JP2006351105A - 受光素子、受光素子の位置調整方法及び光ピックアップ装置 - Google Patents

受光素子、受光素子の位置調整方法及び光ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を削減し、受光素子の位置調整を容易に行えるようにする。
【解決手段】2波長LD11は、2種類の波長のレーザ光を発する。受光素子18は、偏光ホログラム素子17を介して、±1次回折光を受光する。受光素子18には、光ディスク1の反射光が偏光ホログラム素子17で回折した+1次回折光を受光する受光領域と、−1次回折光を受光する受光領域と、がパターン形成されている。このため、2波長のレーザ光に一定の間隔があったとしても、光路変換素子を省くことができる。光ピックアップは、後者の受光領域で生成された光検出信号に基づいてラジアル方向の位置変位を示すRPOS信号を生成する。このRPOS信号が用いられて、受光素子18のラジアル方向の位置調整が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、受光素子、受光素子の位置調整方法及び光ピックアップ装置に関するものである。
光ディスクにデータを記録し、再生するための光ピックアップ装置として、2波長レーザダイオード(以下、2波長LDという)を用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。この2波長LDは、2種類の光ディスクに対応できるように、2波長のレーザ光を発するものである。
この従来の光ピックアップ(装置)501は、図13に示すように、2波長LD71と、回折格子72と、ビームスプリッタ73と、コリメータレンズ74と、立ち上げミラー75と、対物レンズ76と、偏光ホログラム素子77と、光路変換素子78と、受光素子79と、を備える。
2種類の光ディスク70を、例えば、CD、DVDとした場合、2波長LD71は、CD用のレーザ光を発する発光源とDVD用のレーザ光を発する発光源とが1チップに設けられている。
この2波長LDの2つの発光点の間隔は、製造の関係から、構造上、例えば、110μmとなっている。
この2波長をλ1,λ2として、2波長LD71が発した光は回折格子72によってメインビームと±1サブビームに、所定の分割比率で分割される。回折格子72で分割されたビームは、ビームスプリッタ73を通過し、その発散光線束は、コリメータレンズ74で平行光線束に変換される。
このビームは、立ち上げミラー75で反射され、偏光ホログラム素子77を通過する。対物レンズ76が光を光ディスク70上に集光することにより、光ディスク70に記録された情報の読み取り又は情報の記録が行われる。尚、対物レンズ76から照射される光は、それぞれの波長λ1,λ2の光が回折格子72で分割されたメインビーム及びサブビームを含んだものである。
光ディスク70で反射した光が対物レンズ76を通過することにより、光線束は、平行光線束に変換される。偏光ホログラム素子77は、波長λ1のメインビーム及び±1次のサブビーム及び波長λ2のメインビーム及び±1次のサブビームを十分に含むように、光路の中に配置される。波長λ1及びλ2の光は、偏光ホログラム素子77によって、メインビーム及び±1次サブビームの0次回折光と±1次光回折光とに分割される。
偏光ホログラム素子77を通過後、立ち上げミラー75を通った光の平行光線束は、コリメータレンズ74によって収束光に変換される。収束された光は、ビームスプリッタ73で反射され、光路変換素子78は、波長λ2の光を回折させて受光素子79へと導く。
波長λ1,λ2のビーム間隔(110μ)は、光路変換素子78に入射されるまで、保持される。従って、光路変換素子78が、例えば、波長λ2の光を回折させることにより、波長λ1のビームと波長λ2のビームとが同じ受光素子79上で受光される。
上記のように従来の2波長LDを用いた光ピックアップ装置では、光ピックアップ装置内において、発光点の間隔(110μm)は、波長λ1,λ2のそれぞれの光の光軸の間隔として、光が光路変換素子78に入射するまで維持される。
したがって、仮に、光路変換素子78が備えられていなかった場合、波長λ1,λ2の光のスポットは、110μm離れた位置に照射されてしまう。従来の受光素子の受光領域のパターン構成では、110μm離れた位置に照射される波長λ1とλ2の光を同一の受光領域で受光するようには構成されていない。このため、波長λ1とλ2の光を同一の受光領域で受光するためには、光路変換素子でλ1またはλ2の波長の光を回折させる必要がある。
また、上記のような光ピックアップ装置においては、2波長LDや各種光学素子及び受光素子等の部品は、例えばアルミダイカスト製の筐体に取付けられることによって、光ピックアップ装置に組み付けられる。
この際、光ディスクからの各戻り光が、受光素子の所定の受光領域に正確に照射されるように、受光素子の取付け位置を調整する必要がある。この受光素子の取付け位置の調整は、各受光領域からの出力に偏りがなくなるように、各受光領域から検出された出力を演算し、この演算結果が所定の値になるように行われる(特許文献1)。
特開2003−272179号公報(第4、5頁、図1)
近年、光ピックアップ装置においては、その小型化の要請が強く、そのためには、各種光学部品の数はできるだけ少ない方が有利である。
しかし、上記のような2波長LDを用いた光ピックアップ装置では、光路変換素子を備えなければならないため、部品点数が多くなってしまう。このため、光ピックアップ装置が大型化し、コストが増大するという問題がある。
また、受光素子の取付け位置の調整に際し、例えば波長λ1の光に対して、照射位置を調整したとしても、もう一方の波長λ2の光は所定の受光領域に正確に照射されるとは限らない。したがって、照射位置の異なる2つの波長の光を、両方とも正確な位置に照射されるように、受光素子の位置を調整することは複雑で困難な作業であった。
さらに、異なる波長の光を同一の受光領域で受光することとすると、照射位置の自由度はより制限される。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、位置調整を容易とすることが可能な受光素子、受光素子の位置調整方法及び光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る受光素子は、
光ディスクに光が照射されて前記光ディスクで反射した反射光を、回折素子を介して受光する受光素子であって、
前記反射光が前記回折素子で回折した第1の回折光を受光する受光領域(18_A〜18_H,18_e〜18_h,18_SA1〜18_SD1,18_SA2〜18_SD2)が形成された第1の受光部(18_1)と、
前記反射光が前記回折素子で回折した前記第1の回折光とは異なる第2の回折光を受光する受光領域(I1,J1,I2,J2)が形成された第2の受光部(18_2)と、を備えたことを特徴とする。
前記光ディスクは、波長の異なる複数の光が回折して生成された複数の照射光が照射されるものであり、
前記第1の受光部(18_1)は、波長毎に前記複数の照射光が前記光ディスクに照射されて反射した複数の反射光が、前記回折素子で回折した複数の回折光のうち、異なる波長の同じ回折次数の第1の回折光を共通に受光する受光領域(18_A〜18_H,18_e〜18_h,18_SA1〜18_SD1,18_SA2〜18_SD2)が形成されたものであり、
前記第2の受光部(18_2)は、前記回折素子で回折した前記複数の回折光のうち、前記複数の第1の回折光とは異なる複数の第2の回折光を、各波長毎に受光する複数の受光領域(I1,J1,I2,J2)が形成されたものであってもよい。
前記第1の受光部(18_1)は、1つの受光部(18_3)からなるものであってもよい。
前記第1の受光部(18_1)は、少なくとも2つの受光部(18_3,18_4)からなるものであってもよい。
前記第1の受光部(18_1)は、少なくとも2つの受光部として、第3の受光部(18_3)と第4の受光部(18_4)とからなり、
前記第3の受光部(18_3)は、複数の受光領域(18_E〜18_H)が形成されたものであり、前記複数の受光領域(18_E〜18_H)が接することにより分割線(dr)が形成され、前記分割線(dr)上で、前記異なる波長の同じ回折次数の第1の回折光を共通に受光するように構成されたものであり、
前記第4の受光部(18_4)は、前記異なる波長の同じ回折次数の第1の回折光を同じ領域内で共通に受光する複数の受光領域(18_A〜18_D,18_SA1〜18_SD1,18_SA2〜18_SD2)が形成されたものであってもよい。
前記第3の受光部(18_3)は、
前記複数の受光領域として、第1の受光領域(18_E)と第2の受光領域(18_F)と第3の受光領域(18_G)と第4の受光領域(18_H)と、が形成されたものであり、
