JP2013160999A - 駆動制御装置、それを備える表示装置、および駆動制御方法 - Google Patents

駆動制御装置、それを備える表示装置、および駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カスケード接続された複数のICからなるゲートドライバを備えた表示装置において、ゲートスタートパルス信号の異常に起因する消費電力の増大や回路素子の破壊を防止する。
【解決手段】各IC(GDR1〜GDR4)から出力されるゲートスタートパルス信号が後続のICに入力されるとともにタイミングコントローラIC100にも与えられる構成とする。タイミングコントローラIC100では、各ICから出力されたゲートスタートパルス信号の値と当該ゲートスタートパルス信号の期待値とを比較することによって、異常の有無が判定される。ゲートスタートパルス信号に異常があれば、タイミングコントローラIC100は、異常なゲートスタートパルス信号が入力されるICからのゲート出力を停止させる処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置用の駆動制御装置に関し、特に、カスケード接続された複数個のIC(集積回路)からなるゲートドライバ(走査信号線駆動回路)を備えた表示装置用の駆動制御装置に関する。
近年、液晶表示装置等の表示装置に関し、大型化や高解像度化が求められている。このため、ゲートバスライン(走査信号線)の数やソースバスライン(映像信号線)の数が増加している。その結果、1個のゲートドライバ用IC(ゲートバスラインを駆動するためのIC)や1個のソースドライバ用IC(ソースバスラインを駆動するためのIC)によって表示装置を動作させることが困難となっている。そこで、ゲートドライバ用ICやソースドライバ用ICをそれぞれ複数個備える表示装置が提供されている。
図20は、従来のゲートドライバ900の一構成例を示す図である。このゲートドライバ900は、カスケード接続された4個のゲートドライバ用IC(GDR1〜GDR4)によって構成されている。各ゲートドライバ用ICは、例えば、TCP(Tape Carrier Package)と呼ばれる形態で、ゲートドライバ用の基板と、表示部を構成するパネル基板とに接続されている。なお、以下においては、符号GDRi(i=1〜4)で示す各ゲートドライバ用ICのことを単に「GDRi」と記すこともある。
ゲートドライバ900は、ゲートクロック信号GCKとゲートスタートパルス信号とに基づいて動作する。本説明においては、ゲートドライバ900全体の動作開始(垂直走査開始)を指示するパルス信号および各ゲートドライバ用ICの動作開始を指示するパルス信号のことを「ゲートスタートパルス信号」という。なお、ゲートドライバ900全体の動作開始を指示するゲートスタートパルス信号には符号GSPを付し、各ゲートドライバ用ICの動作開始を指示するゲートスタートパルス信号には符号GSP(i)を付す。また、それぞれのゲートスタートパルス信号のことを単に「GSP」,「GSP(i)」と記すこともある。ゲートクロック信号GCKについても、単に「GCK」と記すこともある。
ゲートドライバ900には、「T−CON」などと呼ばれるタイミングコントローラICからゲートスタートパルス信号GSPとゲートクロック信号GCKとが与えられる。GCKについては、全てのゲートドライバ用ICに共通的に与えられる。GSPについては、GSP(1)としてGDR1に入力される。GDR1からはGDR2の動作開始を指示するGSP(2)が出力され、そのGSP(2)はGDR2に入力される。さらに、GDR2からはGDR3の動作開始を指示するGSP(3)が出力され、そのGSP(3)はGDR3に入力される。同様に、GDR3からはGDR4の動作開始を指示するGSP(4)が出力され、そのGSP(4)はGDR4に入力される。以上のようにして、タイミングコントローラICから出力されたGSPに基づいて、カスケード接続された複数個のゲートドライバ用ICにおいて、各ゲートドライバ用ICの動作開始を指示するゲートスタートパルス信号が順次に転送される。
図21は、1個のゲートドライバ用IC(GDRi)の構成を示すブロック図である。GDRiには、当該GDRiに接続されているゲートバスラインの本数(ここでは「k本」とする)に等しい段SR(1)〜SR(k)で構成されたシフトレジスタとレベル変換器とが含まれている。GDRiにGSP(i)が与えられると、GCKの立ち上がりのタイミングでGSP(i)の取り込みが行われた後、GCKの立ち下がりのタイミングでシフトレジスタの先頭ビットの値が「1」にされる。すなわち、GSP(i)の取り込みが行われた後、GCKの立ち下がりのタイミングでシフトレジスタの1段目SR(1)からの出力信号Q(1)の論理値が「1」になる。このとき、シフトレジスタの1段目SR(1)以外の段からの出力信号Q(2)〜Q(k)の論理値は「0」になっている。その後、GCKが立ち下がるごとに、論理値「1」を出力する段が1段ずつ後段へとシフトする。各段からの出力信号Q(1)〜Q(k)は、レベル変換器で電圧レベルの変換が行われた後、走査信号G(1)〜G(k)としてゲートバスラインに出力される。また、最終段SR(k)からの出力信号Q(k)は、後続のゲートドライバ用IC(GDRi+1)の動作開始を指示するGSP(i+1)となる。
