JP2011165290A - 光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置 Download PDF

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俊平 上垣
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Abstract

【課題】光源から光記録媒体までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得る光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置を提供する。
【解決手段】光検出器の第1の光検出部は、DVD光ビームにおける回折素子16からの0次回折光を受光する第1の0次回折光受光部と、DVD光ビームにおける回折素子16からの±1次回折光を受光する第1の1次回折光受光部とから構成される。光検出器の第2の光検出部は、CD光ビームにおける回折素子16からの0次回折光を受光する第2の0次回折光受光部と、CD光ビームにおける回折素子からの±1次回折光を受光する第2の1次回折光受光部とから構成されている。回折素子16は、光ディスクのトラックの方向に沿った2本の分割線L1・L2により分割されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばCD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルバーサタイルディスク)、及びBD(ブルーレイディスク)等の光ディスクの再生又は記録に用いられる光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置に関するものである。
従来、2波長マルチレーザを搭載し、トラッキング誤差信号の生成にDPP(Differential Push Pull:差動プッシュプル)法を用いると共にフォーカス誤差信号の生成に非点収差法を用いたピックアップが知られている。
例えば、特許文献1には、回折格子により分岐された光ビームのそれぞれの光ビーム強度を検出するため、各波長のレーザ光毎に3つの光検出器を配置し、各光検出器からの信号によりトラッキング誤差信号やフォーカス誤差信号を生成する光ピックアップ装置が開示されている。
上記光ピックアップ装置は、2波長マルチレーザを使用し、DVD又はCDの光路上に異なるピッチを有する2つの回折格子を配置する。このとき、DVD用光ビームがCD用の回折格子によって分岐されることによって発生する、本来必要としない回折光による外乱を除去するため、不要な回折光が光検出器に入射しないよう、3行2列に配置された光検出器の位置を適正化し、安定したCD又はDVDの記録又は再生を実現している。
上記特許文献1に開示された光ピックアップ装置について、より詳細に、図12を用いて説明する。
最初に、DVD光学系を説明する。DVD光学系においては、図12に示すように、光ピックアップ装置100における2波長マルチレーザユニット101の内部に具備されたDVD用レーザチップ102からDVD用光ビームが発散光として出射される。図中の点線104はDVD用光ビームの光路を示すものである。
DVD用レーザチップ102から出射したDVD用光ビームは回折格子106に入射する。回折格子106は、光ビームを3本に分岐させる機能があり、3本の光ビームは3ビームDPP法によるトラッキング誤差信号の生成、及び差動非点収差法によるフォーカス誤差信号の生成に用いられる。回折格子106は、互いに格子ピッチの異なるDVD専用の回折格子とCD専用の回折格子とを張り合わせたものからなっており、DVD専用の回折格子であるDVD用格子パターン107とCD専用の回折格子であるCD用格子パターン108とが配置されたものである。
上記構成の回折格子106により、回折格子106に入射したDVD用光ビームはDVD用格子パターン107によってDVD−R及びDVD−RAMに対応すべく3ビームDPP法によるトラッキング誤差信号を生成するのに最適な3本の光ビームに分岐されることになる。尚、DVD−Rの場合は、1ビームDPP法によるトラッキング誤差信号の生成のみでも可能である。DVD用格子パターン107を通過したDVD用光ビームはCD用格子パターン108を通過する。
CD用格子パターン108を通過したDVD用光ビームはビームスプリッタ109を反射し、コリメートレンズ110に導かれ、略平行な光ビームに変換される。コリメートレンズ110を出射したDVD用光ビームは、立ち上げミラー111を図中z方向(紙面に垂直な方向)に反射し、図示しないアクチュエータに搭載された対物レンズ112により図示しない光ディスク上に集光される。光ディスクによってDVD用光ビームは反射し、対物レンズ112、立ち上げミラー111、コリメートレンズ110、ビームスプリッタ109、及び検出レンズ113を経て、光検出器120に到達する。
次に、CD光学系を説明する。CD光学系においては、図12に示すように、光ピックアップ装置100における2波長マルチレーザユニット101の内部に具備されたCD用レーザチップ103からCD用光ビームが発散光として出射される。図中の一点鎖線105はCD用光ビームの光路を示すものである。出射後は、DVD用光ビームと同様の経路を通り、回折格子106に入射したCD用光ビームはCD用格子パターン108によってCDの3ビームDPP法によるトラッキング誤差信号を生成するのに最適な3本の光ビームに分岐されることになる。その後、CD用光ビームは、光ディスク上に集光され、光ディスクによって反射し、光検出器114に到達する。
ここで、CD用レーザチップ103の配置位置はDVD用レーザチップ102の配置位置とは異なるため、上記CD用光ビームは、光検出器120上でDVD用光ビームとは異なる位置に集光される。このため、2波長マルチレーザを用いた光ピックアップ装置100では、図13に示すように、DVD用光検出器121とCD用光検出器122との2列の光検出器を使用する必要がある。さらに、DVD用光検出器121とCD用光検出器122とのいずれも3行になっているのは、DVD及びCD共にDPPによるトラッキング誤差信号を生成するには、サブ光ビームが必要なためである。
DVD用光検出器121において、検出領域121aはDVDメイン光ビーム131を受光し、検出領域121b・121cはDVDサブ光ビーム132・133を各々受光する。また、CD用光検出器122において、検出領域122aはCDメイン光ビーム141を受光し、検出領域122b・122cはCDサブ光ビーム142・143を各々受光する。
そして、特許文献1では、DVD用光ビームを受光する3個の検出領域121a・121b・121cのうちの両端における検出領域121b・121cの距離を、CD用光ビームを受光する3個の検出領域122a・122b・122cのうちの両端における検出領域121b・121cの距離よりも長くすることによって、安定したCD又はDVDの記録又は再生を実現している。
すなわち、DVD専用のDVD用格子パターン107には、DVD光ビームだけでなく、CD光ビームも入射し、CD専用のCD用格子パターン108には、CD光ビームだけでなく、DVD光ビームも入射する。このため、DVD光ビームはDVD用格子パターン107にてDVDサブ光ビーム132・133が生成され、かつCD用格子パターン108にて外乱光ビーム151・152が生成されてしまう。また、CD光ビームはCD用格子パターン108にてCDサブ光ビーム142・143が生成され、かつDVD用格子パターン107にて外乱光ビーム153・154が生成される。
この点、特許文献1では、上述したように、外乱光ビームとメイン光ビーム及びサブ光ビームとが検出領域上で重ならないように、3行2列に配置された光検出器の位置を適正化することによって、安定したCD又はDVDの記録又は再生を実現している。
