JP2013161253A - 自動装置の動作制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が優先的かつ安全に作業を行うことができる自動装置の動作制御システムを提供する。
【解決手段】自動装置の動作制御システムは、第1監視エリア6等における干渉物の有無を検知する第1エリアセンサ12等と、その検知がなされたときに搬送装置5を停止する制御部25と、第1監視エリア6内の第1ミュートエリア14等における作業を完了して作業者が退出したときに押下する作業完了ボタン19等を備える。制御部25は、第1ミュートエリア14等から所定位置に搬送装置5の保持部7が移動したとき、第1エリアセンサ12等による検知範囲から第1ミュートエリア14等を除外し、その後、保持部7が、第1ミュートエリア14等に移動するとき、作業完了ボタン19の押下等がなされるまで、保持部7を所定位置で待機させる。
【選択図】図1
【解決手段】自動装置の動作制御システムは、第1監視エリア6等における干渉物の有無を検知する第1エリアセンサ12等と、その検知がなされたときに搬送装置5を停止する制御部25と、第1監視エリア6内の第1ミュートエリア14等における作業を完了して作業者が退出したときに押下する作業完了ボタン19等を備える。制御部25は、第1ミュートエリア14等から所定位置に搬送装置5の保持部7が移動したとき、第1エリアセンサ12等による検知範囲から第1ミュートエリア14等を除外し、その後、保持部7が、第1ミュートエリア14等に移動するとき、作業完了ボタン19の押下等がなされるまで、保持部7を所定位置で待機させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、所定の監視領域における干渉物の存在が検知されたとき、自動装置を停止させる自動装置の動作制御システムに関する。
従来、ロボット等の自動装置を生産ラインに導入する場合には、作業者と自動装置を隔離するために自動装置の周辺を安全柵で囲むか、又は安全柵を用いずに自動装置や作業者の動作に応じた安全距離を確保できるような安全対策を講じている。
後者の例として、特許文献1には、ロボットの周囲に障害物の有無を監視する監視エリアを設定し、監視エリア内への作業者等の侵入を検知した場合には、ロボットの動作を停止するようにした安全システムが記載されている。この安全システムでは、ロボットの位置、速度等に基づいて監視エリアの設定範囲を動的に制御するようにしている。
しかしながら、特許文献1の安全システムは、ロボットの動作を優先し、作業者等の侵入を監視するものであるため、作業者の動作が優先される作業が存在する場合には、その場合に適したロボットの制御及び安全策を講じる必要がある。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、作業者が優先的かつ安全に作業を行うことができる自動装置の動作制御システムを提供することにある。
本発明の自動装置の動作制御システムは、所定の監視領域における自動装置の動作を妨げる可能性のある干渉物の有無を検知するための干渉物センサと、前記監視領域における干渉物の存在が検知されたとき、自動装置を停止させる制御部と、前記監視領域内の所定の作業領域における作業を完了して作業者が該作業領域から退出したときにその旨を前記制御部に通知する通知手段とを備え、前記制御部は、前記作業領域から該作業領域内における作業者の作業と干渉する可能性のない非干渉位置に自動装置の可動部が移動したとき、前記干渉物センサによる検知範囲から前記作業領域を除外し、その後、前記可動部が、前記作業領域に移動するとき、前記通知手段による通知がなされるまで、該可動部を所定位置で待機させることを特徴とする。
本発明によれば、作業領域から作業者の作業と干渉する可能性のない位置に自動装置の可動部が移動したとき、干渉物センサによる検知範囲から作業領域が除外される。したがって、このとき、作業者は、自動装置を停止させたり、自動装置の可動部と干渉したりすることなく、作業領域における作業を行うことができる。
また、その後、可動部が作業領域に移動するとき、作業領域内における作業を完了して作業者が作業領域から退出するまで、可動部が作業領域に移動することがないので、作業者は目的とする作業を支障なく完了させることができる。したがって、作業者は、自動装置の動作に優先し、自身の作業を安全に遂行することができる。