上述のようにして複数個のゲートドライバ用ICにおいてゲートスタートパルス信号が順次に転送されるところ、ゲートスタートパルス信号が異常な状態になることがある。例えば、正常動作時には図22に示すような波形のGCKおよびGSP(i)がGDRiに与えられると仮定する。この時、GDRi内のシフトレジスタの最終段SR(k)からは、GDRi+1の動作開始を指示するゲートスタートパルス信号として、符号Taで示すパルス幅を有するGSP(i+1)が出力される。以上のような前提の下、図23で符号90で示すようにGCKにノイズが混ざったと仮定する。上述したようにGSP(i)の取り込みはGCKの立ち上がりのタイミングで行われるので、図23に示すような波形のGCKがGDRiに与えられると、GDRiではGSP(i)の取り込みが2回行われる。このため、GDRi内のシフトレジスタの最終段SR(k)からは、符号Tbで示すパルス幅(符号Taで示すパルス幅のほぼ2倍のパルス幅)(このパルス幅はノイズの状態によっては更に大きくなる)を有するGSP(i+1)が出力される。これにより、例えば、複数行の画素容量への同時書き込みが行われ、画素容量への書き込みのための消費電力が増大する。その結果、電源や回路が過負荷状態となって、異常動作が生じ得る。具体的には、DCDCコンバータの電源回路の負荷が過大となることによるシャットダウンやゲートドライバに過剰な電流が流れることによる回路素子の破損などが生じ得る。
また、特に大型化した表示装置では図24に示すように表示部の両側にゲートドライバを備えた構成が採用されるところ、一方のゲートドライバのみでゲートスタートパルス信号に異常が生じることがある。このような場合、例えば、図25に示すように、左側のゲートドライバ内のGSP(i)Lのパルス幅が右側のゲートドライバ内のGSP(i)Rのパルス幅のほぼ2倍となることがある。その結果、左側のゲートドライバから出力される走査信号と右側のゲートドライバから出力される走査信号との間で(それら2つの走査信号の)立ち上がり/立ち下がりのタイミングにずれが生じ、貫通電流が発生する。
そこで、特開2006−113384号公報には、ゲートドライバに供給するゲートスタートパルス信号を生成するタイミング制御回路で異常なパルスの出力をマスクする処理を行うことにより、電源及び回路が過負荷状態となることを防止した液晶表示装置の発明が開示されている。なお、表示装置の駆動用のICをカスケード接続した構成は、例えば特開平5−333358号公報に開示されている。
特開2006−113384号公報 特開平5−333358号公報
特開2006−113384に開示された液晶表示装置の発明によると、ノイズを含んだゲートスタートパルス信号がゲートドライバに入力されることは抑制される。しかしながら、ゲートドライバ内でゲートスタートパルス信号にノイズが混ざった場合には、異常動作を防止することができない。例えば、カスケード接続された複数個のゲートドライバ用ICにおいて、1つ目のICにはノイズを含まないゲートスタートパルス信号が入力されたものの、2つ目のICにはノイズを含んだゲートスタートパルス信号が入力されることがある。このような場合には、2つ目のICからの走査信号の出力が異常な状態となり、例えば、画素容量への書き込みのための消費電力の増大や貫通電流による回路素子の破壊が生じ得る。
そこで本発明は、カスケード接続された複数のICからなるゲートドライバを備えた表示装置において、ゲートスタートパルス信号の異常に起因する消費電力の増大や回路素子の破壊を防止することを目的とする。
第1の発明は、複数本の走査信号線が配設された表示部を有する表示装置用の駆動制御装置であって、
カスケード接続された複数個の集積回路であって各集積回路の動作開始タイミングを示す開始指示信号が順次に転送される複数個の集積回路からなる、前記複数本の走査信号線に順次にアクティブな走査信号を出力する走査信号線駆動部と、
前記走査信号線駆動部の動作を制御する制御部と
を備え、
各集積回路から出力される開始指示信号は、後続の集積回路に入力されるとともに前記制御部に与えられ、
前記制御部は、
各集積回路から出力される開始指示信号の値と当該集積回路から出力されるべき開始指示信号の値とを比較することによって、前記開始指示信号が異常であるか否かを判定し、
前記開始指示信号が異常であれば、その異常な開始指示信号が入力される集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させる走査停止処理を行うことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記複数個の集積回路には、走査信号をアクティブな状態にするための第1電圧と走査信号を非アクティブな状態にするための第2電圧とが供給され、
前記制御部は、前記走査停止処理として、走査信号が非アクティブな状態となる電圧レベルまで前記第1電圧の電圧レベルを低下させることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記制御部は、前記走査停止処理として、前記第1電圧の電圧レベルを前記第2電圧の電圧レベルに等しくすることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記複数個の集積回路には、走査信号がアクティブな状態となることを許容するか否かを示す出力制御信号が与えられ、
前記制御部は、前記走査停止処理として、異常な開始指示信号が入力される集積回路からはアクティブな走査信号が出力されないように前記出力制御信号の値を制御することを特徴とする。
第5の発明は、第1の発明において、
前記複数個の集積回路には、走査信号をアクティブな状態にするための第1電圧と走査信号を非アクティブな状態にするための第2電圧とが供給され、かつ、走査信号がアクティブな状態となることを許容するか否かを示す出力制御信号が与えられ、
前記制御部は、前記走査停止処理として、走査信号が非アクティブな状態となる電圧レベルまで前記第1電圧の電圧レベルを低下させ、かつ、異常な開始指示信号が入力される集積回路からはアクティブな走査信号が出力されないように前記出力制御信号の値を制御することを特徴とする。
第6の発明は、第1の発明において、
前記表示部の一端側および他端側の双方に前記走査信号線駆動部が設けられ、
前記制御部は、一方の走査信号線駆動部について前記開始指示信号の異常を検知した場合に、双方の走査信号線駆動部に対して前記走査停止処理を行うことを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明において、
