JP2013159756A - ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置 - Google Patents

ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013159756A
JP2013159756A JP2012025230A JP2012025230A JP2013159756A JP 2013159756 A JP2013159756 A JP 2013159756A JP 2012025230 A JP2012025230 A JP 2012025230A JP 2012025230 A JP2012025230 A JP 2012025230A JP 2013159756 A JP2013159756 A JP 2013159756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction tank
polycondensation reaction
polybutylene terephthalate
esterification reaction
preliminary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012025230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5906778B2 (ja
Inventor
Tomozumi Tanaka
智澄 田中
Kazusada Takeda
多完 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2012025230A priority Critical patent/JP5906778B2/ja
Publication of JP2013159756A publication Critical patent/JP2013159756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5906778B2 publication Critical patent/JP5906778B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

【課題】生産性を向上させることのできるポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置を提供すること。
【解決手段】テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールとを、エステル化反応槽において連続的にエステル化反応させてオリゴマーを得る工程、該オリゴマーを予備重縮合反応槽において連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る工程および該低重合ポリマーを重縮合反応槽において連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る工程を有するポリブチレンテレフタレートの製造方法であって、前記エステル化反応槽の圧力をP1、前記予備重縮合反応槽の圧力をP2とするとき、P1とP2が下記式を満足することを特徴とするポリブチレンテレフタレートの製造方法。71.5kPa≦P1−P2≦89kPa。1.5kPa≦P2≦4kPa。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置に関する。より詳しくは、ポリブチレンテレフタレートを生産性良く連続的に得ることのできる製造方法および製造装置に関する。
ポリブチレンテレフタレートは優れた物理的、化学的性質を有するため、繊維、フィルム、その他の成形品など、種々の用途に広く用いられている。また、強度や弾性率等の機械特性、耐熱性等に優れているため、特にエンジニアリングプラスチックとして広く用いられている。
ポリブチレンテレフタレートの製造方法の中で、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールとのエステル化反応によりビスヒドロキシブチルテレフタレートおよびその低重合物を得るエステル化工程と、ビスヒドロキシブチルテレフタレートおよびその低重合物を高温、高真空下で過剰の1,4−ブタンジオールを留出させつつ重縮合させて高重合度ポリブチレンテレフタレートを得る重縮合工程とからなる直接連続重合法は、生産性を著しく向上させる技術として、現在主流になりつつある。この直接連続重合法では、触媒に有機チタン化合物やスズ化合物を用いて反応を促進し、さらに分解抑制剤としてリン化合物などを添加する技術が好適に用いられている。特に有機チタン化合物は、原料の1,4−ブタンジオールが分解して副生するテトラヒドロフランの発生量を低減し、重合反応を効率化できることから、添加量の増加が望まれる。一方、有機チタン化合物を過剰に添加すると、異物の原因となる課題があった。
歩留まりを向上させるポリエステルの製造方法として、例えば、複数の重縮合反応器を介してポリエステル重合体を連続的に製造する方法において、最終重縮合反応器とその直前の重縮合反応器との間に設けたポリマーフィルターに溶融重合体を通して濾過し、最終重縮合反応器の出側にはポリマーフィルターを設けないことを特徴とするポリエステルの連続製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、均質なポリエステルの製造方法として、ジカルボン酸とグリコールとからなるスラリーをスラリー調製槽で調製して該スラリーをエステル化反応槽に連続的に供給し、複数のエステル化反応槽を用いてエステル化反応を行い引き続き重縮合を行うことによりポリエステルを連続的に製造する方法において、第1エステル化反応槽内に滞留している反応物温度と第1エステル化反応槽に供給されるスラリー温度との温度差とスラリー流量およびスラリー比熱より求められる該第1エステル化反応槽に供給されるスラリーの単位時間当たりの熱量を設定値の±2.0%以内になるように制御することを特徴とするポリエステルの製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、ポリブチレンテレフタレートの直接連続重合装置として、テレフタル酸を主成分とする芳香族ジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするグリコール類とを反応させて平均重合度2〜5のオリゴマーを製造する第1反応器と、該第1反応器からのオリゴマーを縮重合させて、低重合ポリマーを製造する第2反応器と、該第2反応器からの低重合ポリマーを更に縮重合させて、平均重合度70〜180の高分子量ポリエステルを製造する第3反応器とからなり、前記第2反応器が、縦型円筒状の槽であり、該槽内には同心円状に複数に分割された反応室が存在し、各反応室内に攪拌翼及び加熱装置が設けられ、また槽内の上部には揮発物の出口が設けられている、ポリブチレンテレフタレートの連続製造装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、有機チタン化合物を触媒に用いるポリブチレンテレフタレートの製造方法として、例えば、最初のエステル化反応槽の出口からポリマー抜き出しダイの出口までの間の反応生成物流路にフィルターを設置して反応生成物を該フィルターを通過させることを特徴とするポリブチレンテレフタレート系樹脂の製造方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
有機チタン化合物は、過剰に添加すると異物の原因となり、得られるポリブチレンテレフタレートの物性を低下させるため、所望の添加量にあわせて精度良く添加する必要がある。少量の有機チタン化合物を精度良く添加するためには、直接有機チタン化合物を少量添加してもよいが、その一部もしくは全部を溶媒を用いて希釈または溶解した調製溶液として添加することが一般的に用いられている。
特開2000−336162号公報 特開2007−217637号公報 特開2003−64171号公報 特開2001−270937号公報
