JP5163252B2 - 加工機械の表示装置 - Google Patents
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Description
本発明の課題は、加工機械に異常が発生したときに迅速に異常箇所に到達できるようにすることにある。
さらに、装置本体と異常箇所とが所定距離以内に接近すると、ガイド情報に代えて異常に対処するための異常対処情報を表示部に表示する異常対処情報表示手段をさらに備えてもよい。この場合、異常箇所に接近すると、異常対処情報が表示される。このため、マニュアル等を見ることなく、異常に対処するメンテナンスを迅速に行うことができる。
第1〜第3制御盤25,26,29は、第1及び第2旋盤本体21,22並びに加工機本体27の背面に設けられている。前述したように、第1制御盤25は、たとえば、搬入コンベア18と、第1旋盤本体21と、ローダ13と、を制御する。第2制御盤26は、第2旋盤本体22と、搬送コンベア16,17と、ローダ14を制御する。第3制御盤29は、加工機本体27と、ローダ15と、搬出コンベア19と、を制御する。第1〜第3制御盤25,26,29は、制御対象の機械の各所に配置されたセンサ類からの信号により制御対象の機械に異常が発生したときにその異常情報を生成する。第1〜第3制御盤25,26,29が生成する異常情報には、異常箇所や異常の内容等の情報が含まれる。この異常情報は第1〜第3操作盤23,24,28に送られ、そこで表示される。
盤本体41は、内部に空間を有する、たとえば箱状に形成されている。盤本体41の内部には、図4に示すように、マイクロコンピュータからなる盤制御部48が設けられている。盤制御部48は、表示部40を表示制御するとともに、非常停止ボタン46、オンオフボタン47、及び表示部40に表示される後述すリセットボタン58の操作に応じた操作信号を生成して第1〜第3操作盤23,24,28に送信する。
盤制御部48には、非常停止ボタン46と、オンオフボタン47と、検知手段43の一例である位置センサ49と、が接続されている。また、盤制御部48には、表示部40と、無線通信部50と、記憶部51と、が接続されている。
無線通信部50は、第1から第3操作盤23,24,28の無線通信部32,35,38と前述した無線通信規格で無線通信可能である。
図3に示す異常情報表示盤20は、第3操作盤28内で異常が発生した状態の表示画面を示しており、盤本体41の位置PIと異常箇所の位置TIとレイアウトLIとが表示され、さらに、位置PIから位置TIに行くための最短の歩行可能な通路である経路RTが表示されている。
盤制御部48に電源が投入されると、図5のステップS1で初期設定がなされる。ステップS2では、異常フラグがオンしているか否かを判断する。異常フラグは、異常情報を受信するとオンし、リセット信号を送信されるとオフする。異常フラグがオンしていない場合はステップS3に移行する。ステップS3では、加工機械システム1の異常によりいずれかの操作盤23,24,28から送信される異常情報を受信したか否かを判断する。
異常フラグがオンしているときは、ステップS3及び4をスキップし、ステップS2からステップS5に移行し、位置データを取り込む。異常情報を受信していないときは、ステップS3からステップS8に移行する。
盤本体41が異常箇所から2m以内に接近するとステップS6からステップS10移行する。たとえば、作業者がガイド情報GIに表示された経路を通って図2に符号Cで示した位置まで移動し、異常箇所に接近すると、ステップS10では、ガイド情報GIに代えて図7に示す異常対処情報TMを表示部40に表示し、ステップS11に移行する。
これにより、作業者は、異常に対処するメンテナンスを行う際に異常の場所を的確に認識できるとともに、異常の原因を迅速に確認できる。このため、異常に対するメンテナンスを迅速に行える。しかも通常は、操作盤に配置されているリセットボタンが盤本体41に表示されるので、異常対処後に迅速に正常状態に復旧できる。
非常停止ボタン46が押圧されたと判断すると、ステップS8からステップS13に移行し、無線通信部50を介して全非常停止信号を無線通信部32,35,38に送信する。これにより、加工機械システム1の全ての動作が停止する。
ここでは、加工機械システム1に異常が発生すると、盤本体41の位置から異常箇所まで作業者を案内するためのガイド情報GIが装置本体の表示部に表示される。このため、作業者は、この表示されたガイド情報GIを見て容易に異常箇所まで行くことができ、加工機械に異常が発生したときに迅速に異常箇所に到達できるようになる。
さらに、盤本体41と異常箇所とが所定距離(たとえば2m)以内に接近すると、ガイド情報GIに代えて異常に対処するための異常対処情報TMを表示部40に表示する異常対処情報表示手段45をさらに備えているので、異常箇所に接近すると、異常対処情報TMが表示される。このため、マニュアル等を見ることなく、異常に対処するメンテナンスを迅速に行うことができる。
(a)前記実施形態では、加工機械として第1及び第2旋盤10,11とターニングセンタ12とを有する複数の機械を有する加工機械システムを例示し、その表示装置としての異常情報表示盤20を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、加工機械としては、単体の機械であってもよいし、複数の機械を組み合わせた加工機械システムでもよい。また加工機械としては、その他にプレス機械等のワークWを加工するものであればどのようなものでもよい。また、それらの加工機械には、それらに付属するワークWや工具の搬送のためのコンベアやローダ等の付属装置も含まれる。
(c)前記実施形態で開示したガイド情報及び異常対処情報は一例であり、本発明は、これらの開示に限定されない。
20 異常情報表示盤
40 表示部
41 盤本体(装置本体の一例)
42 異常箇所特定手段
43 検知手段
44 ガイド情報表示手段
45 異常対処情報表示手段
GI ガイド情報
TM 異常対処情報
LI レイアウト
PI 盤本体の位置
TI 異常箇所の位置
Claims (4)
- 加工機械の異常情報を表示する加工機械の表示装置であって、
表示部を有し、前記加工機械に自在に移動可能な装置本体と、
前記加工機械に異常が発生するとその異常箇所を特定可能な異常箇所特定手段と、
前記加工機械に対する前記装置本体の位置を検知するための検知手段と、
前記検知手段の検知結果に基づき、特定された前記異常箇所に作業者を案内するためのガイド情報を前記表示部に表示するガイド情報表示手段と、
を備えた加工機械の表示装置。 - 前記ガイド情報表示手段は、前記装置本体が前記異常箇所に近づくにつれて前記ガイド情報を変化させる、請求項1に記載の加工機械の表示装置。
- 前記ガイド情報は、前記加工機械のレイアウトと、前記レイアウト上の前記装置本体の位置と、前記レイアウト上の前記異常箇所とを含む、請求項1又は2に記載の加工機械の表示装置。
- 前記装置本体と前記異常箇所とが所定距離以内に接近すると、前記ガイド情報に代えて異常に対処するための異常対処情報を前記表示部に表示する異常対処情報表示手段をさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の加工機械の表示装置。
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