリッタに向かうレーザ光に位相補正作用を付与する第2の液晶素子を具備する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記無偏光ビームスプリッタは、透過光と反射光の光量比が1:1となるよう設定されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  11. 請求項1ないし9の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記無偏光ビームスプリッタは、透過光と反射光の光量比が不均衡となるよう設定されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
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