特開2007−35109号公報(2007年2月8日公開)
しかしながら、上記従来の特許文献1に記載の光ピックアップ装置では、DVDとCDとでは異なる回折格子を使用する。このため、DVD用の回折格子はDVD用光ビームを用いて調整する必要がある一方、CD用の回折格子はCD用光ビームを用いて調整する必要がある等、組立て調整に手間がかかるといった問題がある。
また、特許文献1に記載の光ピックアップ装置において、スーパーマルチ対応光ディスクドライブに対応した2波長マルチレーザ搭載光ピックアップを実現する場合、DVD用の回折格子として、3つの領域に分割され、かつ90度ずつ位相を異ならせた格子パターンを有する2波長回折格子が必要となっている。この2波長回折格子を用いた場合、格子中央にDVD用光ビームを入射させなければならないため、組立て調整には、光軸方向、回折格子の分割方向に垂直な方向、さらには回折格子の回転方向の調整を必要とし、非常に精密な位置決め精度が要求される。例えば、特許文献1では、DVD用回折格子の左右領域に入射するビームの強度を同等になるよう調整しなければならない。また、回折格子により回折された±1次回折光を受光する受光素子も、受光素子の受光パターンに対して±1次回折光を正確に入射させなければならないため、それぞれの光源を用いて回転方向の調整を必要とする。このため、組立て調整時間の短縮を阻害する要因となる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、光源から光記録媒体までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得る光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置を提供することにある。
本発明の光ピックアップ装置は、上記課題を解決するために、第1のレーザ光を発光する第1のレーザ光源と、上記第1のレーザ光源とは異なる波長の第2のレーザ光を発光する第2のレーザ光源とを一つのユニット内で異なる位置に搭載した2波長マルチレーザと、上記第1のレーザ光源又は第2のレーザ光源から射出されたそれぞれの第1のレーザ光又は第2のレーザ光を受光して光ビームの強度に対応した電気信号へ変換する光検出器と、上記第1のレーザ光源又は第2のレーザ光源から射出されたそれぞれの第1のレーザ光又は第2のレーザ光を光記録媒体に導くと共に該光記録媒体からの戻り光を上記光検出器まで導く光学系とを備えていると共に、上記光学系は、上記光記録媒体からの戻り光を回折して分岐させる回折素子を備え、上記光検出器は、上記第1のレーザ光源から射出され、かつ上記回折素子のパターン領域毎に異なる方向に分岐された第1のレーザ光におけるそれぞれの光ビーム強度を検出する第1の光検出部と、上記第2のレーザ光源から射出され、かつ上記回折素子のパターン領域毎に異なる方向に分岐された第2のレーザ光におけるそれぞれの光ビーム強度を検出する第2の光検出部とを備え、上記第1の光検出部は、上記第1のレーザ光における回折素子からの0次回折光を受光する第1の0次回折光受光部と、上記第1のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を受光する第1の1次回折光受光部とから構成され、上記第2の光検出部は、上記第2のレーザ光における回折素子からの0次回折光を受光する第2の0次回折光受光部と、上記第2のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を受光する第2の1次回折光受光部とから構成されていると共に、上記回折素子は、上記光記録媒体のトラックの方向に沿った2本の分割線により分割されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、光記録媒体からの戻り光を回折して分岐させる回折素子を備えている。
ところで、特許文献1に記載の従来の光ピックアップ装置では、光源から光記録媒体までの光路中に配置される第1のレーザ光源であるDVD用レーザ光源又は第2のレーザ光源であるCD用レーザ光源から射出されたDVD用レーザ光又はCD用レーザ光を回折して分岐させる回折格子は、DVD用レーザ光源又はCD用レーザ光源に対応すべく格子ピッチが互いに異なる2種類の回折格子を使用していた。この結果、2種類の回折格子においてそれぞれ調整が必要となるので、組立て調整に手間がかかるという問題を有していた。
また、上記特許文献1に記載の従来技術では、スーパーマルチ対応光ディスクドライブに対応した2波長マルチレーザ搭載光ピックアップを実現する場合、DVDにおいて2波長回折格子の中央に精度よくDVD用光ビームを入射させるためには、2波長回折格子の光軸方向、回折格子の分割方向に垂直な方向、さらには回折格子の回転方向の調整を必要とし、非常に精密な位置決め精度が要求され、組立て調整時間の短縮を阻害する要因となっていた。
これに対して、本発明では、光源から光記録媒体までの光路中には回折格子はなく、光記録媒体からの戻り光を回折して分岐させる回折素子が存在するのみである。したがって、光記録媒体から光検出器までの光路中に存在する回折素子の組立て調整をするだけで足りる。このため、2個の回折格子を調整する必要がないので、従来よりも組立て調整に手間がかかるということがなくなる。
ここで、本発明では、第1のレーザ光源又は第2のレーザ光源から射出された第1のレーザ光又は第2のレーザ光は、光記録媒体に集光され、光記録媒体からの戻り光は、回折素子にて回折され、光検出器における第1の光検出部又は第2の光検出部にて受光されてそれぞれの光ビーム強度が検出される。
具体的には、第1の光検出部では、第1のレーザ光における回折素子からの0次回折光は第1の0次回折光受光部にて受光されると共に、第1のレーザ光における回折素子からの±1次回折光は第1の1次回折光受光部にて受光される。
一方、第2の光検出部では、第2のレーザ光における回折素子からの0次回折光は第2の0次回折光受光部にて受光されると共に、第2のレーザ光における回折素子からの±1次回折光は第2の1次回折光受光部にて受光される。
上述のように、第1のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を第1の1次回折光受光部に受光させ、かつ第2のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を第2の1次回折光受光部に受光させることができるのは、回折素子が、光記録媒体のトラックの方向に沿った2本の分割線により分割されているためである。尚、例えば、回折素子の真ん中にのみ分割線を作成した場合、第1のレーザ光と第2のレーザ光とのいずれか一方の戻り光でしか左右均等にビーム強度を検出することができず、他方の戻り光ではトラッキング誤差信号を生成することが不可能になる。
この結果、第1の1次回折光受光部にて、第1のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を受光することにより、例えばDVD−Rにおいて1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。
また、第2の1次回折光受光部にて、第2のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を受光することにより、例えばCDにおいて1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。
このように、本発明では、トラッキング誤差信号の生成に、光記録媒体からの戻り光のうち、回折素子の±1次回折光のみを使用する1ビームDPP法を使用し、分割パターンの適正化を行った回折素子を採用することにより、2波長マルチレーザを搭載した光ピックアップ装置において、光源から光記録媒体までの光路中に回折格子を使用しない構成を可能としている。これにより、従来の回折格子の組立て調整作業と回折格子からの1次回折光を受光する受光素子の調整作業を省き、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とが可能となる。