少なくとも2以上の前記集積回路から出力される開始指示信号の値の論理和を求める論理和演算回路を更に備え、
前記制御部は、前記論理和演算回路からの出力信号の値と前記論理和演算回路から出力されるべき信号の値とを比較することによって前記開始指示信号が異常であるか否かを判定することを特徴とする。
第8の発明は、第1の発明において、
各集積回路から出力される開始指示信号は、前記表示部を構成するパネル基板に設けられた配線を介して前記制御部に与えられることを特徴とする。
第9の発明は、表示装置であって、
第1から第8までのいずれかの発明に係る駆動制御装置を備えたことを特徴とする。
第10の発明は、複数本の走査信号線が配設された表示部と、カスケード接続された複数個の集積回路であって各集積回路の動作開始タイミングを示す開始指示信号が順次に転送される複数個の集積回路からなり前記複数本の走査信号線に順次にアクティブな走査信号を出力する走査信号線駆動部とを有する表示装置の駆動制御方法であって、
各集積回路から出力される開始指示信号の値と当該集積回路から出力されるべき開始指示信号の値とを比較することによって、前記開始指示信号が異常であるか否かを判定する異常判定ステップと、
前記開始指示信号が異常であれば、その異常な開始指示信号が入力される集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させる走査停止ステップと
を含むことを特徴とする。
上記第1の発明によれば、走査信号線駆動用の各集積回路から出力される開始指示信号(ゲートスタートパルス信号)は、後続の集積回路に入力されるとともに制御部に与えられる。そして、制御部では、走査信号線駆動用の各集積回路から出力された開始指示信号の値と当該集積回路から本来出力されるべき開始指示信号の値(期待値)とが比較される。これにより、走査信号線駆動用の各集積回路に入力される開始指示信号の異常を検知することが可能となる。そして、開始指示信号の異常が検知されたときには、その異常な開始指示信号が入力される集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させる処理(走査停止処理)が行われる。従って、走査信号線駆動部内で開始指示信号が異常な状態となったときに、複数行の画素容量への同時書き込みが行われることはない。以上より、開始指示信号が異常な状態となることによる消費電力(画素容量への書き込みのための消費電力)の増大が抑制される。
上記第2の発明によれば、開始指示信号の異常が検知されたときに、比較的容易に集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させることが可能となる。
上記第3の発明によれば、開始指示信号の異常が検知されたときに、確実に集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させることが可能となる。
上記第4の発明によれば、開始指示信号の異常が検知されたときに、比較的容易に集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させることが可能となる。
上記第5の発明によれば、開始指示信号の異常が検知されたときに、確実に集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させることが可能となる。
上記第6の発明によれば、表示部の両側に走査信号線駆動部が設けられている場合に、一方の走査信号線駆動部内で開始指示信号に異常が生じたとき、双方の走査信号線駆動部内の集積回路からのアクティブな走査信号の出力が停止する。このため、左右の走査信号線駆動部間での貫通電流の発生が防止される。これにより、走査信号線駆動部内で開始指示信号が異常な状態となったときの貫通電流による回路破壊が防止される。
上記第7の発明によれば、開始指示信号に異常が生じているかを検査するための信号を1本の信号配線によって制御部に与えることが可能となる。このため、配線数が削減され、コストが低減する。
上記第8の発明によれば、表示装置に走査信号線駆動部用の基板が設けられていない場合にも、開始指示信号が異常な状態となることによる消費電力の増大を抑制することが可能となる。
上記第9の発明によれば、上記第1から第8までのいずれかの発明と同様の効果を奏する表示装置が実現される。
上記第10の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を表示装置の駆動制御方法の発明において奏することができる。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の要部の構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態において、液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態において、ゲートドライバ用ICへのゲートハイ電圧およびゲートロー電圧の供給について説明するためのブロック図である。 上記第1の実施形態において、シフトレジスタの各段に対応して設けられているAND回路について説明するための図である。 上記第1の実施形態において、異常の検出および異常への対処の流れを模式的に示した図である。 上記第1の実施形態において、異常の検出について説明するための信号波形図である。 上記第1の実施形態において、異常の検出について説明するための信号波形図である。 上記第1の実施形態において、第1のゲート出力停止処理について説明するための信号波形図である。 上記第1の実施形態において、第1のゲート出力停止処理について説明するための信号波形図である。 上記第1の実施形態において、第2のゲート出力停止処理について説明するための信号波形図である。 上記第1の実施形態において、第2のゲート出力停止処理について説明するための信号波形図である。 