JP2009181670A - 光ヘッド装置および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏光ホログラム光学素子を用いた光学ヘッド装置およびこの光学ヘッド装置を用いた光学ディスク装置であって、サーボ信号を取得するためのフォトディテクターの数に制約を設けることなく、RF信号に混入するノイズを低減することができる光学ヘッド装置および光学ディスク装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る光ディスク装置10は、信号処理手段としての信号処理部11、サーボ手段としてのサーボ回路12および光ヘッド装置20を有する。光ヘッド装置20は、光源21、PBS22、CL23、回折手段としてのHOE24、対物レンズ25、補正レンズ26および光検出手段としての光検出部27を有する。本発明に係る光ディスク装置10は、FE信号およびTE信号についてはHOE24による一次回折光を利用する一方、RF信号についてはHOE24を直進する0次回折光を利用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CD、DVDおよびHD DVDなどの光ディスクを扱う光ディスク装置およびこの光ディスク装置に用いられる光ヘッド装置に関する。
従来、装置の小型化などを目的として、光ディスクを扱う光ディスク装置に用いられる光ヘッド装置(光ピックアップ)に対して偏光ホログラム光学素子(HOE:polarizing Holographic Optical Element)を適用する技術が多数提案されている(例えば特許文献1参照)。
HOEは、光ディスクからの反射光を所定の数に分割し、分割した反射光のそれぞれを所定の方向に回折させることができる。このため、HOEにより所定の数に分離され所定の方向に回折された反射光を受光可能な位置にそれぞれフォトディテクター(以下、PDという)を設け、各PDの出力を利用することにより、光ディスクを扱うために必要なサーボ信号(フォーカスエラー信号(FE信号)およびトラッキングエラー信号(TE信号))を取得することができる。
特開2007−59031号公報
従来の光ヘッド装置にHOEを適用する技術では、光ディスクからの反射光は、複数に分離されて各PDに照射される。このため、光ディスクを再生するために必要な信号(RF信号)を取得するためには、全てのPDの出力を加算する必要がある。
一般に、PDが増え、加算すべき信号が増えるほど、RF信号に混入するノイズは増加してしまう。しかし、HOEを備えた光ヘッド装置では、サーボ信号をより正確に取得するために、光ディスクの反射光を多数に分割して回折することが多い。このため、多数のPDが必要となってしまう。したがって、従来の技術では、サーボ信号をより正確に取得できる反面、RF信号に混入するノイズが大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、偏光ホログラム光学素子を用いた光学ヘッド装置およびこの光学ヘッド装置を用いた光学ディスク装置であって、サーボ信号を取得するためのフォトディテクターの数に制約を設けることなく、RF信号に混入するノイズを低減することができる光学ヘッド装置および光学ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光ヘッド装置は、上述した課題を解決するために、複数の回折領域を有し、前記複数の回折領域によって光ディスクにより反射された光を複数に分離して互いに異なる所定の方向に回折させる回折手段と、照射された光の強度に応じた信号を出力する光検出要素を複数有し、前記複数の回折領域によって前記複数に分離され互いに異なる所定の方向に回折された光をそれぞれ検出可能な位置に前記各光検出要素が配設された光検出手段と、を備え、前記光検出手段は、前記光ディスクにより反射された光のうち前記回折手段を直進した0次回折光を検出する0次光用の光検出要素群を少なくとも有し、前記0次光用の光検出要素群は、少なくとも前記光ディスクの再生信号を生成するために必要な信号を出力可能に構成された、ことを特徴とするものである。