前記第1の受光領域(18_E)と前記第3の受光領域(18_G)とが接し、前記第2の受光領域(18_F)と前記第4の受光領域(18_H)とが接することにより、前記光ディスクのラジアル方向にラジアル方向分割線(dr)が形成され、
前記第1の受光領域(18_E)と前記第4の受光領域(18_H)とが接し、前記第3の受光領域(18_G)と前記第2の受光領域(18_F)とが接することにより、前記光ディスクのタンジェンシャル方向に第1のタンジェンシャル方向分割線(dt11)が形成され、
前記異なる波長の同じ回折次数の第1の回折光を前記ラジアル方向分割線(dr)上で共通に受光するように前記第1の受光領域(18_E)と前記第2の受光領域(18_F)と前記第3の受光領域(18_G)と前記第4の受光領域(18_H)と、が形成されたものであってもよい。
前記光ディスクで反射した反射光の異なる複数の波長をλ1,λ2として、
前記第3の受光部(18_3)は、前記ラジアル方向分割線(dr)上で、前記波長λ1,λ2の同じ回折次数の前記第1の回折光を共通に受光するように、前記第1の受光領域(18_E)と前記第2の受光領域(18_F)と前記第3の受光領域(18_G)と前記第4の受光領域(18_H)と、が配置され、
前記第4の受光部(18_4)は、前記波長λ1,λ2の同じ回折次数の第1の回折光を同じ領域内で共通に受光するように前記複数の受光領域(18_A〜18_D,18_SA1〜18_SD1,18_SA2〜18_SD2)が配置され、
前記第2の受光部(18_2)は、波長λ1の反射光が前記回折素子で回折した波長λ1の前記第2の回折光を受光する第5の受光部(18_5)と、波長λ2の反射光が前記回折素子で回折した波長λ2の前記第2の回折光を受光する第6の受光部(18_6)と、からなり、
前記第5の受光部(18_5)は、さらに、第5の受光領域(18_I1)と第6の受光領域(18_J1)とからなり、前記第5の受光領域(18_I1)と前記第6の受光領域(18_J1)とは、前記光ディスクのタンジェンシャル方向に第2のタンジェンシャル方向分割線(dt21)が形成されるように接し、
前記第6の受光部(18_6)は、さらに、第7の受光領域(18_I2)と第8の受光領域(18_J2)とからなり、前記第7の受光領域(18_I2)と前記第8の受光領域(18_J2)とは、前記光ディスクのタンジェンシャル方向に第3のタンジェンシャル方向分割線(dt22)が形成されるように接し、
前記第5の受光部(18_5)と前記第6の受光部(18_6)とは、それぞれ、前記第2のタンジェンシャル方向分割線(dt21)、第3のタンジェンシャル方向分割線(dt22)上で、前記波長λ1の第2の回折光、前記波長λ2の第2の回折光を受光するものであってもよい。
前記光ディスクで反射した反射光の異なる複数の波長をλ1=650nm,λ2=780nmとして、
前記第3の受光部(18_3)は、前記ラジアル方向分割線(dr)上で、前記波長650nm,780nmの同じ回折次数の第1の回折光を共通に受光するように、前記第1の受光領域(18_E)と前記第2の受光領域(18_F)と前記第3の受光領域(18_G)と前記第4の受光領域(18_H)と、が配置され、
前記第4の受光部(18_4)は、前記波長650nm,780nmの同じ回折次数の第1の回折光を同じ領域内で共通に受光するように前記複数の受光領域(18_A〜18_D,18_SA1〜18_SD1,18_SA2〜18_SD2)が配置され、
前記第2の受光部(18_2)の前記第5の受光部(18_5)と前記第6の受光部(18_6)とは、それぞれ、前記第2のタンジェンシャル方向分割線(dt21)、第3のタンジェンシャル方向分割線(dt22)上で、波長650nmの第2の回折光、波長780nmの第2の回折光を受光するものであってもよい。
前記光ディスクに対する情報の再生及び/または記録に用いられる光ピックアップ装置に備えられ、
前記第3の受光部(18_3)の前記複数の受光領域(18_E〜18_H)は、フォーカスエラー検出用の信号を出力するように構成されたものであってもよい。
前記光ディスクに対する情報の再生及び/または記録に用いられる光ピックアップ装置に備えられ、
前記第4の受光部(18_4)の複数の受光領域(18_A〜18_D,18_SA1〜18_SD1,18_SA2〜18_SD2)は、トラッキングエラー検出用の信号を出力するように配置されたものであってもよい。
前記光ディスクに対する情報の再生及び/または記録に用いられる光ピックアップ装置に備えられ、
前記第2の受光部(18_2)の前記複数の受光領域(I1,J1,I2,J2)は、ラジアル方向の位置合わせ用の信号を出力するように構成されたものであってもよい。
本発明の第2の観点に係る受光素子の位置調整方法は、
上述の受光素子の位置合わせを行う受光素子の位置調整方法であって、
前記第5の受光領域(18_I1)又は前記第7の受光領域(18_I2)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する第1の光検出信号に変換するステップと、
前記第6の受光領域(18_J1)又は前記第8の受光領域(18_J2)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する第2の光検出信号に変換するステップと、
前記第1の光検出信号の電圧と前記第2の光検出信号の電圧とを演算するステップと、
前記演算結果に従って、前記光ディスクのラジアル方向に、前記受光素子の位置を調整するステップと、を備えたことを特徴とする。
前記第1の光検出信号に変換するステップは、波長λ1のときは、前記第5の受光領域(18_I1)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第1の光検出信号に変換し、波長λ2のときは、前記第7の受光領域(18_I2)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第1の光検出信号に変換するステップであり、
前記第2の光検出信号に変換するステップは、波長λ1のときは、前記第6の受光領域(18_J1)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第2の光検出信号に変換し、波長λ2のときは、前記第8の受光領域(18_J2)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第2の光検出信号に変換するステップであってもよい。
前記第1の光検出信号に変換するステップは、前記波長λ1として、波長650nmのときは、前記第5の受光領域(18_I1)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第1の光検出信号に変換し、前記波長λ2として波長780nmのときは、前記第7の受光領域(18_I2)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第1の光検出信号に変換するステップであり、
前記第2の光検出信号に変換するステップは、前記波長λ1として波長650nmのときは、前記第6の受光領域(18_J1)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第2の光検出信号に変換し、波長λ2として波長780nmのときは、前記第8の受光領域(18_J2)において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第2の光検出信号に変換するステップであってもよい。
前記光ディスクに対する情報の再生及び/または記録に用いられる光ピックアップ装置に備えられた前記受光素子の位置調整に用いられるものであってもよい。
本発明の第3の観点に係る光ピックアップ装置は、
上述の受光素子を備えたことを特徴とする。
上述の受光素子の位置調整方法を用いて前記受光素子が取り付けられたものであってもよい。
本発明によれば、光路変換を行うことなく反射光を受光することができる。また、部品点数を削減することができ、位置調整が容易となる。
以下、本発明の実施形態に係る受光素子及び光ピックアップ(装置)を図面を参照して説明する。
本実施形態に係る光ピックアップ(装置)の構成を図1に示す。
本実施形態に係る光ピックアップ101は、光ディスク装置に用いられるものであり、2波長LD11と、回折格子12と、ビームスプリッタ13と、コリメータレンズ14と、立ち上げミラー15と、対物レンズ16と、偏光ホログラム素子17と、受光素子18と、を備える。
2波長LD11は、2種類の光ディスク1に対応できるように、2種類の波長のレーザ光を発するものである。光ディスク1は、例えば、CD(Compact Disk)又はDVD(Digital Versatile Disk)とする。