本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。 上記第2の実施形態において、異常への対処について説明するための信号波形図である。 上記第2の実施形態において、第1のゲート出力停止処理が行われたときの動作を説明するための信号波形図である。 上記第2の実施形態において、第2のゲート出力停止処理が行われたときの動作を説明するための信号波形図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の要部の構成を示すブロック図である。 上記第3の実施形態において、異常の検出および異常への対処の流れを模式的に示した図である。 上記第3の実施形態において、異常の検出について説明するための信号波形図である。 本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置の要部の構成を示すブロック図である。 従来のゲートドライバの一構成例を示す図である。 1個のゲートドライバ用ICの構成を示すブロック図である。 ゲートスタートパルス信号の異常について説明するための信号波形図である。 ゲートスタートパルス信号の異常について説明するための信号波形図である。 表示部の両側にゲートドライバを備えた構成を示すブロック図である。 貫通電流の発生について説明するための信号波形図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、ゲートドライバ(ゲートドライバ用IC)からアクティブな走査信号を出力することを「ゲート出力」という。
<1.第1の実施形態>
<1.1 全体構成および動作概要>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。この液晶表示装置は、タイミングコントローラIC100とゲートドライバ200とソースドライバ300と表示部400とによって構成されている。ゲートドライバ200は、カスケード接続された複数個のIC(ゲートドライバ用IC)によって構成されている。本説明においては、ゲートドライバ200は4個のIC(GDR1〜GDR4)によって構成されているものと仮定する。各ゲートドライバ用ICは図21に示した構成となっており、従来と同様に動作する。ソースドライバ300についても、カスケード接続された複数個のIC(ソースドライバ用IC)301によって構成されている。
なお、ゲートドライバ200およびタイミングコントローラIC100によって表示装置用の駆動制御装置が実現され、ゲートドライバ200によって走査信号線駆動部が実現され、タイミングコントローラIC100によって制御部が実現されている。
表示部400には、複数本のソースバスライン(映像信号線)SLと複数本のゲートバスライン(走査信号線)GLとが配設されている。ソースバスラインSLとゲートバスラインGLとの各交差点に対応して、画素を形成する画素形成部が設けられている。すなわち、表示部400には、複数個の画素形成部が含まれている。上記複数個の画素形成部はマトリクス状に配置されて画素アレイを構成している。各画素形成部は、対応する交差点を通過するゲートバスラインGLにゲート端子が接続されると共に当該交差点を通過するソースバスラインSLにソース端子が接続されたスイッチング素子である薄膜トランジスタ(TFT)41と、その薄膜トランジスタ41のドレイン端子に接続された画素電極42と、上記複数個の画素形成部に共通的な電位を与えるための対向電極である共通電極43と、上記複数個の画素形成部に共通的に設けられ画素電極42と共通電極43との間に挟持された液晶層とからなる。そして、画素電極42と共通電極43とにより形成される液晶容量により、画素容量Cpが構成される。一般的には、画素容量Cpに確実に電圧を保持すべく、液晶容量に並列に補助容量が設けられるが、補助容量は本発明には直接に関係しないのでその説明および図示を省略する。なお、図2の表示部400内には、1つの画素形成部に対応する構成要素のみを示している。
次に、図2に示す構成要素の動作について説明する。タイミングコントローラIC100は、画像信号DATおよび水平同期信号や垂直同期信号などのタイミング信号TSを外部から受け取り、デジタル映像信号DVと、ソースドライバ300の動作を制御するためのソーススタートパルス信号SSP,ソースクロック信号SCK,およびラッチストローブ信号LSと、ゲートドライバ200の動作を制御するためのゲートスタートパルス信号(開始指示信号)GSP,ゲートクロック信号GCK,およびゲートアウトプットイネーブル信号(出力制御信号)GOEとを出力する。また、タイミングコントローラIC100は、ゲートドライバ200から出力されるGSP(2)〜GSP(4),GSPoutを受け取り、それらの信号に基づいてゲートドライバ200におけるゲート出力の動作を制御する。なお、GSPoutはGDR4内のシフトレジスタの最終段から出力される信号である。
ゲートドライバ200は、タイミングコントローラIC100から出力されるゲートスタートパルス信号GSP,ゲートクロック信号GCK,およびゲートアウトプットイネーブル信号GOEに基づいて、アクティブな走査信号の各ゲートバスラインGLへの印加を1垂直走査期間を周期として繰り返す。ところで、GDR1〜GDR4には、図3に示すように、タイミングコントローラIC100内の電源供給回路110から第1電圧としてのゲートハイ電圧VGHと第2電圧としてのゲートロー電圧VGLとが与えられている。なお、通常時には、ゲートハイ電圧VGHはゲートバスラインを選択状態にする電圧(画素形成部内の薄膜トランジスタ41をオン状態にする電圧)となっていて、ゲートロー電圧VGLはゲートバスラインを非選択状態にする電圧(画素形成部内の薄膜トランジスタ41をオフ状態にする電圧)となっている。以下、通常時のゲートハイ電圧VGHの電圧レベルをV(G)と記し、通常時のゲートロー電圧VGLの電圧レベルをV(L)と記す。また、GDR1〜GDR4内には、シフトレジスタの各段に対応してAND回路22が設けられており、ゲートアウトプットイネーブル信号GOEの論理反転信号と各段からの出力信号Q(j)との論理積を示す信号がAND回路22から出力される(図4参照)。そして、AND回路22からの出力信号の論理値が1であれば、レベル変換器24から走査信号G(j)としてゲートハイ電圧VGHが出力され、AND回路22からの出力信号の論理値が0であれば、レベル変換器24から走査信号G(j)としてゲートロー電圧VGLが出力される。