しかしながら、有機チタン化合物は、1,4−ブタンジオールで調製した場合、調製溶液を貯留している間にエステル交換反応が起きやすく、有機チタン化合物と1,4−ブタンジオールの反応物が生成した状態でエステル化反応槽へ仕込まれた場合、原料であるジカルボン酸と反応し異物化しやすい傾向にあった。かかる異物は、エステル化反応槽と予備重縮合反応槽との間の移送ラインおよび送液ポンプの詰まりや、得られるポリブチレンテレフタレートの物性低下などを招くことから、工程を停止して洗浄することにより異物を除去することが行われているが、生産性を低下させる課題があった。
本発明は、上述した従来技術における課題に鑑み、エステル化反応や重縮合反応を効率的に進めつつ、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への圧力差による移液を可能とすること、それにより生産性を向上させることのできるポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った。すなわち、本発明は、
(1)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールとを、エステル化反応槽において連続的にエステル化反応させてオリゴマーを得る工程、該オリゴマーを予備重縮合反応槽において連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る工程および該低重合ポリマーを重縮合反応槽において連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る工程を有するポリブチレンテレフタレートの製造方法であって、
前記エステル化反応槽の圧力をP1、前記予備重縮合反応槽の圧力をP2とするとき、P1とP2が下記式(1)および(2)を満足することを特徴とするポリブチレンテレフタレートの製造方法、
71.5kPa≦P1−P2≦89kPa (1)
1.5kPa≦P2≦4kPa (2)
(2)前記エステル化反応槽から前記予備重縮合反応槽へオリゴマーを移液するに際し、少なくとも一部が並列に配された複数の移液ラインを経由して移液することを特徴とする(1)記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法、
(3)前記エステル化反応槽から前記予備重縮合反応槽へのオリゴマーの移液の少なくとも一部を動力装置を用いて行うことを特徴とする(2)記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法、
(4)前記エステル化反応槽から前記予備重縮合反応槽へオリゴマーを移液するに際し、少なくとも一部が並列に配された複数の移液ラインから任意の移液ラインを選択することにより、動力装置を用いる移液と動力装置を用いない移液とを選択することを特徴とする(3)記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法、
(5)前記エステル化反応槽において、有機チタン化合物の存在下でエステル化反応させることを特徴とする(1)〜(4)いずれか記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法、
(6)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールとを、連続的にエステル化反応させてオリゴマーを得るエステル化反応槽、該オリゴマーを連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る予備重縮合反応槽および該低重合ポリマーを連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る重縮合反応槽を有し、
前記エステル化反応槽の圧力をP1、前記予備重縮合反応槽の圧力をP2とするとき、P1とP2を下記式(1)および(2)を満足するように調整する手段を有することを特徴とするポリブチレンテレフタレートの製造装置、
71.5kPa≦P1−P2≦89kPa (1)
1.5kPa≦P2≦4kPa (2)
(7)前記エステル化反応槽から前記予備重縮合反応槽への移液ラインの少なくとも一部が並列に配された複数の移液ラインを有することを特徴とする(6)記載のポリブチレンテレフタレートの製造装置、
(8)前記移液ラインの少なくとも一部に動力装置が設置されていることを特徴とする(7)記載のポリブチレンテレフタレートの製造装置、
(9)前記複数の移液ラインに切り替え可能なバルブが設置されていることを特徴とする(7)または(8)記載のポリブチレンテレフタレートの製造装置である。
本発明のポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置によれば、エステル化反応や重縮合反応を効率的に進めつつ、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への圧力差による移液が可能となることから、異物による送液ポンプトラブルが発生した場合であっても、圧力差により継続して移液を行うことができるため、ポリブチレンテレフタレートの生産性を向上させることができる。
本発明の実施態様の一例を示す装置構成図である。 本発明の実施態様の別の一例を示す装置構成図である。 従来の実施態様の一例を示す装置構成図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリブチレンテレフタレートの製造方法は、少なくとも、テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールとを、エステル化反応槽において連続的にエステル化反応させてオリゴマーを得る工程、該オリゴマーを予備重縮合反応槽において連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る工程および該低重合ポリマーを重縮合反応槽において連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る工程を有する。本発明により得られるポリブチレンテレフタレートは、主鎖にエステル結合を有する熱可塑性ポリエステルである。ポリブチレンテレフタレートは、テレフタル酸残基および1,4−ブタンジオール残基を有するが、さらに、後述する他のジカルボン酸残基および/または他のジオール残基を有してもよい。この場合、ジカルボン酸残基を構成する酸成分の例としては、イソフタル酸、オルトフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸等が挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。また、ジオール残基を構成するジオール成分の例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環式ジオール、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン等の芳香族ジオールなどが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。これら他のジカルボン酸残基の含有量は、全ジカルボン酸残基中40モル%以下が好ましく、他のジオール残基の含有量は、全ジオール残基中40モル%以下が好ましい。
本発明のポリブチレンテレフタレートの製造方法は、少なくとも、(1)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールとを、エステル化反応槽において連続的にエステル化反応させてオリゴマーを得る工程、(2)前記(1)により得られるオリゴマーを予備重縮合反応槽において連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る工程および(3)前記(2)により得られる低重合ポリマーを重縮合反応槽において連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る工程を有する。かかるポリブチレンテレフタレートの製造方法には、エステル化反応槽、予備重縮合反応槽および重縮合反応槽を有する直列連続槽型反応器が好ましく用いられる。
