JP2006196117A - 光ヘッドの誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置 - Google Patents

光ヘッドの誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置 Download PDF

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【課題】本発明は、光記録媒体に光ビームを集光させる対物レンズの位置合わせに用いる光ヘッドの誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置に関し、対物レンズを高精度に位置決めできる光ヘッドの誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光源から射出した光ビーム27を対物レンズを介して光記録媒体に集光させ、光記録媒体で反射した光ビーム27をホログラム素子23で回折させて0次光26と1次光28とに分離して受光素子25に集光させ、0次光26を用いて対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出し、1次光28を用いて対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光記録媒体に光ビームを集光させる対物レンズの位置合わせに用いる光ヘッドの誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置に関する。
光記録再生装置は、例えば円板状の光記録媒体の円周方向に沿って形成され且つ光記録媒体の半径方向に複数形成されたトラックの所定領域に情報を記録し、又は当該トラックの所定領域に記録された情報を再生する光ヘッドを備えている。光ヘッドには、光記録媒体に対して情報を記録するだけに用いられる記録専用型と、情報を再生するだけに用いられる再生専用型、及び記録再生の双方に使用可能な記録再生型とがある。従って、これらを搭載した装置はそれぞれ光記録装置、光再生装置、光記録再生装置となるが、本願では以下、それら全てを包含して光記録再生装置と総称する。
対物レンズが光記録媒体を横切る際に生じるトラッククロス信号の混入を低減した焦点ズレ誤差信号の検出方式として、差動非点収差法が知られている(特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。差動非点収差法を用いるためには、光源から射出された光ビームを分割した主ビームと副ビームとを光記録媒体の情報記録面上に集光しなければならない。このため、光ビームを分割するための第1の回折素子(例えば回折格子)が往路光学系上に必要である。また、トラッククロス信号の混入を低減した焦点ズレ誤差信号の検出方法として、特許文献4に開示されているナイフエッジ法や特許文献5に開示されているスポットサイズ検出法が知られている。これらの方法を用いるには、光記録媒体で反射した光を所望の受光部分に導くための第2の回折素子(例えばホログラム素子)が必要である。
特開平4−163681号公報 特開平11−296875号公報 特開2000−82226号公報 特開2002−197713号公報 特許第3484767号公報
ところが、特許文献4に開示されているナイフエッジ法や、特許文献5に開示されているスポットサイズ検出法では、ホログラム素子を対物レンズと共にアクチュエータに搭載して連動させる必要がある。ホログラム素子は往路及び復路となる共通光路上に配置されるため、高価な偏光依存性のホログラム素子を用いなければならない。このため、光ヘッド及び光記録再生装置が高コスト化してしまうという欠点を有している。
また、特許文献1乃至3に開示されている差動非点収差法では、偏光依存性のホログラム素子は不要であるため、光ヘッド及び光記録再生装置の高コスト化を防止できる。しかし、トラッククロス信号成分の混入が低減された焦点ズレ誤差信号を検出するためには、光記録媒体の物理的トラックピッチに適合するように位置調整が成された副ビームを用いなければならない。物理的トラックピッチの異なる複数の種類の光記録媒体に対しては、副ビームの最適調整位置が一致しない。このため、同一の光ヘッドを用いて全ての種類の光記録媒体において、トラッククロス信号成分の混入を低減した焦点ズレ誤差信号を検出することは困難である。特に、差動非点収差法は、記録再生兼用のDVD媒体向けの焦点ズレ誤差信号検出には適さないという欠点を有している。
さらに近年では、2種類の波長の光を射出できるように2つの光源を同一のパッケージ内に納めた素子も開発され、実用化されるようになってきている。しかし、当該素子では、2つの光源が異なった位置に存在するため、その共役位置に相当する結像位置もほぼ同量だけ異なる。このため、2種類の波長の光を同一の受光素子を用いて受光することが困難になるという問題を有している。
本発明の目的は、対物レンズを高精度に位置決めできる光ヘッドの誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置を提供することにある。
上記目的は、光源から射出した光ビームを対物レンズを介して光記録媒体に集光させ、前記光記録媒体で反射した前記光ビームを回折させて0次光と1次光とに分離して集光させ、前記0次光を用いて前記対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出し、前記1次光を用いて前記対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法によって達成される。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記1次光の合焦する位置に配置された受光素子に形成された0次光用受光領域で前記0次光を受光して前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、前記0次光用受光領域とは離れた位置で前記受光素子に形成された1次光用受光領域で前記1次光を受光して前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記光記録媒体の半径方向に延伸する第1の分割線と、前記第1の分割線にほぼ直交する第2の分割線とにより4分割された前記0次光用受光領域を用いて前記0次光を受光して前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、前記光記録媒体の半径方向に延伸する第3の分割線で2分割された前記1次光用受光領域を用いて前記1次光を受光して前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記光ビームの光入射面又は光射出面の少なくとも一方の一部に回折作用を有する回折素子を用いて、前記光ビームを前記0次光と前記1次光とに分離して、前記トラック位置ズレ誤差信号及び前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記回折素子にホログラム素子を用いて、前記トラック位置ズレ誤差信号及び前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記光源から射出した第1波長の前記光ビーム又は第2波長(前記第1波長<前記第2波長)の前記光ビームを前記対物レンズを介して前記光記録媒体に集光させ、前記第1波長の前記光ビームの前記0次光又は前記第2波長の前記光ビームの前記0次光を用いて前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、前記第1波長の前記光ビームの前記1次光又は前記第2波長の前記光ビームの前記1次光を用いて前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記光源から射出した前記光ビームを回折させて主ビームと2本の副ビームとに分割して、前記対物レンズを介して前記光記録媒体に集光させて反射させ、前記主ビーム及び前記2本の副ビームを回折させて前記0次光及び前記1次光に分離して集光させ、前記主ビームに基づく前記0次光又は前記主ビームに基づく前記0次光及び前記2本の副ビームに基づく前記0次光を用いて前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、前記主ビームに基づく前記1次光を用いて前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記光記録媒体で反射した前記第1波長の前記主ビーム及び前記第1波長の前記2本の副ビーム又は前記第2波長の前記主ビーム及び前記第2波長の前記2本の副ビームを回折させて前記0次光及び前記1次光に分離して集光させ、前記第1波長の前記主ビームに基づく前記0次光若しくは前記第1波長の前記主ビームに基づく前記0次光及び前記第1波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光又は前記第2波長の前記主ビームに基づく前記0次光若しくは前記第2波長の前記主ビームに基づく前記0次光及び前記第2波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光を用いて前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、前記第1波長の前記主ビームに基づく前記1次光又は前記第2波長の前記主ビームに基づく前記1次光を用いて前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記第1波長の前記主ビームに基づく前記0次光、前記第1波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光、前記第2波長の前記主ビームに基づく前記0次光及び前記第2波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光をそれぞれ別の前記0次光用受光領域でそれぞれ受光して前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、前記第1波長の前記主ビームに基づく前記1次光及び前記第2波長の前記主ビームに基づく前記1次光を共通の前記1次光用受光領域で受光して前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、前記回折素子を用いて前記光ビームを前記0次光と、2つの前記1次光とに分離して、2つの前記1次光を前記受光素子の異なる場所にそれぞれ合焦させ、前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする。
また、上記目的は、光源から射出して対物レンズを介して光記録媒体で反射した光ビームを回折して分離した0次光及び1次光を受光する受光素子であって、前記対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出するために前記0次光を受光する0次光用受光領域と、前記対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出するために前記1次光を受光する1次光用受光領域とを有することを特徴とする受光素子によって達成される。