ソースドライバ300は、タイミングコントローラIC100から出力されるデジタル映像信号DV,ソーススタートパルス信号SSP,ソースクロック信号SCK,およびラッチストローブ信号LSを受け取り、各ソースバスラインSLに駆動用の映像信号を印加する。このとき、ソースドライバ300では、ソースクロック信号SCKのパルスが発生するタイミングで、各ソースバスラインSLに印加すべき電圧を示すデジタル映像信号DVが順次に保持される。そして、ラッチストローブ信号LSのパルスが発生するタイミングで、上記保持されたデジタル映像信号DVがアナログ電圧に変換される。その変換されたアナログ電圧は、駆動用の映像信号として全てのソースバスラインSLに一斉に印加される。
以上のようにして、各ゲートバスラインGLに走査信号が印加され、各ソースバスラインSLに駆動用の映像信号が印加されることにより、外部から送られた画像信号DATに基づく画像が表示部400に表示される。
<1.2 要部の構成>
図1は、本実施形態における要部の構成を示すブロック図である。なお、図1には、構成要素間で送受信される信号のうちゲートスタートパルス信号のみを示している。図1に示すように、GDR1〜GDR4は、ゲートドライバ用の基板20と、表示部400を構成するパネル基板40とに接続されている。上述したように、GDR1〜GDR4はカスケード接続されている。ソースドライバ用IC301は、ソースドライバ用の基板30と、表示部400を構成するパネル基板40とに接続されている。
本実施形態においては、以下のように、構成要素間でゲートスタートパルス信号が授受される。タイミングコントローラIC100から出力されたGSPは、GDR1の動作開始を指示するGSP(1)として、GDR1に入力される。GSP(1)を用いてGDR1内のシフトレジスタでシフト動作が行われた後、当該シフトレジスタの最終段からの出力信号が、GDR2の動作開始を指示するGSP(2)としてGDR1から出力される。そのGSP(2)は、GDR2に入力されるとともに、タイミングコントローラIC100にも与えられる。GDR2およびGDR3では、GDR1と同様の動作が行われる。GDR4では、GDR1と同様の動作が行われた後、GDR4内のシフトレジスタの最終段からの出力信号がGSPoutとして出力される。そのGSPoutはタイミングコントローラIC100に与えられる。以上のように、本実施形態においては、後続のゲートドライバ用ICの動作開始のために各ゲートドライバ用ICから出力されるゲートスタートパルス信号が、タイミングコントローラIC100にも与えられる。
なお、本実施形態においては、GSP(2)〜GSP(4)およびGSPoutは、ゲートドライバ用の基板20に設けられた配線およびソースドライバ用の基板30に設けられた配線を介して、タイミングコントローラIC100に与えられる。
<1.3 異常の検出および異常への対処>
本実施形態に係る液晶表示装置では、ゲートスタートパルス信号の異常の検出およびその異常への対処が行われる。そこで、図5を参照しつつ、どのようにしてゲートスタートパルス信号の異常を検出して、どのような対処を行うかについて説明する。図5は、異常の検出および異常への対処の流れを模式的に示した図である。タイミングコントローラIC100には、機能的な構成要素として、第1の検査部121,第2の検査部122,および第3の検査部123が含まれている。なお、本実施形態ではゲートドライバ用ICが4個存在しているため3個の検査部が設けられているが、ゲートドライバ用ICがm個存在する場合には(m−1)個の検査部が設けられる。
第1の検査部121では、GSPとGCKとに基づいて、GSP(2)としてGDR1から出力されるべき波形(すなわち、異常がない場合の波形)の期待値GSP(2)aが求められる。また、第1の検査部121では、上記期待値GSP(2)aと、GDR1から実際に出力されたGSP(2)との比較が行われる。GSP(2)に異常がない場合には、GSP(2)の値とGSP(2)aの値とは図6に示すように常に同じになる。このような場合、ゲートドライバ200は通常の動作を継続すれば良いので、処置は行われない。これに対して、GSP(2)に異常がある場合には、例えば図7に示すように、GSP(2)の値とGSP(2)aの値とが異なる期間が生じる。このような場合、タイミングコントローラIC100は、ゲートドライバ200に対してゲート出力を停止させる処理(走査停止処理)を行う。具体的には、タイミングコントローラIC100は、後述する第1のゲート出力停止処理または後述する第2のゲート出力停止処理を行う。なお、第1のゲート出力停止処理および第2のゲート出力停止処理の双方が行われる構成にしても良い。
第2の検査部122では、第1の検査部121と同様にして、GSP(3)aとGSP(3)との比較が行われ、異常が検出されるとゲートドライバ200に対してゲート出力を停止させる処理が行われる。第3の検査部123でも同様の処理が行われる。
<1.3.1 第1のゲート出力停止処理>