まず、上記工程(1)について説明する。テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールを含む原料をスラリー調製し、そのスラリーをエステル化反応槽に連続的に供給し、連続的にエステル化反応を行うことが好ましい。ここで、「主成分」とは、全ジカルボン酸または全ジオール中、60モル%以上を占める成分を指す。好ましくは90モル%以上である。テレフタル酸とともに他のジカルボン酸を用いてもよいし、1,4−ブタンジオールとともに他のジオールを用いてもよい。他のジカルボン酸および他のジオールとしては、例えば、他のジカルボン酸残基を構成するジカルボン酸や他のジオール残基を構成するジオールとして先に例示したものを挙げることができる。
エステル化反応槽に供給するスラリーは、ジカルボン酸と、ジオールの少なくとも一部を混合することにより得ることができる。原料となるジオールの一部を用いてスラリー調製された場合、残りのジオールをエステル化反応槽へ直接供給することもできる。
エステル化反応槽に供給するスラリーには、後述するエステル化反応触媒または重縮合反応触媒の少なくとも一部を添加してもよい。また、エステル化反応触媒をエステル化反応槽に直接供給してもよいし、エステル化反応触媒の一部をスラリー調製時に添加し、残りをエステル化反応槽に直接供給してもよいし、後述するエステル化反応槽付属の精留塔還流ラインを経由して還流する1,4−ブタンジオール中へエステル化反応触媒を添加することによりエステル化反応槽へ供給してもよい。また、重縮合反応触媒を予備重縮合反応槽もしくは重縮合反応槽に直接供給してもよいし、重縮合反応触媒の一部をスラリー調製時に添加し、残りを予備重縮合反応槽もしくは重縮合反応槽に直接供給してもよい。
調製したスラリーは、一旦スラリー貯槽に蓄え、スラリー貯槽からエステル化反応槽に供給することもできる。この場合、スラリー貯槽中のスラリー温度は40℃〜80℃に調整しておくことがより好ましい。
本発明において、ジカルボン酸に対するジオールの仕込み比率(モル比)は1.4〜2.0が好ましい。ジカルボン酸に対するジオールの仕込み比率(モル比)を1.4以上とすることにより、エステル化反応率および重縮合反応速度をより向上させ、得られるポリブチレンテレフタレートの物性を向上させることができる。一方、ジカルボン酸に対するジオールの仕込み比率(モル比)を2.0以下とすることにより、各反応槽の熱効率を高く保ち、テトラヒドロフランの副生を抑制することができる。なお、過剰に仕込まれたジオールは、後述の重縮合反応において系外へ抜き出されることが好ましい。
本発明において、エステル化反応を効率的に進めるために、エステル化反応触媒を用いることが好ましい。エステル化反応触媒としては、有機チタン化合物が好ましく用いられる。本発明で好ましく用いられる有機チタン化合物としては、下記一般式
(RO)Ti(OR4−n
(ただし、RおよびRはそれぞれ炭素数1〜10の脂肪族、脂環族または芳香族の炭化水素基を示す。複数のRおよびRはそれぞれ同じでも異なってもよい。nは0〜4の範囲(小数含む)を示す。)で表されるチタン酸エステルおよびその縮合物などが挙げられる。
上記チタン酸エステルとしては、例えば、チタン酸のメチルエステル、テトラ−n−プロピルエステル、テトライソプロピルエステル、テトラ−n−ブチルエステル、テトライソブチルエステル、テトラ−tert−ブチルエステル、テトラ−2エチルヘキシルエステル、テトラオクチルエステル、フェニルエステル、ベンジルエステル、トリルエステルあるいはこれらの混合エステルなどが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。これらの中でも、安価に入手できることから、チタン酸のテトラ−n−プロピルエステル(テトラ−n−プロピルチタネート)、テトライソプロピルエステル(テトラ−イソプロピルチタネート)、テトラ−n−ブチルエステル(テトラ−n−ブチルチタネート)が好ましく、チタン酸のテトラ−n−ブチルエステル(テトラ−n−ブチルチタネート)が特に好ましく用いられる。
エステル化反応触媒は、溶媒により希釈してエステル化反応槽へ添加してもよいし、希釈することなく1,4−ブタンジオール中へ添加し、1,4−ブタンジオールとともにエステル化反応槽へ添加してもよい。
本発明におけるエステル化反応は、好ましくは有機チタン化合物の存在下で、反応温度は好ましくは220〜250℃、より好ましくは225〜240℃で行う。また、エステル化反応槽の圧力(P1)を75.5〜90.5kPaとしてエステル化反応を行うことが好ましい。P1を75.5kPa以上とすることにより、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽間の移液ラインの圧力差による移液をより容易に行うことができる。また、エステル化反応槽に精留塔を有する場合、精留塔温度を一定に保つことが容易となる。一方、P1を90.5kPa以下とすることにより、エステル化反応率を向上させることができる。このため、不溶解のテレフタル酸や異物による移液ラインの詰まりを抑制することができる。85.0kPa以下が好ましい。ここで、圧力は0kPaが真空、101.325kPaが標準大気圧であるから、上記P1は減圧条件下にあることを示す。また、上記P1は、エステル化反応時、エステル化反応温度におけるエステル化反応槽気相部分の圧力を指す。P1は、圧力電送器を用いて測定することができ、測定結果に応じて、例えば、エステル化反応槽に接続された、後述の減圧装置の圧力を操作することにより調節することができる。エステル化反応槽における滞留時間は、好ましくは1〜5時間、より好ましくは1〜2時間である。エステル化反応槽における滞留時間を前記範囲とすることにより、テトラヒドロフランの副生を低減することができる。
エステル化反応により得られるオリゴマーの平均重合度は、通常2以上10未満、好ましくは2以上5以下である。得られたオリゴマーは、連続的に予備重縮合反応槽へ移液されることが好ましい。
なお、オリゴマーの平均重合度、後述する低重合度ポリマーの平均重合度、ポリブチレンテレフタレートの平均重合度は、いずれも、GPC(Gel Permeation Chromatography)にてMn(数平均分子量)を測定し、ポリブチレンテレフタレート1繰り返し単位の分子量220で割ることにより求めることができる。
本発明に用いられるエステル化反応槽の型式は特に限定されるものではないが、例えば、縦型撹拌完全混合槽、縦型熱対流式混合槽、棚段型反応槽などを用いることができる。本発明においては、縦型撹拌完全混合槽が好ましく用いられる。
エステル化反応槽の圧力(P1)を調整する減圧装置は特に制限なく、例えば、真空ポンプ、エゼクターなどを用いることができる。エゼクターとしては、例えば、スチームエゼクター、エチレングリコールエゼクター、1,4−ブタンジオールエゼクターなどが好ましく用いられる。1,4−ブタンジオールエゼクターを使用する場合、エゼクターに使用した1,4−ブタンジオールは、ポリブチレンテレフタレートの原料としてそのまま使用することもできる。
エステル化反応槽の留出口には精留塔を設けることが好ましく、精留塔により留出する水およびテトラヒドロフランと1,4−ブタンジオールを分離することができる。精留塔の塔頂からは水およびテトラヒドロフランを主成分とする留出物が留出され、コンデンサーで凝縮し、任意に設けられる回収工程へ送液されることが好ましい。1,4−ブタンジオールを主成分とする留出物は精留塔の底部で凝縮し、還流ラインによりエステル化反応槽へ返送されることが好ましい。また、その際に、ジカルボン酸に対するジオールの仕込み量を過剰にした場合には、エステル化反応槽中でジカルボン酸に対するジオールのモル比を調整するため、エステル化反応槽へ返送される1,4−ブタンジオールの一部を系外へ留出させてもよい。この場合、留出させた1,4−ブタンジオールを主成分とする留出物は、再度原料として用いることができ、精留して使用してもよいし、そのまま使用してもよい。
次に、(2)上記(1)により得られるオリゴマーを予備重縮合反応槽において連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る工程について説明する。予備重縮合反応槽において重縮合反応により得られる低重合ポリマーの平均重合度は、通常10以上70未満、好ましくは20以上50以下である。