上記本発明の受光素子であって、前記0次光用受光領域は、前記光記録媒体の半径方向に延伸する第1の分割線と、前記第1の分割線にほぼ直交する第2の分割線とを有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記1次光用受光領域は、前記光記録媒体の半径方向に延伸する第3の分割線を有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記1次光用受光領域は、前記第3の分割線にほぼ直交する第4の分割線をさらに有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記0次光用受光領域は、前記光源から射出した前記光ビームを回折して分離した主ビーム及び2本の副ビームのうちの前記主ビームに基づく前記0次光を受光する主ビーム用受光領域と、前記2本の副ビームに基づく前記0次光をそれぞれ受光する副ビーム用受光領域とを有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記主ビーム用受光領域は、前記第1の分割線及び前記第2の分割線を有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記副ビーム用受光領域は、前記第2の分割線を有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記副ビーム用受光領域は、前記第1の分割線をさらに有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記0次光用受光領域は、前記光源から射出して前記対物レンズを介して前記光記録媒体で反射した第1波長の前記光ビーム及び第2波長(前記第1波長<前記第2波長)の前記光ビームを回折して分離した前記第1波長の前記0次光を受光する第1の波長用受光領域と、前記第2波長の前記0次光を受光する第2波長用受光領域とを有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記第1波長用受光領域及び前記第2波長用受光領域は、前記第1の分割線及び前記第2の分割線を有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記第1波長用受光領域及び前記第2波長用受光領域は、前記光入射面を法線方向に見て、正方形状に形成されていることを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記第1波長用受光領域は、前記第1波長の前記主ビームに基づく前記0次光を受光する第1波長主ビーム用受光領域と、前記第1波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光をそれぞれ受光する第1波長副ビーム用受光領域とを有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記第2波長用受光領域は、前記第2波長の前記主ビームに基づく前記0次光を受光する第2波長主ビーム用受光領域と、前記第2波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光をそれぞれ受光する第2波長副ビーム用受光領域とを有することを特徴とする。
上記本発明の受光素子であって、前記1次光用受光領域は、前記第1波長の前記1次光及び前記第2波長の前記1次光を受光できるように配置されていることを特徴とする。
また、上記目的は、光源から射出して対物レンズを介して光記録媒体で反射した光ビームを回折させる回折素子であって、前記対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出するために用いる0次光と、前記対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出するために用いる1次光とを前記光ビームを回折させて生成する第1の回折領域と、前記第1の回折領域の境界部に直線状に視認される分割線とを有することを特徴とする回折素子によって達成される。
上記本発明の回折素子であって、前記第1の回折領域は、前記光ビームの光入射面又は光射出面の少なくとも一方の一部に形成されていることを特徴とする。
上記本発明の回折素子であって、前記光射出面及び前記0次光の合焦位置間を前記光射出面の法線方向に測った長さは、前記光射出面及び前記1次光の合焦位置間を同方向に測った長さと異なっていることを特徴とする。
上記本発明の回折素子であって、前記光入射面又は前記光射出面の少なくとも一方の一部に形成された、前記0次光及び前記1次光と分離されて前記1次光と共に前記焦点ズレ誤差信号を検出するために用いる別の1次光を生成する第2の回折領域をさらに有することを特徴とする。
上記本発明の回折素子であって、前記光射出面及び前記別の1次光の合焦位置間を前記光射出面の法線方向に測った長さは、前記光射出面及び前記1次光の合焦位置間を同方向に測った長さとほぼ同じであり、前記別の1次光の合焦位置は、同一平面内において、前記1次光の合焦位置と異なっていることを特徴とする。
上記本発明の回折素子であって、前記第1及び第2の回折領域の境界部は、前記分割線を有することを特徴とする。
上記本発明の回折素子であって、前記光入射面又は前記光射出面の少なくとも一方の一部に形成され、前記光ビームを回折せずに透過する光透過領域をさらに有することを特徴とする。
上記本発明の回折素子であって、前記光透過領域と前記第1の回折領域との境界部は、前記分割線を有することを特徴とする。
上記本発明の回折素子であって、前記光透過領域と前記第2の回折領域との境界部は、前記分割線を有することを特徴とする。
上記本発明の回折素子であって、偏光無依存性であることを特徴とする。
また、上記目的は、光源から射出した光ビームを光記録媒体に集光させる対物レンズと、前記対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出するために用いる0次光と、前記対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出するために用いる1次光とを前記光記録媒体で反射した前記光ビームを回折させて生成する第1の回折領域と、前記第1の回折領域の境界部に直線状に視認される分割線とを備えた回折素子と、前記トラック位置ズレ誤差信号を検出するために前記0次光を受光する0次光用受光領域と、前記焦点ズレ誤差信号を検出するために前記1次光を受光する1次光用受光領域とを備えた受光素子とを有することを特徴とする光ヘッドによって達成される。
上記本発明の光ヘッドであって、前記受光素子は、上記本発明の受光素子であることを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドであって、前記回折素子は、上記本発明の回折素子であることを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドであって、前記回折素子は、ホログラム素子を有することを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドであって、前記回折素子は、前記0次光を非合焦の状態で前記受光素子に入射し、前記1次光を合焦の状態で前記受光素子に入射していることを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドであって、前記回折素子は、前記分割線と前記光記録媒体の半径方向とがほぼ平行になるように配置されていることを特徴とする。
上記本発明の光ヘッドであって、前記光源は、第1波長の前記光ビームを射出する第1の光源と、第2波長(前記第1波長<前記第2波長)の前記光ビームを射出する第2の光源とを有することを特徴とする。
また、上記目的は、上記本発明の光ヘッドを有することを特徴とする光記録再生装置によって達成される。
本発明によれば、対物レンズを高精度に位置決めできるようになる。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態による光ヘッドの焦点ズレ誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置について図1乃至図6を用いて説明する。まず、本実施の形態による光ヘッド1の概略の構成について図1乃至図4を用いて説明する。
図1に示すように、光ヘッド1は、光ビームを射出する光源としてレーザダイオード3を有している。レーザダイオード3は、コントローラ(不図示)からの制御電圧に基づいて記録/再生毎に異なる光強度の光ビームを射出できるようになっている。
レーザダイオード3の光射出側の所定位置には、偏光ビームスプリッタ5が配置されている。レーザダイオード3から見て偏光ビームスプリッタ5の光透過側には、1/4波長板7、コリメータレンズ9及び対物レンズ13がこの順に並んで配置されている。コリメータレンズ9は、レーザダイオード3からの発散光線束を平行光線束に変換して対物レンズ13に導くと共に、対物レンズ13からの平行光線束を集束光線束に変換して受光素子25に導くために設けられている。対物レンズ13はコリメータレンズ9からの平行光線束を光記録媒体15の情報記録面に集光して読み取りスポットを形成すると共に、光記録媒体15からの反射光を平行光線束に変換してコリメータレンズ9に導くために設けられている。
1/4波長板7から見て偏光ビームスプリッタ5の光反射側には、センサレンズ17、コリメータレンズ21、偏光無依存型のホログラム素子(回折素子)23及び受光素子25がこの順に配置されている。また、レーザダイオード3から見て偏光ビームスプリッタ5の光反射側には、レーザダイオード3から射出された光ビーム27の光強度を計測するためのパワーモニタ用フォトダイオード11が配置されている。
センサレンズ17は、光記録媒体15で反射された光ビーム27の合焦位置を光学的に調整するための反射光合焦位置調整部として機能する。また、センサレンズ17は光記録媒体15で反射した光ビーム27を所定の光学系倍率で拡大させて、コリメータレンズ21及びホログラム素子23を介して受光素子25上に入射させるようになっている。
図2は、ホログラム素子23近傍を拡大して示している。図2に示すように、ホログラム素子23はコリメータレンズ21を透過した光ビーム27を回折して0次光26と1次光28とに分離するようになっている。0次光26はホログラム素子23で回折せずに透過した光であり、コリメータレンズ21の集光作用により所定位置で集光するようになっている。ホログラム素子23は光ビーム27を回折して、コリメータレンズ21の焦点面位置より近い位置に1次光28を合焦(ジャストフォーカス)するようになっている。従って、ホログラム素子23の光射出面及び0次光26の合焦位置間を当該光射出面の法線方向に測った長さは、ホログラム素子23の光射出面及び1次光28の合焦位置間を同方向に測った長さと異なっている。0次光26は対物レンズ13のトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出するために用いられ、1次光28は対物レンズ13の焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出するために用いられる。
受光素子25の受光面は1次光28の合焦する位置に配置されている。このため、0次光26は受光素子25の受光面上に非合焦(デフォーカス)の状態で入射される。図示は省略するが、ホログラム素子23から射出される光には、0次光26に対して1次光28とほぼ対称位置に集光する他の1次光が含まれている。当該1次光は焦点ズレ誤差信号の検出に用いないので受光素子25に入射させない。