したがって、光源から光記録媒体までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得る光ピックアップ装置を提供することができる。
本発明の光ピックアップ装置では、前記第1のレーザ光源は、DVD(デジタルバーサタイルディスク)用のレーザ光を発光するDVD用レーザ光源であり、前記第2のレーザ光源は、CD(コンパクトディスク)用のレーザ光を発光するCD用レーザ光源であり、前記第1の光検出部は、上記DVD用レーザ光源から射出されるDVD用レーザ光を受光するDVD用受光部であり、前記第2の光検出部は、上記CD用レーザ光源から射出されるCD用レーザ光を受光するCD用受光部であることが好ましい。
これにより、光記録媒体がDVD又はCDである場合に、光源から光記録媒体までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得る光ピックアップ装置を提供することができる。
本発明の光ピックアップ装置では、前記回折素子は、前記光記録媒体のトラックの方向に沿った分割線2本と、該トラックと垂直な方向に沿った分割線2本とによって9分割されており、上記トラックの方向に沿った分割線の1本は、前記第1のレーザ光源から射出された第1のレーザ光の上記光記録媒体からの戻り光の光軸と交わり、上記トラックの方向に沿った分割線の他方の1本は前記第2のレーザ光源から射出された第2レーザ光の上記光記録媒体からの戻り光の光軸と交わることが好ましい。
これにより、各分割線のそれぞれに第1のレーザ光の光軸と第2のレーザ光の光軸とを交わらせることによって、第1のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を第1の1次回折光受光部にて受光させ、かつ第2のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を第2の1次回折光受光部にて受光させることができる。
本発明の光ピックアップ装置では、前記第1の1次回折光受光部は、4個の受光素子からなり、前記第2の1次回折光受光部は、4個の受光素子からなっていることが好ましい。
これにより、DVD−R又はCDを、1ビームDPP法にてトラッキング制御する場合に、具体的な、受光素子が特定される。
本発明の光ピックアップ装置では、前記第1のレーザ光源及び第2のレーザ光源とは異なるレーザ光を発光する第3のレーザ光源と、前記2波長マルチレーザと光記録媒体との間に配され、上記第3のレーザ光源から射出された第3のレーザ光を光記録媒体の方向に曲げ、かつ前記第1のレーザ光又は第2のレーザ光を通過させる光結合手段とが設けられていると共に、前記光検出器には、上記第3のレーザ光における光記録媒体からの戻り光における回折素子からの±1次回折光を受光する4個の受光素子からなる第3の1次回折光受光部が設けられていることが好ましい。
これにより、光記録媒体としてBDが追加された場合においても、光結合手段を追加し、かつ光検出器に、第3のレーザ光における光記録媒体からの戻り光における回折素子からの±1次回折光を受光する4個の受光素子からなる第3の1次回折光受光部を追加することによって、BDを1ビームDPP法にてトラッキング制御することができる。
本発明の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の光ピックアップ装置と、上記光ピックアップ装置から得られる電気信号に基づいてフォーカス制御とトラッキング制御とを実行する制御装置とを備え、上記制御装置は、光記録媒体がDVD−R又はCDの場合に、前記回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行うことを特徴としている。
上記の発明によれば、制御装置は、光記録媒体がDVD−R又はCDの場合に、回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行う。
これにより、光記録媒体がDVD−R又はCDの場合には、第1の1次回折光受光部又は第2の1次回折光受光部を使用して1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。
したがって、光源から光記録媒体までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得るDVD−R又はCDに適用できる光ピックアップ装置を備えた光記録再生装置を提供することができる。
本発明の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の光ピックアップ装置と、上記記光ピックアップ装置から得られる電気信号に基づいてフォーカス制御とトラッキング制御とを実行する制御装置とを備え、上記制御装置は、光記録媒体がDVD−R、CD又はBDの場合に、前記回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行うことを特徴としている。
上記の発明によれば、制御装置は、光記録媒体がDVD−R又はCDの場合には、回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行う。一方、光記録媒体がBDの場合には、回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行う。
これにより、光記録媒体がDVD−R又はCDの場合には、第1の1次回折光受光部又は第2の1次回折光受光部を使用して1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。一方、光記録媒体がBDの場合には、第3の1次回折光受光部を使用して1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。
したがって、光源から光記録媒体までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得るDVD−R、CD又はBDに適用できる光ピックアップ装置を備えた光記録再生装置を提供することができる。
本発明の光ピックアップ装置は、以上のように、第1のレーザ光を発光する第1のレーザ光源と、上記第1のレーザ光源とは異なる波長の第2のレーザ光を発光する第2のレーザ光源とを一つのユニット内で異なる位置に搭載した2波長マルチレーザと、上記第1のレーザ光源又は第2のレーザ光源から射出されたそれぞれの第1のレーザ光又は第2のレーザ光を受光して光ビームの強度に対応した電気信号へ変換する光検出器と、上記第1のレーザ光源又は第2のレーザ光源から射出されたそれぞれの第1のレーザ光又は第2のレーザ光を光記録媒体に導くと共に該光記録媒体からの戻り光を上記光検出器まで導く光学系とを備えていると共に、上記光学系は、上記光記録媒体からの戻り光を回折して分岐させる回折素子を備え、上記光検出器は、上記第1のレーザ光源から射出され、かつ上記回折素子のパターン領域毎に異なる方向に分岐された第1のレーザ光におけるそれぞれの光ビーム強度を検出する第1の光検出部と、上記第2のレーザ光源から射出され、かつ上記回折素子のパターン領域毎に異なる方向に分岐された第2のレーザ光におけるそれぞれの光ビーム強度を検出する第2の光検出部とを備え、上記第1の光検出部は、上記第1のレーザ光における回折素子からの0次回折光を受光する第1の0次回折光受光部と、上記第1のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を受光する第1の1次回折光受光部とから構成され、上記第2の光検出部は、上記第2のレーザ光における回折素子からの0次回折光を受光する第2の0次回折光受光部と、上記第2のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を受光する第2の1次回折光受光部とから構成されていると共に、上記回折素子は、上記光記録媒体のトラックの方向に沿った2本の分割線により分割されているものである。