また、本発明に係る光ディスク装置は、上述した課題を解決するために、複数の回折領域を有し、前記複数の回折領域によって光ディスクにより反射された光を複数に分離して互いに異なる所定の方向に回折させる回折手段と、複数の光検出要素を有し、前記複数の回折領域によって前記複数に分離され互いに異なる所定の方向に回折された光をそれぞれ検出可能な位置に前記各光検出要素が配設された光検出手段と、を有し、前記光検出手段は、前記光ディスクにより反射された光のうち前記回折手段を直進した0次回折光を検出する0次光用の光検出要素群を少なくとも有し、前記0次光用の光検出要素群は、少なくとも前記光ディスクの再生信号を生成するために必要な信号を出力可能に構成された、光ヘッド装置と、前記0次光用の光検出要素群の出力にもとづいて前記再生信号を生成する信号処理手段と、を備え、前記光検出手段は、前記光ディスクのフォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成するために必要な信号を出力可能に構成された第1のフォーカスエラー用光検出要素群と、前記光ディスクのフォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成するために必要な信号を出力可能に構成された第2のフォーカスエラー用光検出要素群と、を有し、前記回折手段は、前記第1のフォーカスエラー用光検出要素群に向けて光を回折し、この回折した光が前記第1のフォーカスエラー用光検出要素群上で集光されるようなレンズパワーを有する第1のフォーカスエラー用回折領域と、前記第2のフォーカスエラー用光検出要素群に向けて光を回折し、この回折した光が前記第2のフォーカスエラー用光検出要素群上で集光されるようなレンズパワーを有する第2のフォーカスエラー用回折領域と、を有し、前記信号処理手段はさらに、前記第1および第2のフォーカスエラー用光検出要素群の出力にもとづいてフォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成する、ことを特徴とするものである。
本発明に係る光学ヘッド装置および光学ディスク装置は、偏光ホログラム光学素子を用いた光学ヘッド装置およびこの光学ヘッド装置を用いた光学ディスク装置であって、サーボ信号を取得するためのフォトディテクターの数に制約を設けることなく、RF信号に混入するノイズを低減することができる。
本発明に係る光ヘッド装置および光ディスク装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光ヘッド装置および光ディスク装置の一実施形態を示す概略的な全体構成図である。
光ディスク装置10は、信号処理手段としての信号処理部11、サーボ手段としてのサーボ回路12および光ヘッド装置20を有する。
光ヘッド装置20は、光源21、偏光ビームスプリッタ(PBS:Polarizing Beam Splitter)22、コリメートレンズ(CL:Collimating Lens)23、回折手段としての偏光ホログラム光学素子(HOE:polarizing Holographic Optical Element)24、対物レンズ25、補正レンズ26および光検出手段としての光検出部27を有する。
光源21は、半導体レーザ素子であるレーザダイオードなどを含み、たとえばCD、DVDおよびHD DVDのそれぞれに対応する約780nm、約650nmおよび約405nmの波長を有するレーザ光を選択的に出射可能に構成される。
光源21から出射された光Iは、PBS22を透過して所定の偏光方向を有する直線偏光とされてからCL23により平行光化され、HOE24を介して対物レンズ25に入射し、対物レンズ25によって所定の集束性を与えられて、光ディスク1の任意の記録面L0およびL1のいずれか一方に集光される。対物レンズ25は、この入射光Iが集光された位置がジャストフォーカスおよびジャストトラックの位置となるよう、サーボ回路12によって位置を制御される。
なお、光ディスクの記録面には、例えば0.34μm〜1.6μmのピッチで、案内溝すなわちトラックもしくは記録マーク(記録済みデータ)列が、同心円またはスパイラル状に形成されている。また、対物レンズ25は、例えばプラスチック製で、その開口数NAは、例えば0.65である。また、HOE24と対物レンズ25とは、レンズホルダ30により一体的に保持される。
HOE24の厚さは、λ/4板として機能する素子が積層されている。このため、HOE24を透過した直線偏光Iは、円偏光Iとなる。
光ディスク1の記録面L0またはL1に集光された入射光Iは、光ディスクの記録面に形成されたピット列やグルーブなどにより、光学的な変調を受けて反射され、反射光Rとなる。
このため、反射光Rには、光ディスクに記録されたピット列にもとづく再生信号(RF信号)を生成するために必要な情報を含む光Rr、フォーカスエラー信号(FE信号)を生成するために必要な情報を含む光Rf、トラッキングエラー信号(TE信号)を生成するために必要な情報を含む光Rtmが含まれる。