予備重縮合反応槽における滞留時間は、好ましくは1〜4時間、より好ましくは2〜3時間である。予備重縮合反応槽における滞留時間を前記範囲とすることにより、触媒の失活を抑制し、平均重合度10以上70未満、好ましくは20以上50以下の低重合ポリマーを容易に得ることができる。予備重縮合反応の反応温度は、好ましくは210〜270℃、より好ましくは220〜260℃である。
予備重縮合反応または後述する重縮合反応において、重縮合反応触媒を用いてもよい。重縮合反応触媒は、前述のスラリーまたはエステル化反応槽に添加してもよいし、重縮合反応槽に添加してもよい。重縮合反応触媒としては、有機チタン化合物が一般的に用いられる。エステル化反応触媒と同じ触媒を重縮合反応触媒として用いることもできる。有機チタン化合物を重縮合反応触媒として添加する場合、ジカルボン酸のエステル化反応率を96〜98%として重縮合反応触媒を添加することが好ましい。エステル化反応率を96%以上として重縮合反応触媒を添加することにより、オリゴマー中のテレフタル酸の残存量が少ないため異物の発生を低減することができる。また、エステル化反応率を98%以下として重縮合反応触媒を添加することにより、テレフタル酸と有機チタン化合物との反応を抑制し、ポリマーの溶液ヘイズを低減することができる。
また、本発明においては、予備重縮合反応槽の圧力(P2)は、1.5kPa≦P2≦4kPaであることが必要である。P2が4kPaより大きい場合は、重縮合反応速度が低下し、得られるポリブチレンテレフタレートの固有粘度が低下する原因となることがある。また、P2が1.5kPa未満の場合は、オリゴマーの一部が減圧装置側へ飛散しやすくなり、減圧装置の詰まりに由来する圧力変動により移液が不安定となる。特に、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液をギヤポンプにより行う際には、ギヤポンプトラブルの原因となることがある。
本発明においては、さらに、エステル化反応槽の圧力(P1)と予備重縮合反応槽の圧力(P2)が、71.5kPa≦P1−P2≦89kPaを満たすことが必要である。P1−P2が89kPaより大きい場合は、P2に対してP1が大きくなるため、エステル化反応速度が低下してエステル化反応率が低下し、未溶解テレフタル酸が増加する。未溶解テレフタル酸や、触媒として用いられる有機チタン化合物と未溶解テレフタル酸との反応生成物は、移液ラインの詰まりの原因となったり、特に、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液をギヤポンプにより行う際には、ギヤポンプトラブルの原因となることがある。83.5kPa以下が好ましい。一方、P1−P2が71.5kPa未満の場合は、圧力差が小さいため、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への圧力差による安定した移液が困難となることがある。また、P2に対してP1が小さくなり、エステル化反応槽付属の精留塔温度が変動することでエステル化反応槽内のモル比が変動する。その結果、エステル化反応率の低下が起こった場合、未溶解テレフタル酸が増加する。未溶解テレフタル酸や、触媒として用いられる有機チタン化合物と未溶解テレフタル酸との反応生成物は、移液ラインの詰まりの原因となったり、特に、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液をギヤポンプにより行う際には、ギヤポンプトラブルの原因となることがある。
また、上記P2は、予備重縮合反応時、予備重縮合反応温度における予備重縮合反応槽気相部分の圧力を指す。P2は、圧力電送器を用いて測定することができ、測定結果に応じて、例えば、予備重縮合反応槽に接続された、後述の減圧装置の圧力を操作することにより調節することができる。
予備重縮合反応により得られる低重合ポリマーの平均重合度は、通常10以上70未満、好ましくは20以上50以下である。得られた低重合ポリマーは、連続的に重縮合反応槽へ移液されることが好ましい。
本発明に用いられる予備重縮合反応槽の型式は特に制限されるものではないが、例えば、縦型撹拌重縮合槽、横型撹拌重縮合槽、薄膜蒸発式重縮合槽などを用いることができる。予備重縮合反応槽は同種または異種の複数基の槽を直列に接続することができる。
予備重縮合反応槽の圧力(P2)を調整する減圧装置は特に制限なく、例えば、P1を調整する減圧装置として例示したものを挙げることができる。なお、1,4−ブタンジオールエゼクターを使用する場合、エゼクターに使用した1,4−ブタンジオールは、ポリブチレンテレフタレートの原料としてそのまま使用することもできる。
本発明において、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽へオリゴマーを移液するにあたり、少なくとも一部が並列に配された複数の移液ラインを経由して移液することが好ましい。これにより、一部の移液ラインの詰まりや動力装置トラブルなどが生じた場合にも、別の移液ラインを経由して移液することにより運転を継続できるため、生産性をより向上させることができる。さらに、その移液の少なくとも一部を動力装置を用いて行うことが好ましい。動力装置を用いることで、移液圧力を任意に変更できるため、長期運転により移液ラインの圧力損失が増大した場合でも生産量を保つことができる。動力装置としては、例えば、ギヤポンプなどが挙げられる。さらに、前記複数の移液ラインから任意の移液ラインを選択することにより、動力装置を用いる移液と動力装置を用いない移液とを選択することが好ましい。例えば、工程変動が大きい場合は動力装置による移液を選択することにより、移液圧力を機械的に調整し運転することができ、安定運転時は圧力差による移液を選択することにより、ギヤポンプなど動力装置のトラブルに依存することなく生産性よく運転を継続することができる。移液ラインの選択には、バルブを用いることが好ましい。
次に、(3)前記(2)により得られる低重合ポリマーを重縮合反応槽において連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る工程について説明する。重縮合反応の反応温度は、好ましくは230〜260℃である。重縮合反応の反応温度を230℃以上とすることにより、重縮合反応速度を高め、固有粘度の高いポリブチレンテレフタレートを得ることができる。一方、重縮合反応の反応温度を260℃以下とすることにより、ポリブチレンテレフタレートの熱分解を抑制し、得られるポリブチレンテレフタレートの色調が向上し、カルボキシル末端基量を低減することができる。250℃以下がより好ましい。重縮合反応時間は4時間以下が好ましく、より好ましくは2時間以下である。重縮合反応時間を4時間以下とすることにより、得られるポリブチレンテレフタレートの色調が向上し、カルボキシル末端基量を低減することができる。また、重縮合反応槽の圧力は好ましくは1.3kPa以下、より好ましくは0.67kPa以下である。重縮合反応槽の圧力を1.3kPa以下とすることにより、重縮合反応速度を向上させ、得られるポリブチレンテレフタレートの色調が向上し、カルボキシル末端基量を低減することができる。
重縮合反応により得られるポリブチレンテレフタレートの平均重合度は、通常70以上180以下である。
得られたポリブチレンテレフタレートは、重縮合反応槽の底部よりダイを経てストランド状に抜き出し、冷却水にて水冷した後、ペレタイザーでカッティングし、ペレット状などの粒状体とすることが好ましい。
本発明に用いられる重縮合反応槽の型式は特に制限されるものではないが、例えば、横型1軸反応機、横型2軸反応機などを用いることができる。
また、本発明においては、予備重縮合反応槽および/または重縮合反応槽から留出されるジオールを主成分とする留出物を、コンデンサーあるいはスクラバー(湿式コンデンサー)で凝縮させた後、精留することなく原料として用いることができる。また、スクラバーから一部排出される液も精留することなく原料として用いることができる。
重縮合反応槽にて減圧下で反応させる場合、減圧装置が必要であるが、減圧装置は特に制限がなく、例えば、P1やP2を調整する減圧装置として例示したものを挙げることができる。なお、1,4−ブタンジオールエゼクターを使用する場合、エゼクターに使用した1,4−ブタンジオールは、ポリブチレンテレフタレートの原料としてそのまま使用することもできる。