また、本発明の光記録再生装置は、以上のように、上記記載の光ピックアップ装置と、上記光ピックアップ装置から得られる電気信号に基づいてフォーカス制御とトラッキング制御とを実行する制御装置とを備え、上記制御装置は、光記録媒体がDVD−R又はCDの場合に、前記回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行うものである。
また、本発明の光記録再生装置は、以上のように、上記記載の光ピックアップ装置と、上記記光ピックアップ装置から得られる電気信号に基づいてフォーカス制御とトラッキング制御とを実行する制御装置とを備え、上記制御装置は、光記録媒体がDVD−R、CD又はBDの場合に、前記回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行うものである。
それゆえ、光源から光記録媒体までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得る光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置を提供するという効果を奏する。
(a)は本発明における光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置の実施の一形態を示すものであって、光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置の構成を示す平面図であり、(b)は上記光ピックアップ装置における回折素子の分割パターンを示す平面図である。 (a),(b)は共に、上記光ピックアップ装置における回折素子の分割パターン、及び光ディスクからの戻り光のビームパターンを示す平面図である。 上記光ピックアップ装置における光学部品とその位置関係を示した平面図である。 上記光ピックアップ装置における回折素子の分割線を示す平面図である。 上記光ピックアップ装置における回折素子と該回折素子に入射するDVD光ビーム及びCD光ビームの概略を示す断面図である。 上記光ピックアップ装置における2波長マルチレーザの構成を示す模式図である。 上記光ピックアップ装置における光検出器の構成を示す平面図である。 上記回折素子と第1の1次回折光受光部との係属関係を示す平面図である。 上記回折素子と第2の1次回折光受光部との係属関係を示す平面図である。 上記光ピックアップ装置における、対物レンズが0.1mm間隔にて最大±0.3mmシフトしたときの、信号振幅比と信号オフセットとを示すグラフである。 (a),(b)は共に、上記回折素子が±50mmでZ方向に位置ずれを起こした場合の、信号振幅比と信号オフセットとを示すグラフである。 (a),(b)は共に、上記回折素子がY方向に位置ずれを起こした場合の、信号振幅比と信号オフセットとを示すグラフである。 本発明における光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置の、他の実施の形態を示すものであって、光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置の構成を示す平面図である。 上記光ピックアップ装置における光検出器の構成を示す平面図である。 上記光ピックアップ装置における回折素子と第3の1次回折光受光部との係属関係とを示す平面図である。 従来の光ピックアップ装置の構成を示す平面図である。 上記従来の光ピックアップ装置における光検出器の構成を示す平面図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態の光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置について、図1(a),(b)に基づいて説明する。図1(a)は、本実施の形態の光ピックアップ装置及びそれを備えた光記録再生装置の構成を示す平面図であり、図1(b)は、回折素子の分割パターンを示す平面図である。
本実施の形態の光記録再生装置10は、図1(a)に示すように、光ピックアップ装置1と制御装置5とを備え、各種のDVD(デジタルバーサタイルディスク)〔DVD−R〕、及びCD(コンパクトディスク)等の複数種類の光記録媒体としての後述する光ディスク40に対して、情報の記録再生が可能となっている。
上記光ピックアップ装置1は、図1に示すように、2波長マルチレーザ11と、コリメータレンズ13と、光分離素子14と、図示しない立ち上げミラーと、レンズホルダ20に取り付けられた対物レンズ21と、検出レンズ15と、回折素子16と、光検出器30とを備えている。
上記2波長マルチレーザ11は、波長帯が660nmのDVD用のレーザ光である第1のレーザ光を発光するDVD用のレーザ光源である第1のレーザ光源11aと、上記第1のレーザ光と比較して相対的に波長の長い波長帯が785nmのCD用のレーザ光である第2のレーザ光を発光するCD用のレーザ光源である第2のレーザ光源11bとを1つのユニットに搭載する半導体レーザである。発光光源は、光ディスク40によって、例えばDVDの場合には、第1のレーザ光源11aによる第1のレーザ光を射出する一方、CDの場合には第2のレーザ光源11bによる第2のレーザ光を射出するといった、光ディスク40毎に適宜選択して使用することが可能である。
上記2波長マルチレーザ11から射出されたレーザ光は一定の広がり角を持ってコリメータレンズ13に入射し、コリメータレンズ13にて平行光になる。そして、光分離素子14を通過し、図示しない立ち上げミラーにて反射され、対物レンズ21を介して光ディスク40に集光される。
上記光分離素子14は、2波長マルチレーザの第1のレーザ光源11a又は第2のレーザ光源11bから射出したレーザ光における例えばP偏光等の直線偏光を透過し、光ディスク40にて反射した反射光における例えばS偏光等の直線偏光を反射するよう設計されている。光分離素子14は、例えば偏光ビームスプリッタである。
光ディスク40にて反射した反射光は、再び対物レンズ21を介して光分離素子14にて反射され、2波長マルチレーザ11とは異なる方向に導かれる。そして、検出レンズ15を通過し、回折素子16に入射する。
上記検出レンズ15は、一面を凹面、他方の面を円筒面で構成されるレンズである。円筒面は光ビームに非点収差を発生させるものである。
上記回折素子16は、入射した光ビームを指定したパターン領域毎に異なる方向に回折して分岐させる機能があり、分岐された各々の光ビームは所定の位置に配置された光検出器30に入射する。回折素子16は、例えばホログラム素子である。
回折素子16によって回折された光ビームは光検出器30に入射し、制御装置10において、トラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号の生成に利用される。
尚、本実施の形態では、2波長マルチレーザの光源波長を、第1のレーザ光源はDVD用に波長帯を660nmとし、第2のレーザ光源はCD用に波長帯を785nmとしたが、本実施の形態の構成に限定されるものではなく、入れ替えて使用してもよい。
また、光ピックアップ装置1の小型化及び軽量化を目的として2波長マルチレーザ光源を使用しているが、もちろん、DVD用光源とCD用光源とを別々に設けても何ら問題はない。
また、検出レンズ15は凹面と円筒面からなっているとしたが、検出レンズ15は、該検出レンズ15から光検出器30までの距離や、受光面サイズ等から設計されるため、本実施の形態の内容に限定されるものではなく、凸面や平面から構成されても何ら構わない。