また、本発明においては、前記非干渉位置に自動装置の可動部が移動したとき、前記制御部がその旨を作業者に知らせるための出力手段を有してもよい。これによれば、作業者は、出力手段からの出力に基づいて、作業領域における作業を支障なく行うことができる状態となったことを容易に認識することができる。なお、出力手段としては、音声や、光、文字等を出力するものが使える。
また、本発明においては、前記通知手段は、作業者による前記通知を行うための操作に基づき、又は作業者の作業の対象物が作業完了の状態となったことに基づき、前記通知を行ってもよい。これによれば、作業者の意思に基づき、又は作業完了により自動的に、作業を完了して作業者が作業領域から退出したことを制御部に通知することができる。
また、本発明においては、前記制御部は、前記可動部を所定位置で待機させるに際し、所定のロック機構を動作させ、該可動部が前記作業領域の方へ移動するのを物理的に阻止するものであってもよい。これによれば、作業者の作業が完了する前に可動部が作業領域へ移動するのを確実に阻止することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る自動装置の動作制御システムを適用した作業ステーション1は、ワークWを供給する台車2を配置する台車配置エリア3と、ワークWを載置して作業を行うためのパレット4と、台車配置エリア3に配置された台車2からワークWを取り出してパレット4上へ搬送する搬送装置5と、台車配置エリア3とパレット4との間に定義された第1監視エリア6とを備える。
ワークWとして、ここでは、自動車のリアサスペンションが作業の対象とされる。搬送装置5は、ワークWを保持する保持部7と、保持部7を鉛直な回転軸線の周りでR方向に回転させるR軸ユニット8と、R軸ユニット8を保持し、鉛直方向に昇降移動させるH軸ユニット9と、H軸ユニット9を水平なT方向に移動させるT軸ユニット10とを備える。
なお、R軸ユニット8、H軸ユニット9及びT軸ユニット10によるR方向への回転移動、昇降移動及びT方向への移動に使用される駆動源は、搬送装置5が、労働安全衛生規則に規定される産業用ロボットの規格除外装置に該当するように、80W以下のモータを用いて構成される。また、その他、作業ステーション1は、搬送装置5を所定の低速で動作させる等の安全が講じられている。
台車2は、上方から見ると、長方形の形状を有している。そして、該長方形の長辺の方向を車幅方向とし、車長方向の向きが異なる2種類の姿勢で、複数のワークWが搭載されるようになっている。図1においては、各姿勢のワークWが1つずつ見えている。各姿勢のワークWは、ダンパブラケット側を上記長方形の長辺側に向け、トーションビーム側を該長方形の中心側に向けた姿勢を有する。
台車配置エリア3は、台車2の形状に合わせて長方形状を有し、その長辺は、搬送装置5によるワークWの搬送方向(T方向)と直角をなす。台車配置エリア3の各短辺に沿った両側に隣接して、第2監視エリア11が定義される。
第1監視エリア6の近傍には、第1監視エリア6を監視するための第1エリアセンサ12が設けられる。また、各第2監視エリア11の近傍には、これらのエリアを監視するための第2エリアセンサ13がそれぞれ設けられる。
第1監視エリア6のパレット4側の端部には、第1エリアセンサ12による監視を一時的に除外する第1ミュートエリア14が定義される。この監視が除外されている間、作業者15は第1ミュートエリア14に立ち入って、パレット4のジグの交換や、パレット4への部品の投入等を行うことができる。
第1監視エリア6の台車配置エリア3側の端部には、第1エリアセンサ12による監視を一時的に除外する第2ミュートエリア16が定義される。この監視が除外されている間、作業者15は、台車2を反転させる作業を行うことができる。第2ミュートエリア16の近傍には、この反転作業を行うことができることを作業者15に知らせる反転可能ランプ17が設けられる。
パレット4は、上方から見ると、長辺がT方向に直交する長方形状を有する。その短辺側に隣接して、作業者15が作業ステーション1を操作するための操作盤18が配置される。