図3は、ホログラム素子23を光ビーム27の入射面側から見た状態を示している。図3の図中の左右方向の矢印は光記録媒体15の半径(ラジアル)方向Rを示し、上下方向の矢印は光記録媒体15のトラックの接線方向Tを示している。図2及び図3に示すように、ホログラム素子23は、例えばガラス材料を薄板円柱状に形成した形状を有している。図3に示すように、ホログラム素子23は光ビーム27を回折させて0次光26と1次光28とを生成する回折領域(第1の回折領域)αと、光の回折作用を有さず、光ビーム27を回折せずに透過する光透過領域βとを有している。回折領域αは集束する光ビーム27を十分に含むように、光入射面又は光射出面の少なくとも一方の一部に、例えば半円形状に形成されている。回折領域αには、入射された光ビーム27を回折する、例えば所定ピッチの格子状パターン(不図示)が形成されている。光透過領域βは光ビーム27を回折せずに透過できるように所定ピッチの格子状パターン等が形成されていない。このため、回折領域αと光透過領域βとの境界部は直線状の分割線Lとして視認される。分割線Lが、図2において一点鎖線で示すコリメータレンズ21の光軸を横切り且つ光記録媒体15の半径方向Rとほぼ平行になるように、ホログラム素子23は配置されている。分割線Lは後程説明するナイフエッジ法におけるナイフエッジとして機能する。
分割線Lは光記録媒体15の半径方向Rに対してほぼ平行になっているので、対物レンズ13が半径方向Rにシフトしても焦点ズレ誤差信号にオフセット成分が生じ難い。このため、ホログラム素子23を対物レンズ13と連動させる必要がないので、ホログラム素子23は復路光学系上であって受光素子25近傍に配置できる。ホログラム素子23は受光素子25近傍に配置できるので偏光依存性を有さなくてもよい。これにより、ホログラム素子23の低コスト化を図ることができる。
図4は、受光素子25の受光面を光入射側から見た状態を示している。図4の図中の左右方向の矢印は光記録媒体15の半径(ラジアル)方向Rを示し、上下方向の矢印は光記録媒体15のトラックの接線方向Tを示している。図4に示すように、受光素子25は0次光26を受光する0次光用受光領域29と、0次光用受光領域29とは離れた位置に形成された、1次光28を受光する1次光用受光領域31とを有している。0次光用受光領域29は例えば正方形状に形成されている。0次光用受光領域29は、光記録媒体15の半径方向Rに延伸する分割線(第1の分割線)l1と、分割線l1にほぼ直交してトラックの接線方向に延伸する分割線(第2の分割線)l2とを有している。0次光用受光領域29は、分割線l1、l2により分割されて隣接してマトリクス状に配置された正方形状の4つの受光部A、B、C、Dを有している。受光部Aは分割線l1を介して受光部Dに隣接し、分割線l2を介して受光部Bに隣接し、受光部Cに対角に位置して配置されている。受光部Cは分割線l1を介して受光部Bに隣接し、分割線l2を介して受光部Dに隣接して配置されている。受光部A、B、C、Dは分割線l1、l2により電気的に独立している。0次光26は受光部A、B、C、Dに跨って非合焦の状態で入射される。
1次光用受光領域31は、例えば半径方向Rが長手方向となる長方形状に形成されている。1次光用受光領域31は、光記録媒体15の半径方向Rに延伸する分割線(第3の分割線)l3を有している。分割線l3は0次光受光領域29の分割線l1のほぼ一直線上に並んで配置されている。1次光用受光領域31は分割線l3によって分割されて隣接して配置された長方形状の2つの受光部a、bを有している。受光部a、bは分割線l3により電気的に独立している。1次光28は受光部a、bに跨って合焦の状態で入射される。
0次光用受光領域29で受光された0次光26の光強度は電気信号に変換される。当該電気信号を用いて所定の演算が成され、対物レンズ13のトラックズレ調整に用いるトラック位置ズレ誤差信号(TES)が検出される。1次光用受光領域31で受光された1次光28の光強度は電気信号に変換される。当該電気信号を用いて所定の演算が成され、対物レンズ13の焦点ズレ調整に用いる焦点ズレ誤差信号(FES)が検出される。
以上説明したように、本実施の形態による光ヘッドによれば、ホログラム素子23を復路光学系上であって受光素子25近傍に配置できる。このため、安価な偏光無依存性のホログラム素子23を用いることができるので、光ヘッド1の低コスト化を図ることができる。また、0次光26は非合焦の状態で0次光用受光領域29に入射するので、受光部A、B、C、D上の0次光26のスポットがほぼ同じ面積となるように調整し易い。これにより、光ヘッド1の調整作業の短縮化を図ることができる。
次に、光ヘッドの誤差信号検出方法について図1乃至図4を用いて説明する。図1に示すように、レーザダイオード3から出射された発散光の光ビーム27は偏光ビームスプリッタ5に入射する。偏光ビームスプリッタ5において、光ビーム27の所定の偏光方位の直線偏光成分は透過して1/4波長板7に入射する。一方、当該偏光方位に直交する直線偏光成分は反射してパワーモニタ用フォトダイオード11に入射し、光ビーム強度が計測される。
1/4波長板7に入射した直線偏光の光ビーム27は、1/4波長板7を透過して円偏光の光ビーム27となる。この円偏光の光ビーム27は、コリメータレンズ9で平行光に変換され、コリメータレンズ9を透過して対物レンズ13により集束されて光記録媒体15の情報記録面に集光して反射する。光記録媒体15の情報記録面で反射した円偏光の光ビーム27は、対物レンズ13で平行光にされてからコリメータレンズ9を透過して1/4波長板7に入射する。1/4波長板7を透過することにより、円偏光の光ビーム27は当初の直線偏光から偏光方位が90°回転した直線偏光になって偏光ビームスプリッタ5に入射する。この直線偏光の光ビーム27は偏光ビームスプリッタ5で反射させられてセンサレンズ17に入射する。
センサレンズ17を透過した光ビーム27はコリメータレンズ21を介してホログラム素子23に入射する。図2に示すように、光ビーム27はホログラム素子23で回折して0次光26及び1次光28に分離される。
ホログラム素子23で回折されずに透過した0次光26は、図4に示すように、非合焦の状態で受光素子25の受光面に形成された0次光用受光領域29に入射する。光ビーム27が光記録媒体15のトラックに正確に追従していれば、0次光26は受光部A、B、C、Dでほぼ同じ光強度で受光される。これに対し、光ビーム27が光記録媒体15の所定トラックの一側方にずれると、例えば、0次光26の受光部A、Dの光強度が高くなるのに対して受光部B、Cの光強度は低くなる。また、光ビーム27が所定トラックの他側方にずれると、例えば、0次光26の受光部A、Dの光強度が低くなるのに対して受光部B、Cの光強度は高くなる。従って、各受光部A、B、C、Dで光電変換されて得られた検出電圧をVA、VB、VC、VDとすると、TESは、TES=(VA+VD)−(VB+VC)として求められる。このように、本実施の形態では、TESはプッシュプル法を用いて求められる。
一方、ホログラム素子23で回折されて生成された1次光28は受光素子25の受光面に形成された1次光用受光領域31に入射する。光ビーム27が光記録媒体15の情報記録面に合焦していれば、図3に示すホログラム素子23の回折領域αで回折して生成された1次光28のスポットは、図4に示すように、1次光用受光領域31の受光部a、bのほぼ中央に形成される。例えば、対物レンズ13が光記録媒体15から遠ざかって、光ビーム27が光記録媒体15の情報記録面の手前に合焦するフォーカスずれが生じると、回折領域αで生成された1次光28のスポットは受光部a側がぼける。また、対物レンズ13が光記録媒体15に近付き過ぎて、光ビーム27が光記録媒体15の情報記録面の後ろに合焦するフォーカスずれが生じると、回折領域αで生成された1次光28のスポットは受光部b側がぼける。従って、受光部a、bで光電変換されて得られた検出電圧をVa、Vbとすると、FESは、FES=Va−Vbとして求められる。このように、本実施の形態では、FESはナイフエッジ法を用いて求められる。
図5は、未記録状態のDVD−RAMの情報記録面に光ビーム27が合焦している際のFESの波形を示している。図5(a)は、本実施の形態による光ヘッド1でのFESの波形を示している。図5(b)は、比較例として非点収差法を用いて検出されたFESの波形を示している。図5(b)の図中の波形Aは、後程説明する光ビーム27を分離して生成した主ビーム及び副ビームのうちの主ビームに基づくFESを示し、波形Bは副ビームに基づくFESを示している。図5(a)及び図5(b)の横軸は時間を表し、縦軸は振幅を表している。
図5(b)に示すように、非点収差法を用いると、トラッククロス信号成分の混入が相対的に多いため、FESの波形の振幅は大きくなる。これに対し、図5(a)に示すように、ナイフエッジ法を用いると、トラッククロス信号成分の混入は相対的に少ないため、FESの波形の振幅は小さくなる。光ヘッド1は、振幅が小さく直流信号に近いFESを用いて対物レンズ13の焦点ズレを調整できるので、対物レンズ13を高精度に位置決めできる。
以上説明したように、本実施の形態による光ヘッドの誤差信号検出方法では、レーザダイオード3から射出した光ビーム27から0次光26と1次光28とを生成できる。0次光26は非合焦の状態で0次光用受光領域29に入射するので、0次光用受光領域29上の0次光26のスポット位置を調整し易い。スポット位置が良好に調整された0次光26を用いてプッシュプル法によりTESを検出できるので、対物レンズ13のトラックズレを高精度に調整できる。
また、1次光28は合焦の状態で1次光用受光領域31に入射され、ナイフエッジ法を用いてFESを検出することができる。従って、トラッククロス信号の混入を低減したFESを得ることができるので、対物レンズ13の焦点ズレを高精度に調整できる。このように、光ヘッド1は光記録媒体15に対して対物レンズ13を精度よく位置合わせすることができる。
また、光ヘッド1は光ビーム27のみに基づいてFESを検出できるので、光記録媒体15の物理的トラックピッチに対して副ビームを最適な位置に調整する必要はない。このため、光ヘッド1は、物理的トラックピッチの異なる複数の種類の光記録媒体15であっても、トラッククロス信号成分の混入を低減した焦点ズレ誤差信号を検出することができる。
次に、本実施の形態による光記録再生装置について説明する。図6は、本実施の形態による光ヘッド1を搭載した光記録再生装置150の概略構成を示している。光記録再生装置150は、図6に示すように光記録媒体15を回転させるためのスピンドルモータ152と、光記録媒体15にレーザビームを照射するとともにその反射光を受光する光ヘッド1と、スピンドルモータ152及び光ヘッド1の動作を制御するコントローラ154と、光ヘッド1にレーザ駆動信号を供給するレーザ駆動回路155と、光ヘッド1にレンズ駆動信号を供給するレンズ駆動回路156とを備えている。
コントローラ154にはフォーカスサーボ追従回路157、トラッキングサーボ追従回路158及びレーザコントロール回路159が含まれている。フォーカスサーボ追従回路157が作動すると、回転している光記録媒体15の情報記録面にフォーカスがかかった状態となり、トラッキングサーボ追従回路158が作動すると、光記録媒体15の偏芯している信号トラックに対して、レーザビームのスポットが自動追従状態となる。フォーカスサーボ追従回路157及びトラッキングサーボ追従回路158には、フォーカスゲインを自動調整するためのオートゲインコントロール機能及びトラッキングゲインを自動調整するためのオートゲインコントロール機能がそれぞれ備えられている。また、レーザコントロール回路159は、レーザ駆動回路155により供給されるレーザ駆動信号を生成する回路であり、光記録媒体15に記録されている記録条件設定情報に基づいて、適切なレーザ駆動信号の生成を行う。
これらフォーカスサーボ追従回路157、トラッキングサーボ追従回路158及びレーザコントロール回路159については、コントローラ154内に組み込まれた回路である必要はなく、コントローラ154と別個の部品であっても構わない。さらに、これらは物理的な回路である必要はなく、コントローラ154内で実行されるソフトウェアであっても構わない。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態による光ヘッドの焦点ズレ誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置について図7乃至図12を用いて説明する。本実施の形態による光記録再生装置は上記第1の実施の形態と同様であるため説明は省略する。まず、本実施の形態による光ヘッド41の概略の構成について図7乃至図10を用いて説明する。