2波長LD11は、DVD用のレーザ光を発する発光源11aとCD用のレーザ光を発する発光源11bとを備える。2波長LD11は、発光源11aから、λ1=650nm帯のレーザ光を発し、発光源11bから、λ2=780nm帯のレーザ光を発する。この発光源11a,11bの間隔は、110μmである。
回折格子12は、レーザ光を通過させるスリットが形成されたものであり、2波長LD11が発したレーザ光を回折して、所定の比率で分割し、メインビームと±1次サブビームとを生成するためのものである。
ビームスプリッタ13は、回折格子12が生成したメインビーム及び±1次サブビームと光ディスク1からの反射光と、を分離するためのものである。ビームスプリッタ13は、回折格子12が生成したメインビーム及び±1次サブビームをコリメータレンズ14側へそのまま通過させ、また、ビームスプリッタ13は、光ディスク1からの反射光を、受光素子18方向へと反射する。
コリメータレンズ14は、メインビーム及び±1次サブビームの発散光線束を平行光線束に変換して立ち上げミラー15側へ導くと共に、光ディスク1からの平行光線束を収束光線束に変換するためのものである。
立ち上げミラー15は、2波長LD11からのレーザ光を光ディスク1へと導き、光ディスク1からの反射光を偏光ホログラム素子17へと導く。
対物レンズ16は、立ち上げミラー15で反射したメインビーム及び±1次サブビームを光ディスク1上に集光させると共に、光ディスク1からの反射光を平行光線束に変換するためのものである。
光ディスク1には、波長の異なる複数の光(λ1,λ2)が回折して生成された複数の照射光が照射される。
偏光ホログラム素子17は、光ディスク1で反射したメインビーム及び±1次サブビームをそれぞれ回折するためのものである。偏光ホログラム素子17は、波長λ1のメインビーム及び±1次サブビーム並びに波長λ2のメインビーム及び±1次サブビームを十分に含むように、光路の中に配置され、機能的に、図2に示すように、領域17_α,17_β,17_A,17_B,17_C,17_Dを有している。
偏光ホログラム素子17は、光ディスク1から反射した各ビームを各領域の面積割合に従って分割する。ここで、各ビームと回折格子12と偏光ホログラム素子17との関係を図3に示す。偏光ホログラム素子17は、図3に示すように、2波長LD11からのレーザ光が回折格子12で回折されて生成したメインビーム及び±1次サブビームについて、メインビームの0次回折光と±1次回折光に、±1次サブビームの0次回折光と±1次回折光と、にそれぞれ分割する。
また、分割した光を図4に示す。ビーム51,61は、光ディスク1から反射して偏光ホログラム素子17を通過した0次回折光である。この0次回折光の照射位置を原点として、+1次回折光と−1次回折光とは、共役関係を有しており、互いに異なる回折光である。
メインビーム及び±1次サブビームの+1次回折光は、後述するように、主に、フォーカスエラー、トラッキングエラー、及び光ディスク1の記録信号の読み取りに用いられる。
メインビームの−1次回折光であるビーム58,68は、後述するように、メインビームの+1次回折光であるビーム52,62と共役関係にあり、フォーカスエラー、トラッキングエラー、及び記録信号の検出には用いられず、光ピックアップ101のラジアル方向の位置調整用の光として用いられる。
尚、回折格子12、ビームスプリッタ13、コリメータレンズ14、立ち上げミラー15、偏光ホログラム素子17、対物レンズ16は、波長λ1とλ2の0次回折光が受光素子18上でも、2波長LDの発光点間隔と同じ110μmの間隔で照射されるように構成されている。
受光素子18は、ビームスプリッタ13で分離されて導かれた波長λ1のメインビーム51〜58及びこれらのサブビーム51−a,51−b〜58−a,58−b、並びに波長λ2のメインビーム61〜68及びこれらのサブビーム61−a,61−b〜68−a,68−bを受光するものである。受光素子18は、受光したこれらのビームを、その光強度に対応した電圧の光検出信号を生成する。
フォーカスエラーの検出に差動非点方式を用いる光ピックアップでは、受光素子では、受光素子側に分割線を有するように受光領域がパターン形成されている。このため、これを利用して受光素子の位置合わせを行うことも可能である。これに対して、本実施形態でも使用しているダブルナイフエッジ方式による従来の光ピックアップでは、偏光ホログラム素子が分割線を有し、受光素子側の受光領域は分割線を有さないため、この受光領域を利用して受光素子の位置合わせを行うことは困難である。
本実施形態に係る光ピックアップ101は、偏光ホログラム素子17によって分割された光が受光素子18上に正確に照射されるように、受光素子18側にも、分割線を有する位置調整用の受光領域が形成されていることを特徴としている。
以下、受光素子18における受光領域のパターン構成と、各受光領域が受光する回折光との関係について、図4及び図5を用いて説明する。
受光素子18には、図5に示すように、受光部18_1と、受光部18_2と、が形成されている。
受光部18_1は、波長毎に複数の照射光が光ディスク1に照射されて反射した複数の反射光が、偏光ホログラム素子17で回折した複数の回折光のうち、異なる波長の同じ回折次数の回折光を共通に受光する受光領域が形成された受光領域である。
受光部18_1は、さらに、受光部18_3と受光部18_4とからなる。受光部18_3は、複数の受光領域が接することにより分割線が形成され、波長λ1,λ2の同じ回折次数の回折光を、この分割線上で共通に受光する複数の受光領域が形成された受光領域である。
受光部18_3には、受光領域18_E,18_F,18_G,18_H,18_e,18_f,18_g,18_hがパターン形成されている。
受光部18_4は、波長λ1,λ2の同じ回折次数の回折光を同じ領域内で共通に受光する複数の受光領域が形成された受光領域である。
受光部18_4には、受光領域18_A,18_B,18_C,18_D,18_SA1,18_SA2,18_SB1,18_SB2,18_SC1,18_SC2,18_SD1,18_SD2がパターン形成されている。
なお、以下、光ディスク1のトラックの接線方向をタンジェンシャル方向、光ディスク1の半径方向をラジアル方向とする。
偏光ホログラム素子17によって分割される光の回折率は、波長によって異なる。光は、波長に応じた方向(角度)に回折する。したがって、0次回折光の照射位置から、+1次回折光または−1次回折光の照射位置までの距離は、波長λ1とλ2によって異なり、その距離の比率(例えば図5のL1/L2)は、波長の比率(λ1/λ2)と同じとなる。
また、0次回折光を原点として、+1次回折光と−1次回折光は共役関係にあるため、0次回折光を原点として+1次回折光と−1次回折光は180度反対側の位置に照射される。そして、0次回折光の照射位置から、+1次回折光の照射位置までの距離と、−1次回折光の照射位置までの距離は等しくなる(例えば図5においてL1=L3であり、L2=L4である)。また、波長λ1の0次回折光と波長λ2の0次回折光の照射位置間隔は、レーザの発光点間隔と同じ(110μm)である。
したがって、各回折光の照射位置は上記のような関係を有することから、各回折領域で回折された、各回折光の照射位置は、0次回折光の照射位置を原点として、所定の位置に定まる。
そこで、受光素子18の各受光領域は、0次回折光であるビーム51,51−a,51−b及び61,61−a,61−bを基準として、各ビームを受光するようにパターン形成されている。そして、フォーカスエラー、トラッキングエラー及び記録情報の読取信号等の検出に用いられる受光領域18_A,18_B,18_C,18_D,18_E,18_F,18_G,18_H,18_SA1,18_SA2,18_SB1,18_SB2,18_SC1,18_SC2,18_SD1,18_SD2は、波長λ1とλ2の光を共通に受光できるようにパターン形成されている。
このうち、受光領域18_E〜18_H,18_e〜18_hは、図4に示すビーム52,53,62,63が照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム52,53,62,63は、光ディスク1からの反射光が偏光ホログラム素子17の領域17_αまたは17_βで回折したメインビームの+1次回折光である。光ディスク1に照射する光のフォーカスエラー検出用の光として、受光領域18_E,18_G,18_e,18_hは、波長λ1のビーム52と波長λ2のビーム62を共通に受光する領域である。同様に、18_F,18_H,18_f,18_gは、波長λ1のビーム53と波長λ2のビーム63を共通に受光する領域である。また、受光領域18_E〜18_Hは記録情報の読取信号の検出にも用いられる。