操作盤18には、作業者15が第1ミュートエリア14に立ち入り、作業が完了して退出するときに操作する作業完了ボタン19が設けられる。また、作業完了ボタン19の近傍には、作業者15が第1ミュートエリア14に入って作業を行うことが可能であるときに点灯する作業可能ランプ20が設けられる。
搬送装置5の搬送経路の途中には、搬送装置5の保持部7がT方向に移動するのを阻止するT軸安全ロック21が設けられる。T軸安全ロック21は、オン状態において、保持部7が所定位置よりも台車配置エリア3側へ移動するのを物理的に阻止する。
また、T軸ユニット10及びR軸ユニット8には、オン状態にあるときに、保持部7がT方向の所定位置を通過することを検出するT軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサが、それぞれT軸ユニット10及びR軸ユニット8に設けられる。
台車2からワークWを取り出す際には、搬送装置5は、保持部7を台車2の長辺側から目的とするワークWの下に挿入し、上昇させることによりそのワークWを保持する。そして、挿入方向とは逆方向に保持部7を移動させ、そのワークWを台車2から取り出す。したがって、上述の一方の姿勢のワークWについて作業が終了し、他方の姿勢のワークWについて作業を開始する際には、上述のように台車2を反転させる反転作業が行われる。
台車2から取り出されたワークWは、搬送装置5により、第1監視エリア6を経て搬送され、パレット4に受け渡される。1つの台車2のすべてのワークWについての作業が完了した場合には、その台車2は、新たなワークWが搭載された別の台車2に交換される。第2ミュートエリア16の近傍には、この台車2の交換作業が可能であるときに点灯する交換可能ランプ22が設けられる。
台車配置エリア3には、作業者15が、台車2の交換作業に際して新たな台車2を台車配置エリア3内の所定位置に配置し、その配置状態をロックするための台車ロック23(図2)が設けられる。このロックが行われたとき、台車ロック23は交換完了信号を出力する。また、台車配置エリア3には、上述の台車2の反転作業が完了したときに反転完了信号を出力するリミットスイッチ24(図2)が設けられる。
図2は、作業ステーション1を制御する制御部を示す。制御部25は、CPU、記憶装置、プログラム等により構成される。図2に示すように、制御部25は、搬送装置5のT軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサ、第1エリアセンサ12、第2エリアセンサ13、作業完了ボタン19、台車ロック23、リミットスイッチ24等からの入力信号に基づき、搬送装置5、反転可能ランプ17、作業可能ランプ20、T軸安全ロック21等を制御する。
制御部25は、搬送装置5のR軸ユニット8、H軸ユニット9及びT軸ユニット10(図1)を制御し、台車配置エリア3に配置された台車2から、順次、ワークWを取り出してパレット4上へ供給する。その際、上述のパレット4のジグの交換や、台車2の反転、台車2の交換等のような作業者15による作業が行われる場合には、作業者15の安全確保や作業スペースの確保等に必要な処理を行う。
なお、搬送装置5は、本発明における自動装置に対応する。第1監視エリア6及び第2監視エリア11は監視領域(検知範囲)に対応する。第1エリアセンサ12及び第2エリアセンサ13は干渉物センサに対応する。第1ミュートエリア14及び第2ミュートエリア16は作業領域に対応する。
また、作業完了ボタン19、台車ロック23及びリミットスイッチ24は通知手段に対応する。作業可能ランプ20、交換可能ランプ22及び反転可能ランプ17は出力手段に対応する。ワークW及び台車2は作業の対象物に対応する。T軸安全ロック21はロック機構に対応する。
図3は、作業者15がパレット4のジグの交換やパレット4への部品投入を行う場合の制御部25による処理を示すフローチャートである。図4は、この処理に伴って作業ステーション1が変化する様子を示す説明図である。ただし、図4において、搬送装置5についは、保持部7等の一部のみを表示している。図3の処理を開始するとき、図4(a)に示すように、搬送装置5の保持部7は、第1監視エリア6のほぼ中央の原位置に位置している。