図7に示すように、光ヘッド41は、光ビーム27を射出する光源としてレーザダイオード3を有している。レーザダイオード3は、コントローラ(不図示)からの制御電圧に基づいて記録/再生毎に異なる光強度の光ビームを射出できるようになっている。
レーザダイオード3の光射出側の所定位置には、回折格子19が配置されている。レーザダイオード3から射出された光ビーム27は、回折格子19に入射して3本の光ビーム(主ビーム37と2本の副ビーム39a、39b)に分割される。副ビーム39a、39bは、主ビーム37位置を中心にトラック方向に所定距離隔てて対称に並んで光記録媒体15の情報記録面上に配置されている。
レーザダイオード3から見て回折格子19の光透過側には、偏光ビームスプリッタ5が配置されている。レーザダイオード3から見て偏光ビームスプリッタ5の光透過側には、1/4波長板7、コリメータレンズ9及び対物レンズ13がこの順に並んで配置されている。コリメータレンズ9は、レーザダイオード3からの発散光線束を平行光線束に変換して対物レンズ13に導くと共に、対物レンズ13からの平行光線束を集束光線束に変換して受光素子45に導くために設けられている。対物レンズ13はコリメータレンズ9からの平行光線束を光記録媒体15の情報記録面に集光して読み取りスポットを形成すると共に、光記録媒体15からの反射光を平行光線束に変換してコリメータレンズ9に導くために設けられている。
1/4波長板7から見て偏光ビームスプリッタ5の光反射側には、センサレンズ17、コリメータレンズ21、偏光無依存型のホログラム素子(回折素子)43及び受光素子45がこの順に配置されている。また、レーザダイオード3から見て偏光ビームスプリッタ5の光反射側には、レーザダイオード3から射出された光ビーム27の光強度を計測するためのパワーモニタ用フォトダイオード11が配置されている。
センサレンズ17は、光記録媒体15で反射された主ビーム37及び副ビーム39a、39bの合焦位置を光学的に調整するための反射光合焦位置調整部として機能する。また、センサレンズ17は光記録媒体15で反射した主ビーム37及び副ビーム39a、39bを所定の光学系倍率で拡大させて、コリメータレンズ21及びホログラム素子43を介して受光素子45上に入射させるようになっている。
図8は、ホログラム素子43近傍を拡大して示している。図8に示すように、ホログラム素子43はコリメータレンズ21を透過した主ビーム37を回折して0次光46と、1次光48及び1次光(別の1次光)50とに分離するようになっている。0次光46はホログラム素子43で回折せずに透過した光であり、コリメータレンズ21の集光作用により所定位置で集光するようになっている。ホログラム素子43は主ビーム37を回折して、コリメータレンズ21の焦点面位置より近い位置に1次光48、50を合焦するようになっている。ホログラム素子43の光射出面及び0次光46の合焦位置間を光射出面の法線方向に測った長さは、当該光射出面及び1次光48、50の合焦位置間を同方向に測ったそれぞれの長さと異なっている。また、ホログラム素子43の光射出面及び1次光48の合焦位置間を当該光射出面の法線方向に測った長さは、当該光射出面及び1次光50の合焦位置間を同方向に測った長さとほぼ同じになっている。
0次光46は対物レンズ13のトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出するために用いられ、1次光48、50は対物レンズ13の焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出するために用いられる。
受光素子45の受光面は1次光48、50の合焦する位置に配置されている。このため、0次光46は受光素子45の受光面上に非合焦の状態で入射される。図示は省略するが、ホログラム素子43から射出される光には、0次光46に対して1次光48、50とほぼ対称位置にそれぞれ集光する2つの1次光が含まれている。当該1次光は焦点ズレ誤差信号の検出に用いないので受光素子45に入射させない。さらに、ホログラム素子43から射出される光には、副ビーム39a、39bのそれぞれの0次光49a、49b(図7参照)に対して対称位置にそれぞれ集光する8つの1次光が含まれている。これらの1次光は焦点ズレ誤差信号の検出に用いないので受光素子45に入射させない。
図9は、ホログラム素子43を主ビーム37の入射面側から見た状態を示している。図9の図中の左右方向の矢印は光記録媒体15の半径(ラジアル)方向Rを示し、上下方向の矢印は光記録媒体15のトラックの接線方向Tを示している。図8及び図9に示すように、ホログラム素子43は、例えばガラス材料を薄板円柱状に形成した形状を有している。図9に示すように、ホログラム素子43は主ビーム37を回折させて0次光46と1次光48とを生成する回折領域(第1の回折領域)α1を有している。さらに、ホログラム素子43は主ビーム37を回折させて0次光46と、1次光48と異なる位置に集光する1次光50とを生成する回折領域(第2の回折領域)α2を有している。回折領域α1、α2は集束する主ビーム37を十分に含むように、光入射面又は光射出面の少なくとも一方の一部に、例えば半円形状にそれぞれ形成されている。
回折領域α1には、入射された主ビーム37を回折する、例えば所定ピッチの格子状パターン(不図示)が形成されている。同様に、回折領域α2には、入射された主ビーム37を回折領域α1とは異なる角度で回折できるように、例えば、回折領域α1の格子状パターンと異なる格子状パターン(不図示)が形成されている。このため、回折領域α1、α2との境界部は直線状の分割線Lとして視認される。分割線Lが、図8において一点鎖線で示すコリメータレンズ21の光軸を横切り且つ光記録媒体15の半径方向Rとほぼ平行になるように、ホログラム素子43は配置されている。分割線Lはナイフエッジ法におけるナイフエッジとして機能する。
本実施の形態によるホログラム素子43は分割線Lが光記録媒体15の半径方向Rに対してほぼ平行になるように配置されているので、上記第1の実施の形態によるホログラム素子23と同様の効果が得られる。
図10は、受光素子45の受光面を光入射側から見た状態を示している。図10の図中の左右方向の矢印は光記録媒体15の半径(ラジアル)方向Rを示し、上下方向の矢印は光記録媒体15のトラックの接線方向Tを示している。図10に示すように、受光素子45は、主ビーム37に基づく0次光46を受光する主ビーム用受光領域59と、主ビーム用受光領域59とは離れた位置に形成された、副ビーム39a、39bに基づく0次光49a、49bをそれぞれ受光する副ビーム用受光領域60a、60bとを備えた0次光用受光領域を有している。副ビーム用受光領域60a、60bは光記録媒体15のトラックの接線方向Tに主ビーム用受光領域59を挟んで並んで配置されている。さらに、受光素子45は主ビーム用受光領域59及び副ビーム用受光領域60a、60bとは離れた位置に形成された、主ビーム37に基づく1次光48、50をそれぞれ受光する1次光用受光領域61を有している。
主ビーム用受光領域59は例えば正方形状に形成されている。主ビーム用受光領域59は、光記録媒体15の半径方向Rに延伸する分割線(第1の分割線)l1と、分割線l1にほぼ直交して光記録媒体15のトラックの接線方向Tに延伸する分割線(第2の分割線)l2とを有している。主ビーム用受光領域59は、分割線l1、l2により分割されて隣接してマトリクス状に配置された正方形状の4つの受光部A、B、C、Dを有している。受光部Aは分割線l1を介して受光部Dに隣接し、分割線l2を介して受光部Bに隣接し、受光部Cに対角に位置して配置されている。受光部Cは分割線l1を介して受光部Bに隣接し、分割線l2を介して受光部Dに隣接して配置されている。受光部A、B、C、Dは分割線l1、l2により電気的に独立している。0次光46は受光部A、B、C、Dに跨って非合焦の状態で入射される。
副ビーム用受光領域60a、60bは例えば正方形状にそれぞれ形成されている。副ビーム用受光領域60a、60bは光記録媒体15のトラックの接線方向Tに延伸する分割線(第2の分割線)l2をそれぞれ有している。副ビーム用受光領域60aは分割線l2によって分割されて隣接して配置された長方形状の受光部E1、F1を有している。受光部E1、F1は分割線l2により電気的に独立している。0次光49aは受光部E1、F1に跨って非合焦の状態で入射される。
同様に、副ビーム用受光領域60bは分割線l2によって分割されて隣接して配置された長方形状の受光部E2、F2を有している。受光部E2、F2は分割線l2により電気的に独立している。0次光49bは受光部E2、F2に跨って非合焦の状態で入射される。
1次光用受光領域61は、例えば光記録媒体15の半径方向Rが長手方向となる長方形状に形成されている。1次光用受光領域61は、光記録媒体15の半径方向Rに延伸する分割線(第3の分割線)l3と、分割線l3にほぼ直交して光記録媒体15のトラックの接線方向Tに延伸する分割線(第4の分割線)l4とを有している。分割線l3は主ビーム用受光領域59の分割線l1のほぼ一直線上に並んで配置されている。1次光用受光領域61は分割線l3、l4により分割されて隣接してマトリクス状に配置された長方形状の4つの受光部a、b、c、dを有している。受光部aは分割線l3を介して受光部bに隣接し、分割線l4を介して受光部dに隣接し、受光部cに対角に位置して配置されている。受光部cは分割線l3を介して受光部dに隣接し、分割線l4を介して受光部bに隣接して配置されている。受光部a、b、c、dは分割線l3、l4により電気的に独立している。1次光48は受光部a、bに跨って合焦の状態で入射される。1次光50は受光部c、dに跨って合焦の状態で入射される。
主ビーム用受光領域59及び副ビーム用受光領域60a、60bでそれぞれ受光された0次光46及び0次光49a、49bの光強度は電気信号にそれぞれ変換される。当該電気信号を用いて所定の演算が成され、対物レンズ13のトラックズレ調整に用いるトラック位置ズレ誤差信号(TES)が検出される。1次光用受光領域61で受光された1次光48、50の光強度は電気信号に変換される。当該電気信号を用いて所定の演算が成され、対物レンズ13の焦点ズレ調整に用いる焦点ズレ誤差信号(FES)が検出される。
以上説明したように、本実施の形態による光ヘッドによれば、ホログラム素子43を復路光学系上であって受光素子45近傍に配置できる。このため、安価な偏光無依存性のホログラム素子43を用いることができるので、光ヘッド41の低コスト化を図ることができる。また、0次光46は非合焦の状態で主ビーム用受光領域59に入射するので、受光部A、B、C、D上の0次光46のスポットがほぼ同じ面積となるように調整し易い。同様に、0次光49a、49bは非合焦の状態で副ビーム用受光領域60a、60bに入射するので、受光部E1、F1上の0次光49aのスポットがほぼ同じ面積となるように調整し易く、受光部E2、F2上の0次光49bのスポットがほぼ同じ面積となるように調整し易い。これにより、光ヘッド41の調整作業の短縮化を図ることができる。
次に、光ヘッドの誤差信号検出方法について図7乃至図10を用いて説明する。図7に示すように、レーザダイオード3から出射された発散光の光ビーム27は回折格子19に入射する。光ビーム27は回折格子19で主ビーム37及び副ビーム39a、39bに分離される。光記録媒体15の情報記録面上での主ビーム37と副ビーム39a、39bとの半径方向のスポット間隔は光記録媒体15の物理的トラックピッチの約1/2倍となるように、回折格子19の格子面を回折格子19の光軸回りに回転させて調整される。主ビーム37及び副ビーム39a、39bは偏光ビームスプリッタ5に入射する。偏光ビームスプリッタ5において、主ビーム37及び副ビーム39a、39bの所定の偏光方位の直線偏光成分は透過して1/4波長板7に入射する。一方、当該偏光方位に直交する直線偏光成分は反射してパワーモニタ用フォトダイオード11に入射し、光ビーム強度が計測される。