なお、トラッキングエラーとは、光ディスク1の記録面上における入射光Iの集光位置の誤差をいう。トラッキングエラーを検出する方法としては、従来各種のものが知られており、これらのうち任意のものを使用することが可能である。本実施形態では、トラッキングエラー検出法として、位相差検出法(DPD:Differential Phase Detection)およびプッシュプル法(PP:Push Pull)を用いる場合の例について説明する。
また、光ディスク1がRやRWといった、追記型あるいは書換型で特に未記録時の場合DPD法が使えないため、プッシュプル法を用いるが、この場合対物レンズ25のレンズシフトの影響を考慮する必要がある。レンズシフトの影響を考慮するためには、プッシュプル法に対して補償を行う補償プッシュプル検出法(CPP:Compensated Push Pull)を適用する。ディスクエラー信号を補償プッシュプル法により生成するために必要な補償用信号を生成するために必要な情報を含む光Rtsもまた、反射光Rに含まれる。
反射光Rは、対物レンズ25により捕捉されてHOE24に導かれる。
HOE24は、λ/4板としての機能が付加されている。このため、HOE24を透過した反射光Rは、入射光Iに対して偏光方向が90°異なる直線偏光となる。
また、HOE24は、複数の回折領域を有し、複数の回折領域によって、光ディスクにより反射された光Rを少なくともRr、Rf、RtmおよびRtsに分離して、それぞれ互いに異なる所定の方向に回折させる。
なお、HOE24の各回折領域の回折パターンは、入射光Iに対して偏光の方向が90°異なる反射光Rにのみ作用するよう規定される。また、HOE24の各回折領域の回折方向は、任意の1つの方向にのみ回折する光(たとえば+1次回折光)のみを提供できるパターンであればよい。このため、HOE24の断面の溝形状は、矩形形状である必要はなく、たとえば鋸歯形状(ブレーズ型)であってもよい。
HOE24により分離されて回折された反射光Rは、コリメートレンズにより集束性が与えられた後にPBS22の偏光面で反射され、負のレンズパワーを有する補正レンズ26を介して光検出部27に照射される。
光検出部27は、照射された光の強度に応じた信号を出力する光検出要素としてのフォトダイオードなどのフォトディテクター(PD)を複数有する。各PDは、HOE24の複数の回折領域によって分離された光Rr、Rf、RtmおよびRtsをそれぞれ検出可能な位置に配設される。
補正レンズ26は、軸上色収差を低減するために用いられる。光源21からは、少なくとも3種の波長のいずれか1つを有する光が選択的に出射される。波長が異なる光は、光路上に存在する各種レンズの色収差により、光検出部27に対して照射されるフォーカス位置が、波長ごとにずれてしまう。特にHOE24にレンズパワーを持たせる場合、回折レンズを用いるが、回折レンズの分散は通常の屈折型レンズと逆である上に大きく、軸上色収差を考えた場合、この回折レンズによる軸上色収差が主要因となる。この軸上色収差を低減するため、補正レンズ26として分散の大きな負のレンズパワーを有するレンズを用い、HOE24が持つ負のレンズパワーの回折レンズによる逆分散をキャンセルし、光源21から出射される光の波長によらず、同一の回折領域で回折された光は同一のPD上に集光するようにする。
軸上色収差を低減するためには、HOE24を、複数の回折格子(回折手段要素)を積層した多層構造とし、各回折格子がそれぞれ互いに異なるレンズパワーを有するようにしてもよい。もちろん、HOE24を多層構造とするとともに、補正レンズ26を利用することによって、色収差を低減するようにしてもよく、光源21から出射される光の波長によらず、同一の回折領域で回折された光はPD上で集光するようにすればよい。またHOE24を複数の回折格子による多層構造とする場合、各回折格子にそれぞれ互いに異なる回折ピッチを持たせることにより、光源21から射出される光の波長によらず、同一の回折領域で回折された光は同一のPDセルで受光することができ、各波長専用のPDセルが不要になるため、PDの大きさを小さく引いては光ピックアップ自体を小型化できる利点がある。
続いて、HOE24および光検出部27の構成および作用についてより詳細に説明する。
図2は、図1に示したHOE24の構成例を示す概略図である。また、図3は、図1に示した光検出部27の構成例を示す概略図である。
図2に示すように、HOE24は、第1のフォーカスエラー用回折領域としての回折領域24FA、第2のフォーカスエラー用回折領域としての回折領域24FB、第1のトラッキングエラー用回折領域群としての回折領域群24TMA、第2のトラッキングエラー用回折領域群としての回折領域群24TMB、第1の補償用回折領域群としての回折領域群24TSAおよび第2の補償用回折領域群としての回折領域群24TSBとに分割される。