また、台車配置エリア3には、作業対象となるワークWが搭載された台車2が配置されている。パレット4上には、作業中のワークWが載置されている。また、第1ミュートエリア14は、第1エリアセンサ12による監視対象外となっており、ミュート状態にある。作業可能ランプ20は点灯状態にある。第2監視エリア11は、第2エリアセンサ13により監視されている。搬送装置5のT軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサはオン状態にある。
なお、図4において、第1エリアセンサ12及び第2エリアセンサ13による監視中の範囲には、ハッチングが施されている。この監視範囲に作業者等の干渉物が侵入したことを第1エリアセンサ12又は第2エリアセンサ13により制御部25が検知した場合、制御部25により搬送装置5の動作が停止される。
図3の処理を開始すると、制御部25は、まず、図4(a)のように、搬送装置5の保持部7の台車2の方向への移動を開始し(ステップS1)、保持部7を台車2の近傍まで移動させる(ステップS2)。次に、図4(b)のように、保持部7により、台車2から搬送するワークWを取り出して保持し(ステップS3)、第1ミュートエリア14手前の待機位置まで搬送する(ステップS4)。
そして、図4(c)のように、この待機位置に保持部7を待機させた状態で、作業者15による作業完了ボタン19の押下を待つ(ステップS5)。なお、このとき、制御部25は、この待機位置を越えて保持部7が第1ミュートエリア14に近接することがないように、搬送装置5のT軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサにより保持部7の位置を監視し、保持部7が待機位置を越えた場合には、搬送装置5を停止させる。
このステップS1からS4までの処理の間に、図4(a)及び(b)のように、作業者15は、第1ミュートエリア14に入り、パレット4のジグの交換や、パレット4への部品投入等の作業を行う。そして、作業を完了したら、図4(c)及び(d)のように、第1ミュートエリア14から退出し、作業完了ボタン19を押下する。
これに応答し(ステップS5)、制御部25は、T軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサをオフ状態とし、図4(d)のように、第1ミュートエリア14のミュート状態を解除して、第1エリアセンサ12による監視範囲を第1監視エリア6の全体とする(ステップS6)。そして、保持部7を反転させ、保持されているワークWをパレット4まで搬送し、パレット4上に載置する(ステップS7)。
次に、制御部25は、保持部7を原位置へ戻し(ステップS8)、図3の処理を終了する。この後、制御部25は、次のワークWについての処理を開始することができる。
図5は、作業者15が台車2を交換する場合の制御部25による処理を示すフローチャートである。図6は、この処理に伴って作業ステーション1が変化する様子を説明するための説明図である。この処理を開始するとき、搬送装置5の保持部7は、第1監視エリア6のほぼ中央の原位置に位置している。
また、図6(a)のように、台車配置エリア3には、最後の1つのワークWが搭載されている台車2が配置されている。パレット4上には、作業中のワークWが載置されている。また、T軸安全ロック21はオフ状態である。第1エリアセンサ12は、第1監視エリア6の全範囲を監視している。第2監視エリア11は、第2エリアセンサ13により監視されている。
図5の処理を開始すると、制御部25は、まず、図6(a)のように、搬送装置5の保持部7を台車2の近傍まで移動し、台車2からワークWを取り出す(ステップS51〜S53)。この処理は、上述の図3のステップS1〜S3の処理と同様である。
次に、図6(b)のように、保持部7を台車2と干渉しない位置まで移動する(ステップS54)。そして、T軸安全ロック21をオン状態とし、第2エリアセンサ13をミュート状態とするとともに、台車2の交換が可能であることを示す交換可能ランプ22を点灯する(ステップS55)。