また、この受光領域18_E〜18_H,18_e〜18_hは、受光領域18_Gと受光領域18_Eとが接することにより、及び受光領域18_Fと受光領域18_Hとが接することにより、分割線drがラジアル方向に形成される。また、受光領域18_E,18_F,18_G,18_Hは、これらの面積が等しくなるように形成される。同様に、受光領域18_e,18_f,18_g,18_hは、これらの面積が等しくなるように形成される。
受光領域18_G,18_Fと、受光領域18_E,18_Hとは、受光素子18の位置調整が正確に行われた場合に、この分割線dr上で、ビーム52,53,62,63が受光されるように形成される。
受光素子18は、それぞれ、受光領域18_E〜18_H,18_e〜18_hに照射されたビーム52,53,62,63の光強度に対応した電圧VE〜VH,Ve〜Vhの光検出信号を出力する。
受光領域18_A〜18_D、18_SA1,18_SA2,18_SB1,18_SB2,18_SC1,18_SC2,18_SD1,18_SD2は、トラッキングエラー信号の検出に用いられる領域であり、各受光領域の面積が等しくなるように形成されている。また、受光領域18_A〜18_Dは、記録情報の読取信号の検出にも用いられる。
受光領域18_Aは、図4に示すビーム54とビーム64とが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム54は、偏光ホログラム素子17の領域17_Aで回折した波長λ1のメインビームの+1次回折光である。また、ビーム64は、偏光ホログラム素子17の領域17_Aで回折した波長λ2のメインビームの+1次回折光である。
受光領域18_Aは、ビーム54,64を共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_Aに照射されたビーム54または64の光強度に対応した電圧VAの光検出信号を出力する。
受光領域18_Bは、図4に示すビーム55とビーム65とが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム55は、偏光ホログラム素子17の領域17_Bで回折した波長λ1のメインビームの+1次回折光である。また、ビーム65は、偏光ホログラム素子17の領域17_Bで回折した波長λ2のメインビームの+1次回折光である。
受光領域18_Bは、ビーム55,65を共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_Bに照射されたビーム55または65の光強度に対応した電圧VBの光検出信号を出力する。
受光領域18_Cは、図4に示すビーム56とビーム66とが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム56は、偏光ホログラム素子17の領域17_Cで回折した波長λ1のメインビームの+1次回折光である。また、ビーム66は、偏光ホログラム素子17の領域17_Cで回折した波長λ2のメインビームの+1次回折光である。
受光領域18_Cは、ビーム56,66を共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_Cに照射されたビーム56または66の光強度に対応した電圧VCの光検出信号を出力する。
受光領域18_Dは、図4に示すビーム57とビーム67とが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム57は、偏光ホログラム素子17の領域17_Dで回折した波長λ1のメインビームの+1次回折光である。また、ビーム67は、偏光ホログラム素子17の領域17_Dで回折した波長λ2のメインビームの+1次回折光である。
受光領域18_Dは、ビーム57,67を共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_Dに照射されたビーム57または67の光強度に対応した電圧VDの光検出信号を出力する。
受光領域18_SA1は、図4に示すビーム54−b,64−bが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム54−bは、偏光ホログラム素子17の領域17_Aで回折した波長λ1の+1次サブビームの+1次回折光である。また、ビーム64−bは、偏光ホログラム素子17の領域17_Aで回折した波長λ2の+1次サブビームの+1次回折光である。
受光領域18_SA1は、ビーム54−b,64−bを共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_SA1に照射されたビーム54−bまたは64−bの照射強度に対応した電圧VSA1の光検出信号を出力する。
受光領域18_SA2は、図4に示すビーム54−a,64−aが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム54−aは、偏光ホログラム素子17の領域17_Aで回折した波長λ1の−1次サブビームの+1次回折光である。また、ビーム64−aは、偏光ホログラム素子17の領域17_Aで回折した波長λ2の−1次サブビームの+1次回折光である。
受光領域18_SA2は、ビーム54−a,64−aを共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_SA2に照射されたビーム54−aまたは64−aの照射強度に対応した電圧VSA2の光検出信号を出力する。
受光領域18_SB1は、図4に示すビーム55−b,65−bが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム55−bは、偏光ホログラム素子17の領域17_Bで回折した波長λ1の+1次サブビームの+1次回折光である。また、ビーム65−bは、偏光ホログラム素子17の領域17_Bで回折した波長λ2の+1次サブビームの+1次回折光である。
受光領域18_SB1は、ビーム55−b,65−bを共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_SB1に照射されたビーム55−bまたは65−bの照射強度に対応した電圧VSB1の光検出信号を出力する。
受光領域18_SB2は、図4に示すビーム55−a,65−aが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム55−aは、偏光ホログラム素子17の領域17_Bで回折した波長λ1の−1次サブビームの+1次回折光である。また、ビーム65−aは、偏光ホログラム素子17の領域17_Bで回折した波長λ2の−1次サブビームの+1次回折光である。
受光領域18_SB2は、ビーム55−a,65−aを共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_SB2に照射されたビーム55−aまたは65−aの照射強度に対応した電圧VSB2の光検出信号を出力する。
受光領域18_SC1は、図4に示すビーム56−b,66−bが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム56−bは、偏光ホログラム素子17の領域17_Cで回折した波長λ1の+1次サブビームの+1次回折光である。また、ビーム66−bは、偏光ホログラム素子17の領域17_Cで回折した波長λ2の+1次サブビームの+1次回折光である。
受光領域18_SC1は、ビーム56−b,66−bを共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_SC1に照射されたビーム56−bまたは66−bの照射強度に対応した電圧VSC1の光検出信号を出力する。
受光領域18_SC2は、ビーム56−a,66−aが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム56−aは、偏光ホログラム素子17の領域17_Cで回折した波長λ1の−1次サブビームの+1次回折光である。また、ビーム66−aは、偏光ホログラム素子17の領域17_Cで回折した波長λ2の−1次サブビームの+1次回折光である。
受光領域18_SC2は、ビーム56−a,66−aを共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_SC2に照射されたビーム56−aまたは66−aの照射強度に対応した電圧VSC2の光検出信号を出力する。
受光領域18_SD1は、図4に示すビーム57−b,67−bが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム57−bは、偏光ホログラム素子17の領域17_Dで回折した波長λ1の+1次サブビームの+1次回折光である。また、ビーム67−bは、偏光ホログラム素子17の領域17_Dで回折した波長λ2の+1次サブビームの+1次回折光である。