また、本発明に用いられる各反応槽を結ぶ移液ラインあるいは重縮合反応槽から吐出口までの間の配管には、ポリマー中の異物を濾過する目的でフィルターを1基あるいは複数基取り付けることができる。フィルターの好ましい取り付け位置としては、例えば、エステル化反応槽と予備重縮合反応槽間の移液ライン、予備重縮合反応槽と重縮合反応槽間の移液ライン、重縮合反応槽から吐出口までの間の配管などが挙げられる。また、フィルターの形式は特に限定されるものではないが、プリーツ型円筒タイプ、フラット型円筒タイプ、チューブタイプ、バケットタイプなどが挙げられる。目開きは1〜100μmのものが好ましく、2〜50μmのものがより好ましく用いられる。また、フィルターは交換の容易さから、1カ所あたり2基以上並列に取り付けることが好ましい。
本発明の方法でポリブチレンテレフタレートを製造するに際し、本発明の目的を損なわない範囲で、通常の添加剤、例えば紫外線吸収剤、熱安定剤、滑剤、離型剤、染料および顔料を含む着色剤などを1種以上添加することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら更に詳細に説明する。図1は本発明の実施態様の一例を示す装置構成図であり、図2は本発明の実施態様の別の一例を示す装置構成図である。図1および図2はいずれもエステル化反応槽から予備重縮合反応槽へのオリゴマーを連続的に移液するフローを例示したものである。図1において、aはエステル化反応槽、fは予備重縮合反応槽である。また、bは原料スラリー供給ライン、cはエステル化留出水留出ライン、dはエステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ライン、eおよびiはギヤポンプ、gは予備重縮合反応槽から重縮合反応槽への移液ライン、hは減圧留出口、jはギヤポンプバイパスライン、Mはエステル化反応槽および予備重縮合反応槽付属の撹拌装置のモーターである。
先ず、図1を例に本発明の製造装置について説明する。テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールとをエステル化反応させてオリゴマーを得るエステル化反応槽a、該オリゴマーを連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る予備重縮合反応槽fおよび該低重合ポリマーを連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る図示しない重縮合反応槽を有する。例えば、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールを混合したスラリーを、原料スラリー供給ラインbを通してエステル化反応槽aへ供給し、エステル化反応によりオリゴマーを生成する。この際、エステル化反応により生成する水とテトラヒドロフランは、エステル化留出水留出ラインcより図示しない精留塔を経由し系外へ抜き出されることが好ましい。このようにして得られたオリゴマーは、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインdならびにギヤポンプe、iを介して予備重縮合反応槽fへ移液される。
本発明においては、エステル化反応槽aの圧力をP1、予備重縮合反応槽fの圧力をP2とするとき、P1とP2を下記式(1)および(2)を満足するように調整する手段を有することを特徴とする。これにより、エステル化反応や重縮合反応を効率的に進めつつ、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への圧力差による移液が可能となることから、異物による送液ポンプトラブルが発生した場合であっても、圧力差により継続して移液を行うことができるため、ポリブチレンテレフタレートの生産性を向上させることができる。P1およびP2は、例えば、エステル化反応槽や予備重縮合反応槽に接続された減圧装置の圧力を操作することにより調節することができる。
71.5kPa≦P1−P2≦89kPa (1)
1.5kPa≦P2≦4kPa (2)
図1において、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインdは、その一部が並列に2本へ分岐し、共にギヤポンプe、iを備えている。ギヤポンプの前後には、移液ラインを切り替えることのできる図示しないバルブを備えており、一方の移液ラインにギヤポンプトラブルが発生した場合は、該バルブを切り替え、他方の移液ラインを用いて運転を継続することができる。
次いで、予備重縮合反応槽fにて予備重縮合反応を行い、低重合ポリマーを予備重縮合反応槽から重縮合反応槽への移液ラインgにより、図示しない重縮合反応槽へ移液する。この際、過剰の1,4−ブタンジオールは減圧留出口hから系外へ排出されることが好ましい。重縮合反応槽において重縮合反応させ、ポリブチレンテレフタレートを連続的に生産することができる。
次に、図2を例に説明する。エステル化反応槽aから予備重縮合反応槽fにオリゴマーを移液するにあたり、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインdは、その一部が並列に2本へ分岐し、その一方にギヤポンプeを備えている。図示しないバルブにより移液ラインを切り替えることでギヤポンプをバイパスさせることができ、ギヤポンプによる移液と圧力差による移液とを選択することができる。その他の点は図1と同様である。
本発明の製造方法および製造装置によれば、エステル化反応や重縮合反応を効率的に進めつつ、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への圧力差による移液が可能となることから、異物による送液ポンプトラブルが発生した場合であっても、圧力差により継続して移液を行うことができるため、ポリブチレンテレフタレートの生産性を向上させることができる。
以下に実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中、各測定値は下記のとおり求めた。
(1)エステル化反応槽圧力(P1)
横河電機社製絶対圧力電送器EJA310−DMS2A−20DC/JF1/D4にて測定した。
(2)予備重縮合反応槽圧力(P2)
横河電機社製絶対圧力電送器EJA310−DLS2B−20DC/JF1/G1/D4にて測定した。
(3)色調(色座標b値)
各実施例および比較例により得られたペレットについて、反射法によりスガ試験機社製カラーテスターSC−3−CH型を用いて、JIS Z 8730の参考1に記載されるLab表色系におけるハンターの色差式の色座標b値を測定した。カラーテスターSC−3−CH型の電源投入後4時間以上放置し、予め装置を十分安定させた後、内径60mm、深さ30mm、受光部が石英ガラス製である測定セルにペレットをすり切り位置まで充填し、測定セルの向きを90度ずつ4方向変えて色座標b値を4回測定し、その数平均値を求めた。
(4)固有粘度
各実施例および比較例により得られたペレットについて、ウベローデ型粘度計とo−クロロフェノールを用い、25℃において、ポリブチレンテレフタレートの濃度1.0dl/g、0.5dl/gおよび0.25dl/gの溶液粘度を測定し、粘度数を濃度0に外挿して固有粘度(dl/g)を求めた。
(5)カルボキシル末端基量
各実施例および比較例により得られたペレット2.0gをo−クレゾール/クロロホルム溶媒(体積比2/1)50mlに加熱溶解し、冷却後、クロロホルム30mlを加え、さらに、12%メタノール性塩化リチウム溶液を5ml添加した。得られた溶液についてエタノール性水酸化カリウムで電位差滴定を行い、カルボキシル末端基量(eq/t)を求めた。
(6)溶液ヘイズ
各実施例および比較例により得られたペレット5.4gをフェノール/四塩化エタン(60:40重量%)の混合溶媒40mlに100℃で2時間加熱溶解し、この溶液を光路長30mmのセルに入れて積分式ヘイズメーター(スガ試験機:HZ−2)でヘイズ(%)を測定した。
(7)異物含有量