次に、回折素子16について、図1(b)を用いて説明する。
回折素子16は、1つの回折素子によりDVD−R及びCDのトラッキング誤差信号を生成するために、9分割されている。具体的には、本実施の形態では、トラッキング誤差信号の生成に使用する1ビームDPP法のプッシュプルのメイン信号を得るために、回折素子16は、分割回折素子16a〜16cに3分割されている。さらに、対物レンズ21のシフトを検出するサブ信号を得るために、分割回折素子16d〜16iに6分割されている。回折素子15の各領域の格子ピッチは、光検出部30の受光部までの距離と受光部パターンとの位置から決定される。
図2(a),(b)は、本実施の形態における回折素子16にDVD光ビーム又はCD光ビームが入射してきた場合のビームパターンとその配置例を示した図である。
本実施の形態では、図2(a)に示すように、第1のレーザ光であるDVD光ビームB1が回折素子16の中央部に入射する一方、図2(b)に示すように、第2のレーザ光であるCD光ビームB2が回折素子16の中央部からシフトした部分に入射することを想定している。
2波長マルチレーザ11を用いた場合、第1のレーザ光源11aのチップと第2のレーザ光源11bのチップとは若干離れた位置に配置される。例えば、110μm離れた位置に配置されるのが一般的である。本実施の形態において、回折素子16上でDVD光ビームB1とCD光ビームB2とが異なる位置に入射するのは、このようにDVD光用チップとCD光用チップとが互いに離れた位置に配置されているためである。
ここで、図1(b)に示した回折素子16のトラックの方向に沿ったパターン分割について、図3〜図6を用いて説明する。図3は、本実施の形態において使用している光学部品とその位置関係を示した図である。図中の細実線はDVD光ビームB1の光路を示し、点線はCD光ビーム61の光路を示している。また、説明の便宜上、図1(a)に示す部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、説明を省略する。また、図4は回折素子16の平面図を示し、図5は回折素子16と該回折素子16に入射するDVD光ビームB1及びCD光ビームB2の概略を示し、図6は2波長マルチレーザ11の模式図を示している。
図2(a),(b)に示すように、DVD光ビームB1とCD光ビームB2とは回折素子16の異なる位置に入射する。1ビームDPP法は、光ビームを1/2に分割したそれぞれのビーム強度を用いることにより最も正確なトラッキング誤差信号を生成できるが、光ビームが異なる位置に入射する場合、それぞれの光ビームの光軸に交わるよう回折素子16の分割線を作成しなければならない。尚、回折素子16の真ん中にのみ分割線L1を作成した場合、DVD光ビームB1とCD光ビームB2とのいずれか一方の戻り光でしか左右均等にビーム強度を検出することができず、他方の戻り光ではトラッキング誤差信号を生成することが不可能になる。本実施の形態においてはDVD光ビームB1が回折素子16の中央部に入射し、他方のCD光ビームB2が図4に示すΔZHolo異なる位置に入射することを想定し、トラックに沿った方向に対しての分割線を回折素子16の中央を通るように形成された1本の分割線L1と、分割線L1からΔZHolo離れた位置に形成された1本の分割線L2との合計2本の分割線L1・L2により3分割したパターンを用いている。
分割線距離ΔZHoloは、コリメータレンズ13の焦点距離fCLと、検出レンズ15の焦点距離fSLと、2波長マルチレーザ11における第1のレーザ光源11aと第2のレーザ光源11bとのチップ間距離ΔXと、検出レンズ15と回折素子16との距離lと、光検出器30上でのDVD光ビームB1とCD光ビームB2の集光点の距離ΔZとを用いて次のように表せる。
ΔZ=ΔX・(fSL/fCL
ΔZHolo=ΔZ・(l/fSL)=ΔX・(l/fCL
このように、分割線距離ΔZHoloは、2波長マルチレーザ11における第1のレーザ光源11aと第2のレーザ光源11bとのチップ間距離ΔXと、検出レンズ15と回折素子16との距離lと、コリメータレンズ13の焦点距離fCLの比を積算することにより導出することができ、回折素子16の分割パターンを最適化することができる。
トラックと垂直な方向に沿ったパターンの分割については、光ディスク40からの戻り光である回折素子16の0次回折光と±1次回折光が干渉する部分と、干渉がない部分とで分けられるようパターン分割を行っている。
なお、本実施の形態において、回折素子16の中央部にDVD光ビームB1の光ディスク40からの戻り光が入射することを想定している。したがて、対物レンズ21がトラッキングによりシフトした場合、戻り光は回折素子16の中央部からずれた位置に入射するため、戻り光の光軸はトラックに沿った方向の分割線L1・L2とは交わらない。また、CD光ビームB2の場合でも同様である。
また、本実施の形態の構成においては、回折素子16が50μm程度位置ずれを起こしてもトラッキング誤差信号の生成に大きな影響はない。したがって、回折素子16の組立て調整にそれほど精密な位置決め精度を要求されることはなく、調整時間の短縮を阻害する要因にはならない。トラッキング誤差信号の解析結果については後述する。
次に、光検出器30について、図7を用いて説明する。図7は本実施の形態における光検出器を図示したものである。
光検出器30は、図8に示すように、前記第1のレーザ光源11aから射出されるレーザ光からトラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号を検出する第1の光検出部31と、前記第2のレーザ光源11bから射出されるレーザ光からトラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号を検出する第2の光検出部32とで構成されている。
上記第1の光検出部31は、第1のレーザ光であるDVD光ビームB1における上記回折素子16の0次回折光を受光すべく1個の受光素子35aを持つ第1の0次回折光受光部35と、上記DVD光ビームB1における上記回折素子16の±1次回折光を受光すべく4個の受光素子を持つ第1の1次回折光受光部36とで構成されている。
また、上記第2の光検出部32は、第2のレーザ光であるCD光ビームB2における上記回折素子16の0次回折光を受光すべく1個の受光素子37aを持つ第2の0次回折光受光部37と、上記CD光ビームB2における上記回折素子16の±1次回折光を受光すべく4個の受光素子を持つ第2の1次回折光受光部38とで構成されている。
さらに、上記第1の0次回折光受光部35における1個の受光素子35a、及び第2の0次回折光受光部37における1個の受光素子37aは,それぞれ4分割されている。
上記第1の光検出部31は、DVDの記録再生のためにDVD光ビームB1を受光する。第1の0次回折光受光部35の受光素子35aは、DVD光ビームB1が回折素子16を通過したときの0次回折光ビームを受光する。また、第1の1次回折光受光部36における受光素子36a〜36dは、DVD光ビームB1が回折素子16を通過し、±1次回折光として分岐された光ビームを各々受光する。
また、第2の光検出部32は、CDの記録再生のためにCD光ビームB2を受光する。受光素子37aはCD光ビームB2が回折素子16を通過したときの0次回折光ビームを受光し、受光素子38a〜38dはCD光ビームB2が回折素子16を通過し、±1次回折光として分岐された光ビームを各々受光する。
図8は、本実施の形態における回折素子16を採用し、DVD光ビームB1が入射した場合の、第1の1次回折光受光部36の受光部パターン、及び回折素子16と第1の1次回折光受光部36との係属関係を示している。また、図9はCD光ビームB2が回折素子16に入射した場合の、第2の1次回折光受光部38の受光部パターン、及び回折素子16と第2の1次回折光受光部38との係属関係を示している。