また、図3に示すように、光検出部27は、0次光用の光検出要素群としてのPD群27RF1〜4、第1のフォーカスエラー用光検出要素群としてのPD群27FA1および2、第2のフォーカスエラー用光検出要素群としてのPD群27FB1および2、第1のトラッキングエラー用光検出要素としてのPD27TMA、第2のトラッキングエラー用光検出要素としてのPD27TMB、第1の補償用光検出要素としてのPD27TSAおよび第2の補償用光検出要素としてのPD27TSBとを有する。
HOE24により分離された光Rr、Rf、RtmおよびRtsは、光検出部27の各PDにより検出されて出力信号(たとえばフォトダイオードでは電流値)に変換され、これらの出力信号にもとづいて、信号処理部11によりRF信号、FE信号およびTE信号が生成される。
まず、RF信号について説明する。
従来、光ディスクによる反射光RをHOE24によって複数の回折光に分割し、この分割された回折光のそれぞれからサーボ信号を取得する場合には、必要となるPDの数が増えてしまうために、RF信号に混入するノイズが増加してしまう問題があった。
そこで、本実施形態では、FE信号およびTE信号についてはHOE24による一次回折光を利用する一方、RF信号についてはHOE24を直進する0次回折光を利用する。
PD群27RF1〜4は、田の字状に配設された4つのPDからなり、HOE24を直進した0次回折光Rrをデフォーカス状態で受光し、受光した光の強度に応じた信号を出力する。
信号処理部11は、PD群27RF1〜4の出力信号からRF信号を生成する。このため、RF信号は、4つのPDの出力を加算するだけで取得することができる。これは、FE信号を非点収差法によって取得する場合と同数である。
次に、FE信号について説明する。
RF信号を取得する方法として非点収差法を用いる場合、必要とされるPDの数は4つである。このため、非点収差法を用いれば、RF信号を取得する際に加算すべき信号の数が4つですむ。したがって、一見、非点収差法を用いればRF信号に混入するノイズを低減することができるように思える。しかし、ランド・グルーブ記録方式でデータが記録されているDVD−RAMなどの光ディスクに対して非点収差法を適用すると、FE信号にトラッククロス信号が混入してしまう問題がある。
一方、本実施形態では、HOE24による1次回折光を利用して、トラッククロス信号の混入を低減することができるナイフエッジ法を用いてFE信号を生成する。
回折領域24FAおよび回折領域24FBは、図2に示すように、それぞれ、光ディスクの半径方向(ラジアル方向)と平行な帯状領域であり、HOE24の回折面の中心に対し、互いに上下対称な位置に離間して設けられる。
回折領域24FAは、PD群27FA1および2に向けて光Rfを回折する。また、回折領域24FAは、この回折した光RfがPD群27FA1および2上で集光されるようなレンズパワーを有する。
回折領域24FBは、PD群27FB1および2に向けて光Rfを回折する。また、回折領域24FBは、この回折した光RfがPD群27FB1および2上で集光されるようなレンズパワーを有する。
PD群27FA1および2ならびにPD群27FB1および2は、光Rfを集光状態で受光し、受光した光の強度に応じた信号を出力する。
信号処理部11は、PD群27FA1および2ならびにPD群27FB1および2の出力にもとづいて、フォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成する。
本実施形態に係る光ヘッド装置20および光ディスク装置10によれば、RF信号についてはHOE24を直進する0次回折光を利用して4つのPDの出力を加算するだけで取得することができ、かつ、FE信号についてはHOE24による一次回折光を利用してナイフエッジ法により取得することができる。このため、RF信号に混入するノイズを低減可能であるとともに、光ディスクがRAMディスクである場合においてもFE信号に対するトラッククロス信号の混入を低減することができる。また、RF信号を0次回折光から取得するため、1次回折光を利用するサーボ信号(FE信号およびTE信号)を取得するためのフォトディテクターの数には、RF信号に対するノイズを考慮した制約は全く必要ない。
次に、TE信号について説明する。
本実施形態においては、トラッキングエラー検出法として、位相差検出法(DPD:Differential Phase Detection)およびプッシュプル法(PP:Push Pull)を用いる。また、光ディスクが書き込み可能ディスクあるいは書き換え可能ディスクである場合には、プッシュプル法を用いるが、対物レンズ25のレンズシフトの影響を考慮して補償プッシュプル検出法(CPP:Compensated Push Pull)を適用する。