各実施例および比較例により得られたペレット2000gを、10μm焼結繊維フィルターを取り付けた富士フィルター工業社製MST−C400へ仕込み、口金温度255℃、濾過速度6.8g/分で10μm焼結繊維フィルターを通過させ、10μm焼結繊維フィルター上へ異物を補集した。ポリマーが付着した10μm焼結繊維フィルターを富士フィルター工業社製MST−C400から取り出し、o−クロロフェノール20mlが仕込まれているビーカーへ投入し、100℃で2時間撹拌した。撹拌により得られた溶液を、5μmのミリポア社製のPTFEメンブレンフィルターで濾過し、該5μmのミリポア社製のPTFEメンブレンフィルターをアセトンで洗浄後、50℃で一晩真空乾燥した。真空乾燥した5μmのミリポア社製のPTFEメンブレンフィルター重量を測定し、濾過前の重量との差を求めた。求めた重量差をペレット量(2000g)で割り、異物含有量(ppm)を求めた。
(実施例1)
スラリー化槽、スラリー貯槽、エステル化反応槽1基、予備重縮合反応槽1基、重縮合反応槽1基、ペレタイザーを直列に配した製造装置を用いた。エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインは図1に示す構成とした。該製造装置を用いて、まず、テレフタル酸754kgに対して1,4−ブタンジオール736kgの割合で両原料をスラリー化槽に供給し、撹拌混合を行い、スラリーを調製した。得られたスラリーを、50℃の定温にしたスラリー貯槽に移し、スラリー貯槽からスラリーをポンプにより1490kg/時の一定速度で精留塔を有する完全混合槽型エステル化反応槽に供給し、併せてテトラ−n−ブチルチタネート(TBT)を0.4kg/時でエステル化反応槽に付属の精留塔から600kg/時で還流する1,4−ブタンジオールへ連続的に供給した。
エステル化反応槽の反応条件は、温度230℃、圧力(P1)75.5kPaで維持し、滞留時間1.8時間とし、精留塔の塔頂からはテトラヒドロフランおよび水を留出させ、精留塔の塔底から1,4−ブタンジオールを還流させた。このエステル化反応槽においてジカルボン酸の反応率96%、平均重合度2.2のオリゴマーを得た。なお、平均重合度はGPCにより測定した数平均分子量Mnを220で割った値とした。
引き続いてこのオリゴマーをギヤポンプにて予備重縮合反応槽に供給し、反応温度255℃、圧力(P2)2.0kPaで維持し、滞留時間2時間で重縮合反応させ、平均重合度28、固有粘度0.30の低重合ポリマーを得た。
この低重合ポリマーを重縮合反応槽(横型2軸反応機)に供給し、温度248℃、圧力120Pa、滞留時間1.5時間の条件で重縮合反応させ平均重合度107のポリマーを得た。このポリマーを、ギヤポンプによりポリマーフィルターならびにダイを経て系外にストランド状に吐出し、冷却水により冷却し、ペレタイザーによりペレット化した。
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽間の移液ラインとギヤポンプを適宜切り替える図1に示す構成により、連続して安定した移液が可能となり、180日以上安定して連続運転することができた。上記条件にて得られたペレットは固有粘度1.0dl/g、末端カルボキシル基量18eq/t、溶液ヘイズ1%、b値5、異物含有量5ppmと成形品やフィルムに適したポリマーであった。評価結果を表1に示す。
(実施例2)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図2に示す構成とし、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を3.0kPaで維持し、P1−P2を72.5kPaとした以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した。エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインへ設けたギヤポンプのバイパスラインを適宜切り替えることで、ギヤポンプによる移液と圧力差による移液が可能となり、連続運転日数は180日以上であった。得られたペレットの評価結果を表1に示す。
(実施例3)
予備重縮合反応槽の圧力(P2)を4.0kPaで維持し、P1−P2を71.5kPaとし、固有粘度を調整するため重縮合反応槽温度を249.0℃としたこと以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した。エステル化反応槽から予備重縮合反応槽間の移液ラインとギヤポンプを適宜切り替えることで、連続運転日数は180日以上であった。得られたペレットの評価結果を表1に示す。
(実施例4)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図2に示す構成とし、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を1.5kPaで維持し、P1−P2を74.0kPaとした以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した。エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインへ設けたギヤポンプのバイパスラインを適宜切り替えることで、ギヤポンプによる移液と圧力差による移液が可能となり、連続運転日数は180日以上であった。得られたペレットの評価結果を表1に示す。
(実施例5)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図1に示す構成とし、エステル化反応槽の圧力(P1)を90.5kPaで維持し、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を4.0kPaで維持し、P1−P2を86.5kPaとした結果、エステル化反応速度および重縮合反応速度が低下傾向となったため、重縮合反応槽温度を251℃として固有粘度を調整した。これら以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した。エステル化反応槽から予備重縮合反応槽間の移液ラインとギヤポンプを適宜切り替えて運転した結果、減圧装置が若干詰まり傾向であったが問題となることはなく、連続運転日数は180日以上であった。得られたペレットの品質は、重縮合反応槽温度の調整に伴いカルボキシル末端基量が若干高めであったが、成形品やフィルムとして十分使用可能であった。評価結果を表1に示す。
(実施例6)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図2に示す構成とし、エステル化反応槽の圧力(P1)を90.5kPaで維持し、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を1.5kPaで維持し、P1−P2を89.0kPaとした結果、エステル化反応速度および重縮合反応速度が低下傾向となったため、重縮合反応槽温度を250.5℃として固有粘度を調整した。これら以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した。エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインへ設けたギヤポンプのバイパスラインを適宜切り替えて運転し、減圧装置が若干詰まり傾向であったが問題となることはなく、連続運転日数は180日以上であった。得られたペレットの品質は、重縮合反応槽温度の調整に伴いカルボキシル末端基量が若干高めであったが、成形品やフィルムとして十分使用可能であった。評価結果を表1に示す。
(比較例1)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図3に示す構成とし、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を5.0kPaで維持し、P1−P2を70.5kPaとし、固有粘度を調整するため重縮合反応槽温度を251.5℃としたこと以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した結果、移液ラインが詰まったため、工程を停止して洗浄が必要となり、連続運転日数は151日となった。得られたペレットの品質は、P2が高めであっため重縮合反応速度が低下し、固有粘度が低い結果であった。評価結果を表1に示す。