上記第1の1次回折光受光部36は、図8に示すように、9分割された回折素子16にて回折された±1次回折光を4個の受光素子36a〜dにて受光するよう構成されており、第2の1次回折光受光部38も、図9に示すように、回折素子16にて回折された±1次回折光を4個の受光素子38a〜38dにて受光するよう構成されている。
本実施の形態では、トラッキング誤差信号の検出には1ビームDPP法を採用すると共に、フォーカス誤差信号の検出には非点収差法を採用することを想定している。
図7を用いてサーボ信号生成の動作を説明する。
まず、トラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号は、以下の演算式にて検出することができる。
DVD−Rトラッキング誤差信号=(I−J)−α1(K−L)
DVD−Rフォーカス誤差信号=(A1+A2)−(B1+B2)
CD−Rトラッキング誤差信号=(I’−J’)−α2(K’−L’)
CD−Rフォーカス誤差信号=(A1’+A2’)−(B1’+B2’)
ここで、係数α1〜2は対物レンズシフトや光ディスクチルトによるオフセットをキャンセルするのに最適な係数に設定される。
次に、1ビームDPP法によりDVD−Rのトラッキング誤差信号を生成したときの解析結果について図10〜12を用いて説明する。図10は本実施の形態の構成を用い、対物レンズ21が0.1mm間隔にて最大±0.3mmシフトしたときの信号振幅比と、信号オフセットとを示している。図11(a),(b)は、回折素子16が±50mmでZ方向に位置ずれを起こした場合の結果を示しており、図12(a),(b)は、Y方向に位置ずれを起こした場合の結果を示している。
通常、DVDのトラッキング誤差を検出する場合、±0.3mmの対物レンズシフトに対して信号振幅比では0.7〜1.2の範囲に収まれば問題はなく、また、信号オフセットでは±30%の範囲に収まれば問題はない。
図10〜図12(a),(b)の結果を確認すると、全ての条件において信号振幅比が0.9〜1.0の範囲に収まっていると共に、信号オフセットが±4%の範囲に収まっている。CDでも信号生成には問題のない結果を得ており、本実施の形態の構成によって、良好なトラッキング信号が生成できると判断できる。
尚、本実施の形態においては第1のレーザ光源11aをDVD光用光源、第2のレーザ光源11bをCD光用光源とする構成を想定しているが、異なる波長の2つの光源を1つのユニットに搭載した2波長マルチレーザ11において第1のレーザ光源11aである短波長光源がDVD用光源、第2のレーザ光源11bである長波長光源がCD用光源と限定されるものではない。例えば、第1のレーザ光源11aがBD用光源となり、第2のレーザ光源11bがDVD用光源又はCD用光源となっても何ら問題はない。
以上のように、トラッキング誤差信号生成に1ビームDPP法を用いることにより、9分割された1個の回折素子16だけでDVD−R及びCDに対応できる光ピックアップ装置1を構成することが可能となる。これにより、従来、往路中に設けられていた回折格子の部材費を削減できることに加え、回折格子の精密な空間調整が不要となることから、組立て調整の工数と、作業時間の削減も図ることができる。
このように、本実施の形態の光ピックアップ装置1では、光ディスク40からの戻り光を回折して分岐させる回折素子16を備えている。
ところで、特許文献1に記載の従来の光ピックアップ装置では、光源から光記録媒体までの光路中に配置される第1のレーザ光源であるDVD用レーザ光源又は第2のレーザ光源であるCD用レーザ光源から射出されたDVD用レーザ光又はCD用レーザ光を回折して分岐させる回折格子は、DVD用レーザ光源又はCD用レーザ光源に対応すべく格子ピッチが互いに異なる2種類の回折格子を使用していた。この結果、2種類の回折格子においてそれぞれ調整が必要となるので、組立て調整に手間がかかるという問題を有していた。
また、上記特許文献1に記載の従来技術では、スーパーマルチ対応光ディスクドライブに対応した2波長マルチレーザ搭載光ピックアップを実現する場合、DVDにおいて2波長回折格子の中央に精度よくDVD用光ビームを入射させるためには、2波長回折格子の光軸方向、回折格子の分割方向に垂直な方向、さらには回折格子の回転方向の調整を必要とし、非常に精密な位置決め精度が要求され、組立て調整時間の短縮を阻害する要因となっていた。
これに対して、本実施の形態では、2波長マルチレーザ11から光ディスク40までの光路中には回折格子はなく、光ディスク40からの戻り光を回折して分岐させる回折素子16が存在するのみである。したがって、光ディスク40から光検出器までの光路中に存在する回折素子16の組立て調整をするだけで足りる。このため、2個の回折格子を調整する必要がないので、従来よりも組立て調整に手間がかかるということがなくなる。
ここで、本実施の形態では、第1のレーザ光源11a又は第2のレーザ光源11bから射出されたDVD光ビームB1又はCD光ビームB2は、光ディスク40に集光され、光ディスク40からの戻り光は、回折素子16にて回折され、光検出器30における第1の光検出部31又は第2の光検出部32にて受光されてそれぞれの光ビーム強度が検出される。
具体的には、第1の光検出部31では、DVD光ビームB1における回折素子16からの0次回折光は第1の0次回折光受光部35にて受光されると共に、DVD光ビームB1における回折素子16からの±1次回折光は第1の1次回折光受光部36にて受光される。
一方、第2の光検出部32では、CD光ビームB2における回折素子16からの0次回折光は第2の0次回折光受光部37にて受光されると共に、CD光ビームB2における回折素子16からの±1次回折光は第2の1次回折光受光部38にて受光される。
上述のように、DVD光ビームB1における回折素子16からの±1次回折光を第1の1次回折光受光部36に受光させ、かつCD光ビームB2における回折素子16からの±1次回折光を第2の1次回折光受光部38に受光させることができるのは、回折素子16が、光ディスク40のトラックの方向に沿った2本の分割線L1・L2により分割されているためである。
この結果、第1の1次回折光受光部36にて、DVD光ビームB1における回折素子16からの±1次回折光を受光することにより、例えばDVD−Rにおいて1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。
また、第2の1次回折光受光部38にて、CD光ビームB2における回折素子16からの±1次回折光を受光することにより、例えばCDにおいて1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。
このように、本実施の形態では、トラッキング誤差信号の生成に、光ディスク40からの戻り光のうち、回折素子16の±1次回折光のみを使用する1ビームDPP法を使用し、分割パターンの適正化を行った回折素子16を採用することにより、2波長マルチレーザ11を搭載した光ピックアップ装置1において、2波長マルチレーザ11から光ディスク40までの光路中に回折格子を使用しない構成を可能としている。これにより、従来の回折格子の組立て調整作業と回折格子からの1次回折光を受光する受光素子の調整作業を省き、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とが可能となる。
したがって、2波長マルチレーザ11から光ディスク40までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得る光ピックアップ装置を提供することができる。