1/4波長板7に入射した直線偏光の主ビーム37及び副ビーム39a、39bは、1/4波長板7を透過して円偏光の主ビーム37及び副ビーム39a、39bとなる。この円偏光の主ビーム37及び副ビーム39a、39bは、コリメータレンズ9で平行光に変換され、コリメータレンズ9を透過して対物レンズ13により集束されて光記録媒体15の情報記録面に集光して反射する。光記録媒体15の情報記録面で反射した円偏光の主ビーム37及び副ビーム39a、39bは、対物レンズ13で平行光にされてからコリメータレンズ9を透過して1/4波長板7に入射する。1/4波長板7を透過することにより、円偏光の主ビーム37及び副ビーム39a、39bは当初の直線偏光から偏光方位が90°回転した直線偏光になって偏光ビームスプリッタ5に入射する。この直線偏光の主ビーム37及び副ビーム39a、39bは偏光ビームスプリッタ5で反射させられてセンサレンズ17に入射する。
センサレンズ17を透過した主ビーム37及び副ビーム39a、39bはコリメータレンズ21を介してホログラム素子43に入射する。図8に示すように、主ビーム37はホログラム素子43で回折して0次光46及び1次光48、50に分離される。
ホログラム素子43で回折されずに透過した主ビーム37に基づく0次光46は、図10に示すように、非合焦の状態で受光素子45の受光面に形成された主ビーム用受光領域59に入射する。同様に、ホログラム素子43で回折されずに透過した副ビーム39a、39bに基づく0次光49a、49bは、非合焦の状態で副ビーム用受光領域60a、60bにそれぞれ入射する。主ビーム37及び副ビーム39a、39bが光記録媒体15のトラックに正確に追従していれば、0次光46は受光部A、B、C、Dでほぼ同じ光強度で受光され、0次光49aは受光部E1、F1でほぼ同じ強度で受光され、0次光49bは受光部E2、F2でほぼ同じ強度で受光される。
これに対し、主ビーム37及び副ビーム39a、39bが光記録媒体15の所定トラックの一側方にずれると、例えば、0次光46の受光部A、Dの光強度が高くなるのに対して受光部B、Cの光強度は低くなり、0次光49a、49bの受光部E1、E2の光強度がそれぞれ低くなるのに対して受光部F1、F2の光強度はそれぞれ高くなる。また、光ビーム27が所定トラックの他側方にずれると、例えば、0次光46の受光部A、Dの光強度が低くなるのに対して受光部B、Cの光強度は高くなり、0次光49a、49bの受光部E1、E2の光強度がそれぞれ高くなるのに対して受光部F1、F2の光強度はそれぞれ低くなる。従って、各受光部A、B、C、D、E1、E2、F1、F2で光電変換されて得られた検出電圧をVA、VB、VC、VD、VE1、VE2、VF1、VF2とし、所定の係数をk1とすると、TESは、TES={(VA+VD)−(VB+VC)}−k1×{(E1+E2)−(F1+F2)}として求められる。係数k1は対物レンズ13の光記録媒体15のラジアル方向へのシフトによって生じる直流オフセット成分がTESから除去されるように設定される。このように、本実施の形態では、TESは差動プッシュプル法を用いて求められる。
一方、ホログラム素子43で回折されて生成された主ビーム37に基づく1次光48、50は受光素子45の受光面に形成された1次光用受光領域61に入射する。その際、1次光48は受光部a、b側に入射し、1次光50は受光部c、d側に入射する。主ビーム37が光記録媒体15の情報記録面に合焦していれば、図9に示すホログラム素子43の回折領域α1、α2でそれぞれ回折して生成された1次光48、50の各スポットは、図10に示すように、1次光用受光領域61の受光部a、b及び受光部c、dのほぼ中央にそれぞれ形成される。例えば、対物レンズ13が光記録媒体15から遠ざかって、主ビーム37が光記録媒体15の情報記録面の手前に合焦するフォーカスずれが生じると、回折領域α1で生成された1次光48のスポットは受光部a側がぼけ、回折領域α2で生成された1次光50のスポットは受光部c側がぼける。また、対物レンズ13が光記録媒体15に近付き過ぎて、主ビーム37が光記録媒体15の情報記録面の後ろに合焦するフォーカスずれが生じると、回折領域α1で生成された1次光48のスポットは受光部b側がぼけ、回折領域α2で生成された1次光50のスポットは受光部d側がぼける。従って、受光部a、b、c、dで光電変換されて得られた検出電圧をVa、Vb、Vc、Vdとすると、FESは、FES=(Va+Vc)−(Vb+Vd)として求められる。このように、本実施の形態では、FESはダブルナイフエッジ法を用いて求められる。
以上説明したように、本実施の形態による光ヘッドの誤差信号検出方法では、差動プッシュプル法を用いてTESを検出するため、対物レンズ13の光記録媒体15のラジアル方向へのシフトによって生じる直流オフセット成分を十分に除去することができる。これにより、対物レンズ13のトラックズレをより高精度に調整できる。また、本実施の形態による光ヘッドの誤差信号検出方法では、ダブルナイフエッジ法を用いてFESを検出するため、1次光用受光領域61上の1次光48、50のスポット位置が光記録媒体15のトラックの接線方向Tに若干シフトすることにより生じる直流オフセット成分を除去することができる。これにより、当該直流オフセット成分が除去され且つトラッククロス信号の混入を低減したFESを得ることができるので、対物レンズ13の焦点ズレを高精度に調整できる。このように、光ヘッド41は光記録媒体15に対して対物レンズ13をより高精度に位置合わせすることができる。
図11は、本実施の形態の変形例によるホログラム素子(回折素子)43’を光入射面側から見た状態を示している。図11に示すように、本変形例によるホログラム素子43’は回折領域α1、α2と、回折領域α1、α2間に挟まれて形成された光透過領域βとを有している。回折領域α1、α2は、ホログラム素子43’の光軸を横切る仮想直線に対してほぼ対称の位置からホログラム素子43’の外周囲端部まで光入射面又は光射出面の少なくとも一方の一部に形成されている。回折領域α1、α2は集束する主ビーム37を十分に含むようにそれぞれ形成されている。回折領域α1、α2には所定の格子パターン(不図示)がそれぞれ形成されている。また、光透過領域βは主ビーム37を回折せずに透過させるために、所定の格子パターン等が形成されていない。このため、回折領域α1、α2と光透過領域βとのそれぞれの境界部は直線状の分割線Lとして視認される。各境界部で視認される2つの分割線Lはほぼ平行となっている。ホログラム素子43’は、光軸をコリメータレンズ21の光軸とほぼ一致させ、分割線Lが光記録媒体15の半径方向Rにほぼ平行となるように配置されている。
ホログラム素子43’は入射された主ビーム37を0次光46と1次光48、50とに分離して、0次光46を非合焦の状態で主ビーム用受光領域59に入射すると共に、合焦の状態で1次光用受光領域61に入射するようになっている。また、ホログラム素子43’は入射された副ビーム39a、39bを0次光49a、49bと1次光とに分離して、0次光49a、49bを非合焦の状態で副ビーム用受光領域60a、60bにそれぞれ入射し、当該1次光を受光素子45に入射させないようになっている。これにより、本変形例によるホログラム素子43’は上記実施の形態によるホログラム素子43と同様の効果が得られる。
さらに、ホログラム素子43’は光入出射面の中心部分に回折領域が形成されていない光透過領域βを有している。このため、ホログラム素子43’の中心部分は主ビーム37の回折に寄与しない。この場合、対物レンズが僅かに焦点ずれしただけでも、受光素子45’で検出される検出電圧は大きく変化する。従って、ホログラム素子43’を用いると、図9に示す光入射出面が2分割されて中心部分にも回折領域α1、α2を有するホログラム素子43を用いた場合に比べてFESの検出感度が向上する。このため、ホログラム素子43’を有する光ヘッドはより高精度にFESを検出することができる。
図12は、本実施の形態の変形例による受光素子45’の受光面を光入射面側から見た状態を示している。図12に示すように、本変形例による受光素子45’は副ビーム用受光領域60a、60bに代えて、直交する分割線l1、l2により分割されて隣接してマトリクス状に配置された正方形状の4つの受光部E1、F1、G1、H1及びE2、F2、G2、H2をそれぞれ有する副ビーム用受光領域65a、65bを備えている点に特徴を有している。
副ビーム用受光領域65aの受光部E1は分割線l1を介して受光部H1に隣接し、分割線l2を介して受光部F1に隣接し、受光部G1に対角に位置して配置されている。受光部G1は分割線l1を介して受光部F1に隣接し、分割線l2を介して受光部H1に隣接して配置されている。受光部E1、F1、G1、H1は分割線l1、l2により電気的に独立している。同様に、副ビーム用受光領域65bの受光部E2は分割線l1を介して受光部H2に隣接し、分割線l2を介して受光部F2に隣接し、受光部G2に対角に位置して配置されている。受光部G2は分割線l1を介して受光部F2に隣接し、分割線l2を介して受光部H2に隣接して配置されている。受光部E2、F2、G2、H2は分割線l1、l2により電気的に独立している。
本変形例によれば、主ビーム用受光領域59は4分割された受光部A〜Dを有し、副ビーム用受光領域65a、65bは4分割された受光部E1〜H1、E2〜H2をそれぞれ有している。このため、ダブルナイフエッジ法の他に差動非点収差法を用いてFESを検出することができる。この場合、例えば、コリメータレンズ21に代えてシリンドリカルレンズを用いて、主ビーム37及び副ビーム39a、39bに非点収差が付与される。各受光部E1、F1、G1、H1、E2、F2、G2、H2で光電変換されて得られた検出電圧をVE1、VF1、VG1、VH1、VE2、VF2、VG2、VH2とし、所定の係数をk2とすると、FESは、FES={(VA+VC)−(VB+VD)}+k2×{(E1+E2+G1+G2)−(F1+F2+H1+H2)}として求められる。
また、TESは差動プッシュプル法を用いて検出することができ、TES={(VA+VD)−(VB+VC)}−k1×{(E1+E2+H1+H2)−(F1+F2+G1+G2)}として求められる。
このように、本変形例によれば、FESは差動非点収差法又はダブルナイフエッジ法を用いて検出することができる。従って、光ヘッドのFESの検出方法の仕様によって、差動非点収差法又はダブルナイフエッジ法を使い分けることができる。このように、光ヘッドの仕様が異なっていても受光素子を流用できるので、光ヘッドの低コスト化を図ることができる。
〔第3の実施の形態〕
本発明の第3の実施の形態による光ヘッドの焦点ズレ誤差信号検出方法、それに用いる回折素子及び受光素子並びにそれらを用いた光ヘッド並びに光記録再生装置について図13及び図14を用いて説明する。本実施の形態による光記録再生装置は上記第1の実施の形態と同様であるため説明は省略する。本実施の形態の光ヘッドは、複数ある光記録媒体規格のうち、例えばDVD及びCDに対応するようになっている。DVD用光源(第1の光源)から射出される光の波長(第1波長)の代表値は650nmであり、CD用光源(第2の光源)から射出される光の波長(第2波長)の代表値は780nmである。本実施の形態の光ヘッドは、CD用光源及びDVD光源を例えばハウジング内に内蔵しており、DVD及びCDの2種類の光記録媒体のそれぞれに対応して波長の異なる光を照射して情報の記録又は再生を行うことができるようになっている。