(比較例2)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図3に示す構成とし、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を1.0kPaで維持し、P1−P2を74.5kPaとし、固有粘度を調整するため重縮合反応槽温度を250.5℃としたこと以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した結果、減圧装置詰まりによる圧力変動が起こり、ギヤポンプトラブルにより工程を停止したため、連続運転日数は92日となった。得られたペレットの品質は、減圧装置が詰まり傾向となったことで重縮合反応速度が低下し、固有粘度が低い結果となった。評価結果を表1に示す。
(比較例3)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図3に示す構成とし、エステル化反応槽の圧力(P1)を90.5kPaで維持し、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を5.0kPaとし、P1−P2を85.5kPaとし、固有粘度を調整するため重縮合反応槽温度を252.0℃としたこと以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した結果、エステル化反応率の低下により未溶融テレフタル酸や異物が移液ラインへ詰まり、連続運転日数は3日であった。得られたペレットの品質は、固有粘度が低く異物含有量が増大する結果であった。評価結果を表1に示す。
(比較例4)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図3に示す構成とし、エステル化反応槽の圧力(P1)を90.5kPaで維持し、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を1.0kPaとし、P1−P2を89.5kPaとし、固有粘度を調整するため重縮合反応槽温度を251.5℃としたこと以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した結果、減圧装置が詰まり真空度の維持が難しくなり、連続運転日数は0.5日であった。得られたペレットの品質は、固有粘度が低くペレタイザーによるカッティングが不安定となった。また、エステル化反応率の低下も確認され、溶液ヘイズが増加する結果であった。評価結果を表1に示す。
(比較例5)
予備重縮合反応槽の圧力(P2)を5.0kPaとし、P1−P2を70.5kPaとし、固有粘度を調整するため重縮合反応槽温度を251.5℃としたこと以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した。エステル化反応槽から予備重縮合反応槽の移液ラインとギヤポンプを適宜切り替えることで、連続運転日数は180日以上であったが、P2が高いことで重縮合反応速度が低下し、得られたペレットは固有粘度が低く、カルボキシル末端基量が高い結果であった。評価結果を表1に示す。
(比較例6)
エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ラインを図2に示す構成とし、エステル化反応槽の圧力(P1)を90.5kPaで維持し、予備重縮合反応槽の圧力(P2)を1.0kPaとし、P1−P2を89.5kPaとし、固有粘度を調整するため重縮合反応槽温度を251.5℃としたこと以外は実施例1と同様にしてポリマーを製造した結果、ギヤポンプへ未溶融テレフタル酸が詰まり緊急停止したため、エステル化反応槽から予備重縮合反応槽間の移液ラインを圧力差による移液へ切り替えたが、減圧装置が詰まり予備重縮合反応槽の圧力が変動し、連続運転日数は2日となった。得られたペレットの品質は、固有粘度が低く、カルボキシル末端基と溶液ヘイズ、異物含有量ともに増加する結果であった。評価結果を表1に示す。
Figure 2013159756
a エステル化反応槽
b 原料スラリー供給ライン
c エステル化留出水留出ライン
d エステル化反応槽から予備重縮合反応槽への移液ライン
e、i ギヤポンプ
f 予備重縮合反応槽
g 予備重縮合反応槽から重縮合反応槽への移液ライン
h 減圧留出口
j ギヤポンプバイパスライン
M エステル化反応槽および予備重縮合反応槽付属の撹拌装置のモーター

Claims (9)

  1. テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールとを、エステル化反応槽において連続的にエステル化反応させてオリゴマーを得る工程、該オリゴマーを予備重縮合反応槽において連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る工程および該低重合ポリマーを重縮合反応槽において連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る工程を有するポリブチレンテレフタレートの製造方法であって、
    前記エステル化反応槽の圧力をP1、前記予備重縮合反応槽の圧力をP2とするとき、P1とP2が下記式(1)および(2)を満足することを特徴とするポリブチレンテレフタレートの製造方法。
    71.5kPa≦P1−P2≦89kPa (1)
    1.5kPa≦P2≦4kPa (2)
  2. 前記エステル化反応槽から前記予備重縮合反応槽へオリゴマーを移液するに際し、少なくとも一部が並列に配された複数の移液ラインを経由して移液することを特徴とする請求項1記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  3. 前記エステル化反応槽から前記予備重縮合反応槽へのオリゴマーの移液の少なくとも一部を動力装置を用いて行うことを特徴とする請求項2記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  4. 前記エステル化反応槽から前記予備重縮合反応槽へオリゴマーを移液するに際し、少なくとも一部が並列に配された複数の移液ラインから任意の移液ラインを選択することにより、動力装置を用いる移液と動力装置を用いない移液とを選択することを特徴とする請求項3記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  5. 前記エステル化反応槽において、有機チタン化合物の存在下でエステル化反応させることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のポリブチレンテレフタレートの製造方法。
  6. テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールとを、連続的にエステル化反応させてオリゴマーを得るエステル化反応槽、該オリゴマーを連続的に重縮合反応させて低重合ポリマーを得る予備重縮合反応槽および該低重合ポリマーを連続的にさらに重縮合反応させてポリブチレンテレフタレートを得る重縮合反応槽を有し、
    前記エステル化反応槽の圧力をP1、前記予備重縮合反応槽の圧力をP2とするとき、P1とP2を下記式(1)および(2)を満足するように調整する手段を有することを特徴とするポリブチレンテレフタレートの製造装置。
    71.5kPa≦P1−P2≦89kPa (1)
    1.5kPa≦P2≦4kPa (2)
  7. 前記エステル化反応槽から前記予備重縮合反応槽への移液ラインの少なくとも一部が並列に配された複数の移液ラインを有することを特徴とする請求項6記載のポリブチレンテレフタレートの製造装置。
  8. 前記移液ラインの少なくとも一部に動力装置が設置されていることを特徴とする請求項7記載のポリブチレンテレフタレートの製造装置。
  9. 前記複数の移液ラインに切り替え可能なバルブが設置されていることを特徴とする請求項7または8記載のポリブチレンテレフタレートの製造装置。