第1のゲート出力停止処理では、タイミングコントローラIC100は、電源供給回路110から出力されるゲートハイ電圧VGHの電圧レベルをゲートロー電圧VGLの電圧レベルであるV(L)まで低下させる。すなわち、タイミングコントローラIC100においてGSP(i)の異常が検出されると、タイミングコントローラIC100は、図8に示すようにゲートハイ電圧VGHの電圧レベルをV(H)からV(L)へと低下させる。これにより、GDRiからアクティブな走査信号G(j)が出力されていても、当該走査信号G(j)の電圧レベルは図8に示すようにV(H)からV(L)へと低下する。ところで、GSP(i)の異常が検出されたときには、図9に示すように、少なくとも、本来GDRiからのゲート出力が行われる期間を通じて、ゲートハイ電圧VGHの電圧レベルがV(L)で維持される。その結果、異常な波形のゲートスタートパルス信号が入力されているゲートドライバ用ICからのゲート出力が停止する。
<1.3.2 第2のゲート出力停止処理>
第2のゲート出力停止処理では、タイミングコントローラIC100は、異常な波形のゲートスタートパルス信号が入力されるゲートドライバ用ICからはアクティブな走査信号が出力されないようにゲートアウトプットイネーブル信号GOEの値を制御する。すなわち、タイミングコントローラIC100においてGSP(i)の異常が検出されると、タイミングコントローラIC100は、図10に示すようにゲートアウトプットイネーブル信号GOEをローレベルからハイレベルに変化させる。これにより、GDRiからアクティブな走査信号G(j)が出力されていても、当該走査信号G(j)の電圧レベルは図10に示すようにV(H)からV(L)へと低下する。ところで、GSP(i)の異常が検出されたときには、図11に示すように、少なくとも、本来GDRiからのゲート出力が行われる期間を通じて、ゲートアウトプットイネーブル信号GOEはハイレベルで維持される。その結果、異常な波形のゲートスタートパルス信号が入力されているゲートドライバ用ICからのゲート出力が停止する。
<1.4 効果>
本実施形態によれば、各ゲートドライバ用ICから出力されるゲートスタートパルス信号は、後続のゲートドライバ用ICに入力されるとともに、タイミングコントローラIC100に与えられる。そして、タイミングコントローラIC100では、各ゲートドライバ用ICから出力されたゲートスタートパルス信号の値と当該ゲートドライバ用ICから本来出力されるべきゲートスタートパルス信号の値(期待値)とが比較される。これにより、各ゲートドライバ用ICに入力されるゲートスタートパルス信号の異常を検知することが可能となる。そして、ゲートスタートパルス信号の異常が検知されたときには、その異常なゲートスタートパルス信号が入力されるゲートドライバ用ICからのゲート出力を停止させる処理(走査停止処理)が行われる。このようにしてゲート出力が停止するので、ゲートスタートパルス信号が異常な状態となったときに例えば複数行の画素容量への同時書き込みが行われることはない。以上のようにして、ゲートスタートパルス信号が異常な状態となることによる消費電力(画素容量への書き込みのための消費電力)の増大が抑制される。
<2.第2の実施形態>
<2.1 構成など>
図12は、本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。図12に示すように、本実施形態においては、ゲートドライバが表示部400の左右両側に設けられている。なお、図12では、表示部400の左側に配置されたゲートドライバに関わる構成要素や信号には「L」を含む符号を付し、表示部400の右側に配置されたゲートドライバに関わる構成要素や信号には「R」を含む符号を付している。但し、ゲートスタートパルス信号GSP,ゲートクロック信号GCK,およびゲートアウトプットイネーブル信号GOEについては、左右のゲートドライバに同一波形の信号が与えられるので、符号に「L」や「R」を付していない。
GDR1L〜GDR4L,GDR1R〜GDR4Rには共通的にゲートハイ電圧VGHおよびゲートロー電圧VGLがタイミングコントローラIC100内の電源供給回路110から与えられる。
本実施形態においては、タイミングコントローラIC100は、GSP(2)R〜GSP(4)Rに基づいてゲートドライバ200R内でのゲートスタートパルス信号の異常の検出および異常への対処を行うとともに、GSP(2)L〜GSP(4)Lに基づいてゲートドライバ200L内でのゲートスタートパルス信号の異常の検出および異常への対処を行う。
<2.2 異常への対処>
次に、ゲートスタートパルス信号の異常への本実施形態における対処について説明する。なお、ゲートスタートパルス信号の異常の検出については、右側のゲートドライバ200Rに関わるゲートスタートパルス信号および左側のゲートドライバ200Lに関わるゲートスタートパルス信号のそれぞれについて、上記第1の実施形態と同様に行われる。
本実施形態においては、右側のゲートドライバ200Rに関わるゲートスタートパルス信号および左側のゲートドライバ200Lに関わるゲートスタートパルス信号のうちの一方のみで異常が検出されることがある。例えば、右側のゲートドライバ用ICに入力されるゲートスタートパルス信号のみに異常があると仮定する。このとき、GSP(i)R,GSP(i)Ra,GSP(i)L,およびGSP(i)Laの波形は例えば図13に示すようなものとなる。ここで、仮にタイミングコントローラIC100が右側のゲートドライバ200Rに対してのみゲート出力を停止させる処理を行うと、左側のゲートドライバ200Lのみからアクティブな走査信号が出力され、貫通電流が発生する。そこで、本実施形態においては、一方のゲートドライバに関わるゲートスタートパルス信号のみに異常がある場合でも、タイミングコントローラIC100は、左側のゲートドライバ200Lおよび右側のゲートドライバ200Rの双方に対してゲート出力を停止させる処理を行う。
図13に示した例において、タイミングコントローラIC100が上述の第1のゲート出力停止処理を行うと、ゲートハイ電圧VGHの電圧レベルが図14に示すようにV(H)からV(L)へと低下する。これにより、GDRiRからアクティブな走査信号G(j)Rが出力されていても、当該走査信号G(j)Rの電圧レベルは図14に示すようにV(H)からV(L)へと低下する。また、GDRiLからアクティブな走査信号G(j)Lが出力されていても、当該走査信号G(j)Lの電圧レベルは図14に示すようにV(H)からV(L)へと低下する。このようにして、異常な波形のゲートスタートパルス信号が入力されているゲートドライバ用ICおよびそれに対応する他側のゲートドライバ用ICからのゲート出力が停止する。