本実施の形態による光ヘッドの構成はDVD用光源及びCD用光源を有していることを除いては、上記第1及び第2の実施の形態と同様であるため説明は省略する。図13は、本実施の形態による受光素子55の受光面を光入射面側から見た状態を示している。図13の図中の左右方向の矢印は光記録媒体の半径(ラジアル)方向Rを示し、上下方向の矢印は光記録媒体のトラックの接線方向Tを示している。図13に示すように、受光素子55は光記録媒体(不図示)で反射されたDVD用の光ビーム又はCD用の光ビームに基づく0次光をそれぞれ受光するDVD用受光領域(第1波長用受光領域)70と、CD用受光領域(第2波長用受光領域)70’とを備えた0次光受光領域を有している。さらに、受光素子55は両受光領域70、70’とは離れた位置にDVD用の光ビーム又はCD用の光ビームに基づく1次光を受光する1次光用受光領域75を有している。
DVD用受光領域70は、DVD用光源から射出した光ビームが回折格子(不図示)で分離された主ビーム及び2本の副ビームのうちの主ビームに基づく0次光74を受光するDVD主ビーム用受光領域(第1波長主ビーム用受光領域)71と、2本の副ビームに基づく0次光76a、76bをそれぞれ受光するDVD副ビーム用受光領域(第1波長副ビーム用受光領域)73a、73bとを有している。
同様に、CD用受光領域70’は、CD用光源から射出した光ビームが回折格子で分離された主ビーム及び2本の副ビームのうちの主ビームに基づく0次光74’を受光するCD主ビーム用受光領域(第2波長主ビーム用受光領域)71‘と、2本の副ビームに基づく0次光76a’、76b‘をそれぞれ受光するCD副ビーム用受光領域(第2波長副ビーム用受光領域)73a’、73b‘とを有している。
DVD主ビーム用受光領域71は、例えば、一辺の長さが約100μmに形成された正方形状を有している。DVD主ビーム用受光領域71は、光記録媒体の半径方向Rに延伸する分割線(第1の分割線)l1と、分割線l1にほぼ直交してトラックの接線方向Tに延伸する分割線(第2の分割線)l2とを有している。DVD主ビーム用受光領域71は、分割線l1、l2により分割されて隣接してマトリクス状に配置された正方形状の4つの受光部A、B、C、Dを有している。受光部A、B、C、Dのそれぞれの一辺の長さは約50μmに形成されている。受光部Aは分割線l1を介して受光部Dに隣接し、分割線l2を介して受光部Bに隣接し、受光部Cに対角に位置して配置されている。受光部Cは分割線l1を介して受光部Bに隣接し、分割線l2を介して受光部Dに隣接して配置されている。受光部A、B、C、Dは分割線l1、l2により電気的に独立している。DVD用の主ビームに基づく0次光74は受光部A、B、C、Dに跨って非合焦の状態で入射される。
DVD副ビーム用受光領域73aは例えば、一辺の長さが約100μmに形成された正方形状を有している。DVD副ビーム用受光領域73aはトラックの接線方向Tに延伸する分割線(第2の分割線)l2を有している。DVD副ビーム用受光領域73aは分割線l2によって分割されて隣接して配置された長方形状の受光部E1、F1を有している。受光部E1、F1は光記録媒体のトラックの接線方向Tの方向の長さが約100μmであり、半径方向Rの方向の長さが約50μmである長方形状に形成されている。受光部E1、F1は分割線l2により電気的に独立している。DVD用の副ビームに基づく0次光76aは受光部E1、F1に跨って非合焦の状態で入射される。
同様に、DVD副ビーム用受光領域73bは例えば、一辺の長さが約100μmに形成された正方形状を有している。DVD副ビーム用受光領域73bは光記録媒体のトラックの接線方向Tに延伸する分割線(第2の分割線)l2を有している。DVD副ビーム用受光領域73bは分割線l2によって分割されて隣接して配置された長方形状の受光部E2、F2を有している。受光部E2、F2は光記録媒体のトラックの接線方向Tの方向の長さが約100μmであり、半径方向Rの方向の長さが約50μmである長方形状に形成されている。受光部E2、F2は分割線l2により電気的に独立している。DVD用の副ビームに基づく0次光76bは受光部E2、F2に跨って非合焦の状態で入射される。
DVD副ビーム用受光領域73a、73bは光記録媒体のトラックの接線方向Tの方向にDVD主ビーム用受光領域71を挟んで並んで配置されている。DVD主ビーム用受光領域71とDVD副ビーム用受光領域73a、73bとは光記録媒体のトラックの接線方向Tの方向に約50μmの間隙を設けてそれぞれ配置されている。光記録媒体の半径方向Rにほぼ平行でありDVD主ビーム用受光領域71に隣接していないDVD副ビーム用受光領域73a、73bの外周囲端部と、DVD主ビーム用受光領域71の中心点との距離は約200μmとなる。
CD主ビーム用受光領域71’はDVD主ビーム用受光領域71と同様の構成且つ形状に形成されているので説明は省略する。CD副ビーム用受光領域73a’、73b’はDVD副ビーム用受光領域73a、73bと同様の構成且つ形状に形成されているので説明は省略する。CD副ビーム用受光領域73a’、73b’は光記録媒体のトラックの接線方向Tの方向にCD主ビーム用受光領域71’を挟んで並んで配置されている。CD主ビーム用受光領域71’とCD副ビーム用受光領域73a’、73b’とはトラックの接線方向Tの方向に約80μmの間隙を設けてそれぞれ配置されている。光記録媒体の半径方向Rにほぼ平行でありCD主ビーム用受光領域71’に隣接していないCD副ビーム用受光領域73a’、73b’の外周囲端部と、CD主ビーム用受光領域71’の中心点との距離は約230μmとなる。
DVD主ビーム用受光領域71とCD主ビーム用受光領域71’とは光記録媒体の半径方向Rに並んで配置されている。DVD主ビーム用受光領域71の中心点とCD主ビーム用受光領域71’の中心点との間の距離はDVD用光源とCD用光源との距離に基づいて決定され、例えば110μmとなるように配置されている。CD主ビーム用受光領域71’の中心点はDVD主ビーム用受光領域71の中心点に対して光記録媒体のトラックの接線方向Tの方向に若干ずらして配置されている。
1次光用受光領域75は、例えば長手方向(光記録媒体の半径方向R)の長さが約280μmであり、短手方向(トラックの接線方向)の長さが約70μmである長方形状に形成されている。1次光用受光領域75は、光記録媒体の半径方向Rに延伸する分割線(第3の分割線)l3と、分割線l3にほぼ直交してトラックの接線方向Tに延伸する分割線(第4の分割線)l4とを有している。1次光用受光領域75は分割線l3、l4により分割されて隣接してマトリクス状に配置された長方形状の4つの受光部a、b、c、dを有している。受光部a、b、c、dの長手方向(光記録媒体の半径方向R)のそれぞれの長さは約140μmであり、短手方向(トラックの接線方向)のそれぞれの長さは約70μmである。受光部aは分割線l3を介して受光部bに隣接し、分割線l4を介して受光部dに隣接し、受光部cに対角に位置して配置されている。受光部cは分割線l3を介して受光部dに隣接し、分割線l4を介して受光部bに隣接して配置されている。受光部a、b、c、dは分割線l3、l4により電気的に独立している。
本実施の形態では、DVDの主ビーム及びCDの主ビームは共通のホログラム素子に入射されて0次光及び1次光が生成されて受光素子55に入射する。例えば、図9に示すホログラム素子43の回折領域α1で回折して生成されたDVDの主ビームに基づく1次光78は受光部a、bに跨って合焦の状態で入射され、回折領域α2で回折して生成された1次光80は受光部c、dに跨って合焦の状態で入射される。また、ホログラム素子43の回折領域α1で回折して生成されたCDの主ビームに基づく1次光78’は受光部a、bに跨って合焦の状態で入射され、回折領域α2で回折して生成された1次光80’は受光部c、dに跨って合焦の状態で入射される。このように、DVDの主ビームに基づく1次光78、80及びCDの主ビームに基づく1次光78’、80’は共に1次光用受光領域75で受光される。
1次光用受光領域75は1次光78、80、78’、80’を受光できるように、DVD用光源とCD用光源との距離やホログラム素子43の回折能力に基づいて受光素子55の受光面の所定位置に形成されている。図13に示すように、例えば、1次光用受光領域75の分割線l4とDVD主ビーム用受光領域71の分割線l2との距離が約260μmとなるように、1次光用受光領域75はDVD用受光領域70に隣接して配置されている。また、1次光用受光領域75の分割線l3はDVD主ビーム用受光領域71の分割線l1のほぼ一直線上に並んで配置されている。
以上説明したように、本実施の形態による光ヘッドによれば、複数ある光記録媒体規格に対応することができる。また、本実施の形態による光ヘッドによれば、回折素子を復路光学系上であって受光素子55近傍に配置できるので、上記実施の形態による光ヘッドと同様の効果が得られる。
本実施の形態による光ヘッドの誤差信号検出方法は、上記第2の実施の形態による光ヘッドの誤差信号検出方法と同様である。DVD及びCD共に、TESは差動プッシュプル法を用いて検出され、FESはダブルナイフエッジ法を用いて検出される。これにより、本実施の形態による光ヘッドの誤差信号検出方法は、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
次に、本実施の形態の変形例による受光素子について図14を用いて説明する。図14は、本実施の形態の変形例による受光素子55’を光入射面側から見た状態を示している。図14に示すように、本変形例による受光素子55’はDVD副ビーム用受光領域73a、73bに代えて、直交する分割線l1、l2により分割されて隣接してマトリクス状に配置された正方形状の4つの受光部E1、F1、G1、H1及びE2、F2、G2、H2をそれぞれ有するDVD副ビーム用受光領域77a、77bを備えている点に特徴を有している。さらに、受光素子55’はCD副ビーム用受光領域73a’、73b’に代えて、直交する分割線l1、l2により分割されて隣接してマトリクス状に配置された正方形状の4つの受光部E1、F1、G1、H1及びE2、F2、G2、H2をそれぞれ有するCD副ビーム用受光領域77a’、77b’を備えている点に特徴を有している。
各受光領域77a、77b、77a’、77b’は一辺の長さが約100μmの正方形状に形成されている。各受光領域77a、77a’及び77b、77b’の受光部E1〜H1及びE2〜H2のそれぞれの一辺の長さは約50μmに形成されている。DVD副ビーム用受光領域77a及びCD副ビーム用受光領域77a’のそれぞれの受光部E1は分割線l1を介してそれぞれの受光部H1に隣接し、分割線l2を介してそれぞれの受光部F1に隣接し、それぞれの受光部G1に対角に位置して配置されている。それぞれの受光部G1は分割線l1を介してそれぞれの受光部F1に隣接し、分割線l2を介してそれぞれの受光部H1に隣接して配置されている。受光部E1、F1、G1、H1は分割線l1、l2により電気的に独立している。同様に、DVD副ビーム用受光領域77b及びCD副ビーム用受光領域77b’のそれぞれの受光部E2は分割線l1を介してそれぞれの受光部H2に隣接し、分割線l2を介してそれぞれの受光部F2に隣接し、それぞれの受光部G2に対角に位置して配置されている。それぞれの受光部G2は分割線l1を介してそれぞれの受光部F2に隣接し、分割線l2を介してそれぞれの受光部H2に隣接して配置されている。受光部E2、F2、G2、H2は分割線l1、l2により電気的に独立している。
DVD主ビーム用受光領域71の分割線l1とDVD副ビーム用受光領域77a、77bの各分割線l1との距離が約150μmとなるように、各受光領域71、77a、77bは配置されている。CD主ビーム用受光領域71’の分割線l1とCD副ビーム用受光領域77a’、77b’の各分割線l1との距離が約180μmとなるように、各受光領域71’、77a’、77b’は配置されている。