受光領域18_SD1は、ビーム57−b,67−bを共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_SD1に照射されたビーム57−bまたは67−bの照射強度に対応した電圧VSD1の光検出信号を出力する。
受光領域18_SD2は、図4に示すビーム57−a,67−aが照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ビーム57−aは、偏光ホログラム素子17の領域17_Dで回折した波長λ1の−1次サブビームの+1次回折光である。また、ビーム67−aは、偏光ホログラム素子17の領域17_Dで回折した波長λ2の−1次サブビームの+1次回折光である。
受光領域18_SD2は、ビーム57−a,67−aを共通に受光し、受光素子18は、受光領域18_SD2に照射されたビーム57−aまたは67−aの照射強度に対応した電圧VSD2の光検出信号を出力する。
次に、受光部18_2は、反射光が前記回折素子で回折した−1次回折光を、+1次回折光とは異なる回折光として受光する受光領域である。受光部18_2は、受光部18_5と受光部18_6とからなる。
受光部18_5は、波長λ1の光ディスク1からの反射光が偏光ホログラム素子17で回折した波長λ1の−1次回折光を受光する受光領域であり、受光領域18_I1,18_J1からなる。
受光部18_6は、波長λ2の光ディスク1からの反射光が偏光ホログラム素子17で回折した波長λ2の−1次回折光を受光する受光領域であり、受光領域18_I2,18_J2からなる。
受光領域18_I1と18_J1とが接することにより、タンジェンシャル方向に分割線dt21が形成される。同様に、受光領域18_I2と18_J2とが接することにより、タンジェンシャル方向に分割線dt22が形成される。また、受光領域18_I1と18_J1とは、これらの面積が等しくなるように形成され、同様に、受光領域18_I2と18_J2とは、これらの面積が等しくなるように形成される。
受光領域18_I1と18_J1は、図4に示すビーム58が照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ここで、ビーム58は、偏光ホログラム素子17の領域17_βで回折した波長λ1のメインビームの−1次回折光である。
受光素子18は、受光領域18_I1または18_J1に照射されたビーム58の照射強度に対応した電圧VI1またはVJ1の光検出信号を出力する。
また、受光領域18_I2と18_J2は、図4に示すビーム68が照射される位置にパターン形成された受光領域である。
ここで、ビーム68は、偏光ホログラム素子17の領域17_βで回折した波長λ2のメインビームの−1次回折光である。
受光素子18は、受光領域18_I2または18_J2に照射されたビーム68の照射強度に対応した電圧VI2またはVJ2の光検出信号を出力する。
前述のように、偏光ホログラム素子17によって分割される光は、波長に応じた方向(角度)に回折する。また、+1次回折光と−1次回折光とは、0次回折光を原点として、共役関係にある。このため、各回折領域で回折した各回折光の照射位置は、0次回折光の照射位置を原点として、一定となる。
ここで、例えば、ビーム51,52,58の照射位置の関係について考察してみる。ビーム51は、波長λ1のメインビームの0次回折光であり、ビーム52は、偏光ホログラム素子17の領域17_βで回折した波長λ1のメインビームの+1次回折光であり、ビーム58は、領域17_βで回折した波長λ1のメインビームの−1次回折光である。ビーム58の照射位置は、ビーム51の照射位置を原点として、ビーム52の照射位置とは180度反対側にある。そして、ビーム51の照射位置からビーム52の照射位置までの距離L1とビーム58の照射位置までの距離L3とは等しくなる。
同様に、ビーム61,62,68の照射位置の関係について考察してみる。ビーム61は、波長λ2のメインビームの0次回折光であり、ビーム62は、偏光ホログラム素子17の領域17_βで回折した波長λ2のメインビームの+1次回折光であり、ビーム68は、領域17_βで回折した波長λ2のメインビームの−1次回折光である。ビーム68の照射位置は、ビーム61の照射位置を原点として、ビーム62の照射位置とは180度反対側にある。ビーム61の照射位置からビーム62の照射位置までの距離L2とビーム58の照射位置までの距離L4とは等しくなる。
そこで、受光領域18_I1と18_J1の各光出力バランスを求め、分割線dt21上でビーム58が受光されるようにすることで、波長λ1の各ビームスポットのラジアル方向の位置を決めることができ、これによって、各受光領域に正確にビームが照射されるように導くことができる。
同様に、波長λ2の各ビームスポットのラジアル方向の位置調整は、受光領域18_I2と18_J2の各光出力バランスを求め、分割線dt22上でビーム68が受光されるようにすることで行うことができる。
なお、受光素子18のラジアル方向の位置調整は、受光領域18_A〜18_Dを用い、波長λ1に対してはビーム54〜57の信号を検出し、波長λ2に対してはビーム64〜67の信号を検出することによっても可能ではある。
しかし、ビーム54〜57および64〜67は、トラッキングエラーおよび記録情報の読取信号を生成するために用いられ、ラジアル方向と直角方向の分割線上に照射されるようには構成されておらず、一定の面積を有する領域に照射される。このため、各ビームが受光領域内のどの辺りに照射されているかまでは判断できず、受光領域18_A〜18_Dを用いてラジアル方向の位置を調整しても、誤差は大きくなる。光ピックアップ装置の信頼性等を考慮すると、各ビームの照射位置は、各受光領域の中心付近であることが望ましい。
以上のように、本実施形態においては、ラジアル方向と直角方向に分割線を有する受光領域が設けられ、この分割線上でビームが受光されるようにしたことによって、ラジアル方向の位置調整を正確に行うことを可能とする。さらに、λ1とλ2の両波長に対してそれぞれ、位置合わせ用の受光領域が設けられることで、両波長共にビームの照射位置を正確に合わせることができる。
また、フォーカスエラー、トラッキングエラー、記録情報の読取信号等を検出するために用いられる受光領域に関しては、2波長LD11の発光源11a,11bの間隔110μmに対応して、λ1とλ2の両波長の光が共通に受光されるように、受光領域のパターン構成が行われたため、従来のように光路変換素子を必要とせず、光ピックアップ装置の小型化、低コスト化を可能とする。
次に、各信号の検出方法を具体的に説明する。尚、受光素子18の各受光領域からの各光検出信号に基づいて生成される各エラー信号、RF信号、位置誤差信号等との関係を図6に示す。
まず、フォーカスエラー信号の生成について説明する。フォーカスエラーは、光ピックアップ101の照射光が光ディスク1面で合焦したときの合焦距離に対する誤差である。フォーカスエラーは、いわゆるダブルナイフエッジ法に従って検出される。
即ち、FE信号の電圧(信号レベル)VFEは、次の数1によって表される。
Figure 2006351105
この数1、図6に示すように、受光領域18_E〜18_H,18_e〜18_hから出力される光検出信号の電圧VE〜VH,Ve〜Vhを用いて電圧VFEを求めることができる。従って、フォーカスエラーの検出には、偏光ホログラム素子17で回折したビーム52及び53(波長λ1のとき)またはビーム62及び63(波長λ2のとき)が用いられる。
受光素子18の位置調整が正確に行われている場合に、光ディスク1上で光ピックアップ101のフォーカス(焦点)が合っていれば、図7(b)に示すように、ビーム52または62は、受光領域18_G,18_Eの分割線dr上に均等に照射される。
また、ビーム53または63は、受光領域18_F,18_Hの分割線dr上に均等に照射される。この場合、受光領域18_G,18_E、18_F,18_Hの光強度は、等しくなり、数1に示すように、VFE=0となる。
この点を合焦点として、図7(a)に示すように、光ディスク1が合焦点よりも離れていれば、受光領域18_G,18_eにおけるビーム52または62の光強度は、受光領域18_E,18_hよりも強くなる。また、受光領域18_H,18_fにおけるビーム53または63の光強度は、受光領域18_F,18_gよりも強くなる。この場合、VFE>0となる。
一方、図7(c)に示すように、光ディスク1が合焦点よりも近くなれば、受光領域18_E,18_hにおけるビーム52または62の光強度は、受光領域18_G,18_eよりも強くなる。また、受光領域18_F,18_gにおけるビーム53または63の光強度は、受光領域18_H,18_fよりも強くなる。この場合、VFE<0となる。以上のように、このFE信号の電圧VFEに基づいて、フォーカス制御が行われる。