また、本実施の形態の光ピックアップ装置1では、第1のレーザ光源11aは、DVD(デジタルバーサタイルディスク)用のレーザ光を発光するDVD用レーザ光源であり、第2のレーザ光源11bは、CD(コンパクトディスク)用のレーザ光を発光するCD用レーザ光源であり、第1の光検出部31は、DVD用レーザ光源から射出されるDVD用レーザ光を受光するDVD用受光部であり、第2の光検出部32は、CD用レーザ光源から射出されるCD用レーザ光を受光するCD用受光部である。
これにより、光ディスク40がDVD又はCDである場合に、2波長マルチレーザ11から光ディスク40までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得る光ピックアップ装置1を提供することができる。
また、本実施の形態の光ピックアップ装置1では、回折素子16は、光ディスク40のトラックの方向に沿った2本の分割線L1・L2と、該トラックと垂直な方向に沿った分割線2本とによって9分割されており、トラックの方向に沿った1本の分割線L1は、第1のレーザ光源11aから射出されたDVD光ビームB1の光ディスク40からの戻り光の光軸と交わり、トラックの方向に沿った他方の1本の分割線L2は第2のレーザ光源11bから射出されたCD光ビームB2の光ディスク40からの戻り光の光軸と交わる。
これにより、各分割線L1・L2のそれぞれにDVD光ビームB1の光軸とCD光ビームB2の光軸とを交わらせることによって、DVD光ビームB1における回折素子16からの±1次回折光を第1の1次回折光受光部36にて受光させ、かつCD光ビームB2における回折素子16からの±1次回折光を第2の1次回折光受光部38にて受光させることができる。
また、本実施の形態の光ピックアップ装置1では、第1の1次回折光受光部36は、4個の受光素子36a〜36dからなり、第2の1次回折光受光部38は、4個の受光素子38a〜38dからなっている。これにより、DVD−R又はCDを、1ビームDPP法にてトラッキング制御する場合に、具体的な、受光素子が特定される。
また、本実施の形態の光記録再生装置10は、上記記載の光ピックアップ装置1と、光ピックアップ装置1から得られる電気信号に基づいてフォーカス制御とトラッキング制御とを実行する制御装置10とを備え、制御装置10は、光ディスク40がDVD−R又はCDの場合に、回折素子16にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行う。
これにより、光ディスク40がDVD−R又はCDの場合には、第1の1次回折光受光部36又は第2の1次回折光受光部38を使用して1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。
したがって、2波長マルチレーザ11から光ディスク40までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得るDVD−R又はCDに適用できる光ピックアップ装置1を備えた光記録再生装置10を提供することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図13〜図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、上記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、上記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、BD(ブルーレイディスク)を含めた光記録媒体としての光ディスク40の記録再生が可能なスーパーマルチ対応光ディスクドライブに対応した光ピックアップ装置2について、図13に基づいて説明する。図13は本実施の形態の光ピックアップ装置2を示す構成図である。
本実施の形態の光記録再生装置10における光ピックアップ装置2は、図13に示すように、BD用レーザ光源としてのBD用の第3のレーザ光源51と、第3のレーザ光源51から射出された第3のレーザ光を光ディスク40の方向に曲げるための光結合手段としての光結合素子52と、ステッピングモータ又は圧電素子等にて構成され、かつコリメータレンズ13を駆動させる駆動部53と、図示しないBD用立ち上げミラーと、第3のレーザ光を光ディスク40上に集光するBD用対物レンズ22と、光ディスク40からの戻り光を受光し、トラッキング誤差信号を生成する後述する第3の1次回折光受光部39とを備えている点が、実施の形態1とは異なる。
本実施の形態の光ピックアップ装置2では、図13に示すように、第3のレーザ光源51から射出された第3のレーザ光は、一定の広がり角を持って光結合素子52に入射し、光ディスク40の方向に曲げられる。そして、コリメータレンズ13にて平行光にされ、光分離素子14、図示しない立ち上げミラー、及びBD用対物レンズ22を介して光ディスク40に集光される。
光ディスク40にて反射された戻り光は、BD用対物レンズ22と図示しない立ち上げミラーとを通過し、光分離素子14にて曲げられ、検出レンズ15を通過し、回折素子16に入射する。回折素子16で回折して分岐させられた戻り光は、第1の光検出器31の前記第1の0次回折光受光部35と、第3の光検出器33とによって受光される。
次に、光検出器30’について、図14及び図15用いて詳細に説明する。図14は光検出器30’の構成を示す説明図である。また、図15は本実施の形態における回折素子16を採用した場合の第3の光検出部33における受光部パターンと、回折素子16と第3の1次回折光受光部39との係属関係を示している。
本実施の形態では、図14に示すように、光検出器30’は、前記光検出器30の構成に加えて、BD光における回折素子16にて回折された±1次回折光を4個の受光素子39a〜39dにて受光する第3の1次回折光受光部39を備えている。尚、回折素子16の0次回折光は、受光素子35aからなる第1の0次回折光受光部35にて受光される。そして、上記第1の0次回折光受光部35と第3の1次回折光受光部39とによって、BD用の第3の光検出部33が構成されている。
本実施の形態では、BDのフォーカス誤差信号の生成に非点収差法を使用し、トラッキング誤差信号の生成に1ビームDPP法を使用することを想定している。
次に、図11を用いてBDにおける記録再生時の、サーボ信号生成の動作を説明する。まず、トラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号は以下の演算式により検出される。尚、演算式で使用している記号(A1〜A2,B1〜B2,I’’〜L’’)は、図14に示す受光素子35a及び受光素子39a〜39dにおける各領域の受光信号である。また、α3は対物レンズシフトや光ディスクチルトによるオフセットをキャンセルするのに最適に設定される係数である。
BDトラッキング誤差信号=(I’’−J’’)−α3(K’’−L’’)
DVD−Rフォーカス誤差信号=(A1+A2)−(B1+B2)
尚、本実施の形態において、BDを再生するときに、1ビームDPP法ではなく、DPD法を用いることも可能である。
上述した2波長マルチレーザ11を搭載した光ピックアップ装置2では、トラッキング誤差信号生成に1ビームDPP法を用いていることから、実施の形態1における光学部品構成に数個の部品を追加するだけで、BDへの適用も容易に可能である。
このように、本実施の形態の光ピックアップ装置2では、第1のレーザ光源11a及び第2のレーザ光源11bとは異なるレーザ光を発光する第3のレーザ光源51と、2波長マルチレーザ11と光ディスク40との間に配され、第3のレーザ光源51から射出された第3のレーザ光を光ディスク40の方向に曲げ、かつDVD光ビームB1又はCD光ビームB2を通過させる光結合素子52とが設けられていると共に、光検出器30’には、第3のレーザ光における光ディスク40からの戻り光における回折素子16からの±1次回折光を受光する4個の受光素子39a〜39dからなる第3の1次回折光受光部39が設けられている。