受光素子55’は、4分割された受光部A〜Dを備えたDVD主ビーム用受光領域71と、4分割された受光部E1〜H1、E2〜H2をそれぞれ備えたDVD副ビーム用受光領域77a、77bとを有している。また、受光素子55’は、4分割された受光部A〜Dを備えたCD主ビーム用受光領域71’と、4分割された受光部E1〜H1、E2〜H2を備えたCD副ビーム用受光領域77a’、77b’とを有している。このため、本変形例による受光素子55’はDVD及びCDにおいて、上記第2の実施の形態の変形例による受光素子45と同様に、差動非点収差法を用いてFESを検出することができる。
このように、本変形例によれば、FESは差動非点収差法又はダブルナイフエッジ法を用いて検出することができる。従って、光ヘッドのFESの検出方法の仕様によって、差動非点収差法又はダブルナイフエッジ法を使い分けることができる。このように、光ヘッドの仕様が異なっていても受光素子を流用できるので、光ヘッドの低コスト化を図ることができる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
上記第1乃至第3の実施の形態による光ヘッド1、41は、コリメータレンズ21の焦点面位置より近い位置に1次光28、46を合焦するようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、図15に示すように、1次光28がコリメータレンズ21の焦点面位置より遠い位置で受光素子25の受光面に合焦するようになっていても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。同様に、1次光46がコリメータレンズ21の焦点面位置より遠い位置で受光素子45の受光面に合焦するようになっていても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
上記第1の実施の形態による光ヘッド1はホログラム素子23に代えてホログラム素子43又はホログラム素子43’を有し、さらに1次光用受光領域31に代えて1次光用受光領域61を備えた受光素子を有していてもよい。この場合、ダブルナイフエッジ法を用いてFESを検出できるので、光ヘッド1はより高精度に対物レンズ13の焦点ズレを調整することができる。
上記第1の実施の形態による光ヘッド1はCD主ビーム用受光領域71’をさらに有し、且つ1次光用受光領域31に代えて1次光用受光領域75を有する受光素子を有していてもよい。光ヘッド1がDVD用光源及びCD用光源を有している場合に、DVD及びCDのいずれについてもTES及びFESを検出することができる。
図12に示す変形例による受光素子45’を除く上記第2の実施の形態による光ヘッド41は、差動プッシュプル法を用いてTESを検出し、ダブルナイフエッジ法を用いてFESを検出しているが、本発明はこれに限られない。例えば、受光素子45を有する光ヘッド41では、主ビーム用受光領域59の検出電圧に基づいてプッシュプル法を用いてTESを検出してもよい。また、受光素子45を有する光ヘッド41では、1次光用受光領域61で受光された1次光48又は1次光50のいずれか一方の検出電圧に基づいてナイフエッジ法を用いてFESを検出してもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
図14に示す変形例による受光素子55’を除く上記第3の実施の形態による光ヘッドは、差動プッシュプル法を用いてTESを検出し、ダブルナイフエッジ法を用いてFESを検出しているが、本発明はこれに限られない。例えば、受光素子55を有する光ヘッドでは、両受光領域71、71’のそれぞれの検出電圧に基づいてプッシュプル法を用いてTESを検出してもよい。また、受光素子55を有する光ヘッドでは、1次光用受光領域75で受光された1次光48、48’又は1次光50、50’のいずれか一方の検出電圧に基づいてナイフエッジ法を用いてFESを検出してもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
上記第1乃至第3の実施の形態による受光素子25、45、55は4分割された受光部A〜Dを備えた各受光領域29、59、74、74’を有しているが、本発明はこれに限られない。例えば、各受光領域29、59、74、74’は分割線l2で2分割されて光記録媒体15のトラックの接線方向Tが長手方向の長方形状の受光部を有していてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態による光ヘッド1の概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光ヘッド1のホログラム素子23近傍の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態によるホログラム素子23を光入射面側から見た状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による受光素子25を光入射面側から見た状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光ヘッド1のFESの波形を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光記録再生装置150の概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による光ヘッド41の概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による光ヘッド41のホログラム素子43近傍の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態によるホログラム素子43を光入射面側から見た状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による受光素子45を光入射面側から見た状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例によるホログラム素子43’を光入射面側から見た状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例による受光素子45’を光入射面側から見た状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による受光素子55を光入射面側から見た状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例による受光素子55’を光入射面側から見た状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光ヘッド1のホログラム素子23近傍の拡大図である。
符号の説明
1、41 光ヘッド
3 レーザダイオード
5、偏光ビームスプリッタ
7 1/4波長板
9、21 コリメータレンズ
11 パワーモニタ用フォトダイオード
13 対物レンズ
15 光記録媒体
17 センサレンズ
19 回折格子
23、43、43’ ホログラム素子
25、45、45’、55、55’ 受光素子
27 光ビーム
26、46、49a、49b、74、74’、76a、76a、76b、76b’ 0次光
28、48、50、78、78’、80、80’ 1次光
29 0次光用受光領域
31、61、75 1次光用受光領域
37 主ビーム
39a、39b 副ビーム
59 主ビーム用受光領域
60a、60b、65a、65b 副ビーム用受光領域
70 DVD用受光領域
70’ CD用受光領域
71 DVD主ビーム用受光領域
73a、73b、77a、77b DVD副ビーム用受光領域
71’ CD主ビーム用受光領域
73a’、73b’、77a’、77b’ CD副ビーム用受光領域
150 光記録再生装置
152 スピンドルモータ
154 コントローラ
155 レーザ駆動回路
156 レンズ駆動回路
157 フォーカスサーボ追従回路
158 トラッキングサーボ追従回路
159 レーザコントロール回路

Claims (42)

  1. 光源から射出した光ビームを対物レンズを介して光記録媒体に集光させ、
    前記光記録媒体で反射した前記光ビームを回折させて0次光と1次光とに分離して集光させ、
    前記0次光を用いて前記対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出し、
    前記1次光を用いて前記対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出すること
    を特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  2. 請求項1記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記1次光の合焦する位置に配置された受光素子に形成された0次光用受光領域で前記0次光を受光して前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、
    前記0次光用受光領域とは離れた位置で前記受光素子に形成された1次光用受光領域で前記1次光を受光して前記焦点ズレ誤差信号を検出すること
    を特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  3. 請求項2記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記光記録媒体の半径方向に延伸する第1の分割線と、前記第1の分割線にほぼ直交する第2の分割線とにより4分割された前記0次光用受光領域を用いて前記0次光を受光して前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、
    前記光記録媒体の半径方向に延伸する第3の分割線で2分割された前記1次光用受光領域を用いて前記1次光を受光して前記焦点ズレ誤差信号を検出すること
    を特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記光ビームの光入射面又は光射出面の少なくとも一方の一部に回折作用を有する回折素子を用いて、前記光ビームを前記0次光と前記1次光とに分離して、前記トラック位置ズレ誤差信号及び前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  5. 請求項4記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記回折素子にホログラム素子を用いて、前記トラック位置ズレ誤差信号及び前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記光源から射出した第1波長の前記光ビーム又は第2波長(前記第1波長<前記第2波長)の前記光ビームを前記対物レンズを介して前記光記録媒体に集光させ、
    前記第1波長の前記光ビームの前記0次光又は前記第2波長の前記光ビームの前記0次光を用いて前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、
    前記第1波長の前記光ビームの前記1次光又は前記第2波長の前記光ビームの前記1次光を用いて前記焦点ズレ誤差信号を検出すること
    を特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記光源から射出した前記光ビームを回折させて主ビームと2本の副ビームとに分割して、前記対物レンズを介して前記光記録媒体に集光させて反射させ、
    前記主ビーム及び前記2本の副ビームを回折させて前記0次光及び前記1次光に分離して集光させ、
    前記主ビームに基づく前記0次光又は前記主ビームに基づく前記0次光及び前記2本の副ビームに基づく前記0次光を用いて前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、