次に、トラッキングエラー信号の生成について説明する。トラッキングエラーは、光ディスク1のトラックの正規の追従位置に対する照射スポットの誤差である。トラッキングエラーは、DPP(差動プッシュプル)方式に従って検出される。ここでは、DPP方式を採用し、光ディスク1の偏心にも対応可能としている。
TE信号の電圧VTEは、次の数2によって表される。
Figure 2006351105
尚、数2において、kは係数である。光ディスク1はラジアル方向へシフトされることによって直流オフセット成分が生じる。係数kは、この直流オフセット成分がTE信号から除去されるように設定される。
この数2、図6に示すように、受光領域18_A〜18_D,18_SA1〜SD2からそれぞれ出力される光検出信号の電圧VA〜VD,VSA〜VSDを用いて電圧VTEを求めることができる。
従って、レーザ光の波長がλ1の場合、このトラッキングエラーの検出には、メインビームの+1次回折光であるビーム54〜57、及びこれらの+1次サブビームであるビーム54−b〜57−b、−1次サブビームであるビーム54−a〜57−aが用いられる。
また、レーザ光の波長がλ2の場合、メインビームの+1次回折光であるビーム64〜67、及び+1次サブビームであるビーム64−b〜67−b、−1次サブビームであるビーム64−a〜67−aが用いられる。
光ピックアップ101の照射スポットが光ディスク1の予め設定されたトラックの中心に位置していれば、ビーム54〜57,54−b〜57−b,54−a〜57−aの光強度はほぼ等しくなり、VTE=0となる。
光ディスク1への照射スポットが、例えば、所定トラックの−側に変位すると、電圧(VB+VC)は、電圧(VA+VD)よりも大きくなり、また、電圧(VSA+VSD)も、(VSB+VSC)より大きくなる。このため、VTE>0となる。以上の電圧VTEに基づいて、トラッキング制御が行われる。
次に、RF信号の生成について説明する。RF信号は、光ディスク1の記録信号である。
RF信号の電圧VRFは、次の数3によって表される。
Figure 2006351105
この数3、図6に示すように、受光領域18_A〜18_Hから出力される光検出信号の電圧VA〜VHを用いて、RF信号の電圧を求めることができる。従って、RF信号の検出には、レーザ光の波長がλ1の場合、ビーム52〜57が用いられ、波長λ2の場合、ビーム62〜67が用いられる。これらのビームは、図4に示すように、メインビームの+1次回折光である。
次に、受光素子18のタンジェンシャル方向の調整について説明する。この調整は、タンジェンシャル方向の位置変位(ずれ)が検出されることにより行われる。
受光素子18のタンジェンシャル方向の位置変位を示す信号をTPOS1信号、TPOS2信号として、TPOS1信号の電圧VTPOS1、TPOS2信号の電圧VTPOS2は、次の数4によって表される。
Figure 2006351105
即ち、図8(a)に示すように、受光素子18のタンジェンシャル方向の位置調整が正しく行われた場合、ビーム52または62は、受光領域18_G,18_Eの分割線dr上に均等に照射される。
また、ビーム53または63は、受光領域18_Fと18_Hとの分割線dr上に均等に照射される。この場合、受光領域18_G,18_E、18_F,18_Hの光強度は、等しくなる。そして、数4に示すように、VTPOS1=0,VTPOS2=0となる。
この点を基準として、図8(b)に示すように、受光素子18がタンジェンシャル方向上側に変位した場合、受光領域18_Gにおけるビーム52または62の光強度は、受光領域18_Eよりも強くなる。また、受光領域18_Fにおけるビーム53または63の光強度は、受光領域18_Hよりも強くなる。この場合、VTPOS1>0,VTPOS2>0となる。
一方、図8(c)に示すように、受光素子18がタンジェンシャル方向上下に変位した場合、受光領域18_Eにおけるビーム52または62の光強度は、受光領域18_Gよりも強くなる。また、受光領域18_Fにおけるビーム53または63の光強度は、受光領域18_Hよりも強くなる。この場合、VTPOS1>0,VTPOS2<0となる。
以上のように、位置変位が検出され、VTPOS1=0,VTPOS2=0となるように、受光素子18のタンジェンシャル方向の位置調整が行われる。
次に、受光素子18のラジアル方向の調整について説明する。この調整は、受光素子18のラジアル方向の位置変位が検出されることにより行われる。前述のように、受光素子18のラジアル方向の位置変位の検出には、波長λ1の場合、ビーム58が用いられ、波長λ2の場合、ビーム68が用いられる。
受光素子18のラジアル方向の位置変位を示す信号をRPOS信号として、RPOS信号の電圧VRPOSは、次の数5によって表される。
Figure 2006351105
この数5、図6に示すように、受光領域18_I1,18_J1,18_I2,18_J2からそれぞれ出力される光検出信号の電圧VI1,VJ1,VI2,VJ2を用いて、RPOS信号の電圧VRPOSを求めることができる。
レーザ光の波長がλ1の場合、受光素子18が、ラジアル方向の位置調整が正しく行われていれば、ビーム58は、図9(a)に示すように、受光領域18_I1,18_J1の分割線dt21上に均等に照射される。この場合、受光領域18_I1,18_J1の光強度は、等しくなり、数5に示すように、VRPOS=0となる。
図9(b)に示すように、受光素子18がラジアル方向+側に変位した場合、受光領域18_I1が受光するビーム58の光強度は、受光領域18_J1の光強度より大きくなり、VRPOS>0となる。
一方、光ディスク1に対して受光素子18がラジアル方向−側に変位した場合、図9(c)に示すように、受光領域18_J1が受光するビーム58の光強度は、受光領域18_I1の光強度より大きくなり、VRPOS<0となる。このように、RPOS信号の電圧VRPOSに基づいて受光素子18のラジアル方向の位置の調整が可能となる。
同様にして、レーザ光の波長がλ2の場合もビーム68が18_I2と18_J2の分割線dt22上に照射され、VRPOS=0となるように、受光素子18のラジアル方向の位置調整が行われる。
この電圧VRPOSを演算する回路として、RPOS信号生成回路21は、図10に示すように構成される。RPOS信号生成回路21は、I/Vアンプ21−1,21−2と、オペアンプ21−3と、を備える。
I/Vアンプ21−1は、受光領域18_I1の電流を電圧VI1に変換し、受光領域18_I2の電流を電圧VI2に変換するものである。I/Vアンプ21−2は、受光領域18_J1の電流を電圧VJ1に変換し、受光領域18_J2の電流を電圧VJ2に変換するものである。
オペアンプ21−3は、I/Vアンプ21−1の出力電圧とI/Vアンプ21−2の出力電圧との差信号を増幅するものである。RPOS信号生成回路21は、オペアンプ21−3の出力電圧を電圧VRPOSとするRPOS信号を出力する。
RPOS信号生成回路21が、このように構成されることによって、受光素子18の領域18_I1,18_J1に波長λ1の光が照射されたときは、数5の第1の演算式が成り立ち、領域18_I2,18_J2に波長λ2の光が照射されたときは、数5の第2の演算式が成り立つ。このため、波長λ1用、λ2用の回路が共有化され、回路の簡略化が可能となる。
次に、光軸調整について説明する。光軸調整は、光軸の位置を示すAX信号を検出することにより行われる。AX信号の電圧VAXは、次の数6によって表される。
Figure 2006351105
この電圧VAX=0となるように、光軸調整が行われる。この数6、図6に示すように、受光領域18_E〜18_Hから出力される光検出信号の電圧VE〜VHを用いて電圧VAXを求めることができる。従って、光軸調整には、偏光ホログラム素子17で回折したビーム52,53(波長λ1のとき)、ビーム62,63(波長λ2のとき)が用いられる。
次に本実施形態に係る光ピックアップ装置の動作を説明する。
光ディスク1としてDVDが搭載された場合、発光源11aは波長λ1のレーザ光を発し、2波長LD11は、このレーザ光を出力する。また、光ディスク1としてCDが搭載された場合、発光源11bは波長λ2のレーザ光を発し、2波長LD11は、このレーザ光を出力する。回折格子12は、このレーザ光を所定の比率で分割し、メインビームと±1次サブビームとを生成する。
これらのビームは、ビームスプリッタ13を通過し、コリメータレンズ14は、ビームを平行光線束に変換し、立ち上げミラー15は、これらのビームを光ディスク1へと導く。対物レンズ16は、通過したビームを光ディスク1上に集光する。メインビーム、±1次サブビームは、光ディスク1で反射する。立ち上げミラー15は、光ディスク1で反射したビームを偏光ホログラム素子17へと導く。