DPD信号(位相差トラッキングエラー信号)は、信号処理部11により、RF信号を取得する際に利用するPD群と同一のPD群である27RF1〜4の出力信号から生成される。つまり、他のサーボ信号に比べて帯域の高い信号であるRF信号およびDPD信号は、0次光から生成可能である。
PP信号は、信号処理部11により、PD27TMAおよびPD27TMBの出力信号から生成される。
回折領域群24TMA(回折領域群24TMB)は、図2に示すように、円弧状の分割線24CL23(24CR)とHOE24の外縁とにより囲まれた領域から、回折領域24FAおよび回折領域24FBを除いた領域群である。
回折領域群24TMAは、PD27TMAにむけて光Rtmを回折する。また、回折領域群24TMAは、この回折した光RtmがPD27TMA上で集光されるようなレンズパワーを有する。
回折領域群24TMBは、PD27TMBにむけて光Rtmを回折する。また、回折領域群24TMBは、この回折した光RtmがPD27TMB上で集光されるようなレンズパワーを有する。
PD27TMAおよびPD27TMBは、光Rtmを集光状態で受光し、受光した光の強度に応じた信号を出力する。
信号処理部11は、PD27TMAおよびPD27TMBの出力にもとづいて、トラッキングエラー信号(PP信号)をPP法により生成する。
CPP信号を生成するために必要な補償用信号は、信号処理部11により、PD27TSAおよびPD27TSBの出力信号から生成される。
回折領域群24TSA(回折領域群24TSB)は、図2に示すように、光ディスクのタンジェンシャル方向に平行な直径24Tと、円弧状の分割線24CL23(24CR)とHOE24の外縁とにより囲まれた領域から、回折領域24FAおよび回折領域24FBを除いた領域群である。
回折領域群24TSAは、PD27TSAにむけて光Rtsを回折する。また、回折領域群24TSAは、この回折した光RtsがPD27TSA上で集光されるようなレンズパワーを有する。
回折領域群24TSBは、PD27TSBにむけて光Rtsを回折する。また、回折領域群24TSBは、この回折した光RtsがPD27TSB上で集光されるようなレンズパワーを有する。
PD27TSAおよびPD27TSBは、光Rtsを集光状態で受光し、受光した光の強度に応じた信号を出力する。
信号処理部11は、PD27TSAおよびPD27TSBの出力にもとづいて、トラッキングエラー信号を補償プッシュプル法(CPP法)により生成するために必要な補償用信号を出力する。
サーボ回路12は、信号処理部11から受けたフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号にもとづいて、入射光Iの光ディスク上における集光位置がジャストフォーカスおよびジャストトラックの位置となるよう、対物レンズ25の位置を制御する。
図4は、図3に示した光検出部27の変形例を示す図である。
トラッキングエラー信号を補償プッシュプル法により生成するために必要な補償用信号は、レンズシフトの影響を低減するために用いられる。レンズシフトが生じた場合におけるPD27TSAおよびPD27TSBの出力変化をより大きく感度よくするためには、図4に示したように、PD27TSAおよびPD27TSBを2チャンネルPDとして用い、PD27TSAおよびPD27TSB上にRtsを集光せずにあえてデフォーカス状態で照射するとよい。この場合、回折領域群24TSAおよび回折領域群24TSBは、回折した光Rtsがデフォーカス状態で図4に示したPD27TSAおよびPD27TSBに照射されるよう構成される。
この場合、レンズシフトによるRts内の強度分布変化だけでなく、PD27TSAおよびPD27TSB上のデフォーカス像の位置がシフトするため、PD27TSAおよびPD27TSBの出力信号は、わずかなレンズシフトに対しても、大きく変化することができ、よりレンズシフトの影響を低減することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、光ディスク1がDVD−Rなどのメディアである場合、PP信号は0次光から取得するようにしても構わない。また、図3および図4に示した各PDの配置はあくまで一例であり、図3および図4に示した場所とは異なる場所に各PDを配置しても、HOE24の各回折領域の設計により、各PDに反射光Rを照射することが可能である。
本発明に係る光ヘッド装置および光ディスク装置の一実施形態を示す概略的な全体構成図。 図1に示したHOEの構成例を示す概略図。 図1に示した光検出部の構成例を示す概略図。 図3に示した光検出部の変形例を示す図。
符号の説明
1 光ディスク
10 光ディスク装置
11 信号処理部
12 サーボ回路
20 光ヘッド装置
21 光源