    前記主ビームに基づく前記1次光を用いて前記焦点ズレ誤差信号を検出すること
    を特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  8. 請求項7記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記光記録媒体で反射した前記第1波長の前記主ビーム及び前記第1波長の前記2本の副ビーム又は前記第2波長の前記主ビーム及び前記第2波長の前記2本の副ビームを回折させて前記0次光及び前記1次光に分離して集光させ、
    前記第1波長の前記主ビームに基づく前記0次光若しくは前記第1波長の前記主ビームに基づく前記0次光及び前記第1波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光又は前記第2波長の前記主ビームに基づく前記0次光若しくは前記第2波長の前記主ビームに基づく前記0次光及び前記第2波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光を用いて前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、
    前記第1波長の前記主ビームに基づく前記1次光又は前記第2波長の前記主ビームに基づく前記1次光を用いて前記焦点ズレ誤差信号を検出すること
    を特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  9. 請求項7又は8に記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記第1波長の前記主ビームに基づく前記0次光、前記第1波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光、前記第2波長の前記主ビームに基づく前記0次光及び前記第2波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光をそれぞれ別の前記0次光用受光領域でそれぞれ受光して前記トラック位置ズレ誤差信号を検出し、
    前記第1波長の前記主ビームに基づく前記1次光及び前記第2波長の前記主ビームに基づく前記1次光を共通の前記1次光用受光領域で受光して前記焦点ズレ誤差信号を検出すること
    を特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  10. 請求項4乃至9のいずれか1項に記載の光ヘッドの誤差信号検出方法であって、
    前記回折素子を用いて前記光ビームを前記0次光と、2つの前記1次光とに分離して、2つの前記1次光を前記受光素子の異なる場所にそれぞれ合焦させ、前記焦点ズレ誤差信号を検出することを特徴とする光ヘッドの誤差信号検出方法。
  11. 光源から射出して対物レンズを介して光記録媒体で反射した光ビームを回折して分離した0次光及び1次光を受光する受光素子であって、
    前記対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出するために前記0次光を受光する0次光用受光領域と、
    前記対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出するために前記1次光を受光する1次光用受光領域と
    を有することを特徴とする受光素子。
  12. 請求項11記載の受光素子であって、
    前記0次光用受光領域は、前記光記録媒体の半径方向に延伸する第1の分割線と、前記第1の分割線にほぼ直交する第2の分割線とを有することを特徴とする受光素子。
  13. 請求項11又は12に記載の受光素子であって、
    前記1次光用受光領域は、前記光記録媒体の半径方向に延伸する第3の分割線を有することを特徴とする受光素子。
  14. 請求項13記載の受光素子であって、
    前記1次光用受光領域は、前記第3の分割線にほぼ直交する第4の分割線をさらに有することを特徴とする受光素子。
  15. 請求項11乃至14のいずれか1項に記載の受光素子であって、
    前記0次光用受光領域は、前記光源から射出した前記光ビームを回折して分離した主ビーム及び2本の副ビームのうちの前記主ビームに基づく前記0次光を受光する主ビーム用受光領域と、前記2本の副ビームに基づく前記0次光をそれぞれ受光する副ビーム用受光領域とを有することを特徴とする受光素子。
  16. 請求項15記載の受光素子であって、
    前記主ビーム用受光領域は、前記第1の分割線及び前記第2の分割線を有することを特徴とする受光素子。
  17. 請求項15又は16に記載の受光素子であって、
    前記副ビーム用受光領域は、前記第2の分割線を有することを特徴とする受光素子。
  18. 請求項17記載の受光素子であって、
    前記副ビーム用受光領域は、前記第1の分割線をさらに有することを特徴とする受光素子。
  19. 請求項11乃至18のいずれか1項に記載の受光素子であって、
    前記0次光用受光領域は、前記光源から射出して前記対物レンズを介して前記光記録媒体で反射した第1波長の前記光ビーム及び第2波長(前記第1波長<前記第2波長)の前記光ビームを回折して分離した前記第1波長の前記0次光を受光する第1の波長用受光領域と、前記第2波長の前記0次光を受光する第2波長用受光領域とを有することを特徴とする受光素子。
  20. 請求項19記載の受光素子であって、
    前記第1波長用受光領域及び前記第2波長用受光領域は、前記第1の分割線及び前記第2の分割線を有することを特徴とする受光素子。
  21. 請求項19又は20に記載の受光素子であって、
    前記第1波長用受光領域及び前記第2波長用受光領域は、前記光入射面を法線方向に見て、正方形状に形成されていることを特徴とする受光素子。
  22. 請求項19乃至21のいずれか1項に記載の受光素子であって、
    前記第1波長用受光領域は、前記第1波長の前記主ビームに基づく前記0次光を受光する第1波長主ビーム用受光領域と、前記第1波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光をそれぞれ受光する第1波長副ビーム用受光領域とを有することを特徴とする受光素子。
  23. 請求項19乃至22のいずれか1項に記載の受光素子であって、
    前記第2波長用受光領域は、前記第2波長の前記主ビームに基づく前記0次光を受光する第2波長主ビーム用受光領域と、前記第2波長の前記2本の副ビームに基づく前記0次光をそれぞれ受光する第2波長副ビーム用受光領域とを有することを特徴とする受光素子。
  24. 請求項19乃至23のいずれか1項に記載の受光素子であって、
    前記1次光用受光領域は、前記第1波長の前記1次光及び前記第2波長の前記1次光を受光できるように配置されていることを特徴とする受光素子。
  25. 光源から射出して対物レンズを介して光記録媒体で反射した光ビームを回折させる回折素子であって、
    前記対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出するために用いる0次光と、前記対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出するために用いる1次光とを前記光ビームを回折させて生成する第1の回折領域と、
    前記第1の回折領域の境界部に直線状に視認される分割線と
    を有することを特徴とする回折素子。
  26. 請求項25記載の回折素子であって、
    前記第1の回折領域は、前記光ビームの光入射面又は光射出面の少なくとも一方の一部に形成されていることを特徴とする回折素子。
  27. 請求項25又は26に記載の回折素子であって、
    前記光射出面及び前記0次光の合焦位置間を前記光射出面の法線方向に測った長さは、前記光射出面及び前記1次光の合焦位置間を同方向に測った長さと異なっていることを特徴とする回折素子。
  28. 請求項25乃至27のいずれか1項に記載の回折素子であって、
    前記光入射面又は前記光射出面の少なくとも一方の一部に形成された、前記0次光及び前記1次光と分離されて前記1次光と共に前記焦点ズレ誤差信号を検出するために用いる別の1次光を生成する第2の回折領域をさらに有することを特徴とする回折素子。
  29. 請求項28記載の回折素子であって、
    前記光射出面及び前記別の1次光の合焦位置間を前記光射出面の法線方向に測った長さは、前記光射出面及び前記1次光の合焦位置間を同方向に測った長さとほぼ同じであり、
    前記別の1次光の合焦位置は、同一平面内において、前記1次光の合焦位置と異なっていることを特徴とする回折素子。
  30. 請求項28又は29に記載の回折素子であって、
    前記第1及び第2の回折領域の境界部は、前記分割線を有することを特徴とする回折素子。
  31. 請求項25乃至30のいずれか1項に記載の回折素子であって、
    前記光入射面又は前記光射出面の少なくとも一方の一部に形成され、前記光ビームを回折せずに透過する光透過領域をさらに有することを特徴とする回折素子。
  32. 請求項31記載の回折素子であって、
    前記光透過領域と前記第1の回折領域との境界部は、前記分割線を有することを特徴とする回折素子。
  33. 請求項31又は32に記載の回折素子であって、
    前記光透過領域と前記第2の回折領域との境界部は、前記分割線を有することを特徴とする回折素子。
  34. 請求項25乃至33のいずれか1項に記載の回折素子であって、
    偏光無依存性であることを特徴とする回折素子。
  35. 光源から射出した光ビームを光記録媒体に集光させる対物レンズと、
    前記対物レンズのトラックズレ調整用のトラック位置ズレ誤差信号を検出するために用いる0次光と、前記対物レンズの焦点ズレ調整用の焦点ズレ誤差信号を検出するために用いる1次光とを前記光記録媒体で反射した前記光ビームを回折させて生成する第1の回折領域と、前記第1の回折領域の境界部に直線状に視認される分割線とを備えた回折素子と、
    前記トラック位置ズレ誤差信号を検出するために前記0次光を受光する0次光用受光領域と、前記焦点ズレ誤差信号を検出するために前記1次光を受光する1次光用受光領域とを備えた受光素子と
    を有することを特徴とする光ヘッド。
  36. 請求項35記載の光ヘッドであって、
    前記受光素子は、請求項12乃至24のいずれか1項に記載の受光素子であることを特徴とする光ヘッド。
  37. 請求項35又は36に記載の光ヘッドであって、
    前記回折素子は、請求項26乃至34のいずれか1項に記載の回折素子であることを特徴とする光ヘッド。
  38. 請求項35乃至37のいずれか1項に記載の光ヘッドであって、
    前記回折素子は、ホログラム素子を有することを特徴とする光ヘッド。
  39. 請求項35乃至38のいずれか1項に記載の光ヘッドであって、
    前記回折素子は、前記0次光を非合焦の状態で前記受光素子に入射し、前記1次光を合焦の状態で前記受光素子に入射していることを特徴とする光ヘッド。
  40. 請求項35乃至39のいずれか1項に記載の光ヘッドであって、
    前記回折素子は、前記分割線と前記光記録媒体の半径方向とがほぼ平行になるように配置されていることを特徴とする光ヘッド。
  41. 請求項35乃至40のいずれか1項に記載の光ヘッドであって、
    前記光源は、第1波長の前記光ビームを射出する第1の光源と、第2波長(前記第1波長<前記第2波長)の前記光ビームを射出する第2の光源とを有することを特徴とする光ヘッド。
  42. 請求項35乃至41のいずれか1項に記載の光ヘッドを有することを特徴とする光記録再生装置。
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