JP2012025230A 2012-02-08 2012-02-08 ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置 Active JP5906778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025230A JP5906778B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025230A JP5906778B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013159756A true JP2013159756A (ja) 2013-08-19
JP5906778B2 JP5906778B2 (ja) 2016-04-20

Family

ID=49172283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012025230A Active JP5906778B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5906778B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000344874A (ja) * 1999-06-03 2000-12-12 Hitachi Ltd ポリブチレンテレフタレートの製造方法及び製造装置
JP2002338670A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Nippon Ester Co Ltd 液晶ポリエステルの製造方法
WO2004065451A1 (ja) * 2003-01-22 2004-08-05 Asahi Kasei Chemicals Corporation ポリトリメチレンテレフタレート樹脂およびその製造方法
JP2005314674A (ja) * 2004-04-01 2005-11-10 Mitsubishi Chemicals Corp ポリブチレンテレフタレート
WO2006059536A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Asahi Kasei Chemicals Corporation 重縮合ポリマー及びその成形体の製造方法及び製造装置
JP2008308679A (ja) * 2007-05-16 2008-12-25 Toray Ind Inc ポリブチレンテレフタレートの製造方法
JP2010083957A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Toray Ind Inc ポリブチレンテレフタレートの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000344874A (ja) * 1999-06-03 2000-12-12 Hitachi Ltd ポリブチレンテレフタレートの製造方法及び製造装置
JP2002338670A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Nippon Ester Co Ltd 液晶ポリエステルの製造方法
WO2004065451A1 (ja) * 2003-01-22 2004-08-05 Asahi Kasei Chemicals Corporation ポリトリメチレンテレフタレート樹脂およびその製造方法
JP2005314674A (ja) * 2004-04-01 2005-11-10 Mitsubishi Chemicals Corp ポリブチレンテレフタレート
WO2006059536A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Asahi Kasei Chemicals Corporation 重縮合ポリマー及びその成形体の製造方法及び製造装置
JP2008308679A (ja) * 2007-05-16 2008-12-25 Toray Ind Inc ポリブチレンテレフタレートの製造方法
JP2010083957A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Toray Ind Inc ポリブチレンテレフタレートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5906778B2 (ja) 2016-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6643343B2 (ja) 精製テレフタル酸及び1,4−ブタンジオールを使用するポリブチレンテレフタレートの製造のための連続方法
RU2608821C2 (ru) Способ получения алифатических сложных полиэфиров
JP5054342B2 (ja) 植物由来成分を有するポリカーボネートの製造方法
CN112608454A (zh) 一种使用回收pet塑料制备非结晶共聚酯petg的基础生产配方及其工艺方法
US5331066A (en) Process for producing polyester ether copolymer
US7550552B2 (en) Process for producing polybutylene terephthalate
CN103476558A (zh) 聚碳酸酯树脂的制造方法
KR101110628B1 (ko) 폴리에스테르 수지의 제조방법 및 이에 의하여 제조되는폴리에스테르 수지
JP5906778B2 (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置
CN109456470A (zh) 光学膜用聚对苯二甲酸乙二醇酯的制备系统和方法
JP2010083957A (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
JP5272511B2 (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
CN1272357C (zh) 聚对苯二甲酸1,3-丙二醇酯及其制备方法
JP5751604B2 (ja) ポリブチレンテレフタレート樹脂の製造方法
JP2005179431A (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法およびポリブチレンテレフタレート、それからなる成形品
JP2010100668A (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
JP4729952B2 (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
JP5401897B2 (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
JP6984403B2 (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法および製造装置
JP2009235288A (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
US11708453B2 (en) Copolyester from terephthalic acid containing low diethylene glycol
JP2015165011A (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
WO2023126256A1 (en) Process for producing various molecular weight polyesters
JP2009024088A (ja) ゴム補強繊維用ポリエステル樹脂及びその製造方法
WO2023126235A1 (en) Method for producing various molecular weight polyesters

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160307

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5906778

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151