次に、図6(c)のように、図3のステップS7及びS8の場合と同様にしてパレット4上にワークを載置し(ステップS56)、図6(d)のように、保持部7を上述の原位置に戻す(ステップS57)。そして、台車ロック23(図2)からの交換完了信号の受信を待つ(ステップS58)。なお、保持部7は、原位置に戻り、待機状態にある間、オン状態とされたT軸安全ロック21により、台車配置エリア3の方向への移動が、物理的に阻止される。
この間、作業者15は、ステップS55による交換可能ランプ22の点灯に応じ、台車交換作業を行う。すなわち、台車ロック23(図2)を解除し、図6(c)のように、台車配置エリア3から空の台車2を引き出す。次に、図6(d)のように、新たなワークWが搭載された別の台車2を台車配置エリア3内の所定位置に配置する。そして、台車ロック23をロック状態とすることにより、台車2の交換作業を完了する。台車ロック23は、ロック状態とされると、上述の交換完了信号を出力する。
制御部25は、この交換完了信号を受信すると(ステップS58)、その7秒後に、T軸安全ロック21を解除し、第2エリアセンサ13のミュート状態を解除して第2監視エリア11の監視を開始し、交換可能ランプ22を消灯する(ステップS59)。これにより、図5の処理を終了する。この後、制御部25は、図6(a)のように、次のワークWについての処理を開始することができる。
図7は、作業者15が台車2を反転する場合の制御部25による処理を示すフローチャートである。図8は、この処理に伴って作業ステーション1が変化する様子を説明するための説明図である。この処理を開始するとき、搬送装置5の保持部7は、第1監視エリア6のほぼ中央の原位置に位置する。
また、図8(a)のように、台車配置エリア3には、作業対象となるワークWが搭載された台車2が配置されている。パレット4上には、作業中のワークWが載置されている。また、搬送装置5のT軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサはオフ状態にある。第1エリアセンサ12は、第1監視エリア6の全範囲を監視している。反転可能ランプ17は非点灯状態にある。また、第2監視エリア11は、第2エリアセンサ13により監視されている。
図7の処理を開始すると、制御部25は、まず、図8(a)のように、搬送装置5の保持部7を台車2の近傍まで移動し、台車2からワークを取り出す(ステップS71〜S73)。この処理は、上述の図3のステップS1〜S3の処理と同様である。
次に、図8(b)のように、保持部7を、反転される台車2と干渉しない位置まで移動する(ステップS74)。そして、T軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサをオン状態とし、図8(c)のように、第1エリアセンサ12による第2ミュートエリア16の監視をミュート状態とするとともに、台車2の反転が可能であることを示す反転可能ランプ17を点灯する(ステップS75)。
次に、図8(c)のように保持部7を反転させ、パレット4上にワークWを載置する(ステップS76)。次に、図8(d)のように保持部7を、反転状態のまま、パレット4近傍の第1監視エリア6上の待機位置へ移動する(ステップS77)。そして、リミットスイッチ24からの反転完了信号の受信を待つ(ステップS78)。
なお、このとき、制御部25は、この待機位置を越えて保持部7が第2ミュートエリア16に接近することがないように、搬送装置5のT軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサにより保持部7の位置を監視し、保持部7が待機位置を越えた場合には、搬送装置5を停止させる。
この間、作業者は、ステップS75の処理による反転可能ランプ17の点灯に応じ、図8(c)及び(d)のように、台車2を180°回転させる作業を行う。この反転作業が完了すると、リミットスイッチ24が、反転完了信号を出力する。
制御部25は、この反転完了信号を受信すると(ステップS78)、その7秒後に、搬送装置5のT軸ドグセンサ及びR軸ドグセンサをオフ状態とし、第1エリアセンサ12による第2ミュートエリア16のミュート状態を解除し、反転可能ランプ17を消灯する(ステップS79)。そして、保持部7を反転させ、原位置へ戻す(ステップS80)。これにより、図7の処理を終了する。この後、制御部25は、図8(a)のように、次のワークWについての処理を開始することができる。