図13に示した例において、タイミングコントローラIC100が上述の第2のゲート出力停止処理を行うと、ゲートアウトプットイネーブル信号GOEが図15に示すようにローレベルからハイレベルへと低下する。これにより、GDRiRからアクティブな走査信号G(j)Rが出力されていても、当該走査信号G(j)Rの電圧レベルは図15に示すようにV(H)からV(L)へと低下する。また、GDRiLからアクティブな走査信号G(j)Lが出力されていても、当該走査信号G(j)Lの電圧レベルは図15に示すようにV(H)からV(L)へと低下する。このようにして、異常な波形のゲートスタートパルス信号が入力されているゲートドライバ用ICおよびそれに対応する他側のゲートドライバ用ICからのゲート出力が停止する。
<2.3 効果>
本実施形態によれば、表示部400の両側にゲートドライバが設けられた液晶表示装置において、一方のゲートドライバ内でゲートスタートパルス信号に異常が生じたとき、双方のゲートドライバからのゲート出力が停止する。このため、左右のゲートドライバ間での貫通電流の発生が防止される。これにより、ゲートスタートパルス信号に異常が生じたときの貫通電流による回路破壊が防止される。
<3.第3の実施形態>
<3.1 構成>
図16は、本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の要部の構成を示すブロック図である。図16に示すように、本実施形態においては、GSP(2)〜GSP(4)の値の論理和を示す信号GSPzを出力するOR回路(論理和演算回路)26が設けられている。なお、OR回路26は典型的にはゲートドライバ用の基板20に設けられるが、他の場所に設けられても良い。
<3.2 異常の検出>
次に、図17を参照しつつ、本実施形態ではどのようにしてゲートスタートパルス信号の異常を検出するかについて説明する。本実施形態においては、タイミングコントローラIC100には、検査部が1つだけ設けられている。検査部130では、GSPとGCKとに基づいて、OR回路26から出力されるべき波形(すなわち、異常がない場合の波形)の期待値GSPzaが求められる。また、検査部130では、上記期待値GSPzaと、OR回路26から実際に出力されたGSPzとの比較が行われる。その比較の結果、GSPzの値とGSPzaの値とが異なる期間があれば、ゲートスタートパルス信号に異常が生じていると判断される。
ゲートスタートパルス信号に異常がない場合、期待値GSPzaの波形は例えば図18に示すようなものとなる。ここで、GSP(2)のパルスが生じている期間中に図18で符号51で示すようなノイズの混ざったGCKがゲートドライバ200に与えられると、図18で符号52および53で示すように、GSP(3)およびGSP(4)のパルス幅はGSP(2)のパルス幅のほぼ2倍となる。従って、OR回路26から出力されるGSPzの波形は図18に示すようなものとなる。図18で符号54,55で示す部分では、GSPzの値はGSPzaの値とは異なっている。これにより、ゲートスタートパルス信号に異常が生じているということがタイミングコントローラIC100で検知される。なお、ゲートドライバ200からのゲート出力を停止させる処理については、上記第1の実施形態と同様にして行われる。
<3.2 効果>
本実施形態によれば、ゲートスタートパルス信号に異常が生じているかを検査するための信号が1本の信号配線によってタイミングコントローラIC100に与えられる。このため、上記第1の実施形態と比較して、配線数が削減される。これにより、コストが低減する。
<4.第4の実施形態>
<4.1 構成>
図19は、本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置の要部の構成を示すブロック図である。図19に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置には、ゲートドライバ用の基板が設けられていない。従って、タイミングコントローラIC100とゲートドライバ用ICとの間でのゲートスタートパルス信号の授受は次のように行われている。タイミングコントローラIC100から出力されたGSPは、ソースドライバ用の基板30,ソースドライバ用IC301,およびパネル基板40に設けられた配線を介して、ゲートドライバ用ICに与えられる。各ゲートドライバ用ICから出力されるゲートスタートパルス信号は、パネル基板40,ソースドライバ用IC301,およびソースドライバ用の基板30を介して、タイミングコントローラIC100に与えられる。なお、パネル基板40上にOR回路を設ける構成とし、GSP(2)〜GSP(4)の値の論理和を示す信号がパネル基板40,ソースドライバ用IC301,およびソースドライバ用の基板30を介してタイミングコントローラIC100に与えられるようにしても良い(上記第3の実施形態を参照)。
<4.2 効果>
本実施形態によれば、各ゲートドライバ用ICから出力されるゲートスタートパルス信号は、表示部400を構成するパネル基板40に設けられた配線を介してタイミングコントローラIC100に与えられる。このようにして、ゲートドライバ用の基板が設けられていない液晶表示装置においても、ゲートドライバ内でのゲートスタートパルス信号の異常の検出およびその異常への対処を行うことが可能となる。
<5.その他>
上記第1のゲート出力停止処理ではゲートハイ電圧VGHの電圧レベルをゲートロー電圧VGLの電圧レベルであるV(L)まで低下させているが、本発明はこれに限定されず、走査信号が非アクティブな状態となる電圧レベル(画素形成部内の薄膜トランジスタがオフ状態となる電圧レベル)までゲートハイ電圧VGHの電圧レベルを低下させるようにしても良い。