偏光ホログラム素子17は、入射したメインビーム、±1次サブビームを図4に示すような波長λ1のメインビーム51〜58及びこれらのサブビーム51−a〜58−a,51−b〜58−b、波長λ2のメインビーム61〜68及びこれらのサブビーム61−a〜68−a,61−b〜68−bに分割する。ビームスプリッタ13は、偏光ホログラム素子17によって分割されたこれらのビームを受光素子18へと反射して、2波長LD11からのレーザ光と分離する。
受光素子18は、ビームスプリッタ13で分離されたこれらのビームを受光する。レーザ光の波長がλ1の場合、図11に示すように、受光素子18の各受光領域で各ビームがそれぞれ受光される。受光領域18_I1,18_J1には、ビーム58が照射され、受光素子18は、電圧VI1,VJ1を出力する。
図9(b)に示すように、受光素子18がラジアル方向+側に変位した場合、受光領域18_I1が受光するビーム58の光強度は、受光領域18_J1の光強度より大きくなり、数5に示す電圧VRPOSは、正の値を示す。
一方、図9(c)に示すように、受光素子18がラジアル方向−側に変位した場合、受光領域18_J1が受光するビーム58の光強度は、受光領域18_I1の光強度より大きくなり、数5に示す電圧VRPOSは、負の値を示す。電圧VRPOSが正又は負になった場合、VRPOS=0となるように、受光素子18のラジアル方向の位置調整が行われる。
調整が行われた結果、図9(a)に示すように、ビーム58が受光領域18_I1,18_J1に均等に照射されるようになると、受光領域18_I1,18_J1の光強度は等しくなり、VRPOS=0となる。VRPOS=0であれば、受光素子18のラジアル方向の位置調整が正しく行われたことになる。
レーザ光の波長がλ2の場合も同様であり、図12に示すように、受光素子18の各受光領域で各ビームがそれぞれ受光される。受光領域18_I2,18_J2には、ビーム68が照射されて、受光素子18は、電圧VI2,VJ2を出力する。そして、調整された結果、電圧VRPOS=0となれば、受光素子18のラジアル方向の位置調整が正しく行われたことになる。
また、図8(b),(c)に示すように、受光素子18がタンジェンシャル方向上側又は下側に変位した場合、数4に示す電圧VTPOS1,VTPOS2は、いずれも0にならない。この場合、電圧VTPOS1,VTPOS2がともに0になるように、受光素子18のタンジェンシャル方向の位置調整が行われる。
調整が行われた結果、電圧VTPOS1,VTPOS2がともに0になり、受光素子18のタンジェンシャル方向の位置調整が正しく行われたことになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、受光素子18に、+1次回折光を受光する受光部18_1と+1次光とは異なる−1次回折光を受光する受光部18_2が備えられている。また、受光部18_2には、受光領域18_I1,18_J1,18_I2,18_J2がパターン形成され、分割線dt21,dt22がタンジェンシャル方向に形成されている。従って、波長λ1,λ2の分割線dt21,dt22を利用して、受光素子18のラジアル方向の位置調整を行うことが可能となる。
また、受光部18_3に形成された分割線drを利用して、タンジェンシャル方向の位置調整を行うこともでき、各受光領域に各ビームが正確に照射されるように導くことができる。
すなわち、ラジアル方向の分割線drと直角方向に分割線dt21,dt22を有するように位置合わせ用の受光領域18_I1,18_J1,18_I2,18_J2が設けられる。また、この分割線上で光ディスク1からの反射光を受光できるようにしたことによって、ラジアル方向の位置調整を容易に、かつ、正確に行うことを可能とする。
さらに、λ1とλ2の両波長に対して、それぞれ位置合わせ用の受光領域が設けられることにより、両波長共に照射位置を正確に合わせることができる。
また、フォーカスエラー、トラッキングエラー、記録情報の読取信号等を検出するために用いられる受光領域に関しては、2波長LD11の発光源11a,11bの間隔110μmに対応して、λ1とλ2の両波長の光を共通に受光できるように、受光領域のパターン構成が行われたため、従来のように光路変換素子を必要とせず、部品点数の削減により光ピックアップ装置の小型化、低コスト化を可能とする。
また、異なる2つの波長の光を同一の受光領域で受光できるようにするため、照射位置の自由度が低くなった場合であっても、上記のように正確に位置調整を行うことができることにより対応できる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
受光素子18の各受光領域で受光するビームは、上記のものに限られるものではない。図4に示すビーム以外にも、本実施形態において未使用のビームもあり、このようなビームを用いることもできる。特に、受光領域18_I1,18_J1,18_I2,18_J2で受光するビームも、ビーム58,68に限られるものではない。
また、タンジェンシャル方向の位置調整だけを行うとすれば、受光部18_1には、受光部18_3のみを備えるようにしてもよい。逆に、さらに未使用のビームを利用するのであれば、受光領域は、図5等に示すものよりも多くてもよい。
さらに、偏光ホログラム素子17も上記実施形態のものに限られるものではなく、偏光ホログラム素子17が異なるものになれば、生成されるビームも上記実施形態のものと異なるものになり、この場合でも、上記実施形態を適用することができる。但し、偏光ホログラム素子17が異なるものになれば、各受光領域の位置も、光の照射位置に基づいて設定される。
2波長LD11は、2種類の光ディスク1に対応できるようなものであれば、必ずしも、λ1=650nm、λ2=780nm帯のレーザ光を発するものでなくてもよい。但し、この場合も各受光領域の位置は、光の照射位置に基づいて設定される。
さらに、レーザダイオードは、必ずしも2波長のものでなくてもよく、1波長であってもよい。この場合、受光部18_2は、受光領域18_I1と18_J1、18_I2と18_J2のいずれか一方を備えればよい。
本発明の実施形態に係る光ピックアップ(装置)の構成を示す図である。 図1に示す偏光ホログラム素子の各領域を示す図である。 各ビームと図1に示す回折格子と偏光ホログラム素子との関係を示す図である。 図1に示す偏光ホログラム素子によって生成される複数のビームを示す図である。 図1に示す受光素子にパターン形成された各受光領域を示す図である。 図1に示す受光素子が出力する電圧と生成される信号との関係を示す図である。 フォーカスエラーを示す図である。 タンジェンシャル方向の調整内容を示す図である。 ラジアル方向の調整内容を示す図である。 RPOS信号生成回路の構成を示す図である。 レーザ光の波長がλ1の場合の各ビームの照射スポットの位置を示す図である。 レーザ光の波長がλ2の場合の各ビームの照射スポットの位置を示す図である。 従来の光ピックアップ(装置)の構成を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク
11 2波長LD
12,72 回折格子
13,73 ビームスプリッタ
14,74 コリメータレンズ
15,75 立ち上げミラー
16,76 対物レンズ
17,77 偏光ホログラム素子
18,79 受光素子
101,501 光ピックアップ(装置)

Claims (17)

  1. 光ディスクに光が照射されて前記光ディスクで反射した反射光を、回折素子を介して受光する受光素子であって、
    前記反射光が前記回折素子で回折した第1の回折光を受光する受光領域が形成された第1の受光部と、
    前記反射光が前記回折素子で回折した前記第1の回折光とは異なる第2の回折光を受光する受光領域が形成された第2の受光部と、を備えた、
    ことを特徴とする受光素子。
  2. 前記光ディスクは、波長の異なる複数の光が回折して生成された複数の照射光が照射されるものであり、
    前記第1の受光部は、波長毎に前記複数の照射光が前記光ディスクに照射されて反射した複数の反射光が、前記回折素子で回折した複数の回折光のうち、異なる波長の同じ回折次数の第1の回折光を共通に受光する受光領域が形成されたものであり、
    前記第2の受光部は、前記回折素子で回折した前記複数の回折光のうち、前記複数の第1の回折光とは異なる複数の第2の回折光を、各波長毎に受光する複数の受光領域が形成されたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受光素子。
  3. 前記第1の受光部は、1つの受光部からなる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の受光素子。
  4. 前記第1の受光部は、少なくとも2つの受光部からなる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の受光素子。