以上のように、本実施形態によれば、第1ミュートエリア14又は第2ミュートエリア16から作業者15の作業と干渉する可能性のない位置に搬送装置5の保持部7が移動したとき、第1エリアセンサ12による検知範囲から第1ミュートエリア14又は第2ミュートエリア16が除外される。したがって、このとき、作業者15は、搬送装置5を停止させることなく、第1ミュートエリア14又は第2ミュートエリア16における作業を、搬送装置5の保持部7と干渉することなく行うことができる。
また、その後、保持部7が、第1ミュートエリア14又は第2ミュートエリア16に移動するとき、これらのエリア内における作業を完了して作業者15がこれらのエリアから退出するまで、これらのエリアに保持部7が移動することがないので、作業者15はその作業を支障なく完了させることができる。したがって、作業者15は、搬送装置5の動作に優先し、自身の作業を安全に遂行することができる。
また、作業完了ボタン19、台車ロック23又はリミットスイッチ24によって関係する作業の完了が制御部25に通知されるので、作業者15の意思に基づき、又は作業完了により自動的に、作業を完了して作業者が第1ミュートエリア14又は第2ミュートエリア16から退出したことを制御部25に通知することができる。
また、保持部7を所定位置で待機させるに際し、T軸安全ロック21により待機位置からの移動を物理的に阻止するようにしたので、作業者の作業が完了する前に保持部7が作業者の方へ移動するのを確実に阻止することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、実施形態では、搬送装置5についての動作を制御する場合について説明したが、本発明は他の自動装置、例えばロボット等のマニピュレータについての動作を制御する場合にも適用することができる。
1…作業ステーション(自動装置の動作制御システム)、2…台車(作業の対象物)、5…搬送装置(自動装置)、6…第1監視エリア(監視領域)、7…保持部(可動部)、11…第2監視エリア(監視領域)、12…第1エリアセンサ、13…第2エリアセンサ、14…第1ミュートエリア(作業領域)、15…作業者(干渉物)、16…第2ミュートエリア(作業領域)、17…反転可能ランプ(出力手段)、19…作業完了ボタン(通知手段)、20…作業可能ランプ(出力手段)、22…交換可能ランプ(出力手段)、23…台車ロック(通知手段)、24…リミットスイッチ(通知手段)、25…制御部、W…ワーク(作業の対象物)。
Claims (4)
- 所定の監視領域における自動装置の動作を妨げる可能性のある干渉物の有無を検知するための干渉物センサと、
前記監視領域における干渉物の存在が検知されたとき、自動装置を停止させる制御部と、
前記監視領域内の所定の作業領域における作業を完了して作業者が該作業領域から退出したときにその旨を前記制御部に通知する通知手段とを備え、
前記制御部は、
前記作業領域から該作業領域内における作業者の作業と干渉する可能性のない非干渉位置に自動装置の可動部が移動したとき、前記干渉物センサによる検知範囲から前記作業領域を除外し、
その後、前記可動部が、前記作業領域に移動するとき、前記通知手段による通知がなされるまで、該可動部を所定位置で待機させることを特徴とする自動装置の動作制御システム。 - 前記非干渉位置に自動装置の可動部が移動したとき、前記制御部がその旨を作業者に知らせるための出力手段を有することを特徴とする請求項1に記載の自動装置の動作制御システム。
- 前記通知手段は、作業者による前記通知を行うための操作に基づき、又は作業者の作業の対象物が作業完了の状態となったことに基づき、前記通知を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動装置の動作制御システム。
- 前記制御部は、前記可動部を所定位置で待機させるに際し、所定のロック機構を動作させ、該可動部が前記作業領域の方へ移動するのを物理的に阻止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動装置の動作制御システム。
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