22 偏光ビームスプリッタ(PBS)
23 コリメートレンズ(CL)
24 偏光ホログラム光学素子(HOE)
25 対物レンズ
26 補正レンズ
27 光検出部
30 レンズホルダ

Claims (11)

  1. 複数の回折領域を有し、前記複数の回折領域によって光ディスクにより反射された光を複数に分離して互いに異なる所定の方向に回折させる回折手段と、
    照射された光の強度に応じた信号を出力する光検出要素を複数有し、前記複数の回折領域によって前記複数に分離され互いに異なる所定の方向に回折された光をそれぞれ検出可能な位置に前記各光検出要素が配設された光検出手段と、
    を備え、
    前記光検出手段は、
    前記光ディスクにより反射された光のうち前記回折手段を直進した0次回折光を検出する0次光用の光検出要素群を少なくとも有し、
    前記0次光用の光検出要素群は、
    少なくとも前記光ディスクの再生信号を生成するために必要な信号を出力可能に構成された、
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 前記光検出手段は、
    前記光ディスクのフォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成するために必要な信号を出力可能に構成された第1のフォーカスエラー用光検出要素群と、
    前記光ディスクのフォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成するために必要な信号を出力可能に構成された第2のフォーカスエラー用光検出要素群と、
    をさらに有し、
    前記回折手段は、
    前記第1のフォーカスエラー用光検出要素群に向けて光を回折し、この回折した光が前記第1のフォーカスエラー用光検出要素群上で集光されるようなレンズパワーを有する第1のフォーカスエラー用回折領域と、
    前記第2のフォーカスエラー用光検出要素群に向けて光を回折し、この回折した光が前記第2のフォーカスエラー用光検出要素群上で集光されるようなレンズパワーを有する第2のフォーカスエラー用回折領域と、
    を有する、
    請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 前記第1および第2のフォーカスエラー用回折領域は、
    それぞれ前記光ディスクの半径方向と平行な帯状領域であり、前記回折手段の回折面の中心に対し、互いに上下対称な位置に離間して設けられた、
    請求項2記載の光ヘッド装置。
  4. 前記第0次光用の光検出要素群は、
    田の字状に配設された4つの光検出要素からなり、位相差トラッキングエラー信号を生成するために必要な信号をさらに出力可能に構成された、
    請求項2記載の光ヘッド装置。
  5. 前記光検出手段は、
    前記光ディスクのトラッキングエラー信号をプッシュプル法により生成するために必要な信号を出力可能に構成された第1のトラッキングエラー用光検出要素と、
    前記光ディスクのトラッキングエラー信号をプッシュプル法により生成するために必要な信号を出力可能に構成された第2のトラッキングエラー用光検出要素と、
    をさらに有し、
    前記回折手段は、
    前記第1のトラッキングエラー用光検出要素に向けて光を回折し、この回折した光が前記第1のトラッキングエラー用光検出要素上で集光されるようなレンズパワーを有する第1のトラッキングエラー用回折領域群と、
    前記第2のトラッキングエラー用光検出要素に向けて光を回折し、この回折した光が前記第2のトラッキングエラー用光検出要素上で集光されるようなレンズパワーを有する第2のトラッキングエラー用回折領域群と、
    をさらに有する請求項2記載の光ヘッド装置。
  6. 前記光検出手段は、
    前記光ディスクのトラッキングエラー信号を補償プッシュプル法により生成するために必要な補償用信号を出力可能に構成された第1の補償用光検出要素と、
    前記光ディスクのトラッキングエラー信号を補償プッシュプル法により生成するために必要な補償用信号を出力可能に構成された第2の補償用光検出要素と、
    をさらに有し、
    前記回折手段は、
    前記第1の補償用光検出要素に向けて光を回折し、この回折した光が前記第1の補償用光検出要素上で集光されるようなレンズパワーを有する第1の補償用回折領域群と、
    前記第2の補償用光検出要素に向けて光を回折し、この回折した光が前記第2の補償用光検出要素上で集光されるようなレンズパワーを有する第2の補償用回折領域群と、
    をさらに有する請求項5記載の光ヘッド装置。