これにより、光ディスク40としてBDが追加された場合においても、光結合素子52を追加し、かつ光検出器30に、第3のレーザ光における光ディスク40からの戻り光における回折素子16らの±1次回折光を受光する4個の受光素子39a〜39dからなる第3の1次回折光受光部39を追加することによって、BDを1ビームDPP法にてトラッキング制御することができる。
また、本実施の形態の光記録再生装置10は、上記記載の光ピックアップ装置2と、光ピックアップ装置2から得られる電気信号に基づいてフォーカス制御とトラッキング制御とを実行する制御装置10とを備え、制御装置10は、光ディスク40がDVD−R、CD又はBDの場合に、回折素子16にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行う。
これにより、光ディスク40がDVD−R又はCDの場合には、第1の1次回折光受光部36又は第2の1次回折光受光部38を使用して1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。一方、光ディスク40がBDの場合には、第3の1次回折光受光部39を使用して1ビームDPP法にてトラッキング制御を行うことができる。
したがって、2波長マルチレーザ11から光ディスク40までの光路中における回折格子の存在を排除することにより、組立て調整工程の工数の削減と調整時間の短縮とを図り得るDVD−R、CD又はBDに適用できる光ピックアップ装置2を備えた光記録再生装置10を提供することができる。
尚、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、例えばCD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルバーサタイルディスク)、及びBD(ブルーレイディスク)等の光ディスクの再生又は記録に用いられる光ピックアップ装置に適用することができる。
1 光ピックアップ装置
2 光ピックアップ装置
10 制御装置
11 2波長マルチレーザ(光源)
11a 第1のレーザ光源
11b 第2のレーザ光源
13 コリメータレンズ
14 光分離素子
15 検出レンズ
16 回折素子
20 レンズホルダ
21 対物レンズ
22 BD用対物レンズ
30 光検出器
30’ 光検出器
31 第1の光検出部
32 第2の光検出部
33 第3の光検出部
35 第1の0次回折光受光部
35a 受光素子
36 第1の1次回折光受光部
36a〜36d 受光素子(第1のレーザ光用メインサブビーム受光部)
37 第2の0次回折光受光部
37a 受光素子
38 第2の1次回折光受光部
38a〜38d 受光素子
39 第3の1次回折光受光部
39a〜39d 受光素子
40 光ディスク(光記録媒体)
51 第3のレーザ光源(BD用レーザ光源)
52 光結合素子(光結合手段)
53 駆動部
ΔX チップ間距離
ΔZHolo 分割線距離

Claims (7)

  1. 第1のレーザ光を発光する第1のレーザ光源と、上記第1のレーザ光源とは異なる波長の第2のレーザ光を発光する第2のレーザ光源とを一つのユニット内で異なる位置に搭載した2波長マルチレーザと、
    上記第1のレーザ光源又は第2のレーザ光源から射出されたそれぞれの第1のレーザ光又は第2のレーザ光を受光して光ビームの強度に対応した電気信号へ変換する光検出器と、
    上記第1のレーザ光源又は第2のレーザ光源から射出されたそれぞれの第1のレーザ光又は第2のレーザ光を光記録媒体に導くと共に該光記録媒体からの戻り光を上記光検出器まで導く光学系とを備えていると共に、
    上記光学系は、上記光記録媒体からの戻り光を回折して分岐させる回折素子を備え、
    上記光検出器は、上記第1のレーザ光源から射出され、かつ上記回折素子のパターン領域毎に異なる方向に分岐された第1のレーザ光におけるそれぞれの光ビーム強度を検出する第1の光検出部と、上記第2のレーザ光源から射出され、かつ上記回折素子のパターン領域毎に異なる方向に分岐された第2のレーザ光におけるそれぞれの光ビーム強度を検出する第2の光検出部とを備え、
    上記第1の光検出部は、上記第1のレーザ光における回折素子からの0次回折光を受光する第1の0次回折光受光部と、上記第1のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を受光する第1の1次回折光受光部とから構成され、
    上記第2の光検出部は、上記第2のレーザ光における回折素子からの0次回折光を受光する第2の0次回折光受光部と、上記第2のレーザ光における回折素子からの±1次回折光を受光する第2の1次回折光受光部とから構成されていると共に、
    上記回折素子は、上記光記録媒体のトラックの方向に沿った2本の分割線により分割されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記第1のレーザ光源は、DVD用のレーザ光を発光するDVD用レーザ光源であり、
    前記第2のレーザ光源は、CD用のレーザ光を発光するCD用レーザ光源であり、
    前記第1の光検出部は、上記DVD用レーザ光源から射出されるDVD用レーザ光を受光するDVD用受光部であり、
    前記第2の光検出部は、上記CD用レーザ光源から射出されるCD用レーザ光を受光するCD用受光部であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記回折素子は、
    前記光記録媒体のトラックの方向に沿った分割線2本と、該トラックと垂直な方向に沿った分割線2本とによって9分割されており、
    上記トラックの方向に沿った分割線の1本は、前記第1のレーザ光源から射出された第1のレーザ光の上記光記録媒体からの戻り光の光軸と交わり、上記トラックの方向に沿った分割線の他方の1本は前記第2のレーザ光源から射出された第2のレーザ光の上記光記録媒体からの戻り光の光軸と交わることを特徴とする請求項1又は2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記第1の1次回折光受光部は、4個の受光素子からなり、
    前記第2の1次回折光受光部は、4個の受光素子からなっていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第1のレーザ光源及び第2のレーザ光源とは異なるレーザ光を発光する第3のレーザ光源と、
    前記2波長マルチレーザと光記録媒体との間に配され、上記第3のレーザ光源から射出された第3のレーザ光を光記録媒体の方向に曲げ、かつ前記第1のレーザ光又は第2のレーザ光を通過させる光結合手段とが設けられていると共に、
    前記光検出器には、上記第3のレーザ光における光記録媒体からの戻り光における回折素子からの±1次回折光を受光する4個の受光素子からなる第3の1次回折光受光部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置と、
    上記光ピックアップ装置から得られる電気信号に基づいてフォーカス制御とトラッキング制御とを実行する制御装置とを備え、
    上記制御装置は、光記録媒体がDVD−R又はCDの場合に、前記回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行うことを特徴とする光記録再生装置。
  7. 請求項6記載の光ピックアップ装置と、
    上記光ピックアップ装置から得られる電気信号に基づいてフォーカス制御とトラッキング制御とを実行する制御装置とを備え、
    上記制御装置は、光記録媒体がDVD−R、CD又はBDの場合に、前記回折素子にて分岐された±1次回折光を用いて1ビームDPPによりトラッキング制御を行うことを特徴とする光記録再生装置。
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