  5. 前記第1の受光部は、少なくとも2つの受光部として、第3の受光部と第4の受光部とからなり、
    前記第3の受光部は、複数の受光領域が形成されたものであり、前記複数の受光領域が接することにより分割線が形成され、前記分割線上で、前記異なる波長の同じ回折次数の第1の回折光を共通に受光するように構成されたものであり、
    前記第4の受光部は、前記異なる波長の同じ回折次数の第1の回折光を同じ領域内で共通に受光する複数の受光領域が形成されたものである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の受光素子。
  6. 前記第3の受光部は、
    前記複数の受光領域として、第1の受光領域と第2の受光領域と第3の受光領域と第4の受光領域と、が形成されたものであり、
    前記第1の受光領域と前記第3の受光領域とが接し、前記第2の受光領域と前記第4の受光領域とが接することにより、前記光ディスクのラジアル方向にラジアル方向分割線が形成され、
    前記第1の受光領域と前記第4の受光領域とが接し、前記第3の受光領域と前記第2の受光領域とが接することにより、前記光ディスクのタンジェンシャル方向に第1のタンジェンシャル方向分割線が形成され、
    前記異なる波長の同じ回折次数の第1の回折光を前記ラジアル方向分割線上で共通に受光するように前記第1の受光領域と前記第2の受光領域と前記第3の受光領域と前記第4の受光領域と、が形成された、
    ことを特徴とする請求項5に記載の受光素子。
  7. 前記光ディスクで反射した反射光の異なる複数の波長をλ1,λ2として、
    前記第3の受光部は、前記ラジアル方向分割線上で、前記波長λ1,λ2の同じ回折次数の前記第1の回折光を共通に受光するように、前記第1の受光領域と前記第2の受光領域と前記第3の受光領域と前記第4の受光領域と、が配置され、
    前記第4の受光部は、前記波長λ1,λ2の同じ回折次数の第1の回折光を同じ領域内で共通に受光するように前記複数の受光領域が配置され、
    前記第2の受光部は、波長λ1の反射光が前記回折素子で回折した波長λ1の前記第2の回折光を受光する第5の受光部と、波長λ2の反射光が前記回折素子で回折した波長λ2の前記第2の回折光を受光する第6の受光部と、からなり、
    前記第5の受光部は、さらに、第5の受光領域と第6の受光領域とからなり、前記第5の受光領域と前記第6の受光領域とは、前記光ディスクのタンジェンシャル方向に第2のタンジェンシャル方向分割線が形成されるように接し、
    前記第6の受光部は、さらに、第7の受光領域と第8の受光領域とからなり、前記第7の受光領域と前記第8の受光領域とは、前記光ディスクのタンジェンシャル方向に第3のタンジェンシャル方向分割線が形成されるように接し、
    前記第5の受光部と前記第6の受光部とは、それぞれ、前記第2のタンジェンシャル方向分割線、第3のタンジェンシャル方向分割線上で、前記波長λ1の第2の回折光、前記波長λ2の第2の回折光を受光する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の受光素子。
  8. 前記光ディスクで反射した反射光の異なる複数の波長をλ1=650nm,λ2=780nmとして、
    前記第3の受光部は、前記ラジアル方向分割線上で、前記波長650nm,780nmの同じ回折次数の第1の回折光を共通に受光するように、前記第1の受光領域と前記第2の受光領域と前記第3の受光領域と前記第4の受光領域と、が配置され、
    前記第4の受光部は、前記波長650nm,780nmの同じ回折次数の第1の回折光を同じ領域内で共通に受光するように前記複数の受光領域が配置され、
    前記第2の受光部の前記第5の受光部と前記第6の受光部とは、それぞれ、前記第2のタンジェンシャル方向分割線、第3のタンジェンシャル方向分割線上で、波長650nmの第2の回折光、波長780nmの第2の回折光を受光する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の受光素子。
  9. 前記光ディスクに対する情報の再生及び/または記録に用いられる光ピックアップ装置に備えられ、
    前記第3の受光部の前記複数の受光領域は、フォーカスエラー検出用の信号を出力するように構成された、
    ことを特徴とする請求項5に記載の受光素子。
  10. 前記光ディスクに対する情報の再生及び/または記録に用いられる光ピックアップ装置に備えられ、
    前記第4の受光部の複数の受光領域は、トラッキングエラー検出用の信号を出力するように配置された、
    ことを特徴とする請求項5に記載の受光素子。
  11. 前記光ディスクに対する情報の再生及び/または記録に用いられる光ピックアップ装置に備えられ、
    前記第2の受光部の前記複数の受光領域は、ラジアル方向の位置合わせ用の信号を出力するように構成された、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の受光素子。
  12. 前記請求項7又は8に記載の受光素子の位置合わせを行う受光素子の位置調整方法であって、
    前記第5の受光領域又は前記第7の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する第1の光検出信号に変換するステップと、
    前記第6の受光領域又は前記第8の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する第2の光検出信号に変換するステップと、
    前記第1の光検出信号の電圧と前記第2の光検出信号の電圧とを演算するステップと、
    前記演算結果に従って、前記光ディスクのラジアル方向に、前記受光素子の位置を調整するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする受光素子の位置調整方法。
  13. 前記第1の光検出信号に変換するステップは、波長λ1のときは、前記第5の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第1の光検出信号に変換し、波長λ2のときは、前記第7の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第1の光検出信号に変換するステップであり、
    前記第2の光検出信号に変換するステップは、波長λ1のときは、前記第6の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第2の光検出信号に変換し、波長λ2のときは、前記第8の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第2の光検出信号に変換するステップである、
    ことを特徴とする請求項12に記載の受光素子の位置調整方法。
  14. 前記第1の光検出信号に変換するステップは、前記波長λ1として、波長650nmのときは、前記第5の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第1の光検出信号に変換し、前記波長λ2として波長780nmのときは、前記第7の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第1の光検出信号に変換するステップであり、
    前記第2の光検出信号に変換するステップは、前記波長λ1として波長650nmのときは、前記第6の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第2の光検出信号に変換し、波長λ2として波長780nmのときは、前記第8の受光領域において受光した前記第2の回折光を、光強度に対応する電圧を有する前記第2の光検出信号に変換するステップである、
    ことを特徴とする請求項13に記載の受光素子の位置調整方法。
  15. 前記光ディスクに対する情報の再生及び/または記録に用いられる光ピックアップ装置に備えられた前記受光素子の位置調整に用いられる、
    ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の受光素子の位置調整方法。
  16. 前記請求項1乃至11のいずれか1項に記載の受光素子を備えた、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  17. 前記請求項12乃至14のいずれか1項に記載の受光素子の位置調整方法を用いて前記受光素子が取り付けられた、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
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