上記各実施形態においては、ゲートクロック信号GCKにノイズが混ざった場合を例に挙げて説明しているが、バックライト等からゲートスタートパルス信号にノイズが与えられた場合やゲートドライバ用IC間の転送の際にゲートスタートパルス信号にノイズが混ざった場合にも本発明の効果が得られる。
上記各実施形態においては液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。有機EL(Electro Luminescence)等の他の表示装置にも本発明を適用することができる。
20…ゲートドライバ用の基板
22…AND回路
26…OR回路
100…タイミングコントローラIC
110…電源供給回路
200…ゲートドライバ
300…ソースドライバ
400…表示部
GDR1〜GDR4…ゲートドライバ用IC
GCK…ゲートクロック信号
GSP,GSP(2)〜GSP(4),GSP(2)L〜GSP(4)L,GSP(2)R〜GSP(4)R…ゲートスタートパルス信号
GOE…ゲートアウトプットイネーブル信号
VGH…ゲートハイ電圧
VGL…ゲートロー電圧

Claims (10)

  1. 複数本の走査信号線が配設された表示部を有する表示装置用の駆動制御装置であって、
    カスケード接続された複数個の集積回路であって各集積回路の動作開始タイミングを示す開始指示信号が順次に転送される複数個の集積回路からなる、前記複数本の走査信号線に順次にアクティブな走査信号を出力する走査信号線駆動部と、
    前記走査信号線駆動部の動作を制御する制御部と
    を備え、
    各集積回路から出力される開始指示信号は、後続の集積回路に入力されるとともに前記制御部に与えられ、
    前記制御部は、
    各集積回路から出力される開始指示信号の値と当該集積回路から出力されるべき開始指示信号の値とを比較することによって、前記開始指示信号が異常であるか否かを判定し、
    前記開始指示信号が異常であれば、その異常な開始指示信号が入力される集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させる走査停止処理を行うことを特徴とする、駆動制御装置。
  2. 前記複数個の集積回路には、走査信号をアクティブな状態にするための第1電圧と走査信号を非アクティブな状態にするための第2電圧とが供給され、
    前記制御部は、前記走査停止処理として、走査信号が非アクティブな状態となる電圧レベルまで前記第1電圧の電圧レベルを低下させることを特徴とする、請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記制御部は、前記走査停止処理として、前記第1電圧の電圧レベルを前記第2電圧の電圧レベルに等しくすることを特徴とする、請求項2に記載の駆動制御装置。
  4. 前記複数個の集積回路には、走査信号がアクティブな状態となることを許容するか否かを示す出力制御信号が与えられ、
    前記制御部は、前記走査停止処理として、異常な開始指示信号が入力される集積回路からはアクティブな走査信号が出力されないように前記出力制御信号の値を制御することを特徴とする、請求項1に記載の駆動制御装置。
  5. 前記複数個の集積回路には、走査信号をアクティブな状態にするための第1電圧と走査信号を非アクティブな状態にするための第2電圧とが供給され、かつ、走査信号がアクティブな状態となることを許容するか否かを示す出力制御信号が与えられ、
    前記制御部は、前記走査停止処理として、走査信号が非アクティブな状態となる電圧レベルまで前記第1電圧の電圧レベルを低下させ、かつ、異常な開始指示信号が入力される集積回路からはアクティブな走査信号が出力されないように前記出力制御信号の値を制御することを特徴とする、請求項1に記載の駆動制御装置。
  6. 前記表示部の一端側および他端側の双方に前記走査信号線駆動部が設けられ、
    前記制御部は、一方の走査信号線駆動部について前記開始指示信号の異常を検知した場合に、双方の走査信号線駆動部に対して前記走査停止処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の駆動制御装置。
  7. 少なくとも2以上の前記集積回路から出力される開始指示信号の値の論理和を求める論理和演算回路を更に備え、
    前記制御部は、前記論理和演算回路からの出力信号の値と前記論理和演算回路から出力されるべき信号の値とを比較することによって前記開始指示信号が異常であるか否かを判定することを特徴とする、請求項1に記載の駆動制御装置。
  8. 各集積回路から出力される開始指示信号は、前記表示部を構成するパネル基板に設けられた配線を介して前記制御部に与えられることを特徴とする、請求項1に記載の駆動制御装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の駆動制御装置を備えたことを特徴とする表示装置。
  10. 複数本の走査信号線が配設された表示部と、カスケード接続された複数個の集積回路であって各集積回路の動作開始タイミングを示す開始指示信号が順次に転送される複数個の集積回路からなり前記複数本の走査信号線に順次にアクティブな走査信号を出力する走査信号線駆動部とを有する表示装置の駆動制御方法であって、
    各集積回路から出力される開始指示信号の値と当該集積回路から出力されるべき開始指示信号の値とを比較することによって、前記開始指示信号が異常であるか否かを判定する異常判定ステップと、
    前記開始指示信号が異常であれば、その異常な開始指示信号が入力される集積回路からのアクティブな走査信号の出力を停止させる走査停止ステップと
    を含むことを特徴とする、駆動制御方法。
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