  7. 前記光検出手段は、
    前記光ディスクのトラッキングエラー信号を補償プッシュプル法により生成するために必要な補償用信号を出力可能に構成された、2つの光検出要素からなる補償用光検出要素群、
    をさらに有し、
    前記回折手段は、
    前記補償用光検出要素群に向けて光を回折し、この回折した光が前記補償用光検出要素に対してデフォーカス状態で照射されるよう構成された補償用回折領域群、
    をさらに有する請求項5記載の光ヘッド装置。
  8. 前記回折手段の色収差を低減するように、前記回折手段と前記光検出手段との間の光路上に配設された負のレンズパワーを有する補正レンズ、
    をさらに備え、
    前記光検出手段を構成する各光検出要素は、多波長互換性能を有する、
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の光ヘッド装置。
  9. 前記光検出手段を構成する各光検出要素は、多波長互換性能を有し、
    前記回折手段は、
    複数の回折手段要素を積層した多層構造を有し、
    前記回折手段要素は、
    それぞれ互いに異なるレンズパワーと回折溝ピッチを有し、
    前記光ディスクにより反射された光の波長によらず、同一の回折領域で回折された光は同一の光検出要素に向かうよう構成された、
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の光ヘッド装置。
  10. 複数の回折領域を有し、前記複数の回折領域によって光ディスクにより反射された光を複数に分離して互いに異なる所定の方向に回折させる回折手段と、複数の光検出要素を有し、前記複数の回折領域によって前記複数に分離され互いに異なる所定の方向に回折された光をそれぞれ検出可能な位置に前記各光検出要素が配設された光検出手段と、を有し、前記光検出手段は、前記光ディスクにより反射された光のうち前記回折手段を直進した0次回折光を検出する0次光用の光検出要素群を少なくとも有し、前記0次光用の光検出要素群は、少なくとも前記光ディスクの再生信号を生成するために必要な信号を出力可能に構成された、光ヘッド装置と、
    前記0次光用の光検出要素群の出力にもとづいて前記再生信号を生成する信号処理手段と、
    を備え、
    前記光検出手段は、
    前記光ディスクのフォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成するために必要な信号を出力可能に構成された第1のフォーカスエラー用光検出要素群と、
    前記光ディスクのフォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成するために必要な信号を出力可能に構成された第2のフォーカスエラー用光検出要素群と、
    を有し、
    前記回折手段は、
    前記第1のフォーカスエラー用光検出要素群に向けて光を回折し、この回折した光が前記第1のフォーカスエラー用光検出要素群上で集光されるようなレンズパワーを有する第1のフォーカスエラー用回折領域と、
    前記第2のフォーカスエラー用光検出要素群に向けて光を回折し、この回折した光が前記第2のフォーカスエラー用光検出要素群上で集光されるようなレンズパワーを有する第2のフォーカスエラー用回折領域と、
    を有し、
    前記信号処理手段はさらに、前記第1および第2のフォーカスエラー用光検出要素群の出力にもとづいてフォーカスエラー信号をナイフエッジ法により生成する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 前記光ディスクに向けて光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光を前記光ディスクの記録面上に集光させるとともに、前記光ディスクにより反射された光を捕捉して前記回折手段に導く対物レンズと、
    前記信号処理手段により生成されたフォーカスエラー信号にもとづいて、前記対物レンズと前記光ディスクとの距離を制御するサーボ手段と、
    をさらに備えた請求項10記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11927488B2 (en) * 2019-01-03 2024-03-12 Chia-Ling Chen Thermal detection system capable of providing early warning and related products

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